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Colors Colors02 MMA MMAPLANET o 中村未来 澤田千優

【Colors02】貫禄のベルト初防衛。澤田が開始早々のテイクダウンから中村に腕十字でテクニカル一本勝ち

【写真】ベルト初防衛。もはや貫禄が感じられる試合ぶりだ(C)MATSUONAO KOKUBO

<世界女子アトム級選手権試合/5分5R>
澤田千優(日本)
Def.1R4分59秒 by 腕十字
中村未来(日本)

互いにサウスポー。ケージ中央の中村に対し、澤田が回りながらニータップでテイクダウンを奪った。澤田が立ち上がり、スタンドに戻ると再びニータップで飛び込んだ。ケージ際で背中を着かせた澤田が、立ち上がろうとする中村をバックコントロールからリフトし、マットに叩きつける。一本足を絡めた澤田がパンチを浴びせていく。ハーフガードを取った中村に対し、澤田がパンチを落としながらポジションを整える。

中村が下から左足をかけ、右足を上げようとしたが澤田が自身の足で潰した。ハーフガードの中村の顔面にパンチを落とし続ける澤田。ケージ際で中村の左側にパスした澤田が、ニーインザベリーからマウントへ。パウンドを連打し、背中を見せた中村を殴り続ける。残り10秒で澤田が腕十字に移行すると、残り1秒でレフェリーが試合を止めた。

ベルト防衛に成功した澤田は「やれなかったこと、練習したことを完璧に出せた試合ではなかった。もっともっと高みを目指して、世界に向けて戦っていきたい」と決意を語った。


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Colors Colors02 MMA MMAPLANET o ソルト パンクラス ホ・ジュギョン

【Colors02】現パンクラスQOPのソルトがホ・ジュギョンを打撃で圧倒。前蹴りを効かせ連打で仕留める

【写真】リーチの長さを生かした打撃は強い(C)MATSUONAO KOKUBO

<54キロ契約/5分2R>
ソルト(日本)
1R1分37秒 by TKO
ホ・ジュギョン(韓国)

ソルトが右インローからワンツーを浴びせる。ソルトの右がホ・ジュギョンの顔面をかすめた。首相撲で捕えられたホ・ジュギョンが離れるも、リーチが長いソルトの左右ストレートがホ・ジュギョンのアゴを跳ね上げる。ソルトの前蹴りがボディに突き刺さり、ホ・ジュギョンの体が一瞬くの字に曲がる。

ソルトのパンチと前蹴りを効かされたホ・ジュギョンが、組みついてケージに押し込んでいく。顔面にパンチを受けたホ・ジュギョンが顔を背けてケージまで下がる。そのままソルトが左右のラッシュと首相撲からのヒザ蹴りで動きを止め、レフェリーストップを呼び込んだ。

元パンクラスQOPのソルトは「良いところを見せたくて、力みすぎて雑になってしまいました。この経験を生かして、良い試合を見せたいです」と述べてケージをあとにした。


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Colors Colors02 KAREN MMA MMAPLANET o キック パク・ソヨン パンクラス 修斗

【Colors02】初修斗出場&国際戦のKARENが、パク・ソヨンをバックマウントからパンチ連打でストップ

【写真】ポジショニングの安定感が増したか(C)MATSUONAO KOKUBO

<52キロ契約/5分3R>
KAREN(日本)
Def.1R4分44秒 by TKO
パク・ソヨン(韓国)

KARENが距離を詰め、左ジャブを当てる。KARENの左足をキャッチしたパク・ソヨンだが、足を抜かれてしまう。ケージ中央からKARENが組み、両腕を差し上げてケージまでドライブし、グラウンドに持ち込んだ。パク・ソヨンはハーフガードから左腕を差し上げる。この腕を振り払ったKARENが鉄槌で削ると、パク・ソヨンはニーシールドから深く潜っていく。しかしKARENの抑え込みは解けず、鉄槌を連打していく。

パク・ソヨンがケージキックから回転すると、KARENはバックに回った。左足を差し入れたKARENがパンチを浴びせ、パク・ソヨンが体を起こしたところで右足も差し込んだ。バックマウントを完成させたKARENが、パク・ソヨンの首を狙いながら体を伸ばしていく。体を伸ばされたパク・ソヨンが鉄槌の連打を浴びると、レフェリーが試合をストップした。

初の修斗出場&国際戦となったKARENは、「来年もベルトを狙っていく」と語った。パンクラスのベルトを指していると思われるが、修斗再出場はあるのか。


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Colors Colors02 MMA MMAPLANET o 前澤智 山田海南江

【Colors02】ADCCオセアニア&アジア予選から1週間後に、山田が前澤を腕十字→三角で下す

【写真】1週間前にADCC予選に出場していた山田が前澤を下す(C)MATSUONAO KOKUBO

<グラップリングマッチ 51キロ契約/8分1R>
前澤智(日本)
Def.3分05秒 by 三角絞め
山田海南江(日本)

