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【Pancrase339】丸山、3Rのテイクダウン&トップキープで平に判定で競り勝つ

【写真】1・2Rを取り合う展開で丸山が3Rに競り勝った(C)MMAPLANET

<ライト級/5分3R>
丸山数馬(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
平信一(日本)

丸山が上下のフェイントから右ハイキックと右ロー。丸山が距離を詰めて首相撲になると、平が相手の右脇を差してケージに押し込む。丸山が体勢を入れ変えてヒザ蹴り、シングルレッグも狙いつつ、一本脇を差した状態で平をケージに押しつける。

平は離れ際に右アッパーを突き上げ、シングルレッグでテイクダウンを狙う。立ち上がった丸山に対し、平が右フックを当てて突進。丸山は下がりながら左フックを当て、平がシングルレッグで組み付くと、丸山ががぶる。

平が立ち上がると、丸山がダブルレッグでテイクダウンするが、平もその勢いに任せて丸山を後方に返して立つ。オープンスコアはジャッジ3名とも10-9で丸山を支持した。

2R、丸山は細かくジャブをついてパンチをまとめるが、丸山の右アッパーに平が右フックを合わせ、そのままハーフガードで上になる。丸山に立たれてもバックをとる平。そのまま丸山をケージに押し込み、丸山が正対するとダブルレッグから持ち上げて、豪快にマットに叩きつける。

ハーフガードで上になる平はしっかりとトップキープしてパンチを入れ、丸山が背中を見せて立ち上がると後ろへのスープレックスを狙う。

さらに平は正対してダブルレッグで尻餅をつかせると、丸山の立ち際に右アッパーと右フックを当てる。このラウンドはジャッジ3名とも10-9で平を支持し、ポイントはイーブンで3Rを迎える。

3R、丸山は右ストレートと右カーフキック。平の右に合わせて組みついてテイクダウンを奪う。平はケージに背中を預けて身体を起こすが、丸山が平をマットに寝かせて、ハーフガードでトップキープする。

足も抜いてサイドに移行した丸山は、亀になる平の後ろに回ってバックへ。平が回転して逃げようとすると肩固めを狙う。残り2分で立ち上がった平だが消耗が激しい。逆に丸山が平を寝かせてサイドポジションで抑え込む。最後は丸山が立ち上がって、試合終了。3Rを10-9で丸山が取り返す形で判定勝利した。


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【Pancrase338】RTUからの再起戦。名田英平と戦うキム・サンウォン「岩のよう。ぶち壊していこうと」

【写真】仕上りの良さを感じさせたキム・サンウォン。彼のような選手の来日は非常に貴重だ(C)MMAPLANET

明日12日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPANCRASE338で名田英平と対戦するキム・サンウォン。

Road to UFCで悲願の契約を目指していたキム・サンウォンだが、8月の準決勝でイー・チャーに敗れ──一旦はその道は断たれた。そしてリスタートに選んだのはパンクラスのケージだった。


──Road to UFC準決勝で敗れた、最大の目標に辿り着かなかった時はどのような気持ちでいましたか。

「あの試合の時はコンディションが良くなかったので、本当に悔しかったです」

──リスタートをする時に、パンクラスで戦うことを決めたのは?

「来たオファーは全て受けるつもりでいましたが、そのなかでもパンクラスが一番に声を掛けてくれたので、出場することにしました」

──国内と海外で再起を図るのは、また違うかと思います。

「パンクラスは日本でも有名な団体だと知っていたので、オファーを貰った時にワクワクして、凄く期待値が高かったです」

──では対戦相手の名田選手の印象を教えてください。

「岩のようなイメージがあったので、それをぶち壊していこうと思います」

──名田選手はキム・サンウォン選手のことは打たれ強く、粘り強い。殺しに来てくれると言っていました。

「アハハハハ。自分が殺しに行く勢いで攻めるのかは、ケージに入ってみるまで分からないですね。でも名田選手もしっかりと準備をしてきたはずだし、自分も準備してきたことケージの中で、試合で見せられれば良いと思います」

──KTTのチームメイトであるパン・ジェヒョク選手が、パンクラスで戦った2試合で相当に判定に不満を持っていました。その様子を見ていて、キム・サンウォン選手は判定基準をしっかりと研究してきたのか、フィニッシュ必至のファイトをするのか。どちらでしょうか。

「ジェヒョクの判定の件に関しては、最初の試合の時は凄く悔しかったです。でも、もう過ぎたことなので。自分は判定のことは気に掛けずKO、TKO、判定の全てで勝てるだけの準備をしてきました」

──では明日、どのような試合をしたいと思っていますか。

「言葉よりも、自分が戦う姿で見せたいと思います。明日、ケージのなかで戦っているところを見てください」

■Pancrase339視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午後5時~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase339 Pancrase339計量結果

<ライト級/5分3R>
松本光史:70.55キロ
西尾真輔:70.7キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.25キロ
矢澤諒:61.35キロ

<ライト級/5分3R>
平信一:70.7キロ
丸山数馬:70.5キロ

<ミドル級/5分3R>
佐藤龍汰朗:83.7キロ
荒井勇二:84.05キロ

<フェザー級/5分3R>
糸川義人:65.95キロ
岡田拓真:65.35キロ

<フライ級/5分3R>
濱田巧:57.05キロ
大塚智貴:56.95キロ

<バンタム級/5分3R>
平岡将英:61.6キロ
谷内晴柾:62.05キロ→61.55キロ

<ストロー級/5分3R>
米山唯人:52.5キロ
織部修也:52.5キロ

■Pancrase338視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午前11時45分~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase338Pancrase338計量結果

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂:66.0キロ
櫻井裕康:66.05キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:66.25キロ
キム・サンウォン:66.1キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:56.9キロ
重田ホノカ:56.75キロ

<ストロー級/5分3R>
リトル:52.55キロ
寺岡拓永:52.2キロ

<バンタム級/5分3R>
高城光弘:61.6キロ
平田丈二:61.6キロ

<フライ級/5分3R>
萩原幸太郎:56.8キロ
前田浩平:58.45キロ→58.4キロ

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗:70.75キロ
上田智大:70.15キロ

<フライ級/5分3R>
饒平名知靖:56.25キロ
金澤臣人:57.0キロ

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【Pancrase338&339】計量終了 8試合=16人✖2大会、32選手中──31選手が計量をクリア

