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【Gladiator CS01】組み技=竹内~MMA=元UFC~組み技=竹内。竹本啓哉─01─「ずっとドキドキワクワク」

【写真】尊い。格闘家として、その言葉が一番今回の竹本に合っていると思う(C)SHOJIRO KAMEIKE

16日(金)、配信に特化して開催されるGLADIATOR CHALLENGER SERIES01「Bang vs Kawana Ⅱ」で、竹本啓哉が竹内稔とPROGRESSフェザー級王座を賭けて戦う。
Text by Shojiro Kameike

昨年9月、竹本はテムーレン・アルギルマーを下し、GLADIATORバンタム級のベルトを奪還した。2024年初戦はMMAではなくPROGRESSフォークスタイルグラップリングの試合となることが1月25日に発表されている。しかし発表直後、竹本の試合については二転三転した経緯があった。

事の顛末はこうだ。同大会ではチケット発売がない関係で対戦カードの発表に時間をおくという形が用いられていたが、実は元UFCファイターで今回LFAから派遣されるガブリエル・シウバと、上久保周哉がバンタム級で対戦することが決まっていた。

ところが発表前に上久保が負傷し、シウバと戦えない状況に。そこでPROGRESS実行委員会が竹本にシウバとの対戦を打診したところ、竹本は『バンタム級契約ではなくキャッチウェイトなら』と、即快諾。64キロ契約マッチが組まれることが決まったものの──これも発表直前に、今度はなんとシウバが練習中の負傷により来日が不可能となってしまった。その結果、当初の予定どおり竹本×竹内というマッチアップで確定した。グラップリング~MMA~グラップリングという試合変更にも関わらず、竹本は全て合意したのだ。

MMAPLANETでは最初に竹内戦決定の情報を得たあと、1月中旬に名古屋で竹本のインタビューを行っていた。その後、試合が二転三転しながら竹内戦に落ち着いた2月上旬、竹本に再インタビューを依頼。このジェットコースターのような数時間を過ごした竹本からは、まさに誰とでも戦うという格闘技観が見えた。


――対戦カードは当初の発表どおり、竹内稔選手とのPROGRESS王座決定戦に落ちつきました。ただ、そこまでには紆余曲折がありました。まずガブリエル・シウバとの試合について聞いたのが、いつ頃だったのでしょうか(※取材は3日に行われた)。

「今から1週間前——最初の竹内戦の発表直後ですね。ずっとドキドキワクワクしていた1週間でした(笑)」

――対戦相手どころか試合のルール、競技そのものが変わる。にも関わらず「ドキドキワクワクしていた」と笑顔で語ることができるのですか。

「確かに、全部が変わってしまいましたからね(苦笑)。でも僕は今33歳で、どれだけ現役生活を続けられるか分かりません。そのなかで、『今後も元UFCファイターと対戦できる機会があるんだろうか?』と思って。だから契約体重など条件が多少厳しくても、僕は対戦したかったです。MMAを戦う者にとって日本国内で元UFCファイターと対戦できるというのは、それだけの価値がありますから」

――とはいえ、シウバとの対戦に至るまでは、ずっとPROGRESS用の練習をしていたわけですよね。つまり、打撃の練習をしていない。

「はい。逆にグラップリングの練習はしていましたから、急きょ鈴木社長とワタナベ(関羽マサノリ)と打撃の練習について話を詰めたんですよ」

――ちなみにグラップリングの試合前は、一切打撃の練習はしないのでしょうか。

「全く練習しないわけではないですが、考える比重は変わってきますよね。練習するとしても自分が指導しているクラスだったり、練習仲間が参加しているクラスには一緒に参加したりとか。でも自分のための打撃練習はしなくなります。選手練習でも、グラップリング重視の時しか参加していなくて。……だから試合用の打撃練習はゼロ、ということですね」

――そこで急きょ試合用の打撃練習について話を詰めたあと、今度はシウバが欠場という話を聞いた時は……。

「ひっくり返りました。気持ちだけではなく、物理的にひっくり返ったんですよ。そこから1~2分は立ち上がれませんでした」

――……。

「でも、ひとつ安心したことがあるんです。僕がシウバと対戦することになったら、竹内選手の試合はどうなるんだろうかと思っていました。『代わりに誰かとの試合が組まれるのかな?』とか」

――えっ、竹内選手の試合がなくなることを心配していたのですか。

「はい。シウバとの試合に切り替えたのは、僕が直談判したわけではないです。だから竹内選手の試合がなくなっても、僕のせいではないけど――心の中で引っかかっていて。竹内選手は試合がなくなることに対してOKだったのかなぁ、と考えていました」

