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【Special】J-MMA2023─2024、住村竜市朗「娘から――調子エエやん。もうちょっと続けたら、って」

【写真】何だかんだで仲が良い竜市朗&斉明里の親子(C)MMAPLANET

2023年が終わり、新たな1年が始まるなかMMAPLANETでは2023年に気になった選手をピックアップ──過ぎ去った1年を振り返り、始まったばかりの1年について話してもらった。
Text by Shojiro Kameike

J-MMA2023-2024、第九弾は住村竜市朗に話を訊いた。2023年は2月の試合を最後に戦いの場をDEEPからパンクラスへと移し、クリスマスイブには林源平を下してベルトを腰に巻いている。年末年始に地元の淡路島へ帰省し、年明けにはキングジム神戸で練習を開始した住村を尋ねると、そこにはアマチュアファイターの娘・斉明里の姿もあった。日本MMA界随一のスベリ芸を見せる王者が、娘と2024年について語る。

■2023年住村竜市朗戦績

2月11日 DEEP112
○2-1 嶋田伊吹(日本)

7月9日 Pancrase336
○3-0 草MAX(日本)

9月24日 Pancrase337
○2R4分59秒 by TKO 藤田大(日本)

12月24日 Pancrase340
○5R2分09秒 by TKO 林源平(日本)


――年末年始は淡路島に帰省し、明石大橋を渡って神戸まで練習に来ているのですか。

「はい。車で40分ぐらいだから近いですよ」

――それは東京に練習拠点を移して以降、毎年同じスケジュールなのでしょうか。

「もともと東京に出る前からキングジムでお世話になっていて、DEEPのベルトを獲った時は週3~4ぐらいでマサさん(小西優樹キングジム神戸代表)と一緒に練習させてもらっていました。今は年末年始ぐらいですね。あと娘の所属もキングジムにお願いしていて」

――住村斉明里選手は淡路島から神戸のキングジムに通っているのですね。

「そうですね。本当はバスと電車で通う約束やったけど、車で送り迎えしないと練習に行かないようになり――それで中学3年間という、一番伸び盛りの時期を棒に振りました(苦笑)。高校に入ってから柔道を始め、キングジムでも練習しているという状態です」

――斉明里選手が初めてアマチュアMMAの試合に出たのは何歳の時ですか。

「小1から練習を始めて、MMAの試合に出たのは中2ぐらいからじゃないですかね」

――当初は本名で試合に出ていましたが、昨年11月のDEEP大阪大会では「セアリ」というリングネームで試合をしています。

「僕の娘だと思われたくなかったらしいですよ。(斉明里選手に向かって)なんでなん? 普通やったら住村斉明里で試合に出るやろ」

斉明里 (小西代表に)本名は嫌ですよね?

小西 いや、本名でエエと思うけど(笑)。

――アハハハ。住村選手から見て、斉明里選手の実力はいかがですか。

「まだまだ全然、っていうレベルですよ。打撃もできないし、レスリングもできない。寝技もフィジカルも弱くて」

――斉明里選手の試合を見る時の目は、父親のものなのか。あるいは一人のファイターとして見ているのでしょうか。

「最初の頃は父親として緊張していました。でも11月は僕もブチギレましたね。トップを奪うたびに同じ返され方をされていたので。マサさんも僕も怒っていました。だから今は自分もファイターとして、いちファイターとしての娘を見ているんだと思います」

――なるほど。一方で住村選手ご自身の2023年は、どのような1年だったでしょうか。

「良い1年だったと思います。2022年が悪かったですからね。もう引退かな――と考えていましたが、そこからまた頑張って良かったです」

――2023年は7月からパンクラスに参戦し、3戦目でベルトを巻きました。

「3戦目でタイトルマッチ、というのは想定内でした。何なら2戦目でタイトルマッチをやりたかったです。それでも3試合やらせていただいて、結果的に良かったと思います。藤田戦の内容から見えて来るものもありましたしね」

――藤田戦で見えてきたものとは?

「組みの部分ですね。組みで勝負していけると思いました」

――では改めて、パンクラスのベルトを獲得した感想をお願いします。

林戦もTD→塩漬けパターンかと思われたが……(C)MATSUNAO KOKUBO

「試合内容は完封だったと思います。相手の得意な部分——強打を封じ込めて戦うことができました。ベルトを巻くことができたのは、率直に嬉しいです。嬉しいけど、また次の挑戦を見据えていきたいですね」

――試合内容でいえば、住村選手はずっと「塩漬け上等」を掲げていました。しかし藤田戦から2試合連続でフィニッシュしています。まず藤田戦でパウンドアウトした時、トップキープしたまま試合を終えようとは思わなかったのですか。

パウンドアウトでKOPに。ポイントはヒジ打ちだった(C)MATSUNAO KOKUBO

「それは思わなかったです。藤田戦はたまたまグラウンドでヒジが効いて、藤田選手が一回落ちたんですよ。それでイケるんじゃないかと思って、パウンドをまとめました。あの試合でグラウンドのヒジの感触を得たのが、タイトルマッチでも生きましたね」

――もし塩漬けを優先するなら、ヒジ打ちもリスクではないですか。

「リスクではないです。言えば、掛け逃げみたいなものですから」

――というと?

