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45 MMA MMAPLANET o SASUKE Shooto Shooto2025#02 修斗 椿飛鳥

【Shooto2025#02】修斗とベルトへの想いを込めて――怒りのSASUKEが善戦の椿を絞め落として王座防衛

【写真】最後はパームトゥパームで絞め落とした(C)MMAPLANET

<修斗世界フェザー級選手権試合/5分5R>
SASUKE(日本)
2R2分54秒 by RNC
椿飛鳥(日本)

ゆっくりとケージ中央へ向かったSASUKEに、椿が右カーフを当てる。椿の左前蹴りをキャッチしたSASUKEがドライブしながら、軸足を刈って椿をマットに叩きつけた。左へパスしたSASUKEがサイドから左ヒジで削っていく。半身になった椿の左腕を取り、キムラを狙いながらバックへ。シングルバックから左腕を椿の首に回す。ワンハンドRNCの体勢になったSASUKEが椿の体を伸ばすも、椿も耐えた。

うつ伏せになった椿に対し、ボディトライアングルの状態からパンチを連打するSASUKE。再び左腕を首に回し、ワンハンドで絞め上げると、椿が苦悶の表情を浮かべる。椿がSASUKEの腕を外して凌ぎ、立ち上がろうと試みる。ボディトライアングルのまま逃さないSASUKEを、前に振り落とした。

スクランブルから立ち上がったSASUKEは、ダブルレッグで組んできた椿のボディにヒザを突き刺す。椿はリフトアップから尻もちを着かせ、立ち上がるSASUKEのバックに回る。背中に乗ってボディトライアングルで組んだ椿はRNCへ。グラウンドに戻してパンチで削っていった。

2R、椿の左ジャブがSASUKEの顔面を捉える。SASUKEは右カーフを返したが、椿の連打をもらってグラついた。右スピニングバックエルボーを繰り出すも、当たりは浅い。左ボディを突き上げた椿を大内刈りでこかしたSASUKE。ハーフガードの椿に背中を着かせ、肩固めの形に移行する。左側に回ったSASUKEが絞め上げるも、ハーフガードの椿がスイープに成功する。

SASUKEがケージに背中を着けて立ち上がると、椿がバックに回って左足を差し入れた。しかりSASUKEが正対しながら左腕を差し上げ、そのままグラウンドに持ち込む。左腕を首に回しながらバックマウントを奪取し、ボディトライアングルで固めたSASUKEがRNCで椿を絞め落とした。

3度目の王座防衛を果たしたSASUKEは、マイクを握って次のように語った。

「まずはじめに――この試合に向けて散々バカにされてきて、頭にきていたので清々しています。チャンピオンとして、いち人間として頭にきていたので、しっかり埋めてやろうと思っていたんですけど。彼も意地を出して頑張ったじゃないですか。『怒りの感情を押し殺して、淡々と冷静に青く燃える』と言っていたのですが、堅くなってしまったので……。まだまだ直すべきところもあるし、強くなれるんじゃないかと思います。

(椿に対して)一体どれだけの選手が、どれだけの想いでこのベルトを巻いてきたか全く理解していないだろう? このベルトは俺だけじゃなくて、歴代のチャンピオンの格闘技に懸ける強い想いが籠もったベルトなんだよ。盛り上げるためにやるなら、しっかりと実力をつけて周りに文句を言われないように、自分の力を示してから俺の前に立て。――と、そっちの陣営は伝えておいてください。

あと『SASUKE対策で椿とスパーリングしています』と言っているヤツが、俺がいない間にウチのジムで勝手に練習していたらしいけど、どういう教育してんの? そんなスパイみたいな姑息なことをしているヤツが、ベルトを獲れるわけないだろう。数々の愚行を反省し、お前らは修斗から出て行け。以上」


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45 AB F1 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2025#02 ダイキライトイヤー 永井奏多 藤井伸樹 齋藤奨司

【Shooto2025#02】永井奏多がジャパニーズゾンビを撃破!藤井伸樹との真っ向勝負に競り勝って判定勝利

<バンタム級/5分3R>
永井奏多(日本)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
藤井伸樹(日本)

永井が細かいフェイントからジャブを突くと、藤井もジャブを返す。藤井が永井の前足にシングルレッグに入ると、永井は藤井の左てで頭を潰してテイクダウンを許さない。試合がスタンドに戻ると互いに右のカーフを蹴り合い、永井がワンツー、右フック。ジャブを当てつつ、藤井のテイクダウンを切って右ストレートを当てる。

