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【BRAVE CF72】メイン以外でIMMAF&ダゲスタンレッスル=マゴメドフ、散打のモハンマドセイフィに注目!!

【写真】ロシアと中央アジアの対戦、世界に通じるファイトが見られる (C)BRAE CF

23日(金・現地時間)、今から約7時間後にバーレーンはリーファのバーレーン・ナショナルスタジアムでBRAVE CF72が開催される。

19日(月・同)にBRAVE CF71を終え、4日間のインターバルで開かれる今大会は、その前回大会のメインでキルギスのイリャ・アスカノフを破った──ウクライナのオマール・ソロモノフが既に次期挑戦者に決まっているフェザー級のタイトルマッチが組まれている。

元M-1ライト級王者で、UFC参戦も1試合でリリースされたロマン・ボガトフは中東を再出発の地とし、昨年10月に韓国のキム・テキュンを破り、BRAVE CFフェザー級の頂点に立った。対してキルギスからのチャレンジャー=ネマット・アブドラシトフは母国のWEF、そしてACBなどでキャリアを積み、王者と同様にBRAVE CFでは3連勝中で挑戦権を手にした。


両者、組みの強いウェルランダーだが、よりレスリング色が強かったアブドラシトフがBRAVEで戦うようになってから、全面的に打撃を武器に戦ってきており、ここ一番まで組まない展開も考えられる。

王者ボガトフとしては蹴りを織り交ぜたファイトで、まずはジェネラルシップはリードしたい。一本勝ちが多い両者だが、その防御力が問われつつ──かなりの接戦が見込まれるBRAVE CFフェザー級選手権試合だ。

また月曜日の大会ではアマMMA最強ラマザン・ギチノフが完勝でプロデビューを飾ったが、今回もバーレーン国旗を掲げIMMAFで2度の世界チャンピオンになっているダゲスタン人レスラー=ラスル・マゴメドフが、プロ初陣をエジプトのモハメド・ヒシャム・バラカ相手に行う。

アマMMA13連勝のマゴメドフだが、彼の前歴で最も目を引くのがフリースタイルレスリングで、リオ金&東京で銀のカイル・スナイダーに土をつけたことだ。

ロシア代表として国際的な舞台で活躍することはできなったマゴメドフだが、ダゲスタンがロシア代表とは別に代表チームを送り込むことできるイヴァン・ヤリギン国際(※ミュウヘン&モントリオールの100キロ級金メダリストで、1997年に交通事故で逝去したソ連を代表するフリースタイルレスラー。ロシア・レスリング協会の要人として、クラスノヤルスクでの世界大会開催に尽力を尽くした)で、マゴメドフはスナイダーの破っっている。

カレッジでもNCAA D1を3度制しているスナイダーのシングルレッグに対し、マゴメドフは俵返しの要領で後方に投げて4Pを獲得。その後はスナイダーに5-5まで追い上げらられが、残り10秒を切りマット際に追いやられた状態から切り返し、逆に場外に押し出して殊勲の白星を挙げている。

そのマゴメドフ、IMMAF時代のMMAではボクシング・スタンスでもほぼ自ら打撃戦を仕掛けることはなかった。距離が合えば組んでテイクダウンから徹底したトップコントロール&パウンド、それがマゴメドフの勝ちパターンだ。そのパウンドも少なく、マウントをしっかりと取ってから殴るという超堅実的な戦いをしてきた。

恐らくはマゴメドフは今夜の試合でもIMMAF時代と同じ、組み立て方で戦うことはまず間違いないだろうが──果たして、どのようなインパクトを残すことができるのか必見だ。

またライト級でヌール・エル・イスラムとBRAVE CF3戦目を戦うモーセン・モハンマドセイフィも注目したい。

プロMMA戦績は2勝2敗のモハンマドセイフィだが、散打の世界では最も成功を収めた格闘家の1人で、BRAVEのモハンマド・シャヒド代表は「散打界のクリスチアーノ・ロナウド」を称している。

武術散打の世界大会を制すること5度、優勝を逃した年も銀メダルを獲得しているモハンマドセイフィは、アジアンゲームスで3度、アジア大会は1度、さらにワールドカップで3度優勝という輝かしい実績を残している。

MMAにおいては蹴り中心でなく、右クロスなど拳の勝負もできるようになった。こうなると散打時代に数々の成功を収めてきたパンチとシングルレッグのコンビネーションも、MMAで生きてくる。

メインの世界以外に、MMAではグリーンでも他の競技で世界レベルになった両者の試合も見逃せない大会となる。

■視聴方法(予定)
6月24日(土・日本時間)
午前0時00分~ DAZN

■BRAVE CF72計量結果

<BRAVE CFフェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]ロマン・ボガトフ:65.7キロ
[挑戦者]ネマット・アブドラシトフ:65.8キロ

<フライ級/5分3R>
マゴメド・イドリソフ:57.2キロ
ビジナ・ガヴァシェリシビリ:57.2キロ

<フェザー級/5分3R>
ヤニス・ゲムモウリ:66.0キロ
マフモッシュ・ラーザ:66.2キロ

<ライト級/5分3R>
オルジャス・エスカラエフ:70.7キロ
イリアス・ジボウ:70.8キロ

<スーパーウェルター級/5分3R>
エリゼ・クボンザ:79.0キロ
ラヤン・アトマニ:77.9キロ

<ライトヘビー級/5分3R>
ラスル・マゴメドフ:93.3キロ
モハメド・ヒシャム・バラカ:91.5キロ

<ライト級/5分3R>
モーセン・モハンマドセイフィ:70.8キロ
ヌール・エル・イスラム:70.2キロ

<フライ級/5分3R>
ムハンマド・アルサミア:56.2キロ
イブラヒム・ハッサン:56.9キロ

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Brave CF BRAVE CF63 BRAVE CF64 IMMAF MMA MMAPLANET o PFL UFC イスマイル・ナルディエフ ガムザット・マゴメドフ キム・テキュン ジャラ・フセイン・アルシラウィ ナルザン・アキシェフ ハマザ・コヘジ ブラッド・カトーナ マルチン・バンデル ロマン・ボガトフ 松嶋こよみ