低い体勢で向かい合う前澤に対し、山田はさらに低く構えて距離を詰める。ダブルレッグで組んだ山田がリフトして、前澤の背中をマットに着ける。すぐに立ち上がった前澤をケージに押し込んだ山田は、アームドラッグで引くも前澤は倒れず。前に出続ける山田が左腕を差し上げた。前澤はケージ際から離れる。すると山田が引き込み、右腕を差し上げた。

前澤の首を抱え、ニーシールドからの展開を狙う山田。前澤が立ち上がるも、すぐにケージへ押し込んだ。シングルレッグでグラウンドに持ち込んだ山田は、前澤の左足にヒールを仕掛けるも、これは極まらず。山田が腕十字で腕を伸ばしにかかると、前澤は体を起こすが三角で捕えられてしまう。山田は回転してマウントになり、そのまま三角でタップを奪った。

勝利した山田は挨拶の途中で「普段は世界を目指してやっているので、こんな選手がいるんだなと知ってもらえたらと思います」と笑顔で語った。


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Colors Colors02 MMA MMAPLANET o 奥谷晴加 緒方亜香里

【Colors02】グラップリングマッチは柔道ロンドン五輪代表の緒方が引き込んだ奥谷をキムラで秒殺

【写真】抑え込みの安定感は凄い緒方(C)MATSUONAO KOKUBO

<グラップリングマッチ 85キロ契約/8分1R>
緒方亜香里(日本)
Def.0分45秒 by キムラ
奥谷晴加(日本)

緒方が組みに行くと、奥谷が引き込んだ。ハーフガードの奥谷に対し、緒方がパスしながら左腕を抱える。奥谷の頭を足で挟んだ緒方が、そのまま腕を引っこ抜きキムラを極めた。

勝利した緒方は「初挑戦でしたが、落ち着いて全力で臨むことができました。これからもよろしくお願いします」と挨拶した。


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AB ABEMA Colors Colors02 KAREN MIYU MMA MMAPLANET o SASUKE キム・ジェヨン ソルト パク・ソヨン ボクシング マモル リオン武 中村未来 修斗 内藤太尊 内藤頌貴 前澤智 安芸柊斗 山田海南江 岡見勇信 川西茉夕 猿丸ジュンジ

【FIGHT&MOSH】これぞ修斗伝承! 安芸柊斗戦へ、猿丸ジュンジ─02─「最後までKOを狙っていく」

【写真】諦めない「Never GiveUp」の精神は受け継がれていく(C)MMAPLANET

2日(土)、東京都江東区にある豊洲PITで開催されるプロ修斗公式戦「FIGHT&MOSH」で、安芸柊斗と対戦する猿丸ジュンジのインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

猿丸は2007年7月に修斗でプロデビュー。2021年11月、5度目の挑戦で念願であった修斗のベルトをその腰に巻いた。修斗にこだわってきた男のラストファイト――途中であきらめていたら修斗のベルトを巻くことも、かつて自分が倒した相手の息子と最後の試合で対戦することもなかった。そんな猿丸ジュンジにとって現役選手としては最後となるメッセージを受け取ってほしい。これが修斗伝承だ。

<猿丸ジュンジ インタビューPart.1はコチラ


――その佳孝さんの息子である安芸選手との試合が、しかもラストマッチで実現するとは……。本当にこれが猿丸選手のラストマッチになるのですか。

「はい。これがラスト! 現役最後の試合にします」

――では、これが現役選手としては最後のインタビューとなります。ご自身のキャリアを振り返って、「こうしておけば良かった」あるいは「こうしていたから良かった」と考えることはありますか。

「何度もタイトルマッチで負けたけど、黒澤選手に勝ってチャンピオンになれたこと。諦めなくて良かったと思います。だから安芸選手も諦めないでほしい。安芸選手って今、何歳ですか?」

――22歳ですね。

「22歳だと、まだまだ体は大きくなりますね。フライ級に上げて、チャンピオンは同じ新井選手だけど諦めずに挑み続けてほしいです。自分もストロー級で試合をしているなかで、どんどん体が大きくなっていました。でもストロー級で何度もベルトに挑戦して負けていたからこそ、ストロー級でチャンピオンになろうと続けていましたから」

――試合を通じて、その想いも安芸選手に伝わってほしいですね。これまでのキャリアの中で一番思い出深い試合も教えてください。

「タイトルマッチ以外だと最初の黒澤戦(2015年5月、猿丸がKO勝ち)ですね。あの時もモブスタイル興行で――実は怪我していたんですよ。周りの人たちが『試合に出るな』って言うような状態でした。でも自分は『右手一本、残っているから大丈夫ですよ』と訳分からないことを言って(笑)。お世話になっているモブスタイルの興行だから、どうしても出たかったし。それで試合をして、KOで勝てた。やっぱり諦めないことが大事ですよ」