藤井は右カーフ、永井は左フックから前に出て右ストレートにつなげる。藤井は右ボディストレート、永井の右カーフに左フックを合わせる。永井は藤井の右カーフに右ストレートを合わせ、飛び込んでの左フック。藤井が永井の右ストレートを合わせて組みつくが、永井をテイクダウンを許さない。永井は前後に動いてジャブを細かく当てて、右ストレートから左フック、右カーフとジャブ、藤井の右カーフに右ストレートを伸ばす。藤井のニータップにもすぐに反応する。

さらに永井は左ボディも振って右カーフ、ジャブで藤井の前進を止めて右ストレートを狙う。藤井もジャブを返すが、永井が右フックをかぶせる。残り1分、藤井が前足へのシングルレッグに入ると、永井が左手で頭を押さえて潰す。藤井も体を起こして右腕を差してケージに押し込む。永井は距離を作って右ヒザ蹴りとヒジ。距離が離れると藤井が左ミドルを蹴ると、藤井もジャブから右ストレートを打ちこむ。

2R、藤井がガードを上げて左フック。永田が右カーフを蹴ると、藤井はダブルレッグに入って永井をケージに押し込む。ここから藤井は永井のバックに回るが、永井も正対して藤井をケージに押し込みつつ離れる。永井は右ストレートと右カーフ、藤井も右ストレートを返して前足にシングルレッグに入る。永井が左手で頭を押さえながらバックへ。藤井は背中を見せつつ立ち上がり、キムラロックを狙う。

永井が腕を抜いて離れると、左の三日月蹴りと右ストレート、ジャブを当てて右ストレートから左フック。藤井がジャブからシングルレッグに入ると、それを切った永井が右腕を差して藤井をケージに押し込む。永井が離れると藤井がしつこくシングルレッグに入り、永井が頭を押さえてがぶり、藤井が立ち上がるとヒザを入れる。スタンドでは藤井が左の三日月蹴りからワンツー、藤井も右ストレートを返す。永井はジャブ、藤井の右ストレートに合わせて組んでバックへ。藤井の投げにも反応しつつ、藤井がダブルレッグに入ると、それも切る。

試合がスタンドに戻ると藤井が右ストレートと右カーフ、そこに永井がヒジで飛び込む。永井は右カーフ、藤井のシングルを切ってヒザ蹴り。続くダブルレッグも切って藤井のバックにつく。藤井に前方に落とされそうになる永井だが、バランスを整えて藤井のダブルレッグを切る。立ち上がった永井が右ストレートから左フック。藤井の右ストレートをもらっても、永井が右ストレートを打ち返す。

3R、永井はスイッチ&サークリングしながらジャブを突く。藤井も下がらず前に出て右ストレートを打つ。永井はジャブと右カーフを当て、藤井はしつこくダブルレッグに入る。ここで永井もスイッチで切り返しつつ、テイクダウンを許さない。藤井もしつこくシングルレッグに入り、永井はヒジを落としながら切る。

スクランブルの攻防では永井が藤井をケージに押し込む形になって離れる。試合がスタンドに戻ると、今度は永井がダブルレッグに入ってバックへ。立ち上がる藤井のバックにつき、キムラを狙う藤井を持ち上げて落とす。藤井が立ち上がると右ストレートで前進。永井はジャブとワンツー、藤井の右をもらうがダブルレッグでテイクダウンを奪う。

ここで永井はパンチを落としながら立ち上がり、藤井も下から体を起こしてシングルレッグへ。それを潰した永井がバックに回ると、立ち上がった藤井を持ち上げてテイクダウンし、足を四の字フックしてRNCへ。これはディフェンスされるが、永井がバックキープを続けてパンチを入れる。このまま試合終了となり、永井が藤井から判定勝利を収めた。

試合後、永井は「今日の試合を見てもらって、僕と世界チャンピオンの齋藤奨司選手、どっちが強いと思いましたか。僕は絶対に自分だと思います。ただすぐには挑戦できないと思うので、環太平洋王座をかけて、ダイキライトイヤー選手、僕の挑戦を受けてください」と環太平洋王座への挑戦をアピールした。

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45 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2025#02 ソルト パンクラス 修斗 渡辺彩華 藤野恵実

【Shooto2025#02】パク・ボヒョンが渡辺彩華に続きソルトも下して、女子ストロー級王座挑戦アピール

【写真】距離を潰し、組み負けず、右を突き刺すパク・ボヒョン。日本女子トップ選手を喰い続けている(C)MMAPLANET

<女子ストロー級/5分3R>
パク・ボヒョン(韓国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
ソルト(日本)

