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【UFC300】ケイラ・ハリソンがUFCと契約。実力者揃いのALLSTAR戦=UFC300でホーリー・ホルム戦決定

【写真】PFLの顔だったケイラ・ハリソンが、このタイミングでUFCへ。33歳、バンタム級転向は最後の勝負か(C)PFL

23日(火・現地時間)、ダナ・ホワイトが自身のXでブレイキング・ニュースとしてUFCがケイラ・ハリソンと契約し、UFC300でホーリー・ホルムと対戦することを発表している。
Text by Manabu Takashima

さらにダナは動画で「皆、UFC300の新しい情報だ。2022年のボクシング殿堂入りのホーリー・ホルム。女子バンタム級で最多勝記録4位タイ、有効打撃6位、テイクダウン防御4位とその歴史を創ってきた彼女は、これまでボクシングとMMAで世界最高のファイターと戦い続けてきた。たった一人を除いて。米国の柔道史上、唯一の五輪二連覇を達成したケイラ・ハリソンとUFCは正式に契約した。16勝1敗、テイクダウンからのパウンドがヤバすぎる彼女は初めてバンタム級で戦うことになった。この試合はUFC300で行われる」と興奮気味に語っている。


ロンドンとリオの女子柔道78キロ級の金メダリストであるケイラは2016年にWSOFと契約し、女子ライト級を開拓していくという発言をしていた。

その後、WSOFを買収したPFLで2018年6月にデビューを果たすと3連勝し、PFLは2019年に女子ライト級を創設した。まさにケイラのための階級と呼ばれた女子ライト級2019年シーズンを制すると、コロナ禍でPFLは1年間活動を休止する。同年11月にケイラはフェザー級の試し切りを行うようにInvicta FCに参戦し、FFCフェザー級王者コートニー・キングをパウンドアウト──この試合が、現時点まで彼女にとって唯一のPFL以外でのMMA戦となっていた。

その後、PFLがフェザー級を開設かという憶測のなか、2021年もライト級でシーズンは実施されケイラが2連覇を達成し、PFLとの契約が切れてBellatorとサイン──と思いきや、マッチング期間に当たりPFLと再契約、女子ライト級2022年シーズンに参戦した。

しかし、11月の決勝でラリッサ・パチェコと3度目の対戦で判定負けを喫し、キャリア初黒星を喫した。2023年にPFLはライト級に代わり、女子フェザー級シーズンを採用したもののケイラは不参加。11月のファイナル大会に出場すると、150ポンド契約戦でアスペン・ラッドから判定勝ちを収めている。結果的にこの試合がPFLでのラストマッチとなった。

今回のケイラのUFC入りと、バンタム級転向は大きなトピックだが、Bellatorを買収したPFLでクリス・サイボーグとの一騎打ちが期待されていただけで、肩透かしを食らった感もある。いずれにせよ、PFLでは勝っても負けても女王、試合も横綱相撲だったケイラだが、UFCではOne of themとまではいかないが、オクタゴン内での特別扱いはない。そして、柔道時代と比較すると16キロも軽くなるバンタム級で、どのようなパフォーマンスを発揮することができるのか。そこはそこで、興味深い。

なおUFC300は4月13日にラスベガスのTモバイル・アリーナで開催されレオン・エドワーズ✖ベラル・モハメッドのウェルター級と、女子ストロー級ではジャン・ウェイリ✖イェン・シャオナン──というUFC史上初の中国人同士の──世界タイトル戦2試合が組まれており、さらにジャスティン・ゲイジー✖マックス・ホロウェイのBMFタイトル戦も行われる。

イリー・プロハースカ、シャーウス・オリヴェイラ、アルジャメイン・ステーリング、ボー・ニコル、デイヴィソン・フィゲイレド✖コディー・ガーブラント、ジム・ミラーら実力者が勢ぞろいのオースターの様相を呈しているが、ケイラとホルムの女子バンタム級戦は同大会に巨大な華を添えるこのなる。

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【UFN205】ガーブラント撃破→アスカロフ戦。カイ・カラフランス「僕だって彼をテイクダウンできる」

【写真】(C)MMAPLANET

26日(土・現地時間)、オハイオ州コロンバスのネイションワイド・アリーナで開催されるUFN205:UFN on ESPN+63「Blaydes vs Daukaus」で、カイ・カラフランスがダゲスタンの強豪アスカル・アルカロフと対戦する。

日本でもRIZINで和田竜光と対戦し、敗れているカラフランスはUFC戦績6勝2敗。昨年12月に元バンタム級世界王者コディー・ガーブラントをKOし一気に注目されるようになった。

14勝0敗1分のアスカロフとの試合は、カラフランスにとって世界最高峰の頂点に挑む機会を得られる絶好のチャンスだ。そんなかカラフランスをZOOMインタビューすると、非常に冷静に現状を判断し、現実に受け入れる──これまでの苦労がそうさせたのか非常に穏やか、かつ自信への信頼度の高さが絶対な人物像が見られた。


──昨年12月にはコディー・ガーブラントをKOして世界にショックを与え、一躍UFCフライ級戦線のトップに躍り出ました。改めてあの勝利を振り返ってもらえますか。

「僕のキャリアの中で最大の試合で、あんな勝ち方ができた。実際、試合前は怖かったけど、あの勝利で凄く自信をつけることができたよ。ラスベガスのビッグショーで、ガーブラントに勝ったことで今回のような世界のトップにいる強いファイターと戦う機会を得ることができるようになった。僕のキャリアを引き上げてくれた勝利だったよ」

