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【Special】J-MMA2023─2024、住村竜市朗「娘から――調子エエやん。もうちょっと続けたら、って」

【写真】何だかんだで仲が良い竜市朗&斉明里の親子(C)MMAPLANET

2023年が終わり、新たな1年が始まるなかMMAPLANETでは2023年に気になった選手をピックアップ──過ぎ去った1年を振り返り、始まったばかりの1年について話してもらった。
Text by Shojiro Kameike

J-MMA2023-2024、第九弾は住村竜市朗に話を訊いた。2023年は2月の試合を最後に戦いの場をDEEPからパンクラスへと移し、クリスマスイブには林源平を下してベルトを腰に巻いている。年末年始に地元の淡路島へ帰省し、年明けにはキングジム神戸で練習を開始した住村を尋ねると、そこにはアマチュアファイターの娘・斉明里の姿もあった。日本MMA界随一のスベリ芸を見せる王者が、娘と2024年について語る。

■2023年住村竜市朗戦績

2月11日 DEEP112
○2-1 嶋田伊吹(日本)

7月9日 Pancrase336
○3-0 草MAX(日本)

9月24日 Pancrase337
○2R4分59秒 by TKO 藤田大(日本)

12月24日 Pancrase340
○5R2分09秒 by TKO 林源平(日本)


――年末年始は淡路島に帰省し、明石大橋を渡って神戸まで練習に来ているのですか。

「はい。車で40分ぐらいだから近いですよ」

――それは東京に練習拠点を移して以降、毎年同じスケジュールなのでしょうか。

「もともと東京に出る前からキングジムでお世話になっていて、DEEPのベルトを獲った時は週3~4ぐらいでマサさん(小西優樹キングジム神戸代表)と一緒に練習させてもらっていました。今は年末年始ぐらいですね。あと娘の所属もキングジムにお願いしていて」

――住村斉明里選手は淡路島から神戸のキングジムに通っているのですね。

「そうですね。本当はバスと電車で通う約束やったけど、車で送り迎えしないと練習に行かないようになり――それで中学3年間という、一番伸び盛りの時期を棒に振りました(苦笑)。高校に入ってから柔道を始め、キングジムでも練習しているという状態です」

――斉明里選手が初めてアマチュアMMAの試合に出たのは何歳の時ですか。

「小1から練習を始めて、MMAの試合に出たのは中2ぐらいからじゃないですかね」

――当初は本名で試合に出ていましたが、昨年11月のDEEP大阪大会では「セアリ」というリングネームで試合をしています。

「僕の娘だと思われたくなかったらしいですよ。(斉明里選手に向かって)なんでなん? 普通やったら住村斉明里で試合に出るやろ」

斉明里 (小西代表に)本名は嫌ですよね?

小西 いや、本名でエエと思うけど(笑)。

――アハハハ。住村選手から見て、斉明里選手の実力はいかがですか。

「まだまだ全然、っていうレベルですよ。打撃もできないし、レスリングもできない。寝技もフィジカルも弱くて」

――斉明里選手の試合を見る時の目は、父親のものなのか。あるいは一人のファイターとして見ているのでしょうか。

「最初の頃は父親として緊張していました。でも11月は僕もブチギレましたね。トップを奪うたびに同じ返され方をされていたので。マサさんも僕も怒っていました。だから今は自分もファイターとして、いちファイターとしての娘を見ているんだと思います」

――なるほど。一方で住村選手ご自身の2023年は、どのような1年だったでしょうか。

「良い1年だったと思います。2022年が悪かったですからね。もう引退かな――と考えていましたが、そこからまた頑張って良かったです」

――2023年は7月からパンクラスに参戦し、3戦目でベルトを巻きました。

「3戦目でタイトルマッチ、というのは想定内でした。何なら2戦目でタイトルマッチをやりたかったです。それでも3試合やらせていただいて、結果的に良かったと思います。藤田戦の内容から見えて来るものもありましたしね」

――藤田戦で見えてきたものとは?