「ヒジを打って逃げて、打って逃げて――だからリスクはないですよね。打つ時に胸を張っているわけでもなく、上体も起こしきってはいないので。そこで相手の気持ちが折れたのが分かり、ヒジとパウンドをまとめていきました」

――「塩漬け上等」と言いながらも、実は塩漬け上等ではなかったのでしょうか。

「安全パイ、ですね。リスクを抑えて、安全パイで試合をするということです。でも最近は塩漬けを期待する方が増えたので、その期待を裏切ってやろうと思いました(笑)。天邪鬼ですね。塩漬けも天邪鬼みたいな感じじゃないですか。みんなが打ち合いとかを期待するなかで、『俺はそういう試合はしないよ』って」

――ただ、2試合連続フィニッシュしているので、次の試合も期待されるかと思います。

「だから塩漬けに戻ります!」

――えぇっ!?

「結局、僕のやっていることは自己満足ですよ。試合を観に来てくれたお客さんに、夢や感動を与えたいとか思っていません。ただ自分を応援してくれている方たちが喜んでくれたら良くて。そういう選手が勝ってベルトを巻く――他の選手はムカつくかもしれないけど、どんどんムカついてほしい。僕は悪いヤツやから、むしろウェルカムですよ(笑)」

――そんな悪いお父さんの試合を観て、斉明里選手はどのように仰っているのでしょうか。

父娘が並んで汗を流す、素晴らしい年明け(C)SHOJIRO KAMEIKE

「娘は『早く引退してほしい』と言っています。もう怪我してほしくないっていう気持ちが強いんやと思いますよ。僕が倒れるところも見ていて――自分が格闘技を経験したからこそ分かるものもあるでしょうし。そういう娘の気持ちが、僕の塩漬けの試合にも繋がっているのかもしれないです」

――……。

「でも最近は『調子エエやん。もうちょっと続けたら』と言うんです」

――それはファイターとしても、父親としても嬉しい言葉ですね。

「僕は緊張しぃやから、試合前は娘とLINEでやり取りするんですよ。僕が『緊張してきた』 と送ったら、娘が『やることやってきたんやから、あとは体が勝手に動くやろ。今さら緊張しても仕方ないやん』と返してきました。その娘のメッセージに対して、僕は『押忍!』と。女の子のほうが肝っ玉は据わっていますね」

――メチャクチャ仲が良いじゃないですか。

「なのに本名は名乗らないんですよね(苦笑)」

――アハハハ。

「たぶん『住村竜市朗の娘』って書かれたくないんやと思いますよ。親の七光りで試合に出たくない。自分の力で出たい、と。でも僕からすれば、父親の名前だろうと何だろうと使えるもんは使えば良い。それで自分自身が有名になれば、僕の名前なんて消えていきますから」

――斉明里選手のために東京から淡路島に戻ってくることは考えなかったのですか。

「それは思わなかったです。自分には自分の夢があり、まだ青春していますから。一度東京へ行ったからには、すぐに淡路島に帰ろうとは考えていません。娘は娘で頑張る。自分は自分で、東京で頑張る。その気持ちは娘も理解してくれています」

――ではベルトを巻いて迎えた2024年は、どのようなキャリアを過ごしたいですか。

「地元で試合したいなっていう気持ちもありますけど……一番の心配は、僕ってチャンピオンになったら弱くなるんですよ。だから今後もチャレンジャーの気持ちで、どんどんチャレンジしていきたいと思っています」

――新しいチャレンジ、ですか。

「まだ具体的な試合の予定は決まっていませんが、MMA史上初のことを考えています。自分のMMAキャリアも、もうそんなに長くはない。でも2023年の試合で、いろんなものが繋がってきて、今の自分が一番強いです。ただ、チャンピオンになってしまうと自分の中に油断が生まれてしまう。そうならないよう、2024年もチャレンジャーの気持ちで戦います」


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DEEP DEEP112 DEEP113 DEEPフライ級GP MMA MMAPLANET NAIZA FC55 o RIZIN RIZIN44 Special YouTube   ジアス・エレンガイポフ チャンネル 宇田悠斗 山本アーセン 平良達郎 扇久保博正 本田良介 神龍誠 福田龍彌

【Special】J-MMA2023─2024、福田龍彌「ユーザー(ジューサー)というものの凄さを改めて知りました」

【写真】負けじ魂が、福田をどこまで成長させるか (C)SHOJIRO KAMEIKE

2023年も残り僅か、2024年という新たな1年を迎えるには当たり、MMAPLANETでは2023年に気になった選手をピックアップ──過行く1年を振り返り、これから始まる1年について話してもらった。
Text by Shojiro Kameike

J-MMA2023-2024、第四弾は12月6日(現地時間)にカザフスタンの首都アスタナで開催されたNAIZA FC55で、ジアス・エレンガイポフに敗れた福田龍彌に話を訊いた。DEEPフライ級GPで優勝し同級暫定王座も獲得、続いてRIZINで山本アーセンを下した2023年最後の試合で喫した敗北について、福田は何を想うのか。

■2023年福田龍彌戦績

2月11日 DEEP112
〇3-0 宇田悠斗(日本)

5月7日 DEEP113
〇3-0 本田良介(日本)

9月24日 RIZIN44
〇3R1分37秒 by TKO 山本アーセン(日本)

12月6日 NAIZA FC55
●0-3 ジアス・エレンガイポフ(カザフスタン)