――なるほど。試合の話に戻すと、対戦相手が安芸選手に決まり、試合用の練習はいつ頃から行ってきたのでしょうか。

「モブスタイル興行の話を聞いてから練習はやめていないし、追い込みの練習もコンスタントに続けていました」

――コンスタントに! 確かに顔つき、体つきがすでに試合に向けて仕上がっているように見えます。

「そうですね。ずっと体もコンディションもキープしています。もともとストロー級の時から、減量がキツいから日頃からキープするようにはしていて」

――今回の試合はストロー級ではなくフライ級契約なのですね。

「もうストロー級に落とす意味がないですしね。タイトルマッチでもランキングに絡む試合ではないから、対戦相手が決まる前から『フライ級で試合したい』と伝えていました」

――それもまさに「運命」だと思いました。安芸選手もインタビューで「ストロー級は新井戦が最後だと決めていた」と以前からフライ級転向を考えていたようです。どちらかがストロー級を希望していたら、もしかしたらこの試合は実現しなかったかもしれない。

「アハハハ、ちょうど良かったですね。だからフライ級で戦うためのコンディションをキープし続けていました」

――『がんばれ元気』的な要素が強い試合ではありますが、実際のところ現在ストロー級3位の安芸選手と、同級4位の猿丸選手によるランカー対決でもあります。ラストファイトの相手としては、ランキング上位陣を希望していたのですか。

「相手は誰でも良かったです。モブスタイルの興行で、自分がラストファイトを戦うということのほうが重要で。ただ、その中でも一番良い相手に決まりましたね。ドラマもあるし、修斗伝承で」

――!!

「安芸選手も修斗で試合し続けてきて、俺もブレずに修斗だけで戦ってきた。そんな自分のラストファイトの相手が安芸選手になる――これが修斗ですよ」

――今回の出場メンバーに元シューティングジム横浜勢が多いことも、修斗伝承の意味合いを深めているのではないですか。

「揃いましたよね。マモルさんの引退エキシビジョンがあって、リオン武さんと田中半蔵さんが試合をする。半蔵さんのタイトル挑戦が後楽園ホール大会ではなく、このモブスタイル興行になったのは偶然かもしれないけど、それでも何か運命を感じられるようなマッチメイクになって。そういえばマモルさんのエキシの相手が、ウルシさん(漆谷康宏)になったじゃないですか(マモル引退エキシビジョンの相手は漆谷、清水清隆、そしてXとなっている)。ここ何年もウルシさんに打撃を教えてもらっているんですよ」

――おぉっ! あのウルシスタイル=MMAアウトボクシングを学んでいるのですか。

「そう思うでしょ? アウトボクシングはもちろんだけど、ウルシさんってインファイトもメチャクチャ強いんですよ。今でもスパーしたら、すごく強くて」

――その漆谷さんや清水清隆さんなど、かつて日本フライ級を盛り上げた人たちが集まるのも感慨深いです。

「でもね、それだけじゃダメなんですよ。もっと若いファイターが修斗を盛り上げてほしい。この試合で安芸選手にはガンガン来てもらいたいです。それも含めて修斗伝承だから」

――では対戦相手である安芸選手の印象を教えてください。

「強い選手ですよ。これから修斗でチャンピオンになったり、もっと上に行くファイターですよ。安芸選手と新井選手の試合も、メチャクチャ良い試合だったじゃないですか。新井選手がKO勝ちしたけど、安芸選手も効かせていて――どちらが勝ってもおかしくない試合で」

――安芸選手は「引退試合だからといって相手に花を持たせる気はない」と仰っています。

「こちらも同じ気持ちですね。ラストマッチといっても、これは試合だから。倒しにいくっていう気持ちは最後の試合まで変わらないです」

――猿丸選手としては打撃戦になると思いますか。

「最後はそうなっちゃうでしょうね。せっかくオールラウンドで戦えるようになったのに(笑)。安芸選手は腰が強くて、テイクダウしても立ち上がるのが巧いじゃないですか。だから自分も考えたけど……、最後は打撃戦になると思います。最後まで自分はKOを狙っていきます。ぜひ試合を楽しみにしていてください」

■プロフェッショナル修斗公式戦 FIGHT&MOSH 視聴方法
12月2日(土)
午後5時30分~ABEMA TV

<世界フェザー級選手権試合/5分5R>
SASUKE(日本)
田中半蔵(日本)

<ミドル級/5分3R>
岡見勇信(日本)
キム・ジェヨン(韓国)

<マモル引退エキシビジョンマッチ/5分2R>
マモル(日本)
漆谷康宏 & 清水清隆 & X(後日発表)

<68キロ契約/5分3R>
リオン武(日本)
内藤太尊(日本)

<フライ級/5分3R>
猿丸ジュンジ(日本)
安芸柊斗(日本)

<フライ級/5分3R>
内藤頌貴(日本)
石井逸人(日本)

<フェザー級新人王決定T準決勝/5分2R>
青井太一(日本)
ネイン・デイネッシュ(インド)

■プロフェッショナル修斗公式戦 COLORS02 視聴方法
12月2日(土)
午後0時30分~ABEMA TV

<世界女子アトム級選手権試合/5分5R>
澤田千優(日本)
中村未来(日本)

<54キロ契約/5分2R>
ソルト(日本)
ホ・ジュギョン(韓国)

<52キロ契約/5分3R>
KAREN(日本)
パク・ソヨン(韓国)

