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【LFA124】試合結果 タリバンから逃れて、ハッサンザダが米国初V。体重超過もフォルミーガは一本勝ち

【写真】体重オーバーは全くもっていただけないが、動きはさすがだったフォルミーガ(C)LFA

11日(金・現地時間)、アリゾナ州フェニックスのアリゾナ・フェデラル・シアターでLFA124「Formiga vs Bunes」が開催された。

メインでUFCフライ級戦線で活躍したジョズエ・フォルミーガが、UFC復帰=再生を目指し、LFAに初出場──もフライ級からバンタム級に変更されたにも変わらず、体重オーバーのキャッチ戦で同朋のフィリッピ・ブニスと戦った。

結果、RNCで一本勝ちを収め改めて実力者ぶりを見せつけた。フォルミーガは、この一戦でUFC復帰を望んでいる節もあったが、計量失敗が如何に影響するか。またLFAに継続参戦した場合、バンタム級で戦うのか、それともフライ級になるのか。いずれにせよ、田中路教と堀内佑馬に嫌な相手になる一方で勝てばUFC当確というビッグネームの参戦だ。

またセミではタリバンに命を狙われ、米軍とともに母国アフガニスタンを離れたアフマッド・ハッサンザダが、スタンドでの強さを見せて4勝0敗だったジェイムス・ウィルソンに初黒星をつけ、米国デビューを果たしている。

LFA124「Formiga vs Bunes」
<139ポンド契約/5分3R>
○ジョズエ・フォルミーガ(ブラジル)2R1分53秒
RNC
詳細はコチラ
×フィリッピ・ブニス(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
○アフマッド・ハッサンザダ(アフガニスタン)3R
判定
詳細はコチラ
×ジェイムス・ウィルソン(米国)
<ヘビー級/5分3R>
○ワルドー・コーテズアコスタ(米国)2R0分28秒
TKO
×デリック・ウィーバー(米国)
<160ポンド契約/5分3R>
○オースティン・ワームス(米国)1R1分18秒
腕十字
×ジャコビー・ジョーンズ(米国)
<バンタム級/5分3R■>
○ケイシー・ターナー(米国)1R2分16秒
TKO
×トリスタン・リンディ(米国)
<フライ級/5分3R>
○アン・ホー(米国)1R2分23秒
TKO
×ギルヘルミ・クロッシ(ブラジル)
<フライ級/5分3R>
○ブレデン・パガオア(米国)1R1分05秒
TKO
×フェデリコ・フローレス(フィリピン)
<ウェルター級/5分3R>
○オヴィディオ・ボヨルケス(メキシコ)2R1分49秒
TKO
×ベン・グッドウィン(米国)


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LFA MMA MMAPLANET アフマッド・ハッサンザダ キック

【LFA124】アフガンからアメリカへ。ハッサンザダがウィルソンを切り裂き、LFA初陣で判定勝ち

<ライト級/5分3R>
アフマッド・ハッサンザダ(アフガニスタン)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジェイムス・ウィルソン(米国)

アフガニスタンはカブールの警察署で徒手格闘の指導をしていたハッサンザダは、タリバンの標的となり襲撃を受けて空港へ避難を図った。その際に米国軍兵士に自身の身の上とMMAファイターであることを告げると、撤退する軍用機への搭乗が許され米国へ。チームアルファメールで練習するようになった。

しかし両親は今もアフガニスタンに残っており、ハッサンザダは法的な解決のために必要な資金をMMAで得る決断をし、LFA出場という運びになった。とはいえ技量的に北米に通じるかは、未知数だ。

アフガニスタン・イスラム国の国旗をまとって入場したハッサンザダと対するウィルソンはキャリア4勝0敗、スタンフォード大レスリングクラブ出身でKING MMA所属のファイターだ。ジャブからローを伸ばす両者、ハッサンザダがワンツーで前に出てロングアッパーを伸ばす。ダブルジャブ&アッパーを見せたハッサンザダは、ダブルレッグでテイクダウンを許すとガードを取ってエルボーを放つ。

