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【DWCS S07Ep10】再挑戦タヴェラスが29秒KO勝ち。2023年シーズンは46人のファイターがUFCへ

【写真】再挑戦で最高の勝ち方をしたタヴェラスが、今シーズン46人目の契約者に(C)Zuffa/UFC

<バンタム級/5分3R>
ラモン・タヴェラス(米国)
Def.1R0分29秒by TKO
コーテヴィアス・ロミアス(米国)

2023年コンテンダーシリーズ最後の一戦は、シーズン2度目の出場となったタヴェラスがキャリア7勝1敗のロミアスと対戦。サウスポー同士、両者がすぐに距離を詰めるとのタヴェラスがすぐに距離を詰め、ワンツーを打ち合う。タヴェラスがワンツーを続け、ロミアスは左ミドルを合わせていく。直後に左ハイから左を放ったロミアスだが、タヴェラスも左を伸ばしている。

打って離れると、すぐにステップインという両者はワンツーを打ち合い、ここからパンチを続けたロミアスに対し、タヴェラスがヘッドムーブでかわす。ロミアスは前に出たまま左ハイを蹴ったところで、タヴェラスが右を狙う。そして──4度目、同時のステップインでタヴェラスの左がロミアスを捕えダウンを奪う。すぐに立ち上がったロミアスは、このダウンを挽回しようと連打を放ち、左がタヴェラスに当たる。タヴェラスは構わず左を返して、右フックでテンプルを打ちつけるとロミアスは前方に姿勢を乱して、両手をマットにつける。

即起き上ったロミアスの左に、逆にタヴェラスは左ストレートを打ち抜き3度目のダウンを奪うと鉄槌の追撃でTKO勝ち。この間、僅か29秒。勝者はキャンバスに顔を突っ伏し咽び泣いた。

「僕はファイターだ。アゴを殴ってくる相手の真っ向勝負に応える」と話したタヴェラスは、今は亡き兄弟のゲイブリエルさんについて触れられると「僕らは一緒に夢を見ていた。今日、僕は彼が夢見たことを実現した。僕とゲイブリエルが信じてきたことを実行した。彼はこの日が来ることを信じて」と涙ぐんで話すと、インタビュアーのローラ・サンコも言葉を詰まらせぎみになっていた。

そして、2023年コンテンダーシリーズ最後の審判の時──。ルカス・ホシャの合格を伝えると、熱が困った口調で「ダゲスタン人ファイターのテイクダウンを切り、蹴りを交えた打撃を見せた。UFC出ないを見せるのか、凄く楽しみだ」とマルケル・メデロスもUFCへ。続いてトーレス・フィニー「たくさん穴がある。もっと経験を積み、その体力を生かせるようになってくれ」と落選。

31歳のコナー・マシューズも契約し、アンドレ・リマも「相手がああで残念だった。コンテンダーシリーズは、足を使って逃げる場所じゃない。リマ、UFCへ」と昇格決定。そしてタヴェラスも

「ここで戦うファイターは、何が求められているが分かっている。そういう選手が増えて、ただ削るだけの試合ではなくなった。また来年を楽しみにしている」とダナは締めコメ。今年は計46人と契約し、内訳はブラジル人が20人、米国人ファイターは13人、そしてペルーから3名のUFCファイターが誕生している。ロシアは2選手で以下、豪州、リトアニア、ベルギー、ウクライナ、フィリピン、トルコ、英国、ボリビア、キプロスと世界の13カ国の新鋭がオクタゴンで戦う権利を有することに。ここで契約を勝ち取るにはどう戦うべきかが明白となった、シーズン07だ。


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DWCS2022#06 MMA MMAPLANET o PRIDE RIZIN UFC   ジョゼ・エンヒッキ セドリクス・デュマス ダナ・ホワイト ブレイク・ビルダー ローラ・サンコ ヴィクトリア・ダダコワ 木下憂朔

【DWCS2022#06】木下憂朔、KO勝ち。「日本のスターがいなかった。そして彼を得た」とダナ・ホワイト

【写真】見事なKO勝ち、左足首の負傷もKO勝ちした木下がダナ・ホワイトと握手(C)Zuffa/UFC

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔(日本)
Def.3R0分43秒by KO
ジョゼ・エンヒッキ(ブラジル)