──ガーブラント戦に代表されるようにカイはいつもエキサイティングな試合をファンに見せてきました。ところで9年前にマレーシアのクアランプールで、ニュージーランドとモンゴルという当時はMMAが今のように普及していなかった国からやってきた2人の若者が見せた闘士溢れるファイト、この世界でトップになるんだという強い意志が見られた激闘は、私の記者生活のなかで常にベストバウトの上位にくる──忘れられないファイトです。

「おお、LEGEND FCのバットゲレル・ダナー戦だね。あの時、試合を見ていたの?」

──ケージサイド、いえリングサイドで撮影をさせてもらっていました。

「そうなんだ。いやぁ、そう言ってもらえると本当に嬉しいよ。あの試合は……僕は負けてしまったけど、覚えていてくれて……そんな風にここで言われるなんて」

──しかも、その2人が揃って今、世界最高峰のUFCで戦い今週末は同じ会場で大切な試合を迎えるわけですしね。勝手ながら感無量です。

「あれ以来、僕とダナーはグッドフレンドなんだよ。確かに、あの試合はタフだった。アジアで誰が世界に進めるのか。そういう場で拳を交えたダナーと僕が、今一緒にUFCで戦っている。君の言ったように、同じカードに僕らの名前が並んでいる。凄くクールで……思えば遠くに来たもんだって振り返っちゃうよね(笑)。僕らは世界と戦うポテンシャルを見せて、今、ここに辿り着いた。それをあの日のファイトを撮影していた人に、そんな風に言ってもらえるなんて……本当に感謝しているよ。そうなんだ、あの日にリングサイドにいたんだっ!!! しかも、僕らの試合を覚えてくれていたなんて」

──KLのチャイナタウンの外れの丘の上にあった体育館で、本当に少ないお客さんの前で今と変わらぬ激しい試合をしていました。忘れようがないです。

「9年前、クアラルンプール、LEGEND FC、凄くイカしている。ホントにありがとう」

──そんなカイにとって、土曜日はガーブラント戦に続きビッグファイト。そしてキャリア最強の相手と言っても過言でないアスカロフと対戦します。彼の印象を教えてください。

「間違いなくビッグ・チャレンジになる。待ち望んでいた試合だね。僕がジムで培ってきた技術、動きを見せてエキサイティングな試合をファンに見せたい。そのために集中してやってきた。あとは練習の成果を土曜日の夜に見せるだけさ。また世界にショックを与え、フライ級で明確に地位を確立するのさ。

前回の試合まで、誰も僕のことを知らなかった。特に米国ではね。でも、今は違う。皆の反応が変わってきた。この流れを持続させようと思う。今回の試合も米国で、しかもファンが会場にいる状況で行われるわけだしね。もちろん、ニュージーランドで僕の試合を視てくれるファンのためにも、母国を代表して戦うよ」

──良い試合をファンに見せたいという気持ち、それはアスカロフは持っていないかと。それが彼の徹底したテイクダウン、ホールドというコントロールの強さに通じているのではないかと思われます。

「確かにアルカロフの技術は卓越したモノがあるよ。だけど、そういう相手も一発で効かせる打撃戦がMMAには存在している。それにMMAは進化した。倒されても、僕は立ち上がることができる。スタンドに戻ると、彼は僕の標的に戻るんだ。アスカロフの弱点を引き出せば、僕だって彼をテイクダウンできる。そういうチャレンジをしたいんだよね。

もうずっとMMAをやってきた。この経験をもってすれば、僕はアスカロフとどの局面だろうが戦うことができる。何より、12月にガーブラントに無傷で勝つことができ、フレッシュなままこの試合の準備に取り掛かることが可能だった。調子が良いままなんだ。前回の試合前から、ずっとトレーニングを続けてきたからね。オクタゴンに入って、自分が何をすべきかも十分すぎるほど分かっているよ」

──ニュージーランド政府は非常に厳しいコロナ対策を施していましたが、今回はどこでそれだけ準備できたのでしょうか。

「ニュージーランドだよ。オークランドのシティ・キックボクシングで、フルキャンプを行った。世界イチのチームで、最高のコーチたちとね。ニュージーランドは1月の始めから、あの厳しいロックダウン政策から一転し、以前の姿を取り戻しているよ。海外渡航に関しても以前と同じ、隔離措置もなくなった。試合に辿り着くまでのプロセスが、本当に楽になった。

それもあった凄く良い、キャンプができたんだ。やっぱり自分の国、街で調整できるのは居心地の良さが違うね。しっかりと戦えるだけ後押ししてもらえるしね。タイトルまで長い道のりだと思って来たけど、道筋が見えてきた。だから、今はアスカロフだけに集中できているよ。ところで日本はどうなの? コロナの状況は」

──日本は法的な締め付けは殆どなくて。お願い、要請という形で飲食店などの営業時間など制限がありましたが、マクス着用、手洗い&うがいが徹底され、人々のモラルで感染予防をしてきた状態です。入国も緩やかに開放方向で1日7000人ほどが上限で、ビジネスでの入国がOKになっている形でしょうか。

「そうなんだ。もう少しだね。実は僕の兄が18年間、日本に住んでいるんだ。相模原でティーチャーをしている」

──そうなのですかっ!!