<女子アトム級/5分2R>
平田彩音(日本)
MIYU(日本)

<女子アトム級新人王決定トーナメント決勝/5分2R 延長1R>
川西茉夕(日本)
天天さくら(日本)

<グラップリングマッチ 51キロ契約/8分1R>
前澤智(日本)
山田海南江(日本)

<グラップリングマッチ 85キロ契約/8分1R>
緒方亜香里(日本)
奥谷晴加(日本)

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AB ABEMA Colors Colors02 MMA MMAPLANET o 修斗 安芸柊斗 新井丈 猿丸ジュンジ

【FIGHT&MOSH】運命の一戦へ、安芸柊斗─02─「判定はいらんでしょ。一番強い猿丸選手が来てほしい」


2日(土)、東京都江東区にある豊洲PITで開催されるプロ修斗公式戦「FIGHT&MOSH」で、猿丸ジュンジと対戦する安芸柊斗のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

今年7月、安芸は新井丈が持つ修斗世界ストロー級王座に挑み、KOで敗れた。「徳島からベルトを巻く」という念願は叶わず。そのベルト挑戦を振り返りつつ、かつて父を倒した男との運命の一戦に向かう。2024年の新たな戦いを見据えながら。

<安芸柊斗インタビューPart.1はコチラ


――今年7月、新井丈選手に敗れて修斗のベルトを巻くことはできませんでした。新井戦後から猿丸戦決定までの心境を教えてください。

「新井戦のあとは、休みたいっていう気持ちが一番強かったです。重圧……うん、まぁ、重圧っていうほどではないけど、それなりにプレッシャーはあったので。結果は負けたけど、そのプレッシャーから解放されたから、一旦休みたかったです」

――プレッシャーとは、どこから何に対するプレッシャーだったのでしょうか。

「ベルトを獲らなアカン――それだけです。前回のインタビューでも言いましたけど『地方でもこんだけやれんぞ』って、徳島から修斗のベルトを獲るっていう気持ちが強かったです。地方の選手が東京でタイトルマッチをやらせてもらえること自体、なかなかないし。それは他の人から受けているプレッシャーではなく、自分で自分自身にプレッシャーをかけていました」

――……。

「試合が終わった時は『悔しい』より『楽しかった』という気持ちが勝っていました。『もうちょっと良いやり方があったかな』とも思いましたし、観てくれている人の心が動いたなら良かったかなって考えていたんです。でも負けてから2~3日経つと、『もったいなかったな』って悔しさが増してきて」

――「もったいなかった」というのは、最初に安芸選手のほうが効かせていたにも関わらず、新井選手に逆転を許してしまったことを指しているのですか。

「あぁ、新井君が『どこで記憶が飛んだか分からない』と言っていましたよね。実は俺も、どこで新井君の記憶を飛ばしたのかが分からないんです(笑)。試合中に、それだけ効かせていた手応えもなくて。ただ淡々と試合が進んでいるなぁって感じていました」

――あの試合が「淡々と進んでいる」とは! 観ている側の印象と、実際に戦っている選手の印象は大きく違うものですね。

「はい。それとあの試合については、俺が作戦と全然違うことをやってしまっていたんです」

――えっ、どういうことですか?

「試合中に楽しくなって――ファイターズハイになっちゃいました。もっとファイトゲームに徹してれば良かったですね。もともと打ち合うことはせず、相手が入ってきたところにテイクダウンを合わせていくという作戦で」

――新井選手のパンチに対して、安芸選手はカウンターで打撃ではなくテイクダウンを合わせたかったのですか。

「自分のアドバンテージはリーチ差やと思っていました。長い間合いからパンチを突いて、近い距離になればテイクダウンに入る。試合まで、その練習しかしていなかったんですよ」

――開始早々はシングルレッグからバックに回っていました。

「あの動きも全然覚えていないんですよ。体が勝手に動いて、気づいたら『おぉバックに回っているやん』って。あれを徹底できていれば――と思います」

――どの段階からハイになってしまったのですか。

「一発効かされてからです。あんなに効かされたのは久しぶりでした。練習でもクリーンヒットを受けることがないですしね。だから立ち上がってから打ち合うぐらい、ハイになってしまいました。効かされたけん、自分も効かせたいって。

正直言うと、試合前はずっと作戦どおりに――って考えていたけど、『打ち合ってみたい』っていう気持ちも、心のどこかにあったんです。だけど勝つことが大事やから、勝つために作戦を徹底する。そう思っていたのに、打ち合っちゃいましたよね。アハハハ。試合後、控室に行って挨拶したら新井君もポカーンとしていて。俺もKOされた瞬間の記憶はなかったです」

――先日、新井選手が山内選手をKOしてフライ級のベルトを獲得した試合はご覧になりましたか。

「視ました。凄いっすね。本当に凄いです」

――もう一度、新井選手と対戦したいと思いますか。

「やりたいです。でも負けた立場から、そう簡単に『もう一度やりたい』とは言えないですよね。こっちは完敗しちゃっていますから。自分はもう一度、その位置まで這い上がってくしかなくて。俺も今後はフライ級でやります。ストロー級の試合は新井戦で最後やと考えていました。今回の試合が終わったら、年明けにフライ級で申請しようと思っています」

