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【Bloom FC01】「どこからでも極めを」米倉大貴✖「組み技も面白いと」野瀬翔平の組み技戦決定!!

【写真】福岡で、この試合が組まれるのは本当に意義があることだ(C) MMAPLANET

17日(火)、BLOOM FC実行委員会より11月19日(日)に福岡市中央区の西鉄ホールで開催されるBloom Fighting Championshipの追加カードが発表されている。
Text by Manabu Takashima

同大会の旗揚げ戦は2部制で行われ、夜の部はメインのフライ級3回戦=上田将年✖ツェルマー・オトゴンバヤルのフライ級3回戦、同じく3回戦でバンタム級の原田惟紘×上田祐起。昼の部ではバンタム級3回戦=持田哲平×オトゴンスレン・スフバット、ライト級2回戦で清水洸志✖深見弦汰が組まれることが明らかとなっていた。

今回決定したのは第2部のMMAマッチ3試合と第1部のMMA戦=4試合に加え、Progress提供フォークスタイルグラップリング2試合だ。

そのグラップリングマッチ、フェザー級で野瀬翔平と米倉大貴という注目の一番が組まれることとなった。


福岡県直方市出身、プロシューターでRoad to UFC出場経験のある野瀬が、組み技とはいえ旗揚げ大会に出場することは同大会に花を添えることになる。ばかりか、プログラップリングとして米倉とのマッチアップは、同地の柔術&グラップリング界にとっても画期的といえるだろう。

野瀬は柔術の練習も並行して続けており、MMAの試合を見てもグラップリングの強さは誰もが理解している。その野瀬だが、当初は近々の予定でMMAファイトがあるかもしれないという状況だったので、Progress実行委員会の長谷川賢はヒール禁止でMMAファイターとの試合を組むこともできるという提案をしていた。そこで野瀬の師である弘中邦佳氏の返答は「ヒール有りで、相手は強い柔術家をお願いします」というものだった。

とはいえBLOOM FC旗揚げ戦の翌週にはシンガポールでADCCアジア・オセアニア予選が行われ、12月はIBJJFノーギ・ワールドもあることで──この強い柔術家という要求はハードルの高いモノと考えられていた。

しかし、そのADCC予選を控えた米倉は「プロの試合に出てファイトマネーを遠征費に充てたい」と大乗り気で野瀬戦のオファーを快諾した。

道着でJBJJF全日本選手権・黒帯ライトフェザー級、同じくノーギでもエキスパート・ライトフェザー級を制している米倉にとって、MMAにおけるフェザー級契約は4キロほど重い桂さんになる。ただしADCCの最軽量クラスは66キロで、体重の面での米倉は野瀬を試し斬りの相手に選んだともいえる。

Progressのフォークスタイルグラップリングはケージがあり、引き込むと対戦相手に2P献上、下の選手がスクランブルからスタンドに戻って離れると1Pが挽回できるなど、独自のポイント制を採用している。

とはいえADCCも後半はポイント制で引き込むと-1点となり、延長戦ではレスリング&スクランブルが重要視されるだけに、米倉としては、このルールもプレADCCという見方が成り立つ。それ以上に米倉が2Pを相手に与えても下から足関節を狙うことは十分に考えられるだけに、野瀬としても純粋グラップリングでの防御能力が問われる一戦になる。

ここでは今回の試合に向けて、両者の意気込みを紹介したい。

米倉大貴
「どこからでも極めを狙っていける自信はあるので、今回もそれを見せられればと思っています」

野瀬翔平
「BLOOM FCの掲げている福岡・九州から世界へという言葉通り、対戦相手の米倉選手はグラップリングで世界レベルの選手だと思います。ここで勝って世界で活躍出来るグラップラーになります。当日は組み技も面白いと思ってもらえるような試合をしますので是非とも注目、そして応援の程宜しくお願い致します」

今回の発表ではProgress提供試合ではムクロックとスターリング・ベアー・ミーチェムのウェルター級マッチも決まっている。柔道家のムクロックはアマ修斗中国選手権ウェルター級優勝、MMAでは2勝0敗。柔術でも今年の西日本選手権の青帯ミドル級&無差別級を制している。

