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AB AJ・マッキー BELLATOR F1 ISAO MMA o PFL ジェイソン・ジャクソン スミコ・イナバ チムール・カイズリエフ ティム・ワイルド デニス・キルホルツ パッチー・ミックス ピーター・バウシュト ヤーソラフ・アモソフ ラフェオン・スタッツ ラマザン・クラマゴメドフ リチャード・パレンシア

Bellator301:オッズ

ヤーソラフ・アモソフ 1.23
ジェイソン・ジャクソン 4.40
セルジオ・ペティス 2.60
パッチー・ミックス 1.52
ラフェオン・スタッツ 2.20
ダニー・サバテロ 1.70
AJ・マッキーJr 1.39
シドニーアウトロー 3.10
パトリッキー・フレイレ 5.70
アレクサンデル・シャブリ 1.15
タイレル・フォーチュン 1.60
マルセロ・ゴルム 2.40
デニス・キルホルツ 2.30
スミコ・イナバ 1.65
チムール・カイズリエフ 1.25
ジャスティン・ゴンザレス 4.10
アーチー・コーガン 1.09
ピーター・バウシュト 8.00
ケリー・テイラー・メレンデス 1.44
サブリエ・セングル 2.85
マテウス・マトス 1.43
リチャード・パレンシア 2.90
マイク・ハメル 1.46
ティム・ワイルド 2.80
イスラム・マメドフ 1.68
キリス・モタ 2.24
コディ・ロー 1.36
ジェフェウソン・ポンチス 3.25
ラマザン・クラマゴメドフ 1.13
ランデル・ウォレス 6.25
イーブス・ランドゥー 1.49
ISAO 2.70

現時点で発表されているBellator最後のイベント。年内はもう無さそうだが、ほぼ本決まりと言われているPFLの買収が完了した後も、しばらくは(契約消化もあり)イベントは続くと見られている。今回も、契約消化目的で大量の試合が組まれている。

メインのウェルター級タイトルマッチは、27戦全勝のアモソフが大幅フェイバリット。セミバンタム級王座統一戦は、GP優勝で暫定王者のミックスがフェイバリット。7年半ぶりのBellator出場となる第1試合のISAOはBellator4勝1敗(ただし、すべてヨーロッパ大会でヨーロッパ勢との対戦)のイーブス・ランドゥー相手にアンダードッグ。

GPの試合で5Rマッチにもかかわらず、ワンマッチのマッキー vs. アウトローやスタッツ vs. サバテロより前に組まれているパトリッキー vs. シャブリは、一回戦でムサエフに勝っているシャブリが、サトシに勝っている元王者パトリッキーに対し大幅フェイバリット。

mmajunkie.usatoday.com

計量結果。パッチー・ミックスは初回計量でオーバーしたものの、再計量でクリア。ケリー・メレンデスのみリミットをオーバーしている。

第1試合開始は18日朝7時。プレリムは4時間で11試合組まれているが、時間の都合上入り切らなかったものは全試合終了後のポストリムファイトに回される(U-NEXTでは後日配信となる)。

速報します。

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BELLATOR Bellator297 MMA MMAPLANET o ジャリール・ウィリス ベラトール ラマザン・クラマゴメドフ

【Bellator297】ラマザン・クラマゴメドフ、首相撲&ヒザ→パウンドでウィリスを84秒KO。初陣飾る

<ウェルター級/5分3R>
ラマザン・クラマゴメドフ(ロシア)
Def.1R1分24秒by KO
ジャリール・ウィリス(米国)

ATT所属の無敗のロシアン=クラマゴメドフがベラトールデビュー戦で、ウィリスと対戦。サウスポーから右ローを蹴ったクラマゴメドフだが、前に出たウィリスが組んでヒザを入れる。離れたクラマゴメドフは右ストレートに組みついて、ダブルアンダーフックから首相撲に移行すると左ヒザを顔面に突き上げる。後方に崩れ落ちたウィリスは、そのままニアマウントでパウンドを続け、KO勝ちを決めた。