――そうだったのですね。安芸選手がフライ級に転向すると、フライ級もさらに盛り上がるとは思いますが、フライ級に転向してもチャンピオンは同じ新井選手で……。

「それも巡り合わせですね。今回の試合もオファーの時点で契約体重かフライ級で――自分もフライ級でやりたかったし、ちょうど良かったです。これがフライ級転向第一戦になります。この試合に勝つことは絶対条件で、来年はフライ級ランク上位陣と対戦したいです」

――では改めて、今回対戦する猿丸ジュンジ選手の印象を教えてください。

「とにかく強い選手です。昔から今も変わらず、全部できるから強い。もう『強い』しか言えませんね(苦笑)。チャンピオンになっているし、同時に長い間、修斗のトップランカーでい続けるのって本当に難しいと思うんですよ。だから――強いことは間違いないです」

――その猿丸選手を相手に打ち合うのか、あるいはファイトゲームを貫くのか。猿丸選手の場合は、パンチだけでなくテイクダウンも仕掛けてきます。

「ホンマにトータルファイターやし、俺もハイにならんようにして、まずは作戦を徹底すること。あとは試合で試したいこともあるので、新しいものも見せられたら良いなって思います。ただ、スタンドにしろグラウンドにしろ決着はKOしかないです。この試合に判定はいらんでしょ。相手がラストマッチだからって、自分が花を添える気なんて一切ないですし。ホンマに一番強い猿丸選手が来てほしい。その強い猿丸選手をKOしたいです」

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AB ABEMA Colors Colors02 LFA MMA MMAPLANET o ONE Road to UFC SASUKE Shooto UFC YouTube イー・チャア キム・サンウォン チャンネル 修斗 工藤諒司 田中半蔵 飯田健夫

【FIGHT&MOSH】SASUKEが語る王者の使命「ベルトを背負って戦ってこそ王者。ビシッと締める」

【写真】 3月に飯田健夫をKOし、初防衛に成功したSASUKE。今大会でも防衛戦を志願した。(C)MMAPLANET

12月2日(土)東京都江東区にある豊洲PITで開催されるプロ修斗公式戦「MOBSTYLES presents FIGHT&MOSH」にて、世界フェザー級王者SASUKEが挑戦者・田中半蔵と対戦する。
text by Takumi Nakamura

2021年7月に工藤諒司に勝利して世界フェザー級王座を獲得したSASUKE。3月に飯田健夫をKOして王座防衛に成功する一方、2年連続でRoad to UFCに出場するも1回戦敗退に終わっている。修斗のベルトを防衛し、UFCという目標を追いかける。SASUKEにその想いを訊いた。


――前回5月の試合=Road to UFC(RTU)フェザー級トーナメント準々決勝でのキム・サンウォン戦は2RKO負けという結果でした。あの試合を振り返っていただけますか。

「チャンスをモノにできなかった悔しさが大きい試合でしたね。というか、それしかない試合でした(苦笑)」

――今の言葉にもある通り、1RからSASUKE選手ペースで試合が進んでいたにも関わらず、2Rにサンウォンの右ストレート一発で試合をひっくり返されるという展開でした。

「見てもらうと分かる通り、1Rは相手をコントロール出来ていて、セコンドからも『倒しにいけるぞ』という指示だったし、僕もそういう手応えがあったんですね。1Rはコントロールに全振りしていたところがあったので、もっとダメージを取らなきゃいけないと思って2Rに入ったんです。それで1Rと比べると打撃の距離が半歩近くなって、自分ののパンチも届くようになっていて。それで倒そうと思って(左フックを)振ったところに右ストレートをもらっちゃいましたね。やったことは間違いじゃないと思うんですけど……本当に悔しいし、もったいないなと思いました」

RTUフェザー級T準々決勝ではキム・サンウォンに逆転負け(C)MMAPLANET

――試合後はどんな心境でしたか。

「試合が終わってホテルに戻ってきたのが夜の9時過ぎで、翌日の朝4時には出発しないといけなくて、試合後はすごくバタバタしてたんです。負けたし、へこんでるし、何を食べてもおいしくないし……何か変な感じのまま帰ってきました(苦笑)」

――ある意味、明確に差をつけられた敗戦の方が負けを受け入れることができたかもしれません。

「切り替えるまでに時間はかかったんですけど、倒しに行った結果として倒されてしまったので、そこはもう自分の実力不足ですね。あと弘中(邦佳)さんが試合後にかけてくれた言葉にすごく救われて、結果が変わって状況が改善することはないんですけど、弘中さんのおかげで切り替えることができました」

――差し支えなければどんな言葉をかけられたのか教えてもらえますか。

「『お前が思っているほど、周りはお前の勝敗は気にしてないぞ』と言われました。僕はUFCを目標にやってきて、RTUで2年連続初戦敗退に終わって、すごく絶望的な状況だと思うんですよ。でも自分がヘコんでいるほど、当たり前ですけど周りはそんなに気にしてないし、1年も経てば今回の負けのことはみんな忘れるんだから、また頑張ればいいんだよって。すごく前向きな言葉をかけてくれて、それで救われましたね」