――優しいのですね。

「いやいや、そういうことじゃないです(苦笑)」

――照れなくてもいいではないですか。

「というより、昔から『相手がどう考えているのだろうか』と気になるタイプでした。『グラップラー刃牙』に天内悠という、人の気持ちを読むことに長けている登場人物がいるんですよ。たとえば相手が薬を欲しいと思ったタイミングで、その薬を出してあげたりとか。

その天内悠のセリフに『格闘技も相手の心を読むことが重要だ』というニュアンスの言葉があって。僕の中で、そのセリフが心に残っていました。だから僕は試合中も相手の表情を読んで、相手が嫌がることをやるようにしています。逆にプライベートでも、『こう言ったほうが相手は喜ぶだろうな』と考えたり。それが完璧にできているわけではないですけど」

――とても大切なことだと思います。すると、もう一度自分が竹内選手と戦うことになった……つまり竹内選手の試合があると分かってホッとしたのではないでしょうか。

「ホッとした――のかなぁ。先日、3月3日にLevel-Gで峯岸零也選手と対戦することが発表されたじゃないですか。『もし2月16日の試合がなくなっても、3月3日に試合ができていたんだろうな。それは良かった』とは思いました」

――一方で竹本選手にとっては、このタイミングであればシウバとの対戦を断ることもあると思います。どれだけ自分自身が調整できるのか。たとえ憧れの試合であったとしても、負けては意味がないと躊躇して当然です。

「そこに躊躇はなかったです。何て言うのかな——最初に言ったように、あとどれくらい現役を続けられるか分からないです。引退する時は必ず来る。自分は引退する時に後悔したくないんですよ。

もし今後、勝ち続けて引退するとしますよね。でも、それでは自分がどれだけ強いのか分からない。なるべく負ける可能性がある相手と対戦して、自分の強さがどんなものか分かって辞めたいです。だから、できるだけ強い選手と、できる時に試合をしておきたい。今回のシウバとの試合を受けたのも、自分の強さを知りたいという理由からでした」

――それは竹中大地選手と上久保周哉選手がグラジに出場した時と同じ気持ちですか。

「そうですね。強い選手が出て来るのは楽しみですし、不安も心配もありません。そこは勝ち負けじゃないから。自分の強さを確認するために――強い人と試合するために、僕はグラジのベルトを取り戻したので。不安があるとすれば、体重のことぐらいですね。引退するまで計量オーバーしないかどうか心配し続けると思います」

――実は、その心配がありました。竹本選手は一度、タイトルマッチで計量オーバーからベルトを剥奪されています。そのベルトを奪還した時に、計量オーバーとベルト剥奪に対する負い目は晴れたとの発言をしていました。しかしこれだけ急な試合変更を受けたのは、竹本選手の中にまだ負い目が残っているのか、と。

「それはないです。単に自分の中で、もう二度と同じ目には遭いたくないと思っているだけで。計量オーバーって、オーバーしたほうも結構シンドイんですよ。試合前から、試合中も、試合が終わった後も……。

僕が試合変更を受け入れたのは、強い選手と対戦したいからです。チャンピオンとして、せっかくグラジが新しいことをやる、その第一弾大会で穴を空けるわけにもいかないですしね」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
2月16日(金)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator CS01対戦カード

<Gladiatorフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]パン・ジェヒョク(韓国)
[挑戦者]河名マスト(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級王座決定戦/5分3R>
竹本啓哉(日本)
竹内稔(日本)

<ミドル級/5分3R>
三上ヘンリー大智(日本)
アン・ジェヨン(韓国)

<Progressフォークスタイルグラップリング88キロ契約/5分2R>
グラント・ボクダノフ(日本)
大嶋聡承(日本)

<Gladiatorフライ級王座決定T準々決勝/5分3R>
和田教良(日本)
チェ・ドンフン(韓国)

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DEEP DEEP114 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC YouTube ガブリエル・シウバ チャンネル 五明宏人 劉獅 力也 小金翔 平松翔 松嶋こよみ 水野竜也 江藤公洋 泉武志 泰斗 海飛 酒井リョウ 野村駿太 雅駿介 鹿志村仁之助

【DEEP114】スクランブル発進=劉獅と対戦、松嶋こよみ「73キロ契約ぐらいまでなら戦おうと」

【写真】非常に静か。これです(C)MMAPLANET

2日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114 IMPACTでガブリエル・シウバが来日せず、松嶋こよみは劉獅と戦うこととなった。