【BRAVE CF63&64】砂漠のコンバット王国で3階級のタイトル戦─裏UFC280ではキム・テキュン✖ボガトフ

【写真】キム・テキュン✖ボガトフは日本から世界を目指すフェザー級選手にとって、オリヴェイラ✖マカチェフよりも視ておくべきタイトル戦かも??(C)BRAVE CF

5日(水・現地時間)、BRAVE CFが19日(水・同)にバーレーンはイサシティのハリファ・ナショナルスタジアムで開催するBRRAVE CF63「Two Title Fights」、6日(木・同)には22日(土・同)に行われるBEAVE CF64「African All Stars」のカード第1弾をそれぞれ発表している。

10日間で3大会が開かれるKombat Kingdom 2022シリーズの初戦はイベント名通り2つのタイトル戦が組まれることとなり、第2弾では対照的に大会名とは関係のない国籍のファイターがベルトを賭けて戦うこととなった。


まずBRRAVE CF63ではスーパーウェルター級王座決定戦がイスマイル・ナルディエフ×マルチン・バンデルの間で行われる。同王座はPFL2022シーズンのウェルター級に参戦するために王座を返上したジャラ・フセイン・アルシラウィの後釜を争う一戦だ。

さらにバンタム級選手権試合として、王者ブラッド・カトーナがガムザット・マゴメドフの挑戦を受ける一戦が組まれることも明らかとなった。今年の3月大会でバーレーン生まれ、バーレーン育ちのハマザ・コヘジとの王座決定戦で勝利してベルトを巻いたカトーナだが、公開会見の際にファンから『ステロイド!!』と叫ばれるなど、アラブのファンの洗礼を受けている。

挑戦者のマゴメドフはバーレーン国籍を取得したダゲスタンからの帰化選手だ。2017年のIMMAF世界王者からロシアのMPFでプロデビューを果たし、その後は7試合をBRAVE CFで戦ってきた。JP・バイズにこそ敗れているが、レスリング&コントロールに強さを見せてきた。この両者のタイトル戦は、血の気が多い喧嘩ファイトと同様にケージレスリングを堪能できるローカルファンにとっても大好物の試合展開となるだろう。

またアフリカン・オールスターズを謡うBRAVE CF64ではフェザー級王座決定戦として韓国のキム・テキュンとロシアのロマン・ボガトフが戦うことが決まった。

TOP FCからDouble GFCという母国の大会から砂漠に活路を求めたキム・テキュンはBRAVE CFで4連勝中、通算戦績は9勝0敗だ。対するボガトフは12勝1敗のUFCベテランで、元M-1ライト級王者だ。BRAVE CFでもナルザン・アキシェフ、アボドゥルムタリプ・ギエルベコフという当時のレコードでいえば11勝1敗と15笑2敗1分というタフな相手にポイントを先制されながら、逆転の判定勝ちを収めている。

この両者は今年4月の韓国大会でノンタイル戦で拳を交える予定だったが、ボガトフのビザ問題に続きキム・テキュンの負傷(※代役で松嶋こよみが戦う可能性もあった)により流れた──トップ対決だ。

世界を目指し、BRAVE CFという道を選んだキム・テキュンが、元UFCファイターを相手にどのような戦いをやってのけるか。同日に同じ中東、アブダビでUFCのPPV大会が開かれる裏で実施される両者の対決も見逃せない。

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Brave CF BRAVE CF62 MMA MMAPLANET o   アザット・マクスン イリャ・アスカノフ オルジャス・エスカラエフ カミル・マゴメドフ キム・テキュン ダミール・トレノフ ナルザン・アキシェフ バウイルサン・クアニシバエフ ビール・シュテピン マゴメド・マゴメドフ メモシュ・ラザ ロマン・ボガトフ ロランド・ディ

【BRAVE CF62】計量終了 メインはエスカラエフ×ディ。ランカーはアスカノフ、マゴメドフ&タルハ

【写真】メインで地元のエスカラエフと対戦するロランド・ディ(C)BRAVE CF

30日(金・現地時間)、カザフスタンはアルマトゥイのボラン・ショラック・アテンダ・スポーツ・サライで開催されるBRAVE CF62の計量が、29日(木・同)に行われている。

昨年8月以来となるカザフスタン・アルマトゥイでのイベントには、期待された中央アジアのフライ級トップ3=アズ・アルマバエフ、アザット・マクスン、ダミール・トレノフの出場はなかったが、合同興行となるOCTAGON35でBRAVE CFのウェルター級トップの1人であるマゴメド・マゴメドフが、オクタゴン・ウェルター級王者バウイルサン・クアニシバエフに挑戦する──という出向タイトル戦が組まれている。


BRAVE CF自体は8試合というコンパクトなイベント構成は中央アジア勢とロシアが中心となっている。

メインでは6月にライト級暫定王座決定戦で敗れたオルジャス・エスカラエフが、地元での再起戦でBRAVE CFの名勝負男=ロランド・ディを迎え撃つ。

コメインには今も珍しいパキスタン国籍&在住のメモシュ・ラザが、カザフスタンのトップ・フェザー級戦士=ナルザン・アキシェフと戦う。アキシェフはキム・テキュンやロマン・ボガトフにこそ敗れているが、ラザが番狂わせを起こすようなことがあればライト級タイトル戦線に動きが見られることは間違いない。

この他、ライトヘビー級からミドル級に転向を果たしたバーレーンのエース候補ムルタザ・タルハ・アリが88.5キロ契約となった一戦で、同地の中量級トップでEagle FCベテランのキリル・ホミツキと相対する一番も注目だ。