――カザフスタンでの試合後、風邪をひいていたそうですが、それは帰国後ですか。

「試合の日の夜から前兆はありましたね。とにかく無事に帰国することが一つのミッションやったので、それは達成できました(笑)。今回はまずカザフスタンのアスタナという街まで行くのがメッチャ大変だったんですよ。

まず朝10時ぐらいの飛行機で日本を経ち、2回乗り換えて、現地に着いたのは夜中の2時ぐらいでしたから。それは現地時間なので、日本でいうたら朝5時ぐらいですか」

――大会前にはライブ中継に関して、当初は有料だったメインカードも無料視聴できるようになったなか、ひと悶着あったそうですね。

「もともと『オンラインで中継する』とは聞いていて。僕の周りでも視たいと言ってくれている人たちも多かったから、現地で視聴方法を確認したんですよ。でもNAIZA FCのYouTubeチャンネルは日本で登録しているクレジットカードでは決済できない、と。そうなると日本では誰も視られへんから、マネージャーさんがプロモーターと交渉してくれて、メインカードも無料で視られるようになったという流れです。

僕は『みんなに視てほしいから試合をしている』というわけではないんです。でも応援してくれている人には試合を視てもらいたくて。そういう意味では、無料中継を勝ち取ったのが今回唯一の功績じゃないですか(笑)」

――唯一……(苦笑)。現地に着いてからコンディション調整はいかがでしたか。

「それがまたホテルも凄くて。半身浴をしようと思ってバスタブにお湯を溜めたら、なぜか僕の部屋はどこからか漏水して、居住空間のカーペットまで水浸しになるという。ただ、部屋はずっと暖房がガンガン効いていて乾燥しているんですよ。だから部屋のカーペットがビチャビチャになったのが、ちょうど良いぐらいで」

――アハハハ。しかし、その状態だと現地での減量はうまく行うことができたのでしょうか。

「日本で体重を落とすよりもシンドイ状況でした。ホテルのサウナも使えるけど、日本のサウナとは違う感じで――結局、必死でエアロバイクをこいで落としましたね」

――試合結果はフルランドを戦い、判定負けを喫しました。まず率直な感想から聞かせてください。

「う~ん、なんか現実を感じてしまいましたね。まず1R、相手の馬力にビックリしたんですよ。今まで感じたことのない馬力で。テイクダウンに入られた時、原チャリで突撃されたんかと思いました。でも『こんなに強いヤツがおるんか』と僕のテンションは上がって」

――テイクダウンを奪われたあと、立ち上がらずボトムから三角絞めを狙いました。あの展開は、スクランブルでスタミナを消耗しないようにという作戦だったのですか。

「あの時は相手をバテさそうと思っていました。ジアスにとっては『行けそうで行けへん』という状態にして、スタミナだけ使わせてやろうと。現に1Rが終わったら口を開けて、メッチャ肩で息をしながらコーナーに帰っていくから『あぁ、良かった』と思ったんですよね。5Rあるし、次のラウンドでスタミナを使い切らせて3~5Rで倒そうと考えました。でも1分のインターバルで全回復してきよるんです」

――えっ!?

「2Rに入っても全く出力が落ちなくて。だから3Rには相手のことが機械のように感じられましたよ。壁に押し込まれている時のプレッシャーも落ちない。今までの試合を視てもらったら分かると思うけど、僕もスタミナが切れるほうじゃないから。でもそれを凌駕するものを感じたというか――ユーザーというものの凄さを改めて知りました。負けた自分が、そんなことを口にするのも情けないけど」

――ユーザー、ですか。

「たとえば僕たちは5キロを走ることを考えて、ペース配分をするんですよ。でもジアスは100メートル走のペースで1キロ走っている。ペース配分して走っている僕に追いつく前に全回復して、また1キロ全力疾走していく。ジアスの力の使い方が、30秒一発勝負のシチュエーションスパーみたいなペースで。その力で25分間、攻めてくるんですから」

――福田選手がケージに押し込まれた際、しっかり腕を差し上げてバランスを取っていたにも関わらずテイクダウンされたことには驚きました。

「さらにジアスは巧さも持っているから大変なんですよ。技術的な面でも、レスリング力には差があったとは思います。でも抑え込まれても立つことはできたし、『今の自分がやっていることは通用するんやな』とは感じました。

ジアス戦では僕のほうが戦い方を変えていたら、もっと他のこともできたかもしれないです。ただ、それでは自分のほうが3~5Rもたへん。対してジアスは5Rまで同じペースで戦える。そういう状態で、どうやったら勝てたのか。一発カウンターを合わせるしかないけど、こちらの打撃にテイクダウンを合わせてくる巧さは持っていて。さらにインターバル中に全回復してくるから、徐々に崩して削っていくこともできませんでした」

――するとジアス戦に関しては悔しさというより、ユーザーに対して……。

「いや、メッチャ悔しいですよ。何年振りやろう? 平良達郎戦でも神龍誠戦でも、こんなに悔しくはなかったです。今回は言葉にするのが難しいぐらい悔しくて。試合はひたすら投げられて、立つけど投げられての繰り返しやったから、もう二度とそんな情けない姿は見せたくない。

僕はデビュー当初、負ける場合は漬けられることが多かったんですよ。それが悔しくて、どうやって漬けられんようになるかって考えながら、12年間やってきました。だからテイクダウンディフェンスには自信を持っていたし、倒されても立ち上がることに関しては血眼になって取り組んでいきた自信がある。実際に試合でも結果を出してきたと思います。