【写真】338大会のメインで戦う三宅輝砂と櫻井裕康は問題なくクリアしている(C)MMAPLANET

明日12日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPANCRASE338&339の計量が品川区の目黒セントラルスクエアU-NEXT内13Fカンファレンスルームにて行われた。

1日2部制の大会。丸山数馬&キム・サンウォンというRoad to UFC出場選手、井村塁✖矢澤諒の生き残り戦&1年3カ月振りの復帰戦となる平田丈二✖高城光弘というバンタム級の注目マッチなど──8試合✖2=16選手の計量が実施された。


338大会のフライ級で萩原幸太郎と対戦予定だった前田浩平は抱えられて計量台へ。58.45キロとオーバーし、最計量でも50グラムが落ちただけで58.4キロに終わった。傍から見ても最計量に臨むことすら危なげだった前田に対し、萩原は「戦います」と本計量後に話していたが、本稿執筆時点ではキャッチウェイトで行われるか協議中だ。

また339大会のバンタム級で平岡将英に戦う谷内晴柾は本計量で62.05キロだったが、最計量は61.55キロでパスしている。

そしてMMAファイターは計量時にカルバン・クラインを着用する問題だが、今回はファイトショーツを履かずに体重を測った選手でカルバン・クラインの愛用者は1人もおらず、下着を脱いでクリアした3選手よりも少なかった。今や問題視する必要もないカルバン・クライン着用問題だが、MMAPLANETでは引き続き注視していきたい。

■Pancrase339視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午後5時~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase339 Pancrase339計量結果

<ライト級/5分3R>
松本光史:70.55キロ
西尾真輔:70.7キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:61.25キロ
矢澤諒:61.35キロ

<ライト級/5分3R>
平信一:70.7キロ
丸山数馬:70.5キロ

<ミドル級/5分3R>
佐藤龍汰朗:83.7キロ
荒井勇二:84.05キロ

<フェザー級/5分3R>
糸川義人:65.95キロ
岡田拓真:65.35キロ

<フライ級/5分3R>
濱田巧:57.05キロ
大塚智貴:56.95キロ

<バンタム級/5分3R>
平岡将英:61.6キロ
谷内晴柾:62.05キロ→61.55キロ

<ストロー級/5分3R>
米山唯人:52.5キロ
織部修也:52.5キロ

■Pancrase338視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午前11時45分~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase338Pancrase338計量結果

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂:66.0キロ
櫻井裕康:66.05キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:66.25キロ
キム・サンウォン:66.1キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:56.9キロ
重田ホノカ:56.75キロ

<ストロー級/5分3R>
リトル:52.55キロ
寺岡拓永:52.2キロ

<バンタム級/5分3R>
高城光弘:61.6キロ
平田丈二:61.6キロ

<フライ級/5分3R>
萩原幸太郎:56.8キロ
前田浩平:58.45キロ→58.4キロ

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗:70.75キロ
上田智大:70.15キロ

<フライ級/5分3R>
饒平名知靖:56.25キロ
金澤臣人:57.0キロ

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【Pancrase338】西の実力者、韓国の猛者キム・サンウォン戦へ。名田英平「殺しに来てくれると思うので」

【写真】ココを取れば──そんな一戦が巡ってきた(C)MMAPLANET

明日12日(日)に東京都港区のニューピアホールでPancrase338&339が開催される。そしてダブルヘッダー第一部のコメインで、名田英平が韓国MMA界の猛者キム・サンウォンと対戦する。
Text by Manabu Takashima

いわゆる関西の地味強ファイター、取りこぼしがなければベルトを巻く位置にいてもおかしくない実力者は、アンダードッグ的な今回の国際戦を逆に大いになるチャンスと捉えていた。MMAPLANET初登場の名田にMMAを始めたきっかけなどを尋ね、そのコツコツMMAファイター人生のステッピングボードとなるファイトについて話してもらった。


――キム・サンウォン戦を約1カ月後に控えた名田選手です(※取材は10月9日に行われた)。名田選手とのマッチアップは彼をタイトル戦線に送り込むための一拍を置くファイトのような印象があります。

「あぁ、勿論です。そういう試合だと分かっています。それでも海外の選手をバンバン連れてきてくれた方が活気づきますし、日本人同士よりも海外の選手とやる方がファイターとして燃えます。オファーが来た瞬間、初めての国際戦だったのでテンションが上がりました」

──逆にチャンスだと。

「ハイ。Road to UFCで修斗のチャンピオンのSASUKE選手をしっかりと倒していますしね。しかも初回はSASUKE選手がゲームメイクしているなかで、2Rにワンツーで仕留める。凄く能力の高い選手ですね。当て勘も良くて、バックステップとかも見ても凄く良い選手で。きっと殺しに来てくれると思うので、どうなるか分からないですけど、やれる試合にはなるやろなと思います。踏み台にされるかもしれない試合ですけど、前回の試合に負けているのに僕を選んでくれて有難いです」

──フェザー級王座はISAO選手が返上、続いて透暉鷹選手もバンタム級に転向で返上。挑戦者決定トーナメントに関わっていた選手として、新居すぐる選手のフェザー級王座戴冠については、どのような想いでいますか。

「なんかこう面白いですよね。あの人、ずっと負け続けていたのに連勝して、RIZINでも結果を残して。練習環境を変えたのか、打撃も凄く良くなっていて。シンプルに強いです。前は極めの一発はあっても、打撃とかない選手やったのに亀井選手との試合を見て、フェザー級の選手は皆がビックリしたんじゃないですか」