先日、BRAVE CFが発表した初のランキングに入っているのはファザー級5位のイリャ・アスカノフ、ライト級3位のカミル・マゴメドフ、そしてミドル級5位のムルタザ・タルハ・アリの3人だ。ランキングの制定は10月のバーレーン3連戦を睨み、可視化することでタイトル戦線の活性化を促す目的があるように思われるが、トップ5に位置する彼らにとっては絶対に負けられないカザフスタンでの戦いとなる。

なおランカーのマゴメドフと対戦するアクメド・シェルヴァニエフがただ1人計量にパスせず、ファイトマネーの30パーセントが没収され、この顔合わせは実現することとなった。

■視聴方法(予定)
9月30日(金・日本時間)
午後7時30分~ BRAVE TV

■BRAVE CF62計量結果

<ライト級/5分3R>
オルジャス・エスカラエフ:70.65キロ
ロランド・ディ:70.4キロ

<フェザー級/5分3R>
メモシュ・ラザ:66.2キロ
ナルザン・アキシェフ:65.9キロ

<ライト級/5分3R>
イリャ・アスカノフ:70.7キロ
ラスル・テザクバエフ:70.0キロ

<ライト級/5分3R>
カミル・マゴメドフ:70.6キロ
アクメド・シェルヴァニエフ:71.7キロ

<88.5キロ契約/5分3R>
ムルタザ・タルハ・アリ:88.35キロ
キリル・ホミツキ:88.45キロ

<フェザー級/5分3R>
アブドゥラ・アルクァフタニ:66.01キロ
イリャ・パクチア・ウウル:65.85キロ

<63.5キロ契約/5分3R>
アブドゥルファクハド・アフマディ:63.45キロ
ビール・シュテピン:63.4キロ

<ライト級/5分3R>
サンジャルベク・エルキノフ:70.75キロ
アンゾル・アブドゥルコザエフ:70.75キロ

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【Road to UFC】世界に立ち向かうJ-MMAファイター(09)松嶋こよみ 「UFCを目指し続けるだけです」

【写真】 4月15日、T-GRIPに出稽古に訪れた平本蓮と手合わせをしていて松嶋は、Road to UFC出場が決まると──この緊迫のある手合わせを欲し、平本に定期的なスパーリングを依頼している(C)MMAPLANET

6月にシンガポールで開催されるRoad to UFCのリストが出回っている。UFCがリストをアップしたが、中には正式にサインがなされていない選手も含まれているとも聞く。

そのようななか、フェザー級で松嶋こよみの名前もリストになる。2020年12月4日のゲイリー・トノン戦以来、実戦に出場してなかった松山の現状、そしてこれからをMMAPLANETでは4月26日(火)に尋ねていた。

まだRoad to UFC出場が確定していなかった時、松嶋には彼が経てきた時間と揺るぎない一つの想いを語ってもらっていた。

2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第9弾はRoad to UFC出場が決まる以前に訊いた──松嶋こよみの言葉をお伝えしたい。


──2020年12月のゲイリー・トノン戦から1年4カ月もの間、実戦から離れている松嶋選手です。まずONEとの契約を更新しないことは昨秋に公表していました。

「そうですね。最終目標がUFCでチャンピオンになること、それが僕のMMAを戦う理由なので──あの時点で、あれ以上ONEで戦うことが目標に近づけるとは思えなかったです」

──とはいえ、MMAファイターがこれだけ試合が遠ざかるというのはプラスに働くのでしょうか。

「ONEでやるべきことはやった。それが僕の考えだったので、1月か2月に次の試合のオファーと同時に契約更新の話がありましたが、更新をしない意向を伝えました。まぁ、そこから試合ができないのは当然ですよね。ONEの契約は2021年の5月までで、そこから半年間はマッチアップ期間ということで、他のオファーがあればONEに伝えて了承を得る必要がありました。マッチアップ期間の終了が12月末、面倒ややりとりをせず期間の終了を待ち、今年に入ってから新たな気持ちでやっていこうという気持ちでした」

──その時点でUFCを目指すルートは、どのように考えていたのですか。

「やはり負けで終わっていますし、米国のフィーダーショーで少なくとも1勝でもして、コンテンダーシリーズで戦うことができればと思っていました。実際、LFAとコンタクトを取りましたけど、『良いね。検討する』という感じで話が止まってしまって。ABEMAの方も自分が試合をするなら、中継するという風に伝えてくれていたようなのですが、結局、そのままという状況で今に至っています」

──日本で戦うという選択肢は?

「ほぼ……いや、ゼロでした。日本でやるという考えは全くなくて。最後の最後にあるかないか……というぐらいでいるので、今も試合が決まっていないという状況です」

──北米フィーダーショー以外で、オファーはなかったのでしょうか。

「それは頂きました。日本では対戦相手まで挙げてくれたとこもあります。正式なのは2つ、それと『話は通すよ』という風に言ってもらえたところが1つですね。有難い話ですけど、ここで同階級の日本人選手と戦う……だけでなく、日本での試合が今の自分に必要なのか。ONEを離れて、そこを実行するのかと考えると選択肢にならなかったです」

──それでも試合を戦うことができない状況が続くことに、不安はなかったですか。

「そうですね……こんなに決まらないとは予想していなかったです(苦笑)。LFAなり、北米のフィーダーショーで戦えると思っていました。それに北米もそうですし、海外での試合で『あるかもしれない』という状況では、日本での試合のオファーを受けることはできなかったです」

──北米だけでなく海外の試合で「あるかもしれない」状況があったわけですね。

「これはぶっちゃけていうと、BRAVE CFの韓国大会でした。そこで最初、1回契約ということで話を頂いて。1回だと僕的には凄く都合が良いですし、戦うつもりでYESという返答もしていました。ただ契約する段階になって、BRAVEが複数試合で複数年契約を提示してきたんです。