試合の2日前の対戦相手の変更は、試合に出るという視点で捉えると急遽代役出場を飲んだ劉獅に救われたことになる。

そんな状況下で、熱い想いをぶつけてくる劉志に対して松嶋は「あの熱さがムカつく」と無慈悲とも取れる表情で冷たく言い放った。


──明日の試合、ガブリエル・シウバが来日せずに劉志選手と戦うことになりました。8月27日のRoad to UFC準決勝大会のワンマッチ出場を狙うなら、とにかく、このタイミングで試合をすることが必要だった。そういうなかで対戦相手の変更は大きな問題ではないでしょうか。

「いや、そんなことはないです。なんせ試合の2日前になって、色々と起きたわけですし。相手が来なくなって、北岡さんからはNARIAGRI、2週間後の呼ぶこともできるかもしれないということを聞かされました。それでも構わないですと返答した一方で……Road to UFCの準決勝大会に出られるのか、出られないのかモヤモヤしていたので2週間遅れるよりも、ここで代役を探せないですかという風にも伝えました」

──シウバが前日に来日し、当日計量の71キロで戦うという案もあったようですが。

「僕のところには、その話が届く前に向うが来ないという状況になっていたようです。でも、それで来日していたら当日計量の71キロでも全然やっていました。それに北岡さんには代役の選手を探してもらえるなら、ライト級でも軽い選手ならやりますと言っていて……73キロ契約ぐらいまでなら戦うつもりでいました」

──そのような状況でフェザー級の劉獅選手と、68キロ契約で戦うことできるようになりました。こういう状況では、対戦相手に感謝の気持ちを抱いてしまうようなことは?

「今は全くないです。むしろ、あの熱さがムカつく感じすらしています。だって、こんなことがなければ僕と戦うことはできない選手ですよ。それだけの差があると思っています。言い方は悪いですけど、あれだけの熱量をこの状況で決った試合でぶつけられると……気持ち悪いなって思ってしまいます(笑)」

──ろくでなしですね(苦笑)。ただしケージのなかではそのような精神性が、欠かせないのだと思います。

「受けてくれたことには感謝しています。ただ、あの熱は要らない。ただの試合でしかない。それ以上、何もない試合なのにあの熱さは勘弁してほしいです。繰り返しますけど、試合をしてくれることは感謝しています」

──そう、その言葉です。冷静にボロクソにいう。北岡選手にはツイッターで否定されましたが、荒ぶって欲しいというのはそういうことだったんです。

「ああ……。僕は荒ぶるということが、何を指しているのかは理解しているつもりでいました。Road to UFCの時、そういう気持ちが見えなかったということだと」

──冷静でいるのは当然ですが、あの時は強い気持ちが見えなかった。

「分かります。もちろん、喧嘩をしちゃいけないので北岡さんが言っていることも分かります。結局は自己責任、自分がやりたいように試合をやりたいと思っています。それこそ簡単にKO勝ちはしないです。自分の練習でもあるという意識で戦おうと思っています。色々と試したいこともあるので、そのなかで強さを見せられれば良いですね」

■視聴方法(予定)
7月2日(日)
午後5時50分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP114計量結果

<DEEPメガトン級選手権試合/5分3R>
酒井リョウ:108.75キロ
水野竜也:105.05キロ

<68キロ契約/5分3R>
松嶋こよみ:67.75キロ
劉獅:67.9キロ

<ライト級/5分3R>
江藤公洋:70.7キロ
野村駿太:70.7キロ

<フェザー級/5分2R>
五明宏人:66.15キロ
海飛:66.1キロ

<バンタム級/5分3R>
力也:61.55キロ
窪田泰斗:61.6キロ

<ライト級/5分2R>
小金翔:70.6キロ
泉武志:70.65キロ

<バンタム級/5分3R>
平松翔:61.6キロ
雅駿介:70.65キロ

<バンタム級/5分2R>
日比野“エビ中”純也:61.6キロ
鹿志村仁之助:61.45キロ

<60キロ契約/5分2R>
朝比奈龍希:59.8キロ
秋元強真:59.55キロ

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DEEP DEEP114 MMA MMAPLANET o YouTube   ガブリエル・シウバ チャンネル 五明宏人 劉獅 力也 宇佐美正パトリック 小金翔 平松翔 松嶋こよみ 水野竜也 江藤公洋 泉武志 泰斗 海飛 酒井リョウ 野村駿太 雅駿介 鹿志村仁之助

【DEEP114】計量終了 ウルトラマンポーズの後輩・海飛のエールに──先輩・江藤公洋は……

【写真】ウルトラマンのポーズを取った海飛(C)MMAPLANET

明日2日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114 IMPACTの計量が、1日(土)に新宿区ホテルローズガーデンのオークルームで行われている。