「組みの部分ですね。組みで勝負していけると思いました」

――では改めて、パンクラスのベルトを獲得した感想をお願いします。

林戦もTD→塩漬けパターンかと思われたが……(C)MATSUNAO KOKUBO

「試合内容は完封だったと思います。相手の得意な部分——強打を封じ込めて戦うことができました。ベルトを巻くことができたのは、率直に嬉しいです。嬉しいけど、また次の挑戦を見据えていきたいですね」

――試合内容でいえば、住村選手はずっと「塩漬け上等」を掲げていました。しかし藤田戦から2試合連続でフィニッシュしています。まず藤田戦でパウンドアウトした時、トップキープしたまま試合を終えようとは思わなかったのですか。

パウンドアウトでKOPに。ポイントはヒジ打ちだった(C)MATSUNAO KOKUBO

「それは思わなかったです。藤田戦はたまたまグラウンドでヒジが効いて、藤田選手が一回落ちたんですよ。それでイケるんじゃないかと思って、パウンドをまとめました。あの試合でグラウンドのヒジの感触を得たのが、タイトルマッチでも生きましたね」

――もし塩漬けを優先するなら、ヒジ打ちもリスクではないですか。

「リスクではないです。言えば、掛け逃げみたいなものですから」

――というと?

「ヒジを打って逃げて、打って逃げて――だからリスクはないですよね。打つ時に胸を張っているわけでもなく、上体も起こしきってはいないので。そこで相手の気持ちが折れたのが分かり、ヒジとパウンドをまとめていきました」

――「塩漬け上等」と言いながらも、実は塩漬け上等ではなかったのでしょうか。

「安全パイ、ですね。リスクを抑えて、安全パイで試合をするということです。でも最近は塩漬けを期待する方が増えたので、その期待を裏切ってやろうと思いました(笑)。天邪鬼ですね。塩漬けも天邪鬼みたいな感じじゃないですか。みんなが打ち合いとかを期待するなかで、『俺はそういう試合はしないよ』って」

――ただ、2試合連続フィニッシュしているので、次の試合も期待されるかと思います。

「だから塩漬けに戻ります!」

――えぇっ!?

「結局、僕のやっていることは自己満足ですよ。試合を観に来てくれたお客さんに、夢や感動を与えたいとか思っていません。ただ自分を応援してくれている方たちが喜んでくれたら良くて。そういう選手が勝ってベルトを巻く――他の選手はムカつくかもしれないけど、どんどんムカついてほしい。僕は悪いヤツやから、むしろウェルカムですよ(笑)」

――そんな悪いお父さんの試合を観て、斉明里選手はどのように仰っているのでしょうか。

父娘が並んで汗を流す、素晴らしい年明け(C)SHOJIRO KAMEIKE

「娘は『早く引退してほしい』と言っています。もう怪我してほしくないっていう気持ちが強いんやと思いますよ。僕が倒れるところも見ていて――自分が格闘技を経験したからこそ分かるものもあるでしょうし。そういう娘の気持ちが、僕の塩漬けの試合にも繋がっているのかもしれないです」

――……。

「でも最近は『調子エエやん。もうちょっと続けたら』と言うんです」

――それはファイターとしても、父親としても嬉しい言葉ですね。

「僕は緊張しぃやから、試合前は娘とLINEでやり取りするんですよ。僕が『緊張してきた』 と送ったら、娘が『やることやってきたんやから、あとは体が勝手に動くやろ。今さら緊張しても仕方ないやん』と返してきました。その娘のメッセージに対して、僕は『押忍!』と。女の子のほうが肝っ玉は据わっていますね」

――メチャクチャ仲が良いじゃないですか。

「なのに本名は名乗らないんですよね(苦笑)」

――アハハハ。

「たぶん『住村竜市朗の娘』って書かれたくないんやと思いますよ。親の七光りで試合に出たくない。自分の力で出たい、と。でも僕からすれば、父親の名前だろうと何だろうと使えるもんは使えば良い。それで自分自身が有名になれば、僕の名前なんて消えていきますから」

――斉明里選手のために東京から淡路島に戻ってくることは考えなかったのですか。

「それは思わなかったです。自分には自分の夢があり、まだ青春していますから。一度東京へ行ったからには、すぐに淡路島に帰ろうとは考えていません。娘は娘で頑張る。自分は自分で、東京で頑張る。その気持ちは娘も理解してくれています」

――ではベルトを巻いて迎えた2024年は、どのようなキャリアを過ごしたいですか。

「地元で試合したいなっていう気持ちもありますけど……一番の心配は、僕ってチャンピオンになったら弱くなるんですよ。だから今後もチャレンジャーの気持ちで、どんどんチャレンジしていきたいと思っています」