評価してくれたというのはあるのですが、でもそれだと僕も30歳を随分と過ぎてしまうので──1試合契約だから戦うことを決めたという風に返答をして。

BRAVEはメインでキム・テキュンとの試合を組んで、僕が勝った場合継続参戦しないのはエース級の選手を潰されることになる。だから1試合契約はできないという風になったんだと思います。それは分かります。彼らの立場だと当然だし、それでもBRAVEは他の選手を探してくれたんです。結局、その時の候補選手がオファーを断り、他の選手だと僕のキャリアを見合わないから──試合は組めないという風な話になりました」

──複数年契約は難しいと。分かります。

「ただ……BRAVEでやるしかないって腹を決めました。いうとLFAですら僕を評価してくれなかったわけですし、もうBRAVEと契約して負けた時点で引退しようと。あと何試合できるかなんて、僕も分からないし。背水の陣じゃないですけど、覚悟を決めたんです。

実際、キム・テキュンの映像を見て……勝てる自信もありました。だから彼と試合をするつもりだったのですが、問題は2週間強で減量と対策練習をすることでした。彼はきっと韓国大会が本決まりになる前から、そこに向けて調整してきていただろうし。でも、もう最後は開き直りで、それで負けていたらそれまで──という気持ちでした」

──……。

「で、BRAVEに返事をしようと思っていた朝、とある人からRoad to UFCのリストに入っているという話があって……」

──凄いタイミングですね。

「はい。確定ではないけど、リストに入る。だったら、そこに照準を定めようと考えなおしました。で、もうBRAVEは選択肢から消えて……。なのに、その日の夜に知り合いを通してUFCに見込みがどれぐらあるのかを尋ねると。『最後の試合で負けているから、ない』とショーン・シェルビーからの返答があったんです」

──……。それは……。

「落ち込みました。周囲の皆が落ち込みました……。一度気持ちが消えたBRAVEで試合をする気にもなれなかったですし……、僕がいるのはそういう世界なんだと。10代でキャリアが少なくても、レコードが綺麗ならRoad to UFCで戦える。僕はそういう対象じゃない。僕が今のUFCが求める条件に合致するならデビューしてから1年とか2年目になります。連勝していて、22歳とか23歳でした。

ただ、あの時点の僕が仮にUFCと契約できたとしても、絶対に勝てない。すぐにリリースになっていた。それは間違いないです。そうやって考えると僕は今、自分のなかで認識しているだけだけど、強さを手にすることができています。ONEで戦っていた時とも、違います。それを考えると、自分がやってきたことは間違っていなかったと振り返ることができるんです。

進路の選択として間違ったことがあったかもしれないですが、強さを追求する部分においては間違っていない……だからこそ、諦めるつもりはないです。少なからず……諦めていないし、この後も足掻かないといけないと思っています」

──今後もUFCを目指して、足掻くと……。

「やっぱりUFCに拘りたいんです。実は今、イリディアム・スポーツ・エージェンシーと契約する方向でいます。5月の中旬にラスベガスで彼らと会うことになっていて」

──ラスベガスで?

「ハイ。今月末からサンフォードMMAに行って、2週間ほど練習してこようかと思っています。そこからLAに移動して、車でベガスに寄ろうかと」

──サンフォードMMAで練習するのですか。

「ハイ。試合がある、ないというのが続いて力が試せない時期が長くなってきました。だから、とりあえずサンフォードMMAで──僕のことを全く知らない人に、これまでやってきたことが通じるのか試してみたいと思っています」

──なるほどぉ。しかし、イリディアムと契約できると何か変わるかもしれないですね。

「でも、それがUFCに繋がらないと意味はないです」

──BellatorやPFLを目指すということは?

「BellatorもPFLも強い選手が契約しています。簡単じゃない──それは絶対です。PFLからは話もいただきました。Bellatorに出たくないなんてことは、一切ないです。でもUFCが世界の頂点なんです。そのUFCと戦うという希望がゼロにならない限り、僕はUFCに拘っていたい……だから、また北米のフィーダーショーと交渉しようと思っています。

それにUFC、Bellator、PFLとかいう前に、まずは白星を挙げないと……。でも着地点はUFCにしていきたいです……していきたいって、29歳になって今更何を言っているんだろうってことなんですけど(微笑)。でも、UFCを目指し続けるだけです」

同インタビューの翌日、UFCから松嶋こよみの下にRoad to UFC出場のオファーと契約書が届いた。松嶋陣営はイリディアムのマネージメントを受ける方向であったので、まずは彼らとのマネージメント契約について話を進めたが、受け入れることができない条項があったため契約は成立せず、陣営のセルフマネージメントでRoad to UFCに臨むこととなった。また、試合が決まったため海外での練習でなく日本で準備をすることとなっている

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【BRAVE CF58】計量終了 キム・テキュン欠場でメインでイ・ランジェが極真出身のハロンワと対戦

【写真】南アフリカからハロンワ、彼以外にフィリピン、ブラジル、ポーランド、ベルギー、サウジアラビア、シンガポール、イタリアからsン種が集まる。国際戦がBRAVEの特徴だ(C)BRAVE CF

30日(土・現地時間)に韓国はインチョンのインチョン・サムサン・ワールド体育館で開催されるBRAVE CF58の計量が行われている。

今大会、メインで韓国人エースのキム・テキュンがロマン・ボガトフと対戦予定だったが負傷欠場となり、メインは元Road FCミドル級王者ラ・インジェが南アフリカのミズワディレ・ハロンワと対戦することとなった。


ハロンワは2020年11月以来の実戦で、2021年はONEに参戦中のボカン・マスンヤネと同様に南アフリカからの出国が叶わず、試合機会を失していた。

リモ取材で締めは「押忍」だった

キャリア6勝1敗のハロンワのベースは極真空手で、父親が極真の2段の空手家だった。

9歳から20歳まで極真を学んだハロンワは「極真で身に着けたタイミングとスピードはMMAでも生きている。顔面パンチがないことで極真空手を軽視する向きがあるけど、ボクシングを学び顔面パンチが打てるようになると極真で学んだことが生きてくるんだ。それに僕にカーフキックは効かないよ。あの蹴りがきても、極真空手家はカットできる」と今回の試合前の取材で語っている。