――悔しい結果であった一方、あの試合のためにやってきたことや取り組みが間違っていなかった部分もあったと思います。

「以前の自分は待ちのスタイルというか、ウェルラウンダーゆえに相手に合わせるところがあったんです。でも去年のRTUでイー・チャア選手に負けたときに周りから言われたのは、このレベルになると自分を相手に押し付けたものしか勝てないよ、と。あの試合以降、とにかく自分から攻めることを意識するようになって、そのスタイルでサンウォン戦も1Rはコントロールできていたので、そういった戦い方や組み立ては間違っていなかったと思います」

――打撃でも組み技でもどちらでもプレッシャーをかけて崩すことが出来ていました。そこは意識していた部分ですか。

「本来の僕は練習でもああやってプレスをかけるスタイルなので、練習通りにできたと思います。しかも日本を飛び出てアジアの選手にも通用したというのは、自分のスタイルが間違ってないなと思いました」

――そして12月「MOBSTYLES presents FIGHT&MOSH」で2度目の防衛戦が決まりました。年内には試合をしたいという希望があったのですか。

「そうですね。サンウォン戦が5月末なので、年内にもう1試合やって、勝って年を越したいと思っていました」

――YouTube「SHOOTO OFFICIAL」チャンネルでは防衛戦を希望したとのことでしたが、チャンピオンとして公式戦に出る以上は防衛戦をやるべきという想いがあったのですか。

「数年前に修斗でチャンピオンになったらONEに行くという流れがあったじゃないですか。その間に暫定王座を設けたり、正規王者が外部の選手とやるときにノンタイトル戦だったり。僕は個人的にそれに疑問を持っていたんですよ。やっぱりベルトを背負って戦ってこそチャンピオンだし、チャンピオンが試合をするのにベルトをかけないことに納得がいかなくて。そういう想いがあったので、今回も対戦相手の候補が何人かいるなかで『相手は誰でもいいので防衛戦をやらせてください』と伝えて、最終的に半蔵選手に決まりました」

――今回の試合は防衛戦であり、約7カ月ぶりの再起戦です。SASUKE選手の中ではどちらの方が大きいですか。

「どちらにということは考えていなくて、一番は試合が決まったからやる、と。前回の負けを忘れるわけではないですけど、そこまで気にしていないというか。ここで負けたらベルトを獲られるとか2連敗になるとか、そういいうネガティブなことは一切思わないんですよね。目の前の試合に勝って次に進む。それしか考えてないですね。復帰戦は復帰戦ですけど、そこに対する気負いはないですね」

――「勝って年を越したい」という言葉もありましたが、2024年につながる試合にしたいですか。

「それもありますし、関東では年内最後の修斗なので、修斗のチャンピオンとして自分が勝って2023年の修斗もビシッと締めたいと思います。そこを深く考えることはないですけど、やることをやれば自然にそうなると思います」

(C)MMAPLANET

――来年以降もUFCへのチャレンジという大きな目標もあると思います。それについてはいかがでしょうか。

「また来年もRoad to UFCにエントリーしたい気持ちはありますが、現実的に厳しいということも分かっています。なのでRoad to UFCとは違う形でUFCにつながる試合をしたいです。修斗で防衛を続けることがUFCに繋がるのであれば防衛を続けたいですし、アメリカのLFA、オーストラリアのEternal MMA、中東だったらUAE Warriorsと、UFCの目に留まるプロモーションもあるので、そういう団体も視野に入れてやっていきたいです」

――それでは2023年を締める試合に向けて、ファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「今いい意味で格闘技が盛り上がっていますが、僕は誰かのためにではなく、自分のために戦っています。応援してくれる人がいたらうれしいし、ネガティブな意味ではなく、僕の試合を見たくない人は見なくてもいいですよって考えなんです。というか周りに気を使ってやっている余裕はない状況なので。自分の存在感を示すことが一番で、インパクトがある勝ち方をして『この選手はもっと出来る』と思わせるような試合をしたいです」

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Colors Colors02 F1 MMA MMAPLANET o YouTube 修斗 前澤智 山田海南江 岩本健汰 海外

【ADCC Asia & Oceania Trial / Colors02】勝負の1週間、山田海南江「練習相手との試合でも気にしない」

【写真】シンガポール入り翌日の山田海南江(C)SHOJIRO KAMEIKE

25日(土・現地時間)にシンガポールはジュロンイースト・スポーツセンターで開催されるADCCアジア&オセニア予選の女子55キロ級に、山田海南江が出場する。さらに1週間後の12月2日には、女子プロ修斗興行Colors02で前澤智とグラップリングマッチで戦うことも発表された。
Text by Shojiro Kameike