対して095長崎柔術所属のミーチャムは、昨年のアマ修斗ミドル級優勝でプロ修斗デビューも済ませている──長崎の離島に住む米国人選手だ。ミーチャムの長崎からの参戦も、BLOOM FCの活動開始理由である九州の底上げというテーマに合致している。

首都圏の団体の枠を取っ払った地方都市ベースのMMAプロモーション、J-MMA界に一石を投じるBLOOM FC旗揚げ戦の現時点の決定ラインナップは以下の通りだ。

■ BLOOM FC01対戦カード

<フライ級/5分3R>
上田将年(日本)
ツェルマー・オトゴンバヤル(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
原田惟紘(日本)
上田祐起(日本)

<フライ級/5分2R>
荒木凌(日本)
市川剛希(日本)

<フライ級/5分2R>※
荒木雄登(日本)
河野慶樹(日本)

<フェザー級/5分3R>
出田貴大(日本)
RAGO(日本)

■第1部

<バンタム級/5分3R>
持田哲兵(日本)
オトゴンスレン・スフバット(モンゴル)

<ライト級/5分2R>
深見弦汰(日本)
清水洸志(日本)

<フライ級/5分2R>
koki(日本)
下田洋介(日本)

<フライ級/5分2R>
堺龍平(日本)
田上健太(日本)

<フライ級/5分2R>※
林大輝(日本)
森本健介(日本)

<バンタム級/5分2R>※
オガワ ワタル(日本)
PITBULL YUTO(日本)

<Prgressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級/5分2R>
スターリング・ベアー・ミーチャム(米国)
ムクロック(日本)

<Prgressフォークスタイルグラップリング・フェザー級/5分2R>
野瀬翔平(日本)
米倉大貴(日本)

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【Bloom FC01】九州から世界へ。独立イベント旗揚げ。メインは上田将年がモンゴル人選手を迎え撃つ

【写真】グラジでモンゴル勢の実力は証明されている。パンクラスで2連敗の上田が、地元でどのような戦いを見せるか(C) MMAPLANET

26日(火)、BLOOM FC実行委員会より11月19日(日)に福岡市中央区の西鉄ホールにいてBloom Fighting Championshipの旗揚げと対戦カード第1弾の発表があった。
Text by Manabu Takashima

博多で第1回大会を迎えるBloom FC──Bloomとは開花という意味を持ち、「九州から世界へ」というモットーを掲げ、活動の根幹は首都圏や他の大都市圏と比べて試合機会の少ない九州勢の地元での試合経験を増やし、実力アップを図るというもの。

Bloom FC実行委員会の中心となるのは博多でアマMMAの大会会場にジムを貸し出すなど、選手育成の後押しをしてきたRanger Gymの奥宮ハント代表と地元が福岡の元MMAファイターで現在は東京在住でレフェリー等でも活動をしている鬼木貴典氏の両者だ。

そして記念すべき旗揚げイベントは2部制で、夜の部で上田将年✖ツェルマー・オトゴンバヤルのフライ級3回戦、同じく3回戦でバンタム級の原田惟紘×上田祐起の一戦。第1部でバンタム級3回戦=持田哲平×オトゴンスレン・スフバット、ライト級2回戦で清水洸志✖深見弦汰という4試合が明らかとなっている。


上田は福岡県筑豊地域在住で、かつて彼の地に存在した緒方ジム所属を名乗り続け、現在は北九州志のG-Freeとダブル所属として活動。パンクラスではフライ級戦線の中心的な存在だった。

これまで将竜のリングネームを使用していたが、36歳となった上田は今年の5月に誕生した長男・竜輝君に竜の字を譲り、これからの現役生活は本名に戦うことを決めた。

今大会では上田の所属するG-Freeを主宰する原田が、実に5年振りに実戦復帰を果たす。自らのジムオープンのために試合から離れていた原田は、コロナ禍により試合の機会が逸し続けてきた。