松嶋こよみ注目のDEEP初陣は対戦がガブリエル・シウバから、劉獅に変更され68キロ契約となり、ともにパスしている。


今大会は2回戦も充実のラインナップが揃っており、第2試合で日比野“エビ中”純也と対戦する鹿志村仁之助は「試合順とか気にしていないです。前回の試合で負けているし、ここから巻き返します」とのこと。

その鹿志村、宇佐美正パトリックと計量会場に訪れえいたが、「パトリックとの練習で苦手分野がバッチシ、克服できています。あとは極めに行くので、スタミナの配分をしっかりします」といつも通り、自信満々で明日を迎える。

打撃に関して、どれだけ伸びているのかパトリックに尋ねると、「良くなっていますよ。僕も寝技をガンガン練習していますし、レスリングも習いに行っているん」と鹿志村のことはそっちのけで、自身の充実振りを語っていた。

同じく2回戦で五明宏人と戦う海飛は計量台の上でウルトラマンのポーズを取り、「勝って江藤さんに繋げる」とコメントしたが、当の江藤公洋は計量を終えて一息、松嶋と談笑しており──このエールは残念ながら届いていなかった……。その海飛、とにかく「反則だけはしない」と実弟・天弥の前回の敗北をちゃかす余裕を見せるなど、リラックスできている様子だった。

■視聴方法(予定)
7月2日(日)
午後5時50分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

■ DEEP114計量結果

<DEEPメガトン級選手権試合/5分3R>
酒井リョウ:108.75キロ
水野竜也:105.05キロ

<68キロ契約/5分3R>
松嶋こよみ:67.75キロ
劉獅:67.9キロ

<ライト級/5分3R>
江藤公洋:70.7キロ
野村駿太:70.7キロ

<フェザー級/5分2R>
五明宏人:66.15キロ
海飛:66.1キロ

<バンタム級/5分3R>
力也:61.55キロ
窪田泰斗:61.6キロ

<ライト級/5分2R>
小金翔:70.6キロ
泉武志:70.65キロ

<バンタム級/5分3R>
平松翔:61.6キロ
雅駿介:70.65キロ

<バンタム級/5分2R>
日比野“エビ中”純也:61.6キロ
鹿志村仁之助:61.45キロ

<60キロ契約/5分2R>
朝比奈龍希:59.8キロ
秋元強真:59.55キロ

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DEEP DEEP114 LFA MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC YouTube ガブリエル・シウバ ブログ 佐伯繁 劉獅 松嶋こよみ

【DEEP114】何と──ガブリエル・シウバが来日せず。漢・劉獅が代役出場で、松嶋こよみと対戦

【写真】急遽、松嶋こよみとの対戦が決まった劉獅(C)MMAPLANET

30日(金)、DEEPより7月2日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114 IMPACTで松嶋こよみと対戦予定だったガブリエル・シウバが、飛行機に乗り遅れると共に体重が落ちないためという理由で来日せず、劉獅が代役出場し松嶋と対戦することが発表された。

MMAPLANETが行ったインタビューの時点で、シウバは現地27日の便でブラジルを出て、欧州経由で計量前日の朝に東京到着という予定だった。


シウバをマネージメントするブラックハウスに来日しなかった経緯を取材すると──以下のよう返答があった。ブラジル時間の28日午後2時代のフライトのために、同日午前中に現地の日本領事館でビザが渡されることになっていたが、慢性的なリオデジャネイロの大渋滞にはまり、シウバの到着が遅れ昼休みに入った領事館からビザを受け取ることができなったとのこと。

午後のワーキングタイムは午後2時から4時まで。そのまま領事館付近に残り、ビザを受け取ったシウバはアントニオ・カルロス・ジョビン国際空港に向かった。フライトも当日夜にリオを出て30日の夜に到着するという便が再手配されたが、その時点でブラックハウス側からは、計量までの時間を考えるとフェザー級リミットで戦うことは難しく、キャッチウェイトで戦う交渉をスタートさせていたという。

つまり、その時点までシウバは来日して松嶋と戦う気持ちでいたことになる。しかし、日本はすでに29日に日付が変わっており、オンラインでチケットの購入ができないという最悪の事態に。空港にいる選手のクレジットカードに航空運賃を振り込んでも、彼らのカード使用制限をチケット代金が上回っており、同フライトにも搭乗することができなかった。

ここでガブリエル・シウバのコーチからは「この状態では長旅をして、半日後に計量して試合などさせられない」という連絡がブラックハウスに入った。さらには計量当日の来日でも、試合当日計量で71キロマッチという代替案(※松嶋陣営も受け入れる必要があるが)には、ブラックハウス自体が「ガブリエルとマツシマのコンディションが違い過ぎて、試合にならない。この状態では日本に行かすことはできない」とシウバを自宅に返す決定を下した──とのことだった。

