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DWCS S05 EP07 MMA UFC クリスチャン・ロドリゲス ジェイク・ハードリー ビチェスラブ・ボルシェフ マルティン・ブダイ

【DWCS S05 Ep07】勝者ロドリゲス、計量失敗&25歳という理由でサインなし。ジェイク・ハードリーは??

<137ポンド契約/5分3R>
クリスチャン・ロドリゲス(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
レイジェス・コーテズ(米国)

この試合もロドリゲスが、計量をミスしキャッチウェイト戦に。実妹トレイシーに続き、UFC初の兄妹ファイターを目指すコーテズ。まずワンツーでボディを殴るコーテズは、ステップインからの接近戦でパンチを交換する。ヒザに右を合わせたロドリゲスが左フック、さらに跳びヒザを狙う。そのタイミングで組みついたコーテズが、ケージにロドリゲスを押し込む。ロドリゲスは肩パンチ、コーテズがヒザをボディに入れる。右エルボーを当て、ワキを潜ってバックに回ったコーテズは、正対してウィザーのロドリゲスをケージに押し込む時間が続く。

ダブルアンダーフックもテイクダウンを奪えないコーテズは、エルボーを受けて離れる。ロドリゲスは右を当て、左ジャブもヒットさせる。コーテズの右アッパーに左右のフックを返したロドリゲスが、ダブルレッグを切る。コーテズは近い距離でパンチを受けながら、組みに行くがテイクダウンは奪えず鼻血が目立って来る。ヒザを入れ、組まれても離れるロドリゲスが左ボディ、シングルを切ってバックエルボーを繰り出す。

ジャブの差し合いから、右の同士討ち。ハイへのテイクダウン狙いを切られたコーテズは再びボディを打たれ印象点を譲った。

2R、ワンツーをヒットさせたロドリゲスに対し、細かいパンチを返したコーテズがヒザのタイミングで組んでいく。テイクダウンを許さず離れたロドリゲスは、口が開くコーテズにワンツーも、右の空振りに組みつかれる。ヒザを蹴り合い、離れるとコーテズがショートのワンツーを打っていく。ドッグファイトを嫌がったか、離れたロドリゲスは左右のフックやヒザを受けそうになる。

ここから前に出たロドリゲスが左フックも、コーテズが組んでケージへ押し込む。直ぐに離れたロドリゲスはダブルレッグを切って、ヒザ蹴りからパンチも動きは落ちている。クリンチで肩を打ちつけるロドリゲスも、かなり削られてきたようだ。コーテズは離れワンツーも、ヒザを受け、左の相打ちでもロドリゲスが優勢だ。ワンツーに組んだコーテズだったが、ここもテイクダウンを奪えずヒザと肩パンチを貰って時間となった。

最終回、ワンツーの打ち合いから、ダブルレッグもスプロールされたコーテズは、動きが単調だ。ロドリゲスはワンツーからスリーを打っていくが、その3つ目で体が流れ組んだコーテズがバックに回りテイクダウンを奪う。すぐに立ち上がったロドリゲスが胸を合わせると、離れたコーテズはワンツー右を被弾する。

ボディにワンツーを返したコーテズは、左で殴られダブルレッグを切られる。ケージに押し込まれたロドリゲスは離れるが、直ぐにクリンチとなり肩パンチを突き上げる。両者、動きに切れがなく、特に動きが落ちたロドリゲスはまたもダブルレッグからバックを許す。前転して引き込み、スクランブルのロドリゲス。コーテズもケージに押し込むことができず、離れてジャブを打たれる。

一進一退の精神戦、最後の10秒は粗いパンチの打ち合いからコーテズがダブルレッグへ。時間まで懸命に戦った両者、タイムアップとともにダナ・ホワイト詣で──もUFCレベルの攻防とはならなかった。

結果、フルマークでロドリゲスが判定勝ち、6連勝を達成したが──ダナ・ホワイトはビチェスラブ・ボルシェフ、ジェイク・ハードリー、マルティン・ブダイと並んで彼を合格とはしなかった。

