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45 DREAM K-1 MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship ONE FN22 ウェイ・ルイ キック ジョナサン・ハガティー ジョン・リネケル ボクシング ルンピニー 秋元皓貴

【ONE FN22】秋元皓貴が約1年6カ月ぶりの復帰戦、対戦相手はONE初参戦のウェイ・ルイ

5月4日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニー・スタジアムで開催されるONE Fight Night 22にて、秋元皓貴×ウェイ・ルイのバンタム級キックボクシングルールの一戦が決まった。
text by Takumi Nakamura


ウェイ・ルイは中国・武林風WLFでの活躍を経て、2017年2月に新生K-1で初来日。初代ライト級(62.5kg)王座決定トーナメントを制して王座に就くと、同年6月にはゴンナパー・ウィラサクレックを下して初防衛に成功した。

翌2018年3月に卜部功也に敗れて王座を明け渡し、それ以降は中国を中心に戦ってきたが、今年3月にONE Championshipとの契約が発表され、ONEデビュー戦で元ONEキックボクシング世界バンタム級王者・秋元との対戦が決定。日本の立ち技格闘技ファンにとっては注目カードの実現となった。

一方の秋元は2022年11月のペッタノン・ペットファーガス戦後、イヴォルブMMAのファイトチームが事実上解散となり帰国。イヴォルブMMA時代のコーチ=シアー・バハドゥルザダがジムを構えるアメリカに行く計画もあったが、現在は日本のPOWER OF DREAMを拠点に練習を続けている。

試合については、今年1月のONE日本大会でジョナサン・ハガティーとのタイトル戦やジョン・リネケルとのミックスルールなども計画されるも最終決定には至らず。試合そのものもペッタノン戦以来、約1年6カ月ぶりとなったが「キックにプライドを持って、キックの競技レベルを上げたい」という秋元の想い通りのカードになったと言えるだろう。今回のカード決定に伴い、ONEからのプレスリリースでは以下のコメントが届いている。

秋元皓貴
「自分がONEで中国人を過去に倒してきて、“中国人キラー”と言われるような選手になっていることが嬉しいです。警戒されるということは実力が認められているということかと思います。ただやることは変わらないので、仕事をやり切るのみです。ウェイ・ルイは蹴りもパンチも上手い選手なので、離れた距離での試合になるのかなと予想しています。そこでの攻防っていうのは見ていて面白いのかなと。

ウェイ・ルイも僕も蹴りが得意なので、そこは見どころの一つかと思います。本当に自分も(試合を)たくさん待ちましたし、ファンの方もすごく自分の試合を待ってくれていたと思います。今まで試合がなかった期間しっかりトレーニングをして成長しているし、その姿をお見せできると思いますので、当日しっかり楽しんでもらえたらと思います」

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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FN19 ジョナサン・ハガティー フィリッピ・ロボ ブログ

【ONE FN19】ダウン応酬の大激闘! ハガティーが右クロスでロボを沈め、逆転KO勝ち&王座防衛に成功

<ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
Def.3R0分45秒 by KO
フィリッピ・ロボ(ブラジル)

互いの右ローが交錯する。ロボの右フックにハガティーが右ローを合わせた。ハガティーの右ハイをロボがスウェーでかわす。ハガティーが左ミドルからスイッチし、オーソドックスに戻してロボをコーナーに詰める。ハガティーの右ストレートにロボが左フックを合わせた。頭を下げて中に入るハガティーに対し、ロボは左に回りながら左フックを突き刺す。

左右フックを上下に散らすロボ。ハガティーは右カーフから左ローに繋げる。右ストレートから首相撲に持ち込もうとしたが、これはロボが下がった。残り1分でロボがハガティーをコーナーに詰めて連打を浴びせる。一度離れたロボだったが、右フックを効かせるロープ際の追撃でダウンを奪った。ボディブローを受けて苦悶の表情を浮かべていたハガティーは立ち上がるも、ダメージを感じさせる状態で初回を終えた。

2R、ハガティーが距離を詰めて右カーフを当てる。体が流れるロボだが、パンチを打ち返す。ハガティーは右ヒジを打ち込み、首相撲でバランスを崩させてから連打でロボを追い込む。ロープ際でグラついたロボだが、一旦距離を取るとパンチを打ち込む。しかしハガティーが左フックでダウンを奪い返した。立ち上がり、下がるロボをパンチで追いかける。右スピニングバックエルボーから、距離が詰まると右アッパーを突き上げるハガティー。ハガティーの左ヒジの打ち終わりに、ロボが右フックを打ち込んだ。ロボが右アッパーからパンチを上下に散らす。ハガティーも打ち返し、右ヒジをロボの顔面に叩き込んでいった。

3R、ハガティーが左前蹴りから距離を詰める。右ストレートから左ハイに繋げるハガティーが、さらに打つ下ろしの右クロスでダウンを奪った。ロボは立ち上がるもフラついており、レフェリーが試合をストポップしハガティーの王座防衛となった。


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45 ACA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN16 ONE FN19   アブラォン・アモリン キック ジョナサン・ハガティー ダニエル・ウィリアムス ダヤニ・カルドゾ ファブリシオ・アンドラジ フィリッピ・ロボ ボクシング マンスール・マラチェフ リト・アディワン ルンピニー ヴァウミール・ダ・シウバ 手塚裕之 武尊 猿田洋祐 秋元皓貴

【ONE FN19】キック&ムエタイ王者ハガティー「MMAグローブでムエタイをやりたくてONEを選んだ」

【写真】キックとムエタイの2冠王でもあるハガティーは「プライオリティを置いているのはムエタイだ」と語った (C)ONE

17日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FN19にて、ジョナサン・ハガティーがONEムエタイ世界バンタム級王者として、フィリッピ・ロボの挑戦を受ける。
Text by Takumi Nakamura

タイ人に匹敵する多彩なテクニックとKOする破壊力を併せ持ち、ONEでムエタイとキックボクシングの2冠王に君臨しているハガティー。フライ級時代は減量苦に悩まされたが、バンタム級に階級を上げたことでONEを代表する立ち技ファイターとしての地位を確立させた。MMAPLANET初登場となるインタビューを公開!