「もう少しすれば僕らも行き来できるようになり、再会できるはず。その日が来るのを楽しみにしているよ。何度か日本を訪れたことがあったけど、また日本へ行きたいと思っている」

──ぜひともセミナーを開いてください。そして相模原にもMMAのジムがあるので、訪れてほしいです。ところでタイトルへの道筋が見えてきたということですが、フィゲイレド×モレノの4度目の戦いが組まれるという話も聞かれます。この両者以外のファイターはタイトル戦が遠のくニュースです。アスカロフ戦を前にして、このような情報が聞かれてどのように感じましたか。

「まぁ、なるようになるよ。つまり、なるようにしかならない。僕がコントロールできないことを気にしてもしょうがないよね。僕は今回もそうだし、これからも1試合、1試合、その試合に集中してキャリアを積んでいく。フィゲイレドとモレノの試合は、3試合とも凄くエキサイティングだった。UFCとしても4度目を組みたくなるだろう。UFCがそういうオプションを行使した。そうなると、僕はどうなるのか──とか深くは考えない。当然、今集中すべきがアスカロフだからね」

──カイ、インタビューを受けてくれてありがとうございました。最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「ハロー・ジャパン!! 応援ありがとう。僕のキャリアはアジアでスタートした。日本のファンにも、土曜日はハイペースでアクションの多い試合をすることを約束するよ」

■視聴方法(予定)
3月27日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS

■UFN205対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
カーティス・ブレイズ(米国)
クリストファー・ダカウス(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジョアン・ウッド(英国)
アレクサ・グラッソ(メキシコ)

<ウェルター級/5分3R>
マット・ブラウン(米国)
ブライアン・バルベレナ(米国)

<フライ級/5分3R>
アスカル・アルカロフ(ロシア)
カイ・カラフランス(ニュージーランド)

<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク(ロシア)
イリル・ラティフィ(スウェーデン)

<ライト級/5分3R>
マーク・ディアキーシー(英国)
スラヴァ・ボルシェフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
ニール・マグニー(米国)
マックス・グリフィン(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
サラ・マクマン(米国)
カロル・ホザ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
バットゲレル・ダナー(モンゴル)
クリス・グティエレス(米国)

<ミドル級/5分3R>
アリアスカブ・カイジレフ(ロシア)
デニス・チュルリン(ロシア)

<女子フライ級/5分3R>
ジェニファー・マイア(ブラジル)
マノン・フィオホ(フランス)

<フライ級/5分3R>
ダヴィッド・ドヴォルザーク(チェコ)
マテウウス・ニコラウ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ルイス・サルダーニャ(米国)
ブルーノ・ソウザ(ブラジル)

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【ONE Only the Brave】ワン・シュオ戦へ、和田竜光―02―「ストロー級にトライしてみたいというのは…」

【写真】金曜日の夜、このようにやり切ったという表情を浮かべることに期待 (C)MMAPLANET

28日(金・現地時間)に、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Only the Braveで、ワン・シュオと対戦する和田竜光インタビュー後編。

「負けたのはDJだけ」と公言する和田が、視野にいれているストロー級転向。その理由を尋ねると、全ての試合に通じる和田のファイト感が伝わってくる。やりたいことをやる。したいことを続けるには勝利が必要で、やりたいことができていれば自ずと勝利を手にすることができる。ポテンシャルに相応しい成果をワン・シュオ戦で手にすることができるのか。和田の戦いの流儀を引き続き訊いた。

<和田竜光インタビューPart.01はコチラから>


──ONEのルールを考慮して、下になっても何もさせなければ良いという風なスパーリングになることもあるのでしょうか。

「そうことはあんまりないッスね。ONEの裁定を意識した練習というのは、ないです。そこで終わりではないですから。練習っていうのは今日やって、明日も続くものなので。練習で固めたりするってことはほとんどないです。上久保君とやっていて、立ち上がれないということはいっぱいあっても(笑)。もう、ステイするしかないってぐらい固められてしまうのですが、それ以外は動いています(笑)」

──アハハハ。下になって動かず、パンチをチョコチョコ打つ練習をして強くなれるとは思えないですしね。ところで竹中選手との試合前に56キロ──ONEでいうストロー級で戦うことも視野にあると言っていましたが、その辺りに関しては?

「それは竹中選手との試合後も考えています。今回も厳しい減量というのはなくて、健康的な生活をして落とせています。今後、どうなっていくのか分からないのですが、ONEの計量も以前は2日前と前日だったのが、コロナになってからは前日だけになっているので、ストロー級でも全然戦えると思います。

僕はジャレッド・ブルックスはパシオより強いと思っているのですが、『ジャレッド・ブルックスは俺のことコントロールできるのかな』とか、試してみたいのはあります」

──ストロー級だとまた対戦相手は新しくなる。そういう興味もありますか。

「それもありますし、シンプルに骨格とか体の面でも──チビッ子たちの中に入った方が、やっぱり有利じゃないですか。階級を上げてチャンピオンを目指す方が恰好良いと思います。だから体重を下げて、小さい選手のなかで勝って何が面白いんだって感じる人もいるかと。でも、そういうもんだから。自分がチャンピオンになりやすい環境で戦うことや、自分の得意なことを生かすうえでもストロー級にトライしてみたいというのはちょっと考えています」

──ブルックスやマスンヤネを和田選手が封じ込むことができるのか、そこは非常に楽しみです。と同時にフライ級でもカイラット・アクメトフなどまた当たっていないトップ選手との試合が見てみたいという気持ちもあります。

「やってみたいです!! フライ級の選手達と戦って、手に負えないからストロー級に行こうかというんじゃ決してないんで。だから即ストローへっていう決定ができていないんです。フライ級でも別に戦えるので」

──仰る通りです。

「そもそも俺、DJにしか負けていないし」

──アハハハハ。

「戦績はトントンになってしまっていますけど、DJにしか負けていないのでフライ級でもやれるというのはあります」

──フライ級で戦績を整ええると、ストロー級に転向した際に一足飛びでトップと当たることができる。そういう考えもできますね。

「ストロー級にしますってハッキリ言わないのは、フライ級でやっていきたいという気持ちがあるからだと思います。決めたら、即行動に移すので。ただ気分もすぐに変わる性質なのですが、決めたら──やります。だからもうちょっとフライ級でやろうとは思っているのですが、この試合次第というのもあります。

フライ級で負けたから行くっていうことではないので。今回の試合からストロー級でも良かったですし、自分の気分がストロー級になれば行きます。実際、竹中選手に勝ってもストロー級に落とすことを考えていたように。そもそもバンタム級だったので、昔は(笑)」

──だからこそ、今回の試合でしっかりと勝利を手にするためにどのような試合をしたいと考えていますか。

「作戦とかはいつもないのですが、自分でやりたことはあるので、組んでから倒して極めたいです。コントロールして極めたいし、パンチとか蹴りも出したいというだけです。相手がこういう選手だから『こうしよう』というのは何となくはありますけど、そのための練習とかはしていないですし。自分が今までやってきた練習のなかで、その局面、局面で使えるものを選択して戦います」

──ではワン・シュオを想定して、されたくなりことは?