木下の入場中にRIZIN TRIGGERでの敗北が、ケージを掴んで顔面を蹴ったことで失格になったとローラ・サンコが中継で触れ、タッチグローブ。木下が右ロー、前に出るとエンヒッキが回る。さらに左ローから前に出る木下に対し、エンヒッキが右回りを続ける。前蹴りを見せた木下、エンヒッキがアッパーを打つ。木下の左ローが急所に当たり、試合が一時中断。再開後、木下は右ボディを伸ばし右ローへ。

エンヒッキは間合いを測りつつ、アッパー狙いも木下が右フックを打ち込む。ケージに詰まりながら左フックを返すエンヒッキが、右エルボーを狙う。さらに右ストレートをエンヒッキが伸ばすが、木下は前に出て右ストレート、フック、ハイからのスピニングバックフィストをかわす。

エンヒッキの右エルボーで左の側頭部をカットした木下は、右ローから左フックでステップイン。そこにエンヒッキがカウンターを狙う。左ジャブを被弾した木下は、右前蹴りにもローを蹴っていく。残り90秒を切り、右回りでカウンター狙いのエンヒッキに対して木下が左ボディも、右フックを打たれる。下がらず左を伸ばして前に出る木下が、左ローから左ミドル。エンヒッキが伸びあがるようにヒザを狙う。右も見せるようになったエンヒッキは、左フックのカウンターを最後に繰り出した。待ちのエンヒッキ、木下は初回を落としたか。

2R、木下が前蹴りを見せ、エンヒッキが右で前に出てくる。右ハイをかわした木下は、右から左を受けるが右ローを返す。左フックをかわされ、その際に指を伸ばすエンヒッキを木下が咎める。右フックをかわした木下は、ワンツーで前へ。木下はケージを背負ったエンヒッキに思い切り左右のフックを振るい、左を当てる。エンヒッキはここでフックを返し、両者が間合いを取り直す。

カウンター基調のエンヒッキは、右フックをヒットさせる。木下は前に出てエルボーを受けそうになっても、手を出す。バックエルボーに笑顔見せた木下は、左ローに右を合わされる。リーチを生かしたファイトから、踏み込んで右ヒジを繰り出したエンヒッキが中盤をリードする。木下は拳を顔面に入れたい──なかで、左フックに左を合わされる。さらに右ジャブを伸ばしたエンヒッキのリーチが生きる。さらに右アッパーから左フックを見せたエンヒッキだが、木下の左がどれだけ評価されるか。

最終回、フィニッシュを狙うファイトを木下は貫けるか。すぐに前に出て左ボディフックを入れた木下は、ジャブをかわして前へ。

ここでエンヒッキの指が右目に入ったと木下が、インターバルを要求する。

初回と2Rのインターバルで指をマットと並行に前に出す行為を注意されていたエンヒッキが再開後に前へ。

木下は右ストレートをかわして左を打ち込み、ダウンを奪う。このままパウンドを連打すると、レフェリーが試合をストップした。

木下は勝利を決めると、座り込んで「動かへん」と一言。左足首が大きく腫れていたが、ウィナーコールを受けるとエンヒッキに「また会おう」と声を掛け、勝利のポーズ後セコンドの肩を借りてケージを下りた。

バックステージでローラ・サンコのインタビューを受けた木下は「自分はUFCを目指して格闘技を始めて、この機会を得ました。ノックアウトして他の選手より、インパクトのある試合をしようと思っていたので良かったです。2R目にインローを蹴った時に、ヒザに当たってちょっと痛めちゃって。結構、動きにくかったですけど最後は足を止めてカウンターを狙いました。もともとローを蹴ってパンチを倒すって狙っていたんだすけど、最後は右ストレートが来るのが分かっていたので、しっかり抜いてカウンターを合わせましたと話した。ダナの反応? 最高ですね(笑)。やっぱり日本人初ってことだったので、日本人がこれまで歩んでなかった道を僕が創れるって考えると、人生を賭けてMMAをやって良かったなって思いますね」と話した。