――昨年11月のONE FN16ファブリシオ・アンドラジにKO勝利し、ムエタイに続いてキックボクシングルールでも世界王者になりました。あの試合を振り返っていただけますか。

「人間を超えた野獣のような2人の試合になって、そこでしっかり勝つことができた。これからはムエタイだけじゃなくてキックのベルトも防衛していきたい」

――ムエタイ→キックの順でベルトを獲ることになりましたが、どちらのルールを優先してやりたいという考えはあったのですか。

「やっぱり僕がプライオリティを置いているのはムエタイのベルトだ。僕はずっとムエタイをやってキャリアを積んできた。そしてノンオーという子供の頃から見ていた素晴らしいチャンピオンに勝って、ONEムエタイのベルトを巻くことが出来た。僕としてはムエタイのベルトをメインに防衛を続けていきたい」

――MMAPLANET初登場ということで、経歴的な部分も聞かせてください。ハガティー選手は何歳からムエタイを始めたのですか。

「僕の父がMMAファイターで6歳の時に始めて、最初はただ楽しむためにやっていた。13歳から真剣に取り組むようになって、今に至っている」

――ハガティー選手はONE公式サイトの所属の表記が「Keddles Gym/Knowlesy Academy/Team Underground」となっていますが、普段はどこで練習しているのですか。

「最初にKeddles Gymで練習を始めて、Knowlesy Academyに移って、今はTeam Underground MMAで練習している。このジムはMMAという名前がついているけど、ボクシング、キックボクシング、ムエタイとあらゆる格闘技を学ぶことが出来るジムなんだ」

――ハガティー選手は以前からテクニックに優れた選手でしたが、それはコーチの指導によるものなのですか。それとも自分でもテクニックを考えるのが好きなのですか。

「僕には父を含めて3人のコーチがいて、本当に素晴らしいコーチたちだ。それと同時に神様が僕に格闘技の才能というギフトもくれた。そのギフトを活かしてくれる最高のチームのおかげで今の僕があると思っている」

――ちなみにタイ人のコーチに教わったことはないのですか。

「普段はイギリスで練習をしているんだけど、試合前になるとタイのサムイにあるジムでトレーニングキャンプを行う。そこにはクジャックというタイ人コーチもいるけど、イギリスからトレーナーのクリスチャン・ノーズも一緒に来て、そのチームでトレーニングしている」

――イギリス人のトレーナーと練習して、一流のタイ人と渡り合うテクニックを身につけたのですね。それはすごく驚きです。

「そう言ってもらえてうれしいよ」

――ハガティー選手は色んな選択肢があったなかで、2019年にONEで対戦することを選びました。その理由を教えてもらえますか。

「ムエタイで最高峰の選手が揃っている舞台がONEだし、今もそれは変わらないと思う。それと何よりMMAグローブでのムエタイルールは、僕のファイトスタイルに最もフィットしているもので、ONEのムエタイルールで戦いたいと思って、ONEで試合することを選んだ。今こうしてONEで戦い、ベルトを巻けたことは本当にうれしいよ」

――また昨年フライ級からバンタム級に階級を上げましたが、かなり減量が厳しくなっていたのですか。

「その通り。フライ級時代は本当に減量が大変で、何度も試合前に病院に運ばれたことがある。その時にこれは階級を上げろというサインだと思ったし、チーム全員でバンタム級に上げることを決めたんだ」

――ハガティー選手はフライ級でロッタン・ジットムアンノンと2度対戦して、1度目は判定負け、2度目はTKO負けという結果でした。ずばりコンディションはかなり悪かったのですか。

「フライ級時代はどれだけいい状態に仕上げても70パーセントが最大だった。その状態でも最初のロッタン戦は負けていないと思っている。フライ級ではなんとか気持ちを奮い立たたせて戦っていたけど、やはりバンタム級の方がベストの自分で戦うことが出来る。だからぜひロッタンにはバンタム級に階級を上げてもらって、100パーセントの自分と戦ってほしい」

――今大会ではムエタイ王座をかけて、ランキング3位のフィリッピ・ロボと対戦します。ロボにはどんな印象を持っていますか。

「凄くハードワークでタイトルマッチまで上がってきた選手で、それはランキングにも表れていると思う。スタイルマッチアップでも、自分とはすごく合う相手だと思うけど、しっかり倒してベルトを防衛するよ。バチバチの打ち合いでファンが喜ぶエキサイティングな試合をしたい」

――先日、ONEの日本大会が開催されました。ハガティー選手も地元イギリスで試合をしたいという想いはありますか。

「もちろんイギリスに戻って戦いたいし、ONEもヨーロッパで大会を開催することを計画していると思う。イギリスのファンは最高だから、彼らの前で戦いたいね!」

――またONEがムエタイ・キックの試合を組むことで、多くのファイターが世界中で戦うことが出来るようになったと思います。その状況をどう思いますか。

「チャトリCEOとONEのおかげでムエタイがどれだけ素晴らしいスポーツを世界中に見せられていると思う。それはすごくうれしいし、彼らの取り組みには本当に感謝しているよ」

――日本ファンはキックルールでのハガティー選手と秋元皓貴選手の試合を望む声が多いです。彼との試合は意識していますか。

「僕とヒロキの試合は絶対に実現するだろう。ヒロキはすごくパワフルで強いファイターだけど、もし戦うことになったら勝つのは僕だよ」

――今では階級が変わったので簡単ではないことは百も承知なのですが……ハガティ、ロッタン、スーパーレック、武尊の4人が絡むところは見たかったです。一人の格闘技ファンとして。