「蹴られたくないです。蹴られるのは嫌なので、蹴られないようにプレッシャーを掛け、蹴られないようにディフェンスしたいですね」

──今回の試合には関係ないのですが、カイ・カラフランスがコディー・ガーブラントをKOした。その事実に関して、どのように思っていますか。

「へへへ。そうッスね。UFCもチャンピオン、1位、2位ぐらいまで……その下の選手ならONEの選手でも全然勝負することができると思います。ブランドン・モレノとか強いと思いますけど、どれだけ差があるのかというのもあるし。だから、それより下の選手とかはみんな、勝負できるって思います。

カイ・カラフランスがあの時と比べてどれだけ強くなっているのかっていえば、試合を見ていてもそんなに強くなっているようには感じないです。今、やっても普通に勝てそうだと思っているので。ただ、カイちゃんがコーディーに勝ってくれたおかげで、自分の株が爆上がりしているので、いつも応援しています(笑)」

■放送予定
1月28日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Super App

■ONE Only the Brave対戦カード

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
ダビット・キリア(ジョージア)

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
ジョー・ナタウット(タイ)
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(キルギス)
ラスラン・エミルベク(キルギス)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
フランシェスコ・エクシャジャ(アルバニア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<キック・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
イヴァン・コンドラチェフ(ロシア)
ドビダス・リムクス(リトアニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
ワン・シュオ(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
手塚裕之(日本)
エジソン・マルケス(ブラジル)

<キック・108キロ契約/3分3R>
ポール・エリオット(英国)
アンダーソン・シウバ(ブラジル)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
プレウ・オトゴンジャルガル(モンゴル)
ミカエル・デ・ジェズウス(ブラジル)

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Report UFC UFN ESPN+46 UFN188 コディー・ガーブラント ブログ ロブ・フォント

【UFN188】テイクダウン・ゲームで疲弊? 圧力がないガーブラントが、フォントの打撃に完敗

<バンタム級/5分5R>
ロブ・フォント(米国)
Def.3-0:50-45.50-45.48-47
コディー・ガーブラント(米国)

スイッチしつつジャブを伸ばすフォント、中央を取ったガーブラントが右ローを蹴る。続いて右ハイを見せたガーブラントは、フォントの左ジャブをかわして右カーフ。フォントも右ローを返すが、ガーブラントはチェックしており左リードフックをヒットさせる。フォントが右を当て、首相撲からヒザ蹴り。離れたガーブラントはアッパーをかわして、サークリング、右オーバーハンドの相打ちからシングルに出たフォントの立ち上がり際にガーブラントが左ハイを蹴っていく。

フォントは右前蹴りをアゴに入れ、右ヒザ蹴りにガーブラントがテイクダウンを合わせる。ハーフバタフライからフルガードのフォントに対し、ガーブラントがパウンドを落としながら立ち上がる。右ストレートを当てたフォントが、距離を詰めて連打もガーブラントがダブルレッグでテイクダウンを決める。スクランブルでショートアッパーを連打したガーブラントが右から返しの左フックをヒットし、初回が終わった。

2R、打撃戦ではリードしたフォントが右ミドル、ガーブラントが手をついた変則的な右ローを見せ、起き上ってステップインにニータップを合わせる。フォントはクローズドガード、パンチを入れたガーブラントが足を抜きに掛かる。ハーフで殴り、足を戻されそうになると身を翻し、反対側で抑えたガーブラント。見事な動きだったが、フォントがキムラを狙うパスし、この腕を支点に腕十字の態勢に入る。フォントはさらにキムラを支点にスイープを決め、両者がスクランブルからスタンドに戻った。

フォントの左ジャブを被弾したガーブラントがクリンチ、離れると再びジャブを被弾する。ジャブから右を伸ばすフォントに対し、左フックを返したガーブラントがキレもパワーも今一つだ。それでも右オーバーハンドを伸ばしたガーブラントに対し、フォントがボディから左ジャブ、近距離でエルボーを入れる。右を当て圧力を高めるフォントは、テイクダウンエライを切ってラウンド終了を迎えた。

3R、テイクダウン&コントロールで自らが削られたか、ガーブラントがガス欠気味に。フォントは変わらず左ジャブを伸ばす、ガーブラントはローからワンツー、右オーバーアンドを放つ。下がらないフォントはジャブ、構えを変えつつ右前蹴りを繰り出す。ジャブからカウンターでアッパーを入れたフォントは、テイクダウン狙いを切り逆にワキを潜ってバックに回る。

後方から殴り、胸を合わせてきたガーブラントのウィザーにパンチを入れるフォント。ボディロックテイクダウン狙いに、前転からガードを取ったガーブラントがすぐに立ち上がる。フォントは引き続き左ジャブ、さらにダブルジャブから右ストレートを当てる、ガーブラントはダブルレッグからアンクルピックもテイクダウンはできず、スタンドに戻るとジャブを被弾する。