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BELLATOR Bellator297 MMA MMAPLANET o ONE PRIDE RIZIN UFC   その他 アーチー・コルガン エマニュエル・サンチェス カイル・クラッチマー カール・ムーア ガジ・ラバダノフ コーリー・アンダーソン ゴカン・サリカム ジャリール・ウィリス セルジオ・ペティス ダニエル・ジェイムス チムール・カイズリエフ パトリシオ・フレイレ ピーター・バウシュト フィル・デイヴィス ベラトール ヨエル・ロメロ ラマザン・クラマゴメドフ ワジム・ネムコフ 平良達郎

【Bellator297】ポストGPの主役候補、アーチー・コルガン「リスクを冒さないなら普通の仕事をやる」

【写真】自宅の壁にはハルクのカバーが飾らている。「俺はハルクが大好きなんだ。でも、去年配信されたシーハルクはグラフィックが最悪だった。あのデアデビルの描き方も……何やってんだって思ったよ」辛口の印象を述べていた(笑)(C)MMAPLANET

16日(金・現地時間)、イリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナで開催されるBellator297「Nemkov vs Romero」で、アーチー・コルガンがエマニュエル・サンチェスと戦う。

(C)BELLATOR

メインでBellator世界ライトヘビー級選手権試合=ワジム・ネムコフ✖ヨエル・ロメロ。

コメインでBellator世界バンタム級選手権試合=セルジオ・ペティス✖パトリシオ・フレイレが組まれた今大会。2つの世界戦、特に後者は日本のMMA界とも関係し、またパトリシオの過激な階級変更も話題になっている。

そんな頂点を争うカードがメインカードで組まれた今大会はプレリミで要注目のライト級戦が組まれている。いまだ準々決勝が終了していないライト級ワールドGPだが、ベラトールではGP後を睨んでライト級のアップカミング・ファイターに対し、実力査定マッチを用意した。ONEから転じたピーター・バウシュトがRIZINとの対抗戦で勝利したガジ・ラバダノフと戦う一戦、そしてコルガン✖サンチェスがそれに当てはまる。

アマ3連勝、プロでは7連勝中のコルガンは強力なテイクダウン能力を持つレスラーだが殴り合い上等、「リスクを冒さないなら、普通の仕事やっている」と言い放つ豪快なファイターだった。


──アーチー、約2週間後にエマニュエル・サンチェスと戦います(※インタビューは6月1日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「またファイトウィークがやってくるだけでも、嬉しいよ。8週間、トップギアでハードワークをこなしてきたからね。残りの2週間も、この調子でいきたい」

──今回の試合に向けて、準備はホームタウンでしてきたのでしょうか。

「そうだよ、コロラド州デンバーのジェネシス・トレーニングアカデミーで練習し、スパーはエレベーション・ファイトチームでもやってきた。確かにエレベーションにはフライ級の日本人が来ていたよ。体格が違うから、一緒に練習することはなかったけどね」

──きっと平良達郎選手ですね。ところで無敗の新鋭アーチーについて、まだ我々は分かっていないことが多いです。格闘技との出会いは?

「レスリングを始めたのは4歳の時だ。兄が地域のレスリングクラブに通っていて、『一緒にやろう』と誘われたのがきっかけだよ。大学の時にワイオミングで5年間、D-1レスリングを戦ってきた以外は、ずっとデンバーに住んできた。カレッジでの戦績はあまり詳しく覚えていないけど140勝で30敗ぐらいだと思う」

──マイルハイシティに住んでいると、大学時代もスタミナ面でアドバンテージがあったのではないでしょうか。

「それがね、ワイオミングで僕が住んでいた時はデンバーよりも高いところだったんだ(笑)」

──OMG!!

「デンバーより、600メートルほど標高が高くて。2200メートルほどあった」

──そこでレスリングをやっていたとなると、アーチーはスタミナ・モンスターですね。

「アハハハハ。きっと慣れていない人は、あそこで運動をすると頭痛がして高山病になってしまったと思うよ」

──MMAファイターになろうと思ったのは?