──混沌としているフェザー級戦線で、名田選手ご自身では自分の位置をどのように捉えていますか。

「結果的にRYO選手に負けているし……あと2回ぐらい勝たないと挑戦は難しいと思っています」

──だからこそキム・サンウォン戦は印象として、勝てば大きいですね。

「韓国のトップ選手とやれるのは、僕のキャリアのなかで一番大きい肩書を持っている相手になります」

──では、先ほどから良い選手だと言われていたキム・サンウォンですが、改めて印象を教えてください。

「打たれ強いし、スタミナがあります。やられても圧を掛け続けることができる。粘り強いし、打たれ強い。パウンドも凄い強力で。そこも気を付けたいです」

──そのような相手に対して、どのような戦いを挑みたいでしょうか。

「今やっているレスリングもそうですし、打撃も良くなってきているので、そういうところを見せたいですね」

──今日はパラエストラ東大阪のプロ練習、竹中大地選手と瀧口脩生選手、健斗デリカット選手という実力がありながら、少し停滞気味のファイターたちとの力のこもったスパーリングが見られました。

「基本、このメンバーでやっていて。あとは林RISE選手、それと起一(ストラッサー)さんと月・金でやらせてもらっています」

──他の曜日の練習はどのようになっているのですか。

「火・木がカルペディウム芦屋で岩﨑(正寛)さんのところに行かせてもらって。ほんで水曜日は岸本(泰昭)のSISUでやらせてもらっています。あとは所属するコブラ会の夜のグラップリングクラスで、やってくる選手と練習して」

──つまり軸となるのは昼のプロ練習ということですね。

「そうですね。基本、昼に動かしてもらって。夜はコブラ会もそうだし、ボクシングジムとかで腕を磨くような練習をしています」

──そんな名田選手ですが、なぜMMAを始めコブラ会で練習するようになったのですか。

「MMAを始めたのは16歳ぐらいで、西成にあったチーム・クラッチという地下格、パワーゲートに出ているジムだったんです。友達が中三ぐらいの時からやっていて、僕は柔道をやっていたのですがMMAに凄く興味があったので、通うようになりました。その時からもうコブラ会でも練習していて。でも、じつはどっちのジムにも二カ所で練習していることは言い辛くて黙っていたんです」

──ハイ。

「でも試合に出る時にチーム・クラッチから出ることになって、まだ昔の慣わしがあった頃で二つの所属って無理だったんですよね。その試合で勝って──17歳の時だったんですけど、もっと強くなりたいと思ったのでコブラ会一本で練習するようになりました。もう12年とか前の話です」

──当時と比較すると、パンクラスのMMAもプロ練習もあり、交流もあって凄く変わりましたね。

「ハイ。組み技が凄く強くなりました。打撃は昔から強いジムはあったのですが、特に組み技……レスリングも身近になりました。岩崎さんが来てくれてから、凄く良い環境になっていますね」

──キャリア的にはDEEPからパンクラスで戦ってきましたが、久しく大阪大会が途絶えたパンクラスに拘っているのは?

「単に強いヤツが多いからです。高木凌選手とか、こないだはRIZINで負けてしまったけど、あの選手のストレートとか凄くヤバいです。イケメンやし、そういう選手に勝ちたいんです」

──そういうイケメンの選手を倒して(笑)、ベルトを目指すと。

「ベルトもそうやし、やっぱり今回のように海外の選手とやっていきたいですね。ここに勝っての話ですけど、海外勢にとってパンクラスの門番のようになって──いずれは海外でも試合がしたいです。ONEとか、アジア圏で」

──そこに向けて、絶好のアピールになるのが今回のキム・サンウォン戦かと思います。

「そうですね。しっかりと戦って、倒す──相手よりしんどいことをやって、しっかりと勝ちたいです」

■Pancrase339視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午後5時~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase339対戦カード

<ライト級/5分3R>
松本光史(日本)
西尾真輔(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
矢澤諒(日本)

<ライト級/5分3R>
平信一(日本)
丸山数馬(日本)

<ミドル級/5分3R>
佐藤龍汰朗(日本)
荒井勇二(日本)

<フェザー級/5分3R>
糸川義人(日本)
岡田拓真(日本)

<フライ級/5分3R>
濱田巧(日本)
大塚智貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
平岡将英(日本)
谷内晴柾(日本)

<ストロー級/5分3R>
米山唯人(日本)
織部修也(日本)

■Pancrase338視聴方法(予定)
2023年11月12日(日)
午前11時45分~ PANCRASE YouTube チャンネル、U-NEXT、TIGET/PPV(英語のみ)

■Pancrase338対戦カード

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂(日本)
櫻井裕康(日本)

<フェザー級/5分3R>
名田英平(日本)
キム・サンウォン(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
ライカ(日本)
重田ホノカ(日本)

<ストロー級/5分3R>
リトル(日本)
寺岡拓永(日本)

<バンタム級/5分3R>
高城光弘(日本)
平田丈二(日本)

<フライ級/5分3R>
萩原幸太郎(日本)
前田浩平(日本)

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗(日本)
上田智大(日本)

<フライ級/5分3R>
饒平名知靖(日本)
金澤臣人(日本)

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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase338 RIZIN UFC YouTube   キム・サンウォン チャンネル ボクシング ライカ ヴァレンチーナ・シェフチェンコ 三宅輝砂 丸山数馬 井村塁 前田浩平 名田英平 大塚智貴 平岡将英 平田丈二 杉山廣平 松井斗輝 松本光史 浅倉カンナ 矢澤諒 糸川義人 荒井勇二 重田ホノカ 鈴木悠斗 高城光弘 高本千代 鶴屋怜 鶴屋浩

【Pancrase338】ライカ戦への自信。重田ホノカ─02─「普通にやれば負けない。パンチの前に必ず仕留める」

【写真】シェフチェンコとのスパー。まだプロデビュー前の経験だ(C)MMAPLANET

12日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase338で、ライカと対戦する重田ホノカのインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

重田はパラエストラ柏に入会したあとに憧れの浅倉カンナとの練習はもちろん、当時UFC世界王者だったヴァレンチーナ・シェフチェンコのファイトキャンプも経験した。1年で成長し続ける彼女は、ライカ戦への大きな自信を見せた。

