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【UFC】5/18ティム・エリオット戦決定、平良達郎「UFCという名に負けない力がついてきた」

【写真】和製Baby-faced Assassinは確実に北米軸のMMAワールドで浸透している(C)MMAPLANET

13日(水)に行われたTHE BLACKBELT JAPAN発足会見に出席していたUFCフライ級ファイター平良達郎。コロラド州デンバーのエレベーションファイトチームでの練習から帰国というタイミングで、5月18日(土・現地時間)に行われるUFC Fight Night242のおけるティム・エリオットとの対戦が公となっていた。
Text by Manabu Takashima

ついに迎えた──あの頃、視ていたUFCファイターとの対戦に向け、THE BLACKBELT JAPAN所属の平良に会見終了後に話を訊いた。


──今日は師匠とその師匠、そしてチームにとって歴史的な日になりました。

「そうですね。まだ『パラエストラ沖縄の平良達郎です』って言いそうになるのですが(笑)、THE BLACKBELT JAPANというチームになって気持ちも引き締まっています。徐々にチーム名も馴染んでいけば良いなと思います」

──米国での練習から帰国しての会見、慌ただしいスケジュールでした。その米国の練習といえば以前、一緒に練習していたアザット・マクスンをべた褒めしていましたが、チャールズ・ジョンソンにまさかの逆転負けを喫してしまいましたね。

「アス・アルバマエフも含めカザフスタン人選手は強いですけどね。アザットもレスリングとか凄く馬力があるのですが、ジョンソンはいなすのが巧かったです。僕もビックリしました」

──今回は一緒に練習していたということは?

「いえ、彼は試合後だったのでカザフスタンに帰国していました。今回はコーリー・サンドヘーゲンとかバンタム級の選手との練習が中心でした。ブランドン・ロイヴァルとは顔は合わせたのですが、練習はしていないです。もうブランドン・モレノ戦の直前というタイミングだったので『頑張ってねぇ』って伝えたぐらいで」

──そのモレノ戦はロイヴァルの判定勝ち。なかなかの神経戦ではありましたが、しっかりまとめた感じでした。

「モレノの待ちすぎは気になりました。判定こそスプリットでしたが、ストレートにロイヴァルが強かったと思いました」

──なるほど、です。平良選手的にはエレベーションでの練習が馴染んできましたか。

「そうですね、練習しやすいです。コーチも『いつでも来てくれ』と言ってくれているので。でも、また違うところに行く可能性もあります。もうエレベーションでは3度も練習していますし、練習は凄くしやすいです」

──コロラドの居心地は?

「それは日本と比べると、日本の方が気が楽です。ただ練習における技術の細かさという点でエレベーションは凄いです。打撃はフットワークだったり、寝技も足関節から何から何まで細かくて。分からないシチュエーションがないという感じで、サンドヘーゲンに代表されるように皆、ウェルラウンダーで強いです。そういう強さを自分もモノにしたいですし、新しいモノを吸収しにエレベーションに行っている感じです」

──日本はボクシングや柔道、レスリングで世界を獲れる国です。でも、MMAになるとやはり違うということは感じられますか。沖縄なんてボクシング王国というイメージがあったのですか。

「僕は沖縄ですけど、空手もやったことがなかったですし、ボクシングもそこまでやっていなかったので(笑)。米国には全てを学びに行っている感じです。これまでは組んで倒して極めるという戦いをしていましたが、今はパウンドとか相手を疲れさせダメージを与えることを重視して、そのなかでサブミッションを狙うような感じで幅が広がりました。とにかく刺激が欲しいです。マンネリ的になりたくなくて。

それにスパーリングでガチっと来る選手も多くて、気持ちが張ります。そういうなかでケガをせず、しっかりと強度の高い練習することができたので沖縄に戻って、試合に向けて詰めようと思います」

──その次戦はコロラドに行っている間に決まったという感じですか。

「もう本当に帰国のタイミングでした。帰る2日、3日前に話が来て『やります』と返答しました。で正式に決まったかどうか分かっていなかったのですが、戻ってきたら発表されていて(笑)」

──ティム・エリオットが相手と聞いた時は、どのように思いましたか。

「やっぱり扇久保(博正)さんとのTUFのことが頭に浮かびました。道場に入って1、2年目の時に扇久保さんがTUFに出て、ずっと視ていたので。これまで対戦相手で告げられた選手は名前を検索して、どんなファイターなのか調べていたのですが、今回は『あぁティムね』っていう感じで(笑)。ようやく顔と名前と一致する選手と戦えます。ティム・エリオットはTUFで勝っていることもそうだし、タイトルにも挑戦しているので──UFCだなって(笑)」

──MMAファイターとして、変則的な打撃とスクランブルの強さが目立ちます。

「判定になったら、相当に疲れる試合になるでしょうね(笑)。単純にスクランブルの攻防が強くて、ギロチンもある。そこは注意しないといけないです。スタンドが鍵を握ってくると思います」

──下になろうが、組みつくための打撃という感じがします。

「スパーリングパートナーにアレを真似してもらうのは難しいでしょうね(笑)。でも、それをやってくることがもう分かっているので、あの動きを想定していると絶対に試合になっても驚くことはないです。手数を多くして、向うが動いている時間よりも自分が操っている時間を多くしたいとは思っています。凄くサブミッションが強いとか、メチャクチャ警戒が必要な攻撃もないです。トリッキーな一発とか、不用意に貰わないこと。それと誤魔化されないように戦いたいですね」

──誤魔化される、とは?