ウィルソンは腰を上げてパウンド、ハッサンザダが頭を引き寄せる。ハッサンザダの蹴り上げを掻い潜って抑えにかかったウィルソンは、三角絞め狙いからの草刈りスイープにもトップをキープする。ウィルソンは足を一本抜き、ケージにハッサンザダを押し込んでいく。ケージキックもスクランブルに持ち込めないハッサンザダは、下から打撃を続ける。残り1分を切り、引き続き下からエルボーを当て、立ち上がったウィルソンのバランスを崩しになかったハッサンザダだがガードを取ったままで初回を戦い終えた。

2R、ジャブから右を伸ばすハッサンザダが、ワンツーで右を当て、アッパーを打ちこむ。さらに右エルボーを打ち込み、ヒザ蹴り、エルボーで額をカットしたウィルソンに右ストレートを当て、ダブルレッグをスプロールする。シングルに切り替えたウィルソンのボディを殴るハッサンザダは、立ち上がって離れることに成功する。

ここでウィルソンにドクターチェックが入る。試合は続行され、ハッサンザダがジャブから再びエルボーを狙う。ウィルソンも右フックを振るい、右ストレートにシングルを仕掛けテイクダウンを決める。ハッサンザダはここもエルボーを入れ、腰を切って腕十字を狙う。ウィルソンは腕を抜き、ガードの中に収める。

トップにいても足を抜けず、有効なパウンドも落とせないウィルソンが鉄槌を落としていく。ハッサンザダも下からエルボーを見せるも、クローズドを続けている。鉄槌に切り替えたハッサンザダが、エルボーを打ちつけると鈍い音が響く。ウィルソンは胸をつけて抑え、時間に。

最終回、ウィルソンがスーパーマンパンチを振るうが空振りに。ハッサンザダが右ローを蹴り、ジャブから前蹴りを繰り出す。ウィルソンはシングルからハッサンザダを肩に担ぎテイクダウンへ。足首を掴んで防ぐハッサンザダが足を組んで横三角へ。右腕を入れ、絞めを防いだウィルソンは、立ち上がったハッサンザダをケージに押し込む。

ハッサンザダは小手投げから、引き込んでクローズドガードの態勢に。ここはマイナス評価か。ウィルソンもガードの中で動きが少なく、時間は残り1分を切る。このタイミングでレフェリーがブレイクを命じず、ハッサンザダはオープンガードへ。ウィルソンがパウンドを空振りし、ハッサンザダが下からパンチを繰り出してタイムアップに。

2Rは明確にハッサンザダ、初回と3Rはトップで抑えたウィルソンと、下から打撃を見せたハッサンザダの何れが優位と判断されるか。解説を務めたギルバート・メレンデスは、ハッサンザダを支持している。結果、フルマークでハッサンザダが判定勝ちを決め、通訳を務めた人物が、『彼はこう言いたいんだ』と前置きをして「入国を認めてくれた米国政府、米国兵の思い遣りに感謝している。家族が国境を越えて、ここにやってくるための第一歩になった。父、母、アフガニスタンの皆のサポートに感謝している。次は100パーセントの準備をして試合の臨む」と話した。


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BELLATOR LFA MMA MMAPLANET UFC   アフマッド・ハッサンザダ アレックス・ペレス アレッシャンドリ・パントージャ エド・ソアレス ジョズエ・フォルミーガ セルジオ・ペティス フィリッピ・ブニス ブランドン・モレノ 佐々木憂流迦 修斗 海外

【LFA124】計量終了 注目の初出場=フォルミーガが大幅体重オーバー。アフガンからハッサンザダも

【写真】フォルミーガ、頬をふっくらしていないか?! (C)LFA

11日(金・現地時間)、アリゾナ州フィニックスのアリゾナ・フェデラルシアターでLFA124「Formiga vs Bunes」が開催される。

メインはジョズエ・フォルミーガ×フィリッピ・ブニスというRFAを思わせるマッチアップが実現した。


LFAは2017年1月にテキサス・ベースのLegacy Fighting Championshipとカリフォルニア・ベースのResurrection Fighting Allianceが合体し、Legacy Fighting Allianceとして活動を開始したプロモーションだ。