――新しいチャレンジ、ですか。

「まだ具体的な試合の予定は決まっていませんが、MMA史上初のことを考えています。自分のMMAキャリアも、もうそんなに長くはない。でも2023年の試合で、いろんなものが繋がってきて、今の自分が一番強いです。ただ、チャンピオンになってしまうと自分の中に油断が生まれてしまう。そうならないよう、2024年もチャレンジャーの気持ちで戦います」


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase336 キック シンディレ・マネンゲラ 田中路教

【Pancrase336】マネンゲラはガードから動かず。フルラウンド、パウンドを打ち続けた田中が判定勝利

【写真】とにかく動かないマネンゲラに田中はパンチを打ち込み続けた(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
田中路教(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
シンディレ・マネンゲラ(南アフリカ)

マネンゲラの右カーフキックで田中がバランスを崩す。プレスをかける田中に対し、マネンゲラはワンツーを繰り出した。田中がシングルレッグで組むも、マネンゲラがバックを狙う。反転した田中がトップへ。マネンゲラが田中の左腕を抑えて、右足を上げていく。マネンゲラのクラッチを切った田中は両腕を抱えられながら、マネンゲラの左足を越えた。ハーフガードのマネンゲラはフルガードに戻すが、田中もすぐに一本足を越えるという展開が続く。

田中を首を右腕で抱えながらケージに押し込まれるマネンゲラ。田中は左右のボディにパンチを打ち込む。マネンゲラもギロチンで絞り上げるまでには至らない。首を抜いた田中の左腕を取りに行くマネンゲラだが、それを潰した田中がパウンドを落としていく。マネンゲラも田中の左足を抱えるも、田中はクルフィックスでマネンゲラの動きを封じ込めた。

初回はジャッジ3名とも田中の10-9としている。

2R、マネンゲラが右ローを打ち込む。田中は左ジャブを突きながら右を振るうと同時に組みつき、マネンゲラに背中を着かせた。マネンゲラはここでも田中の左手首を抑えて、右足を上げていく。それを潰した田中は右腕を差し上げ、マネンゲラの右足を越える。ハーフガードのマネンゲラもフックガードに戻す。

田中は腰を上げて強いパウンドを落とした。マネンゲラは田中のワキをくぐろうとしたが、潰した田中がトップをキープする。田中がパスするもマネンゲラがフックガードに戻した。声を挙げながらパンチを打ち込む田中に対し、マネンゲラはハーフガードから潜りに行くも、田中は抑えて左パウンドを連打した。

2Rもジャッジ3名が田中の10-9に。

最終回、距離を測りながら田中が前に出る。田中の右ミドルがヒット。マネンゲラも右カーフキックを当てる。マネンゲラにケージを背負わせた田中が飛び込むも、マネンゲラが左に回った。田中はマネンゲラが出て来たところにカウンターで組みつき、グラウンドへ。ハーフガードのマネンゲラを抑え込む。

フルガードに戻したマネンゲラに連打を浴びせる田中。マネンゲラは田中を抱え込んだまま動かない。田中はマネンゲラの左足を越え、さらにニースライドでサイドに回った。しかしマネンゲラもハーフに戻す。潜りに来たマネンゲラを潰してパンチを浴びせ続ける田中は、最後にラッシュを見せて試合を終えた。

裁定は文句なく田中がフルマークの判定勝ち。「この2カ月間、日本での生活が戦う気持ちを呼び覚ましてくれました」と涙を浮かべながら周囲へ感謝を述べた田中は「跳ね返されたけど、また世界で戦いたいので応援してくれたら嬉しいです」と語った。


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DEEP MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase336 キック 住村竜市朗 草MAX

【Pancrase336】宣言どおり!? 元DEEP王者の住村がTD&コントロールで草MAXをドミネイト

【写真】自分のやるべきことをやり切った勝利(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
草MAX(日本)

サウスポーの草MAXが右ジャブを伸ばすと、住村は左右ローでけん制する。住村がワンツーから組みついたが、草MAXが突き放した。右ロー、右前蹴りを見せる住村に対し、草MAXもローを繰り出す。パンチを振るって草MAXにケージを背負わせる住村。草MAXはケージ中央に戻ったが、住村がニータップで飛び込みグラウンドに持ち込んだ。ケージ際でパスした住村はサイドで抑える。草MAXはケージキックから反転するも、住村がバックに回った。