でも今回は自分がやってきたことを突破され、完膚なきまでに叩きのめされた。それがホンマに悔しいんです。今も毎晩のように思い出して、悔しくてジッとしてられへんぐらい――自分に対して悔しい」

――……。

「そういう意味では、今のモチベーションは過去イチ高いです。もっともっと強くなる。そのためにも、今後の取り組みも含めて考え直していきますよ。来年にはもう32歳で、きっと40歳まで現役を続けることはないと思います。だからこそ、こういう悔しい経験は今回で最後にしたい。自分の中では答えが出ているので、いろいろ修正しながら2024年はまた暴れようかなと思っています」

――2024年はどのような1年にしたいですか。

「早ければ2月には試合したいですね。個人的にはバンタム級でやりたいとは思っています。このままフライ級にこだわっていても――たとえばRIZINやと扇久保博正さんとは戦ってみたいです。でも扇久保戦に行くまで、あと何試合やらないかんのやろうと考えると……今すぐオファーが来たら戦いますけど(笑)。DEEPフライ級では、神龍君が統一戦をやってくれるなら試合したいです。それがDEEPフライ級で唯一やり残したことやから。

どうせ福田が勝つやろ、と思われるようなマッチメイクやと面白くない。僕自身も燃えへん。それやったらフライ級より、バンタム級のほうが新鮮で燃えるカードが組まれるんじゃないかと思っています」


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DEEP DEEP112 MMA MMAPLANET o RIZIN 五明宏人 神田コウヤ

【DEEP112】新DEEP暫定フェザー級チャンピオン神田コウヤ「RIZINでトップに加わって行ける自負はある」

【写真】十分にRIZINフェザー級トップ戦線に加わる力はあるだろう。そして対戦を拒否られるタイプでもあるはず(C)MMAPLANET

11日(土)に開催されたDEEP112五明宏人を破った神田コウヤがDEEP暫定フェザー級王座を獲得した。

フルマークの判定勝ちは、両者のキャリアの差を考えると不思議ではない。ただし、試合内容でいえば数字には表れていない部分で楽ではなかった。ピンチに陥ってもエスケープを続け、気持ちが折れないで戦った五明に対し、神田も自らに妥協することなくやるべきことをやり抜いた。

ここでは試合後の共同インタビューから、MMAPLANETの質問に対する神田の受け答えをお伝えしたい。


──正直、キャリア4戦目の五明選手との王座決定戦が決まった時は『舐めるな』という気持ちはなかったですか。

「そうですね、そういう気持ちは勿論ありました。けど今日、肌で感じてむしろ舐めていたのは自分だったんじゃないかと思わされました」

──実は遠い距離から組みついて、ワキを潜ってバックを奪取。割と一方的な試合になるのではないかという見方もしていました。五明選手がねちっこい組みの展開にを凌ぎ、気持ちを切らさなかったのは驚きでした。そこで焦りとかはなかったですか。

「予想外の出来事が起こるのは、戦いのなかで常なので。毎回、そういうことが試合の中で起こっているので、そこは今までの経験を生かして冷静に戦うことができたなと思っています」

──そのこと自体を問題視するつもりはないのですが、審判の注意が入らないところでもヒザが急所に入ったことがあったかと思います。アレが続くと、神田選手自身がやるべきこと遂行するのに『急所があるかも』と躊躇してしまうことはなかったですか。

「ちゃんと止めて注意してくれたので。後半、3Rはやってこなかったですし。そこはまぁ何もないです」

──日本のフェザー級は若い選手の成長があり、盛り上がる兆しがあります。4月と5月のRIZINでも、今後の動向が決まっていくような注目のカードが既に発表されています。あの戦いの中に加わっていきたいという気持ちは?

「もちろんあります。けど、自分は出たくてもオファーがなかったりすれば出られない。自分がRIZINのオファーを断っているということは一切ないので。むしろオファーは欲しいです。そこは自分では何ともならないので、ただこうやって中村(大介)選手にしてもそうですし、青井(人)選手とか強い選手と戦い続けてきました。自分のやるべきことは強い選手と戦って勝つことなので。それ以上でも、それ以下でもないです」

──オファーがあれば、今はRIZINという場でどれだけできるという自信がありますか。

「そこは相性とか、その日のコンディションによると思うんですけど、まぁトップには加わって行けるという自負はありますね」

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DEEP DEEP112 MMA MMAPLANET o   北岡悟 本田良介 福田龍彌

【DEEP112】DEEP112 Gallery 勝つための選択。ハイパーダイエット&リカバリー。計量Before & After

【写真】一目瞭然。賛否両論はあるだろう。しかし、勝つための選択であることは事実(C)MMAPLANET

11日(土)に開催されたDEEP112。フライ級GP準決勝2試合と2階級のタイトル戦──意外のワンマッチが、揃って激闘続きの濃密なイベントとなった。

そのなか北岡悟が4年2カ月振りの勝利を挙げ、マイクを手にすることなくケージを下りた。北岡が北岡悟を貫いているのは計量時とケージの中での体躯の違いを見ても明白だ。

ハイパー・ダイエット&リカバリーブームは……国内では過ぎた今、現代MMAの基準よりも自身の骨格比で大きめを想定した北岡を始め、フライ級GP決勝に残った両名の計量Before & Afterを見比べてみたい。