松嶋とすれば、Road to UFC準決勝大会出場を狙ってのファイト。そこにプライオリティを置いており、対戦相手云々は二の次だったが、それでも元UFCファイターとの対戦で強いインパクトを残したかったはずだ。

何よりも試合機会を失くすことを懸念していた松嶋サイドだが、聞けば佐伯繁代表は昨今のビザ発給事情を見越し、シウバが来日できない時のために事前に劉獅に事情を説明し、同大会に向けてスタンババイしてもらっていたという。

28日にビザが取れ、フライトも抑えた時点で劉獅に対しては7月30日の大阪大会出場というオプション行使の段階に入っていた。しかし、まさかの渋滞によって来日が無くなるという事態と迎え、劉獅が明後日のケージに足を踏み入れることが決定した。

元UFCファイターの松嶋のマッチアップは楽しみであったが、何よりも松嶋の試合が実施されることが最重要。佐伯代表の読みと懐の深さ、何より劉獅の漢気こそ今のDEEPの勢いを如実に表しているといえるだろう。

またブラックハウスの代表でありLFAを主宰するエド・ソアレス代表に、今回の件について国際電話でコメントを求めると、「今、世界中でビザ問題が発生しており、体重問題がプロモーションに多くの影響を与えることは、自分もLFAをプロモートし、ブラックハウスから世界中に選手を送り出していることで十分に理解している。今回の件を教訓に、ブラックハウスの選手が日本でより試合ができる環境を整えていきたい」と話していた。

■視聴方法(予定)
7月2日(日)
午後5時50分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

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DEEP DEEP114 J-CAGE ガブリエル・シウバ ブログ 松嶋こよみ

【DEEP114】松嶋こよみと対戦、ガブリエル・シウバ「この試合の鍵は、近距離での戦いになるだろう」

【写真】日本人が米国やアジアで戦うのとは、次元が違う。それだけ覚悟の言葉の節々で聞かれた (C)MMAPLANET

7月2日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114 IMPACTで松嶋こよみと対戦するガブリエル・シウバを来日前にキャッチ。松嶋戦に向けて、インタビューした。

元UFCファイター、チーム・ノゲイラからハファエル・フェイジャオンが独立したノックアウト・スクワッドで総合的なトレーニングを積む、元UFCファイターは松嶋がこの試合をステップにUFCに近づくという状況であるのと同様に、シウバはシウバでこの試合を今後のキャリアに生かそうと、日本にやって来る。


──日曜日に東京で松嶋こよみ選手と戦うガブリエルです。今、ブラジルは火曜日の夜ですが、まだリオにいるようですね。

「そうなんだビザの関係があって、明日──水曜日リオからサンパウロに向かい、フランクフルト経由で金曜日の朝に東京に着く」

──計量の前日ですね。なかなか厳しいスケジュールです。

「だから日本へはストレングス&コンディショニング・コーチのホジェリオ・カモエスと一緒に行くことになっているんだ。今回の減量に向けて、一番正しい選択をしたかった。今も、もうその過程になっていつもより軽い体重で飛行機に乗り込む。だから計量の1日前に東京に到着しても十分だ」

──自分などは米国経由でブラジルに行くだけでも疲弊するのに、欧州経由で来日するのは本当にハードだと思います。

「でも行きはフランクフルトで1時間半ほどのトランジットだから、合計30時間を切るぐらいの旅程で済む。そんなに悪くないよ。帰りはチューリヒッチで長い乗り換え時間があるから、そっちの方が大変なんだよ(笑)。

まぁ確かに長いよ。でも最悪ってことではない。それに、これこそ挑戦だよ。いろいろな困難を乗り越えて手にする勝利の味は、きっと最高のモノになる。何より地球の反対側へ行くことに集中しているんじゃなくて、日曜日に勝つことに集中しているよ」

──本来5月27日にラリアン・ドゥグラスとLFAブラジル大会で対戦予定でしたが、キャンセルになりました。この試合を戦う前にDEEPからのオファーはあったのですか。

「LFAで本来試合をする予定だった日の1週間ほど前に、マネージャーのハファエル・フェイジャオンから日本のDEEPで戦えるという話を聞いた。ただ、その時はまずLFAで勝つことが第一だった。結果、対戦相手がケガをして戦えないことになって、DEEPでの試合に頭を切り替えた。でも、本来ドゥグラスと戦うためにフルキャンプを行ってきたから、そこからいつでも戦える状態で、コヨミ・マツシマと戦うことに頭を切り替えたんだ。ただ、それだけ。体もメンタルも、ずっと戦える状態を維持してきた」