「そう言ってくれてありがとう。どの選手も世界最高のファイターたちだから、僕も彼らとは戦いたい。ただ先ほど話したようにもう僕はフライ級まで体重を落とすことは難しいんだ。もし彼らがバンタム級に上げることになったら僕はいつでも戦うし、お互いに調整してキャッチウエイトでやることもありだと思う」

――ハガティー選手のようにテクニカルでKOを狙う選手は日本でもファンが多いです。最後に日本のファンにメッセージをいただけますか。

「日本からも応援してくれてありがとう。これからもファンのみんながドキドキ・ワクワクするような相手と戦って、エキサイティングな試合をするよ!」

■放送予定
2月17日(土・日本時間)
午前9時45分~U-NEXT

■ONE FN19 計量結果
※日本時間 2月15日 23時50分時点

<ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ジョナサン・ハガティー:65.31キロ
[挑戦者] フィリッピ・ロボ:65.54キロ

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス:65.77キロ
モハメド・ユネス・ラバー:未計量

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ダニエル・ウィリアムス:56.70キロ
リト・アディワン:56.59キロ

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
リアム・ノーラン:76.54キロ
ナウゼット・トルヒーリョ:76.66キロ

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
手塚裕之:82.78キロ
ヴァウミール・ダ・シウバ(ブラジル)➡アブラォン・アモリン:82.78キロ

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ルーク・リッシ:未計量
エディ・アバソロ:69.74キロ

<ミックスルール女子ストロー級(※56.7キロ)/3分3R>
ワンダーガール・ナット・ジャルンサック:56.70キロ
ダヤニ・カルドゾ:未計量

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
マンスール・マラチェフ:56.59キロ
猿田洋祐:56.59キロ

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
トンプーン・PKセンチャイ:56.70キロ
ティムール・チュイコフ:56.59キロ

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45 AB ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN19 RIZIN YUKI   アブラォン・アモリン クリスチャン・リー ジョナサン・ハガティー ジン・テホ ダニエル・ウィリアムス ダヤニ・カルドゾ チャンネル パク・デソン マンスール・マラチェフ リト・アディワン ルンピニー ヴァウミール・ダ・シウバ 中島太一 岡田遼 平良達郎 手塚裕之 海外 猿田洋祐 秋山成勲 鶴屋怜

【ONE FN19】手塚裕之、対戦相手がアモリンに変更も「自分の良いところを出せば相手の光は消える」

【写真】苦難は続く。それでも手塚はケージに入る。勝つために(C)SHOJIRO KAMEIKE

17日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FN19にて、手塚裕之がブラジルのアブラォン・アモリンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

手塚にとっては、昨年10月にスクランブル出場でジン・テホを下して以来の試合だ。今年1月の日本大会には出場ならずも、その後すぐに今回の試合オファーが届いたという。ただ、当初はヴァウミール・ダ・シウバと対戦予定であったが、計量時点で相手がアブラォン・アモリンとなっている(計量終了後も公式リリースはない)。苦難の戦いが続く手塚だが、勝利に向けて気持ちは清々しいほど明るい。


――日本を発つ直前にも関わらず取材を受けていただき、ありがとうございます(※取材は2月12日に行われた)。

「いえいえ。明日、日本を出発して夕方にはタイに着く予定です」

――昨年10月のジン・テホ戦は9日前の試合オファーだったそうですが、今回は準備期間もあって。

「オファーを頂いたのは試合の1カ月前でした。日本大会に出たいと思っていたけど、結局は試合がなくて。直前まで何があるか分からないから、ギリギリのオファーでも試合ができるように練習して、スタンバイしていたんです。でも日本大会では試合がなく『マジかぁ……』と思った直後に、『次のバンコク大会はどうですか?』という話が来ました」

――手塚選手にとってベストだったのは、日本大会で秋山成勲選手と対戦することだったのですか。ジン・テホ戦直後に秋山戦をアピールしていました。

「日本大会に出場するなら――ですね。僕が日本で試合をするなら、一番盛り上がる相手じゃないですか。秋山選手は名前もあって、レコード上は日本人選手には無敗ですし。そんなカッコいいまま引退してほしくないな、って。日本大会なら秋山選手と対戦したい。それは本心でした」

――その日本大会出場は叶わず。しかしルンピニー大会に出場できるので良かった、ということでしょうか。

「う~ん……日本大会で家族やチームメイト、応援してくれている人たちに試合を見せたかったという気持ちはあります。でもファイターは試合をして勝ち上がっていくことが一番の目的だし、ファイトマネーも特別変わらないのであれば、どこで戦うのも同じだとは思っていますね」

――日本大会か今回のルンピニー大会か。どちらにしても前回の試合から3~4カ月後という試合間隔です。ジン・テホ戦は1年8月振りの試合でした。

「4カ月というのは理想的な試合間隔ですね。何よりも、いつ試合があるか分からない状態が長いよりは、しっかり試合が決まって練習できるようが良いです。試合が決まっていない時期の練習って、『自分は何のために練習しているだろう……』と思う時もあるんですよね。9日前にオファーが来ることもあるから、いつ誰と対戦しても良いように普段から準備はしています。でも、前々から対戦相手も日程も決まっていたほうが、しっかりと自分をつくり上げることができるのも当然で」

――そんななか、セコンドとして岡田遼選手がタイへ帯同するそうですね。所属ジムが異なる岡田選手がセコンドにつくのは、どのような縁があったのでしょうか。

「岡田さんとは一緒に練習しているわけではないのですが、同い年ということを知って、そこからお互いのジムを行き来して意気投合しました。彼は現役選手であると当時に経営者でもあり、かつセコンドとして平良達郎君や鶴屋怜君のセコンドとして海外を飛び回っているじゃないですか。

