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【LFA166】14勝1敗のソアレスを完封。ショートの単打を連続するジョゼ・デラーノが3-0の判定勝ち

<フェザー級/5分3R>
ジョゼ・デラーノ(ブラジル)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
ファブリシオ・ソアレス(ブラジル)

過去に計量失敗など、LFA王座に2度絡んでいるデラーノは王座決定戦で現UFCファイター=ガブリエル・サントスに敗れて以来の再起戦で、14勝1敗のソアレスを迎える。開始直後に左ハイを見せたソアレスだが、直後のワンツーでアイポークがあったと右目を抑え、試合が中断する。再開後、デラーノはワンツーで前に出てジャブを当て、右ストレートに続ける。ステップインからの右がヒットするデラーノは、組んできたソアレスを逆にボディロックで捉えてケージに押し込む。両ワキを差す形になったデラーノが首相撲からヒザをボディに入れ、左エルボー。さらにヒザを続ける。

この間に体を入れ替えたソアレスのダブルレッグを切ったデラーノは、シングルも余裕を持って防ぎヒザを突き上げる。ここでデラーノは離れて、左ロー&ボディ。続いて右ストレートを入れたデラーノは、左ミドルハイから左ストレートを決める。さらには右を空振りし、ダブルで組みつかれながらボディロックテイクダウンを決めたデラーノが、サイドで抑えて殴っていく。デラーノはソアレスのバギーチョークを察知して防ぎ、ギロチンを仕掛けたところで時間となった。

2R、右ボディを入れたソアレスだが、デラーノのパンチのコンビの前にバランスを崩し、左ストレートを被弾して動きが一瞬止まる。デラーノは左ストレートを続け、オーソでは左ジャブを当てる。ソアレスも左ハイを狙うが、かわしたデラーノがワンツー、続いてテンカオを決める。さらに右エルボー、左ストレートというコンビを見せたデラーノが、近い距離で細かいパンチを当て、ソアレスの踏み込みに合わせて組みつきテイクダウンを決める。

背中を取ったデラーノは、落とされそうになるのを修正して両足をフックする。それでも乗り過ぎで下になりかけると、キムラを潰されサイドを許す。ソアレスはスクランブルでダースチョークをセットし、ヒザを頭に突き刺す。デラーノはボディロックに取り、頭を抜くが払い腰で投げられる。直後に右腕を差して立ち上がり、リバーサルを決めたデラーノが、サイドコントロールでラウンド終了を迎えた。

最終回、ワンツー、前蹴り、左ミドルと積極的に動くデラーノが右をヒットさせる。頭がぶつかった後に、ワンツーからパンチを纏めヒジを決めたデラーノは、さらにワンツーを的確に決める。ソアレスも左を返し、前に出てヘッドムーブも左を打たれ、左ハイを蹴られる。ボディにもパンチを被弾したソアレスは、それでも前に出るがパンチの空振りが目立つ。左で腰が落ちたソアレスは、ついにケージまで後退。上体がブレるような大振りパンチで、とりあえずは間合いを取り直したソアレスだが、引き続き左で殴られる。

左ミドルハイで肩口を狙ったデラーノは、ソアレスに組ませずに左をヒット。ソアレスは後ろ回し蹴りをかわされ、ジャブから右を貰う。コンビというよりも、単打を続けるような独特のデラーノのパンチに反撃の機会が訪れなかったソアレスは、そのままタイムアップを迎え0-3で敗れた。


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【LFA163】河名マストに完勝したアライジャ・ジョンズが、ハビエル・ガルシアとフェザー級王座決定戦

【写真】アライジャの兄マイルズ・ジョンズはLFAバンタム級王者からコンテンダーシリーズを経てUFCにステップアップ。現在4勝2敗だ(C)LFA

21日(金・現地時間)にテキサス州ベルトンのベルカントリー・エクスポセンターでLFA163「Johns vs Garcia」が開催される。

同大会のメインで現UFCファイターのガブリエル・サントスが返上したLFAフェザー級王座を賭けてアライジャ・ジョンズとハビエル・ガルシアが戦う。

ジョンズは昨年8月のLFA138で河名マストに完勝したことが強く印象に残るファイターだ。今年2月にマリオン・サントスと戦う予定だったが試合が流れ、実に11カ月振りのファイトが王座決定戦となる。


対するガルシアはこれが2度目のベルトを賭けた戦い。前回は2021年8月にシンゾー・マチダの弟子ブルーノ・ソウザとの王座決定戦に判定負けを喫している。実はソウザはガルシアとのタイトル戦前にジョンズをスプリットながら判定で下している。

言わば今回のタイトル戦はソウザに敗れた者同士の一戦となる。そのソウザは今、テイクダウンやパウンド有りのカラテ・コンバットを主戦場しているが、UFCは0勝2敗でリリースされている。

ソウザのUFCでのパフォーマンスが目を曇らせ、ジョンズは河名にとって安パイと見られていた。しかし、蓋を開けてみれば河名のテイクダウン狙いを防ぎ、倒されても必ずといって良いほどスクランブルで立ち上がるか、スイッチでリバーサルに成功するなど、レスリング力を見せつけた。

その間にサウスポーの構えからストレート、左ハイを幾度となくクリーンヒットさせ、米国MMAのレベルの高さを河名を通してJ-MMA界に再確認させたジョンズ。彼と同様に、ガルシアもソウザに負けているからといって過小評価はできない。