<重田ホノカのインタビューPart.01はコチラから>


――MMAを始めてちょうど1年! それは驚きです。ただ、親御さんの反対はなくなったのでしょうか。

「MMAをやりたいと伝えた時には、両親から『格闘技だけで食っていくことが、どれだけ難しいか分かっているのか!? 現実はそんなに楽なもんじゃないんだ!』と言われて。だけど仕事をしながらだと、強くなるのは難しいと思ったんです。だからお母さんに『2年欲しい』とお願いしました。

まず1年でプロデビューして、その1年後は実家暮らしだけど自分の生活は何とかするぐらい稼げるようになるから。そう約束した3カ月後にアマチュアデビューし、さらに4カ月経ってプロデビューしています」

――お母さんとの約束を守っているわけですね。しかも前倒しで。そもそも入るジムとしては、やはり憧れの浅倉カンナ選手のいるパラエストラ柏しか考えていなかったのですか。

「もちろんです。憧れの選手を倒すために他のジムに入る人もいるとは思いますけど、私は常に憧れの選手の背中を追いかけたいタイプなんです。高校も、すごく強い憧れの先輩がいるところを選んだりとか。とにかく『カンナさんみたいな選手になりたい!』と思ってパラエストラ柏に入りました。でも私がジムに入った時は、カンナさんが試合後に休養していた頃で。初めてお会いしたのは、入会から1カ月ぐらい経った頃です」

――初めて会った時の浅倉選手の反応は……。

「……『えーっ!? ありがとう!』と言ってもらいましたけど、やっぱり最初は距離がありました(笑)。カンナさんにしてみれば『気づいたらいる……誰だろう?』という感じだったと思うんです。でも一緒に練習していくうちに、だんだん距離も近くなって。一番大きかったのはシェフチェンコとの練習でした。毎日カンナさんにくっついていて」

――今年1月から2月にかけて、ヴァレンチーナ・シェフチェンコがパラエストラ柏でファイトキャンプを行った時ですか。ということはMMAを始めて3カ月ほどでシェフチェンコと一緒に練習をしているのですね。

「とにかく倒されまくって、シェフチェンコにしがみつくのが精いっぱいでした。練習がキツすぎて死にかけましたね……。あとは防具を全て付けた状態で練習していたら、シェフチェンコが下からヒジ打ちを入れてきて、メッチャ鼻血が出ました(笑)」

――練習で下からヒジ打ちとは……、シェフチェンコは重田選手のキャリアを知っていたのでしょうか。

「いや、絶対にアマチュアでも試合をしたことがない人間だとは知らなかったはずです(苦笑)。組めば投げられるし、ガンガン殴られるし――でも毎日朝から晩までシェフチェンコと一緒に練習できて、得られるものは大きかったです」

――目指しているのは浅倉選手も出場しているRIZINなのですか。

「やっぱりRIZINには強い憧れがあります。憧れの選手が出ている舞台で――さいたまスーパーアリーナで試合がしたいんです。もしRIZINが女子ストロー級のベルトをつくってくれるなら、そのベルトを目指して頑張っていきたいですね。もしストロー級でベルトができなくても、スーパーアトム級までは落とせます」

――もしRIZINのベルトの前に浅倉選手が立ちはだかったら、どうしますか。以前から鶴屋浩代表は「パラエストラ千葉ネットワークは同門対決でも問題ない」と仰っています。

「えーっ!? うーん……、その時は全力で潰しに行きます。いつか憧れは越すしかないですから」

――なるほど。もともと入会してすぐ選手練習に参加していたのですか。

「そうですね。夜のプロ練はアマチュア選手も女子選手もいなくて、杉山廣平さん、鶴屋怜君や松井斗輝君とか男子のプロ選手だけ参加している時もありました。そのなかでまだ入会したばかりの私が、みんなにコテンパンにされて(笑)。でも私は強くなるためにパラエストラ柏へ入ったので、そういう練習に付いていくしかなかったです。柔道以外は何の経験もなかったので、初めてミットを打ったり、レスリングをイチから教えてもらったり……」

――重田選手に関しては、1戦目から2戦目の間の成長具合が速い印象があります。特にシングルレッグの入り方とスピードは、1戦目の高本千代戦と比べて2戦目のソン・ヘユン戦は、1年目とは思えないほど速かったです。

「ありがとうございます。でもレスリングを教わってから1カ月ぐらいで、あれぐらいの入り方はできていたと思います。柔道をやっていたおかげか、相手の懐に入ることには全く抵抗がなくて。ただ、1戦目から2戦目までの間に成長できているというのは、私自身もそう感じています。前の試合から今回のライカ戦まで3カ月ぐらいしか経っていないじゃないですか。その間に私は二回りぐらい、また成長しているので」

――プロ3戦目でライカ戦というのは、かなりのチャレンジだと思いました。しかしマッチメイクの裏には、それだけの自信があったのですか。……今、「チャレンジ? そんなことないよ」という表情になりましたね(笑)。

「ウフフフ。確かにキャリアを考えたら、周りからチャレンジマッチだと思われても仕方ないです。でも私にとっては別に――。今回はストロー級ではなくフライ級の試合だけど、そこも問題ないです。まずは与えられた試合を勝っていくことのほうが大事ですからね。

次も普通にやれば負けないかなと思っています。ライカ選手は元ボクシング世界王者ですけど、これはMMAなので。もちろんパンチの距離になったら危ないとは思っています。階級はひとつ上だし、パンチの距離からガッと詰められることは警戒しています。でも、その前に必ず仕留めますから」

■視聴方法(予定)
11月12日(日)
Pancrase338:
午前11時45分~U-NEXT、PANCRASE YouTubeチャンネル
Pancrase339:
午後17時15分~

■Pancrase338 対戦カード

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂(日本)
櫻井裕康(日本)

<フェザー級/5分3R>
名田英平(日本)
キム・サンウォン(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
ライカ(日本)
重田ホノカ(日本)

<ストロー級/5分3R>
リトル(日本)
寺岡拓永(日本)

<バンタム級/5分3R>
高城光弘(日本)
平田丈二(日本)

<フライ級/5分3R>
萩原幸太郎(日本)
前田浩平(日本)

<ライト級/5分3R>
鈴木悠斗(日本)
上田智大(日本)

<フライ級/5分3R>
饒平名知靖(日本)
金澤臣人(日本)