そして運命の時、ブレイク・ビルダー、ヴィクトリア・ダダコワ、マテウシュ・レンベツキ、セドリクス・デュマスに続き、ダナ・ホワイトが木下について言及する。

「彼はまだメディカル中でいないね。メインイベントは凄かった。試合の途中まで、どちらが勝とうが2人とも何かやると分かっていた。彼は5勝1敗で、その1つは完全に試合を支配していてのDQだ。このキッドは事実上無敗のようなもの。一つ、UFCは長い間失ったいたものがある。それが日本のスターだ。このキッドは日本出身で、絶対的に才能に溢れている。そして我々は彼を得ることになった」と、ダナは笑顔で契約を交わすことを明言した。

そして「日本のスターがどれだけ大切か? 否、このスポーツが好きな人間は日本にあのPRIDEがあったことを知っている。その日本からビックスターが現れるのを長い間待ち望んでいた。このキッドがきっと、そうなるだろう。世界的に見て、我々が一つピースが欠けていた。才能あふれた日本人選手がスターが我々はいなかったけど今夜、発掘できた」とダナは言葉を続けた。


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DWCS2022#02 MMA MMAPLANET o ボクシング ローラ・サンコ

【DWCS2022#02】more than boxing――マーシャルが、判定ながらTDを織り交ぜマシューズに完勝

<フェザー級/5分3R>
フランシス・マーシャル(米国)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
コナー・マシューズ(米国)

ローを蹴り合う両者、一転してパンチをアグレッシブに交換する。右を当てて前に出たマシューズに対し、マーシャルがダブルレッグを決める。ギロチンからスイープ狙いのマシューズ、首を抜いて立ち上がったマーシャルとすぐにパンチを打ち合う。左フックから左ジャブで前に出るマーシャルは、続くダブルレッグを切られると右を当てる。マシューズはワンツーの右を被弾し、組まれてケージに押し込まれる。シングルからバック狙いのマーシャル、右を差して耐えたマシューズが離れる。

ジャブ、右ストレート、あるいはそのコンビで優勢のマーシャルが、ダブルジャブから右を伸ばす。続く右を受けて、間合いを取り直したマシューズをダブルレッグで倒したマーシャルがサイドからマウントへ。背中を見せたマシューズが立ち上がり、ワンフックで後方に倒れて両足をフックさせたマーシャルがトップに移行しようとし、スクランブルに持ち込まれる。それでもケージにマシューズを押し込んで状態で、ラウンドを終えたマーシャルが初回を取った。

2R、まず右を当て、左から右のコンビを見せたマーシャルの右で、マシューズの動きが止まる。即座に組んだマーシャルがボディロックでテイクダウンを決める。ここでマシューズが、外掛けの外ヒールを仕掛ける。ロールして足を抜いたマーシャルが、スクランブルで胸を合わせてマシューズをケージに押し込む。体を入れ替えた離れたマシューズは、右カーフに右を合わされる。さらにワンツーを決めてダブルレッグでテイクダウンを奪ったマーシャルが、ハーフ&潜り狙いのマシューズにエルボーを連打する。腰をずらして立ち上がったマシューズに、流れるような動きでテイクダウンを決めたマーシャルが、クローズドの中からエルボーを打ち下ろす。

マシューズは下からエルボーが精いっぱいで、ガードを開くことができない。ケージに押し込まれ腰を切ったマシューズの腕十字狙いを潰したマーシャルがワキ差しパスへ。Zハーフで耐えるマシューズに左右のヒジを落とすマーシャルは、クローズドに戻されると腰を上げて右のパンチを打ちつけ、腕十字を余裕で受け流し時間に。

最終回、マシューズが右を当てたが、すぐにマーシャルが圧を掛けて右アッパー、左フックを放つ。マシューズはカーフを蹴るも、拳の攻撃はマーシャルが上回り左を被弾する。マシューズは左ジャブをヒットさせるが、このままでは逆転勝ちは無理だ。

レベルチェンジのフェイクを織り交ぜて、余裕を持って戦うマーシャルは右、そして左をヒットさせて前に出る。右から左、そして左&右のコンビ、ボディと猛攻を仕掛けるマーシャルは、ジャブから右ストレートも打ち込む。しっかりとテイクダウンを決めていたマーシャルが、最終回はボクシングを続ける。マシューズも勢いのある右や左フック、ジャブを繰り出すが、マーシャルは無暗に打ち合いを避けるファイトで、最終回もしっかりと戦い切った。

