カテゴリー
JJ Globo Report SUG15 ブログ メイソン・ファウラー ロベルト・ヒメネス

【SUG15】ヒメネスにファウラーのOT狙いの壁。7月12日大会はジョーンズ✖ファウラーに……残念

<10Kトーナメント決勝/5分1R>
メイソン・ファウラー(米国)
Def.OT1R
ロベルト・ヒメネス(米国)

ジャンピングガードから背中をつけ、草刈スイープを狙ったヒメネス。一目散に背中を向け、ファウラーが走るように離れる。ファウラーは寝技に付き合わず、OT狙いか。立ちあがったヒメネスが足払い、倒れなかったファウラーはジャンピングガ―ドに入られるとすぐさまステップバックを始める。

シッティングを続けたヒメネスが立ち上がり、ダブルレッグへ。ファウラーは切ってギロチンから背中をマットにつける。同時に頭を抜いたヒメネスが、がぶるとファウラーは立ち上がって後ろに下がり──離れる。続く組み合いでファウラーは、ヒメネスをいなしてがぶり片ヒザをマットにつける。しかし、ヒメネスが尻もちをついて頭を抜きかかると、離れてスタンドに戻る。

ジャンピンガードから座ったヒメネス、肩を押し、足首を捌く風のファウラーだが、寝技に行く意志を持っていないのは明らかだ。動いて時間の経過を待つファウラーに対し、ヒメネスが立ち上がりダブルレッグへ。切ったヒメネスはがぶってギロチンへ。ヒメネスは頭を抜くと、もう残り時間を考え体力の消耗を控え──タイムアップに。

OTに持ち込んでファウラーは勝機があるのか。OT1R、ヒメネスがバックを選択するとファウラーは7秒でエスケープに成功する。そしてバックを取ると、立ち上がって逃げようとしたヒメネスに対しRNCを極め、1万ドルと7月12日大会でのクレイグ・ジョーンズ戦を手にした。

完全にオーバータイム狙いのファウラー、その選択にケチをつけることはフェアーではないが、クレイグ・ジョーンズ戦でも彼のやるべきことは見えている。ジョーンズ✖ファウラーよりも、ジョーンズ✖ヒメネスが見たかったと書き記したい。


カテゴリー
JJ Globo Report SUG15 ガブリエル・チェッコ クレイグ・ジョーンズ ブログ

【SUG15】チェッコのエスケープを利して、柔術を見せたクレイグ・ジョーンズ。最後はOTで一本勝ち

<5分1R>
クレイグ・ジョーンズ(豪州)
Def.OT1R
ガブリエル・チェッコ(ブラジル)

拳を固めファイティングポーズを取ったチェッコ、構わずクレイグはシッティングし近づいていく。左足に絡んだクレイグはハーフガードを取り、チェッコがアームドラッグに反応して立ち上がる。ハーフニーシールドに移行し、ここから一旦足を解いたクレイグはリバースデラヒーバへ。

チェコが尻をマットにつけて足を抜こうとすると、クレイグはここで上を選択する。ハーフでトップを取ったクレイグは足を抜いて反転し一気に足関節へ。足をクロスして防いだチェッコだが、足のクラッチが外れるとクレイグがアシガラミから内ヒールへ。すぐに足を畳み、チェコは自ら足首を掴んで引き寄せて防御する。体を起こしたクレイグが、チェッコが引き寄せた右足にトーホールドを仕掛ける。

さらにクレイグはチェッコが足を組み直したところで、逆足を掴みにいく。急ぎ足を抜いたチェッコがシングルレッグも、がぶられると背中をつけてハーフガードを取る。クレイグはダースチョークで反応し、再びバックを狙う。取らせまいとチェッコが引き込むと、クレイグはパスからニーイン、一気にフルマウントに入る。流れるようなポジション奪取を見せたクレイグは、腕十字に狙いの気配を見せる。体を起こして逃げようとしたチェッコに対し、ギロチンを取ったクレイグは後方回転からマウントを取り直す。

残り10秒、チェッコが逃げ切り試合はオーバータイムへ。OT1Rで先攻クレイグは15秒でRNCを極めた。後攻チェッコもバックを選択、わずか8秒でエスケープしたクレイグがチェッコを下した。