本田良介

福田龍彌

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Column DEEP DEEP112 MMA MMAPLANET o   しなしさとこ 五明宏人 伊藤裕樹 住村竜市朗 修斗 力也 北岡悟 古林礼名 宇田悠斗 山本有人 嶋田伊吹 本田良介 渡部修斗 神田コウヤ 福田龍彌 鈴木慎吾 鈴木槙吾 阿部大治 高野優樹

【DEEP112】試合結果 フライ級GPは本田&福田が生き残り、鈴木と神田が新王者に。北岡が一本勝ち

【写真】激闘、熱闘続きだったDEEP112(C)MMAPLANET

11日(土)、東京都文京区の後楽園ホールでDEEP 112 Impactが開催された。今年最初のDEEPは本戦9試合のコンパクト興行ながら、3回戦が7試合でタイトル戦が2試合、トーナメント準決勝3試合と強度の高さが凝縮されたイベントとなった。

フライ級GP2試合は打撃戦とスクランブルで激闘となり本田良介と福田龍彌が生き残り、5月の決勝戦へ。2階級のタイトル戦は鈴木慎吾がウェルター級王者、神田コウヤが暫定フェザー級チャンピオンに輝いている。

北岡悟は3Rのねちっこいドミネイトの果てに、ノースサウスチョークで高野優樹を下し4年2カ月振りの白星を手にした。その北岡、手を挙げらえても笑顔はなく勝利者インタビューも拒否。大会終了後の囲み会見に出席することなく、会場を後にしている。

また住村竜市朗と、しなしさとこ──の元チャンピオン2人も再起の勝利を挙げている。

DEEP112 Impact
<フライ級GP準決勝/5分3R>
○本田良介(日本)3R
判定
詳細はコチラ
×伊藤裕樹(日本)

<フライ級GP準決勝/5分3R>
○福田龍彌(日本)3R
判定
詳細はコチラ
×宇田悠斗(日本)
<DEEPウェルター級選手権試合/5分3R>
○鈴木槙吾(日本)2R2分05秒
ギロチン
詳細はコチラ
×阿部大治(日本)
<DEEP暫定フェザー級王座決定戦/5分3R>
○神田コウヤ(日本)3R
判定
詳細はコチラ
×五明宏人(日本)
<ライト級/5分3R>
○北岡悟(日本)
3R3分27秒 by
ノースサウス・チョーク
詳細はコチラ
×高野優樹(日本)
<ウェルター級/5分3R>
○住村竜市朗(日本)3R
判定
詳細はコチラ
×嶋田伊吹(日本)
<女子ミクロ級/5分2R>
○しなしさとこ(日本)2R
判定
詳細はコチラ
×古林礼名(日本)
<バンタム級/5分3R>
○力也(日本)1R0分27秒
TKO
詳細はコチラ
×渡部修斗(日本)
<バンタム級/5分2R>
○KENTA(日本)2R
判定
×山本有人(日本)
<フライ級/5分2R>
○秋元強真(日本)1R3分16秒
KO
×高柳京之介(日本)


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DEEP DEEP112 DEEPフライ級GP o ONE   しなしさとこ パンクラス 五明宏人 伊藤裕樹 住村竜市朗 修斗 力也 北岡悟 古林礼名 宇田悠斗 山本有人 嶋田伊吹 本田良介 渡部修斗 神田コウヤ 福田龍彌 鈴木槙吾 阿部大治 高野優樹

『DEEP 112 IMPACT』試合結果


▼第9試合 宗明建設 Presents DEEPフライ級GP準決勝 5分3R
×伊藤裕樹(ネックスイチムエ)57.05kg
[判定0-5] ※28-29×5
〇本田良介(フリー)57.05kg
※本田が決勝進出

▼第8試合 宗明建設 Presents DEEPフライ級GP準決勝 5分3R
〇福田龍彌(MIBURO)57.15kg
[判定5-0] ※30-27×2, 29-28×3
×宇田悠斗(総合格闘技道場HOPE)56.80kg
※福田が決勝進出

▼第7試合 DEEPウェルター級タイトルマッチ 5分3R
×阿部大治(フリー)王者 77.00kg
[2R 2分05秒 ギロチンチョーク]
〇鈴木槙吾(Mil gracias)挑戦者 76.95kg
※鈴木がウェルター級新王者に

▼第6試合 DEEPフェザー級暫定王者決定戦 5分3R
〇神田コウヤ(パラエストラ柏)65.70kg
[判定5-0] ※30-27×4, 30-26
×五明宏人(トラフォース赤坂)65.70kg
※神田がフェザー級暫定王者に

▼第5試合 DEEP ライト級 5分3R
〇北岡 悟(パンクラスイズム横浜)70.70kg
[3R 3分47秒 ノースサウスチョーク]
×高野優樹(フリー)69.50kg

▼第4試合 DEEPウェルター級 5分3R
〇住村竜市朗(TEAM ONE)77.55kg
[判定2-1] ※29-28×2, 28-28マスト嶋田
×嶋田伊吹(FIGHT HOLIC)77.40kg

▼第3試合 DEEP女子ミクロ級 5分2R
〇しなしさとこ(フリー)43.40kg
[判定3-0] ※20-18×2, 19-19マストしなし
×古林礼名(GSB 多治見)43.75kg