サウスポーに構えたソルトが距離を詰める。オーソドックスにスイッチすると、パク・ボヒョンが右カーフを当てた。左ジャブの突き合いから右ロー、右クロスに繋げるパク・ボヒョン。組んだパク・ボヒョンはドライブし、左腕を差し上げてソルトをケージに押し込む。しかし、ここはブレイクが欠けられた。再開すると、距離を詰めて来るパク・ボヒョンに対し、ソルトが右ヒザを突き上げる。右前蹴りから右ストレートに繋げるソルトだが、打ち合いからパク・ボヒョンに距離を取られてしまう。ソルトは左右前蹴りでパク・ボヒョンにケージを背負わせた。パク・ボヒョンは左フックから右ストレートを伸ばし、距離が近くなると組んでソルトをケージに押し込む。パク・ボヒョンがボディロックで組んで崩していくも、ソルトが差し返すと離れた。打撃の交換から両者は再びケージ際の差し合いへ。パク・ボヒョンがソルトを押し込み続けて初回を終えた。

2R、前後のステップを踏むパク・ボヒョンが、ソルトの右ローをキャッチする。至近距離では打ち合いから組んだパク・ボヒョンがソルトをケージに押し込む。左腕を差し上げたパク・ボヒョンの顔面を、ソルトが左ヒジで削る。ボディロックで組んだパク・ボヒョンはソルトの足をヒザ蹴りで削るが、ブレイクが掛かった。打ち合いではパク・ボヒョンの右がソルトの顔面を捉える。ソルトにケージを背負わせ、左腕を差し上げて押し込むパク・ボヒョン。ソルトは左前腕でパク・ボヒョンの顔面を引きはがし、切り返そうとするがパク・ボヒョンが離れた。ソルトが左前蹴りでパク・ボヒョンに尻もちを着かせ、立ち上がってきた相手と打ち合いを展開する。ソルトの左インローに、パク・ボヒョンが右ストレートを合わせた。パク・ボヒョンは左に回って左ジャブを伸ばす。右前蹴りから右ストレートに繋げるソルト。左目に腫れが見られるソルトは、右前蹴りからパク・ボヒョンにケージを背負わせる。パク・ボヒョンも距離を詰めて右ストレートを放っていたが、ソルトがプレスをかけていった。

最終回、ソルトが左前蹴りをパク・ボヒョンのボディに突き刺す。パク・ボヒョンもワンツーを打ち込んだ。右に回って一気に距離を詰めてワンツーを放つパク・ボヒョン。ソルトの右前蹴りをキャッチし、左腕を差し上げてケージに押し込んだ。ソルトは右オーバーフックから右ヒザを打ち込むが、パク・ボヒョンがしっかりと頭をおっつけ、胸を合わせて押し込み続ける。右ヒジでパク・ボヒョンの顔面を引きはがし、押し返すソルト。パク・ボヒョンをケージに押し込んだが、首相撲からヒザを突き上げられる。

レフェリーがブレイクをかけ、ケージ中央で再開。ソルトが左右の前蹴りを見せるが、右ミドルをキャッチされてしまう。そして再びケージへ押し込まれるソルト。体勢を入れ替えきることはできず、ブレイクに。残り1分で前に出てくるソルトを、パク・ボヒョンが右ストレートで迎え撃つ。右に回り続けるパク・ボヒョンに対し、ソルトの右スピニングバックフィストは不発に終わった。

ソルトの距離を潰して右を打ち込み続けたパク・ボヒョンがユナニマス判定勝ち。修斗女子世界アトム級王者の渡辺彩華に続き、現役パンクラスQOPのソルトを下したパク・ボヒョンは日本語で「こんにちは、パク・ボヒョンです!」と挨拶したあと、「私はチャンピオンになりたい」とアピールすると、修斗世界ストロー級王者の藤野恵実がベルトを持ってケージイン。藤野も「私も試合したいと思ってケージに入ってきました」と、パク・ボヒョンと会握手を交わした。タイトルマッチの正式決定を待ちたい。


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45 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2025#02 宇藤彰貴 齋藤翼

【Shooto2025#02】宇藤彰貴、開始直後の猛ラッシュで齋藤翼に殺殺勝利「今年中にタイトルに絡む」

【写真】勢い十分の宇藤が試合開始から齋藤を飲み込んだ(C)MMAPLANET

<フェザー級/5分3R>
宇藤彰貴(日本)
Def.1R0分16秒by TKO
齋藤翼(日本)

