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【Special】Doubele GFC→Black Combat。アジアの今:韓国(02)パク・チャンス「自分が韓国で一番」

【写真】Double GFCに続き、BlackCombatのフェザー級も制することになるのか──パク・チャンス。1996年12月生まれの26歳で、戦績は5勝2敗だ(C)MMAPLANET

2023年に入り、J-MMA界で顕著になりつつある現象がある。韓国、モンゴル、フィリピン、そしてキルギスとアジア諸国からフィジカルに優れ、打撃に強く、組み技の技術も習得している選手が来日し、日本人ファイターにとって脅威になりつつある。

そんなアジアの今──とはいっても昨年12月から今年の1月にかけて取材した──を、フィリピン、韓国、モンゴルからインタビュー形式で紹介していく。

第3回は明日15日(土・現地時間)に韓国インチョンのパラダイスシティホテル内クラブ・クロマで開催されるBlack Combat06「The Final Checkmate」でシン・スンミンとBlack Combatフェザー級王座を賭けて戦うパク・チャンスの登場だ。

Double GFC暫定フェザー級王座決定戦でパン・ジェヒョクを下したチャンピオンとなったパク・チャンスを、昨年末にDouble GFCジムでインタビュー。その際、Double GFCのイ・ジフン代表が「パフォーマンスでない、実力勝負でいく」と暗にBlack Combat批判とれる発言をし、同プロモーションで一番の期待の選手としてパク・チャンスを帯同していた。

「凄くメンタルが強い。Double GFC一押しのファイター」と胸を張ったイ・ジフン代表はその後、イベントを開いておりず、パク・チャンスはBlack Combatフェザー級王座決定戦に出場する。僅か3カ月半で、このような地殻変動が見らえるK-MMA界にあって、昨年末にパク・チャンスはどのようにステップアップに関して話していたのか。

なおBlack Combat06は本日計量を終えパク・チャンス、シン・スンミンは揃ってパス。第1試合のライト級戦で、キム・ジュンギュンと戦うチャン・ジョンヒョクが計量失敗となり、毎Rの減点とファイトマネーの30パーセントをキム・ジュンギュンに譲渡しキャッチウェイト戦が試合は実施される。


──代表のMMAはパフォーナンスでない、実力勝負だという言葉を聞いてどのように思いましたか。

「自分は早くトップになりたい気持ちなくて、徐々に実力を積み上げて上に行きたいです。マーケティングで有名になるのもそれぞれの選択なので、尊重しています。ただし、自分は試合に勝って上を目指したいと思っています」

──パク・チャンス選手にとって、上を目指すという部分の上とはどこになるのでしょうか。

「やっぱりUFCを目指しています。ただ、今のUFCでもトップクラスとその下のクラスの選手がいて。下のクラスの選手には勝てる自信があります。UFCに行ってからは上のクラスで戦い、トップに立つことがファイターとしての夢です」

──Double GFCフェザー級王者ホン・ジュンヨン選手がRoad to UFC初戦で日本の松嶋こよみ選手に敗れた時、どのように思いましたか。

「韓国人選手は松嶋選手に一度も勝てていないです。だから、自分は松嶋選手と戦いたいという気持ちになりました。ただRoad to UFCと言いながらアジア人選手しか出ておらず、トーナメントは全体的にレベルが低かったです」

──韓国人選手も日本のRIZINで戦ったり、ONEと契約して国内より良い条件で戦う。もしくはRoad to UFC、それに中東を選択する選手もいます。今後、UFCを目指すうえでパク・チャンス選手はどのようなルートでステップアップをしようと考えているのでしょうか。

「今はUFCやRIZINよりも、2月にある防衛戦のことを一番に考えています(※Double GFCは今年になって大会を開いていない)。そこに勝ったら、強い日本人選手と戦ってみたいです。

今まで弱い選手と戦ったことはないです。Double GFCのデビュー戦でも当時、一番強いと言われていた選手と戦いました。自分の目標はUFCですが、UFCとはそれだけの強さを持って、誰にも負けない状態になって契約をしたいです。その前に自分が韓国で一番だということを証明できるよう戦っていきます」

■ Black Combat06計量結果

<Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
[王者] イ・ソンハ:70.4キロ
[挑戦者]パク・ジョンホン:70.0キロ

<Black Combatフェザー級王座決定戦/5分3R>
パク・チャンス:65.7キロ
シン・スンミン:65.65キロ

<フライ級/5分3R>
イ・ジュンヨン:56.5キロ
キム・ソンウン:56.68キロ

<ミドル級/5分3R>
キム・ヨンギュン:84.2キロ
チェ・ジュンソ:84.45キロ

<ライト級/5分3R>
チャン・ジョンヒョク:71.55キロ
キム・ジュンギュン:70.5キロ

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2023年に入り、J-MMA界で顕著になりつつある現象がある。韓国、モンゴル、フィリピン、そしてキルギスとアジア諸国からフィジカルに優れ、打撃に強く、組み技の技術も習得している選手が来日し、日本人ファイターにとって脅威になりつつある。

