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【Pancrase341】雑賀ヤン坊達也の挑戦を受けるアキラ「そんなに格闘IQが高くないので苦労しています」

【写真】IQが高くないという自覚があるから、アキラは努力して勝てる。なんでも自覚がない人の方が大変(C)TAKUMI NAKAMURA

31日(日)に東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されるPANCRASE341にて、ライト級キング・オブ・パンクラシストのアキラが雑賀ヤン坊達也を挑戦者に迎えて防衛戦を行う。
Text by Takumi Nakamura

昨年7月の超RIZIN02でトフィック・ムサエフに敗れて以来、約9カ月ぶりの試合でホームリングと言えるパンクラスで防衛戦に臨むアキラ。豪快・豪傑というイメージのアキラだが、ムサエフ戦の反省を踏まえてより細部にこだわる練習を続けてきた。王座防衛、そしてライト級で戦うことへのこだわりについてアキラに訊いた。


――2023年7月のトフィック・ムサエフ戦以来の試合が決まりました。ムサエフ戦後はどのように過ごされていたのですか。

「壮絶に倒されたので、石渡(伸太郎)さんから『脳のダメージを抜くように』と言われて、しばらく激しい練習は控えていました。それで少しずつ練習を再開していきました」

――改めてムサエフ戦を振り返っていただけますか。

「あそこで世界トップの実力を体感したというのはすごい大きな経験だったと思います。試合そのものは2R1分ぐらいでKOされて、結構やられていたと思うんですけど、作戦通りにいった部分・自分の中で結構手応えを感じた部分もあって。僕のパンチがムサエフ選手に当たってちょっと嫌な顔をして、そこから攻めづらそうになったり。パンチを効かせるまではいけなかったですけど、本当にいい経験になりました」

――試合前は後手に回らないところを意識していたのですか。

「そうですね。後手に回らない、引かないというのは決めていました」

――具体的に手応えになったところ、足りないと思ったところはどこですか。

「まずムサエフ選手の打ち合い…というか、打ち合う前の体の使い方だったりとかスピードだったりを意識していて。ムサエフ選手は組みも強いじゃないですか。僕とやったあとの武田光司戦を見ても、武田選手は組めなくて打撃をやらざるをえないみたいな感じで削れちゃっていて。そこは石渡さんの分析で分かっていたんで、あの時は組むという選択肢がなく、打ち合いの方が勝機あると思っていました。実際、倒される直前に僕の右フックがムサエフ選手の顎先をかすめているんですよ。あのパンチは僕の変なクセが出てしまって、あと一歩届かなかったんですけど」

――完全に圧倒されたという敗戦ではなかった、と。

「そうですね。ムサエフ選手が圧倒的な化け物だという感じもなかったですし、1人の人間として戦えるなと思いました」

――あのときは大会の約3週間前に決まった一戦でしたが、キャリア的にそろそろ海外の強豪と戦いたいという考えもあったのでしょうか。

「僕も年齢を重ねてきて、残りのキャリアも長くはないですからね。だからもう本当にチャンス、上に行くチャンスがあればどんどん貪欲にいきたかったので、舞い込んできたチャンス=ムサエフ戦をやろうと思いました」

――あの試合以降はどんなことを意識して練習していますか。

「ガンガン激しいスパーを積むだけじゃなく、悪いところを修正する・伸ばすところは伸ばす。そういう練習ですね」

――今は実践的な練習よりも技術練習の比重の方が多いのですか。

「スパーリングはそこまでガンガンやってなくて週1~2回、他は打ち込み練習・ドリル練習を繰り返していて、それと並行してフィジカルや心肺機能を上げる練習もやっています。ただ……ドリル練習は頭が疲れるので苦手です(苦笑)」

――アキラ選手の試合を見ていて、打ち合いや前に出る強みをどう生かすか、その展開をどう長くするか。そこがもっと上に行くために必要な部分だと思っていたんですよ。

「なるほど、なるほど。結局、格闘技って距離なんですよ」

――おおっ!格闘技は距離!

「………じゃないですか(笑)?」

――なんで急に自信がなくなっているんですか(笑)。MMAは他の格闘技と比べてやることが多いもので、選手によっていろいろな解釈ができる。そこでアキラ選手から“距離”という言葉が出たことが興味深いなと思いました。

「試合はお互いに立った状態で、その距離確認から始まるじゃないですか。そういう意味でも距離は大事ですよね」

――それは昔から意識していたのか、それとも今の練習環境の中で意識するようになったのか。どちらですか。

「昔はそこまで距離や位置取りは気にしてなかったです。それこそデビュー当初は打撃も距離も分からないから、とにかくフィジカルで相手を制圧したいと思っていて、とりあえず近づいて殴る・組んで倒す、みたいな(笑)。実際それが自分にとっては一番の安全策だったんです」

――リスクを負って前に出るのではなく、前に出ることで結果的に勝ちに近づくわけですね。

「はい、僕はライト級でもパワーある方だったので、一旦組んじゃえば組み伏せることが出来たし、修斗時代はリング&ロープだったので、とにかくロープまで押し込む。昔の僕って相手をロープに押し込んでいるイメージですよね?」

――ゴング&ダッシュ!という印象でした。でもそれが相手のレベルも上がっていくうちに少しずつ変わってきたわけですよね。

「そうですね。ただ距離を詰めるだけでは技術的に足りなくなるので、色んな人に教わりながら技術を覚えて。石渡さんに練習を見てもらうようになってから、さらにちゃんと格闘技を教わっている感覚ですね」

――石渡さんの指導はすんなりと入ってきたのですか。

「自分はフィジカルでなんとかしてきたタイプで、そんなに格闘IQが高くないので苦労しています(苦笑)。他の選手のように石渡さんに言われたことをパッと理解して体現することができないので、僕が理解しやすいように、石渡さんがより細かくかみ砕いて伝えてくれて。さっきの話に戻るんですけど、自分でも距離や位置取りは細かく気にしているし、試合中に石渡さんからも細かく指示されます」

――対戦相手の対策とは違う部分で、自分で勝ちパターンがより明確になっていますか。

「そうですね。それにハマったら誰にでも勝てるみたいな感じはしています」

――さて今大会では雑賀ヤン坊選手と対戦します。どのような印象を持っていますか。

「前は組み付かれたら背中をすぐついて負けちゃうイメージでしたけど、12月の粕谷(優介)戦を見ると、自分から(ポジションを)返したり投げにいったり、簡単に背中をつかなくなりましたよね。ちゃんとMMAとして強くなっていると思うので、僕も気合いを入れてやろうと思います。ただヤン坊選手の得意なパターンは分かっているので、しっかり対策を立てて試合を迎える予定です」

――2021年10月以降はRIZINとパンクラスで試合を続けていて、昨年4月にはライト級キング・オブ・パンクラスの統一戦にも勝利しました。パンクラスで戦うことにはどんな想いがありますか。

「やっぱ自分がのし上がってきた、勝ち上がってきた団体なので特別な想いはあります。しかも自分とヤン坊選手の試合はRIZINで組まれてもおかしくない試合だと思うし、そういう試合をパンクラスのメインで出来るというのは僕としてもうれしいし、皆さんに楽しんでいただけるように盛り上げたいですね」