対して自分の地元というのは、ジムの会長であっても格闘技とは別の仕事を持っているのが普通で。だから急に海外で試合をすることになっても、仕事があるから休みも取れない。前回の試合は9日前だから誰も来てくれる人がいなくて……岡田さんにお願いしたら、快諾してくれたんです。しかもRIZINの中島太一戦が終わってから10日後ぐらいで疲れも残っていたと思うんですけど、快諾してくれて良かったです」

――手塚選手は以前、海外の試合でセコンドを帯同できないこともありました。

「そうなんです。シンガポールで試合をした時は、コロナで現地に連れていくことができなくて――イヴォルブの会員さんを紹介してもらいました。

でも、『戦うのは自分だから』と思っています。もちろん普段から一緒にいる人のほうが良いかもしれないけど、自分の場合は試合直前ってそれほど体も動かさないので。体を休めながら、イメージトレーニングして試合を迎えています」

――そんななかで、岡田選手がセコンドを務めくれた時は……。

「やっぱり同い年だから自分も気を遣わずに、いろんなことをお願いできるんですよ。何より彼は頭が良い人で、指示も的確なおかげで前回は勝つことができたと思います」

――手塚選手がONEで戦うなかで、これまでも様々な困難がありました。それでもONEで戦い続ける理由は何でしょうか。

「まずは海外で、強豪外国人選手と対戦できるという点ですよね。そこでメインストリームにいることができる――かどうかは、自分次第ですけどね。あとはやっぱりファイトマネーの部分は大きいです。プロのファイターである以上、自分のことを高く評価してくれるところで戦いたいので」

――試合間隔は空きながらも、現在は3試合連続フィニッシュしています。その結果、ご自身がONEウェルター級のメインストリームにいると思いますか。

「どうなんでしょうね……。ONEは今、ライト級以上の階級はランキングがないから分かりづらいところはありますね。どうしても軽量級に目が行きがちで。自分の中ではトップ戦線の中にいるとは思っていますけど」

――ライト級&ウェルター級2冠王者のクリスチャン・リーが1年以上試合をしていないのも、階級の現状を考えづらい要因になっているとは思います。もしクリスチャン・リーが復帰し、手塚選手が挑戦者に選ばれた場合――自信はいかがですか。

「クリスチャン・リーかぁ……。もちろん対戦が決まれば、『絶対に勝つ!』という気持ちで試合に臨みます。でも自信があるかどうかは、やってみないと分からないですよね。やっぱり強いチャンピオンだし――何なんでしょうね、あの強さは(苦笑)。でも『対戦したい。ベルトに挑戦したい』という気持ちは、今もずっと持って試合をしています。そのためにも次の試合もバッと倒して、自分が一皮むけたところを見せたいですね」

このインタビューはダ・シウバ戦を前提としたものだったが、15日(木・現地時間)の計量後に手塚の対戦相手がアブラォン・アモリンに変更されたことが正式に発表された。アモリンのMMA戦績は9勝4敗で、昨年からONEに出場し1勝1敗だ。初参戦となったパク・デソンには1R KO勝利を収めたものの、昨年11月にはパキスタンのアフメド・ウジダバに三角絞めを極められている。ここまでライト級(※77.1キロ)で戦ってきたが、今回はスクランブル出場で、ウェルター級(※83.9キロ)契約で手塚と戦う。対戦相手の変更後、手塚がMMAPLANETに送ってくれたメッセージは次のとおりだ。

「前回は9日前のオファーで、前々回が1週間前に対戦相手が代わり――そして今回も現地に着いてから相手が変更となりました。それが僕らしいといいますか(笑)。ハードな状況でも勝つことができる。それが自分の成長を証明する手段だと思っています。

アモリンは喧嘩ができて、柔術が巧い選手という印象です。特に、きちんとフィニッシュに対する嗅覚を備えて、ここぞという時に攻め込むのが巧いというファイターですね。

でも僕が自分の良いところを出せば相手の光は消えます。いつもどおり極めて、4試合連続フィニッシュを狙います!」

■放送予定
2月17日(土・日本時間)
午前9時45分~ABEMA格闘チャンネル

■ONE FN19 計量結果
※日本時間 2月15日 23時50分時点

<ONEムエタイ世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] ジョナサン・ハガティー:65.31キロ
[挑戦者] フィリッピ・ロボ:65.54キロ

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス:65.77キロ
モハメド・ユネス・ラバー:未計量

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ダニエル・ウィリアムス:56.70キロ
リト・アディワン:56.59キロ

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
リアム・ノーラン:76.54キロ
ナウゼット・トルヒーリョ:76.66キロ

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
手塚裕之:82.78キロ
ヴァウミール・ダ・シウバ(ブラジル)➡アブラォン・アモリン:82.78キロ

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ルーク・リッシ:未計量
エディ・アバソロ:69.74キロ

<ミックスルール女子ストロー級(※56.7キロ)/3分3R>
ワンダーガール・ナット・ジャルンサック:56.70キロ
ダヤニ・カルドゾ:未計量

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
マンスール・マラチェフ:56.59キロ
猿田洋祐:56.59キロ

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
トンプーン・PKセンチャイ:56.70キロ
ティムール・チュイコフ:56.59キロ

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45 AB MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship ONE FN15 ONE FN19 グスタボ・バラルト ジョシュア・パシオ ジョナサン・ハガティー ジン・テホ ダニエル・ウィリアムス ダヤニ・カルドゾ マンスール・マラチェフ リト・アディワン ルンピニー ヴァウミール・ダ・シウバ 手塚裕之 猿田洋祐

【ONE FN19】猿田洋祐、1年10カ月振りの実戦で難敵マラチェフと。手塚はダ・シウバ撃破でタイトル接近?