フォントは右ボディフックを効かせ、ガーブラントは動きが止まる。足と使って流れを変えたいガーブラントだが、フォントは左ジャブを当て惑わされない。ヘッドムーブは健在も、上半身の捻り効果があるパンチが見ないガーブラントは劣性のままラウンドを終えた。

4R、「アッパーを打て」とマーク・ヘンリーに指示されたガーブラントは、右ローを蹴る。ジャブの差し合いからフォントがワンツーを入れ、ボディアッパーなど変わらずスタンドで優位に立つ。ガーブラントはジャブに反応すると、ボディやローを受け反撃の芽を摘まれる。とワンツーを入れたフォント、ガーブラントがワンツーから4発、5発とパンチを受ける。

動きが重いガーブラントはテイクダウンのフェイクも、直後に右を被弾する。右ハイを当てられながらキャッチしたガーブラントは、直後に連打をもらい厳しい──我慢の展開が続く。フォントは攻め急がず、右を当てテイクダウン狙いを切ってパンチを打ち込む。ダブルジャブ、右と思うようにパンチを当てるフォントが、決めを狙ったかのような右ストレートを空振りもガーブラントを圧倒した。

最終回、インターバル中にヘンリーの「ボディから攻めるんだ」という指示には反応せず、他のコーナーマンの「最初の一発をミスしても、気にするな。その後の攻撃だってあるんだ」というアドバイスに頷いたガーブラントは、ジャブを被弾しながら右を当てる。さらに右オーバーハンドを当てたガーブラントはパンチでラッシュして、ヒザを突き上げる。フォントは前蹴りから右を伸ばす。

序盤の動きが持続できるか──ガーブラントはジャブを被弾しながらワンツー、左ジャブを伸ばす。さらに左フックを前に出ながら当て、左ボディ&右オーバーハンド、ヒザを貰っても右を当てる。フォントもワンツーを入れたが、追撃はヘッドムーブでかわしたガーブラントが左ジャブを逆に当てる。しかし、右アッパーを受け前進が止まったガーブラントが蹴りをキャッチされ、フェンスまで押される。

ガーブラントはジャブを被弾しても、右オーバーハンドをヒット。ローでバランスを崩したガーブラントは、すぐに立ち上がる。残り90秒、右フックを打ち込んだフォントが前に出てワンツーをヒットさせる。ジャブを当て続けたフォントは右ストレートを当て、ジャブでガーブラントの動きを止める。スピニングバックフィストを空振りし、組みつかれたフォントが引き込み、タイムアップ──結果、フォントが3-0で判定勝ちを手にした。


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News Preview UFC UFN ESPN+46 UFN188 クリス・バーネット コディー・ガーブラント ダミール・イスマグロフ ハファエル・アウベス ブログ ベン・ロズウェル ロブ・フォント

【UFN188】計量終了 ガーブラントの懐にフォントは入ることが可能か。イスマグロフ✖アウベスも注目

【写真】あるか、ワンパンKO──コディ・ガーブラント(C)Zuffa/UFC

21日(金・現地時間)、22日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN188:UFN on ESPN+46「Font vs Garbrandt」の計量が行われた。

ダヴィッド・ドヴォルザークと対戦予定だったハウリアン・パイヴァが減量の失敗で計量を行えず、急遽出場が決まったフアン・カミーロ・ロンデロスがフライ級リミットから3.5ポンドオーバーだったが、キャッチウェイトでUFCデビューに挑むことになった。


今大会のメインはバンタム級のロブ・フォント✖コディー・ガーブラント戦だ。

元世界王者のガーブラントは一度は階級を落としてフライ級王座に挑むことが決まっていたが上腕二頭筋の断絶で試合は流れ、バンタム級に戻すことに。3連勝中のロブ・フォントと対戦が11カ月振りの実戦になる。

前戦でマルロン・モラエスをKOしているフォントと、そのフォントに土をつけているハファエル・アスンソンに対し、圧倒的な威力を見せつけてワンパンKOしたガーブラント。MMAにあって上体を揺らし続けても、軸が乱れないガーブラントはパワーロスがなく、その時点でテイクダウン防御でも優位に立つ。

それ故に体を振った振り子作用でパワフルなパンチが打てるわけだが、ガーブラントを相手にフォントは貰う覚悟で攻めるのか、それとも貰わずに攻撃ができるのか、まずは立ち上がりから注目したい。

プレリミではIGF~RIZIN~Road FCと東アジアでキャリアを積み、中東UAE Warriors経由でオクタゴンに辿り着いたクリス・バーネットとベン・ロズウェルのヘビー級戦=プレリミメイン、そしてオープニングのライト級のダミール・イスマグロフ✖ハファエル・アウベスが非常に楽しみなマッチアップといえる。

キャリア22勝1敗、カザフスタン人ファイターのイスマグロフはボクシング体形でレスリングに対応したMMA──中央アジアに多いスタイルの持ち主だ。リーチはあるがレンジは近く、接近戦の殴り合いからダブルやシングル&ハイクロッチでテイクダウンし加点する。

判定勝ち上等ながら乱打戦に強いイスマグロフに対し、アウベスはTitan FC暫定ライト級王者からコンテンダーシリーズを経てUFCデビューを迎える。強靭なフィジカルを持ち主アウベスは遠い距離からパンチを強振するタイプで、イスマグロフが応じるようだと一発KOもある。

見た目はマタドール=イスマグロフ✖エルトロ=アウベス、闘牛士✖闘牛の戦に感じられるが、このマタドールが徹底して接近戦を好み、数の論理で優位に立とうとするだけに、エルトロは前進だけで下がりながらも、疲れないで戦う必要がでてくる。それでいて一瞬で一刺しが可能なアウベスだけに、本当に予想が難しい第1試合だ。