今大会は「ADCCアジア&オセアニア予選」ではあるものの、女子55キロ級トーナメントは本戦出場を賭けた予選ではない。そんななかで山田があえてシンガポールに渡り、しかも初となるADCCルールに挑む理由とは。シンガポール入り直後の山田が語ってくれたのは、日本グラップリング界の現状とレスリング出身であるがゆえの感覚——そして自身の夢だった。


――今大会の女子55キロ級は、世界大会の予選ではありません。なぜそのトーナメントに、あえて出場しようと思ったのでしょうか。

「まず今回から、柔術よりグラップリングに専念しようと考えています。グラップリングに専念するなかで、ADCCで女子55キロ級ができたことを知り、ADCCで一番になりたいと思いました。でも今まで一度もADCCルールの試合をしたことがなかったんです。女子55キロ級の予選は来年5月にタイで行われると聞いていますが、予選でADCCルール初挑戦だと厳しいですよね。まずはADCCルールを経験して、予選に向けた対策や戦略を考えるために、今大会にエントリーしました」

――グラップリングにはサブオンリーやIBJJFのノーギなど、様々なルールの大会があります。そのなかでADCCを選んだ理由を教えてください。

「えっ、ADCCは魅力的じゃないですか(笑)」

――単純明快ですね。

「アハハハ。同じチームの岩本健汰がADCC本戦に出場した時、中継を視て『この会場で試合をしたい』と思ったんです。でも女子は60キロ未満と60キロ以上の2階級しかなくて。私が60キロ未満で試合をするのは、体重差はもちろん力の差もあるかなと感じました。でも今回から55キロ級ができたことで、私がやってきたレスリングと柔術の力が、どこまで通じるかが気になったんですよ」

――グラップリングでは他のルールと比べて、ADCCはスタンドレスリングの要素が強いでしょう。その点でもご自身に合っていると思いますか。

「はい。今まで自分がやってきたことを考えると、戦略次第ですが一番良いルールである可能性は高いですね。そのチャンスを生かしたいです」

――今大会の女子55キロ級出場者はシンガポール、タイ、インドなど各国のADCCルール大会に出場しています。豪州はADCCルールに限らずグラップリング大会が多数開催しており、試合経験は豊富な選手ばかりです。一方、日本は圧倒的にADCCルールで戦うことができる機会が少ない。

「そうなんです。出場メンバーの中で私が一番ADCCルールの経験値が少ないと思います。おそらく体格も私が一番小さいかもしれません。だからこそ今回の試合を踏まえて、予選に挑むことができれば——そう考えると、今大会で女子55キロ級トーナメントが開催されたのは、タイミング的にも私にとって良かったです」

――ADCCルールの試合経験がないなかで、今大会に向けてどのような練習や対策を行ってきたのでしょうか。

「もともとADCCルールで練習できる場所が少ないじゃないですか。まず女子選手がいるジムを探し、出稽古に行かせてもらって——ADCCルールについてはタイマーを見ながら前半と後半を意識して練習していました。練習中にタイマーを気にするのは相手にも失礼かと思うのですが、そこは私がやるべきことを貫くしかなくて」

――前半、後半というのはADCCルール特有のポイントの有無に関する練習ですか。

「そうです。ポイント無しの前半はどう攻めるか、ポイントが入るようになる後半はどう攻めるかと意識して練習していました」

――ADCCルールに挑む女子選手が圧倒的に少ない以上、自分が主体的に何とかするしかありませんね。どのジムで出稽古を行っていたのでしょうか。

「今回はもう一人、玉井侑未さんが同じ女子55キロ級に出るので、玉井さんが練習している東中野のトイカツ道場さんに行かせてもらいました(玉井の所属は今成柔術)。『トーナメントで当たる可能性のある選手と一緒に練習するの?』と思う人もいるかもしれないけど、私はあまり気にしないんですよ。トーナメントで当たるかどうかは分からないし、一緒に練習していようと、していまいと対戦したら勝つしかないので」

――それはレスリングを経験されているからではないですか。レスリングの強豪校なら、対戦する可能性のある選手が同じ部にいることも多いでしょうし。

「そう思います。もしかしたら相手の方は気にしているかもしれないし、そこで断られたら私も諦めます。ただ——柔術を始めてから『そういうのを嫌がる人もいるんだな』って知りました」

――練習相手と対戦したくない、という選手も多いですね。

「レスリングだと強化合宿は、絶対に戦う相手と練習することになるじゃないですか。だから私は気にしていなかったというか。結局は、その人たちに勝たないと日本一になれないし、日本一になれないと世界に挑戦できないので。

もともと私はレスリングの実績がなかったけど、オリンピックを目指して強くなるために安部学院という強豪校へ一般入試で進学しました。安部学院のレスリング部では、まず自分が一番弱いことは分かっていて、とにかく人の何倍も努力しないといけなかった。そうしないと強くなることはできなかったんです」

――そうしたレスリング時代の経験を鑑みると、海外で試合をすることにも躊躇はないでしょう。

「今回も『出る!』ってスパッと決めました(笑)。もちろん、いろんな方に相談しました。遠征費もそうですし、様々なスケジュールのこともあって。でも、せっかくのチャンスだから——おそらくADCCで女子55キロ級ができていなかったら、ギで来年のムンジアルを目指していたと思います。でも自分が出てみたいと思ったADCCに新しい階級ができ、ここでADCCルールを経験できるチャンスがある。そう思って、いろんな方に相談して今大会に出場することを決めたんです」