サウスポーの宇藤が左ハイ、右フックから左ストレートを打ち込むと一気にパンチをまとめる。組みつこうとした齋藤をケージに詰めると右フックを連打。齋藤がそのまま崩れ落ち、宇藤が秒殺KO勝利を収めた。試合後、宇藤は「今日はビッグインパクトを残したと思うので、今年中にタイトルに絡めるように頑張ります」と宣言した。


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45 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2025#02 川北晏生 杉野光星

【Shooto2025#02】蹴って殴って、こかして倒れない杉野。川北をフルマーク判定で下し3連勝

【写真】最終回、逆転を狙う川北の猛攻を制した杉野。柔道ベースの組みの強さが光る(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
杉野光星(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
川北晏生(日本)

ケージ中央で向かい合う両者。杉野が左右の前蹴りを伸ばす。川北の右に右ストレートを合わせた杉野が、続けて右カーフを当てる。川北も距離を詰めて右カーフを蹴ったが、杉野が右カーフを返す。右ストレートを受けた川北が組みつきたが、杉野が支え釣り込み足でこかした。マットに手をついた川北が足を触りに行くが、ここは杉野が下がって距離を取った。

スタンドに戻ると、打ち合いから杉野が川北をケージに押し込む。川北が押し返すと離れる杉野。右ストレートから左フックを返し、右カーフを当てる。杉野の右前蹴りをキャッチした川北だが、逆にケージへ押し込まれてしまう。崩して右を当てる杉野。杉野が左ジャブを突き、右カーフへと繋げる。川北が組むと首相撲に捕らえる杉野は、ヒジを受けながらケージまでドライブした。打って離れた杉野のワンツーをかわした川北が組みつく。しかし杉野がケージへ押し込み、足をかけて崩していった。川北の右目付近から大量の出血が見られる。

2R、川北が左ジャブから頭を下げて組みにいくも、杉野が突き放して左ジャブを当てる。さらにワンツーでダウンを奪った杉野に対し、川北はすぐに立ち上がってシングルレッグでドライブした。左オーバーフックで守る杉野に対し、川北もシングルレッグで粘るが胸を合わせた。ダブルアンダーフックの川北に対し、杉野がこかしに行く。川北がバックに回ろうとすると、杉野が左オーバーフックから切り返して相手をケージに押し込んだ。ここでレフェリーがブレイクをかける。

ケージ中央で試合が再開されると、川北がダブルレッグで飛び込む。受け止めた杉野とヒジを打ち合うが、小外刈りでこかされてしまう。立ち上がった川北をケージに押し込む杉野。小内刈りで背中を着かせ、立ち上がる川北のバックに回った。川北も杉野の右腕をキムラで抱えようとしたものの、杉野が後ろに引き倒す。再び立ち上がる川北。杉野は川北の投げを耐えてラウンドを終えた。

最終回、川北が左右に回る。左ジャブから右カーフに繋げて組みつくも、杉野に切られてしまう。ダブルレッグをガブった杉野がトップへ。スクランブルを狙う川北をガブった杉野が立ち上がった。川北も立ち上がり、杉野のパンチを受けながらも左ジャブからダブルレッグへ。ドライブしてからシングルレッグに切り替えるも、杉野にスプロールされてしまう。

スタンドに戻ると杉野がパンチからケージに押し込み、首相撲からヒザを突き上げ、大外刈りでグラウンドに持ち込んだ。バックマウントを奪取した杉野が川北の体を伸ばし、右腕を首に回す。腕を引きはがして耐え続ける川北。反転してシングルレッグで組み、切り返してパンチを落とすも逆転には至らなかった。

裁定はフルマークで杉野の勝利。杉野がデビュー以来3連勝を収めている。


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45 AB ABEMA Eterna MMA MMAPLANET o RIZIN SASUKE Shooto Shooto2025#02 YouTube   イスラエル・アデサニャ イ・ジョンヒョン ジャン・ウェイリ チャンネル ピョートル・ヤン 中村京一郎 修斗 椿飛鳥 海外 猿飛流

【Shooto2025#02】椿飛鳥戦前のSASUKE「どのような結果に終わろうが、綺麗には終わらない」

【写真】穏やかな表情を取り戻したSASUKE。しかし、怒りは全く収まっていない。怒りをコントロールできるようになっただけだ(C)MMAPLANET

16日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2025#02で修斗世界フェザー級王者SASUKEが、椿飛鳥の挑戦を受ける。
Text by Manabu Takashima