ロドリゲスが計量をパスしていれば、話は違っていたというダナ。「まだ25歳、ピークはこれから来る」と言っているが、同じくハードリーは体重オーバーを指摘されたものの、その才能を認められサインとなった。そしてハードリーも25歳。全くつじつまが合わないが、いってみればUFCは一企業──MMAというスポーツを司っている公益性のある団体ではない。

さらにいえば米国のコミッションは興行の公平性を管理する営利団体であって、スポーツ性を重視する司法機関でないことは明白だ。UFCにスポーツとしての公平性はない。ただし、MMAの最高峰である事実に変りなく、市場性、タイミング、ファイトスタイル、何がUFCで求められているかを理解してうえで、選手はここを目指さないといけない。根底にあるのは、強さ。そこに一遍の曇りもないだけに、さらに険しい頂きに感じられる。


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DWCS S05 EP07 MMA マルティン・ブダイ

【DWCS S05 Ep07】モモカン効かせたブダイが、最後は顔面へのヒザ蹴りでフードをKO

<ヘビー級/5分3R>
マルティン・ブダイ(スロバキア)
Def.1R4分56秒by KO
ロレンゾ・フード(米国)

眼つきが異様に悪いブダイの左ジャブに、フードが右クロスを打っていく。右に回るフード、ブダイの左ジャブが目に当たりアイポークだと試合が中断される。再開後、フードが左ミドルを蹴るが左目の視界はどうなっているか。組んだブダイがケージに押し込み、ヒザ蹴り。太腿を蹴られたフードは顔をしかめる。

足を引きずるように離れたフードだったが、荒い左を当ててパンチを纏めていく。ブダイは再び組みつき、またも太腿にヒザを入れてボディを殴っていく。頭頂部をカットしているブダイの返り血を浴びたフードの顔が真っ赤になっている。そして太腿へのヒザに苦し気な表情を浮かべるフードに対し、ブダイは太腿にまでパンチを打っていく。さらにボディにパンチをまとめたブダイがヒザ蹴りへ。ウィザー&ヒザ蹴り、続くエルボーは空振りになったが、フードがヒザをマットにつきレフェリーが試合を止めた。

ケージの中とはまるで違う笑顔のブダイは「ダナ・ホワイトが気に入ってくれて、契約できることを願っている。とにかく凄くハッピーだよ。対戦相手はパンチや蹴りを使うから、ケージに押し込んでヒザやヒジを狙う作戦で、その通りになった。ヒザで足にダメージを与えることはできていた」と話した。


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DWCS S05 EP07 MMA UFC ジェイク・ハードリー ミッチ・ラポーソ

【DWCS S05 Ep07】ジェイク・ハードリー、RNCでラポーソに快勝も計量失敗──契約はどうなるか……

<127ポンド契約/5分3R>
ジェイク・ハードリー(英国)
Def.2R3分11秒by RNC
ミッチ・ラポーソ(米国)

体重を1ポンド落としきれなかったハードリー。とにかく良いパフォーマンスを見せるしかない状況で、左ミドルから左ストレートを伸ばす。ラポーゾも左に回りながらジャブを伸ばし、左フックを打っていく。ハードリーはワンツーでボディを打ち、左ストレートへ。ラポーソがダックアンダーからダブルレッグを決める。ハードリーはミッションコントロールからオモプラッタ、さらにゴゴプラッタに移行する。ラポーソは腕を抜くと、ハードリーは腕十字に切り替えるが、ラポーソが力強い鉄槌を落とす。

潜ろうとしたハードリーは頭部を殴られ、スクランブルに切り替える。打撃の間合いになると左ミドルを蹴ったハードリーが、左ボディフックを打ち込む。近い距離のパンチの交換から、ハードリーはカーフへ。ラポーソもサウスポーから左ロー、左ストレートを伸ばす。右ジャブ、左ボディを入れるハードリーは、ヒジを使って防御し右ジャブを打ち込む。残り30秒でラポーソがダブルレッグで2度目のテイクダウンに成功する。耐えずに下になったハードリーは、そのまま時間を迎えた。