【写真】猿田、手塚、それぞれのONEへの想いがある(C)MMAPLANET

6日(火・現地時間)、ONE Championshipが17日(土・同)にタイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FN19の全対戦カードを発表している。
Text by Manabu Takashima

これまでメインのONEムエタイ世界バンタム級選手権試合=王者ジョナサン・ハガティー✖挑戦者フィリッピ・ロボ、女子ストロー級でワンダーガール・ナット・ジャルンサック✖ダヤニ・カルドゾのミックスルール、ストロー級MMA戦のダニエル・ウィリアムス✖リト・アディワンなどが明らかとなっていたが、今回のアナウンスで全9試合が出揃い手塚裕之と猿田洋祐の参戦がオフィシャルなモノとなった。


昨年10月のONE FN15で10日前のオファーを受け、ジン・テホを腕十字で下したものの熱望していた日本大会の出場が叶わなかった手塚は、今後の進路を真剣に考えるようになっていた。しかし、バジェッドの関係で出場を逃したことで直後のFN大会への出場が決まり、心も晴れてヴァウミール・ダ・シウバ戦に臨むこととなった。

一方の猿田は2022年4月以来、1年10カ月振りの実戦復帰となる。グスタボ・バラルトに判定負けを喫した後、自らのジム「Fight Beat Workout」と開き現役生活に区切りをつけるという想いもあった。そんな猿田だが、ONEとの契約が残っていることで再び戦いの舞台に戻ってくることを決めており、今回マンスール・マラチェフを相手に再びグラブをつけることに。

(C)ONE

手塚と戦うダ・シウバはONEでは1勝2敗、通算9勝3敗のブラジル人ファイターだ。

元王者ゼバスチャン・カデスラムに86秒で敗れているダ・シウバを相手に4試合連続のフィッシュ勝利を挙げられれば、タイトル挑戦に繋がる舞台に進める──手塚にとって、終わらせることが大切になる試合だ。

(C)ONE

猿田と対戦するマラチェフは10月7日にジョシュア・パシオと対戦し判定負け、プロ12戦目で初黒星を喫している。

とはいえテイクダウン&コントロールで試合を支配しており、極め切れなかったギロチンのキャッチで星を落とした感はある。

MMAではパシオを上回っていたといっても間違いでないマラチェフに対して、猿田は組み勝つことを狙う選択をするのか。今やONEで判定勝ちを手にするには、MMAで総合的に支配するよりも、一発狙いの大砲で印象点を稼ぐ必要がある──と割り切ることも必要なほど、偏った裁定を考慮しなければならない。

とはいえ、ファイターは一発狙いの練習を日々課しているわけではない。そこには勝利を得るための組み立てが存在する。その組み立ての部分で、猿田が如何にマラチェフを攻略するのか。要注目のファイトとなる。

なお今週金曜日に開催されるONE Friday FightはU-NEXTでライブ中継されることが明らかとなっているが、このFight Night大会に関しては中継及び配信の発表はなされていない。果たして、どのアプリをクリックすればONE中継が視聴できるようになるのか、正式発表を待ちたい。

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MMA MMAPLANET o ONE Special キック ジョナサン・ハガティー ボクシング ルンピニー 秋元皓貴

【Special】秋元皓貴が語る現在と今後―02―「キックにプライドを持って、競技レベルを上げたい」

【写真】秋元は同じ立ち技でもキックへの強いこだわりを持つ(C)ONE

シンガポールから一時帰国している、元ONEキックボクシング世界バンタム級王者・秋元皓貴のインタビュー後編。
text by Takumi Nakamura

前編ではEvolve MMAのファイトチームの事実上の解散、今後の練習環境について話した秋元だが、後編ではムエタイではなくキックルールで戦うことへのこだわり、そして日本大会への想いを語ってくれた。

<秋元皓貴インタビューPart.1はコチラ


――秋元選手がONEに参戦した当初と比べると、ONEの立ち技を取り巻く環境が大きく変わったと思います。今のONEの立ち技の状況をどう見ていますか。

「以前のONEは全体的にレベルが高かったというよりは、数名強い選手がいて他の選手はそこまでだったと思うんです。でもその強い選手を目指して試合をするので、他の選手のレベルの上がるスピードが速いですよね。初めて見たときは『そうでもないな』と思っていた選手が一気に強くなってタイトルに挑戦していたり、そこがすごく印象的ですね」

――毎週ルンピニースタジアムでONE Friday Fightsが開催され、試合もアグレッシブになり、ポイントゲームのムエタイは減ってきたと思います。

「僕も同じムエタイではあるけどONEのムエタイは別物だと思って見ています。みんなアグレッシブに打ち合って、すごいペースで試合を続けているので心配になるレベルです(苦笑)」

――そのなかで秋元選手は立ち技という括りではなく、キックボクシングルールに強くこだわっていますが、それはなぜですか。

「ONEで試合をすることが決まった当初はキックでもムエタイでもどちらでもいいと思っていたのですが、今となってはキックでチャンピオンになりたいし、ムエタイでチャンピオンになろうとは思わないですね。確かにONE FFのムエタイではアグレッシブに戦う傾向がありますが、やっぱりキックとムエタイでは距離も技術も違うし、僕は別競技だと思うんです。だからプライドを持ってキックボクシングをやっていきたいと思うようになりました」

――キックとムエタイをどちらもやる選手もいますが、秋元選手は完全な別競技として「キックボクシング」をもっと確立・完成したものにしたいですか。

「はい。例えば僕が空手で本来より上の階級に出てみようと思ったとき、それは自分が強いからというよりも、相手のレベル的に階級を上げても勝てると思ったからなんです。だからキックとムエタイを両方できるというのは、その選手がすごいと言うよりも、キックとムエタイにそこまで強い選手がいないという風に見えちゃうんです。だから僕はキックボクシングという競技にプライドを持ってやって、競技としてのレベルを上げたいし、ムエタイと兼用している選手には負けちゃいけないと思っています」

――それだけキックにこだわっている秋元選手はムエタイ王者のジョナサン・ハガティーとMMA王者のファブリシオ・アンドラージがキック王座を争ったことを率直にどう思いましたか?