「レスリングを辞めた時、もう自分は戦うことはない。終わったと思っていたんだ。それが普通のウェイトトレで、今のヘッドコーチに出会って。気がつけば、MMAを始めてアマチュアも含め10連勝していた(笑)」

──レスラー時代にMMAに興味はあったのでしょうか。

「子供の頃、PRIDEのファンだった。ランペイジが好きで、RIZINにはヴァンダレイ・シウバ、アンデウソン・シウバ、チャック・リデルも出ていた。凄く興味深かったよ。UFC? UFCがPRIDEを買収して、PRIDEが終ってから視るようになったよ。いや、その前から視ていたかな。とにかくランペイジの大ファンでPRIDEを見ていたんだ。それでPRIDEが好きなった。PRIDEルールはクレイジーだよ。ショーグンの試合を視るのが面白かった。もちろん、俺はユニファイドルールで戦っているけど、RIZINとのコラボショーに出れば4点ヒザを思い切り蹴り込むよ。とにかく、子供の頃から日本で戦うのは夢だった。マウント・フジを見て、スジを食べたい。そんなこともガキの頃に夢見ていた。あのスシがベルトの乗って回ってくるのを、食べたくてしょうがなかったんだ(笑)」

──RIZINとBellatorの対抗戦に出場するために手っ取り早いのはライト級のトップになることです。ただし今、ライト級ワールドGPが行われています。その裏でポスト・ワールドGPを睨んだ試合が組まれている。アーチーの次の試合もそういう戦いだと思います。

「エマニュエルは30戦近くキャリアのある、経験豊かなファイターだ。だから、最高の状態でケージに上がってきてほしい。そういう相手に勝ちたい。そのために自分のやるべきことをやる。ただトップになることに関しては、急いでいない。もちろん世界ライト級王座がゴールだ。でも、今じゃない。トーナメントが終ってから、現実的になってくるだろう。つまりはそれまでに3試合か4試合戦って、連勝を伸ばすことができる。

トーナメントが終わる頃には、俺がタイトルに挑戦する力があることを誰もが認めるようになっているだろう。まぁ、今回の試合で勝てばGPの準々決勝で負けた選手と戦いたいと思っている。マネージャーともそういう話をしているよ」

──なるほど。ところでアーチーはレスリングがベースですが、打撃を使うことが多い。そのために相手のパンチを被弾することもありますね。

「レスリングをやろうと思えば、いつでもできる。15分間、レスリングでコントロールすることも容易い。ただ、打撃戦だって恐れていない。多くのレスラーがMMAでもレスリングだけで戦うだろう? きっと怖いんだよ。でも、俺は怖くない。殴られることを恐れることはないんだ。ファイトがしたい。そして、MMAを戦ううえでレスリングだけでなく、コンプリートファイターだと皆に認められたいから。

レスラーやグラップラーは打撃戦が嫌なわけじゃなくて、殴られるのが怖いんだ。ちゃんとトレーニングの時から殴られておけって(笑)。俺だって、最初は少しは恐れていた。でも練習で殴られるから、怖くなくなったんだ。今は全く怖くない。殴り合いも大歓迎だ。

殴り合いはリスキーさ。でも、リスクを冒さない試合をするぐらいなら普通の仕事をやっている。俺はファイトするためにMMAを戦っているんだ。何より自分がやってきたトレーニングを信じている。試合が始まれば、ただ戦うだけ。試合前にどれだけ綿密に作戦を立てようが、その作戦を実行するには逃げのファイトをしちゃいけないんだ」

──では金曜日の夜、今後はさらに上の相手と戦うチャンスを得るためにも、どのようなファイトを皆に見せたいと思っていますか。

「ファン、プロモーターの皆に、自分よりずっと経験豊かな相手に勝ち、俺はチャンピオンになる器なんだと見せつけたい。俺はその他大勢のファイターじゃない」

■視聴方法(予定)
6月17日(土)
午前6時30分~ U-NEXT

■ BELLATOR297計量結果

<Bellator世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ワジム・ネムコフ: 203.8ポンド(92.44キロ)
[挑戦者]ヨエル・ロメロ: 205ポンド(92.99キロ)