カテゴリー
JJ Globo Report SUG15 アマンダ・ローウェン ジェシカ・アイ ブログ

【SUG15】ジェシカ・アイ、オーバータイムでアマンダ・ローウェンにOTで腕十字極められる

<5分1R>
アマンダ・ローウェン(米国)
Def.OT1R
ジェシカ・アイ(米国

立ちレスから30秒、ジャンピンガードで引き込んだローウェンがアイの右腕をオーバーフックで絞る。アイは腕を抜いてボディロック、ワキをすくわれないようガードの中にステイする。上体を起こしてスイープを狙うローウェン、潰すアイ──試合タイムは2分を切る。最後の10秒でローウェンが左腕を取りにいったが、そのままタイムアップとなった。

OT1R、アイがシートベルトを選び、18秒でローウェンがエスケープ。後攻めのローウェンはスパイダーウェブを選択すると、22秒で腕十字を極めた。


カテゴリー
JJ Globo Report SUG15 ブログ ロベルト・ヒメネス

【SUG15】ノーポイントも体格差もヒメネスに関係なし、コルヴィンにスラムされても三角で一本勝ち

<10Kトーナメント準決勝/5分1R>
ロベルト・ヒメネス(米国)
Def.0分51秒by 三角絞め
ハンター・コルヴィン(米国)

座ったコルヴィンがクローズドガード、持ち上げられるとハーフを取り、絡んでないほうの足を取りに行く。この動きを利用してトラックポジションに入ったヒメネスは、バックから肩に乗るようにマウント、三角絞めへ。コルヴィンは持ち上げてスラムで叩きつけるが、そのままヒメネスはタップを奪った。80キロ以下で、ヘビー級や無差別級で結果を残すヒメネスにはノーポイントも体格差も関係なかった。


カテゴリー
JJ Globo Report SUG15 コディ・スティール ブログ メイソン・ファウラー

【SUG15】オーバータイム男=スティールが、オーバータイムでファウラーのRNCに敗れる

<10Kトーナメント準決勝/5分1R>
メイソン・ファウラー(米国)
Def.OT1R
コディ・スティール(米国)

スティールのボディロックにギロチンを合わせたスティール。足を効かせ、防いだスティールはスタンドに戻り体の大きなファウラーと立ちレスで時間を使う。どちらもガードを取ることなく、本戦は残り1分強となりファウラーがスティールをケージに押し込む。離れてスタンドの組み合いからファウラーがスティールを再びケージに押し込みタイムアップとなった。

OT1R、先行のスティールがシートベルト──ファウラーが35秒でエスケープした。後攻のファウラーもバックを選択、体格差を生かして一気にRNCでタップを奪った。ファウラーは2試合連続OTでの一本勝ちとなった。


カテゴリー
JJ Globo Report SUG15 ネイト・オーチャード ブログ ロベルト・ヒメネス

【SUG15】IBJJF柔術の申し子ロベルト・ヒメネスが、10th Planetのオーチャードに圧勝──三角絞め極める

<10Kトーナメント1回戦/5分1R>
ロベルト・ヒメネス(米国)
Def.3分36秒by 三角絞め
ネイト・オーチャード(米国)

米国生まれのエクアドル人柔術家ヒメネスは、ジュベニウ時代から2018年の紫帯=ダブルゴールドまで3度ムンジアルを制している。父ラウルはジャカレ・ホメロ・カバウカンチの黒帯で、その父から柔術の手解きを受けてきたIBJJF柔術の申し子──20歳になったばかりの新鋭と10th planetのオーチャードと顔合わせは1回戦一番の注目ファイトだ。

ノーギワールドでも昨年、茶帯無差別を制しているヒメネスはジャンピングガ―ドからクローズドを取り、左腕を差してスイープからマウントへ。ハーフに戻したオーチャードに対し、ヒメネスは前転してトーホールドからバックを伺う。オーチャードは正対して立ち上がるが、ヒメネスはシングルレッグからニンジャを防いでボディロック、横に崩しつつバックを伺いトラックポジションへ。ロールして逃れようとしたオーチャードだが、ヒメネスはレッグドラッグからパス、マウントを取る。

ケージを蹴って逃げようとしたオーチャードに三角絞めを仕掛けるヒメネスは、サイドに戻ると直接三角に入るよう上を取る。さらにマウントから三角に入ったヒメネスはロールしたオーチャードの右足を引き寄せて、タップを奪った。


カテゴリー
JJ Globo Report SUG15 コディ・スティール ブログ

【SUG15】コンバットJJ世界王者オーバータイム男=コディ・スティールが、延長1Rでヴァレアから一本勝ち

<10Kトーナメント1回戦/5分1R>
コディ・スティール(米国)
Def.OT1R
アンディ・ヴァレア(米国)

