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【Wardog46&47】昼夜興行はフライ級王座決定戦&フェザー級王座統一戦。小西はソ・ジェヒョンを迎え撃つ

【写真】1月に準決勝戦で勝利した両者(C)SHOJIRO KAMEIKE

28日(日)、大阪市港区の弁天町世界館でWardogが昼夜興行を開催する。昼興行Wardog46では、しゅんすけと荒木凌がフライ級王座決定トーナメント決勝を争う。
Text by Shojiro Kameike


前王者MAGISAが返上したベルトを賭け、4選手による新王者決定トーナメントが2024年第1弾興行Wardog45からスタートした。準決勝ではしゅんすけが太一を、荒木が有木拓未をそれぞれ下している。この時、大会前に「本命しゅんすけ、対抗は荒木」という記事を掲載したが、その予想を覆すようなKO勝ちを荒木が見せつけた。

両者は昨年7月に対戦しており、しゅんすけが2Rにパウンドアウトしている。その結果からすれば、今回もしゅんすけ有利と見られても仕方ないが、前戦で荒木が有木をボディ攻撃で沈めている点は大きい。

初戦では開始早々に荒木がテイクダウンを奪ってトップキープを続けたが、2Rには首相撲からボディにヒザ蹴りを受けたことを起点に、逆転を許している。この時に荒木も、有木戦と同様にボディ攻撃で返すことができていれば、展開は変わっただろう。

一方のしゅんすけも、太一戦は接戦ではあったものの、テイクダウンとグラウンドコントロールに関しては大きな成長を見せた。スタンドとグラウンドでしっかりと削るからこそ、得意のアナコンダチョークも生きてくるはず。その意味では荒木と同様、しゅんすけも初戦と同じファイターではない。試合は5分5R、互いに削り合うタフな試合も考えられるトーナメント決勝戦だ。

また、昼興行では1月にNGF枠(New Generation Fight=育成枠)で涼河を、ロシアンフックのカウンター一撃で沈めた小西澄斗が2R戦に挑む。その相手は、なんと韓国のソ・ジェヒョンだ。ソ・ジェヒョンは20007年にスピリットMCでデビューし、これまでROAD FC、TOP FC、そしてDoubleG FCと数々の大会で戦ってきた、まさにK-MMAの生き字引的な存在。今回は2021年12月以来の試合となるが、これだけのベテラン選手をプロデビュー戦にぶつけてくるあたり、小西に対する期待がうかがえる。

夜興行Wardog47ではフェザー級王座統一戦として、正規王者の徳野”一心”一馬と、暫定王者の福田泰暉が激突する。関西インディーMMAから新たなスターの登場なるか。

■Wardog46 対戦カード

<Warodgフライ級王者決定トーナメント決勝戦/5分5R>
しゅんすけ(日本)
荒木凌(日本)

<ウェルター級/5分2R>
倉岡寿美津(日本)
ソニック高山(日本)

<ライト級次期挑戦者決定トーナメント準決勝/5分3R>
八木敬志(日本)
アンディ(日本)

<バンタム級/5分2R>
カーレッジユウキ(日本)
田上健太(日本)

<バンタム級/5分2R>
小西澄斗(日本)
ソ・ジェヒョン(韓国)

<バンタム級/5分2R>
セイヤ(日本)
それゆけケイタっち(日本)

<NGF ライト級/5分1R>
辻純也(日本)
永井康勢(日本)

<NGF フェザー級/5分1R>
剛助(日本)
コウ(日本)

<NGF バンタム級/5分1R>
小笠原孝成(日本)
暴ヶ内(日本)

<NGF フライ級/5分1R>
PANTHERBOYショウ(日本)
前原泰輝(日本)

■Wardog47 対戦カード

<Wardogフェザー級王座統一戦/5分5R>
[正規王者]徳野”一心”一馬(日本)
[暫定王者]福田泰暉(日本)

<ライト級次期挑戦者決定トーナメント準決勝/5分3R>
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)
ワタナベ関羽マサノリ(日本)

<フライ級/5分2R>
岩本尚(日本)
真鍋陸(日本)

<フライ級/5分2R>
有木拓未(日本)
マルザヘンペーソク(日本)

<NGF ライト級/5分1R>
LUCKYBOY慶輔(日本)
柏木大志(日本)

<NGF フライ級/5分1R>
塩川玲斗(日本)
Pittbull YUTO(日本)

<NGF バンタム級/5分1R>
土屋諒太(日本)
平田健人(日本)

<NGF フェザー級/5分1R>
Dark葵(日本)
斎藤瑠心(日本)

<NGF フライ級/5分1R>
辻本涼太(日本)
舩波巧(日本)

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【Wardog45】新フライ級王者決定Tは荒木がボディ攻撃でKO勝ち。決勝でしゅんすけとの再戦が決定