右足を入れる住村は、立ち上がる草MAXを再びグラウンドに引きずりこむ。草MAXはハーフガードへ。左腕を枕にして、草MAXの右手首を抑える住村はパスを仕掛けていく。ケージ際へ下がる草MAXをパンチで削る住村が、立ち上がった草MAXから離れてケージ中央で見合って初回を終えた。

初回はジャッジ3名が住村に10-9をつけている。

2R、住村の右インローを草MAXがカット。草MAXを右ローを繰り出したところで住村が飛び込み、ニータップでテイクダウンを奪った。二重絡みのハーフガードで守る草MAXを抑え込む住村は、コツコツとパンチで削る。さらに左ヒジを入れる住村。パスからバックに回り、草MAXの左手首を抑えた。左足を差し入れ、左腕をキムラで抱えてきた草MAXの動きを完全に潰した。

2Rもジャッジ3名が住村に10-9をつけている。

最終回、草MAXの左三日月蹴りが住村のボディに突き刺さる。しかし組みついた住村がボディロックからグラウンドに持ち込んだ。テイクダウンと同時にパスしている住村はサイドへ。コツコツと左ヒジを叩きつける住村は、さらに左腕を枕にして肩を叩きつける。体を起こした草MAXのバックに回った住村は、ケージ際でバックコントロールで優位に進めている。ボディにヒザを突き刺し、草MAXを立たせない。

残り1分で足を入れた住村がバックマウントから草MAXの体を伸ばす。最後はバックコントロールから、立ち上がった草MAXを再びグラウンドに引きずりこんで試合を終えた。

裁定は本人の言う「塩漬け」にした住村がフルマークの判定勝ち。相手が動きたくても動けない。動かさないのは技術だ。


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase336 植松洋貴 野田遼介

【Pancrase336】生まれた子供に捧げる勝利。野田が植松を前蹴りを効かせ、パンチ連打で仕留める

【写真】この気迫から試合後のギャップよ……(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
野田遼介(日本)
Def.1R3分18秒 by TKO
植松洋貴(日本)


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase336 キック 大塚智貴 松井斗輝

【Pancrase336】左ジャブ、左フック、左ボディ。左でコントロールする松井がランカー大塚に判定勝ち

【写真】松井の左で大塚の右目付近は大出血。さらに右ストレートも当たった(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
松井斗輝(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28.
大塚智貴(日本)

大塚が左ローから左ハイ。松井はガードを固めて距離を詰め、左ハイを見せる。シングルレッグで組んだ大塚がドライブするも、松井が両腕を差し上げて組み大塚をケージに押し込んでいく。差し返した大塚がケージから離れると、松井が再び前に出る。しかし松井の右をかわした大塚の左フックがヒット。松井の左足にシングルレッグで組んだ大塚だが、松井が腕差し上げてケージに押し込み、首相撲から右ヒザをボディに突き刺した。

離れる大塚を追う松井が、右ボディブローを決める。頭を振りながら左右フックと左ジャブを伸ばす松井は、大塚の右フックをかわした。大塚は右ローを当てる。シングルレッグをフェイントにパンチを振るった大塚は、サイドキックで距離を取る。至近距離の打ち合いから組む大塚に対し、右腕を差し上げた松井がケージ際へ。松井は肩パンで大塚の顔を跳ね上げながら、首相撲から左ボディを突き刺した。離れてサークリングする大塚もローを返して初回を終えた。

初回はジャッジ3名とも松井に10-9をつけている。

2R、松井が距離を詰めながら左ジャブを突く。ケージを背にした大塚がダブルレッグを狙うも、これを松井がかわす。大塚が距離を詰めると、松井が左ボディアッパーを突き上げた。左ジャブで試合をつくる松井はワンツーも繰り出すが、大塚の左ジャブが当たる。互いに左フックを空振りしたあと、大塚が組みついたが松井が切り返した。松井は大塚をケージに押し付けて、肩でアゴを跳ね上げる松井。