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]セルジオ・ペティス: 134ポンド(60.78キロ): 133.8ポンド(60.69キロ
[挑戦者]パトリシオ・フレイレ: 134.2ポンド(60.87キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
コーリー・アンダーソン: 205ポンド(92.99キロ)
フィル・デイヴィス: 206ポンド(93.44キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ダニエル・ジェイムス: 265 ポンド(120.2キロ)
ゴカン・サリカム: 246ポンド(111.58キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ヴラジミール・ゴウベア: 264 ポンド(119.74キロ)
ゲイブリエル・サヤッグ: 261ポンド(118.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
カイル・クラッチマー: 171ポンド(77.56キロ)
ボビー・ナッシュ: 171ポンド(77.56キロ)

<ライト級/5分3R>
ピーター・バウシュト: 156ポンド(70.76キロ)
ガジ・ラバダノフ: 156ポンド(70.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジャリール・ウィリス: 171ポンド(77.56キロ)
ラマザン・クラマゴメドフ: 170ポンド(77.11キロ)

<ライト級/5分3R>
マイク・ハメル: 155ポンド(70.31キロ)
シャミル・ニカエフ: 156ポンド(70.76キロ)

<ミドル級/5分3R>
ノルベルト・ノヴェニーJr: 185ポンド(83.91キロ)
カミル・オニシュチョク: 186ポンド(84.37キロ)

<ライト級/5分3R>
アーチー・コーガン: 155ポンド(70.31キロ)
エマニュエル・サンチェス: 155ポンド(70.31キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
カール・ムーア: 205ポンド(92.99キロ)
アレックス・ポリッジ: 204ポンド(92.53キロ)

<フェザー級/5分3R>
チムール・カイズリエフ: 145ポンド(65.77キロ)
リッチー・スマーレン: 145ポンド(65.77キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジョーダン・ニューマン: 186ポンド(84.37キロ)
マシュー・ペリー: 184ポンド(83.46キロ)

<フェザー級/5分3R>
コディ・ロー: 145ポンド(65.77キロ)
エドウィン・チャベス: 146ポンド(66.22キロ)

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DEEP DEEP110 MMA MMAPLANET o ONE UFC カーロス・コンディット ゴードン・ライアン パンクラス ボクシング ラマザン・クラマゴメドフ ロバート・ウィティカー ロベルト・ソルディッチ ローリー・マクドナルド 山本空良 西川大和 赤沢幸典 酒井リョウ

【DEEP110】ケジメの酒井リョウ戦へ。赤沢幸典「なぜ自分でチャンスを掴もうとしないんだ」

【写真】セコンド業でも活躍中の赤沢が、ファイターとして大一番に挑む(C)SHOJIRO KAMEIKE

12日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP110で、暫定メガトン級王座を赤沢幸典と酒井リョウが争う。
Text by Shojiro Kameike

赤沢といえば2012年にカナダへ渡り、当時UFC世界ウェルター級王者であったジョルジュ・サンピエールが所属するトライスタージムで練習していたことが知られる。昨年帰国し、千葉でトライスタージム日本館をオープン。現在はDEEPで2連勝し、今回の暫定王座決定戦にたどり着いた。そんな赤沢にカナダでの練習と帰国の理由、そしてタイトルマッチについて訊いた。


――まず赤沢選手が単独でカナダに渡ったのは、どのような経緯だったのでしょうか。

「僕は北海道出身で、上京してMMAをやりたいと思って仕事をしながらお金を貯めていたんですよ。その頃に、北海道に山本喧一さんのPODジムが出来まして。上京しなくてもMMAができるなら、と思ってPODに入ったのが2012年の4月でした」