「素直な意見としては、意味がないチャンピオンが生まれただけだなと思いした。早く僕がベルトを獲って自分が真のチャンピオンになりたい思います」

――秋元選手自身、次の試合はいつ頃を予定していますか。

「今のところ具体的な話はないですが、来年中にはベルトを獲り戻したいと思っています。1~2試合やってタイトルマッチでも構わないですし、焦らず急がず今できることをやっていれば必ずチャンスが来ると思っています」

――ONEのチャトリCEOは来年の日本大会開催を明言しています。それについてはいかがでしょうか。

「日本で試合をしたいという想いが強いかと言われたら、そこまではないのかもしれないです。今は生観戦できなくても、世界中どこで試合をやって試合を見ることができますからね。ただ日本で大会が開催されるのであれば、確実に出ていきたいですし、そこで最高のパフォーマンスを見せたいと思います」

――ONEの王座奪還はもちろん、今後のファイターとしての目標はなんですか。

「これはずっと変わらないんですけど、ONEキックボクシングのバンタム級では相手がいないと言われるくらい強いチャンピオンでいたいと思います。ずっと防衛を続けて『誰が秋元を倒せるんだろう?』とか『階級を変えても秋元と戦いたい』と思われるような選手になりたいです」

――秋元選手は長年ONEで試合をしてきて、自分がONEの立ち技を切り開いてきたという想いはありますか。

「僕はONEという団体に強くしてもらったと思っているんですよ。すごく強い選手と試合を組んでもらって、その選手に勝つために色んな練習をして強くなることができたので。それをONEに返していきたいというか。いい試合をしてONEに恩返ししたいです」

――秋元選手の復活、そして日本大会出場を期待しているファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「僕が日本でキックをやっていた頃から見ている人もいますし、ONEに行ってから知ってくれた方もたくさんいると思います。前回は不甲斐ない試合をしてしまいましたが、これからアメリカに行ってさらにレベルを上げてこようと思います。日本大会が正式に決まれば、自分も日本大会に名乗りを上げたいと思っているので、その時はぜひ応援よろしくお願いいたします」

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【Special】秋元皓貴が語る現在と今後―01―「Evolveのファイトチームが事実上の解散になって…」

【写真】約4年住んでいたシンガポールを離れ、今後はEvolveで指導を受けていたシアー・バハドゥルザダのいるアメリカに練習の拠点を移すことを計画している(C)MMAPLANET

昨年11月のONE163でペッタノン・ペットフォーガスに敗れた、元ONEキックボクシング世界バンタム級王者の秋元皓貴。
text by Takumi Nakamura

ペッタノン戦を最後に1年以上試合から遠ざかっているが、この間にシンガポールのEvolve MMAから一旦帰国し、今は新たな練習環境を整えている最中だという。

なぜ秋元はシンガポールを離れることになったのか。そして今後の活動や試合はどうなるのか。ジョナサン・ハガティーが新王者となり、チャトリCEOがONE日本大会の開催を明言する中、日本の格闘技ファンが気になる存在――秋元のインタビューを前後編でお届けしたい。


――秋元選手がシンガポール=イヴォルブMMAを離れ、日本に戻っているとお聞きして取材をお願いしました。改めて今の秋元選手の状況を聞かせていただけますか。

「シンガポールに住んで約4年経ったところでビザの更新が必要だったのですが、ほとんどの選手が更新できないということになったんです。それでイヴォルブのファイトチームが事実上の解散となってしまい、僕も日本に戻ってきたという流れです」

――ビザが更新できなかったのは、シンガポールの法的に難しいということだったのですか。

「そうですね。僕も細かいことは分からないのですが、僕がシンガポールに行ったタイミングで『これからビザの更新が難しくなる』という話は聞いていて、年々ビザを更新せずに帰国する人が増えていたんですね。その流れに僕含めてイヴォルブにいた外国人選手たちも巻き込まれたという感じですね。ビザを取ろうと思えば取れるのですが、かなりハードルが高くなっているので、みんな練習環境を変えるという道を選びました」

――そういった理由だったのですね。何かトラブルがあったかと思い、心配していました。

「シンガポールからは離れましたが、これからもイヴォルブの在籍選手として、ONEで試合をしていきます」

――とはいえ練習環境がガラリと変わるわけで、ファイトチームが解散となった時は不安にならなかったですか。

「自分としてはすごくショックで不安な部分はあったんですけど、僕はこれまでの格闘技人生、空手から始まって、キックに転向して、また空手に戻って、海外でキックを再開して……と、競技や戦う場所を変えながらやってきたんですね。そういう変化がある時は自分にとってプラスになっていて、強くなるきっかけになっているので、今回も強くなるチャンスだと思ってトレーニングを続けています」

――秋元選手にとってシンガポールで過ごした日々はどんな時間でしたか。

「はじめは単身シンガポールに住んでいて、その時は精神的にもきつかったのですが、半年経ってから家族と一緒に住むようになったので、そこはなくなりましたね。あと周りの選手・スタッフがみんなポジティブな人間ばかりだったんですよね」

――イヴォルブの所属選手はタイ人とブラジル人が多い印象です。

「はい。ファイトチームはタイ人が40%、ブラジル人が40%ぐらいの構成で、みんな陽気なので彼らと触れ合ううちに自分のメンタルも変わっていきました(笑)」

――普段からタイ人&ブラジル人と接していると細かいことを気にしなくなりそうです(笑)。具体的に現地ではどのような練習をしていたのですか。

「イヴォルブのファイトチームはムエタイチームとMMAチームに分かれていて、最初の2年間はムエタイチームとして練習していたんですね。ただムエタイチームと言っても、みんなイヴォルブでインストラクターをやりながら試合をする兼業の選手がほとんどで、選手専業の自分とはちょっと温度差があったんですよ。練習そのものもコーチやトレーナーが指導するというよりも、各選手に任せてあるような形で、自分には物足りなかったです」