――パンクラス王座の防衛戦であると同時に、日本人ライバルとの試合ということで勝てば前進・負ければ後退というシビアな一戦でもあります。

「僕はちょいちょいライト級日本人No.1は俺だ!と言っているので、そういう意味でも同じ日本人には負けたくないです」

――ライト級は他の階級に比べると日本人は少ない・外国人選手が強い階級ですが、直近のRIZINでも堀江圭功選手や中村K太郎選手がライト級に階級を合わせてきて、選手の駒も揃ってきた印象があります。今のライト級の状況はどう見ていますか。

「少しずつ盛り上がってきているなと思いますね。ちょっと前は海外選手が目立っている感じでしたが、日本人も充実してきたので、これからライト級を盛り上げたいです」

――アキラ選手はライト級で戦うことにこだわりはありますか。

「ありますね。一度フェザー級に下げた時は絶不調だったし。あとは五味(隆典)さんがやった階級でもあるし、ライト級が黄金の階級という意識もあるので、そこでしっかり自分の実力を示したいと思います」

――ライト級で戦う以上は、体のサイズの違う外国人選手にどう勝っていくかも大きなテーマになります。

「ライト級で自分よりも小さい選手は見たことがないので、そこで頑張っている姿も見せていけたらと思います」

――アキラ選手にとっての次戦=再起戦は内容結果を含めて重要になると思います。どのような試合を見せたいですか。

「ヤン坊選手は本当に強い相手なんですけど、そこは『自分が日本人ライト級No.1だ!』と言えるような試合をしたいです。あとはチャンピオンとして、迎え撃とうという感じじゃないですけど、しっかり潰してやろうかなと。これがチャンピオンの強さだぞというものを見せてやります」

――ではこの試合も含め、今後はどのような目標・展望を持って戦っていきたいと思っていますか。

「まずはしっかり目の前のヤン坊選手を倒してベルトを防衛して、また強い外国人と戦っていきたいです。体の小さな僕でもライト級の外国人とやり合えて勝てるところを見せたいです」

――それでは最後にファンのみなさんに向けてメッセージをいただけますか。

「ヤン坊選手も本当に強いので、早く終わるにしろ5分5Rフルにいくにしろ、すごくいい試合を見せられると思います。その上で僕がチャンピオンとしての強さを見せつけますので、皆さんぜひ楽しみにしていてください」

■視聴方法(予定)
2024年3月31日(日)
午後1時00分~ U-NEXT 、PANCRASE YouTube メンバーシップ

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45 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK09 キック ホベルト・サトシ・ソウザ 中村K太郎

【RIZIN LANDMARK09】まさかの打撃オンリー。右ハイ→サッカーボール→連打でサトシがK太郎をKO

【写真】K太郎が打撃戦を挑む可能性は十分に考えられた。しかしサトシが打撃オンリーで戦うとは想定しづらかった(C)RIZIN FF

<ライト級/5分3R>
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
Def.1R1分43秒 by TKO
中村K太郎(日本)

サウスポーのK太郎がジワリジワリと距離を詰める。右ハイを見せたサトシもプレスをかけ直すが、やはりK太郎が前に出てサトシにケージを背負わせる。しかしサトシのワンツーがK太郎のアゴを捉えた。K太郎が距離を詰めると右を浴びせるサトシ。さらに右ハイを決めるとK太郎がダウン。すかさずサトシが連打を浴びせ、サッカーボールキックも当てた。立ち上がったK太郎にサトシがパンチを連打すると、K太郎サイドがストップを要求した。


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45 Black Combat DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS44 MMA MMAPLANET o RIZIN パク・シユン 中村K太郎 伊澤星花 大島沙緒里 山本美憂 須田萌里

【DEEP JEWELS44】パク・シユンからベルト奪還へ。伊澤星花「DEEPに頼ってもらえて嬉しい」

24日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS44で伊澤星花がDEEP JEWELSアトム級王者パク・シユンの持つベルトに挑む。
Text by Takumi Nakamura

RIZINスーパーアトム級&DEEP JEWELSストロー級二冠の女王として、韓国・Blackcombatに流出したDEEP JEWELSアトム級のベルト奪還に臨む伊澤。今回の王座戦は伊澤自身が望んだもので、試合が決まったときは「DEEPに頼ってもらえて嬉しい」と思ったという。今年からジャパン・トップ・チーム所属となり、打撃スキルも含めた技術の向上に手応えを感じ、静かに闘志を燃やしている。


――昨年大晦日に山本美憂さんの引退試合の相手を務めました。あの試合を振り返っていただけますか。

「複雑な心境でしたね。美憂さんは特別な選手ですし、その選手の引退試合ということもあって、ちょっとなんか…どうしようみたいな感じでした」

――試合後のコメントでも山本さんへの思いを語っていましたが、伊澤選手にとってはどんな存在ですか。

「ずっと第一線で活躍された選手で、本当にレジェンドっていうか、女子の格闘技の先駆者だと思います。」

――初めて会ったときのことは覚えていますか。

「レスリング時代に一度お会いしたことがあったのですが、そのときは全然会話もなくて。ただ私のコーチと美憂さんが仲良くて、その繋がりで私もMMAを始めたんです。それでRIZINの会場で初めてお話させてもらって、すごく気さくでとてもいい人だなという印象でした。大晦日の試合が終わって、KRAZY BEEであったアマチュア大会の時にお会いして『試合、ありがとうね』みたいな感じで声をかけてもらいました」

――山本さんの最後の相手を務めたことで、精神的に変わった部分はありますか。

「もっともっと格闘技を引っ張っていけるように頑張らないとな、と改めて思いました」

――そして今回は2023年5月以来のDEEP参戦、しかもパク・シユン選手とのDEEP JEWELSアトム級タイトルマッチになりました。

「もともと去年9月にDEEPとBlack Combatの対抗戦でシユン選手にDEEPのベルトを取られたときから、チャンスがあれば(シユンと)やりたいということはDEEPに伝えていました。正式に試合が決まって『やっとチャンス来たな』『DEEPに頼ってもらえて嬉しい』と思いました」

――Black Combatとの対抗戦でDEEP勢が苦戦したことをどう感じましたか。

「本当に悔しかったですね。あの日は別の試合を目当てに見に行っていて、そこまで対抗戦に気持ちを入れて見ていたわけじゃないんですよ。でも対抗戦でDEEPの選手が次々に負けているところを見て、ちょっとずつ悔しさが増してきて……最終的にすごい悔しかった記憶があります」

――ではパク・シユンの試合に関しても、大島沙緒里選手が防衛するだろうと思って見ていましたか。

「そうですね。普通に大島さんが勝つと思って試合見ていたのですが、なかなかテイクダウンに行けなくて、結果的に判定で負けてしまって。判定を聞いてるときは私も複雑な気持ちでしたね」