離れ際にボディブローを当てる松井。しかし大塚の右を食らって効いたか、下がって尻もちを着かされてしまう。オーバーフックから立ち上がる松井を大塚がケージに押し込む。シングルレッグに切り替えた大塚は、テイクダウンできないとみるや右ヒジを叩き込んで離れた。松井は左ジャブを突き続け、大塚の左右フックをスウェーでかわす。残り30秒で右ローを連続で当てた松井は、残り10秒で打ち合いからダブルレッグで組んできた大塚を潰してサイドに回った。

2Rはジャッジ1名が大塚の10-9、2名が松井に10-9をつけた。

最終回、大塚の左ジャブに対し松井の右クロスは届かず。松井の左ローに右フックを合わせる大塚は、サークリングしながらコツコツとパンチを当てている。松井の左足にシングルレッグで入った大塚がドライブ。しかし大塚はこだわらずに離れた。サークリングする大塚を追う松井は、右ストレートから返しの左フックを当てた。バランスを崩して尻もちを着いた大塚に対し、松井はグラウンドに行かず、レフェリーがブレイクした。

大塚の右目尻から大量の出血が見られる。右腕を回しながら相手を煽る松井が、右の打ち下ろしを当てた。サークリングしている大塚の動きが落ちた。松井は大塚の左フックにカウンターで左を合わせ、さらに蹴りを散らして追う。左ジャブでコントロールし続ける松井は、最後に距離を詰めてきた大塚からダブルレッグでテイクダウンを奪った。

裁定はジャッジ2名がフルマークをつける判定で、松井がランキング8位の大塚を下した。


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase336 川北晏生 高城光弘

【Pancrase336】ツイスター狙いで始まりツイスター狙いで終えた高城が川北をスプリットで下す

【写真】(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
高城光弘(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
川北晏生(日本)


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MMA MMAPLANET NAGI. o PANCRASE Pancrase336 ライカ

【Pancrase336】左フックのカウンターから一気に攻めたライカ、NAGIに秒殺KO勝ち

【写真】今日はパンチと決めていたというライカ(C)MMAPLANET

<女子フライ級/5分3R>
ライカ(日本)
Def.1R0分25秒 by TKO
NAGI(日本)


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase336 伊藤丈皓 佐藤生虎

【Pancrase336】プロデビュー戦の佐藤生虎が最初の左一発で伊藤丈皓をKO

【写真】(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎(日本)
Def.1R1分01秒 by TKO
伊藤丈皓(日本)


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ABEMA DEEP MIYU MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase335 Pancrase336 Road to UFC RYO UFC YouTube   シンディレ・マネンゲラ パンクラス プロレス ライカ 中村優作 中田大貴 住村竜市朗 名田英平 川北晏生 平田樹 平田直樹 松井斗輝 沙弥子 海外 田中路教 草MAX 近藤有己 野田遼介 高城光弘 高木凌 鶴屋怜 鶴屋浩 黒澤亮平

【Pancrase335&336】計量終了 中村優作滑りまくり──パンクラス計量会場で見聞きした、よもやま話

【写真】名田が計量を無事パスした時には、約開始から2時間──午後1時58分になっていた (C)MMAPLANET

明日9日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase335&336の計量が8日(土)、新宿区の新宿サンエービル会議室で行われた。

昼夜2本立ての明日のイベントの計量は335大会が正午から、336大会は12時50分から始まったが、共に1度目の計量で体重をオーバーする選手が現れた。

それでも336大会で川北晏生と対戦する高城光弘と、335 大会でRyoと戦う名田英平は時間内の再計量でパス。しかし、前田浩平の相手ジョセフ・カマチョは「僕もグアムに行った時は減量が大変でした。落とせること信じています」という前田のエールも届かず、時間内にパスできずに契約体重マッチとなった。


■計量パス後、それぞれマイクで意気込みを語るというなかで段取りとして「直接、対戦相手にマイクを渡すのが嫌な場合は、こちらに変えてしてもらってそれを渡します」という説明がなされていたが、336大会のメインの田中路教がシンディレ・マネンゲラにしたように、殆どの選手が直接マイクを対戦相手に手渡していた。

■その田中のセコンドとして、計量会場を訪れた盟友・中村優作は「やっぱり南アフリカの人は蛍光灯に弱くて、部屋の中ではサングラスをしてるんですかね」とボケなのか、本気なのか分からない一言を吐く。