■視聴方法(予定)
5月23日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS

■UFN188計量結果

<バンタム級/5分5R>
ロブ・フォント: 136ポンド(61.69キロ)
コディー・ガーブラント: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
イェン・シャオナン: 116ポンド(52.62キロ)
カーラ・エスパルザ: 116ポンド(52.62キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジャスティン・タファ: 265.5ポンド(120.42キロ)
ジャレッド・ヴェンドラー: 264 ポンド(119.74キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
ファリシア・スペンサー: 145ポンド(65.77キロ)
ノルマ・ドゥモント: 146ポンド(66.22キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジャック・ヘルマンソン: 186ポンド(84.37キロ)
エドマン・シャバジアン: 185ポンド(83.91キロ)

<フェザー級/5分3R>
ヒカルド・ラモス: 146ポンド(66.22キロ)
ビル・アレジオ: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ベン・ロズウェル: 265.5ポンド(120.42キロ)
クリス・バーネット: 263ポンド(119.29キロ)

<ウェルター級/5分3R>
クラウジオ・シウバ: 170.5ポンド(77.34キロ)
コート・マッギー: 169.5ポンド(76.88キロ)

<フライ級/5分3R>
ヴィクター・ロドリゲス: 125.5ポンド(56.92キロ)
ブルーノ・シウバ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョシュア・クリバオ: 146ポンド(66.22キロ)
シェ・イラン: 146ポンド(66.22キロ)

<フライ級/5分3R>
ダヴィッド・ドヴォルザーク: 126ポンド(57.15キロ)
フアンカミーロ・ロンデロス: 128.5ポンド(58.28キロ)

<ライト級/5分3R>
ヤンシー・メデイロス: 155ポンド(70.31キロ)
ダミア・ハゾヴィッチ: 156ポンド(70.76キロ)

<ライト級/5分3R>
ダミール・イスマグロフ: 155.5ポンド(70.53キロ)
ハファエル・アウベス: 154.5ポンド(70.08キロ)

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UFC Result UFC250 アマンダ・ヌネス アルジャメイン・ステーリング エディ・ワインランド コディー・ガーブラント コリー・サンドハーゲン ショーン・オマリー ハファエル・アスンソン ブログ ・ワインランド

【UFC250】試合結果 ヌネス無双。Ridiculous!! バンタム級=ガーブラント、ステーリング、オマリー!!!!!!

【写真】強烈なインパクトとともにカムバックを果たしたコディー・ガーブラント(C)Zuffa/UFC

6日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC250が開催された。

ヌネスは確かに笑顔を浮かべるような感じで戦っていた(C)Zuffa/UFC

メインのUFC世界女子フェザー級選手権試合はバンタム級との二冠王アマンダ・ヌネスが、初回から最終回までフェリシア・スペンサーを打・倒で圧倒し、判定勝ちし無双ぶりを発揮した。

注目のバンタム級3カードはコディー・ガーブラント、アルジャメイン・ステーリング、ショーン・オマリーの3選手が、それぞれパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを獲得する内容で、ハファエル・アスンソン、コリー・サンドハーゲン、エディ・ワインランドを破っている。

パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=コディー・ガーブラントアルジャメイン・ステーリングショーン・オマリーアレックス・ペレス

UFC250「Nunes vs Spencer」
<UFC世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
○アマンダ・ヌネス(ブラジル)5R
判定
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×フェリシア・スペンサー(カナダ)
<バンタム級/5分3R>
○コディー・ガーブラント(米国)2R4分59秒
KO
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×ハファエル・アスンソン(ブラジル)
<バンタム級/5分3R>
○アルジャメイン・ステーリング(米国)1R1分28秒
RNC
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×コリー・サンドハーゲン(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○ニール・マグニー(米国)3R
判定
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×アンソニー・ロッコ・マーチン(米国)
<バンタム級/5分3R>
○ショーン・オマリー(米国)1R1分54秒
KO
詳細はコチラ
×エディ・ワインランド(米国)
<フェザー級/5分3R>
○アレックス・カサレス(米国)3R
判定
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×チェイス・フーパー(米国)
<ミドル級/5分3R>
○イアン・ハイニッシュ(米国)1R1分14秒
TKO
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×ジェラルド・マーシャート(米国)
<フェザー級/5分3R>
○コディー・ステーマン(米国)3R
判定
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×ブライアン・ケレハー(米国)

<ミドル級/5分3R>
○マキ・ピトロ(米国)2R1分10秒
TKO
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×チャールズ・バード(米国)
<フライ級/5分3R>
○アレックス・ペレス(米国)1R4分06秒
TKO
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×ジョズエ・フォルミーガ(ブラジル)
<ライトヘビー級/5分3R>
○デビン・クラーク(米国)3R
判定
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×アロンゾ・メニフィールド(米国)
<150ポンド契約/5分3R>
○エウベウチ・バーンズ(ブラジル)1R1分20秒
RNC
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×エヴァン・ダナム(米国)


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Report UFC UFC250 コディー・ガーブラント ハファエル・アスンソン ブログ

【UFC250】コディー・ガーブラント、復活。身を沈めて振り抜いた右フックでアスンソンが失神

<バンタム級/5分3R>
コディー・ガーブラント(米国)
Def.2R4分59秒by KO
ハファエル・アスンソン(ブラジル)

スイッチするアスンソン、ガーブラントが右ローを入れる。続いて左ローを当てたガーブラントはアスンソンの右ローに右ストレートを合わせようとする。互いにローを蹴り、アスンソンが左ハイ、ガーブラントも左の蹴りを返す。ガーブラントが後ろ回し蹴りを見せると、アスンソンも同じ技を繰り出す。レベルチェンジのフェイクから右ローを蹴ったガーブラント、緊張感の高い攻防が続く。