――日本在住のタイ人もトレーナー業がメインで試合もするというタイプの選手がいますが、それに近い感覚なのでしょうか。

「そうですね。そうは言ってもノンオーやサムエーなので、むちゃくちゃレベルは高いですよ(笑)」

――なぜ途中でムエタイチームからMMAチームに移ったのですか。

「イヴォルブは当時シンガポールに4つジムがあって、ムエタイチームの選手たちは普段それぞれのジムにいて、選手練の時に1つのジムに集まって練習する形だったんです。それがコロナとロックダウンの影響で、ジムを行き来できなくなってしまって。それで僕はムエタイチームではなく、MMAチームに合流して練習することになりました」

――MMAチームでは打撃の練習にのみ参加する形だったのですか。

「僕はMMAやグラップリングの練習には参加せず、純粋な打撃と組みつくまでの打撃のスパーリングに交じって練習していました」

――MMAチームと練習することで、どんなプラスがありましたか。

「ムエタイの選手はみんな上手くて速いんですけど、僕としては相手の動きを見やすいんですよね。逆にMMAの選手は組みのフェイントからパンチを出してきますし、動きの予測が難しい。それに対応しようとすると動体視力がよくなって、ディフェンス能力が上がったと思います。またMMAチームはコーチ指導のもと、チームとして練習ができていました」

――秋元選手は色々な立ち技格闘技を経験しているので、MMAの打撃も違和感がなかったと思いますし、MMAのエッセンスが入ったこともプラスになったと思います。

「それはありますね。MMAチームの練習に参加するようになって、僕的にはコーチの指導をすんなり聞き入れることができたんです。それはきっと色んな競技をやってきたからだと思うし、もしこれが空手だけ、キックだけ、ムエタイだけの選手だったらMMAの指導に対して拒否反応があったと思います。僕の場合はそれがなかったので『こういう技術や考えがあるんだ』と思って、一つのテクニックや技術の引き出しとして練習していました」

――イヴォルブで一番指導を受けていたのは誰ですか。

「一番練習を見てもらったのはシアー(・バハドゥルザダ、元修斗世界ライトヘビー級王者で、戦極やUFCでも活躍)ですね。僕がカピタン・ペッティンディーに勝ってチャンピオンになった時もずっと練習を見てもらっていました。ファイトチーム解散後、シアーはアメリカにいて、僕もアメリカに行ってシアーのところで練習をしようと思ってます。今そのために色々と準備を進めているところです」

<この項、続く>

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『ONE Fight Night 16: Haggerty vs. Andrade』試合結果/三浦彩佳 vs. メン・ボー ハイライト動画

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第10試合 ONEキックボクシング・バンタム級級王者決定戦 3分5R
○ジョナサン・ハガティー(ONEムエタイ同級王者)
×ファブリシオ・アンドラージ(ONE MMA同級王者)
2R 1’57” KO
※ハガティーが王者に

第9試合 ONEサブミッショングラップリング・ウェルター級王者決定戦 10分1R
○タイ・ルオトロ
×マゴメド・アブドゥルカディロフ
判定3-0
※ルオトロが王者に

第8試合 ムエタイ 140ポンド契約 3分3R
○セクサン・オー・クワンムアン
×カリム・ベノーイ
判定3-0

第7試合 MMA ライト級 5分3R
○ハリル・アミール
×アフメド・ムジタバ
1R 5’00” TKO

第6試合 ムエタイ 174.5ポンド契約 3分3R
○シンサムット・クリンミー
×ムーシネ・チャフィ
判定3-0

第5試合 キックボクシング ストロー級 3分3R
×ジャン・ペイメン
○ルイ・ボテーリョ
判定1-2

第4試合 MMA 女子ストロー級 5分3R
×メン・ボー(中国)
○三浦彩佳(TRIBE TOKYO MMA)
1R 2’09” Vクロスアームロック

第3試合 MMA ヘビー級 5分3
×カン・ジウォン
○ベン・タイナン
3R 1’12” 肩固め

第2試合 キックボクシング 女子アトム級 3分3R
×アンナ・ジャルーンサック
○クリスティーナ・モラレス
1R 2’54” TKO

第1試合 MMA ストロー級 5分3R
×ジェレミー・ミアド
○リト・アディワン
判定0-3

 11月4日にタイ・バンコクのルンピニースタジアムで開催された『ONE Fight Night 16: Haggerty vs. Andrade』の試合結果。第4試合で三浦彩佳がメン・ボーに1R Vクロスアームロックで勝利しています。



 三浦彩佳 vs. メン・ボー ハイライト動画。続きを読む・・・
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【ONE FN16】ハガティーがアンドラジを右ストレートでKO!キック&ムエタイの2冠達成

【写真】アンドラジの奥足ローに手こずるハガティーだったが、最後は右ストレートでアンドラジを沈めた(C)ONE

<ONEキックボクシング世界バンタム級王座決定戦/3分5R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
Def.2R1分57秒by KO
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

サウスポーに構えてガードを高く上げるアンドラジ。ハガティはインロー、前蹴りと右ミドルを蹴る。アンドラジはインローと奥足ロー。ハガティーはローに右ストレートを合わせる。

アンドラジは右フックから左ボディ、そして奥足ロー。ハガティーはボディストレートと右ミドル、ヒザ蹴りを突き刺す。アンドラジはジャブから奥足ローにつなげ、この奥足ローを的確に当てる。ハガティーは左ボディを見せて、ガードの間に右ストレートを打ち込む。アンドラジはやはり奥足ローで攻める。