――MMAのスタートはPODだったのですね。現在は山本空良選手が活躍中です。

「そうですよね。当時の空良君は、まだ本格的にMMAを始めてはいなくて。たまにジムへ会長が連れて来る息子さんっていう感じでした。あとは西川大和君もいましたね。まだ子供の頃に、彼が空手の大会に出る時に同行したことはありました」

――なるほど。話を戻すと、PODに入ってからプロデビューはすぐでした。

「もともと柔道をやっていたので、伸びるのも他の人よりは速かったんじゃないかと思います。すると山本喧一さんから、試合に出てみないかと言われて、2012年10月にGRABAKA LIVE2という大会でプロデビューしました。その相手が、今回タイトルマッチで戦う酒井リョウ選手だったんですけど、1RでKO負けしてショックを受けたんです」

――ショックを受けた、というのは……。

「当時20歳でした。それぐらいの年齢の頃って、自分は何でもできると思いがちじゃないですか。なのにプロデビュー戦でつまずいてしまったことがショックで、練習も休みがちになってしまったんです。そんな時に、お世話になっている方から『お前の目標は何なの?』と聞かれて、UFCに行きたいですと答えたんですね。それならUFCを現地で感じないといけないということで、2012年11月にUFCを観に行きました」

――そこで観に行ったのが、GSPの試合だったということですか。

「UFC154、ジョルジュが右ヒザの前十字靭帯を損傷してからの復帰戦で、暫定王者のカーロス・コンディットとの王座統一戦でした(GSPが判定勝ち)。カナダのモントリオールで観て、これは凄い世界だなと思ったんですよね。で、大会から1週間後にトライスタージムへ行って、ジムの内容や練習にも感動して。だから日本に帰国してすぐ、カナダへ行く準備を始めて、2013年1月からトライスタージムに入りました」

――当時のトライスタージムでは、どのような練習をされていたのでしょうか。

「僕はただのファンみたいな形で行って、スーパースターだったジョルジュと話ができるわけもなく(笑)。まずビギナークラスから始めて、1年後にオーナーのフィラス・ザハビに呼ばれ、プロクラスへ移りました。それから2、3年後ぐらいですかね。トライスターってスパーリングの時に、名前が挙げられるんです。そこに僕とジョルジュの名前があって、自分がジョルジュと練習できるんだ、と……。カナダへ渡って4年後ぐらいの話です」

――その4年の間に、試合はしていなかったのですか。

「アマチュアで5戦して、2勝3敗ぐらいでした。日本では1回プロで試合をしていましたけど、MMAを始めてすぐの試合だったので、実力も何もなかったんですよね。だからアマチュアに戻ろうということで。その後、2015年12月にパンクラス札幌大会でプロデビューし、1ラウンドでKO勝ちしました」

――当時はまだカナダのトライスタージムで練習していた時期ですよね。

「はい。試合のためにカナダから帰国していました。カナダで試合をしたかったんですけど、向こうで試合に出るためには就労ビザを取得しないといけなくて。就労ビザの中でも、試合をするためのものは取得するのが難しかったんです。そういった関係で、日本で試合をするほうが良いだろうという話になり、カナダから日本で試合をする生活になりました」

――2017年にはロシアで開催されたACBで、ラマザン・クラマゴメドフと対戦しています(1ラウンドKO負け)。

「ちょうどジョルジュと練習し始めた頃で、ジョルジュの推薦で出ることができました。ジョルジュには普段からお世話になっていて――お金ないだろうって食事に連れていってもらったり。朝起きたら自宅にタクシーが来ていて、ジョルジュが『その車に乗って』と。乗ったら自動的に、ジョルジュが待っているレストランに着くんですよ(笑)。そこから練習~食事~ジョルジュの家で休憩~練習~食事という1日もありました」

――GSPが家族のように接してくれていたわけですね。

「ジョルジュも僕のことを、弟と呼んでくれていました。あと当時はローリー・マクドナルドやタレック・サジフィーヌ、ロバート・ウィティカーとも練習させてもらっていましたね。ONEと契約した元KSW王者のロベルト・ソルディッチとか……そうだ、ヴィトー・ベウフォートも来ていて一緒に練習していました。僕のことを気に入ってくれて」