ガーブラントが飛び込みながら右を放つと、アスンソンが右フックを合わせていく。ガーブラントがローの分リードし、初回は残り90秒に。構えを変えても前足を蹴られるアスンソンは、前に出た時にローを受けバランスを崩す。さらに鋭いワンツーを放つガーブラントは、右から左を狙う。最後の10秒で足を使ったガーブラントがポイント的には試合をリードしたか。

2R、「近づきすぎるな。小さく頭を動かすように」とマーク・ヘンリーのアドバイスを受けたガーブラントは、滑りこむようなローを繰り出す。アスンソンの後ろ回し蹴りに飛び込んだガーブラントは、バラランスを崩したアスンソンの立ち上がり際にハイキックを狙う。やや遠めの距離で試合を支配するガーブラントは、ローを引き続き入れる。右ミドルを決めたガーブラント、アスンソンは距離を詰めることができず回転系の蹴りを繰り返す。

アスンソンの右オーバーハンドをブロックしたガーブラントは、右ミドルを蹴り、左ローを入れる。スイッチから左ハイを蹴ったアスンソン、これもブロックしたガーブラントが前に出てワンツー、ガーブラントも下がらず打ち返す。左ジャブを当てたガーブラントだが、手数はやや少ないか。と、直後の右ストレートでアスンソンが手をマットにつく。立ち上がったアスンソンに左をヒットさせたガーブラントは、手をマットにつけてローを蹴る。頭を振ってワンツーを見せたガーブラント、これは届かなかったが動きは良い。

跳びながら右ミドルを蹴ったアスンソンが蹴り足を取られそうになり、足をぬく。一瞬間があった両者、アスンソンが右を打とうとした刹那──、思い切り体を屈めて反動を活かしたような右フックがモロに顔面を打ち抜く。失神KO勝ちで復活したガーブラントはサクラメントとニュージャージーのコーチ―の教えをミックスして戦った。情熱が戻った。バンタム級は炎上している。タイトルを取り返すことに凄くエキサイトしているよ」と話した。


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Preview UFC UFC250 コディー・ガーブラント ハファエル・アスンソン ブログ

【UFC250】実力者同士の崖っぷち対決。ガーブランドはヘンリー&アルメイダ効果で復活なるか

【写真】元の強さ、元のスタイルに戻っているのか。それとも当たらな武器を携えているのか(C) Zuffa/UFC

6日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEX開催されるUFC250「Nunes vs Spencer」。同大会のコ・メインイベントでコディー・ガーブラントが3年6カ月振りの勝利を狙いハファエル・アスンソンと対戦する。

元UFC世界バンタム級王者ガーブラントは、MMAキャリア4年でドミニク・クルーズを下し世界の頂点に立った。しかし、初防衛戦でTJ・ディラショーに敗れると、ダイレクトリマッチでも敗北。再起を賭けた昨年3月のペドロ・ムニョスにも右フックを被弾して敗れ、3試合連続でKO負けという苦境に立たされている。


ドミニクに勝つまでのガーブラントは卓越したボクシング技術が、MMAに最もハマっているファイターであったといえる。上半身を大きく動かして、相手のパンチを避け、それだけ動いても体が流れることがない。反動で殴って、大きく荷重が移動するのではなく、しっかりと軸のある姿勢に戻り、より破壊力のあるパンチを打ち込むことができる数少ないMMAファイターだ。

しっかりとした姿勢が取れることで、テイクダウン狙いにも反応できていた。幼少期から五輪補欠だった叔父にボクシングの手解きを受け、その後は母に練習を禁止させられると、レスリングでもD-1カレッジから勧誘を受けるほどの腕前に。彼の選択はD-2の大学進学だったが、アマボクシングでも32勝0敗の戦績を残し、ドロップアウト後にMMAへ。この10代の頃の経験が全てMMAに活きたようなアグレッシブなボクシング&レスリングMMAは、ディラショーの蹴りからパンチという攻撃に翻弄されガーブランドは自らの動きができなくなる。

それが顕著だったのがムニョス戦だ。変わらず破壊力のあるパンチを振ることはできていた。しかし、勝負を急ぎ過ぎて体を振ることを忘れ、ただ勢いのあるパンチを振りまわすことで、右フックを浴びてKO負けに。両足を止め、ガードもない殴り合いは、KO勝ちのチャンスとKO負けの確立は50/50になってしまい──ガーブランドの戦いではいことは明らかだった。

復活に向け、ガーブランドが選択はニュージャージーへ出向き、マーク・ヘンリーとヒカルド・アルメイダの下でトレーニングを積むことだった。アルメイダはこのガーブラントの選択に対して、「もう一段ステップアップするためには、外部からの意見や指導が必要だった。コディーは素晴らしいグラップリング技術を持っている」と話している。

ガーブラント自身も3月28日に決まっていたアスンソン戦に向け、ニュージャージーでハードトレーニングで自身を苛め抜いた。結果、ハードワークがたたり腎臓に問題が起こり試合をキャンセルせざるを得なくなる。その後、新型コロナウィルスの影響で大会自体がキャンセルされ、ラスベガスでアスンソン戦を迎えることに。

4日のバーチャル・メディアデーでガーブラントは「連敗からの復活の鍵はハードワーク。そのせいで腎臓に問題が起こったけど、それだけハードに練習して自信を取り戻した。今は凄くリラックスできている。ハファエル・アスンソンは数少なったWECからの生き残りだ。そしてトップ5をキープしている。凄くリスペクトしているよ」と非常に落ち着いた様子で話していた。