2R、ハガティーがアンドラジの奥足ローに右ストレートを合わせ、右ヒザ蹴りから左フックを返す。アンドラジはガードを上げて左ストレート、ジャブと左ミドル、左ストレートから右フックと前に出る。

ここでハガティーが右足を上げるフェイントから左ハイを効かせ、右ストレートから前進。アンドラジをロープに詰めてパンチをまとめる。アンドラジもヒザ蹴りを返すが、ハガティーの勢いは止まらない。最後は下がるアンドラジに右ストレートを叩き込んで、アンドラジをマットに沈めた。

試合後、キック&ムエタイ王座戴冠の喜びを語るとともにMMA王座への興味を示したハガティー。そこにアラヴァディ・ラマザノフが現れ、キック王座への挑戦をアピールした。


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【ONE FN16】ムエタイ王者ハガティー×MMA王者アンドラジのキック王座決定戦は、距離の“外し”に注目

【写真】空位のキック王座をムエタイ王者(ハガティー)とMMA王者(アンドラジ)が争う。ある意味、同階級で3つの王座が存在するONEならではのカードだ(※ハガティーの写真は反転加工を行なっています)(C)ONE

11月4日(土・同)にタイのルンピニー・スタジアムで開催されるONE Fight Night16にて、ONEムエタイ世界バンタム級王者のジョナサン・ハガティーと同級のMMA王者ファブリシオ・アンドラジが、キックボクシング王座をかけて対戦する。
Text by Takumi Nakamura

キックボクシングルールのバンタム級王座は昨年11月にタイトル戦が行われ、王者・秋元皓貴を判定2-1で下したペッタノン・ペットフォーガスが新王座に就いた。しかし試合後、ドラッグテストでペッタノンに禁止薬物の陽性反応があったため、ペッタノンはタイトル剥奪、ONEへの1年間出場停止処分が下された。

これを受けて空位になった王座をかけて争うことになったのは、同級ムエタイ王者のハガティーとMMA王者のアンドラジ。バンタム級のランカーからではなく、他ルール王者かつONEではキックルール初挑戦の2人が王座決定戦に選ばれる形になった。


イギリス出身のハガティーはWBCムエタイとISKAムエタイの世界王者として、2019年1月からONEに参戦。2戦目でONEムエタイ世界フライ級王者のサムエー・ガイヤーンハーダオを下して、同級王座に就いた。同年4月の初防衛戦ではロッタン・ジットムアンノンに敗れて王座を手放すも、バンタム級に階級を上げて今年4月にノンオー・ハマの持つ王座に挑戦。ノンオーをパンチでKOし、ONEムエタイの2階級制覇を成し遂げた。

対するアンドラジは今年2月にジョン・リネケルを下してMMAバンタム級王者になっているが、格闘技の原点はムエタイとキックボクシング。MMA転向=ONE参戦前には中国の武林風を中心に戦い、通算40勝3敗という成績を残す立ち技ファイターだった。ONEでは立ち技ルール初挑戦ではあるが、立ち技復帰戦とも言える一戦だ。

アンドラジがONEのMMAルールであげた6勝はいずれもスタンドの打撃によるKO、もしくはスタンドの打撃でペースを掴んだ試合展開だった。アンドラジの打撃は両手を下げて構え、前後のステップで距離を取りながらジャブと左ミドルを当て、左ストレートと左ヒザ蹴りで仕留めるパターンが多い。1R決着に終わったリー・カイウェン戦、ジェレミー・パカティウ戦、クォン・ウォンイル戦はいずれもこのパターンでフィニッシュしたものだ。

しかしそれはあくまでMMAルールにおけるもの。しかもハガティーは圧力をかけて前に出るウラジーミル・クズミンには下がりながら前蹴りと左ミドルで試合を組み立て、自分から前に出たノンオー戦ではボディと顔面にパンチを打ち分けてKOするなど、対戦相手に合わせてゲームプランを変えることができる。アンドラジがMMAのようにハガティーを自分の得意なパターンに持っていくことは困難だろう。アンドラジとしてはジャブや左ミドルではなく、ステップワークを駆使して距離そのものを外す。打撃の交換をせずに、左の強打につなげるような展開を作ることが求められる。

ハガティーとアンドラジ、どちらが勝利するにせよ、異なるルールのベルトを保持する王者が誕生することになる。ランキング外の選手によって争われる王座決定戦だけに、元王者&現ランキング1位で、ペッタノン戦を最後に試合から遠ざかっている秋元にベルトに絡む試合が組まれることを期待したい。

■放送予定
11月4日(土・日本時間)
午前9時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ONE FN16対戦カード

<ONEキックボクシング世界バンタム級王座決定戦/3分5R>
ジョナサン・ハガティー(英国)
ファブリシオ・アンドラジ(ブラジル)

<ONEサブミッショングラップリング世界ウェルター級(※83.9キロ)王座決定戦/12分1R>
タイ・ルオトロ(米国)
マゴメド・アブドゥルカディロフ(ロシア)

<ムエタイ140ポンド契約/3分3R>
サクセン・オークワンムアン(タイ)
カリム・ベノーイ(アルジェリア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ハリル・アミール(トルコ)
アフメド・ムジタバ(パキスタン)

<ムエタイ・ライト級/3分3R>
シンサムット・クリンミー(タイ)
ムーシネ・チャフィ(スペイン)

<キックボクシング・ストロー級/5分3R>
ジェン・ペイメン(中国)
ルイ・ボテーリョ(ポルトガル)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
三浦彩佳(日本)
モン・ボー(中国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
ベン・タイナン(カナダ)

<ムエタイ女子アトム級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
クリスティーナ・モラレス(スペイン)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

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