──松嶋選手はUFCとサインするため、その一環としてガブリエルと戦います。一方でガブリエルは既にUFCに在籍した経験があります。リリース後、LFAで戦っていますが、この試合はキャリアアップの上でどのような意味があると考えていますか。

「敗北が即カットに通じるUFCでは、前回の契約時には成功を収めることができなかった。UFCをリリースされたあとは、新しいキャリアを構築するために再浮上することしか考えていなかった。そして今回、かつてブラジルの最高の戦士たちが戦っていた日本で戦う機会を得らえることができたんだ。

ブラジルでMMAファイターとして生きている者なら、日本のMMAの影響を受けないファイターはいないよ。コヨミ・マツシマという素晴らしい対戦相手を倒して、ブラジルの先人たちのようになる一歩を記したい」

──それはRIZINで戦うことを希望しているということですか。

「もちろん、将来どのようなことが起こるのか誰にも分からない。ただし、僕にはRIZINでやっていける力がある。今回の試合で勝って、RIZINでも戦えることを証明したい。そのために良い試合をして、必ず勝つ」

──では松嶋選手の印象を教えてください。

「ONEでタイトルにも挑戦している、素晴らしいファイターだよ。空手ベースで、全てをミックスしたウェルラウンダーだ。テイクダウンも強い。でも、僕だってコンプリートなゲームができる。この試合の鍵は、近距離での戦いになるだろう。

長旅をするだけの価値があるだけのファイトになるに違いない。僕の攻撃に対しマツシマが反撃してきた時から、僕のゲームになる。カウンターのアタックもあるし、寝技にもちこんで僕のベースであるグラップリングで戦いたい」

──バックボーンは柔術ということですか。

「そうだよ。でも、ルタリーブリもたくさん練習してきた。もちろん、MMAに必要なすべての局面を練習してきた」

──ではLFAから、DEEPへの試合に向けて、どこのジムで練習してきたのですか。

「KOスクワッドというまだ新しいトレーニングセンターで、準備をしてきた。ストレングス&コンディショニングはさっきも言ったホジェリオ・カモエスが指導し、ルタリーブリ──グラップリングはエドゥ・シモエンス、レスリングはユウグネル・シウバに習って来た。ヘッドコーチはハファエル・フェイジャオンだよ」

──DEEPにおける日本✖ブラジルの実力者対決、ファンの注目度も高いです。日本のファンの前で、どのような試合をしたいと思っていますか。

「日本で試合をしたことがあるブラジル人ファイターは皆が口を揃えて、日本のファンはMMAへの理解度が本当に深く、ファイターを尊敬してくれると言っている。かつてブラジルの大物選手たちが日本で戦うことで、僕もその気になっていた。日曜日、日本のファンはあの頃が蘇ったような激しいファイトを目にすることになる。一番良い試合をするから、期待してほしい」

■視聴方法(予定)
7月2日(日)
午後5時50分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

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【DEEP114】ガブリエル・シウバと対戦、松嶋こよみ「見返してやりたい気持ちです。来年でも再来年でも」

【写真】ある意味、退路を断った松嶋がDEEPでどのような戦いを見せるのか(C)MMAPLANET

7月2日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114 IMPACTでガブリエル・シウバと対戦する松嶋こよみ。昨年10月にRoad to UFCフェザー級T準決勝で、イー・チャアに敗れ、UFCとの契約を逃した。

本気で引退も考えた松嶋が下した決断は、剛毅會を離れ現役続行&UFCを目指すというものだった。そしてRoad to UFCの選考にも漏れた松嶋は、5年3カ月振りの国内での試合をDEEPのケージで行うこととなった。ここに至るまでの松嶋の心境を尋ねた。


──DEEP初参戦、8カ月振りの試合となり練習環境も大きく変えました。嫌な質問になりますが、Road to UFCの敗因を練習環境に求め、そこに変化が必要だと思ったのでしょうか。

「敗因は自分にあります。MMAとして、詰めないといけないことができていなかった。それが嫌だったので、練習環境を変えました。あのままだと、自分の器が決まっていくような気がして。それなら、一度壊そうと。これまでも僕のキャリアは色々なモノを拾い集めて創ってきました。それが溢れ出てきて整理しようとしていたのが、ここ数年の練習でした。今はまた、もう一度色々なモノを拾い集め、溢れるようにしたいと思ったんです」