「こっちが当ててダメージを与えても、動いてなかったように見せようとする。なのでダメージを与えると、仕留めに行きます。3Rですし、攻められてもスタミナも問題ないです……圧倒したいですね。(ムハマド)モカエフも然りですが、本当に強い選手はティム・エリオットを越えているという印象があるので。自分もしっかりと倒して、タイトルコンテンダーという風に認知されるようになりたいです」

──現状、国内において国際戦の経験を積めるケースが本当に少なく。日本人選手に勢いのある勝ち方ができても、UFCではそのような戦いはできない。そういう部分で平良選手に関しても契約当初は不安が付きまとっていましたが、今は全くそのようなことはなくなりました。

「日本で修斗のベルトを獲るまで、UFCで戦うようになる前まで勢いで勝てている部分がありました。僕自身、UFCになっても自分の実力を疑っていました。それがここ2年で、UFCという名に負けない力がついてきたという確信はあります。それがティム・エリオットに通用するのか。僕には自信があるので、自分を出せば勝てる試合です」

──今日は会見でも同席している鶴屋怜選手が、UFCとサインしました。私は鶴屋選手にインタビューをすると誘導尋問のように平良選手との比較論を尋ねているのですが(苦笑)、平良選手から怜選手のことはどのように見ているのですか。

「Road to UFCに優勝したことに関して、オメデトウです。ただ僕はランカーを見ているので、ティム・エリオットに勝って向うの人に認めてもらいたい。これまでの対戦相手と違って、勝てば認めてもらえる相手だと思うので──それを証明したいです。

怜君に関しては互いに上になった時点で戦うことは凄く良いことだと思っています。僕ら2人が戦うことで日本への注目度が凄く上がるでしょうし。僕自身も違った意味で気持ちも入るので、いずれ戦うことができればなと思っています」

──押忍。では改めて、ティム・エリオット戦に向けて意気込みの方をお願いします。

「これまでの試合ではピンチに陥ったりして、色々と応援してくれる人達をドキドキさせてしまうこともありましたがが(笑)、1日、1日と強くなっている実感があるので──僕を信じてください」

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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC300 UFN UFN235 アザット・マクスン キック ジョシュア・ヴァン チャールズ・ジョンソン

【UFN235】1Rにダウンを奪われたジョンソンが打ち合って挽回。17戦無敗のマクスンに判定で逆転勝利

<フライ級/5分3R>
チャールズ・ジョンソン(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
アザット・マクスン(カザフスタン)

ジョンソンが細かくパンチとローで前に出る。マクスンは左フックから右ストレート。これを効かされたジョンソンがすぐに組みつく。マクスンはがぶり返しからダースチョークを狙う。ジョンソンもマクスンに密着させず、立ち上がる。マクスンは左フックとヒザ蹴り、サウスポーにスイッチして左ストレートとヒザ蹴り、オーソドックスに戻すとジョンソンのインローに左を合わせ、これでジョンソンがバランスを崩す。

組みつくジョンソンをがぶるマクスン。ここはジョンソンが腰を上げて距離を取る。マクスンがジャブ、ジョンソンはサウスポーにスイッチする。マクスンもシングルレッグを狙いつつ、ワンツー。ジョンソンも左のカーフキックから右フック、左から右アッパー。マクスンがシングルレッグからテイクダウンを狙ったところでラウンド終了となった。

2R、細かく構えをスイッチするジョンソン。マクスンもワンツーを返し、サウスポーに構える。ワンツーで前に出ていくマクスン。ジョンソンはパンチに合わせて組んでテイクダウン、すぐにバックについてRNCを狙う。マクスンは足をフックさせず、ジョンソンを前に落とす。ジョンソンが三角絞めを仕掛けると、マクスンは担いで外してバックへ。スクランブルになるとジョンソンが立ち上がって、試合はスタンドに戻る。

マクスンが右ストレート、構えをスイッチしながらワンツー、左のヒザ蹴り。ジョンソンも距離が詰まるとヒザ蹴りを返す。マクスンは右ストレート・右フック、そのまま組みついてジョンソンを押し込む。ジョンソンも差し返してヒザ蹴り、シングルレッグでテイクダウンを狙う。

3R、サウスポーのマクスンが左ストレートで前に出て、左ストレートから右フック。マクスンもインローを蹴り返す。オーソに戻したマクスンが右フック・右ストレート、ジョンソンの左ミドルをキャッチしてケージに押し込む。テイクダウンを阻止するジョンソン。マクスンは後ろにつきつつ、ヒザ蹴りを入れて離れる。

マクスンはジャブとワンツー、ジョンソンはマクスンの前足に細かくローを蹴る。マクスンが左右のストレート、ジョンソンもオーソドックスからワンツーを当てる。マクスンがジョンソンの左ミドルを取って、シングルレッグに入るとジョンソンはカウンターのニンジャチョーク。離れ際に右アッパーと左フックを当てる。

試合がスタンドに戻るとマクスンがワンツー、ジョンソンは距離を取りながらローと左フックを的確に当てる。残り20秒、ジョンソンがダブルレッグでテイクダウンすると、マウントを取って一気にパンチを落とす。1Rにダウンを喫したジョンソンだったが、2R以降は細かい打撃と組みで挽回し、逆転勝利を収めた。試合後、ジョンソンは「この階級はもっともテクニカルなんだ。どのプロモーションのなかでも。そのためには強い精神力が必要だ。UFC300のオープニングファイトでジョシュア・ヴァンとやりたい!!」と叫んだ。


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45 AB LFA MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN235 アザット・マクスン アレッシャンドリ・パントージャ イ・ジョンヨン ギルバート・ウルビナ チャールズ・ジョンソン テンバ・ゴリンボ ディアナ・ベルビシャ トーマス・ピーターソン ナソーディン・イマボフ ハファエル・エステヴァン ヘナト・モイカノ ボクシング マルケル・メデロス ムスリム・サルコフ ムハマド・モカエフ モリー・マッキャン ユリア・ストレアレンコ ランディ・ブラウン ランドン・キニョネス ヴィヴィアニ・アロージョ 平良達郎