BRAVE CFで国際的な舞台を踏んだハロンワは「南アフリカでMMAファイターとして生きていくことは難しい。好きだから戦うという状況なんだ。でもBRAVE CFと契約したことで、家族を食べさせることができるようになった。BRAVEは世界中をサーキットしている。今回、韓国で韓国のベストファイターと戦える。今後も色々な国で、その国のベストファイターと戦っていきたい」と言う。

今回のメイン出場に向けて「タフだ。Road FCのチャンピオンで根性がある。でも、僕の方が上だ。全てで上回っている。この試合で僕は名前をあげる。タフな相手、タフな試合を望んでいる。タフな相手とダンスをして楽しむんだ」と笑顔を見せたハロンワ。極真で養ったスピードとタイミングが韓国で炸裂するか見ものだ。

■視聴方法(予定)
4月30日(土・日本時間)
午後5時00分~ BRAVE TV

■BRAVE CF58 計量結果

<ミドル級/5分3R>
ミズワディレ・ハロンワ:84.3キロ
ラ・インジェ:84.05キロ

<スーパーウェルター級/5分3R>
マルチン・バンデル:79.65キロ
ルイス・フィリッピ・ディアズ:78.1キロ

<ライト級/5分3R>
ロランド・ディ:70.45キロ
オ・テホク:70.3キロ

<スーパーライト級/5分3R>
マチェク・ギエルシェウスキー:75.05キロ
イッサ・イサロフ:74.9キロ

<67キロ契約/5分3R>
ヴァルテル・コリアンドロ:67.0キロ
パン・ジェヒョク:66.75キロ

<フェザー級/5分3R>
アブドゥラ・アルクァフタニ:66.2キロ
チョン・ヨンス:66.05キロ

<77キロ契約/5分3R>
アクセル・ソラ:76.7キロ
チャン・ユンソン:76.65キロ

<フライ級/5分3R>
シャン・シンカイ:56.68キロ
イ・チャンホ:57.02キロ

<女子アトム級/5分3R>
ジリアン・ゴウ:47.2キロ
ホン・イェリン:47.52キロ

<ヘビー/5分3R>
イム・ジュンス:120.15キロ
キム・ミョンワン:117.7キロ

<フェザー級/5分3R>
ユ・ジュサン:65.85キロ
オ・ドゥサップ:65.9キロ

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【BRAVE CF58】育成路線も国際戦。ビジネス度外視、キム・テキュンの相手は元UFCロマン・ボガトフに

【写真】キャリア12勝1敗のボガトフ。キム・テキュンは9勝0敗だ(C)BRAVE CF

10日(日・現地時間)、BRAVE CFが30日(土・同)に韓国はインチョンのインチョン・サムサン・ワールド体育館で開催するBRAVE CF58のメインで、同国のエースといえるキム・テキュンがロマン・ボガトフと対戦することが発表されている。

ロシアのウクライナ侵攻に関して、対ロ経済制裁に加わる韓国はロシア側からも非友好国リストに挙げられている。とはいえ欧州、米国、日本と同様に韓国の国際企業の本音もロシアとの関係を維持したいことには変わりない。

そんななかキム・テキュンの相手がロシアのボガトフに決定──The Beast Championshipとの共同開催ながら、BRAVEの本気度が伝わってくるメインだ。


ボガトフはM-1ライト級王者からUFCに進出も、レオ・サントス戦でグラウンドでの頭部へのヒザ蹴りで2Pのマイナスを含め、アイポークなど反則もあり1度の判定負けでリリースされ、BRAVE CFを新天地に選んだ。

BRAVE CFでは昨年1月に11勝1敗(※当時)のナルザン・アキシェフ戦では初回にバッククラブからRNCを取られかけるピンチをしのぎ、テイクダウン&コントロールで逆転勝ちを収めた。第2戦は6月のアブドゥルムタリプ・ギエルベコフ戦。バーレーンのKHK MMA所属のダゲスタン人ファイターを相手に、初回に打撃に圧倒され2Rもスピニングバックフィストでダウンを喫しながら、判定勝ちを収め現時点で2連勝中だ。

キム・テキュンもアキシェフ戦で初回にフックを被弾してダウンを奪われており、そこからの逆転勝ちしているだけに実力は伯仲しているか。いずれにせよ、キム・テキュンはいかにテイクダウン狙いを切り続けることができるか。

今時珍しく、ブレイクが余り入らないBRAVE CF方式のレフェリングが韓国でも見られるのであれば、勝負の鍵はその一点に集約されるといっても過言でない。

そんなキム・テキュン✖ボガトフのフェザー級戦は、バッバ・ジェンキンスの返上したベルトを巡り、年内には対戦もあり得ると見られていた。その両者が、タイトルを賭けることなくインチョンで相対する──望外な一戦ともいえる。

実のところBRAVE CFではキム・テキュンの対戦相手に日本人ファイターとも交渉していたが、複数回マルチイヤー契約がまとまらず今回は実現しなかった。BRAVE CFに必要なのはBRAVE CF内におけるストーリー創りで、王者がUFCへ──というフィーダーショー的な参戦を求めてない。それだけに日本人ファイターの参戦は実現しなかったが、キム・テキュン✖ボガトフは彼らのポリシーに則したマッチアップといえる。

この他、韓国から出場がアナウンスされていた4選手のカードも明らかとなっている。元Road FCミドル級王者のラ・インジェは南アフリカのミズワディレ・ハロンワと戦う。

