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【Beatdown P06】ニコルのテイクダウンを防ぎ切ることができず。北野の豪州挑戦は1R TKOで敗れる

<フライ級/5分3R>
スチュアート・ニコル(豪州)
Def.1R4分45秒 by TKO
北野一声(日本)

サウスポーの北野に対し、ニコルが右ストレートを打ち込む。左ストレートを軸に前に出る北野だが、ニコルがローで中に入らせない。ケージ中央からダブルレッグで飛び込んだニコルがケージへドライブし、ボディロックからの外掛けて尻もちを着かせた。立ち上がる北野をを押し込み続けるニコルは、再び尻もちを着かせた。立ち上がる北野、グラウンドに戻すニコルという展開が続く。残り30秒で左腕を差し上げたニコルがテイクダウンを狙いながらバックに回る。バックマウントを奪い、北野の体を伸ばしたニコルがパンチを連打し、レフェリーストップを呼び込んだ。


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【Beatdown P06】豪州#01と対戦、北野一声「日本でもフライ級でゴリゴリのストライカーがいれば」

【写真】現地のMMAジムも訪れた。それだけでも吸収できることが、あるはず(C)KEN YASUDA

本日9日(土・現地時間)、豪州はクイーンズランド州イートンズヒルにあるイートンズヒルズ・ホテルで開催されるBeatdown Promotions06のメインに北野一声が出場し、スチュアート・ニコルとフライ級3回戦で対戦する。
Text by Manabu Takashima

北野は2019年5月にZSTでプロデビューして以来、KROSS X OVER~NEXUSと5戦5勝。全試合KO勝ち、加えて全試合1RKOとストロー級とは思えないハードパンチャー振りを発揮していた。その後、一昨年8月に田上こゆると共にABEAMA海外修行プロジェクトでルーファスポートにMMA留学も果たした。が、北野のキャリアはここで一旦途絶え、今回の豪州での再起戦が実に1年10カ月振りの実戦となる。

対戦相手のニコルはキャリア7戦7勝で6つのフィニッシュ。KOができ、極めることもできるパワフルなウェルラウンダーだ。Beatdown Promotions自体はEternal MMAやHEX FIGHTと比べるとフィーダーショーとしても格は落ちる──それでいて、豪州ドメスティックMMAに置いてフライ級最強という声も高い。

そんな相手と初めての海外での試合、初の国際戦、そして初めてのフライ級で戦う北野の心境を渡航前日に訊いた(※取材は5日に行われた)。


――海外修行プロジェクト終了後、今回が初めての試合になります。これだけ試合をしていなかったのは、何か理由があったのでしょうか。

「まず帰国して2、3カ月後に左の拳を痛めてしまいました。それから上手く試合のタイミングがハマらなかったことがあります。ONE FFの話も貰ったのですが、ケガのこともあって一度見送ると、その後は話がなくなってしまって……。そうこうしているとギックリ腰をしたり、また試合から遠ざかってしまった感じです」

──今回は海外、しかもフライ級になります。

「ハイ。目指してきたのはONEのストロー級なのですが、ONEのストロー級は56キロなので体重を増やすことをメインにした時期もありました。それまで僕はプロテインも飲んだことがなかったので」

──えっ……。そこから、と。

「ハイ(苦笑)。それと自分より大きな人と練習をする時は力勝負を避けていたのですが、そこで意識を変えて力勝負に行ったり。そうしたら、ギックリ腰をやってしまったのですが(苦笑)」

──ありゃりゃ。

「それでもずっと54キロだったのが、58キロになって。今は60キロになっています」

──ストロー級は海外の選択肢が一つになり、国内も大舞台がないということはフライ級転向に関係していますか。

「そこは今もONEのストロー級は頭にありますし、なら最低でも56キロの体は欲しい。と同時にフライ級の方が、世界は広がってくるということも思っています」

──海外修行から、海外を目指したいという想いになったということでしょうか。

「それもありますし……あと、高校の同級生でレゲエとか決してメジャーな音楽じゃないのに、頑張っている人間がいて。その姿を見ていると、体格とかのせいにして世界があるフライ級に挑戦しないのは違うなって思って。僕は身長も160センチもなくて、フライ級だと明らかに小さいです。でも、そこで外国の大きなヤツを倒す姿を見てもらえたら……僕がその友人からもらった刺激のような者を、他の人に与えることができるんじゃないかなって。