【UFN235】17勝0敗のカザフスタン人ファイター=アザット・マクスン「タツローとフライ級を盛り上げたい」

【写真】非常にクール、でも親しみやすい感じのマクスンだった (C)MMAPLANET

アレッシャンドリ・パントージャを頂点とするUFCフライ級戦線には10勝以上の無敗の選手が4人在籍している。10勝0敗のムハマド・モカエフ(英国)、12勝0敗のハファエル・エステヴァン(ブラジル)、15勝0敗の平良達郎──そして17勝0敗のアザット・マクスンだ。
Text by Manabu Takashima

UFCではエステヴァンと並び1勝0敗のため、まだランク外のマクスンが3日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN235:UFN on ESPN+93「Dolidze vs Imavov」に出場し、チャールズ・ジョンソンと対戦する。

中央アジアから中東で負け無しだったマクスンにとって、LFA王者だったジョンソンとの対戦はワールドクラスで戦う物差しとなる。ベルト獲りへ自信しかないマクスンにジョンソン戦、平良達郎について尋ねた。


──アザット、フライ級の新鋭としてBRVE CF時代から知る人ぞ知るファイターでしたが、日本のMMAファンにとっては未知強のままです。アザットはこれまでどのような格闘技の経験があるのか、まず教えていただけないでしょうか。

「10歳の時にフリースタイルレスリングを始めたのが、最初のコンバットスポーツとの出会いだよ。ただ住んでいる地域や市の大会では優勝できたけど、カザフスタンの全国大会では優勝できなかった」

──それにしてレスリングがベースなのですね。そう思えないほど、素晴らしい右ストレートを持っているので、ボクシングがベースだと思っていました。

「実は12歳……13歳の時に打撃の練習もするようになっていたんだ。その時、僕は天性のヘビーパンチャーだと気づいたよ」

──レスラー時代に、その天賦の才をストリートで試したことは?

「ないよ。全くない。ストリートファイトをした経験は一度もないから(笑)」

──承知しました。ではMMAに転じたのは?

「レスリングの大会で良い結果を残せなかった時、MMAの人気が僕らの国でも上がってきて──興味を持ったんだ」

──アザットのMMAは上手く打撃と組みが融合しているように感じました。打撃は打撃、レスリングはレスリングとして続けていたのか、それともコンバットサンボのような打と組みがある競技の経験はあったのでしょうか。

「コンバットサンボもスポーツサンボも経験はない。アレはロシアの格闘技だから。カザフスタンにはジェクぺ・ジェックという殴って、蹴って、投げて、グラウンドでも殴って良い伝統的なマーシャルアーツがあるんだ(※zhekpe zhek=憎しみと戦うという意味で、動画ではほぼMMA。アマとプロもあり、MMAプロモーションとしてzhekpe zhekも存在している。その一方で素手、カザフ国旗と同じ青のズボンをはいて土嚢が積まれたサークルで戦う試合も。さらにケージを使用し、無差別で子供が戦う試合も見られた……)。

大会は8人トーナメントで1日に3試合を戦う必要がある。プロMMAを戦う前にジェクペ・ジェックの経験があったから、MMAに転じるのは凄く簡単だった。だからイージーにオクタゴンMMAでフライ級チャンピオンになれたんだ」

──ジェクペ・ジェックですか……、興味深いです。ところでUFC二戦目となるチャールズ・ジョンソン戦を週末控え、今はどのような気持ちですか(※取材は1月31日に行われた)。

アザットは126ポンド(57.15キロ)。ジョンソンは125.5ポンド(56.93キロ)で計量をクリアしている(C)Zuffa/UFC

「普段と変わらない。

とても落ち着いていて、オクタゴンに入って勝つ。それが僕の仕事だから。チャールズ・ジョンソンが何をしてこようが、どの局面でも準備できている。打撃戦でも、レスリングでも僕は負けない。彼の攻撃で恐れるモノは何一つないんだ。この試合で勝って、これからどんなことが起こるか楽しみにしてほしい」

──その「これから」ですが、同じフライ級で無敗の平良達郎選手とデンバーで一緒にトレーニングをしたことがあるかと思います。平良選手の印象を教えてください。

「タツローとは今、言っていたようにコロラド州のデンバーで1カ月半ほど一緒に練習した。凄く良いヤツで、すぐに打ち解けて友達になったよ。技術交換もしたし、素晴らしい時間をタツローと過ごせた」

──とはいえ、同じ階級です。勝ち進めば戦うこともあるかと思います。

「タツローは今トップ15になったばかりだけど、輝かしい未来が待っているファイターだ。僕自身の成功とともに、タツローの成功を願っている。僕らでUFCフライ級ディヴィジョンを盛り上げたいと思う。当然、ベルトは僕のモノになるけどね」

──そこは譲れないと(笑)。では最後に日本のファンに一言お願いします。

「サンキュー。アリガト。ラフマット(※カザフ語でありがとう)」

■視聴方法(予定)
2月4日(日・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS
午前5時30分~U-NEXT

■UFN235対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ロマン・デリツ(ジョージア)
ナソーディン・イマボフ(フランス)

<ライト級/5分3R>
ヘナト・モイカノ(ブラジル)
ドリュー・ドパー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ランディ・ブラウン(ジャマイカ)
ムスリム・サルコフ(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
ヴィヴィアニ・アロージョ(ブラジル)
ナタリア・シウバ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
アリアスカブ・カイジレフ(ロシア)
マフムド・ムラドフ(ウズベキスタン)

<ウェルター級/5分3R>
ギルバート・ウルビナ(米国)
チャーリー・ラドキー(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
モリー・マッキャン(英国)
ディアナ・ベルビシャ(ルーマニア)

<フライ級/5分3R>
チャールズ・ジョンソン(米国)
アザット・マクスン(カザフスタン)

<ウェルター級/5分3R>
テンバ・ゴリンボ(ジンバブエ)
ピート・ロドリゲス(米国)

<フェザー級/5分3R>
ブレーク・ビルダー(米国)
イ・ジョンヨン(韓国)

<女子フライ級/5分3R>
ユリア・ストレアレンコ(豪州)
ルアナ・カロリーナ(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
マルケル・メデロス(米国)
ランドン・キニョネス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
トーマス・ピーターソン(米国)
ジャマール・ポーグス(米国)