――パク・シユンにはどんな印象を持っていますか。

「印象としては、韓国人らしくテイクダウンディフェンスをしっかりして、打撃でポイントを取っていくスタイルかなと思います」

――シユン選手は大島戦、今年1月韓国での須田萌里戦と試合のたびに強くなっている印象があります。

「何よりフィジカルが強いのかなと思いますね。そこで相手はテイクダウンできなくて…という感じなので。どれだけフィジカルが強いのかは試合にならないと分からないんですが、そこに飲まれないように意識しています」

――DEEPという団体、そしてDEEPのベルトを取り返したいという想いは強いですか。

「私はDEEP JEWELSでデビューして、3戦目でチャンピオンになって。そこからはDEEP JEWELSを背負って戦っているという気持ちが強いです。そこでパッと出てきたBlack Combatの選手にDEEPのベルトを取られてしまったのは、自分が思ってた以上に悔しくて。流出したベルトを取り返しに行くチャンスはなかなか巡ってこないんですけど、今回そういうチャンスをいただけたので、ここはしっかりとものにしたいなと思っています」

――伊澤選手は今年からJTT(ジャパン・トップ・チーム)所属になり、練習環境を含めてどんな変化がありましたか。

「毎日いい練習ができています。特に打撃は改めて基礎から教わることができて、すごく自分の中で納得して理解して、ちゃんと土台ができてきているのかなと思います」

――主に誰にミットを持ってもらう・指導してもらっているのですか。

「基本的に小倉(將裕)さんと、アメリカから帰ってきたエリーコーチにも持ってもらっています」

――小倉トレーナーは対人練習のような実践的なミットを持ちますよね。

「はい。すごく距離感も大事にするミットで。小倉さんのミットをやっていると、スパーリングで相手の打撃をもらいにくくなりましたね。私は不用意なところで動きが止まって、相手の打撃をもらうことが多かったんですけど、同じことをやっているとミットでも小倉さんの返しの攻撃が飛んでくるんです(苦笑)。だからそこをミットでも意識するようになって変わったと思います」

――小倉トレーナー・エリーコーチの2人に指導してもらうことでどんなメリットがありますか。

「小倉さんには距離感や基礎をめちゃくちゃ教えてもらって、エリーコーチからは対戦相手の動きに合わせて試合で使えるような動きを教わっているんです。またエリーコーチに教わったことを小倉さんが分かりやすく噛み砕いくれるので、すごいです」

――ベースのスキルも上げつつ相手の対策もあって、同じ練習でも今までと意味合いが違うようですね。

「はい、全然違いますね」

――組み技・寝技についてはいかがでしょうか。

「組み技に関しては、もともと練習相手が少なかったのですが、JTTには寝技ができる選手が多いので、スパーリングしているだけですごくプラスになりますね。あとは中村K太郎さんがクラスを見ていて、K太郎さんの技術はすごい奥深くて色んなものがあるんです。自分は基礎的な寝技はできんですけど、K太郎さんに教わると考えることが増えて、すごい面白いです」

――JTTほどプロ選手とコーチがいる練習環境は、今まであまりなかったと思います。恵まれた環境で練習できているという実感はありますか。

「選手はもちろんコーチ陣が選手1人1人に寄り添って、試合の戦術や作戦の作り方だけでなく、モチベーションの上げ方や体重の落とし方まで見てもらえるのがすごいと思います。いろんな点からアドバイスをもらえて、すごく充実した環境でやらせてもらっていますね」

――技術・戦術の指導だけでなく、メンタル的なサポートもあるのですか。

「はい。試合前は一番メンタル面が不安定になりがちなのですが、そこをしっかりと調整してもらって、試合までに上げていけるような指導してくれてるので、ありがたいです」

――どうしても1人のコーチが複数の選手を見ていると、そこまで細かく選手の変化を見るのかもしれないですね。JTTではメンタルや体調に合わせて、練習の強度も調整されているのですか。

「自分の疲れ具合や減量の具合を見て、今日は体がきつそうだからこういうメニューしていこうか、そういう調整をしてくれるんです。でもそれは楽な練習をするという意味ではなくて、そのコンディションでマックスできる練習をやる、なんです。だから疲れていても質の高い練習ができるし、自然にモチベーションも上がっていきます。体がきついから練習に行きたくないじゃなくて、きつくてもできることはあると思えるので、毎日毎日練習に行くのが楽しみです」

――こうして話を聞いていても、充実した練習ができているなと感じます。そこも含めて試合自体は楽しみですか。

「そうですね。練習で色んなことをやっているので、全部を見せるのは難しいと思うんですけど、その中でやってきた得意なところを見せられたらなと思っています」

――伊澤選手もキャリアを重ねてある程度完成されていたと思うのですが、自分自身でもまだ自分に伸びしろがあると感じていますか。

「はい。チャンピオンになってからも、ちゃんと練習を続けていたのですが、あまり目標がなかったような感じで。何をすれば強くなれるか分からない状況だったんです。そんなときにJTTに行かせていただくようになって、どのスキルもまだまだだなというのを改めて気づけました。私自身、自分がもう結構出来上がってきてるのかなと思っていたところが、全部変わりました。今私にはすごく伸びしろがあって、練習するのが楽しいですね」

――今回が2024年最初の試合ですが、今年はどんなことを目標に戦っていきたいと思いますか。

「今年は1年を通してすごく成長すると思うので、その成長を毎試合毎試合見せていきたいです。フィジカルから打撃から、寝技もさらに精度上がっていくと思うので、その成長を楽しみにしていただきたいなと思います」

■視聴方法(予定)
3月24日(日)
午後5時05分~DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、サムライTV、U-NEXT

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45 AB ABEMA F1 MMA MMAPLANET o RENA RIZIN RIZIN LANDMARK09   アルマン・アシモフ イゴール・タナベ キック シン・ユリ ストラッサー起一 ダイキ・ライトイヤー ブアカーオ・バンチャメーク ホベルト・サトシ・ソウザ 中村K太郎 中村優作 久保優太 井上直樹 佐藤将光 山本アーセン 武田光司 萩原京平 貴賢神 金太郎 高橋遼伍

【RIZIN LANDMARK09】計量終了 イゴール計量失敗に怒りのストラッサー「舐めるな!!」&中村優作は笑顔

【写真】イゴール×ストラッサーは実現するのか…… (C)MMAPLANET

明日23日(土)に神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN LANDMARK09のパブリック計量が大阪市阿倍野区のあべのキューズモール内スカイコートで行われた。
Text by Manabu Takashima

2年4カ月振りの神戸大会のパブリック計量は会場から約40キロ離れた大阪第三のターミナル=天王寺(=阿倍野)の屋外ステージで実施され、寒さに負けない熱を持つ関西のファンに出場選手達が応えて、肉体美を披露した。

メインで戦うホベルト・サトシ・ソウザと中村K太郎は、それぞれ70.85キロと70.8キロでパス。記念撮影時にKポーズを取ったK太郎は、一切体の軸がブレることがなかった。1月31日の会見の時には途中で、サトシが支える瞬間があったが、さすがにしっかりと仕上がっているK太郎だった。