2020年11月のドミニク・ショーバー戦以来、1年5カ月振りの実戦復帰となるハロンワはキャリア6勝1敗、唯一敗北を喫した相手は現UFCのカムザット・チマエフだ。チマエフのテイクダウン&コントロールに屈したが、ハロンワはワンツーからスピニングバックフィストでのKO勝ちもあるアグレッシブなストライカーだ。

スピニングバックフィストで勝利した際には、回転弾を受けた相手の意識が跳び、足がふらつく状態から倒れるまでの1秒もない間に2発、3発と追撃のパンチを入れている。勝負時を逃さないハロンワ、その殺傷能力の高さはラ・インジェにとっても非常に怖い相手となるだろう。

大ベテラン=イム・ジュンスは、同じ韓国からヘビー級の新鋭キム・ミョンワンと戦う。39歳、26戦目のイム・ジュンスに対し、キム・ミョンワンは24歳で戦績4勝1敗と、世代交代マッチの様相を呈している。

昨年6月にDouble GFCで女子アトム級王座決定戦に出場したホン・イェリンは、バリ在住のシンガポール人ファイター=、ジリアン・ゴーと戦う。この対戦も一度は日本の老舗プロモーションでベルトを巻いていたベテラン人選手に声が掛けられたが、経験値が違うという理由で見送りに。経験の差が論じられるのはK-MMAの慣わしとは考えにくく、BRAVE CF本体の意向と思われる。

「ネームバリュー、戦績は問わない。BRAVE CFが育てる」と言うモハメド・シャヒドBRAVE CFの方針に則したケースでは、キャリア3勝0敗1分のチョン・ヨンスが、サウジアラビア人ファイターで4勝0敗のアブドゥラ・アルクァフタニと戦うフェザー級マッチ。そしてロ2戦目のチャン・ユンソンの2勝0敗のフランス人選手アクセル・ソラと戦う(※ソラはIMMAFなどアマで19勝5敗のキャリアがある)77キロ契約戦、この2試合などは育成路線と捉えることができる。

この他、既報の通りマルチン・バンデル✖ルイス・フィリッピ・ディアズ、ミハイル・コートルツァ✖マチェク・ギエルシェウスキ、ロランド・ディ✖オ・テホクが組まれるBRAVE CFにとって初の韓国大会。

タイトルを巡る戦い、育成路線ともに国際戦が組まれており──いかにもーレーン王国が司るMMAイベント、ビジネス度外視、新しいMMAワールドの構築を目指す戦い模様が繰り広げられそうだ。

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Brave CF BRAVE CF54 BRAVE CF58 K-MMA MMA MMAPLANET o ONE ROAD FC UAEW UFC アレアンドロ・カエタノ イ・チャンホ キム・テキュン チョン・ダウン ヌルスルタン・ルジボエフ ハイル・コートルツァ ホン・イェリン マチェク・ギエルシェウスキー ミハイル・コートルツァ ラ・インジェ ルイス・フィリッピ・ディアズ 中村倫也 修斗

【BRAVE CF58】サブミッション・ファンタジスタ。後ろ三角&スロエフストレッチのディアズに注目!!

【写真】注目は──このマルチン・バンデルと対戦するルイス・ディアズ。K-MMA界でいち早く国際戦を再開させたのがBRAVE CFというのも興味深い(C)BRAVE CF

1日(金・現地時間)、BRAVE CFが4月30日(土)に韓国はインチョンのインチョン・サムサン・ワールド体育館で開催するBRAVE CF58の対戦カード第1弾となる3つの国際戦を発表している。

そのなかには今大会は現地のThe Beast Championshipとのコ・プロモートとなるが、BRAVEのナンバーシリーズらしく韓国選手が名を連ねていないカードが2試合含まれている。


それがBRAVE独自の階級=スーパーウェルター級(175ポンド=79.3キロ)でポーランドのマルチン・バンデル✖ブラジルのルイス・フィリッピ・ディアズ、スーパーライト級(165ポンド=74.8キロ)ではモルドバのミハイル・コートルツァ✖バンデルと同じポーランドのマチェク・ギエルシェウスキーという2つのラインナップだ。

バンデルは昨年9月のBRAVE CF54=ポーランド大会でプロモーション・デビューを飾ったキャリア20勝7敗1分という同国の雑草ファイターだ。対して、ディアズは3月のバーレーン大会で計量失敗となり、対戦相手のヌルスルタン・ルジボエフがキャッチウェイト戦を了承せず、試合が流れ失地回復のファイトとなる。

修斗ブラジルのウェルター級王者でもあるディアズは、この他Cidade da Luta(シダージ・ダ・ルタ)でもウェルター級のベルトを巻いているブラジル国内のトップにある実力者といえる。戦績は14勝3敗でフィニッシュは10を数え、修斗ブラジル王座を奪取した際にはバッククラブから道着の襟のごとく足を首に絡みつかせ後ろ三角を取りつつ、さらにスロエフ・ストレッチのように足を引き寄せた複合技でタップを奪うちうサブミッション・ファンタジスタ振りを見せている。

24日のPOUNDSTORMで中村倫也と戦うアレアンドロ・カエタノと同門のディアス──今回こそは、体重をしっかりと落としてBRAE初陣に臨んでほしい。

ポーランド人でもバンデルと違い北アイルランド在住のギエルシェウスキーはBRAVEでの活動も3年目、今回が6試合目(※3勝2敗)となる。一方モルドバのコートルツァは、ウクライナのキエフを拠点としていたWorld Warriors FCのウェルター級王者だった選手で、キャリア13勝2敗だ。タイトルンコンテンダーとしてBRAVEと契約も、初戦で躓いたコートルツァは連敗は許されないインチョン決戦だ。

この他、韓国人選手絡みではライト級でフィリピンのロランド・ディとオ・テホクのマッチアップが決まった。ホ・テホクは2011年11月にUAEW14でホナウド・ザゴに勝利して以来の実戦で、同じ中東ベースのBRAVEに転じてのファイトとなる。