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UFC on ESPN+93&Road To UFCシーズン2決勝戦:オッズ/予想と展望

ロマン・ドリーゼ 2.42
ナッソーディン・イマボフ 1.59
ヘナート・モイカ1.54
ドリュー・ドーバー 2.54
ランディ・ブラウン 1.37
ムスリム・サリコフ 3.20
ヴィヴィアニ・アロージョ 3.75
ナタリア・シウバ 1.29
アリアスカフ・キズリエフ 1.68
マフムート・ムラドフ 2.24
ギルバート・ウルビナ 1.49
チャールズ・ラドキ 2.70
モリー・マッキャン 1.39
ディアナ・ベルビタ 3.10
アザト・マクスム 1.44
チャールズ・ジョンソン 2.85
テンバ・ゴリンボ 1.39
ピート・ロドリゲス 3.10
リー・ジョンヨン 1.70
ブレイク・ビルダー 2.20
ルアナ・カロリーナ 2.14
ユリア・ストリアレンコ 1.74
ランドン・キニョネス 2.10
マルケル・メデロス 1.77
トーマス・ピーターセン 1.60
ジャマール・ポーグス 2.40

Road To UFCシーズン2決勝戦

ロン・チュー 2.30
原口伸 1.67
リー・カイウェン 3.05
イー・ジャー 1.42
鶴屋怜 1.17
ジー・ニウシュイエ 5.25

セミに登場するモイカノが「ファイトナイトなんてクソ。誰も見てない。APEXは選手もファンもみんな嫌い」とDisったAPEX大会。プレリムに出場するチャールズ・ジョンソンも、家族が観戦するために1600ドル(現在のレートで23万5千円)以上するチケットを買わなければならないことに不満を漏らしていた。ダナ・ホワイトも、去年の時点で「APEX開催は見直す時期が来たかもしれない」と言っていたが、結局今年も4月まで発表されているファイトナイトイベントの半分以上がAPEX開催。それでも今大会はメインカードにランカー対決が3試合あるのでマシな方だろう。

メインはミドル級ランキング8位のドリーゼ vs. 11位のイマボフ。ジョージア vs. ロシアというAPEXらしい一般層に人気がなさそうなカード。ドリーゼは前戦で王座挑戦経験のあるマービン・ヴェットーリに判定負け、イマボフは昨年1月に後の王者ストリックランドに判定負けと、両者ともにタイトルに絡むにはまだ距離があるもの同士。

ハードパンチャーだが足関も狙うドリーゼに対し、イマボフはダゲスタン出身のボクサー。ストリックランド戦は急遽のカード変更でライトヘビー級での試合となり後半失速したが、前戦のクリス・カーティス戦はパンチで圧倒(結果は2Rのバッティングによりノーコンテスト)。28歳とミドル級ランカーでは若く、将来的に期待できそうなのはイマボフ(ドリーゼは35歳)。オッズも下位ランカーのイマボフがフェイバリット。

イマボフ判定勝ち。

全試合終了後、昨年から延期となったRoad To UFCシーズン2の決勝戦3試合が行われる(バンタム級勝戦はシャオ・ロンの負傷により延期)。

3試合は日本 vs. 中国が2試合、中国人対決が1試合。原口・鶴屋の日本勢はいずれもフェイバリット。特に鶴屋はこの日一番のフェイバリット。前回は膝の負傷もありキャリア初の判定となったが、最後まで失速することなくフルタイム戦えたという収穫もあった。ニウシュイエは打撃は強いが組みでは鶴屋とだいぶ差がある。UFC契約後のことを考えても、フィニッシュしての勝利がほしい。

原口は準決勝は相手の体重オーバーで急遽ワンマッチ出場選手との対戦に変更。テイクダウンからのコントロールで勝ちに徹し、内容は盛り上がったとは言えなかったが判定勝ち。決勝の相手は一度UFCと契約し1勝2敗の戦績を残したロン・チュー。バンタム級ランカー・ソン・ヤドンのスパーリングパートナーで、原口より2歳若い23歳ながら、これが30戦目。飛び込みの速さと強いパンチを持つ。UFCでは通用しなかったが、今回のRoad To UFCでは中国勢の成長が著しかったので、原口も楽な試合にはならないかもしれない。

第1試合は6時開始、メインカードが9時開始で、終了後午後1時半よりRoad To UFC勝戦が中継される。

速報します。

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MMA MMAPLANET o UFN UFN232 チャールズ・ジョンソン ハファエル・エステヴァン ブログ

【UFN232】体重オーバーのマカパがバック奪取で疲弊、ジョンソンの猛攻から逃げ切り判定勝ち

<138ポンド契約/5分3R>
ハファエル・マカパ・エステヴァン(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
チャールズ・ジョンソン(米国)

ジャブから前蹴りのジョンソンが、ミドルを蹴ってからのマカパの組み狙いを切る。マカパは再度組みつき、ケージにジョンソンを押し込む。ジョンソンが逆にボディロックに取ると、マカパが豪快な払い腰を決める。足をきかせるジョンソンに対し、足をさばくマカパはスクランブルでバックへ。襷を取られたジョンソンだが、胸を合わせると逆にケージにマカパを押し込んでいく。

マカパはここも払い腰で投げると、バックを制して両足をフック。背中を伸ばされたジョンソンはマウントに移行されると足を一本戻す。肩ブリッジを潰したマカパの左のパウンドにスクランブルに出たジョンソンは再びバッククラブを取られて時間となった。

2R開始直後に低い姿勢で組みついたマカパが、シングルからボディロックにとりケージにジョンソンを押し込む。小外掛けでテイクダウンを奪ったマカパが、ここでもスクランブルのジョンソンのバックを取り両足をフックする。立ち上がったジョンソンは後方に倒れこんだマカパのパームトゥパームRNCを切り抜けたが、ボディトライアングルに捕らえられた状態が続く。足を組み替え正対させないマカパはうつ伏せになったジョンソンを殴る。