2R、左ボディを入れたハードリー。ラポーソは左オーバーハンドも届かない。左ストレートのハードリーはラポーソのローシングルを切る。ハードリーはジャブを当て、左ミドルを蹴りぬく。直後にダブルレッグを決める。後方で腕を取られたラポーソが、スクランブル狙いもバックを許し両足をフックされる。

ボディトライアングル、立ち上がろうとしたラポーソは下を向いて手をつくミスを犯す。アゴの上から絞めつけたハードリーはRNCでタップを奪った直後に、ダナ・ホワイトの前へ行き体重を落とせなかったことを謝罪した。

「バックコントロールは僕のエリア。体重を落とせなかったのは初めてなんだ。UFCだったら5万ドルのボーナスだよね。いや、冗談だよ。UFCで戦うことは僕の夢なんだ。ホントにチャンスを与えてほしい」と快勝も体重オーバーが影響を与えているような勝利者インタビューだった。


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DWCS S05 EP07 Report UFC クリス・ダンカン ビチェスラブ・ボルシェフ ブログ

【DWCS S05 EP07】見事な左フックでダンカンをKO。ボルシェフは「ビチェスラブ is coming to town♬」

<ライト級/5分3R>
ビチェスラブ・ボルシェフ(ロシア)
Def.2R0分28秒by KO
クリス・ダンカン(英国)

まずボルシェフが左ハイを蹴る。距離を詰めたダンカンは後ろ回し蹴りを空振り。右ローを蹴ったダンカンは前に出ながら蹴りを見せる。ボルシェフは素早い左ジャブも、後ろ足を蹴られる。カーフに切り替えたダンカンは、ここでもスピニングバックキックへ。続いて右ミドルを入れたダンカンは、左ジャブの相打ちから右を当てる。ジャブを打ち返したボルシェフは右カーフ、ダンカンの前進にアッパーから右フックを打ちこむ。腰が落ちたダンカンは、顔面から腹を殴られ──動きが止まりながらダブルレッグへ。

ボルシェフは切れずにテイクダウンを許してしまう。ここでダンカンは、上体を起こしてパンチを落とす。さらにボルシェフが立ち上がったところで、顔面にヒザ蹴りを突き上げて形勢逆転。ボルシェフはまるで斧鉞のようにジャンプして前転しながら、カカト落としを狙う。当然のようにこの攻撃は空を切り、立ち上がった斧鉞に対しダンカンがローから左ジャブをヒットさせる。

ダンカンはここでもダブルレッグに出てリフトアップ&スラム。即立ち上がったボルシェフが左ボディアッパーを打ち込む。さらにボディと思わせて、顔面にアッパーを入れたボルシェフだが、右カーフでバランスを崩す。それでもアッパーをヒットさせたボルシェフ、判断の難しいラウンドとなった。

2R、左フックで前に出るダンカン、互いにミドルを蹴り合うと右クロスをカウンターで被弾する。ダンカンはまたも後ろ回し蹴りを空振りし、続くワンツーでの前進にボルシェフがステップバックしながら左フックを合わせる。この一発でダンカンが大の字になり、ボルシェフはセコンドのユライア・フェイバーと抱き合って勝利を喜んだ。

ご機嫌のボルシェフは、勝利者インタビューでサンタが街にやってくるのサンタクロースをビチェスラブと言い換えて、ライト級にやってきたと歌い──インタビュアーのローラ・サンコの笑いを誘っていた。


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BELLATOR Brave CF Cage Warriors Combate Global DWCS S05 EP07 Preview UFC クリスチャン・ロドリゲス ジェイク・ハードリー ジュニア・コーテズ ブログ ミッチ・ラポーソ

【DWCS S05 Ep07】コンテンダーシリーズ第7週、注目は南ア&英国のフライ級王者ジェイク・ハードリー

【写真】ハードリーでコンテンダーシリーズ出場が必要とは、UFCは登山口までもが高くなっている (C)CAGE WARRIORS

12日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでDana White’s Contender Series2021の第7週が開催される。