▼第2試合 DEEPバンタム級 5分3R
×渡部修斗(FIGHT LYNX)61.60kg
[1R 0分27秒 TKO] ※右フック→パウンド
〇力也(KING OF LIBLTY)61.50kg

▼第1試合 DEEPバンタム級 5分2R
×山本有人(リバーサルジム東京スタンドアウト)61.60kg
[判定1-2] ※18-20, 19-19マスト山本, 19-19マストKENTA
〇KENTA(K-Clann)61.60kg

【オープニングファイト】※開場中に実施
▼DEEPフライ級 5分2R
×高柳京之介(k-clann)57.05kg
[1R 3分16秒 TKO]
〇秋元強真(パラエストラ柏)57.20kg

 2月11日に後楽園ホールで開催された『DEEP 112 IMPACT』の試合結果。フライ級グランプリ準決勝は本田良介と福田龍彌が判定勝ちし決勝進出。ウェルター級タイトルマッチは鈴木槙吾が阿部大治に2Rギロチンチョークで勝利し新チャンピオンに。フェザー級暫定王者決定戦は神田コウヤが五明宏人に判定勝ちし暫定チャンピオンに。北岡悟が高野優樹に3Rノースサウスチョークで勝利し4年2ヶ月ぶりに勝利しています。続きを読む・・・
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DEEP DEEP112 MMA MMAPLANET o キック 伊藤裕樹 本田良介

【DEEP112】本田が得意のバックキープで伊藤にユナニマス判定勝利。フライ級GP決勝は本田×福田に

【写真】フライ級GP決勝は5月に行われる予定だ (C)MMAPLANET

<フライ級GP準決勝/5分3R>
本田良介(日本)
Def.5-0:29-28.29-28.29-28.29-28.29-28.
伊藤裕樹(日本)

ともにサウスポー。本田が右手を伸ばして距離を測る。ステップワークで距離を保つ伊藤に対して、本田がジリジリと距離を詰めていく。伊藤が前に出たところで、本田の右ジャブがカウンターで当たった。グラついた伊藤がケージまで下がると、本田が追い立てる。組みついてきた伊藤の首を取る本田だったが、ここは伊藤が離れた。

ケージ中央で、伊藤の強い右ローが当あたる。本田が距離を詰めて左フックを当ててから、ダブルレッグで組みつき伊藤に尻もちを着かせた。本田は立ち上がる伊藤にヒザを浴びせ、さらにバックに回る。右足を差し入れた本田は、バックコントロールの展開へ。伊藤は腰を落とすも、本田は足をかけてバックをキープする。

正対した伊藤に足から組みついた本田が、さらに四つで伊藤をケージに押し込む。離れた両者は、右で距離を測りながら本田が飛び込んだものの、伊藤がバックステップで距離を取った。

2R、伊藤がプレスをかけて右ハイを見せた。距離を詰めてきた伊藤に対し、本田がボディロックからテイクダウンを奪う。ケージ際で伊藤に背中を着かせた本田は、亀になる伊藤のバックに回る。立ち上がった伊藤はバックヒジを見せながら正対する。ここで体勢を入れ替えた伊藤だったが、右ヒザ蹴りが本田の下腹部を捉えてしまい、試合は中断されてしまう。

再開後、本田が左カーフキックを当てる。前に出て来た伊藤に左ミドルを当てた本田、対する伊藤も左ボディストレートを伸ばす。本田の右ジャブに左ローを合わせた伊藤だったが、続いて伸ばした右手がアイポークとなる。再開後、本田の左ストレートをかわした伊藤がバランスを崩した。しかし伊藤がプレスをかけていく。本田は伊藤のワンツーをかわしてダブルレッグで組みつき、バックへ。

ボディロックからヒザで削る本田は、伊藤が正対しようとしたところで足を刈って背中を着かせた。サッカーボールキックも見せながらトップを奪った本田は、パスを仕掛けつつパウンドを落とす。本田の右パウンドがクリーンヒットするも、伊藤が立ち上がって打撃で応戦した。

最終回、伊藤の右ミドルに本田が左ストレートをカウンターで合わせた。さらに本田は伊藤にカウンターの右を打ち下ろす。伊藤がプレスをかけると、本田はカウンター狙いに。しかし伊藤の左ストレートがクリーンヒットし、本田がグラつく。背中を見せた本田のバックにつき、腕を絡めてRNCで絞め上げていく伊藤。本田は切り返してスクランブルへ。

本田がボディロックに切り替えるも、伊藤が立ち上がる。伊藤はケージに押し込まれながら突き放した。離れた本田が下がると、伊藤が右アッパーを突き上げる。しかし本田がテイクダウンからバックへ。伊藤も反転してトップを奪う。本田はハーフガードから伊藤を抱え込む。左ヒジで本田の顔面を剥がした伊藤だったが、本田に切り返されて下になってしまう。残り30秒で伊藤が三角を狙ったが、凌いだ本田がバックに回り、右腕を伊藤の首に巻きつけながらマウントを奪い、パウンドを連打していった。

裁定はジャッジ5名とも1ポイント差で本田の勝利を支持。5月に行われる福田とのGP決勝戦に進んだ本田は、「次もブッ飛ばしていくんで、よろしくお願いします」と宣言し、福田との写真撮影に収まった。


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DEEP DEEP112 MMA MMAPLANET o 宇田悠斗 福田龍彌