この他、韓国勢としてはUFCで漢江の奇跡といえるライトヘビー級4連勝中のチョン・ダウンが喫した2つの敗北のうち、1人の勝者であるキャリア17年のベテラン=イム・ジュンス、元Road FCミドル級王者のラ・インジェ、TOP FCからONE Warrior Series~Zeus FCと無敗の6連勝中のイ・チャンホ、昨年6月にDouble GFCで女子アトム級王座決定戦に出場したホン・イェリンが、キム・テキュンに続き初のBRAVE韓国大会に出場することが決まっている。

気になる日本勢だが、BRAVEの契約方針、あるいは対戦相手のキャリアが見合わず現時点までサインに至っていない。現状、フェザー級、ライト級、女子アトム級で交渉がまとまらず、バンタム級に出場枠が残されているようだが、果たして……。

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Brave CF BRAVE CF58 MMA News キム・テキュン ブログ

【BRAVE CF58】BRAVE CF韓国大会で、デビュー以来9勝負け無しのキム・テキュンが凱旋マッチ

【写真】キャリア9勝0敗、キム・テキュンが凱旋帰国を果たす(C)BRAVE CF

27日(日・現地時間)、BRAVE CFが4月30日(土)に韓国のインチョンで開催するBRAVE CF58にキム・テキュンが出場することを発表している。

BRAVE CFにとって25カ国目のイベント、初めての東アジアでの大会は現地のThe Beast Championshipの協力により行われる。


そんな大会でいの一番に出場が明らかとなったキム・テキュンは2017年にTop FCでプロMMAをデビューし、2018年にはDouble GFCでメインカード出場。キャリア5勝0敗の時に代役出場でBRAVE CFと契約を果たすと、ブラジル人のエリッキ・ダ・シウバ、メキシコ人のアルトゥロ・チャベス、スイスのフセイン・カジマゴマエフ、カザフスタンのナルザン・アキシェフを相手に4連勝を達成している。

カジマゴマエフは7勝0敗同士の新鋭対決、アキシェフは11勝2敗でカザフ・メジャーといえるオクタゴン・リーグMMAのフェザー級王者──そんな2人の未知強を相手にし前者にはTKO勝ち、後者には初回にフックでKO負け寸前に追い込まれながら、逆転で判定勝ちを手にしている。

アキシェフ戦はBRAVE CF 2021 Awardのベスト・ファイト・オブ・ジ・イヤー、キム・テキュン自身も年間MVPのノミネートされていた。昨年を飛躍の年としたキム・テキュンは、2022年に中にフェザー級タイトル挑戦が確実視されている。しかし、前王者バッバ・ジェンキンスのPFL転向に伴い空気となったベルトを争うロマン・ボガトフはロシア人で、現状では今後の参戦に関して不透明だ。

追い込みを掛けた時のヒザ蹴りを母国のファンに披露することがデキるか、非常に楽しみなキム・テキュンの凱旋帰国だ。タイトル挑戦に向け、母国で誰と戦うことになるのか正式発表を待ちたい。

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Brave CF MMA MMAPLANET ONE イ・ミンヒョク キム・テキュン チョン・ダウン ホン・ソンチャン 工藤諒司

【RTB Korea01】Road to BRAVEが韓国で開催。4月と9月に本戦進出も――日本人選手にも好機到来?!

【写真】キム・テキュンの出場がBRAVEと韓国を結び付けた。どう話が転ぼうが、このアグレッシブさはうらやまし限りだ(C)BRAVE CF

7日(金・現地時間)、韓国はテグのインタープルゴ・エクスコでRoad to BRAVE KOREAが開催される。

Road to BRAVEはBRAVE CFのパートナーもしくはアフィリエーション・グループが、世界各地で地域のMMAの普及と新しいタレントのリクルートを行うための大会で、これまでにセルビアでイベント開催実績があり、結果的に昨年12月にはBRAVE CFの本戦が同国で行われている。

現状、韓国に続きインドでもRTBが予定されている。上記にあるように現地のプロモーションとの協力によって運営され、韓国でのパートナーはTBC(The BEAST Championship)となる。


TBCは昨年2月に活動を開始した新興プロモーションで、3月にMonster WAR、9月にTBC02を主催している。RTB Korea01は新生Top FCの11月大会の会場だったテグのインタープルゴ・エクスコが使用され、そのTFCのライト級トップ・プロスペクトだったホン・ソンチャンが今大会にも出場する。

ホン・ソンチャンはTBC主催のMonster WARでも戦っており、TBC経由ではイ・ミンヒョクやチョン・ダウンというONE Warrior Seriesベテランも今大会に参戦する。中東バーレーンを本拠とする世界規模のプロモーションを目指すことになったイ・ミンヒョクはONE WSで工藤諒司に敗れており、チョン・ダウンはWardogとGrachanで来日経験がある――日本とも縁のある選手たちだ。

今後はコロナの感染状況次第だが、入国制限や隔離措置が撤廃されると日本人選手の招聘も予定しているという。RTB Korea開催に先立ち、BRAVE KOREAが発足しており代表はBRAVE CF本戦に参戦中のキム・テキュンを指導するユ・ヨンウ氏が務めている。

BRAVE KoreaではTBCと協力しRTB Koreaを主催し、今大会に続き5月21日にテグ大会、さらに7月と12月とイベントがスケジューリングされており、その船出と時を合わせて、現状では4月9日と9月10日に仁川でBRAVE CFナンバーシリーズが予定されている。

BRAVE CFは過去に日本人選手にもオファーが出しているが、受諾した選手はおらずJ-MMA未踏の地となっている。今後BRAVE Koreaは東アジアのヘッドクォーター的な役割を担っていく模様で、韓国だけでなく日本、中国、台湾で運営権をBRAVE本体と契約したという話だ。