このアシモフの何も感じていない感が――怖い

なお本戦&オープニング全15試合で計量失敗の選手が2名。

1人は本戦第一試合で中村優作と対戦するアルマン・アシモフが2.4 キロ・オーバーに。パブリック計量時に、アシモフは何を想ってか中村に握手を求め、中村はその手を握り返す。さらにフェイスオフの際には、RIZINガールの正面に立つギャグが滑りまくった――根が良いヤツ過ぎる――中村は、自らアシモフに握手を求めていた。

もう1人、計量失敗となったイゴール・タナベは3.25キロの超過で体調を鑑みて公開計量の場に姿を見せることはなかった。1人でメディアの撮影を応じた対戦相手のストラッサー起一は非常に険しい表情から、「舐めるな」と叫び、ステージを後にした。

現時点でこの2試合が明日、行われるかどうかは発表がないが、実現させるためには一定の試合時間前に体重を測り、リカバリーの上限を決めたうえでのキャッチウェイトというのが妥当な線か。いずれにせよ、当日の体重差と健康面を考慮されての決定となろう。

アシモフは最終的に2.4キロ・オーバーだったが、残り1キロの時点まで体重を落としていたという話も伝わってくるが……計量後に記者席の後ろに陣取った中村優作は、周囲に「俺は戦います」という言葉を漏らしていた。

■視聴方法(予定)
3月23日(土)
午後12時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■RIZIN LANDMARK09計量結果

<ライト級/5分3R>
ホベルト・サトシ・ソウザ:70.85キロ
中村K太郎:70.8キロ

<フェザー級/5分3R>
武田光司:65.95キロ
萩原京平:66.0キロ

<バンタム級/5分3R>
井上直樹:60.9キロ
佐藤将光:61.0キロ

<女子スーパーアトム級/5分3R>
RENA:48.85キロ
シン・ユリ:48.6キロ

<ウェルター級/5分3R>
イゴール・タナベ:80.25キロ
ストラッサー起一:76.8キロ

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉:56.7キロ
山本アーセン:56.65キロ

<バンタム級/5分3R>
金太郎:61.0キロ
ダイキ・ライトイヤー:60.95キロ

<ヘビー級/5分3R>
貴賢神:118.05キロ
コーディー・ジェラベック:99.4キロ

<フェザー級/5分3R>
久保優太:65.9キロ
高橋遼伍:65.85キロ

<キック74キロ契約/3分3R>
ブアカーオ・バンチャメーク:73.85キロ
木村“フィリップ”ミノル:73.7キロ

<キック70キロ契約/3分3R>
憂也:69.95キロ
蛇鬼将矢:69.95キロ

<フライ級/3分3R>
中村優作:56.95キロ
アルマン・アシモフ:59.40キロ

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45 AB ABEMA DEEP F1 MMA MMAPLANET o RENA RIZIN RIZIN LANDMARK09 UFC アキラ イゴール・タナベ キック シン・ユリ ストラッサー起一 ダイキ・ライトイヤー デミアン・マイア フランク・カマチョ ブアカーオ・バンチャメーク ホベルト・サトシ・ソウザ 中村K太郎 中村優作 久保優太 井上直樹 佐藤将光 修斗 山本アーセン 武田光司 江藤公洋 萩原京平 貴賢神 金太郎 高橋遼伍

【RIZIN LANDMARK09】サトシ戦へ。RIZINライト級の逆・黒船=中村K太郎「キャンって言わせてやります」

【写真】この後、DEEPライト級王者となる江藤公洋と国内ライト級トップ・ガチスパー(C)MMAPLANET

23日(土)、神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN LANDMARK09で、ホベルト・サトシ・ソウザと戦う中村K太郎。
Text by Manabu Takashima

国内ウェルター級最強の男が、実に10年振りにライト級に階級を落としてくる。UFC参戦2度、修斗、DEEP、戦極とJ-MMAのトップに君臨したK太郎は、RIZINライト級勢にとって逆・黒船といえる。

いきなりのチャンピオンとのノンタイトル戦が、今後のRIZINライト級戦線にどのような影響を与えるのか。江藤公洋との激しすぎるMMAスパーの後で、K太郎に話を訊いた。


──ここにきてライト級に転向。会見では「自然と痩せてきた」ということを言われていましたが、真相の方は?

「本当に加齢なのか、そんなに食欲もなくて。普段通りに練習をしていたら、70キロ代に落ちることも普通にあって。そうなるとウェルター級でやることは難しい。それにライト級の方が層が厚いですし、RIZINで戦っていく上でも戦いたい相手、盛り上がる相手が多いので落としました」

──最後のライト級がいつだったのか、サッと思い出せないレベルです。

「いつだろう……アドリアン・マルチンス戦ですかね(2008年9月23日)。元々ウェルター級で最初にUFCと契約した時の3戦目でライト級に初めて落として(ロブ・エマーソン戦、2008年2月2日)。あぁ、でもマルチンス戦の後もライト級でやっていますね。それからもウェルター級の試合が多かったですけど、(携帯で戦績をチェックしながら)PXCでフランク・カマチョに判定負けした時(2014年2月28日)が、ライト級で戦った最後の試合です」

──いずれにせよ10年ぶり以上のライト級マッチということになります。カマチョ戦後にウェルター級一本になったのは?

「減量がきつ過ぎました。『これは、何試合も戦うのは難しい』という感じになりました」

──それが10年を経て、ライト級に。加齢が原因だと体重を落とすのは難しいかと思うのですが、代謝が落ちて。

「さっきも言いましたけど、食が細くなってきたので。そもそもウェルター級の最初の頃はナチュラルで戦っていました。減量がないぐらいだったので、頑張って増やして。それで最大92、93キロぐらいまで行って。でも試合が定期的だったわけでもなくて、食事もウェルター級の体格を維持しようという意識もなくて。そうなると段々と細くなってきました。食べるモノが変わったというのもあるかと思います。以前はカロリーの高いモノを摂っていて、それでも周囲のウェルター級の選手ほどは食べていなかったですけど」

──そこから年を重ね、食事の内容も変わったと。

「そうですね、単純に量が減り、脂っこいモノもたくさんは食べないです」

──細くなってストレングス、パワー、瞬発力系の動きは?

「多少落ちたと思います(笑)。まぁ、質力が落ちていることが心配されますけど、適正階級になりスピードが上がったり、柔軟性が増しました。動きやすくなっている面もあるので、そんなに心配はしていないです」

──何よりライト級転向初戦がホベルト・サトシ戦。ウェルター級とはチャンスの数が明白に違います。

「いきなり……評価されているのか、有難いです。ビックリしました」

──K太郎選手自身は、一発目は誰と考えていましたか。

「矢地(祐介)です(笑)」

──アハハハ、後輩だけに呼び捨てで。

「ハイ。武田(光司)選手とかもあるかと思っていたのですが、フェザー級に落としたので。でもサトシになって嬉しいです」

──チャンピオンとノンタイトル戦とはいえ、いきなりの大チャンス。今日は江藤公洋選手とのMMAスパーを拝見させていただいたのですが、打撃をしっかりと入れて際も遠慮がない。テイクダウンと組みの強い2人のガチスパーは、柔術家のサトシ選手と戦ううえでも生きる練習に感じました。

「その通りです。組みは全力で、打撃はそうじゃないというのが普通の練習なので。そのなかで週に一度、この練習があるのは大きいですね」

──ではグラップリングの練習は誰と?