そんなアジアの今──とはいっても昨年12月から今年の1月にかけて取材した──を、フィリピン、韓国、モンゴルからインタビュー形式で紹介していく。

第2回は15日(土・現地時間)に韓国インチョンのパラダイスシティホテル内クラブ・クロマで開催されるBlack Combat06でパク・チャンスとBlack Combatフェザー級王座決定戦で戦うシン・スンミンの登場だ。

同王座は昨年大晦日に前ライト級王者ユ・スヨンがイ・ジンセを下し2階級制覇を成し遂げたばかり。しかし、ユ・スヨンは3階級制覇を目指し5月13日の次回大会でバンタム級タイトル戦を戦うことが決まり、フェザー級のベルトを返上することとなった。

そのフェザー級王座を賭けて、同じく大晦日大会でホン・ジョンテを圧倒し、1R3分03秒でKO勝ちしたシン・スンミンが、Double GFCフェザー級王座決定戦でパンクラスで活躍中のパン・ジェヒョクを下したこともあるパク・チェンスと相対する。Black Combatフェザー級の充実ぶりが伝わってくる──Road to UFCに出ていてもおかしくないファイター同士の顔合わせとなった。

ここでは、その大晦日に右ハイでダウンを奪い鉄槌の連打で勝利した直後に訊いたシン・スンミンの声をお届けしたい。


──今日のイベントで一番良い試合で、一番良いパフォーマンスに見えました。

「ありがとうございます」

──大勝した今の気持ちを教えてください。

「作戦が良かったです。準備してきたことが7割以上できて、勝利を手にすることができました。本当はもっとアグレッシブにフリースタイルで攻めるのが、自分のスタイルなのですが、相手はグラウンドが上手く腕十字を得意としているので、今日はステップを多用し、打撃で勝利できました」

──スピニングバックフィストも、相手に回らせてから打つよう狙っていたように見えました。

「その通りです。相手が右回りだったので、自分は左に移動しながらモーションをかけ、出てくるタイミングで攻撃を仕掛けました。これは作戦というよりも、練習の時から使っていた技で。これまではあまり試合で成功することがなかったのですが、今日は当てることができました」

──Black CombatはRIZINルールのようにサッカーボールキックも許されています。それらの攻撃は、Black Combatで戦うようになってから練習を始めたでしょうか。

「Road FCなど他のプロモーションでも戦ってきましたが、Black Combatのようなルールではなかったです。今回、10日目のオファーだったのですが、それからそういう練習をしてきました」

──なんと、10日間の練習で実際に試合で使えたのですね。いずれにせよ10日前の緊急オファー、計量も大変だったようでした。ただ、リカバリーもしっかりとできていました。以前のDouble GFC暫定王座決定戦を減量失敗で欠場していますが、あの経験があって今回の減量とリカバリーがあったのでしょうか。

「そうですね、あの時は減量に失敗して失神してしまいました。あれから普段でも栄養管理に気を付けています。そして、いつでも試合に出られるよう練習してきました。減量からリカバリーにかけても、しっかりと体調管理ができていました」

──ではDouble GFCからBlack Combatに戦場を移した理由を教えてください。

「Double GFCは単発契約なので、これからも試合に出ることがデキると思います。ただ、自分はBlack Combatで戦っていこうと思います。本当はDEEPとの対抗戦に出たかったのですが、キム・ミンウ選手にギリギリの判定負けをして本当に悔しかったです。DEEPとの対抗戦に出るために入場パフォーマンスも用意していたのに……本当に残念でした」

──それだけDEEPへの対抗戦に出たかったのですね。キム・ミンウに負けたとはいえ、紙一重だったと聞いています(※両者の一戦は2023年になってからYouTubeで公開された)。そして今日の勝利でBlack Combatフェザー級王座への挑戦をアピールしていました。

「次は今日のタイトル戦で負けたイ・ジンセと戦う約束をしてもらえました。4月に勝てばタイトルに挑戦できますが、日本で試合がしたいです。DEEPだけでなく、パンクラスやRIZINから声がかかればいつでも戦いたいと思います」

──正直、ユ・スヨンも良い選手ですが、多くの人がキム・ミンウの方が強いと思っているかと。そのキム・ミンウと競り合ったことで、チャンピオンになれる自信は相当にあるのではないでしょうか。

「自分はパンクラスで戦っているパン・ジェヒョク選手にも3-0で勝っています。ですからユ・スヨン選手に勝てる自信も当然あります。それは日本で戦うことを想定しても同じです。日本でも勝てると自信満々に言えます。日本の各団体が試合のチャンスをくれれば必ず受けて立ち、絶対に勝ちます!!」

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