韓国での定着具合にもよるが、今後は東南アジア進出へのアジアの拠点になることを目標としている。この手の話は大きく花火を打ち上げて、その後は進展がないということは韓国に限らず、日本も含めて世界各地で見られてきた。

とはいえバーレーン王国の国家プロジェクトといえるBRAVE CFは資金豊富、韓国でバブルを創ってイベントを行うことも可能だ。そこに日本人ファイターが出場できるとなれば、国内の多くのプロモーションよりも好条件で、ロシア、欧州、ブラジル、そして中央アジアや中東のファイターと肌を合わせる機会を得ることが可能になる。選択肢が増えることは、ファイターにとって好機になるのは絶対だ。日本人ファイターがどう絡めるのかも含め、RTB KoreaとBRAVE CFの韓国進出――今後の展開を注視したい。

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ACA ACA127 BELLATOR Brave CF LFA MMA ONE PFL Special UFC YouTube アザマット・カレフォフ キム・テキュン クリス・ウェード ナルザン・アキシェフ モヴリッド・ハイブラエフ ラスル・アルバスカノフ 松嶋こよみ 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:8月─その参─カレフォフ ✖アルバスカノフ「春日井、強かった」

【写真】2017年12月23日に春日井たけしと戦った時の──現ACAフライ級王者アザマット・カレフォフ (C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。

青木が選んだ2021年8月の一番、第三弾は8月28日に行われたACA127 からACAフライ級選手権試合=アズマット・カレフォフ✖ラスル・アルバスカノフ戦について語らおう。


──青木選手が選ぶ8月の一番、最後の試合は何になるでしょうか。

「カレフォフ ✖アルバスカノフですね。カレフォフって、HEATで春日井たけし選手、寒天とやっていて。ロシア人あるあるなんですけど、前のACAフライ級王者で今はUFCのアスカル・アルカロフって選手がいるじゃないですか。彼がバックマウントからのツイスターとか、アナコンダチョークという今のMMAでは王道でないサブミッションを使います。

カレフォフもアナコンダで勝っていて。ロシア人のあの階級って、背が高くてスタイルが似通っていますよね」

──柔術でなく、レスリング&サブミッションという風にも見えます。

「そうですね、絞めのあるサンボっぽさもあるし。そこに今のMMAにあるモノを取り入れているような」

──アルバスカノフが途中で下から左足でフックして、左側にカレフォフを跳ねてギロチンを取り直した。

「サンボですよね。米国やブラジルでは見ない。アルバスカノフは初回と2Rを取っている。あの選手も相当に強いけど、カレフォフが押し切りました」

──アルバスカノフはこれでフロント系のチョークで負けるのが4度目になります。

「だって非効率な試合をしているから、疲れますよ」

──非効率とは?

「思い切り倒して、思い切り極めに行く。パンチも全力で5R持たないだろうっていう試合をする選手、ACAには多いじゃないですか」

──確かにその通りです。そこをカレフォフは待っていたということでしょうか。

「チャンスは伺っていたと思います。初回に下から腕十字とか取りに行っていますし。ゆっくりと腰を切って、抱えるようにして……渡辺直由さんみたいな腕十字ですよね。ジワッときて。アレで腕を取られていると、アルバスカノフは消耗したと思います。

打撃は効かせていましてけど、2Rと3Rにテイクダウンを取ってもスクランブルで上を取り返されてしまって。もうスタミナがなくなっていましたね」

──あれだけの猛攻をしのいで極める。カレフォフは逆境に強いですね。それこそHEATでも本戦で勝ったと思われたのですが、延長になり気持ちが切れるかと思いきや勝ち切った。

「大内刈りでポイントを取ってしまう。タフですよね。これで15連勝、スプリットもあって……負けかけた試合も取り返している。いや、強いですよ」

──フライ級はBellatorとPFLに王座がなく、ACAもそうですがLFA、BRAVE、ONE、日本と人材がまだ散らばっているように感じます。

「UFCが一度、フライ級を閉じる方向で選手を手放したのもあるし……ただ一見散らばっているようでいて、フライ級は他の階級と比較すると、タレントはもともと少ないですよ。アスカロフもUFCで王座まで行っていない。それでもUFCがフライ級を続けることになって、また吸い上げていく。

ただBRAVEに出ている中央アジア勢とかもいるし、日本の56キロの選手はACAやBRAVE CFを見ていないと厳しいですね。そこで戦えとは言わないですけど、チェックはしておこうねってこと。見ている方が良いというか、見ていないと世界、世界っていっても取り残されます」

──でも、見ないですよねぇ。

「そうなんですよね。そもそも、コレを見楽しめるのか。僕なんて、コレを見てドキドキできるから……楽しいですよ。カレフォフを見ていると、この選手とやり合っていた春日井ってあの時、強かったんだなって思えるし。

ヘルベウチ・バーンズにONEで勝っているモヴリッド・ハイブラエフ、今はPFLで戦っているけど『やっぱり、コイツ強かったんだ』って思えるし。

あとからアイツが強かったんだっていうのがあるというのは、試合を見てきたうえでの結果論です。見ていないと、ただ知らないで終わっているということで。そういうことを最近、PFLでクリス・ウェードやハイブラエフ、このACAでアザマット・カレフォフを見て思いました。

もっと試合は見た方が良いです。僕もYouTubeに落ちている試合なんかは、TRIBEの選手は投げるようにしているんですけど」

──それでいうと先日のBRAVE CFのキム・テキュンとナルザン・アキシェフの試合を、松嶋こよみ選手がチェックしていて驚きました。

「確かに……。松嶋選手はBRAVEをチェックしていたのですね。いや、選手がどういう試合をチェックしておくのか、そういう部分でもその選手がどういう風に考えているのかが見えてきますしね。本人が気づかないケースもあるだろうから、周囲にそういうことを気付く人がいてくれるのもありで。そういう環境は必要です」

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