■Pancrase339 対戦カード

<ライト級/5分3R>
松本光史(日本)
西尾真輔(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
矢澤諒(日本)

<ライト級/5分3R>
平信一(日本)
丸山数馬(日本)

<ミドル級/5分3R>
佐藤龍汰朗(日本)
荒井勇二(日本)

<フェザー級/5分3R>
糸川義人(日本)
岡田拓真(日本)

<フライ級/5分3R>
濱田巧(日本)
大塚智貴(日本)

<バンタム級/5分3R>
平岡将英(日本)
谷内晴柾(日本)

<ストロー級/5分3R>
米山唯人(日本)
織部修也(日本)

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o UFC キック パク・ジェヒョン ホン・ソンチャン 丸山数馬 原口伸

Road To UFCシーズン2準決勝パート2第2試合・ロン・チュー vs. キム・サンウク

ライト級準決勝。

中国のロン・チューは元UFCファイター(1勝2敗でリリース)。勝った相手も直前の代役でUFC契約した選手で、1勝もできずにリリースされている。一回戦は韓国のホン・ソンチャン相手にタックルを切ってパンチを打ち込みダウンを奪取。そこからのパウンドで1RKO勝ち。23歳。

韓国のサンウクはチーム・スタンガン所属。一回戦は丸山数馬のタックルをがぶってダースチョークで絞めて1Rタップアウト勝利。メインで原口伸と代役で対戦するパク・ジェヒョンとはAngel FCのライト級王座決定戦で対戦しスプリット判定負け。29歳。

ロン・チュー詰めてきた。右で飛び込む。かいくぐってタックルに入ったサンウクだが切られた。離れる。ロン・チューカーフ。ワンツー。ミドル。右オーバーハンドを打ち込んだロン・チュー。腰が落ちたサンウク。タックルで凌ぐ。バックに回ろうとしたロン・チューだが、サンウクケージに押し込んだ。離れる。ロン・チューまたカーフ。さらに左右のパンチ連打。右を入れたサンウク。プレスしていくロン・チュー。カーフキック。蹴られてスイッチしたサンウク。右を入れたロン・チュー。サンウクシングルレッグ。クラッチした。片足でこらえるロン・チュー。サンウクボディロックにしてスタンドバック。投げて膝をつかせたサンウク。背中に乗ろうとしたが、残りわずかと見て放してパンチの連打を入れるサンウク。ホーン。

サンウクの終盤のコントロール、最後のパンチ連打が、ロン・チューの前半の打撃を上回るのかどうか。

2R。ロン・チュー出てきた。サンウクの右がヒット。インロー。ロン・チューカーフ。スイッチしたサンウクだが、逆の足にもカーフ。サンウクタックル。切られた。ロン・チューのワンツーがヒットしケージ際まで下がったサンウク。ロン・チューそこにパンチ連打を入れる。サークリングしたサンウォンだが、ロン・チューまたカーフ。サンウク打たれているが、それでも手を出す。サンウクシングルレッグ。切られた。打撃で出るロン・チューだが、サンウクもパンチをヒットさせている。右ボディ。ロン・チューまたカーフ。効いた!スイッチするとロン・チュー今度は逆足にカーフ。残り1分。サンウクタックル。切られて立ち際にパンチを貰った。ホーン。

2Rロン・チュー。

3R。ロン・チューのカーフで前のめりにダウンしたサンウク。膝立ちのサンウクにパンチを打ち込むロン・チュー。立ったがまたカーフを蹴られる。今度はボディに膝を入れたロン・チュー。スイッチしたサンウク。左がヒット。が、今度は右足のカーフも効いてる。ロン・チュー右ボディ。ふらつきながらもパンチを出していくサンウク。ロン・チューの右がヒット。右を今度はボディに入れる。前蹴りをサバいてワンツーヒット。タックルに行くサンウクだが、足が踏ん張れず膝を着く。立った。ロン・チュー右ボディから左。ワンツー。かなり打たれているサンウクだが耐えている。ケージに追い込んでボディ。左右の連打。残り1分。ロン・チューもさすがに疲れている。パンチを全部被弾しているサンウクだが逆に手を出していく。さすがに疲れて最後は流したロン・チュー。タイムアップ。

30-26、29-28×2の3-0でロン・チュー勝利。

後半は圧倒したが、サンウクの打たれ強さが異常だった。

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【Road to UFC2023 Ep05】リー・カイウェン戦へ。神田コウヤ─01─エルボー秘話「ヒジはMMAじゃない」

【写真】精悍な表情の神田コウヤ。実はヒジ打ちアレルギーだった (C)SHOJIRO KAMEIKE

27日(日・現地時間)、シンガポールのインドアスタジアムで開催されるRoad to UFC 2023 Ep05のフェザー級準決勝で、神田コウヤが中国のリー・カイウェンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

神田といえばテイクダウン&首相撲、ヒジ打ちとダーティボクシングの印象が強い。試合内容でもその点に強いこだわりが見られる。そんな神田のスタイルは、いかにして確立されてきたのか。超ストライカーであるリー・カイウェンとの準決勝を前に、神田が自身のスタイル――特にヒジ打ちへの想いを語る。


――Road to UFCの準決勝を控えている神田コウヤ選手です。お会いするたびに精悍な顔つきになっていますね。

「試合が近づいているからですかね。減量や練習もありますし」

――減量や練習の影響もあるかとは思います。それ以上に今年4月、修斗沖縄大会の翌日に那覇空港で遭遇した時も、「初めてインタビューした時より雰囲気が落ち着いたなぁ」と感じました。ベルトを巻いて、立場が人を創るというのか……。

「あぁ、たまに言われます。『5年前とは雰囲気が違うよね』って。ここまで勝ってきて、ベルトを巻いたといっても、自分の中で大きな変化はないです。別に生活水準も変わっていませんし。ただ、『ここまで自分は苦痛を味わいながらMMAをやってきたんだぞ』という自負はありますね」

――苦痛、ですか。

「そういうキャリアを経て、自分の中にも覚悟が生まれてきているという実感はあります。RTUに出ている他の日本人選手と比べても、自分は負けが多くて。それだけ苦労してきたんだっていう気持ちは負けないです」