──剛毅會の空手の稽古を優先すると、他に必要なことができないということだったのでしょうか。

「僕は空手も好きだし、空手をやっていくことに対しては変わらない想いでいます。ただし、MMAファイターとして試合に勝たないといけない。勝たないといけないという時に、どこに重きを置いてやっていくのか。空手をやることに重きを置くのか、MMAの試合で勝つことに置くのか。それこそ30歳になって、あと10年もできることじゃないですし。

あと何年、突っ走ることができるのか。そこを考えた時、空手を中心にMMAを戦っていくよりも、色々と吸収したいという欲の方が上回ったんです。空手をやるためにMMAを戦っているのではなくて、MMAで勝つために空手をやっている。その自分の気持ちを大切にしようと」

──Road to UFC準決勝で敗れ、それでもMMAを戦い続けるなら、剛毅會を離れるぐらい覚悟を決めないといけない──ぐらいの気持ちだったのすか。

「そうですね。Road to UFCが終わった時、本音をいえば辞めたいと思いました。周りは『辞めないで、頑張ろう』と言ってくれる人が多かったです。でも、自分のなかでは燃え尽きたというか……ここでダメならダメ、辞めたい。これ以上頑張れないという気持ちもありました(苦笑)」

──松嶋選手にはダメージの蓄積がない。心の問題が一番かもしれないですが、あの負けだと「もう一回、チャレンジしよう」と周囲がなるのも理解できます。

「そうですね……そりゃあ、そうだろうなぁ……そう言われるよなとは思いました。ただ、自分の気持ちを大切にすると、辞めても良いのかなという微妙な時期はありました。だからこそ、やるなら空手でなくMMAを中心にやっていこうと」

──剛毅會を離れた直後、取材でないやりとりのなかで「次のRoad to UFCには出ない。(河名)マストとか、若い選手が戦えば良い」という発言がありました。あれには……正直、「えっ?」となりました。いやMMAを続けるなら、UFCに向けてどんなチャンスでも挑戦しないといけないだろうと。

「あの時、Road to UFCは2年連続では出られないとか、色々な情報が錯そうしていました。それに、あの試合内容では僕にチャンスが回ってくるとは思えなくて。そのなかで、どうしたら良いのか。もう自分自身が迷走して、何をやって、何を言葉にしているんだっていう状況でした。今から振り返ると」

──まぁ、でもそうなりますよね。本来は周囲も松嶋選手をそっとしてあげるべきだったけど、そうすると辞めてしまうからもしれないから、とにかく「続けて」ということだけ伝えてしまって……。

「次がどうなるのか、何も指針がない。正直、あの頃はまだ辞めたいという想いも抱えていました。色々と助言は貰えましたが、方向を示すようなことを言ってくれる人はいなかった……。自分のなかで辞めるかという気持ちがあり、どうすれば良いのか分からないなかで、素直に一番正直な気持ちが『練習したい』ということだったんです。

練習場所に関しても、もう自己責任で。今まで練習してもらっていた住村(竜市朗)さんもそうだし、K-1の小澤海斗選手もそうなんですけど、良い感じで練習できています」

──そこから一度、Road to UFCに出るという風になっていきました。

「ショーン・シェルビーから『今年も出られる』という言葉があったから、普通にあるんだと思って準備を進めていました。でも、呼ばれない。呼ばれないとなると、『そりゃあ試合をしていないから、呼ばれるわけがないだろう』みたいなことをいうクソ野郎がいて(笑)」

──クソ野郎……。

「クソ野郎まで、書いてもらって構わないので(笑)。結果、前回のRoad to UFCから試合をしていない選手や、前の試合で負けている選手も出ていますしね。とはいえ、前の試合から時間も空いて、それこそRoad to UFCの準決勝大会にワンマッチでも呼ばれるように試合をしないといけないと考えるようになり、『試合がしたい』と北岡さんに伝えました」

──Road to UFCに出場できなかったことで、現役生活云々を考えることは?

「いえ、もう吹っ切れていたので。今は見返してやりたい気持ちですし、むしろ来年でも再来年でもRoad to UFCに出られればと思っています。だからこそ、準決勝大会前に試合がしたかったです」

──そこでDEEPになったのは?