さらに「選手はマイクを自分から要求することはできません」という審判団の説明を受けて、計量終了後に「セコンドはマイクを要求して良いんですか」と質問し、またもスベる。それでも慈悲深い梅木良則氏より「退場してもらいます」と返答を貰っていた。

そんな男どアホウ中村は大阪市阿倍野区にある洪游會本部道場で、日本拳法家をMMAファイターに育てるべくチーム・ファウストを結成し、7月30日のDEEP大阪大会に角野晃平がプロ2戦目に挑むなど、団体の枠を超えた若い選手の育成に乗り出している。

■今やメディアの前にすっかりと姿を見せなくなった平田樹も、立川大会の計量と同様に兄・直樹の共に計量会場に。再び海外での練習が予定されているなか、現状はトライフォースでトレーニングをしているという。

■ライカと戦うプロレスラーのNAGIは、計量をマスク着用で無事終えた。

明日の試合では当然のように素顔で戦うことが、審判団より確認されている。

■パンクラス2戦目=大塚智貴戦を控えた松井斗輝は「この試合で勝って、次、タイトルに」と宣言。その松井は明らかに体が大きくなり、より組み技有りのMMAファイター・ボディとなっていた。「サポートを受けフィジカル・トレーニングを取り入れた効果」と鶴屋浩パラエストラ千葉ネット代表の弁。松井が狙うタイトルは鶴屋怜が保持しているが、パラ千葉ネットのベストストーリーは鶴屋がRoad to UFCで優勝してベルトを返上、そのベルトを松井が取る獲るというものだ。

■Pancrase335視聴方法(予定)
2023年7月9日(日)
午後12時30分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET, ABEMA プレミアム、U-NEXT

■Pancrase336視聴方法(予定)
2023年7月9日(日)
午後5時15分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET, ABEMA プレミアム、U-NEXT

■Pancrase336計量結果

<バンタム級/5分3R>
田中路教:61.55キロ
シンディレ・マネンゲラ:61.3キロ

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗:77.5キロ
草MAX:77.45キロ

<ストロー級/5分3R>
野田遼介:52.55キロ
植松洋貴:52.6キロ

<フェザー級/5分3R>
糸川義人:65.8キロ
平田直樹:66.15キロ

<フライ級/5分3R>
大塚智貴:56.7キロ
松井斗輝:57.1キロ

<バンタム級/5分3R>
高城光弘:61.7キロ→61.65キロ
川北晏生:61.1キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:57.1キロ
NAGI:55.45キロ

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎:76.75キロ
伊藤丈皓:77.45キロ

■Pancrase335計量結果

<フェザー級/5分3R>
中田大貴:65.9キロ
高木凌:66.05キロ

<ストロー級/5分3R>
黒澤亮平:52.6キロ
小林了平:52.15キロ

<ウェルター級/5分3R>
近藤有己:72.5キロ
佐藤豪則:72.6キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:67・25キロ→66.15キロ
Ryo:66.15キロ

<57.8キロ契約/5分3R>
前田浩平:57.05キロ
ジョセフ・カマチョ:58.05キロ→57.85キロ

<ライト級/5分3R>
余勇利:70.65キロ
貞永大輔:70.15キロ

<女子アトム級/5分3R>
沙弥子:47.7キロ
MIYU:46.6キロ

<ライト級/5分3R>
水杉泰誠:70.7キロ
鈴木悠斗:70.45キロ

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE PANCRASE Pancrase336 PRIDE UFC YouTube キャメロン・サーイマン シンディレ・マネンゲラ パンクラス ルサンド・ビコ 田中路教

【Pancrase336】田中路教と対戦、マネンゲラ「僕の方がゲーム運びが上手いから、フィニッシュできる」

【写真】この体はヤバい。柔道時代は66キロ級で英連邦王者と南アフリカ王者になっているというマネンゲラ (C)MMAPLANET

9日(土)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase336で田中路教と対戦するシンディレ・マネンゲラをオープンワークアウトからの共同囲み取材後に、単独インタビュー。

7勝7敗、元EFC Worldwideバンタム級王者。そんな戦績、肩書よりもマネンゲラの肉体が怖さを示すバロメーターとなろう。技と体力、精神力で勝敗が決まるなら、この体力が脅威にならないはずがない。