「More than Boxing」とローラ・サンコが評したMMAらしさを見せたマーシャルは、判定勝ちという結果に「もう少しでKOだった」と言いつつ、満足な表情を浮かべた。


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DWCS2022#01 MMA MMAPLANET o UFC オジー・ディアス ジョセフ・パイファー ダナ・ホワイト ローラ・サンコ

【DWCS2022#01】パイファーがディアスをKO。ダナ、怒りのシメコメ「パイファーのような試合をしろ」

【写真】結果云々ではなく、ようやくコンテンダーシリーズの意味を理解したファイトをパイファーが見せた(C)Zuffa/UFC

<ミドル級/5分3R>
ジョセフ・パイファー(米国)
Def.2R1分39秒by KO
オジー・ディアス(米国)

間合いの測り合いから、パイファーが右ローを蹴る。ディアスの踏み込みにダブルレッグを決めたパイファーが、クローズドを割りつつ肩固めからパスガードを決める。反転して防いだディアスのバックを制したパイファーは、両足をフックしボディトライアングルを完成させる。RNC狙いからトップ&肩固めに移行しようとしたところで、ディアスがトップを取る。スクランブルでバックに回りかけたディアスだったが、前方に落とされそうになりパイファーがダブルレッグを仕掛ける。

ディアスが立ち上がり、スタンドに戻るとディアスのジャブに右を放ったパイファーが、逆に左ジャブを当てる。ディアスは右ハイから左ジャブ、ダブルレッグを仕掛けたところで初回が終わった。

2R、パイファーがワンツーに続き左ボディフックを決める。続いて右ローを蹴られたディアスは、前に出るところでローとジャブを受ける。それでも右ストレートを届かせたディアスが、右オーバーハンドを当てる。パイファーは前に出てジャブ、ディアスの左ボディフックに左フックを合わせてダウンを奪う。レフェリーが様子を見る間に、パウンドを2発打ちこみ勝負を決めた。

2020年コンテンダーシリーズ開幕戦、メインでズッファ首脳の望むKO勝ちがジョセフ・パイファーによって生まれた。

そしてダナ・ホワイトは「過去5年のキャリアは問わない。今夜、何をしたかだ。来週の火曜日、新しいメンバーが何を見せてくれるか。それだけなんだ。もしUFCと契約したいなら、ジョー・パイファーのような試合をしろ。ジョー・パイファーになれ。エキサイティングな試合をしろ。フィニッシュを狙え、勝利を目指せ。ジョー・パイファー、UFC入りだ」と過去に例がないほど不機嫌な様子でまくし立てる。

全く笑顔を見せることなく、そのままインタビュアーのローラ・サンコを前を去る。ダナにサンコが「ダナ、ジョー・パイファーは契約ということで大丈夫」と声を掛けると、TV画面から外れた「イエス」という言葉を聞かれた。


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Interview UFC UFC ESPN08 ブログ ローラ・サンコ

【UFC ESPN08】コロナの時代のUFC最前線。美人インタビュアー=ローラ・サンコに予防対策を訊く

Laura Sanko【写真】ローラ・サンコは間違いなく、現在のMMAシーンでベスト・インタビュアーの1人だ(C)Zuffa/UFC

9日(土・現地時間)のUFC249から、16日のUFC on ESPN08まで8日間で3大会をフロリダ州ジャクソンビルのヴィスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナで開催するUFC。

2つのファイトウィークは選手、トレーナーだけでなくTVクルーもレギュラー勢が揃っている。そんなコロナの時代のUFC最前線の紅一点がTVインタビュアーのローラ・サンコだ。

Invicta FCからコンテンダーシリーズと、元ファイターらしくMMAが理解した美貌の持ち主が、フロリダ入りしこの仕事に重視する前提となるコロナウィルス予防対策を話してくれた。