【写真】4月28日に開催されるフライ級T決勝へ、しゅんすけと荒木が進出 (C)SHOJIRO KAMEIKE

22日(日)、大阪市港区の弁天町世界館でWARDOG CAGE FIGHT45が開催された。ダブルメインイベントとして、フライ級王座決定トーナメント準決勝戦2試合が開催されている。その試合内容と、5分1Rで行われるセミプロ枠=NGF(ニュージェネレーションファイト)の注目株をご紹介したい。
Text by Shojiro Kameike


<WARDOGフライ級王座決定T準決勝/5分3R>
荒木凌(日本)
Def.1R2分37秒 by TKO
有木拓未(日本)

左右の蹴りを散らす有木が、左スピニングバックフィストから組みに行った。右腕を差し上げ、頭をおっつけていく。荒木は右を差し返しつつ、ウィザーから投げを打ってテイクダウンに成功する。有木がバタフライガードからスクランブルへ。ガブった荒木が首を取り、アナコンダで絞め上げる。反転した有木がトップを奪いに来ると、荒木は三角絞めに切り替えたが、ここで有木が頭を抜いて立ち上がった。荒木もスタンドに戻り、一気に距離を詰めて左ボディブローを突き刺す。この一撃で苦悶の表情を浮かべた有木が組みに来ると、荒木はボディへ左ヒザを追撃してKO勝ちを収めた。

柿原勇気ワードッグ代表によれば、福岡在住の荒木にRIZIN LANDMARK佐賀大会(2月24日)のオファーもあったという。しかし荒木は今大会で準決勝、続いて4月28日に決勝が行われるこのトーナメント出場を選択した。試合後マイクを持った荒木は昨年7月にKOで敗れている、しゅんすけにエールを送り再戦とリベンジを希望した。

<WARDOGフライ級王座決定T準決勝/5分3R>
しゅんすけ(日本)
Def.2-1:30-27.30-27.28-29
太一(日本

キックボクシングをベースに持つという太一が、しゅんすけのパンチの打ち終わりに右カーフキックを合わせる。さらに右ストレートから左ミドルを打ち込むが、しゅんすけもワンツーを返した。距離を取るしゅんすけに対し、太一の右カーフが当たる。しゅんすけは太一の右カーフをかわし、ボディロックからグラウンドに持ち込む。立ち上がり、体勢を入れ替えた太一がしゅんすけをケージに押し込み、初回を終えた。

2R、プレスをかける太一だが、蹴りを放った後にバランスを崩す場面も見られる。しゅんすけはマットに背中を着けた太一にパウンドを落としながらトップへ。ケージを使って立ち上がる太一を押し込むしゅんすけだが、ここでレフェリーがブレイクをかけた。再開後、しゅんすけが再びボディロックでグラウンドに持ち込む。パスからバックに回ったしゅんすけは、バックマウントを奪取してパンチを落とし、ラウンド終了まで削っり続けた。

最終回、しゅんすけがダブルレッグで飛び込み尻もちを着かせるが、すぐに立ち上がった太一を再び倒すことはできず。しゅんすけは引き込み、ケージ際まで下がり追ってくる太一の首を取ってアナコンダチョークで絞め上げる。首を抜かれると三角に移行するしゅんすけ。さらにマウントを狙うも、太一が前に落としてトップを奪った。しゅんすけはケージ際でパスを狙ってきた太一の右腕に、腕十字を仕掛ける。太一の腕が伸びたかと思われたが、反転して腕を抜いたところで試合が終了した。

裁定はしゅんすけがスプリットで判定勝ち。試合後、太一を指導するMAGISAは「勝ったと思ったのですが……」と語るとおり、内容は接戦だった。確かに自身と同様、太一もトップコントロールを狙うも、しゅんすけが常にポジションをキープさせなかったことはMAGISA戦の経験が生きたということか。試合後は荒木もケージインし、互いにトーナメント決勝での勝利をアピールし合った。

フライ級王者決定トーナメント決勝は4月28日、会場は同じく世界館で開催される。

<NGF バンタム級/5分1R>
小西澄斗(日本)
Def.1R 2分35秒 by TKO
涼河(日本)

涼河のパンチに対し、見切りからカウンターを合わせる小西。さらに蹴りを上下に散らしつつ、右カーフキックを当てる。涼河はダブルレッグで飛び込み尻もちを着かせたが、小西はケージに背中を着けて立ち上がる。そして最後は涼河の左右フックを見切って、左ジャブからロシアンフックのカウンターを叩き込み、一撃でKOした。後頭部から倒れた涼河は、そのまま担架で運ばれることに。

選手育成枠のNGFでは高すぎる=危険な打撃レベルにある小西について、主催者側も大会後、次回から2R制への出場も検討している。


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