残り90秒、ついに前方にマカパを落としたジョンソンが立ち上がる。すぐに組みついたマカパはシングルからバックに回る。ジョンソンは逆にワキを潜るように背中に張りつくと、離れてボディショットを繰り出す。ダブルレッグを切ったジョンソンが、打撃で圧を掛けだしたところでラウンド終了に。

最終回、汗をレフェリーに拭かれたジョンソンがワンツーフックからパンチのラッシュをかける。マカパはシングルレッグを切られ、ボディを抉られると組みを2度、3度と切られる。それでもヒザを受けながらシングルに出たマカパだが、ボディロックをブルドックチョークで捕らえられる。懸命に頭を抜いたマカパはケージにジョンソンを押し込む。倒せなくても時間を使おうとしたマカパの狙いは、レフェリーのブレイクに阻止された。

詰めてエルボー、右ストレートを入れたジョンソンはマカパのダブルレッグを切り、首相撲からヒザをボディに見舞う。さらに離れたマカパにボディショット、右エルボーと猛攻撃を仕掛ける。足を使い、ダブルレッグを切られてもタイムアップを待つマカパは殴られながら最後にシングルからバックへ。前転のジョンソンの足関へ。抜いたマカパがトップを取りに来るのに対し、足を利かせて防ぎタイムアップを迎えた。

最初の2Rはマカパ、最終回はジョンソンはビッグラウンドとできたか。結果、ジャッジ3者とも29-28をつけ、2ポンドオーバーのマカパがデビューから連勝記録を12に伸ばした。


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【UFN232】名門ノヴァウニオンから11勝0敗でUFC初陣、ハファエル・マカパ「世界が僕を認識する」

【写真】通訳をしてくれたのはノヴァウニオン総帥デデこと、アンドレ・ペデネイラス。ハファエル・エステヴァンのニックネームは、そのものずばりマカパだ(C)MMAPLANET

18日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN232:UFN on ESPN+90「Allen vs Craig」で名門ノヴァウニオン所属のハファエル・エステヴァンがオクタゴン・デビューを迎える。
text by Manabu Takashima

デビュー以来11連勝、巧みなポジションとパウンドを融合させた──ある意味、ノヴァウニオンらしいファイターのエステヴァンが、LFAでフライ級王者だったチャールズ・ジョンソンとのUFC初陣を前に、自信のほどを語った。


マカパは128ポンドで、計量失敗。キャッチ戦でジョンソンと戦うこととなった(C)Zuffa/UFC

──ハファエル、ついにUFCデビューを迎えます。

「5月に予定されていたデビュー戦では、減量中に体調を崩してしまって。でも、今回はバッチリだ。体重もしっかり落ちていて、いよいよUFCで戦えるから凄く嬉しい」

──そんなハファエルがMMAファイターを目指すようになったのは、なぜですか。

「ジョゼ・アルドとヘナン・バラォンがUFCのチャンピオンとして活躍しているのを見て12、13歳の時にマカパで柔術を始めた。この時からMMAファイターになりたかったけど、その過程で柔術でも世界チャンピオンになれれば良いなとは思っていた。でも第一の目標はMMAでチャンピオンになることだった。

マカパでは3年間、柔術だけの練習をして15歳の時にリオデジャネイロに移り住んだんだ──ノヴァウニオンで練習するために。アルド、バラォンがいたからね。デデの下でボクシング、レスリング、そして柔術も学ぶようになった。ノヴァウニオンで練習を積み、MMAで戦うようになった。そして11連勝し、UFCで戦えるようになったんだ。UFCでやれるだけの下地は十分にできているよ」

──過去の試合映像を見ると、素晴らしいグラウンドの攻防を繰り広げていますが、絞めや関節技よりも殴って削り、パウンドで仕留めるという試合が多かったです。

「僕はどの局面でも対応できるだけの力を持っている。サブミッションでフィニッシュできる状況なら、サブミッションでフィニッシュする。でも、それだけのスペースがなければ間違いなくパンチで削って、フィニッシュを狙う。当然、エルボーも使ってね。試合の流れと相手の反応次第だよ。サブミッションで仕留めるのか、殴って終わらせるのかは」

──なるほど。とはいえ、今のMMAはあれだけ寝技で技術の交換が見られるのはブラジルに特化した状況かと思います。寝技につき合わない、柔術は防御のために使う。そのようなスタイルのなかで戦うことをどのように思っていますか。

「15年間、ずっと倒して寝技に持ち込む練習をし続けてきたんだ。それにノヴァウニオンでは立ち上がろうとする相手を、寝技から逃れることができないようにするトレーニングには特に力を入れてやっている。チャールズ・ジョンソンが僕と寝技で戦いたがらないことは絶対だよ。でもね、どれだけそんな風に試合を組み立てようとしても、この試合はグラウンドで決着をつける」

──では、そのジョンソンの印象を教えてください。

「チャールズ・ジョンソンのことは凄く尊敬している。でも、自分が勝利することに絶対の自信を持っている。ジョンソンはとてもテクニカルなムエタイ・ファイターだ。僕はさっきも言ったように凄く順調に仕上げることができた。今の僕は手のつけられないファイターになっているよ。何より、チャールズ・ジョンソンを倒すためには、全て必要なことは何でもやってきたからね。凄く激しいトレーニングをこなしてきた。だから試合が終わった時、レフェリーが僕の手を挙げる。絶対だ。

土曜日の試合が終わった後、世界が僕を認識するようになっている。如何に僕が優れたファイターが、UFCの皆が理解するだろう」

──ところでUFCフライ級には平良達郎選手が活躍していますが、彼の印象の教えてくれませんか。

「もちろん、タイラのことは知っている。素晴しいファイターだよ。もし、彼と戦える日が来るなら大歓迎だ」

──では日本のファンにメッセージをお願いします。

「いつの日か、日本で戦いたいと思っている。ノヴァウニオンでは、多くの選手から日本の良い思い出を聞かされてばかりだから、実際に僕も日本で彼の思い出のような体験をしたい。そして、土曜日の試合でも日本のファンの声援をパワーに変えて勝ちたいと思うから、ぜひとも僕を応援してほしい」