――現地ではジョン・ダナハーの指導も受けたりと。

「そうです。まだダナハーの足関節システムが広まる前で――ゴードン・ライアン、エディ・カミングスとも練習させてもらいました。彼らに足を極められていましたよ。当時トライスターで教えてもらったことが、今でも僕の基本になっています。

その中でも、やっぱりジョルジュの影響は大きいです。ジョルジュと僕ではファイトスタイルが全く違いますけど、コンセプトは同じで。テイクダウンしたら相手を立たずに削り続ける。あえて下にならない……バックを取りに行ける場面でも、下になってしまうリスクがあるならバックも狙わない。削り続けて、相手の集中力が切れたらRNCを狙うとか。削るという感覚はジョルジュの影響が強いと思います」

――それだけの影響を受けたトライスタージムを、なぜ離れることになったのでしょうか。

「帰国したのは去年の10月で、それまでは3~4年ぐらいジョルジュと一緒に練習させてもらっていて。でもその間の戦績はKO負けか、自分の体重オーバーで……良い結果を残せていないことが、ジョルジュに申し訳なかったんです。

たぶん本当に弱かったら、ジョルジュやヴィトーが練習に呼んでくれることはないと思うんですよ。でも僕は練習した内容を試合で出すことができていない。その理由が分からず、人生の修行をしようと考えたんですよね。レストランで働きながら、ボクシングをやって、メンタル面も改善して。ちょうどその頃に、ボクシングの試合に出るはずで。でもコロナ禍のため、ライセンスを取ることすらできずに。結果、どんどん試合間隔が空くなか、最初にUFCを観せてくれた方から怒られました。カナダまで行って、現地で試合ができなくても日本で試合をするとか、なぜ自分でチャンスを掴もうとしないんだと」

<この項、続く

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MMA MMAPLANET UFC ジョン・ハワード ラマザン・クラマゴメドフ

【Eagale FC44】ラマザン・クラマゴメドフ、ハワードを完全コントロール&フルマーク判定勝ちも……

<ウェルター級/5分3R>
ラマザン・クラマゴメドフ(ロシア)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
ジョン・ハワード(米国)

コンテンダーシリーズで勝利もUFCと契約ならなかったクラマゴメドフが、試合開始直後にシングルでハワードをケージに押し込み、テイクダウンを決める。ハーフで抑え抱えられた首を解除したクラマゴメドフはボディを殴り、リストコントロールでハワードを立たせない。パンチを連打してスクランブルでバックに入る状態を創ったクラマゴメドフは、背中をつけて背中を譲らない判断をしたハワードを殴っていく。

上を向くわけでも、腹ばいになるわけでもなく半身でパンチを受け続けるハワード。結果、ニーシールドを続けられずバックを許して立ち上がる。後方から鉄槌を入れ、スタンドのワンフックでステイするクラマゴメドフは、前転からのヒザ十字にも足を抜いてトップに収める。ワキ腹にパンチ、顔面にエルボーを受けたハワードはケージ際で肩固めのセットを懸命に防ぎ、最後はバックから殴られる形で初回を終えた。

2R、左ローを蹴ったクラマゴメドフに対し、ハワードはボディフックを打ちながら前に出る。クラマゴメドフはジャブ、ボディを殴らせてダブルレッグでテイクダウンを決める。十分に強いが、UFCを目指すならここから試合を決める力が求められるクラマゴメドフは、ボディを殴り、コントロールを続ける。ハーフバタフライのハワードは左足を越えられないよう、懸命に足をきかせる。

Zハーフに左のパウンドを落とすクラマゴメドフが、バックに回りハワードが立ち上がる。胸を合わせてウィザーのハワードは、ボディロックでスラムのように叩きつけられ、下のままで時間となった。