そこが一番大きかったですね。レゲエって日本だと人気がなくて、でも『絶対に俺がシーンを変える』って断言していて。あとBAD HOPっていうグループが、HIP HOPの単独グループでは初めて東京ドームでライブをやって。『人気がない分野で、あそこまで行った』という感じに思われていて。そういう他の分野、同じような境遇でも頑張っている人達を見ていると、僕も周囲から無謀だと思われてもやるしかない。やっぱり挑戦しないといけないなって。

なんか無敗、初回KO勝ちとかしていて、それを守り続けたいという小さいことに拘ってしまっていた自分がいて……。そんなこと気にしていたら、何も挑戦できないなって」

──そして一気に豪州チャレンジに至ったと。

「今回の相手、豪州1位という評価もあるみたいで。この話を今年に入って聞いて、『やるしかない』と思いました。あと、レゲエをやっている友人の仲間の一人が去年、豪州で交通事故に遭って後遺症が残ってしまったんです。そのタイミングで、豪州での試合というオファーがあった。これは運命だと思いました。豪州で1階級上の強い相手に勝つ姿を彼に見せたい……」

──ニコルの試合映像を見ると、フライ級でも大きいように見えました。圧力が凄まじくて。

「柔術も黒帯だそうです。打撃戦で相手の意識をそっちに向けて、テイクダウンを奪う。レスラーで寝技ができる。とにかくグラップリングが強いです」

──スイッチヒッターで、どちらの構えでもテイクダウンができて、しかも初動が掴みづらいような仕掛けもありました。

「あれは……結構、危ないですよね。壁レスも凄く強いし、バックを取る力も秀でています。とりあえず僕はストライカーなので、打撃で相手の組みを潰して自分のペースで戦うことが大切になってくる。僕の方がスピードはあるので、パワーに対して俊敏性と体重移動で崩していきたいです」

──そのような猛者を相手に、パンパンとパンチで勝っていた頃と比較して一声選手は今、MMAファイターとしてどのような点で進化したという感覚がありますか。

「う~ん、米国に行かせてもらったことをきっかけに組みの反応が以前よりできるようになりました。あの時はまだ構えもアップライトでしたが、今は重心を落とすようになりました。あとは壁レスですかね、そこはできるようになりました。壁レスのスタミナがつきました。(井上)直樹さんと練習をさせてもらって、こんな強い人がいるんだって痛感しているんですけど(苦笑)」

──1年10カ月振りの実戦、リングロスなど気になることはないですか。

「ないです。気にしても、何も変わらないので」

──押忍。頼もしいです。今回の試合、自らのキャリアにとってどれほど重要だと捉えていますか。

「人生が変わる勝負だと思っています。戦ってみてパワーで圧倒されるようなら、今後はONEのストロー級一点に目標をしぼります。勝敗に関係なく、イケるという感触があったらBeatdownに継続参戦したいですし、他でも力を試したいです。日本ではフライ級で有望視されている選手を見ると、組みの選手が多いじゃないですか。堀内選手は世代もキャリアも違いますが、最近は組みが主体のように見えますし──同世代の平良選手も神龍選手も組んで極める系です。

そういう組みの選手が多いフライ級で、ゴリゴリのストライカーがいればもっと面白くなるんじゃないかと。とにかく今回の試合を戦ってみないと分からないのですが、チームの皆、友達、仲間に頑張ればできるんだっていうところを見て欲しいです。あと自分と同じような体格の選手の希望になることができれば……と思っています」

■放送予定
3月9日(土・日本時間)
午後4時00分~Beatdown Promotions YouTube Channel

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