──最後にデデ、ジョン・ホーキ、シャオリン・ヒベイロ、レオ・サントス、ホブソン・モウラと20年以上も前から日本で活躍してきた名門ノヴァウニオンを代表して、UFCで戦うことをどのように思ているのかを教えてください。

「今、名前が挙がったファイターたちは僕にとって、人生の目標のような存在だ。僕はまだ若いからシャオリン世代のファイターは既に米国に移り住んで会ったことがないけど、アカデミーでは今も伝説として色々な逸話が残っている。もちろん、ノヴァウニオンを代表して戦うことは、これ以上ない僕の誇りになっているよ」

■視聴方法(予定)
11月19日(日・日本時間)
午前4時~UFC FIGHT PASS
午前3時30分~U-NEXT

■UFN232対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ブレンダン・アレン(米国)
ポール・クレイグ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジェイク・マシューズ(豪州)
マイケル・モラレス(エクアドル)

<ライト級/5分3R>
ジョーダン・ラヴィット(米国)
チェイス・フーパー(米国)

<バンタム級/5分3R>
ペイトン・タルボット(米国)
ニック・アギラー(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アマンダ・ヒーバス(ブラジル)
ルアナ・ピネイロ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ウロス・メディッチ(セルビア)
ミクティベク・オロルバイ(キルギス)

<フェザー級/5分3R>
ジョナサン・ピレース(米国)
ジョアンデウソン・ブリト(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
チャド・アンヘリガー(カナダ)
ホゼ・ジョンソン(米国)

<ミドル級/5分3R>
クリス・ダンカン(英国)
デニス・チュルリン(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
ミック・パーキン(英国)
カイオ・マチャド(ブラジル)

<148ポンド契約/5分3R>
ルカス・アレクサンデル(ブラジル)
ジャカ・サラギ(インドネシア)

<136ポンド契約/5分3R>
ルシエ・プシオワ(チェコ)
アイリン・ペレス(アルゼンチン)

<ライト級/5分3R>
ニコラス・モタ(ブラジル)
トレイ・オグデン(米国)

<138ポンド契約/5分3R>
チャールズ・ジョンソン(米国)
ハファエル・マカパ・エステヴァン(ブラジル)

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LFA MMA MMAPLANET o RENA RIZIN RIZIN LANDMARK05 UFC UFN UFN223   エッガー カイオ・ボハーリョ クレア・ロペス コディ・ダーデン ジェイク・コリアー ジェイミーリン・ホース ジュリアン・エロサ ジョシュ・クィンラン ステファニー・エッガー ソン・ヤードン チャールズ・ジョンソン トレイ・ウォーターズ フェルナンド ブライアン・ケレハー ヘイリー・カーワン ホドウフォ・ヴィエイラ マルコ・ホジェリオ・デ・リマ マルティン・ブダイ リッキー・シモン ワルド・コルテスアコスタ

【UFN223】3度目の正直へ。ヘイリー・カーワンが語っていた「アクロバチックタンブリンとMMA」

【写真】下のコンテンダーシリーズの時とは、まるで表情が違ったカーワン。インタビューの3日後に病院に運ばれてしまった…… (C)MMAPLANET

29日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN223:UFN on ESPN+81「Song vs Simon」が開催され、オープニングマッチの女子バンタム級戦でヘイリー・カーワンが、3度目の正直となるオクタゴン初陣をジェイミーリン・ホースと戦う。

昨年のコンテンダーシリーズでUFCと契約を果たしたカーワンは2月25日にアイリン・ペレス戦でデビューを迎える予定だったが、計量前夜に卵巣嚢胞破裂による出血が見られてドクターストップに。


1カ月後の3月25日にタミレス・ヴィダルと仕切り直しのオクタゴン・デビュー戦では、対戦相手がドクターストップとなりまたも試合が流れた。

今大会、ジェイミーリン・ホース戦が組まれたカーワンが注目されるのは、彼女は器械体操、チアリーディング、そしてアクロバチックタンブリンという競技で成功を収めた後に、MMAに転向したというキャリアの持ち主だからだ。

明日のRIZIN LANDMARK05でRENAと戦うクレア・ロペスもMMAPLANETのインタビューで器械体操の経験が、如何にMMAに生きるのかを話しているが、そのロペスにはムエタイ&柔術という格闘技経験があった。

対してカーワンにはMMAを始めるまでコンバットスポーツの経験はなかった。彼女は6歳で器械体操を始めると、高校時代にはチアリーディング選手権、そして大学時代にはアクロバチックタンブリングのチーム戦で2度のオールアメリカンに輝き、個人部門でもナショナル選手権で優勝を果たしている。

大学卒業後、他の大学の指導者となった彼女はその職を辞して地元で就職をしてからMMAジムを訪れる。ここで現在の夫であり、ヘッドコーチのジェイク・ブレナンから「本気でやれるなら、世界チャンピオンを目指せる」と言われ、そのまま会社を辞めてプロMMAファイターを目指すこととなった。

アマ3連勝後にLFAでのプロデビュー戦で黒星を経験するが、その後はLFAがUFC Fight Passでストリーミングが始まったショーで戦うなど常に注目された状態で戦績を重ね、結果として格闘技的にはズブの素人だった彼女は5年で最高峰に辿り着くことになった。

体操系の競技、しかも日本ではほとんど知られていないチアリーディングとマット運動が混ざったようなチーム競技で養われたフィジカルと運動神経が、如何にMMAで役立つのか。

ここでは最初のデビュー戦直前、2月にMMAPLANETが行ったカーワンのインタビューからアクロバチックタンブリンとMMAの相関関係を語った部分を切り取り、ここでお伝えしたい。