敗者も契約するなど、激闘続きで実のところフィニッシュ率が低下気味だったコンテンダーシリーズ2021年、前週でようやく5試合中4試合が判定に持ち込まれず、ダナ・ホワイトも引き続き4人の勝者とサインをしている。


今年のコンテンダーシリーズの特徴はより国際化が進んでいること、それでもビザ取得問題などがあり、今週じゃ10人の出場選手中半数の5選手が海外からの出場となる。また上海シリーズが予定されていたことで、アジア太平洋の選手たちが割を食った形になっているが、5人の中国人選手が今シーズンに滑り込み出場となり、こんしゅうにはシェ・ビンが出場予定だったが、リスケされている。

コンテンダーシリーズ、第7週の注目は英国人フライ級ファイターのジェイク・ハードリーだ。ハードリーは南アフリカのEFCでンカジムロ・ズルを破りフライ級王者に輝くと、Bellatorのアイルランド大会のプレリミで、現在はBRAVE CFで活躍するブレイン・オドリスコールをRNCで下すと昨年12月に英国ドメスティックMMAの頂点といえるCage Warriorsフライ王座に就いている。

サウスポーで鋭い右ジャブを伸ばし、左はレバーブローでKOできる技術を持つ。接近戦を得意としているためにパンチを被弾することもあるが、中間距離で左ミドル、より近づくとヒザ蹴り及びTDというゼロ距離での武器も有している。

TDに関しては打撃のサウスポー=右手前、レスリングではオーソで戦えるため、打撃からのラグがなく、ダックアンダー&バック奪取にも長けておりハードリーは、そこからの極めもあるだけに相当に完成度が高いファイターとして認識して良いだろう。

対するミッチ・ラポーソは米国アマMMAで二冠に輝き、プロでも5連勝中だが──先のTUF29ではアレックス・ヴォルカノフスキーの選択1位でありながら、初戦敗退しておりシーズン全体のレベルを考えても、大陸を跨いで在野のトッププロモーションでベルトを巻いてきたハードリーを相手にするには荷が重いか。ある意味、戻ってきたTUFの真価が問われる一戦でもある。

メインのバンタム級=ジュニア・コーテズ✖クリスチャン・ロドリゲスのマッチアップは、共にLFAから他プロモーションへ転じたファイターがUFCとの契約を賭けて相対する。コーテズはCombate Global、ロドリゲスはCAGE FURY FCを経てコンテンダーシリーズで戦う機会を得た。

(C)SCOTT HIRANO/COMBATE GLOBAL

スイッチヒッター、アグレッシブなストライカー風でありながら、実際は距離を遠目でカーフを蹴るコーテズは、MMAグローブでブロッキングで顔を守る。近距離ではエルボーやヒザも武器にしている。

他方、ロドリゲスは蹴りも使ボクサーでテイクダウンディフェンスやケージレスリングはお手のもの──と、両者揃って今時の北米MMAファイターで、フィニッシュ率が高い。デビュー直後から、全局面で戦うことが身についているが、コーテズは5勝1敗でロドリゲスが5勝0敗──対戦相手が強くなるなかで、どこまでこのフィニッシュ力を維持できるか。オクタゴンのレギュラーになるための一里塚が、今回の一戦となる。

■視聴方法(予定)
10月13日(水・日本時間)、午前9時~UFC FIGHT PASS

■ 対戦カード

<バンタム級/5分3R>
ジュニア・コーテズ(米国)
クリスチャン・ロドリゲス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ロレンゾ・フード(米国)
マルティン・ブダイ(スロバキア)

<フライ級/5分3R>
ジェイク・ハードリー(英国)
ミッチ・ラポーソ(米国)

<ライト級/5分3R>
クリス・ダンカン(米国)
スラヴァ・ボルシェフ(ロシア)

<女子ストロー級/5分3R>
キャスリン・パブロツキ(米国)
マリア・シウバ(ブラジル)

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