――ムンジアルとADCCの両方を目指そうとは思わなかったのですか。

「私、ギとノーギを並行できるほど器用じゃないんですよ(笑)。柔術やるなら柔術、グラップリングをやるならグラップリングに集中したくて。でもグラップリングをやるにしても、先ほど言われたとおり大会ごとにルールが違います。であれば、どこを目指すのか。やるからには中途半端なことはしたくないし、今回はADCCでしっかりやると決めました」

――では今大会の女子55キロ級で、チェックしている選手を教えてください。

「やはり一番は去年、アジア&オセアニア予選の女子60キロ級で優勝しているアデーレ・フォルナリーノですね。まだトーナメントの組み合わせが確定していないので、どこで誰と対戦するのか分かっていませんが……」

―他にも柔術茶帯やグラップリング戦の経験が法は選手が出場します。そのなかでご自身は、どれくらいの位置にいると思いますか。
「それは聞かれると思って、どう答えようかと思っていたんですよ(笑)。でもADCCルールの経験がないから、何とも言えないというか正直分からないです。今回のトーナメントで、その答えを見つけたいと思います」

――なるほど。さらADCCトーナメントの1週間後、12月2日にプロ修斗興行の中で前澤智選手とグラップリングマッチで戦うことが発表されました。

「実は結構前にグラップリングマッチのお話は頂いていて……、本当は良くないと思うんです。プロの大会に出ることが決まったあと、その1週間前に行われるトーナメントへ出ることを決めるなんて。トーナメントで怪我をしたら、プロ興行に穴を空けてしまうことになる。でも、私自身が目指しているものを目指し続けていきたいんです」

――ADCCは強豪が揃ったトーナメントであり、その1週間後に違うルールで、これまた強豪の前澤選手と対戦する。かなりハードな1週間になるでしょう。

「前澤選手はずっと練習も試合もし続けているファイターで——実は一緒に練習したこともあります。対戦が決まったあとも、お互いに何も言わず練習しました。だけど先ほども言ったとおり試合相手と練習することも、練習相手と試合することに対しても特に思うところはないです。ADCCトーナメントと前澤選手の試合で、どっちが上か下かという気持ちはなくて。どちらも勝ちたいし、試合ができるならガンガン出ていきたいですね。私としては、どんなルールであっても自分がやるべきことは変わらないと思うので」

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【Colors02】新女子修斗興行 東京大会第2弾にパンクラスからソルトとKARENが出場、国際戦に臨む

【写真】KARENは初の修斗、初の国際戦でパク・ソヨンと対戦する(C)MMAPLANET

12月2日(日)、東京都江東区の豊洲PITで開催される女子プロ修斗興行「Colors02」の追加対戦カードが発表された。なんと現在はパンクラスを主戦場としているソルトとKARENが出場。それぞれ韓国のホ・ジュギュン、パク・ソヨンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike


すでに世界女子アトム級選手権試合として澤田千優×中村未来が発表されていた今大会。追加カードとして、ソルトとKARENの出場が決定したことは驚きだ。

今年に入り元パンクラスQOPの藤野恵実が修斗のインフィニティ・リーグに出場し、一方で元修斗世界王者のSARAMIがパンクラス初代女子ストロー級王者決定トーナメントに参戦するなど、女子においては修斗とパンクラスが意外な動きを見せている。そんななかソルトとKARENが、戦う舞台はともかく国際戦に挑むことも大きい。

ソルトは2022年に修斗でプロデビュー後、パンクラスでKARENに2連勝してストロー級QOPのベルトを巻いた。今回は2022年7月以来、1年5カ月振りの修斗出場となる。KARENにとって、パンクラス以外で戦うのはこの試合が初めてとなる。

現在修斗では女子ストロー級でインフィニティ・リーグが開催されていることも関係しているであろうが、それでもソルトとKARENの参戦で『さぁ対抗戦!』とならず韓国ファイターとの国際戦が決まったことは画期的ともいえる。興行面のみならず日本の女子MMAファイターが強くなるうえで、こうした国際戦は絶対に必要だ。

KARENと対戦するパク・ソヨンは過去、修斗には2度参戦している。今年8月にはColors広島大会で古賀愛蘭と対戦して判定負けを喫したものの、古賀のパウンド&サブミッションによる猛攻を凌いだタフネスで、KARENを苦しめることができるか。KARENはパラエストラ柏に移籍し、組み技がレベルアップしたことで本来の持ち味である打撃と、さらにスタミナ面も向上してきた。ソルトに敗れて以降の成長を示す相手として、パク・ソヨンは適したタイプだろう。

この他、グラップリングマッチでも前澤智×山田海南江、緒方亜香里×奥谷晴加も決定。当日は「Fight&Mosh」との2部興行で、Colors02は昼の部として開催される。

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