ヘイリー・カーワン

「アクロバチックタンブリンは女子だけ行う体操競技で、器械体操にアクロバットの要素を加えたモノ。女子同士が、互いの体を抱え上げて、放り投げ、またキャッチしたり、ホント器械体操に近い競技よ。

チアリーディングのように男の人がいなくて、私は飛び跳ねて、人の支え=ベースもやり、頭の上で他の子を抱える役割と全てをこなしたわ。

体操競技はMMAだけでなく、どのスポーツに転向しても役立つモノよ。自分の体を知り、頭の体のコーディネーションがスムーズだから、他に何を学ぶにしてもスンナリと体にも頭にも入って来て動くことができるから。

体の軸が抜群に強くて、バランスが良い。体は強度があり、柔軟性がある。パーフェクト・ファイターになれる基盤をアクロバチックタンブリンで身に付けることができたともいえるわ。

コンバットスポーツで身に付ける必要があるテクニックって、軸が大切でバランスを取れないといけないでしょ? そしてフレキシブルだし、言うことない。

何よりアジリティはスバ抜けているわ。だって、スピンしながジャンプしたと思ったら、今度はキャッチする側に回るのだから。それに体操の動きは、とてもレスリングに役立ったわ。体の使い方が似ているの。

打撃に関しては素早さと柔軟性が役立ったと思うけど、バランスという部分ではレスリングに一番役立ったわ。あっ、レスリングだけでなく柔術も含め、全てのグラップリングに役立っているはずよ。

もちろん競技的はアクロバチックタンブリンは自分との戦い、パフォーマンスを評価されるもの。でもMMAは相手が私を殴ってきて、投げて、極めにくる。自分を磨く時に、対戦相手がいることを考える必要があるのがMMA。相手によって練習内容も変って来るし。自分たちの持つべき技術を伸ばせば良いっていうことがないのが、コンバットスポーツだから。

だから体操競技がいくらMMAに役立つとしっても、違いの方が大きい。だからMMAを学ぶことが楽しくてしょうがない。しかも対戦相手ごとに、自分のすべきことに変化が加わって、色々な動き、技術を身に付けることができるわけだし」

カーワンとロペスの共通点は、一つの競技を十分にやりつくし、新しいことにチャレンジしたくなったということ。

「ファイトと練習、全ての要素が継続して繋がっている。そんなMMAのアスペクトが大好き」と言っていたカーワンが、UFCという舞台でどのようなファイトを繰り広げるか。

コーディネーションに長けているという利点を持つというカーワンだが、その実、動きのなかで思考が止まったように体が固まることが過去にあった。相手が自分を壊しにくることで、思考と体が止まるのは格闘競技の最大の特徴だ。

そこをスムーズにするのは、精神力の強化のみ。運動と戦いの溝を埋める精神力がカーワンに伴っているようであれば、オクタゴンのなかでも抜群の結果をもたらすだけの運動神経を彼女は持っている。非常に興味深い、ヘイリー・カーワンのUFC初陣だ。

■視聴方法(予定)
4月30日(日・日本時間)
午前5時30~UFC FIGHT PASS

<バンタム級/5分5R>
ソン・ヤードン(中国)
リッキー・シモン(米国)

<ミドル級/5分3R>
カイオ・ボハーリョ(ブラジル)
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)

<ライトヘビー級/5分3R>
コディ・ブランデージ(米国)
ホドウフォ・ヴィエイラ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ジュリアン・エロサ(米国)
フェルナンド・パディーリャ(メキシコ)

<ヘビー級/5分3R>
ワルド・コルテスアコスタ(ドミニカ)
マルコ・ホジェリオ・デ・リマ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・クィンラン(米国)
トレイ・ウォーターズ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルティン・ブダイ(スロバキア)
ジェイク・コリアー(米国)

<フライ級/5分3R>
コディ・ダーデン(米国)
チャールズ・ジョンソン(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ステファニー・エッガー(スイス)
イリーナ・アレクシーワ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ブライアン・ケレハー(米国)
ジャーニー・ニューソン(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ヘイリー・カーワン(米国)
ジェイミーリン・ホース(カナダ)

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BELLATOR Bellator291 o UFC ジョニー・ウォーカー チャールズ・ジョンソン ハファエル・アウベス ブレンダン・アレン マイク・マロット

UFC on ESPN+78:オッズ/予想と展望

ニキータ・クリロフ 1.59
ライアン・スパン 2.45
アンドレ・ムニス 1.44
ブレンダン・アレン 2.90
アウグスト・サカイ 1.77
ドンテイル・メイエス 2.10
タティアナ・スアレス 1.13
モンタナ・デ・ラ・ロサ 6.50
マイク・マロット 1.47
ヨアン・レイネス 2.85
エリック・ゴンザレス 2.75
トレバー・ピーク 1.49
ジャスミン・ジャスダビシアス 2.10
ガブリエラ・フェルナンデス 1.77
ジョーダン・レビット 1.87
ビクター・マルティネス 1.95
オデー・オズボーン 2.35
チャールズ・ジョンソン 1.65
ジョー・ソレッキ 1.40
カール・ディートン 5.40
ハファエル・アウベス 2.55
ヌルーロ・アリエフ 1.56
ヘイリー・カワン 1.80
アイリーン・ペレス 2.05
ホゼ・ジョンソン 2.40
ギャレット・アームフィールド 1.61

現在予定されている最後のAPEX大会。来月の11日には、コロナ後初めてナンバーシリーズ以外・APEX以外でのラスベガス開催(バージンホテル・シアター大会)があり、その後のUFNも地方都市での客入れイベントが予定。4月22日以降の会場は未定なので、またAPEXに戻る可能性もある。