──ローラは2週間に渡るUFCの活動再開ファイトウィークでバックステージ・インタビュアーを務められていますね。

「そうね、先週の木曜日(5月7日※取材は現地時間12日の夜に行われた)からジャクソンビルに来ているわ。ここで土曜日の大会までインタビュアーの務めるためにね」

──さすがに今回のイベントに参加することはナーバスにはなりませんでしたか。

「今ここにいることは興味深いことだし、心の底からこの3つの大会に参加できてハッピーよ。私自身、自分が緊張しているとは感じていないし、他のメンバーもこの特別な状況に興味津々な様子でいる感じね。

新型コロナウィルス感染者の感染拡大が続くなか、NYやロサンゼルスと私の住んでいる中西部カンザスシティは状況が違うから、自分の時間を無駄にしたくないという気持ちもあったの。

そうね……フロリダにやって来るまでは少しナーバスだったけど、こっちに来てからはUFCのコロナウィルス防護対策がとてもしっかりとしているので、もう緊張するようなことはなくなり、自分のやるべきことに専念できているわ」

──それだけUFCは感染予防に徹しているということですね。

「イエス。まず到着した日に、ホテルには初めてやってきた人には別のエントランスがあって、すぐに検温をしてから抗体検査を受けるシステムになっていて。今、コロナウィルスに感染しているのか、そうでないか。そして過去に感染しているのかは、採血してからホンの10分ほどで分かるの。

それから検査をし、ネガティブだった人はルールで定められたように過ごすことになり、そこで感染が分かれば直ちに隔離され、必要と定められている全ての処置が施される。もちろん私は陰性だったし、しっかりと検査や予防は機能していると思うわ」

──なるほど、PRC検査がなかなか受けられない日本とは現場はまるで違うようですね。

「えっ、日本では検査が受けられないの? 」

──まず医療現場崩壊を防ぐことを目的として、誰もが病院に押しかけたり、検査場でクラスターが起こることを避けるという方針が取られました。

「ワォ!!」

──ところでローラがフロリダに向かうことで家族の反応はいかがでしたか。

「私には夫と6歳の息子がいて、夫はもの凄いUFCファンだから常に私をサポートしてくれるので、それは今回も変わりなかったわ。ただ両親は違ったわね(笑)。父も母も70代で、受け取り方が私たちの世代とは変わって来るし。どうしても年配の人達の方が危険性が高いじゃない?」

──はい。それだけに慎重さが求められます。それに中西部の人々はコンサバティブな印象もあります。

「そうね、私もNYやカリフォルニアに住んでいたから、ミッドウェストの人たちの気質や習慣は違いがあるって感じるわ。実際はどうだか分からないけど(笑)。いずれにしてもコロナウィルス感染に対して両親が、私よりも心配しているのは理解していたわ。

でも、自分がここにやってくることにためらいはなかった。それに私って、基本的に自分が何をしたいのか。どう仕事をするのかってことに関して、夫の許しを得てから行動することがなかったの(笑)」

──アハハハ、そうなのですか。

「でも今回だけは彼の了承を得て、フロリダにやってきた。今回ばかりはね。そして、彼も理解してくれているわ」

──ローラ、今日はありがとうございました。残りのフロリダでの仕事、安全に乗り切ってください。

「ありがとう。この1週間にUFCの選手はアメリカの各地区、そして世界から国を代表してやってきて戦っている。選手たちの声を伝え、戦いを見届けるのが私の仕事ね」

■UFC ESPN08対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
アリスター・オーフレイム(オランダ)
ウォルト・ハリス(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
クラウジア・ガデーリャ(ブラジル)
アンジェラ・ヒル(米国)

<フェザー級/5分3R>
エジソン・バルボーサ(ブラジル)
ダン・イゲ(米国)

<ミドル級/5分3R>
エリク・アンダース(米国)
クリシュトフ・ヨッコ(ポーランド)

<バンタム級/5分3R>
ソン・ヤードン(中国)
マルロン・ヴェラ(エクアドル)

<ミドル級/5分3R>
ケヴィン・ホランド(米国)
アンソニー・ヘルナンデス(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジガ・チカズ(ジョージア)
マイク・デイヴィス(米国)

<女子フライ級/5分3R>
コートニー・ケイシー(米国)
マラ・ロメロ・ボレッラ(イタリア)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
ネイト・ランドヴェール(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ドンテイル・メイス(米国)
ホドリゴ・ナシメント(米国)