「北岡さんが『俺が一番話しやすいのはDEEPだから、佐伯さんにまず聞いてみる』ということでLINEをしてくれたら、即答で7月に試合を組むと言ってくれたので」

──DEEPでチャンピオンになり、来年のRoad to UFCを目指すという方法もあるかと思いますが。

「もちろん来年を目指すなら、それが良いと思います。同時にワンマッチでも声が掛るなら、組んでもらうという風に考えています。実際、もう日本のどこのベルトというのも関係ないじゃないですか」

──ハイ、確かに。

「だからベルトに関しては、DEEPがタイトルマッチを組んでくれればやるだろうし。でも今はそういうことは考えていないというか、とにかく次の試合に集中しています。そこからです」

──ところでDEEPはユニファイドルールではなく、サッカーボールキックが認められています。ダウンを奪った後、パウンドにいくよりも立ったまま蹴りを狙う展開が非常に多いです。これは明らかにユニファイドとは違う戦いになりますが、その辺りを気にすることはなかったですか。

「サッカーボールキックを狙うつもりはないので、あまり関係ないかと思っています。それにダメージを与えているのに、蹴りに行って立たせるような試合も多いし。テイクダウンを取っても蹴って立たれるとか、見ていて『何してんねん』って(笑)。それで倒そうと思っていないし、それ以外で倒したい武器がたくさんあるので。とはいえ、出して良いなら流れで出しますけどね。それが闘争本能だろうし。ただし、あの技術を伸ばそうとは考えていないです。あれをやっていると、MMAという競技をしたくなくなってしまうんじゃないかと思っています」

──そんなDEEP初戦、参戦が正式発表になる前から対戦相手が見つからないという話を、佐伯代表もこぼしていました。

「そこは正直、誤算でした。トントン拍子に決まって、シレっと試合をするつもりだったので。僕は試合ができれば誰でも良かった。強いも弱いもない。でも考えると僕とやっても、うま味はないですよね」

──勝てば最高にうま味のある相手ではないですか。

「勝てる自信のある選手がいなかったんじゃないですか。だからこそ、このタイミングでブラジル人と戦えるのはラッキーです。元UFCファイターなんて最高です。『コイツ、日本に戻って来てチョットやって、RIZINに出たいなんて言うんだろう』とか思われているなかで、こんなにちゃんとした選手と戦えるのは、自分の価値を示す最高の機会になります」

<この項、続く>


■視聴方法(予定)
7月2日(日)
午後5時50分~DEEP チャンネル-YouTube、U-NEXT、サムライTV

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【DEEP114】元UFC&現LFA=ガブリエル・シウバ戦決定。松嶋こよみ「力を試すうえでは丁度良い相手」

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7日(水)、7月2日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP114 IMPACTに出場が発表されていた松嶋こよみの対戦相手が、ブラジルのガブリエル・シウバになることがDEEPより発表されている。

佐伯繁DEEP代表曰く日本人選手が対戦を避けるなか、「外国人、強い相手」という佐伯代表と松嶋陣営の想いが合致したファイターが来日を果たすことになった。


(C)LFA

シウバは1994年8月生まれの28歳。

2011年のMMAデビューから8連勝でUFCと契約も2連敗でリリースとなり、その後はコロナ・パンデミックの発生で2年3カ月のブランクを経験している。昨年LFAブラジル大会で実践復帰を果たし、そこからは1勝1敗だ。

スタイル的にはオーソ基調のスイッチヒッターで、乱打戦上等のウェルラウンダーといえる。シウバはLFAで戦い、LFA社長エド・ソアレス率いるブラックハウスのマネージメント配下にある。DEEP陣営から打診を受けたソアレスが挙げたファイターは実はシウバだけでなく、修斗ブラジル・フェザー級王者からLFAに転じたジョゼ・デラーノも候補に挙げられていた。

松嶋自身は「どちらでも良い」というスタンスであったが、所属するパンクラスイズムの北岡悟はシウバの元UFCファイターという肩書に重きをおきシウバをピックしたという話も伝わってくる。そのシウバ、本来5月27日にLFAブラジル大会でラリアン・ドゥグラスと対戦予定で、勝利&ケガがないならDEEP参戦が決まるという状況だった。それがドゥグラスの欠場により、日本へ行き&松嶋と戦うことが5月の最終週には決まっており──松嶋もシウバ対策を進めている。発表まで時間を要したのは、佐伯代表が危惧していたビザ取得のデッドライン問題がクリアになる必要があったという見方ができる。

ともあれコロナ以降のJ-MMAにおいて元UFCファイターの招聘はクリーンヒットに他ならない。また、あくまでもUFCを目指す松嶋は、8月27日の準決勝大会のワンマッチ出場、あるいは来年のRoad to UFC参戦を目指し、このタイミングで試合を戦うことが絶対であった。加えてUFC関係者の目に留まるであろうUFCベテランとの対戦に向け、松嶋こよみは以下のような意気込みを話している。

松嶋こよみ
「勝てない相手とは思えないし、自分の力を試すうえでは丁度良い相手。Road to UFCでは負けられない──やられないという意識で試合に臨んでいたので、今回はもうそういうことは関係なく、本当にKOする。倒すための試合だと思って準備しています」

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