「アキラ選手、村山(暁洋)さん、それと泉武司選手とやっています」

──サトシ戦が決まっても、柔術系とは練習をしていないのですか。

「そっちの人とはそんなに……。そもそも寝技の展開を創らせなければ怖くないので。MMAの選手とグラップリングをやっていると、上の取り合いになって。そこが強化されれば、良いので。際の打撃、その前とか自分からタイミングを創ることがキーポイントになると思います。

タイロン・ウッドリーとデミアン・マイア戦ですね。UFC史上、一番多くのテイクダウンをアタックしたマイアが全て返された。ただし、ああいう風に突き放すだけでなく打撃を入れます」

──引き込んで来られたら。

「そこは付き合わないで、立てば良い」

──う~ん、上手くハマれば万人受けするファイトにはならない(笑)。

「残念ながら(笑)」

──ADCC世界大会4位、グラップリングでも生けるのではないかと期待しているのですが。

「まぁ、そうですね(微笑)。サトシもグラップリングでは、道着ほど大きなタイトルを取っていないですしね。だから、そこも自信がないわけじゃないので。スタイル的にもクラシカルで。最近のレッグロックを混ぜたモノを使ってくるわけじゃないですし、対処はしやすいところでもあります。

でも深入りをしても、相手が安心できる時間が増えてしまうので。そういう時間は増やさない方が良いです」

──選手間ではK太郎選手だろうという声が、まま聞かれました。技術的な比較と同時に「やってくれ」という期待感も伝わってきました。

「それはもう色々なところで金原×クレベルに近い構図だと言われていますし(笑)。そういう古参のファンの期待に応えて、やっつけたいです。今年で40歳、ここでサトシと戦えることは光栄ですし、嬉しいです」

──リングでなく、ケージです。

「僕にとってアドバンテージになると思います」

──では最後に意気込みを一言お願いします。

「ハイ。なんかライト層なのか、下馬評ではサトシ有利という意見が目立っていたので──キャンって言わせてやります(笑)」

■視聴方法(予定)
3月23日(土)
午後12時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZIN LANDMARK09対戦カード

<ライト級/5分3R>
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
中村K太郎(日本)

<フェザー級/5分3R>
武田光司(日本)
萩原京平(日本)

<バンタム級/5分3R>
井上直樹(日本)
佐藤将光(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
RENA(日本)
シン・ユリ(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
ストラッサー起一(日本)

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
山本アーセン(日本)

<バンタム級/5分3R>
金太郎(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<ヘビー級/5分3R>
貴賢神(日本)
コーディー・ジェラベック(米国)

<フェザー級/5分3R>
久保優太(日本)
高橋遼伍(日本)

<キック74キロ契約/3分3R>
ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル)

<キック70キロ契約/3分3R>
憂也(日本)
蛇鬼将矢(日本)

<フライ級/3分3R>
中村優作(日本)
アルマン・アシモフ(カザフスタン)

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【RIZIN LANDMARK09】中村K太郎戦、ホベルト・サトシ「MMAでも下になることは厭わない」

【写真】対戦が発表された直後、表情は穏やかなサトシだった(C)MMAPLANET

23日(土)、神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN LANDMARK09で、ホベルト・サトシ・ソウザが中村K太郎と対戦する。
Text by Manabu Takashima

昨年7月にスクランブル発進でパトリッキー・フレイレに敗れて以来、8カ月ぶりの復帰戦となるサトシは、そのパトリッキー戦で拳を負傷したもののメンタルが落ちることが無かったという。

勝っても負けても、人として中身が変わらないことを信条としているが、それでもAJ・マッキー~パトリッキーに喫した敗北の連鎖を絶対に止めなければいけない。選手間、コア層の評価&指示を受けるK太郎との再起戦に向かうサトシが、1月31日の会見で話していたこととは――。


――中村K太郎選手との試合が発表された会見が、ほんの少し前に終わりました。今の気落ちは?

「最初はナーバスだったよ。皆が注目して、試合について尋ねるからね。フェイスオフや計量の時と比べると、記者会見は神経質になりがちで」

──えっ、そうなのですか。

「まだ試合まで2カ月もあって──それまで契約書……紙の上で見たり、話して耳で聞いていた相手が目の前に現れるのが記者会見だから。こうなると、『あぁ、本当に試合があるんだ』っていう気持ちになって。なんだか、面白いね。同時に試合に向けて集中力が増す。ファイトがある、それはホームに帰ってきたようなものだから。やる気が増すよね」

──会見でK太郎選手は、いつもユーモアたっぷりな返答が多いです。そのことについて、どう思いましたか。

「シリアスになったり、面白くなったり、変わっているよ(笑)。でも何も私に影響を与えることはない。彼の態度で私が変わることはないから。ただ試合に集中する。試合で勝つことに集中しているよ。彼が何をしようが、何もしないでいようが……何を話そうが一切関係ない」

──ではもう去年の7月の話になりますが、パトリッキー・フレイレとの試合にショートノーティスで応じた。あのハイリスク&ハイリターンの試合に敗れたことをどのように考えていますか。成功例が鈴木千裕選手で、サトシ選手の場合は黒星が一つつきました。

「あのショートノーティスの試合に関しては、プレッシャーを感じないようにしていた。ただ楽しむということは、試合前にも言っていたしね。もちろん、勝つために戦ったよ。確かに試合まで1週間しか時間はなかった。でも、普段からずっと練習はしているわけだし。それはいつだって試合があるようなもので。勿論、試合が決まると、より明確に自分のやるべきことが分かって、そこに従って練習をするようになるけどね。あの試合に関しては負けたよ。色んな人もそこを指摘するけど、私自身はそれほど気持ちが落ちたりはしなかった。今もネガティブな感情は持っていない。

そりゃあ、AJ(マッキー)に負けたことは関してはガッカリしたよ。あの時は2カ月間、AJに勝つことだけに集中していたから。100パーセント掛けていた。パトリッキーと戦った時は、あの時の100パーセントで戦った。でも、それは私の100パーセントではないし。

体力的なことよりも、ここまで上位の試合をするときに一番問題はなのは、気持ちだ。精神面が万全でないと自分がどう戦うのか、自分自身を掌握できない。そこが一番ハードなところなんだよ、ショートノーティスで試合を受けるということは」

──つまりパトリッキーと戦った時は、精神的に万全だったわけじゃないということですね。しかし、敗北は敗北で戦績に傷がついてしまいました。プロフェッショナル・ファイターとして、その辺りはどのように考えていますか。

「そこは本当に気にしていないよ。勝負には勝ち負けはつきものだから。ジョニー・ケースと戦って初めて敗北を経験した時に、その辺りの感情の持っていきかたは学んだよ。勝っても、負けても中身が変わらないことが大切だって。それはクレベルにも言えることで。クレベルが金原に負けた時、私もショックだし彼もショックを受けていた。パトリッキーに負けた時も、同じだよ。ただ試合には負けても、私は私でいること。何も変わらない。勝っても負けても、そして誰に何を言われようとも私という人間は何も変わらない。