【DEEP112】ヒリヒリする打撃戦――1Rに右アッパーでダウンを奪った福田が宇田を振り切り、GP決勝戦へ

【写真】福田が宇田の猛攻をカウンターで振り切った (C)MMAPLANET

<フライ級GP準決勝/5分3R>
福田龍彌(日本)
Def.5-0:30-27.30-27.29-28.29-28.29-28.
宇田悠斗(日本)

サウスポーの福田に対し、宇田が左ジャブを突く。互いに見合うなか、宇田が福田にケージを背負わせた。宇田は右インロー、福田もフェイントをかけながら様子をうかがい右ローを繰り出す。ジャブの突き合いながら、宇田が強い右インローを当てていく。しかし福田も一気に距離を詰めて、左ストレートを当てた。宇田の左ジャブも伸びる。

福田がガードを固めながら右フックで飛び込んだ。バックステップで福田のパンチをかわす宇田は、右ローから左ジャブに繋げる。福田は右ジャブ、さらに左ストレートを当て、右アッパーでダウンを奪った。すかさずトップを奪った福田は、ハーフガードの宇田をパンチで削る。下から抱え込む宇田を、左前腕で引きはがした福田が左ヒジを打ち込んでいく。そのまま福田がトップをキープして初回を終えた。

2R、宇田が距離を詰めて福田にケージを背負わせる。足を使ってケージ際を脱した福田が左ストレートを当てた。組まれた福田は体勢を入れ替えて、宇田をケージに押し込み左右の肩パンチを叩きつけていく。宇田は削られているのが表情に浮かんでしまう。福田は肩パンチを連打、そして離れ際に左ヒジを放った。

福田は右ジャブを突きながらサークリングする。宇田は右ストレート、さらにワンツーを当てて福田を追い込んだ。しかし福田は足を使ってケージから離れる。宇田の左フックがヒットするも、後続打は福田にかわされた。しかし宇田は右ストレートも当て、プレスをかけて福田にケージを背負わせる。福田の右フックをかわした宇田は、左ジャブを突く。右アッパーをかわされた福田に対し、宇田の左ジャブが福田の顔面を捉え続けた。

最終回、福田が右フックを振りながらバランスを崩す。宇田はプレスをかけながら左ジャブ、右ストレートを狙う。福田もワンツーで押し返し、左ストレートを当てた。しかし宇田が福田にケージを背負わせる場面が多い。福田が左ストレートを当てると、宇田も左ジャブを返す。さらに宇田の右ボディストレートがヒット。福田はプレスをかけられながら右フック、右アッパーを返した。

福田が押し戻すと、宇田が右インローで下がらせる。右アッパー、右ボディフックを見せる福田。宇田がケージに詰めていくと、福田の頭が宇田のアゴに当たった。バッティングによる中断後、再開されると宇田がプレスをかけ続ける。福田の左ストレートがヒット、宇田は笑みを浮かべながら右ストレートを連続で当てた。福田が距離を詰めると、宇田がカウンターで右をヒットさせる。

福田の右ジャブを受けた宇田は、両手を広げて福田を挑発する。そのまま左ジャブと右ストレートを軸に前に出る宇田、福田の右ジャブの打ち終わりに右ストレートを突き刺していく。福田の右ジャブもヒットし、ここで福田がダブルレッグで組みついたが、宇田がカットしてケージに押し込む。最後は互いにパンチを振りながら試合終了のゴングを聞いた。

終盤は盛り返されたものの、序盤に右アッパーでダウンを奪い、さらに肩パンチでダメージを与えたことが評価されたか。裁定はジャッジ5名が福田の勝利を支持し、まずは福田がフライ級GP決勝に勝ち進んだ。
福田は「ヒリヒリしましたか? 決勝戦は誰が僕とやるのか、皆さん楽しみにしてください。また極上のヒリヒリを見せられるように頑張ります。オブリガード」と笑顔で語った。


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DEEP DEEP112 MMA MMAPLANET o キック プロレス 鈴木槙吾 阿部大治

【DEEP112】打ち合いから鈴木の右が炸裂! 組みにきた阿部をギロチンに捕えて新ウェルター級王者に

【写真】フィニッシュ直前のサッカーボールキック。鈴木がチャンスを逃さなかった (C)MMAPLANET

<DEEPウェルター級選手権試合/5分3R>
鈴木槙吾(日本)
Def.2R2分05秒 by ギロチン
阿部大治(日本)

身長で上回る阿部が左ジャブを突き、左ミドルを当てる。鈴木も左ジャブを返すが、阿部は左インローを返した。鈴木は右クロスを狙うも、阿部が右ストレートを当てていく。阿部の左インローを食らい、鈴木がバランスを崩す。鈴木が阿部のパンチをかいくぐって組みつくも、阿部が内股で返した。スタンドに戻ると、阿部が左インローを効かせる。

しかしケージ際で鈴木の右クロスがヒットし、阿部がグラついた。下がる阿部を、鈴木がパンチを振りながら追い立てる。打ち合いに応じた阿部は鈴木の左フックをもらってダウンし、そのままトップを奪われた。鈴木がハーフガードの阿部を抑え込む。阿部の顔面から流血が見られる。阿部がリバーサルし、ヒジを打ち込むと鈴木が亀になる。阿部は鈴木の左手首を抑えるが、鈴木が立ち上がった。