キャリア10勝(※5敗)中、一本勝ちが6度のガルシアはディープハーフを厭わず使う柔術ベースのファイターだ。レスリングも駆使するが、組んでからは自ら背中をつけてバックに回る動きや、引き込んでハーフでワキを差してリバーサルと、テイクダウンよりも一度下になる技術が軸にある。

とはいえ打撃とテイクダウンの防御力の強さを誇るジョンズのフィジカルを制する技術&体力がガルシアにあるのか。3つの一本勝ちはバックを制してのRNC、残り3つは下になってから三角絞めが2度と肩抜き後転式腕十字が1度。

スタミナが十分にあり、汗を掻く前だとガルシアの一本勝ちもあり得るが、試合が進むほどジョズが優位に立つことが予想されるフェザー級王座決定戦だ。

また今大会のプレリミでは二宮城太がMMA3戦目に挑む。二宮城光――円心会館・館長を父に持ち、MMAのなかで父の空手の代名詞といえるサバキを実践しようという二宮は、LFA138 でRNCで下って以来の再起戦となる。

まずは組みへの対応から、サバキMMAがどれだけ体現できるようになっているか。リアルな浪漫をMMAに持ち込む二宮だ。

なお20日(木・同)の計量では第6試合からコメインの3試合でジョニー・フーパー、マテウス・ペヘイラ、アンヘル・アルバレスの3選手が体重オーバーとなり、キャッチウェイト戦に変更されている。

■視聴方法(予定)
7月22日(土・日本時間)
午前10時~UFC Fight Pass

■LFA163対戦カード

<LFAフェザー級王座決定/5分5R>
アライジャ・ジョンズ(米国)
ハビエル・ガルシア(米国)

<157ポンド契約/5分3R>
ウィリアム・スタークス(米国)
ジョニー・フーパー(米国)

<147.8ポンド契約/5分3R>
ランドリー・ワード(米国)
マテウス・ペヘイラ(ブラジル)

<160ポンド契約/5分3R>
アンヘル・アルバレス(キューバ)
ミルコ・トクト(ペルー)

<フライ級/5分3R>
ケヴィン・フェルナンデス(米国)
ハビエル・セペダ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
カイラー・フェアチャイルド(米国)
アリク・ロペス(米国)

<フェザー級/5分3R>
エリック・オーウェンス(米国)
二宮城太(米国)

<ミドル級/5分3R>
ズマラー・アーチャー(米国)
オセイオモン・オイイェムホンラン(米国)

<バンタム級/5分3R>
イアン・エングブロック(米国)
ジョン・ベケット(米国)

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【UFC ABC05】最高峰!! ガブリエル・サントスの神業十字を防ぎ、デヴィッド・オナマがアッパーでKO勝ち

【写真】とにかく凄まじい攻撃力だった(C)Zuffa/UFC

<フェザー級/5分3R>
デヴィッド・オナマ(ウガンダ)
Def.2R4分13秒 by KO
ガブリエル・サントス(ブラジル)

右カーフを蹴ったサントス。オナマはカーフやローをチェックするが、サントスがワンツーを決める。左フックを返したオナマは、ワンツーからのダブルレッグを潰して逆に上を取る。サントスは腕十字を狙いつつ、エルボーを下から入れる。オナマが右のパウンドを落とし、サントスは蹴り上げからスタンドに戻ると近い距離で打撃戦へ。

右の打ち合いから、オナマが左ジャブ。前に出るサントスが左カーフを蹴る。スイッチして左ストレート、左インローのサントスは左ストレートから後ろ回し蹴りを見せる。左を効かせたサントスに対し、オナマのダブルレッグを仕掛ける。ウィザーのサントスは頭が下がったオナマをステップオーバーして、腕十字というアクロバチックな動きを見せる。サントスの体を跨いで防いだオナマは、腕十字からのフラワースイープにもトップをキープする。サントスは再び腰を切って腕十字から三角へ。

起き上って左腕を抜いたオナマが立ち上がり、テンカオを決める。サントスは左ボディショット、オナマが首相撲からヒザをボディに突き刺す。やや疲れが見えるサントスだが、シングルレッグでテイクダウンを奪うと左足を抜いてハーフへ。オナマが立ち上がり、パンチで前に出たところで初回が終わった。

2R、左ハイから左ストレートを伸ばすオナマだが、スピニングバックフィストを被弾して下がる。パンチをまとめたサントスは、組んでバックに回ると寝技に持ち込んでボディトライアングルを完成させる。ワキ腹、顔面を殴るサントスに対し、凄まじいフィジカルを生かして胸を合わせたオナマが、腕十字を察知して防ぎ左エルボーを連続で振り落とす。

ガードワークも巧妙なサントスが、下からエルボーを打っていく。腰を上げてパンチを見せたオナマは、蹴り上げから立ち上がろうとしたサントスにジャンプイン。ボディロックにとりトップキープする。立ち上がって離れたサントスの右ミドルが、ちょうど頭を下げて組みに来たオナマの頭部に当たる。

両者、手数が減り、動きが落ちる。サントスはヒザから左ロー、後ろ回し蹴りもスピードはない。それでも右をヒットさせたサントスは、近距離でオナマの左エルボーを被弾する。さらにフック、ヒザ、エルボーを受けたサントスは下がったオナマとの距離を詰めようと前に出る。ここでオナマの右アッパーがヒットし、サントスが後方に倒れる際中にも右を打たれる。これで頭をキャンバスに強かに打ちつけたサントスに、鉄槌を落としたオナマがKO勝ちを決めた。

勝ったオナマは当然として、敗れたサントスも凄まじい攻防を繰り広げ──世界最高峰の注目ファイターに相応しい戦いだった。


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