最終回、左ミドルハイを蹴ったクラマゴメドフは、ハワードの軸足払いに尻もちをつきパンチのコンビを受けそうになる。立ち上がったクラマゴメドフがハイを繰り出し、ジャブ、ヒザ蹴りをボディに入れる。ハワードも右ローを蹴るが、右前蹴りで後方に転がされる。すぐに立ち上がったハワードに左の掛け蹴りを見せたクラマゴメドフが、ダブルレッグへ。クラマゴメドフはそのままケージにハワードを詰め、シングルでテイクダウン奪取。

残り2分30秒、ハワードはニーシールドで体を捩じり背中を見せるようなガードから、自らマットに背中をつける。スクランブルもバックを取られたままのハワードは、ケージに押し込まれ肩パンチを受ける。最後にスピニングバックフィストを空振りしたクラマゴメドフは、ハワードのパンチに距離を取って試合終了に。

完全にハワードをコントロールして、文句なしフルマークの判定勝ちを収めたクラマゴメドフは「毎試合、成長している」と話したが──UFCが近づく勝利とはならなかったか。


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Eagle FC44 MMA MMAPLANET   アルマン・オスパノフ ガブリエル・チェッコ セルゲイ・ハリトーノフ タイロン・スポーン ライモンド・マゴメダリエフ ラシャド・エヴァンス ラマザン・クラマゴメドフ

【Eagle FC44】計量終了 3年7カ月振りの実戦復帰=ラシャド・エヴァンスが柔術歴22年のチェッコと対戦

【写真】減量の結果とはいえ、計量での体躯はやはりピーク時とは比較にならないラシャド。どれだけ戦えるコンディションにあるのかは、素直に気になる(C)EAGLE FC

28日(金・現地時間)、フロリダ州マイアミのFLXキャスト・アリーナで開催されるEagle FC44の計量が行われた。

カビブ・ヌルマゴメドフ率いるMMAプロモーションがTV、PC、モバイルでライブ及びサブスク視聴が可能なLFXキャストを組んで行う全米進出第一弾がいよいよ迫ってきた。

ウェルター級で組まれていた試合が175ポンドに変更され、ライト級も165ポンド契約になるなど、リミット体重が最終週に動きが見られたなか、フェザー級でアルマン・オスパノフと対戦するディラン・サルバドールが4.4ポンドのオーバーとなり、ファイトマネー20パーセントが没収され試合が実施されることになっている。


長らくフロリダをベースとして活動してきたタイロン・スポーンが、セルゲイ・ハリトーノフと戦うメインは米国のファンにどれだけアピールできるか疑問だが、そういう意味でも同じレジェンドであってもガブリエル・チェッコと戦うラシャド・エヴァンスの存在感は頭抜けている。

3年7カ月ぶりの実戦復帰となるラシャドは「決して軽くは考えていない。一晩のために入念な準備をして戦うわけだけど、色々な感情が沸き起こって来る。ローラーコースターに乗っているみたいに気分の起伏が激しくなるんだ。人生と同じだよ。浮き沈みがあり、結局はそれが永遠に続くってことなんだよ」と会見で話している。

対してチェックは「どの試合のオファーにもイエスとしか返答は持っていない。ただし、この試合は少し違っている。ラシャドのことを凄く尊敬していて、彼の対戦相手がいないということだから自分が戦うことにした。そして、今ここにいるんだ。僕が柔術家であることは誰もが知っている。22年間、柔術をやってきた。レスラーは僕をテイクダウンしても、トップで自分の戦いができるわけじゃない。それができる選手は本当に少ない。僕はテイクダウンされても構わない」とコメントした。

チェッコの言う通り──SUGでも戦い続けているように、下攻めが可能な相手にラシャドがどれだけトップでコントロールできるか。全てはラシャド・エヴァンスのコンディションに掛かっているといえる。

■視聴方法(予定)
1月29日(土)
午前8時00分~FLX CAST
             
■Eagle FC44対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
タイロン・スポーン: 228.4ポンド(103.6キロ)
セルゲイ・ハリトーノフ: 264.6ポンド(120.02キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ラシャド・エヴァンス: 202.2ポンド(91.71キロ)
ガブリエル・チェッコ: 204.4ポンド(92.7キロ)