ここでドクターチェックが入る。阿部はテンプル付近から大流血、再開をアピールした。残り45秒で試合は再開、阿部の左ジャブに対して鈴木の左ジャブが当たる。一瞬間を置いて、阿部の左ハイキックがクリーンヒットして鈴木がグラついた。さらに右フックを打ち下ろして鈴木の動きを止め、ラウンド終了のゴングを聞いた。

2R、阿部が左右ストレートをねじこんでいく。さらに阿部の右ストレートがインサイドからクリーンヒット。鈴木はシングルレッグで組みつくも、阿部にカットされてしまう。鈴木のテイクダウンを徹底的に潰す阿部は、左ジャブを連続でヒットさせる。鈴木はローを当てるも、阿部の動きを止めることはできない。左ハイをブロックされ、足を滑らせた阿部だが、すぐに立ち上がった。

ケージ中央で、鈴木が右クロスでダウンを奪う。鈴木はサッカーボールキックを当てたが、阿部が起き上がりシングルレッグで組みついた。すると鈴木がギロチンで捕え、引き込んでタップを奪った。

鈴木はDEEP参戦2試合目で王座を奪取。試合後は「ウェルター級で一番強いのは、プロレスラーのこの俺だ」と宣言した。


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DEEP DEEP112 MMA MMAPLANET o 五明宏人 神田コウヤ

【DEEP112】ヒジ! ヒジ!! TD→バックキープで神田が五明をコントロール。フルマークで暫定のベルトを巻く

【写真】至近距離では神田が左右のヒジで優位に立った (C)MMAPLANET

<DEEP暫定フェザー級選手権試合/5分3R>
神田コウヤ(日本)
Def.5-0:30-26.30-27.30-27.30-27.30-27
五明宏人(日本)

ともにサウスポー。神田が距離をつめて、いきなり組みついてテイクダウンを奪った。立ち上がる五明に対し、左腕を差し上げてケージに押し込む。五明は右ヒジを打ち込むが、神田が四つから再び不ラウンドに持ち込む。五明の左足を抑えた神田は、正対した五明をケージに押し込んでいく。五明はヒザを突き刺しながら体勢を入れ替えた。しかしすぐに神田が元の態勢に戻すも、五明のヒザ蹴りが神田の下腹部を捉えてしまう。

神田に休憩が与えられ、試合は再開される。上下のステップから距離を詰めてきた五明にダブルレッグで組みついた神田が、ケージに押し仕込んで縦ヒジを打ち込む。五明は右ヒジを差し上げて体勢を入れ替えるも離れた。右のパンチを見せながらニータップで飛び込んだ神田は、そのままケージ際でバックに回る。スタンドのまま両足を差し込み、グラウンドに引きずりこんだ神田が、バックマウントからパンチを浴びせていく。

四の字で固めた神田はパンチで削りながらRNCを狙う。五明は前に振り落としにかかるも、神田は四の字ロックをキープした。しかし五明の動きに合わせて四の字ロックを解いた神田が、五明の右手首を抑えてケージに押し込む。神田の左右ヒジがクリーンヒット、五明の右耳元から血が流れている。

2R開始前にドクターチェックが行われてスタート。神田が開始早々、ニータップで五明に尻もちを着かせた。立ち上がる五明に対し、ボディロックで食らいつく神田がグラウンドに持ち込んだ。ハーフガードの五明からパスに成功し、さらに起き上がる五明のバックを奪う神田。耐えた五明が神田をケージに押し込むと、両者はヒジを打ち合う。

ケージ中央でオーソドックスにスイッチする両者、五明は右ミドルハイで神田を下がらせる。神田はサウスポーに戻した。五明の打撃が当たるも、前に出ると神田にテイクダウン→バックを許してしまう。右足を差し入れた神田が、たすき掛けからバックを狙う。五明は正対したものの、またもヒザ蹴りが神田の下腹部を捉えてしまった。

組んだ状態で再開されると、神田が押し込みながらヒザを突き刺す。五明は右前腕で突き放すも、神田は四つで組んだ。放したい五明に対し、両腕を差し上げた神田が左右のヒジを打ち込み、首相撲からヒザをボディに突き上げる。離れた五明は右ミドル、右ミドルハイを当てながら右のパンチを当てるも、神田が距離を置いてから組みつき凌いだ。

最終回、ともにオーソドックスで構える。神田はサークリングしながらサウスポーに戻した。五明の右フックをかわした神田が組みつき、首相撲から左右のヒジを浴びせる。五明もパンチを打ち返すが、神田は構わずヒジを連打していく。ここで離れた神田が、神田の蹴り足を取ってグラウンドに持ち込んだ。ハーフガードからフルガードに戻した五明だが、亀になろうとしたところで神田がパスしてバックに回る。

四の字ロックで固める神田がパンチで削る。五明が足のロックを外すも、神田はトップに回ってから再度バックを奪った。四の字ロックでバックをキープする神田は、右のパンチを落としながら首に右腕を回していく。神田の両腕を抑える五明だが、体勢を入れ替えることはできない。そのまま神田が鉄槌の連打を浴びせて、試合終了のゴングを聞いた。

裁定はジャッジ5名がフルマークをつけ、神田が暫定王座を獲得した。ベルトを巻いた神田は「自分はまだ知名度も足りないですが、今日をきっかけに知ってもらえたら嬉しいです」と観客にアピールした。


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