ケージにスティールを押し込んだヴァレアが、肩に担ぎあげてテイクダウン。スティールのギロチンを抜き、パスを仕掛ける。立ち上がろうとしたスティールにギロチンを仕掛けたヴァレアが、引き込んでアームインで絞めていく。ヴァレアは自らギロチンを解いてトップを選択し、バタフライガードのスティールが浮かしに掛かる。ヒザを着いた状態から立ち上がったヴァレアはパスのプレッシャーを強めるが、スティールは落ち着いて対処し足を抜かせない。

ケージを蹴り、さらに側転でパスガードを仕掛けたヴァレアだったが、パスはできずスティールが得意とするオーバータイムへ。OT1R、ヴァレアがシートベルトを選択しスティールが15秒でエスケープ。後攻のスティールもシートベルトをチョイスしゲイブル・グリップのチョークへ。胸を合わせにいったヴァレアの背中についたままのスティールが1分17秒でタップを奪い、準決勝進出を決めた。


カテゴリー
JJ Globo Preview SUG15 アマンダ・ローウェン クレイグ・ジョーンズ コディ・スティール ジェシカ・アイ ネイト・オーチャード ブログ

【SUG15】4大会連続のクレイグ・ジョーンズ。ジェシカ・アイはUFCの翌週で出場。$1万TはCJJWの再戦か?

【写真】UFCから1週間でSUGに出場するジェシカ・アイ。タフだが、連敗恐れは十分にある (C)Zuffa/UFC

21日(日・現地時間)にチェール・ソネンがホストのSubmission Underground15が開催され、UFC Fight Passでライブ中継させる。

前回に続きSUGアイランドと名付けられたスタジオで収録される大会は、1万ドル争奪の8人トーナメント、そしてクレイグ・ジョーンズが4大会連続出場、さらに1週間前にUFCで戦ったジェシカ・アイが出場と見所が多い。


トーナメント出場選手は1回戦で書き記すと、コディ・スティール✖アンディ・ヴァレラ、メイソン・フォウラー✖ウォーレン・ブロックス、ロベルト・ヒメネス✖ネイサン・オーチャード、アダム・ブラッドリー✖ハンター・コルヴィンの8名だ。

なかでも注目はスティールと、オーチャードか。スティールは昨年のコンバット柔術ウェルター級世界王者で、全試合オーバータイムで勝利している。つまり5分✖1R+OT制のSUGでは、コンバット柔術よりもさらに強みを発揮できるだろう。

スティールはテキサス州オースチンを拠点としたチェックマット系ホドリゴ・カブラルの黒帯で、2018年には日本の柔術界にも馴染みのマリアナスオープンの茶帯を制し、アメリカン・ナショナルで3位に入っている。とはいっても、ノーギ&サブオンリーでは極めさせない強さとエスケープの能力の高さこそが彼の武器となろう。

そのスティールにコンバット柔術ウェルター級GP決勝で敗れたオーチャードも優勝候補の1人といえる。ミッションコントロールから両腕の入った三角クラッチを組み、アームバーやキムラに取る──デッドオーチャードの使い手は、決勝まで勝ち上がりスティールとのリベンジ戦を実現させることができるか、興味深い。

SUG12でケヴィン・ケイシー、SUG13でヴィニー・マガリャエス、SUG14でヴァグネウ・ホシャを破り、4カ月連続でSUG出場となるクレイグ・ジョーンズはガブリエル・チェッコと対戦する。

MMAファイターでもあるチェッコのSUG出場は3カ月連続となり、過去2大会でジェイク・エレンバーガーとオースティン・ヴァンダーフォードという同じくMMA選手に勝ってきた。この試合の見所は、チェッコがどこまでジョーンズの足関節コンビネーションに対応できるのか──という一点に絞られるか。

2016年12月、FLO Grapplingで配信されていた時代のSUG第2回大会のミーシャ・テイト戦以来、3年7カ月ぶりのSUG登場となるアイは、先週のUFCにシンシア・カルヴィーロに敗れたばかりで驚きのサブオンリー・グラップリング参戦となる。試合タイム8分時代のSUGで、ミーシャにOT負けだったアイは──試合中も肩抜き後転腕十字で右腕を伸ばされ、レフェリーがタップをしていないのにストップをかけ無効になるなど、攻められるシーンが多かった。

そんなアイと戦うアマンダ・ローウェンは2018年ノーギワールド女子ミディアムヘビー級3位、強烈なマルセロチンで相手を持ち上げたタップを奪ったシーンは特に印象深い。色帯時代には2014年にムンジアルの茶帯ライト級で2位なっており、MMAではアマファイターのローウェンだが、グラップリングにおいてはアイに対して分があることは確かだ。