<バンタム級/5分3R>
レイ・ボーグ: 135.8ポンド(61.59キロ)
コディー・ギブソン: 135.8ポンド(61.59キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
ジョン・ハワード: 174.8ポンド(79.28キロ)
ラマザン・クラマゴメドフ: 174.6ポンド(79.19キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
ライモンド・マゴメダリエフ: 175.4ポンド(79.56キロ)
アンソニー・ンジョグアニ: 173.6ポンド(78.74キロ)

<フェザー級/5分3R>
ディラン・サルバドール: 149.4ポンド( 67.76キロ)
アルマン・オスパノフ: 146ポンド(66.22キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ヨーガン・デ・カストロ: 264.6ポンド(120.02キロ)
ショーン・アッシャー: 239.4ポンド(108.59キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
マイルズ・ハンシンガー: 175.8ポンド(79.74キロ)
デマルケス・ジャクソン: 174.6ポンド(79.19キロ)

<バンタム級/5分3R>
ショーン・バンチ: 135.6ポンド(61.5キロ)
フィルダフス・ハサノフ: 134.2ポンド(60.87キロ)

<165ポンド契約/5分3R>
ロイック・ラジャポフ: 165ポンド(74.84キロ)
ラマザン・クラマゴメドフ: 164.5ポンド(74.61キロ)

<ライト級/5分3R>
シチック・ムダエフ: 155.4ポンド(70.48キロ)
アジャディディン・アヤディ: 156ポンド(70.76キロ)

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【Eagle FC44】マゴメダリエフ&クラマゴメドフ、ヌルマゴMMAが初の米国大会に絶対に強いロシア勢出場

【写真】キャリア9勝0敗のクラマゴメドフが 10連勝を賭けてハワードと対戦(C) UAEW

28日(金・現地時間)、フロリダ州マイアミのFLXキャスト・アリーナでEagle FC44が開催される。

元UFC世界ライト級王者カビブ・ヌルマゴメドフがゴリラFCを買収し、イーグルFCと名称を変えたロシアの人材育成大会が米国に初進出を果たすイベントのメインで、タイロン・スポーン×セルゲイ・ハリトーノフが組まれている。


It’s ShowtimeやSLAMというオランダを代表するキックでチャンピオンになり、ボクシング、MMAとチャレンジしてきたスポーンが8年5カ月ぶりのMMAでハリトーノフと対戦。もともとアントニオ・ペイザォン・シウバと対戦予定だったが、欠場が決まりハリトーノフとのレジェンド対決が決まった形だ。

コ・メインでは元UFC世界ライトヘビー級王者ラシャド・エヴァンスが3年7カ月ぶりにケージに戻り、SUG常連のガブリエル・チェコと対戦。さらにはレイ・ボーグとコディ・ギブソンの元UFCファイター対決にジョン・ハワード、アンソニー・ンジョグアニらオールド・ネームがずらりと並んでいる。

(C)ONE

ヌルマゴ枠といっても過言でないロシアからはONEで3勝1敗のライモンド・マゴメダリエフ(×アンソニー・ンジョクアニ)、ACB~PFL~コンテンダーシリーズ2019~UAE Warriorsとキャリアを積み、9勝0敗の戦績を持つラマザン・クラマゴメドフ(※ジョン・ハワード)が参戦する。

さらに中央アジア系ではPFL2021ライト級準優勝&2019年準優勝のタジキスタン人ファイター=ロイック・ラジャポフ(ザック・ゼーン)、2021年PFLフェザー級に途中出場もベスト8入りを逃したカザフスタンのアルマン・オスパノフ(×ディラン・サルバドール)とポテンシャルも結果も残しているファイターの名前が並んでいる。

北米でネームバリューこそないが、絶対に強いロシア勢や中央アジア勢に、UFCの中堅&地味強、かつてのビッグネームが上位で戦う――ごった煮感のある米国・フロリダのイーグルFCだ。

■放送予定
1月29日(土・日本時間)
午前8時00分~ FLX CAST

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