――戦績で全てを語れるものではありませんが、そう言われてみると今年のRTUに出場した日本人選手の中で、神田選手の過去4敗というのは黒星が多いほうかもしれません(※注)。

「これまでの敗戦が、自分をしぶとくしてくれていると思います」

(※注)Road to UFC 2023:1回戦出場時の日本人選手の戦績
■ライト級:原口伸 5勝0敗1NC、丸山数馬 11勝6敗
■フェザー級:SASUKE 11勝2敗1分、神田コウヤ 11勝4敗
■バンタム級:上久保周哉 12勝1敗1分、野瀬翔平 10勝3敗2分
■フライ級:鶴屋玲 6勝0敗

――プロデビュー当時は、ここまで黒星を重ねることなく頂点にたどり着けると思っていましたか。

「思っていました。少なくとも、こんなに険しい道のりになるとは考えていなかったです。自分はもっと人気者になって、もっと稼いでいると……でも現実は違っていて(苦笑)。『それでも自分はMMAを続けるしかないんだ』って、諦めているというか開き直っています。負けて腐っていたら、そこで終わり。『とにかく勝つしかないんだ』っていう気持ちでやっていますね」

――自分が思い描いていた夢と現実が異なると感じたのは、いつ頃なのでしょうか。

「2戦目でKO負けした時です(高塩竜司戦、8秒でKO負け)。自分の中ではプロデビューから10連勝ぐらいして、すぐに海外へ行ったりするのかなと思っていました。でも現実は、そういうわけにはいかなかったです(笑)。そのあと4戦目でも負けて(加藤貴大にRNCで一本負け)、次の5戦目は『また同じ負け方をしたらどうしよう?』という気持ちにはなっていました」

――そこで試合に対する恐怖心などは生まれなかったのですか。

「恐怖心はありました。でも戦っていくなかで、勝つと負けたことが相殺されていきました。自分の中で自信がついたのは、5戦目以降に3連勝した時ぐらいですね」

――2019年頃ですね。連勝し、自分に自信を持つことができた要因は何かありましたか。

「だんだん自分のスタイルが固まってきたことですね。負けることで自分の弱い部分を知ることができたり、自分の強みを考えるようになってきて。それって戦いの中でしか知ることはできないんですよ。

たとえば、技術が格段に増えることも重要だとは思います。でも『試合の展開によって、どの技術をどう使うか』という判断能力は、戦いの中でしか養われないので。どの技術を使うのか一瞬でもためらってしまうと反応が遅れてしまうし、その一瞬が勝敗を分けることもある。そんななかで、自分は試合で迷うことなく動けるようになってきたと思います」

――結果、レスリング+ムエタイのスタイルが確立されてきたわけですね。特にケージへ押し込んでヒジを連打する展開には、強いこだわりを感じます。

「アハハハ、ありがとうございます。グレコ出身なのでムエタイの首相撲や、ダーティボクシングも相性は良いですよね。グレコも首相撲も、相手に対して上のほうで組むことが多いので。でも自分の中で、ヒジはMMAじゃなかったんです」

――ヒジはMMAじゃない、とは?

「僕がMMAを始めた頃は、国内でもヒジがOKの団体は少なかったので。だから――PRIDEで観ていたマウリシオ・ショーグンがUFCに出た時、ヒジで血だるまにされて負けたんですよ。『卑怯だ。これはMMAじゃない!』と思って」

――卑怯(笑)。確かに現在は国内MMAでもヒジ有りがスタンダードになってきていますが、当時の国内と海外MMAの違いといえばケージかリングか、そしてヒジ打ちの有無は大きかったです。

「そのショーグンの姿が本当にショックで。海外を目指すうえでは、ヒジ打ちを練習しないと勝てないって思いました。だからプロデビューが決まった時から、ヒジ打ちは練習していたんです。ヒジ打ちについて考えれば考えるほど、パンチよりも効率的だなと思うようになって。でもスパーリングで思いっきりヒジを打ち込むことはできないから、とにかく試合でフルスイングして試す。練習ではサンドバッグで打ち方を考えながら、試合後に映像を視ながらフィードバックする。そうやってヒジ打ちが上手くなってきたと思います」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
8月27日(日・日本時間)
Ep.05午後5時~UFC FIGHT PASS
Ep.06午後7時~UFC FIGHT PASS
午後4時30分~U-NEXT

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お蔵入り厳禁【Road to UFC2023】初戦突破、上久保周哉─02─「苦戦することを望んで、ここにきている」

【写真】ダウンを喫してからの逆転勝利(C)Zuffa/UFC

5月27&28日の両日に、中国は上海のUFC PIにおいて開催されたRoad to UFC。4人の日本人選手が、準決勝に勝ち残った。そのうちの1人、上久保周哉インタビュー後編。

お蔵入り厳禁。組みを拒否して戦うバールガン・チィルイイースーとの試合に勝つことで、上久保は何を得られたのか。またアジアの中で日本の立ち位置をどのように捉えているのか──と訊いた。

<上久保周哉インタビューPart.01はコチラから>


──SASUKE選手と丸山数馬選手が韓国勢にフィニッシュされ、野瀬翔平選手は中国人選手に惜しい星を落としました。そして鶴屋怜選手と原口伸選手はインドネシア人ファイターに楽勝し、神田コウヤ選手と上久保選手が中国の選手に競り勝った。

「まぁ、SASUKE選手の相手は実際に試合を見るまでどんな感じが分かっていなかったですが、あのパンチは技術の上に成り立っているモノでした。どう見ても、作戦を立てて戦っていました。技術を持っているうえで我慢強い。そういう部分も含めて、しっかりと強い選手が出てきています」

──韓国ではUFCにフェザー級に既に4人も在籍していて、そのうえでキム・サンウォンのようなファイターがいるということになります。

「それと神田選手の相手は、PIの選手ではないですよね。今回、PIからは8選手が出場していたようです。リー・カイウェンに負けたルー・カイは、PIの選手と戦うことになるからPIを離れてアルファメールで練習していたと聞きました。ただ、リー・カイウェンもアルファメールで練習をしていた時期がある。なんか同じ輪のなかでやっていますよね」