LFCとRFAが全米五指に入るフィーダーショーで、その2つのプロモーションが一つになったことでLFAは揺らぐことのない北米#01のフィーダーショーとなった。LFC代表のミック・メイナードはUFCに転じて、タレントリレーションの二大巨頭に収まり、RFAのトップだったエド・ソアレスがLFAの舵取りをしている。

そのソアレスが率いていたRFA──RはResurrectionの頭文字でレズレクションには復活という意味がある。今やLFAは世界各地からUFCやBellatorへステップアップする若い選手のサバイバルの場となっているが、RFA時代はメジャーをリリースされたファイターの再起を図る再生工場の役割を持っていた。

そういう背景があり、1985年4月生まれの36歳、UFCには2012年10月からパンデミック発生直後の2020年6月まで7年9カ月に渡り在籍していたフォルミーガの出場はRFAを思い起こさせる。

最後の3戦はジョセフ・ベナビデス、ブランドン・モレノ。アレックス・ペレスというタイトルコンテンダー(※モレノは王座奪取)に連続で星を落としているフォルミーガだが、それ以前には現王者デイヴィソン・フィゲレイド、現Bellator世界バンタム級王者のセルジオ・ペティス、日本の佐々木憂流迦、UFC入り前はTachi PFでマモル、修斗ブラジルでアレッシャンドリ・パントージャ、日本でBJを破っている。

フォルミーガはシングル及びダブルレッグからバックに回り、両足をフックしRNCを狙いつつ、コントロールという勝利の方程式を持っている。

今回、フォルミーガは元々フライ級で同朋の柔術黒帯フィリッピ・ブニスと対戦予定あったが、ファイトウィークにバンタム級に変更──も、10日(木・同)の計量で139ポンドと大きくバンタム級のリミットを上回り、キャッチウェイト戦で両者は戦うことになった。

フライ級から比較すると、14ポンドと6.35キロも重く、復活への意志がどれだけ強いのか、期待が大きかっただけに残念すぎるフォルミーガだ。

また今大会ではコ・メインでアフガニスタン人ファイターのアフマッド・ハッサンザダが、ジェイムス・ウィルソンと対戦する。

日本では全く無名のハッサンザダは、2016年4月のMMAデビューから今年3月まで7勝1敗の戦績を残し、黒星を喫した一戦のみが海外=ベラルーシでの試合で7試合は母国の大会で戦ってきた。

ご存知のようにアフガニスタンはタリバンが昨年8月に全土を大統領府を占領し、大統領は国外に亡命した。4月に決定したように8月中に駐留米軍が、続いて多国籍軍が国外に撤退し、各国の大使館関係など親米政権関係者の国外脱出が図られていた。

計量にアフガニスタン・イスラム国時代の国旗カラーをペイントし現れたハッサンザダ。アフガニスタンで育ったファイターが、情勢の変化ともに母国を離れ、LFAでどのようなファイトを見せるか──。

■視聴方法(予定)
2月12日(土・日本時間)
午前11時~UFC Fight Pass

■ LFA124対戦カード

<バンタム級/5分3R>
ジョズエ・フォルミーガ(ブラジル)
フィリッピ・ブニス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
アフマッド・ハッサンザダ(アフガニスタン)
ジェイムス・ウィルソン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ワルドー・コーテズアコスタ(米国)
デリック・ウィーバー(米国)

<160ポンド契約/5分3R>
オースティン・ワーム(米国)
ジャコビー・ジョーンズ(米国)

<フライ級/5分3R>
アン・ホー(米国)
ギルヘルミ・クロッシ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ケイシー・ターナー(米国)
トリスタン・リンディ(米国)

<フライ級/5分3R>
フェデリコ・フローレス(フィリピン)
ブレデン・パガオア(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ベン・グッドウィン(米国)
オヴィディオ・ボヨルケス(メキシコ)

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