上田、原田は直近の試合はパンクラス、対してRanger Gym所属の持田はパンクラスを経て地元の修斗公式戦=闘裸男で5月に戦っている。同じくRanger Gymの清水はコロナ禍のアマ修斗EX覇者からEX Fightで藤田大、HEATでイゴール・タナベ、修斗では岩﨑大河と対戦経験がある。アマの藤田戦はともかく、彼がイゴールや岩﨑と試合をしていることが九州在住選手の現状を表している。

チャンスが少ないが故、実力差があろうとも得た試合機会を逃せない。負ければチャンスが遠のく。そんな状況を改善するために中国・四国及び九州でMMAイベント=修斗公式戦を行ってきたのが闘裸男だ。今回、清水は5月の闘裸男で彼を破った深見弦汰とのダイレクトリマッチが組まれているが、深見は赤崎道場所属のシューターだ。ここにもBloomの特色がみられる。つまりは闘裸男系──修斗、パンクラス、DEEPと首都圏での活躍の舞台に関係なく、九州在住の選手の強化を目的としている。

また鬼木氏によると「Bloomで力をつけた選手が、将来的にどこの大会で戦うかは個人の自由。とにかく地元で経験を詰むという首都圏や大阪の選手たちが持っている環境を九州にも整えたい」とのこと。いわばBloomはJ-MMA界の独立国家──首都圏陥落を目指さないキングダムを築くことが目標とされている。

そしてゆくゆくは首都圏から九州に選手を招聘し、ホームとして実績を得るファイトを組んでいく、そのために継続活動を掲げ闘裸男と大会開催時期をずらし、年に2回のイベント開催を目指すという。

また同大会の組み技戦に関してはProgress実行委員会が協力し、旗揚げ大会からグラップリング戦も組んでいく意向だ。現状Progressではフォークスタイルグラップリング、コンバット柔術、サブオンリーの3つのルールで実施しているが、九州という土地柄を考慮し道着マッチの導入も検討されている。

さらに今大会で、上田と持田に国際戦が組まれたように福岡という立地──南日本の玄関口としてハブになる土壌──を生かし、戦績のあるファイターが一段階上の経験を積むうえでの国際戦を毎大会組むというプランも進められている。なお旗揚げ戦で上田と対戦するオトゴンバヤルは現Gladiatorバンタム級王者テムーレン・アルギルマーの練習仲間で戦績は7勝4敗のファイターだ。

一方、持田と戦うスブバットはジャダンバ・ナラントンガラグ率いるシャンダスMMA所属の新鋭で戦績は3勝1敗、リリースよると元MGL-1FCフライ級王者の肩書を持っている。

1281年の弘安の役以来、実に750年振りのモンゴル勢の博多襲来──。今も完全に首都圏中心のヒエラルキーが存在するMMA界において、地元で老舗3プロモーションに関係なく経験を積み、それぞれの目標に進んでいく体制創りと、国際戦を戦う環境を整えるという試みは画期的だ。

思えば米国や英国などNYやロンドン在住でなくても、世界を舞台に戦う選手はいくらでも存在している。逆にいえば福岡と北九州、2つの都市の人口を合わせると250万人──プロ野球球団、Jリーグ・チームは複数存在し、大相撲の本場所がある大都市在住で、世界を舞台に戦える選手が存在していないことが、J-MMAの弱点だ。

旗揚げ前でもあり、海の物とも山の物ともつかぬBloom FC。これから生みの苦しみ、継続開催への障壁などいくらでも立ち塞がってくるだろう。ただし、この試みが生まれたこと自体が画期的であり、旗揚げ大会のみならず今後の動向を注視したい。

なおMMAPLANETでは第1回大会に来日するモンゴル勢からコメントを得たのでここで紹介しておきたい。

ツェルマー・オトゴンバヤル
「試合のオファー、本当にありがとうございます。BLOOM関係者の皆様にとても感謝しています。今回の試合、もちろん自分が100パーセント勝つと信じています。対戦相手のことはリスペクトしていますが、当日は火の出るような試合になるので覚悟してきて下さい」

オトゴンスレン・スフバット
「日本の皆さん、こんにちは。今回、BLOOMに参戦することになり、非常に嬉しく思っています。このチャンスは絶対にものにします! 対戦する持 田哲平選手、激しく熱い試合をしましょう。 しっかり練習してきて下さい。11月19日に会いましょう!」

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