──PIがあって、普通に米国に練習をしに行っている。そこにもC-MMAの現実が見えます。何より視ている我々の身が改めて引きしまった一番の試合は上久保✖バールガン戦でしたが……(苦笑)。

「アハハハ。『こんなに苦戦するとは』って(笑)。でも、逆にこれまでが上手く行き過ぎていたと自分では思っています。ONEで戦ってきた相手と違い、100パーセントの警戒と100パーセント勝つために作戦を立てて、しっかりと時間を掛けて準備している。なら、こういう試合になることは十分にあり得ます。

それを越えないといけないし、自分も待っていた部分がありました。苦戦することを望んでONEを辞めて、ここにきている。だからこそ自分の伸びしろもたくさん分かりました。試合では練習はしていても、試してこなかったこともたくさんあったので。今回は引き出しをだいぶ、開けさせてもらいましたね。練習でやってきたことを本番で、試し斬りできた。だから、そういう場をくれたことに関してはPIの人に感謝しています」

──本音をいえば、引き出しを出すのはUFCとの契約後にしてほしかったです。

「アハハハハ。自分もこんなところで──初戦から全力で戦うことになるとは思っていなかったです。ただトーナメントって誰と当たるか分からないし、イー・チャアのように分かっていなかったけど蓋を開けてみればメッチャ強い。そんなヤツと、いきなり当たることもあるだろうって思っていたので。

そういう選手とUFCと契約する前に当たって、自分の伸びしろを見つけられた方が良かったです。まだ時間もいっぱいあるし、やれるじゃんって思えるので」

──フェザー級は大変。でもバンタム級はそうでないと思っていたら、全くそんなことはなかったと。ただし、現時点でフライ級はそうでもないという予想通りになっています。

「フライ級……言っちゃなんですけど、そうですよね」

──ところで頂柔術で指導をしてくれる磯野元さんは、今回の試合に関してどのように言われていましたか。

「試合の日は磯野さんが珍しく、凄く喜んでくれていました。『ヨッシャー!!』って。自分が勝った云々よりも、磯野さんが喜んでくれて嬉しかったです。判定で勝利が告げられた時、自分ちょっと笑っているんですけど、あれは磯野さんを見ていたからなんです(笑)」

──磯野さんって実は涙もろいところがあるかと。

「泣いてはいなかったですけど(笑)、喜んでくれました。そして試合後には、色々と今後について話しました。ただ磯野さんにしても、今回の試合は想定内だったと。『100パーセント勝つもりなら、ああくるよ』って。自分が自分と戦うならそうするという部分も、磯野さんとほぼほぼ同じ考えで。今回は付き合わない相手とどう戦うという部分で、想定の範囲内のことを突破しきった。

それと磯野さんからは『彼は組みの選手で、組んで勝って来た。その選手に完全防御という選択をさせた時点と、さらにソレを突破できたことは大きい』とは言ってもらえました」

──なるほどぉ!! ストライカーが拒否しきって、打撃をガンガン入れてくる展開は今も頭にありますか。

「ストライカーだと、あんなに粘れないと思います。バールカンも組み力が凄く強いから、組んで受け止めて返すことができる。そういう体力がありました。体が組みをやってきたということで、対応力もついている。だからこそ3Rの終盤まで粘られたということはあります。

ただし組んでいた部分で、自分がもっとやらないといけなかったこともたくさんあります。今、自分がやっている練習環境のなかで同じ階級ぐらいでやっていると──ボディロックを組んだ時、最高の展開はバックを取ることです。それが練習で、いえば簡単にバックを取ることができてしまっていた。練習のなかでそうなることが多いので、上手くいかなかったときもバック狙いを続けてしまいました。やはり練習でも成功することが一番多いので。

でも、今回の試合では切り替えないといけなかった。その切り替えが、遅かったです。もちろんバックを取る力を伸ばすというのは当然ですが、相手も力が入っているところに正面からぶつかっていくよりは、絶対に色々な方向からアタックしていく方が良いです。結果として今回テイクダウンを取れたのも、バールカン自身を動かした時で。彼が止まっている状態でバックが取れたわけでなく、動かせて疲れた時に取れました。だから相手を動かす練習ですね。自分がたくさん動くことも大切だけど、とにかく相手を動かせる。くっついて踏ん張ると力は入るけど、くっつかない──力が入らないところを創る。自分の力が入るところで勝負した時は、相手も力を入れることができるので五分にしからならないので。

そういうところで自分は両足をついていていも、相手は片足にさせるよう動かす。五分じゃないところで勝負し続ける。ダメだったら切り替えていく。ソレを繰り返しできるようスピードを上げていく。今回もやっていたけど、もっと速くしないといけないです。

身体的なスピードと判断力の速さ。同時に今回もペースは上げていたのですが、ペースが速いから良いというわけでもなくて。リズムを変えたりすることも必要ですし、体力があるからトップスピードで走り続ければ良いというわけでもない──という話も磯野さんとしました」

──つまりは勝って、学ぶモノが多い試合だったということですね。

「そうですね。反省というか、次へ……次ではなくて今後の材料を得られるという部分で凄く収穫になりました。同時にこれまで半信半疑で出してこなかった部分を出すことによって、自分の良さに確信を持つこともできました」

──その次、準決勝の相手は野瀬選手に勝利したシャオ・ロンです。そして、あと2試合勝てばUFCです。

「あと2試合……とりあえず2度、試合ができる目途が立っているのはありがたいです。試合ができない期間が長かったので、試合を用意してもらえる状況に感謝しているぐらいですね」

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【Road to UFC2023Ep03】丸山数馬、キム・サンウクのダースチョークにタップ。RTU内日韓戦2連敗──

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
キム・サンウク(韓国)
Def.1R3分08秒byダースチョーク
丸山数馬(日本)

ジャブを伸ばす丸山に対し、キム・サンウクは右ローを蹴る。丸山の右カーフにテイクダウンを合わせようとしたキム・サンウクが姿勢を乱す。腹ばいから立ち上がったキム・サンウクが右ロー、丸山は左ボディストレートからハイ、そして組んでいく。丸山はケージにキム・サンウクを押し込むが、ポジションを返されそうになって離れる。