逆にRIZINに大切な大会で、AJが来日できなくなって代役をお願いされた。それで戦いを受けないようなことをした方が、漢として何かを失っていたはずだと思っている」

──押忍。そしてあれから半年、試合の時は約8カ月後になりますが、この時期に再起戦を行うのはプラン通りだったのでしょうか。

「大晦日には試合をしたかった。でも、拳の状態が100パーセントではなかったから見送ることにしたんだ」

──その負傷とは……。

「そう、パトリッキーとの試合の初回で折れた。試合後、1カ月全く練習をしなかった。ジムにも行かなかった。1カ月もジムに行かないなんて、私の人生で初めてのことだったよ。でも、そのおかげでリフレッシュできた。より熱心に練習するようになった。ただ12月になってクレベルとスパーをした時、拳に痛みを感じた。私が殴った時だけでなく、ヒザやヒジをブロックした時にも。

大晦日に試合をしていたら、万全の状態で戦えなかったはずだよ。それは拳が痛いからではなくて、私の精神状態がそこを気にしてしまうから。正直、年が明けてもまだ100パーセントじゃない。でも、3月には何も問題ではなくなっているよ」

──ところでK太郎選手との試合は、MMAとはいえ両者のグラップラーという側面も注目されています。K太郎選手はプロのグラップリングの試合は長い間出てしませんが、2009年にはADCC世界大会77キロ級で4位になっています。彼のピュア・グラップリングにおける実力をどのように捉えていますか。

「グラップリング・ファイトで、彼は間違いなく強い。優れたグラップラーだ。素早いバック奪取と、精度の高いRNCを持っている。以前から言って来たことだけど、彼はウェルター級では日本一のグラップラーだと思っている」

──もしグラップリングでK太郎選手と戦うとしたら?

「楽しいだろうね。将来、彼がグラップリングに集中し、私が柔術にフォーカスするようになった時、RIZINがグラップリングマッチを組んでくれると凄く面白い試合になるだろうね(笑)」

──技術的にサトシ選手と比較して、どのように評価していますか。

「私と彼のスタイルは、少し違う。彼はトップゲームを得意として、バックチョークが最大の武器だ。私は三角絞め、腕十字と下からの攻撃を得意としている。グラップリングはグラップリングだけど、ストロングポイントが違うよね。私の方が動きが多くて、爆発力もある。彼はコントロール重視のドミネイト型だ」

──だからこそ、興味深いです。削ってミスをさせるK太郎と選手と、動いてミスを誘うサトシ選手。この構図はMMAにも当てはまるでしょうか。

「そこに関しては、教え子にもよく話している事なんだ。グラップリングとMMAグラップリングは違う。まずグローブの存在がある。良いポジションを奪われた時、グローブがあるとエスケープが難しくなる。グラップリングなら容易い。グラップリングはもっと動くことができるからね。

そして下になってハーフガードを取ったとしよう。グラップリングだと、リラックスしていられるポジションだ。でもMMAでは、全く気を緩めることなんてできない。エルボーとパンチを打たれる。グラップリングと、MMAグラップリングは全く違う。ただ、どうなんだろうね。私と彼がMMAで戦うと……。

私はMMAでも、下になることは厭わない。トップでも、ボトムでも。トップで居心地が良ければトップで戦う。引き込んだ方が良いなら、引き込む。私はどっちの局面になっても平気だから」

──ではK太郎選手のサイズに関しては?

「少し、私より大きいね。でも、それが問題になることもない。体格差は心配材料にならない」

──今サトシ選手は2連敗中ですが、3連敗はさすがにまずいと捉える選手が多いです。

「そうだね。と同時に、RIZINで戦う試合はいつだってプレッシャーを感じている。私はチャンピオンで、ベルトが家にある。ただ勝つために集中して、試合当日を迎えたい。そして、この試合は日本語でいえば、ゼッタイニ・マケハユルサレナイ(笑)。そういう試合だと心得ているよ」

──サトシ選手、会見後の慌ただしいなかインタビューを受けていただきありがとうございました。ところで全くこの試合に関係ないのですが、ルオトロ兄弟など新しい世代のグラップラーについて、サトシ選手はどのような印象を持っていますか。

「凄いよ。信じられない動きをしている。全く止まらない。足関節、腕十字、RNCと常にフィニッシュを狙っている。それを可能にしているのが、防御力の高さだね」

──いの日か……。

「アハハハハハ。そうだね」

■視聴方法(予定)
3月23日(土)
午後12時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZN LANDMARK09対戦カード

<ライト級/5分3R>
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
中村K太郎(日本)

<フェザー級/5分3R>
武田光司(日本)
萩原京平(日本)

<バンタム級/5分3R>
井上直樹(日本)
佐藤将光(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
RENA(日本)
シン・ユリ(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
ストラッサー起一(日本)

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
山本アーセン(日本)

<バンタム級/5分3R>
金太郎(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<ヘビー級/5分3R>
貴賢神(日本)
コーディー・ジェラベック(米国)

<フェザー級/5分3R>
久保優太(日本)
高橋遼伍(日本)

<キック74キロ契約/3分3R>
ブアカーオ・バンチャメーク(タイ)
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル)

<キック70キロ契約/3分3R>
憂也(日本)
蛇鬼将矢(日本)

<フライ級/3分3R>
中村優作(日本)
アルマン・アシモフ(カザフスタン)

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RIZIN LANDMARK9:オッズ/予想と展望

中村優作 2.75
アルマン・アシモフ 1.40

関西大会名物中村。昨年は4月にマメドフにKOされ、10月にヒロヤに判定勝ち。もうRIZINレギュラーからは外れていると思うが、関西大会があれば今後もエンドレスで出られそう。

カザフスタンアシモフは軽量級だがKO勝ちが多いハードパンチャーで、このところ負けた試合は3連続1RKO負けでダメージの蓄積が大きい中村にとっては相性が悪い相手。

アシモフKO勝ち。

久保優太 1.67
高橋遼伍 2.10

海外のオッズなので久保がフェイバリットだが、冷静に見れば高橋がはるか格上。久保は3連勝中だが、まともな試合としてはノーカンの奥田・安保戦の2勝を除くと、判定が微妙だった木下戦のみ。

4連敗中の高橋は手数の乏しさが気になるところだが、普通にトータルMMAで戦えば、組みの実力には差があるはず。

高橋判定勝ち。

貴賢神 2.00
コーディー・ジェラベック 1.80

MMA転向後3連敗中の貴賢神だが、前回の荒東戦は、1Rにパンチでダウンを奪うなど、成長は見えた。

相手のジェラベックはMMAではミドル級で1戦しただけ。昨年は打撃系格闘技のカラテコンバットでライトヘビー級契約で2RKO負け。32歳なので、経験を積んでいるというよりは、格闘技を本業としていない感じ。体格差を覆すほどの技術力はないだろう。