メインはライトヘビー級6位のクリロフと8位のスパンの対戦。クリロフはUFCデビューから10年での初メイン。デビュー当初は21歳・キャリア2年で15勝2敗・全試合1Rフィニッシュ決着という幻想のあるレコードで、5連勝を記録したこともあったが、2017年に契約で揉めてフリーエージェントとなり、ロシアのイベントで活躍していた時期がある。2年後のロシア大会で復帰したものの、ここまで4勝4敗。2連敗の後、落ち目のグスタフソンに1RKO勝ち、前回はタイトル挑戦経験のあるヴォルカン・オーズデミアのスタミナ切れに乗じて後半圧倒しての判定勝ちで2連勝中。ランキングを過去最高まで上げている。

相手のスパンはUFC7勝2敗。負けた相手はアンソニー・スミスとジョニー・ウォーカー。現在2連勝中で、前回は元王座挑戦者のドミニク・レイエスにKO勝ちしたが、レイエスは3連敗中とダメージの蓄積があり、スパンも体重オーバーしてしまっていた。ギロチンが得意なグラップラー

30歳のクリロフと31歳のスパン。両者とも今のところはタイトル挑戦までたどり着けるようには思えないが、勝った方が次また勝って連勝としたら、そろそろタイトルに届く位置になりそう。

スパン一本勝ち。

セミはUFC5連勝中で、ホナウド・ジャカレイを腕十字でタップアウトさせて引退に追い込んだムニスの試合が組まれている。ランキングは11位だが、もっと上で見たい選手。しかし今回はノーランカーで現在3連勝中のブレンダン・アレンの挑戦を受ける試合に。アレンも柔術黒帯のグラップラーで一本勝ちが多い。

メインカードには、女子フライ級戦でタティアナ・スアレスが3年8ヶ月ぶりの復帰戦を行う。レスリング世界選手権銅メダリストで、TUF23の女子ストロー級ウィナーとなりUFCデビュー。UFC本戦でも圧倒的なレスリング力を武器に4連勝でランキングも2位まで上げたが、膝の負傷により長期欠場していた。階級を上げての復帰となるが、ブランクにも関わらず今大会一番のフェイバリットとなっている。

第1試合は26日朝6時から。Bellator291・ダブリン大会のメインカードも6時開始となっている。Bellator視聴後に追っかけ速報します。

 

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F1 MMA o UFC   オーデ・オズボーン ジミー・フリック ダリウス・フラワーズ チャールズ・ジョンソン テレンス・マッキニー トレヴァー・ピーク マリク・ルイス

2.25『UFC Fight Night 220: Krylov vs. Spann』で欠場者が相次ぎ複数の試合が変更


 UFCが2月25日にネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催する『UFC Fight Night 220: Krylov vs. Spann』でオーデ・オズボーンと対戦予定だったデニス・ボンダーが欠場、代わりにチャールズ・ジョンソンがオズボーンと対戦することをMMAmaniaが確認したとのこと。ボンダーの欠場理由は不明。ショートノーティスであることからフライ級ではなく130ポンド契約で行われます。

 ジョンソンは1月の『UFC Fight Night 217: Strickland vs. Imavov』でジミー・フリックに1R TKO勝ちして以来の試合で2連勝中。


Trevor Peek(Sherdog)

 同じく『UFC Fight Night 220: Krylov vs. Spann』でエリック・ゴンザレスと対戦予定だったダリウス・フラワーズが欠場、トレヴァー・ピークと対戦予定だったアレックス・レイエスが欠場したことからエリック・ゴンザレス vs. トレヴァー・ピークに変更されることをMMAJunkieが確認したとのこと。フラワーズとレイエスの欠場理由は不明。

 ゴンザレスは昨年8月の『UFC on ESPN 40: Santos vs. Hill』でテレンス・マッキニーに1Rリアネイキッドチョークで敗れて以来の試合で2連敗中。ピークは現在28歳のアメリカ人でMMA戦績7勝0敗1無効試合。昨年9月の『Dana White's Contender Series 54』でマリク・ルイスに2R TKO勝ちして以来の試合で今回がUFCデビュー戦。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFN217   ジミー・フリック チャールズ・ジョンソン

【UFN217】ジミー・フリックのカビブ&マイアは不発。勝者ジョンソンは「2年も離れると難しい」

<フライ級/5分3R>
チャールズ・ジョンソン(米国)
Def.1R4分33秒by TKO
ジミー・フリック(米国)

スイッチするジョンソン、テイクダウンのフェイクを見せたフリック。ともにローや前蹴りなど蹴りを多用する序盤に。ヒザ蹴りに組んだフリックスはそのまま下になるとバタフライガードからクローズド、ハイガードへ。ポスチャーしたジョンソンが鉄槌を落とし、足に絡まれるのを嫌がりスペースを作るや、即フリックが左腕を差してレッスルアップ、試合がスタンドに戻る。

離れたジョンソンは自らのハイで尻もちをついて、立ち上がったフリックにボディを決める。続いて右フック、右前蹴りのジョンソンは左ボディから右、左フックを決める。さらに右フックを続けるジョンソン、フリックは組むことができない。右ミドルをキャッチしたジョンソンは、リリースして左ミドル、ガードの上からハイを蹴っていく。フリックは右ミドルから組んで、ダブルでリフトアップしてテイクダウン。そのままバックを取って両足をフックしに掛かるも前方に落とされガードを取る。

ジョンソンはパンチからエルボーと正確なパウンドを落とし左のパンチ、左の鉄槌と攻撃を纏めるとレフェリーが試合を止めた。一方的にパウンドを受けてカットはしていたが、ニーシールドから両足を戻したところだっただけに、フリックがストップに不満も感じたのも理解できる──ものの、このストップは致し方ない。

「2年前、彼がリタイアした時、僕はタイにいた。窓もない、月に50ドルの部屋に住んで1日に3度練習していたんだ。そういう生活を長い間してきたんだ。2年も離れて、このスポーツに戻るのは難しい。十分にタフではなかった。彼はUFCに来る前にチャンピオンだった。僕もそうだった。今度、女の子が生まれるんだ!! だから、ちょっと感極まってしまったよ」と勝者は話した。


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