と、丸山のダブルレッグを後方に切り返そうとし、スプロールから直後のスクランブルでたキム・サンウクがダースをセットする。尻もちから半身になり、足を絡めて絞めるキム・サンウク──丸山がタップした。


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【Road to UFC2023Ep03】ロン・チュウ戦へ─脱力KTTホン・ソンチャン「イケメンなのでボコボコに(笑)」

【写真】メチャクチャハードな練習をしていながら、こんな風にRoad to UFCに向き合えるのも素敵だ (C)MMAPLANET

27日(土・現地時間)&28日(日・同)の両日に、中国は上海のUFC PIにおいて開催されるRoad to UFC。2日目のエピソード03に出場し、元UFCファイターのロン・チュウと対戦するホン・ソンチャン。

TOP FC時代に日本のファンの記憶にも残っているであろう──佐藤豪則と2度に渡る急所蹴り→ノーコンテストという珍事を経験し、その後は4年近いブランクがあった。

その激しい練習に知られたKTTで自らを苛め抜く日々を送りながら、ホン・ソンチャンはRoad to UFCに対して非常に肩の力が抜けた向き合い方をしていた。


──気を悪くされると申し訳ないのですが、ホン・ソンチャン選手といえばどうにも佐藤豪則選手と2度に渡り急所蹴りでノーコンテストになった事件が忘れられないです。

「まだ、覚えているのですか(苦笑)」

──いやぁ、忘れられないですよ(笑)。

「佐藤選手との試合以降、ヒザより上は蹴られないようにしています(苦笑)」

──アハハハハ。

「あれは100パーセント、自分のミスなので。今でも佐藤選手には申し訳ない気持ちでいっぱいです。申し訳ありませんでした」

──2017年7月の佐藤選手との2戦目から、2021年5月まで3年10カ月もの長期間ブランクがありました。

「練習自体していない時期が凄く長かったです。プロMMAファイターを続けていると経済的な問題を抱えていましたし、自分のやりたかったこともったので。その後、親しい先輩とジムを運営することになり、そこで軽く汗を流しているとやっぱりMMAは楽しくて。それで復帰を決めました」

──このハードなKTTの選手練習に戻ってこられるものなのですね。

「運営しているジムがKTTの支部ですし、KTTで練習するからこそ、遣り甲斐を感じることができます。KTTでの練習後に食事をすることが、一番の楽しみです(笑)」

──復帰する際の目標はどこにあったのでしょうか。

「特定の目標はなかったのですが、ジム運営をしながらちゃんと生活の基盤を持ちつつ、機会があれば試合に出よう。それぐらいでした。ただ、ここにきてRoad to UFCで戦うという流れになり、もう簡単な気持ちではやれないですよね(苦笑)」

──勝てばUFCというRoad to UFCだからこそ、世界最高峰を目指そうという気になったのですか。

「そうですね。負けたらどうしようとかという気持ちもありますが、それでも自分がやるだけやって試合に出れば満足できるんじゃないかなと思っています」

──ライト級には原口伸選手が出場しています。互いに勝ち続ければ絶対に当たることになるのですが、彼が昨年11月にチームメイトのキム・サンウォン選手に勝っていることは意識しますか。

「もちろんですよ。当然じゃないですか(笑)。ただ、まずは1回戦のロン・チュウです。元UFCファイターですし、今は彼だけに集中しています。自分よりも経験豊富ですし、上手い選手です。しっかりと準備もしてきました。イケメンなのでボコボコに殴ってやりたいです(笑)」

■視聴方法(予定)
5月27日(土・日本時間)
Episode01
午後7時00分~UFC FIGHT PASS
午後6時30分~U-NEXT

Episode02
午後9時00分~UFC FIGHT PASS
午後8時50分~U-NEXT

5月28日(日・日本時間)
Episode03
午後7時00分~UFC FIGHT PASS
午後6時30分~U-NEXT

Episode04
午後9時00分~UFC FIGHT PASS
午後8時50分~U-NEXT

■ROAD TO UFC AISA2023 Episode01対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
SASUKE(日本)
キム・サンウォン(韓国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
マーク・クリマコ(米国)
イ・ジョンヒョン(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
ウズアズベク・ジャフフ(中国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
鶴屋怜(日本)
ロナル・シアハーン(インドネシア)

<フライ級/5分3R>
トップノイ・キウラム(タイ)
ナムジャルガル・トゥメンデムベレエル(モンゴル)

■ROAD TO UFC AISA2023 Episode02対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
ルー・カイ(中国)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
スミット・クマール(インド)
チェ・スングク(韓国)

<Road to UFCフェザー級準々決勝/5分3R>
イープークールー(中国)
神田コウヤ(日本)

<Road to UFCフライ級準々決勝/5分3R>
チーニョーシーユエ(中国)
ビリー・パスラタン(インドネシア)

<ウェルター級/5分3R>
タイラークゥ(中国)
キム・ハンスル(韓国)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode03対戦カード

<Road to UFCライト級T準々決勝/5分3R>
ホン・ソンチャン(韓国)
ロン・チュウ(中国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
上久保周也(日本)
チィルイイースー・バールガン(中国)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
丸山数馬(日本)
キム・サンウク(韓国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
野瀬翔平(日本)

<ウェルター級/5分3R>
クリス・ホフマン(フィリピン)
ユ・サンフン(韓国)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode04対戦カード

<Road to UFCライト級T準々決勝/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
バーハートゥブールゥ・アトゥボラティ(中国)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
イ・チャンホ(韓国)
ラナルドラ・プラタップ・シン(インド)

<Road to UFCライト級準々決勝/5分3R>
ウィンドリス・パティリマ(インドネシア)
原口伸(日本)

<Road to UFCバンタム級準々決勝/5分3R>
エプライム・ギンディン(インドネシア)
ダールミス・チャウパスゥイ(中国)

<フライ級/5分3R>
ピーター・ダナソー(タイ)
シャン・シンカイ(シンガポール)

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