──ようこそ、日本へ。南アフリカからの長旅、そして時差と季節の違いもあり、アジャストすることが多いかと思います。

「とにかく日本に来ることができて嬉しい。柔道をやっていて、ずっと講道館で練習をしたい、日本で試合がしたいと思っていたんだ。それにMMAに転向するきっかけになったのも、PRIDEのビデオを見たからなんだ。

今、南アフリカは冬だけど僕は夏の方が好きだから日本の気候は問題ないよ。好きな季節だし、日本の暑さは本当に気にならない。冬に来る方が嫌だ。これまでアジアの国はUAEに3度に行ったことがあるけど、これだけの時差を経験したことは正直なかった。なのに、そこも全然平気なんだよ」

――もう生き物として強いとしか表現のしようがないですね(笑)。

「アハハハ」

――ところでシンディレの過去の試合を見ると、とてもバンタム級に見えない体躯を誇っていました。

「柔道では60キロから66キロで戦っていた。MMAに転向し、最初はチームメイトのルサンド・ビコがバンタム級で戦っていて、僕は同じ階級でやりたくなかったからフェザー級で戦っていた。そして彼がフライ級に落とした時にコーチからバンタム級で戦っていこうと言われたんだ」

――今、通常体重は何キロぐらいなのでしょうか。

「72キロか、73キロぐらいだよ」

――長時間のフライトがあると、体重は増える傾向になりますが現状は何キロですか。

「公開練習前は68キロか、69キロぐらいで。ここに来るまでに汗をかき、動いたから67キロには落ちているはずだ。飛行機に乗っているときも、たくさん水を飲んでウォーターローディングしてきたから問題ないよ」

――なるほど、計量まで2日であと6キロですね。

「今のたくさん水を飲んで汗をかいたから、ここからホテルに戻った時点で65キロになっているだろう。あとはドライアウトだ」

――さきほど「柔道家時代から日本で戦いたかった」、そして「PRIDEの影響でMMAに転向した」と言われていましたが、現実問題としてEFCからUFCやONEに進めなかった選手は中東や欧州のプロモーションに進出し、それこら上を狙うケースが多いです。ルサンド・ビコもパンクラス後はEFCに戻り、そして中東経由でフランスのアレスFCで戦っています。

「確かに日本以外に大きなMMA大会は存在している。ただし、日本のようにマーシャルアーツが文化として存在している国はない。だから、MMAであっても日本で戦いたいと思ってきた。日本のファンはとても熱心に試合を観て、会場も凄く静かだと聞いている。

僕はマーシャルアーツだからね。礼を重んじて戦いたいんだ。EFCはずっとアメリカンな雰囲気だったからね。そういう風にファイトやファイターを尊敬してくれる日本のファンの前で戦いたいんだ」

――なるほどです。かつてEFCタイトルを争ったキャメロン・サーイマンが同じ週末にUFCで戦います。意識することはありますか。

「キャメロンは無敗の素晴らしい選手だ。絶対に次の試合も勝つだろう。キャメロンと僕、2人の南アフリカ人ファイターが同じ週末に米国と日本で勝利する。南アフリカのMMAにとって、こんなに素晴らしいことはないよ。日本と米国で南アフリカの国旗が高々と掲げられるんだから」

――では田中選手の印象を教えてください。

「ビデオを見たけど、良いファイターだ。でも僕の方がゲーム運びが上手い。だから、フィニッシュできると信じている」

――フィジカル&ストレングスがアドバンテージなると思っていますか。

「もちろん。ただ接戦になるだろうね。タナカは優れたファイターだから。ただし僕はパンクラスのチャンピオンを狙っている。タイトルに近づくため、用意された試合は全て勝つつもりだよ。そのためにもパンクラスで続けて試合をしてきたい。チャンピオンになるためには色々なプロモーションで戦い、色々な対戦相手のことを考えるよりも、一つのショーで試合を続けて、その階級の選手のことをより深く知ることが大切だと思っているんだ」

――では日曜日、どのような試合を日本のファンに披露したいですか。

「良い試合だ。僕もタナカもMMAファイターとして何でもできる。だから、良い試合になるよ」

■視聴方法(予定)
2023年7月9日(日)
午後5時15分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、U-NEXT、TIGET、ABEMAプレミアム

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