アスンソンはタイトル経験こそないが、UFC在籍9年で11勝4敗、うち2敗は直近の2試合でマルロン・モラエスとコリー・サンドハーゲンに敗れたのもの。そのモラエス、TJ・ディラショーとは1勝1敗で、ペドロ・ムニョス&アルジャメイン・ステーリングに勝利しているアスンソンだが、この試合を落とすようなことがあれば王座挑戦をしないままキャリアを終えることになる可能性が高くなる。

つまり実力はピカ一ながら、揃って崖っぷちの一戦。勝利の鍵を握るのは、やはりガーブラントだろう。強振しなくてもKOパンチを持つ彼が、相手を見てしっかりと本来の被弾しない打撃戦と、そこからのテイクダウン&柔術にどのような進化が見られるのか──非常に気になる。

■UFC250計量結果

<UFC世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]アマンダ・ヌネス: 146ポンド(66.22キロ)
[挑戦者]フェリシア・スペンサー: 145.5ポンド(66.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
コディー・ガーブラント: 136ポンド(61.69キロ)
ハファエル・アスンソン: 136ポンド(61.69キロ)

<バンタム級/5分3R>
アルジャメイン・ステーリング: 136ポンド(61.69キロ)
コリー・サンドハーゲン: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニール・マグニー: 171ポンド(77.56キロ)
アンソニー・ロッコ・マーチン: 170.5ポンド(77.34キロ)

<バンタム級/5分3R>
ショーン・オマリー: 136ポンド(61.69キロ)
エディ・ワインランド: 136ポンド(61.69キロ)

<フェザー級/5分3R>
チェイス・フーパー: 145.5ポンド(66.0キロ)
アレックス・カサレス: 146ポンド(66.22キロ)

<ミドル級/5分3R>
イアン・ハイニッシュ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ジェラルド・マーシャート: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
コディ・ステーマン: 145.5ポンド(66.0キロ)
ブライアン・ケレハー: 146ポンド(66.22キロ)

<ミドル級/5分3R>
チャールズ・バード: 184.5ポンド(83.68キロ)
マキ・ピトロ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フライ級/5分3R>
ジョズエ・フォルミーガ: 126ポンド(57.15キロ)
アレックス・ペレス: 126ポンド(57.15キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アロンゾ・メニフィールド: 205ポンド(92.99キロ)
デビン・クラーク: 205.5ポンド(93.21キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
エヴァン・ダナム: 149.5ポンド( 67.81キロ)
エウベウ・バーンズ: 149.5ポンド( 67.81キロ)

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News UFC UFC250 アマンダ・ヌネス アルジャメイン・ステーリング エディ・ワインランド コディー・ガーブラント コリー・サンドハーゲン ショーン・オマリー ハファエル・アスンソン フェリシア・スペンサー ブログ

【UFC240】計量終了 体重オーバーなし。拳タッチ、肘タッチ? コロナ時代のフェイスオフ

【写真】出場24選手が体重オーバーがなかった (C) Zuffa/UFC

6日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEX開催されるUFC250「Nunes vs Spencer」の計量が5日(金・土)に行われた。

全12試合、出場24選手の全員に計量ミスは見られなかった。


もはやマスク姿の計量がノーマルとなったUFC。アレックス・カサレスだけが、計量パス後に口を覆っていたスカーフを外して笑みを見せ、チェイス・フーパーとのフェイスオフで握手を求めるも、フーパーはグータッチで応えた。

今回、普通にフェイスオフで握手をする選手も見られたなか、主流をしめたのがこのグータッチ。メインでUFC世界女子フェザー級のベルトを賭けて戦うアマンダ・ヌネスとフェリシア・スペンサーも別れ際にグータッチをしている。

他方、注目のPPVバンタム級3試合では、ショーン・オマリーはエディ・ワインランドの握手に対し、エルボータッチを求めた。アルジャメイン・ステーリングとコリー・サンだハーゲンはエアー・グータッチ、セミのコディー・ガーブラントとハファエル・アスンソンは握手系の動きは全く見せなかった。

■UFC250計量結果

<UFC世界女子フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]アマンダ・ヌネス: 146ポンド(66.22キロ)
[挑戦者]フェリシア・スペンサー: 145.5ポンド(66.0キロ)

<バンタム級/5分3R>
コディー・ガーブラント: 136ポンド(61.69キロ)
ハファエル・アスンソン: 136ポンド(61.69キロ)

<バンタム級/5分3R>
アルジャメイン・ステーリング: 136ポンド(61.69キロ)
コリー・サンドハーゲン: 135.5ポンド(61.46キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニール・マグニー: 171ポンド(77.56キロ)
アンソニー・ロッコ・マーチン: 170.5ポンド(77.34キロ)

<バンタム級/5分3R>
ショーン・オマリー: 136ポンド(61.69キロ)
エディ・ワインランド: 136ポンド(61.69キロ)

<フェザー級/5分3R>
チェイス・フーパー: 145.5ポンド(66.0キロ)
アレックス・カサレス: 146ポンド(66.22キロ)

<ミドル級/5分3R>
イアン・ハイニッシュ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ジェラルド・マーシャート: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
コディ・ステーマン: 145.5ポンド(66.0キロ)
ブライアン・ケレハー: 146ポンド(66.22キロ)

<ミドル級/5分3R>
チャールズ・バード: 184.5ポンド(83.68キロ)
マキ・ピトロ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フライ級/5分3R>
ジョズエ・フォルミーガ: 126ポンド(57.15キロ)
アレックス・ペレス: 126ポンド(57.15キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アロンゾ・メニフィールド: 205ポンド(92.99キロ)
デビン・クラーク: 205.5ポンド(93.21キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
エヴァン・ダナム: 149.5ポンド( 67.81キロ)
エウベウ・バーンズ: 149.5ポンド( 67.81キロ)