海外のオッズでは戦績の比較でジェラベックがフェイバリットになっているが、貴賢神が体格差でKO勝ち。

金太郎 1.50
ダイキ・ライトイヤー 2.50

金太郎も4連敗中だが、関西大会なら出場できる。相手のダイキは2021年のTRIGGERですでに引退を決めていた釜谷真に2RKO勝ちしたものの、修斗では3連敗中。

金太郎KO勝ち予想だが、今更この相手に勝ったところでRIZINレギュラーには戻れないだろう。

山本アーセン 1.57
柴田“MONKEY”有哉 2.30

柴田はローカル戦績では過去10年で10勝5敗、負けた試合は10年前の清水清隆戦と8年前の井上直樹戦を除くと、和田・越智・神龍とのタイトルマッチでの敗戦。ただ地方が主戦場のため、相手もDEEPトップクラスからは落ちるレベルの選手が多い。

アーセンがタックルからコントロールしきって判定勝ち。

イゴール・タナベ 1.10
ストラッサー起一 6.00

今大会一番大差のオッズ。しかしタナベにとっては実質体重ハンデマッチだった阿部戦を除くと、過去もっともトータルで戦える技術を持った相手との対戦となるため、楽な試合ではない。簡単にグラウンドで上を取れることもないはず。当然警戒されているガードからの極めで勝つことができるなら、日本ではもう相手がいないだろう。

タナベ一本勝ち。

RENA 1.29
シン・ユリ 3.40

ROAD FC女子アトム級王者のシン・ユリだが、今のROAD FCのレベルがどれくらいかは疑問。打撃が武器とのことだが、RENA相手では分が悪い。

RENAのKO勝ち。

井上直樹 1.57
佐藤将2.30

ベテランの将光が井上の攻めを凌ぐ展開で接戦になりそうだが、井上が先手を取り手数で上回っての判定勝ちと予想。

武田光司 1.29
萩原京平 3.40

初フェザーの武田が終盤まで失速せずに攻められるかどうか。フィニッシュはなさそうなので、試合中一発でも打撃をもらって効いた素振りを見せると、RIZINの判定システムでは負けにされかねない。

武田判定勝ち。

ホベルト・サトシ・ソウザ 1.44
中村K太郎 2.63

K太郎はサトシに引き込まれても、フィニッシュさせないだけのディフェンス力はあるはず。打撃の上手さでは確実にK太郎が上。しかしフィジカルでは体が萎んでの階級転向となるK太郎おりサトシが上だろう。先に効かせた方が一本を取る試合になると思うが、技術ではリードしても一発入って効かせるのはサトシでは。

サトシ一本勝ち。

第1試合開始は14時から。オープニングセレモニーはないとのこと。MMAのみ速報します(オープニングファイトはすべてキックのためスルー)。

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【RIZIN奇人】中村K太郎選手 #rizin #rizinlandmark #shorts

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【RIZIN LANDMARK09】イゴール・タナベ戦へ、ストラッサー起一「極められるもんなら極めてこいよ」

【写真】肉体的な強さは肌の張りに、精神的な充実は表情に表れる(C)TAKUMI NAKAMURA

23日(土)、神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されるRIZIN LANDMARK09 in KOBEでストラッサー起一が、イゴール・タナベと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

昨年4月RIZIN.41で中村K太郎に敗れて以来、約1年ぶりの試合が決まったストラッサー。戦績的は2連敗というなかで迎える一戦だが、客観的に敗因を分析し「そこを修正して自分の本来の強さ・良さを出せば、絶対に試合で勝てる自信はある」と言い切る。

そしてMMA無敗のタナベを前にしても「極められるもんなら極めてこいよ、という気持ちでいる」と自信をのぞかせている。42歳・MMA育ち盛りのストラッサーに話を訊いた。


――約1年ぶりの試合、イゴール・タナベ選手との対戦が決まりました。待ちに待った試合のオファーだったのではないですか。

「ついに決まったなっていう感じですね。イゴール選手はRIZINで活躍していて、ウェルター級に落としてくるという話は聞いていたので、いつか当たるだろうなとは思っていました」

――試合をしたくてウズウズしていましたか。

「イゴール選手がウェルター級に落とすということで、僕はイゴール選手と大晦日に戦うイメージでいたんですよ。最終的に安西(信昌)選手とイゴール選手の試合が決まって、新しい選手がRIZINに入ってくるのはよかったと思っていたし、イゴール選手とは近々(オファーが)あるなとは思っていました」

――試合から離れている期間はどのようなメンタルで練習を続けていたのですか。

「とにかくコンディションを崩さないように、体重も含めてずっと試合が出来る状態をキープする。そこを意識していました。僕自身は年末に試合があるイメージで準備はしていて、最終的にそれがまとまらなくて年をまたいでしまったんですけど、自分の中ではいつも通りに練習を継続していました」

――試合が決まらなかった時期に気持ちの浮き沈みはなかったですか。

「浮き沈みがないといったら嘘になりますが、僕にはRIZINでベルトを獲るという目標があるので。今42歳で2連敗していて。『ストラッサー弱い』という声もありますけど、自分はRIZINでベルトを獲ると決めてやっているので、それを証明するんだというモチベーションはあります。40歳を超えても強くなって試合で勝てるところを皆さんに見てもらって。何か少しでも元気やパワーを感じてもらえたら僕もうれしいですね。僕は40歳以上の代表としてやってやろうと思っています」

――ストラッサー選手の年齢・キャリアで連敗してしまうと、今後のことや進退を考えることもあると思います。そこは前向きに格闘技に取り組むことが出来たのですか。

「プロでやっている以上、格闘技の本質は勝敗が全てではあるんですけど、僕自身は勝敗だけでその選手が強い弱いというところは見ていないんですよ。結果を見れば僕は阿部大治戦と中村K太郎戦に負けてしまいました。でも精神的な準備という部分でミスをしてしまった部分もあったし、自分の中では紙一重のところはあったと思います。だからそこを修正して自分の本来の強さ・良さを出せば、絶対に試合で勝てる自信はありますし、自分を客観視したときに、全然まだいけると自信を持って言えますね」

――ご自身の中で直近2試合の敗因は理解できているんですね。

「それは理解しています。阿部戦に関しては自分の中で後悔しかなかったし、K太郎戦はK太郎選手が上手くて強かったから取られたのはあるんですが、その取られる前に自分の中でちょっと躊躇した時間があったんですよ。そこがK太郎戦のターニングポイントだったかな、と。今回の試合に関しては、そういうところを修正してしっかり自分の強さをぶつけていきたいと思います」

――先ほどは年齢の話もありましたが、身体的な衰えは感じていませんか。

「コンディションさえ整えば、気持ち的にも肉体的にもまだまだいける手応えはありますね。この間も岡見(勇信)さんと一緒にいて、僕のひとつ上の選手が試合をするって話をしていて、僕が『その年齢で試合なんてすごいですね』と言ったら『年齢一つしか変わらないですよ』と言われて(笑)。だから僕の年齢感覚は10歳くらいマイナスでいるんですよ」

――ストラッサー選手は格闘技を始めたのが24歳と遅かったので、子供の頃から柔道やレスリングをやってきた選手に比べると、競技的なダメージや摩耗は少ないのかもしれないですね。

「そうですね。それはあると思います」

――それで言うと、イゴール選手はストラッサー選手と真逆で、小さい頃から柔術をやってきてMMAに転向した選手です。対戦相手として見たイゴール選手にはどのような印象がありますか。

「手足が長くて、本当に寝技が強い印象ですね。MMAでも負け知らずなので、自信を持ってくると思います。でも自分とイゴール選手の相性はいいと思っているんですよね。対戦相手だから言うわけじゃないですけど、イゴール選手はこれから日本のMMAを引っ張る選手になると思っていますが、僕もまだ現役バリバリでやっている以上、ここでベテランの強さを見せたい。MMAの厳しさを教えるじゃないですけど、一回ちょっとストップ、そんな感覚でいますね」

――イゴール選手は寝技という絶対的な武器を持っている相手ですが、勝つパターンは考えていますか。

「普通に寝技も潰しにいってやろうと思っています。あっちは1Rで極められると言ったりもしてるみたいですけど、全然極めに来てくれ、と。極められるもんなら極めてこいよ、という気持ちでいます」

――キャリア・ファイトスタイルともに対照的な2人の戦いになりそうですが、何がこの一戦の軸になるでしょうか。

「僕はやっぱり総合力とパワーですよね。パワーの部分では絶対に負けない自信がありますし、そこで潰しにいく。それに僕も寝技の選手なんですよ。僕は自分をMMAグラップラーだと思っているので、簡単には相手の得意な形には入らせない。そこは徹底してやります」

――イゴール選手は全試合1Rでフィニッシュしていて、勝ち方が派手な分、フルランウンド戦っていない脆さもあると思います。

「それは僕も大いにあると思いますし、自分で客観視したときに、今までイゴール選手がやってきた相手の中で、僕が一番イゴール選手にとっては嫌なんだろうと思います」

――今日話を聞いていても、ストラッサー選手の充実ぶりが感じ取れます。

「いい準備はできていますね。もちろん落ち込むときもあるんですけど、全てにおいて何か意味があると思うし、落ち込むような出来事をプラスに変換することが強さだと思うんで。ずっと勝ち続ける選手って少ないじゃないですか。だから負けをどうプラスに変換して、自分の肥やしにしていくかっていう。人生ずっとそれの繰り返しだと思うし、僕も2連敗していて、それを絶対にプラスに変換して今回の試合で結果を出すつもりでいます」

――例えばそういった中で、自分の中で新しい練習や取り組みを変えているところはありますか。

「自分は試合が決まると相手の得意技にフォーカスして練習するんで、逆に相手の強みが自分の中で強くなるエッセンスになっていますね」

――MMAはやることが多い分、選手によって勝ちパターンが幾つもある。年齢を重ねても技術を伸ばして戦いの幅が広がっていけば勝つ確率も上がる。経験が重要な競技だと思います。だからこそコンディションをしっかりと作っていけば、年齢に関係なく伸びる要素はありますよね。

「全然ありますね。例えば試合で右腕を怪我して使えなくなってしまった。そうなったら右腕なしでどうやって戦うかを考えることができる。それはやっぱり打撃、レスリング、柔術……と色んなことができて、それを色々と組み合わせることもできる。純粋に寝技が強い・打撃が強いだけじゃない、一筋縄ではいかないのがMMAなんだと思います」

――ストラッサー選手はUFCやBellatorでも戦ってきましたが、今RIZINのベルトにフォーカスするのは何が一番の理由なのでしょうか。

「年齢的に考えたときに、最後の夢はRIZINと自分の中で決めていました。RIZINは素晴らしい団体ですので、そこでベルトを獲ることが自分の格闘技人生における一番の幸せになるでしょうし、応援してくれている人たちと一緒にRIZINのベルトを獲るのが一番のモチベーションになっていますね」

――改めてストラッサー選手はRIZINの良さや魅力はどこに感じていますか。

「イベントとしての華やかさもそうなんですけど、日本の皆さんにドラマを見せられる団体であることですね。海外だとどうしてもそこがフォーカスされにくく、強さやレコードを見られてしまいますが、その点、RIZINは人間ドラマを見せられる唯一の団体だと思います。僕自身、強さ=人間力というものがあると思っていて、自分が18年やってきて培ってきた格闘技を今のRIZINのファンの人たちにも見せたい。それだけ真剣にやってきたものをみんなに見せたい。それがライトなものではないかもしれませが、強さを突き詰めて突き詰めてやってきたものをみんなに見せたいと思います」

――ストラッサー選手はYouTubeを見ても、すごく真っ直ぐで感情が入る選手だと思うのですが、自分の試合で何かを伝えたいという考えはキャリアと共に強くなってきたのですか。

「ベタなんですけど、自分を証明したいということが一番ですね。僕は証明という言葉をよく使うので、嫁に『証明って言い過ぎ』、『また始まった』みたいな感じで言われるんですけど(笑)。でもそれに尽きるのかなと思いますね。あと神戸は僕にとってはゆかりのある、パワースポット的な場所なんです。過去に何度も神戸で試合をやってきましたし。だから今回は神戸にストラッサー起一の名を刻むことをテーマにしています」

――現時点ではRIZINのウェルター級にベルトはありません。この階級を盛り上げてベルトを作ることも、この階級のテーマだと思われますが、そこに向けてストラッサー選手はどうアプローチしたいですか。

「イゴール選手がMMAで5連勝・RIZIN3連勝で注目を浴びているので、ここで僕がイゴール選手に勝って(状況を)混乱させる。いろいろドラマを作っていきたいですね。ただ、これは僕一人だけでは厳しい。いろいろな選手の力、そしてファンの後押しも絶対必要なので、そこを融合させながらやっていきたいです。そうじゃないとRIZINもベルトを作るために動かないと思うので、2024年は絶対にRIZINをベルト新設に向けて動かすという気持ちでやっていきたいです」

──そういったことも含めて、次の試合でストラッサー選手はどんな試合を見せたいですか。

「総合力です。(一本を)取りにいく姿勢と、最後まで諦めない気持ち。そこの気迫ですね。あと数日前に新宿で演説している海外の人がいたんですよ。それをパッと見たときになんかすごく気持ちが入って。何の演説か内容は分からなかったのですが、ちょっと聞いてみたいなと思ったんです。その時に『これが魂や気持ちだな』と。僕も試合でそういうものを感じてもらえたら、みんなにいろんなものを伝えられると思うし、そういう姿勢でいかなあかんなと。改めてそれを数日前の演説で気づかされました。僕も魂のこもった試合、逃げるような試合ではなく、魂や気持ちが伝わる試合をやります」



■視聴方法(予定)
3月23日(土)
午後12時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

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波乱の予感⁈【RIZIN LANDMARK 9】中村K太郎vsサトシ、井上直樹vs佐藤将光、武田光司vs萩原選手!

【RIZIN LANDMARK 9 in KOBE 】
3月23日(土)神戸ワールド記念ホール

ホベルト・サトシ・ソウザ vs. 中村K太郎

井上直樹 vs. 佐藤将光

武田光司 vs. 萩原京平

こちらの3試合をご紹介!!
さわやか五郎とアマレス兄弟の3人で見どころをお伝えします!

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