本来は昨年11月に対戦予定だった両者だが、SASUKEの負傷でこのタイトル戦は延期されていた。4カ月前、海外での試合がハマらなかった状況で、度重なる椿の挑発に堪忍袋の緒が切れるような状態で挑戦を受けることを了承したSASUKEは、その怒りに支配されたような精神状態でハードな練習を自ら、そして信頼のできるトレーニングパートナーに強いていた。

一見してやり過ぎに感じられた練習をカメラが追っていた。そして、椿への怒りが留めなく漏れていたSASUKEの様子が収録されたTHE 1 STORYが制作されたが、タイトル戦の延期とともにお蔵入りとなりかけていた。

両者の一戦が実現することとなった3月某日、SASUKEのあの日々が映し出された動画をチェックしてもらい――当時の心境と今を語ってもらった。怒りは収まっていない。ばかりか増している。ただし、冷静さを取り戻したSASUKEの怖さは11月以上といっても過言でない。


言っていいか……裏で殴りかかってやろうと思っていたぐらいですからね

――今、本来は11月にアップロードされる予定だったザワンTV動画であるSASUKE選手のTHE1 STORYをチェックしていただいたのですが、素直にどのような感想を持ちましたか。

「狂っていますよね(笑)。あんなんだったんだって。自分らしくないって思いましたね。あんまり熱くならないタイプだから。あのメンタルで試合をしていたら、何からアクシデントが自分にあったんじゃないかなって思います。まぁ、あったんですけどね」

――結果論ですが、あの練習を見させてらって負傷欠場の報を聞いた時は入れ込み過ぎだったからと思わずにはいられなかったです。

「ハイ。そうですね。まぁ、良くなかったですね。チームメイトに対して、特に申し訳ない気持ちがあります。僕に殴られ続けた人達が報われない形になってしまったので、しっかりと1人ひとりに謝罪をしました。それでは、まだ足らないと改めて思いました」

――動けるようになってから、あの時と違う心境になっているのでしょうか。

「自分の気持ち的には苛立ちとか、腹が立っているというのは全然変わっていないです。そのあとも色々とあって、増してはいるんですけど練習は冷静に……本当に冷静にやっています。あんな風に暴れることは、今はないです」

――青く燃えると話していましたが、全くそうではなかったです(笑)。

「真っ赤でしたね(笑)」

――いや、もうどす黒くすら感じました。

「確かに、どす黒かったな(笑)」

――11月に試合があれば、それはもう私闘のような形で制裁を加えるような気持ちだったかと。それがケガで、MMAをSASUKE選手が戦えるようになったのではないかと。

「う~ん(苦笑)。あのケガとチームメイトの言葉、色々なことが入り混じっていて。今は青く燃えることがちゃんとできています。そこも含めて、このチームに強くしてもらっているなというのがありますね。

ただ、あの殺気あるスパーリングも、勝負事のなかで行く時には必要だと思います。今後のキャリアや試合のなかで絶対に必要な場面は出てくる。それを全面に出して創り上げた期間でしたが、行き過ぎるとダメになる。薬も使いすぎると毒になる。そういうことが、身をもって学べたから。アレはアレでプラスにしていくしかないと、今は思っています。

だからというわけじゃないですが、綺麗に終わることはできない。そこは難しいですね。どのような結果に終わろうが、綺麗には終わらない。きっと試合中にマウントとか取ったら、赤くなりますよ(笑)」

――怖いです(笑)。仮に椿選手がリセットできる時があるとすれば、試合が流れた時。でも、彼もいつまでも続けました。そうするしかなかったのかもしれないですが。

「正直、そこでしか勝てるところがない。まともに勝てると思っていないから、アレを続けていたんじゃないですか」

――赤く燃えていた11月の練習は怖かったです。ただし1月のケージで見せた眼中にない感じ、あの冷たさがより恐怖を感じました。

「アハハハハ。そうですか。言っていいか……裏で殴りかかってやろうと思っていたぐらいですからね。変な奴をケージに上げるなって、修斗のスタッフに言って。そのスタッフは止めに言ってくれたんですけど、アイツは『坂本代表にOKを貰っているから絶対に上げさせろ』って引かなかったそうです。で、ああなった。

でも彼の心理は僕には勝てないと思っているんじゃないですか。だからあんなふうにおちゃらけて、負けた時の保険をかけている。ボディガードのようなのを連れてきたけど、何も面と向かってはいえなかった。椿がチャンピオンになりますとかきれいごとだけ言って。で、後になってSNSでビビったんだろうとか後出しじゃんけんみたいなことをしてきた。多分、心の中ではビビりちらかしているんじゃないですか」

――そもそものミスマッチと言われることもあるタイトル戦。その因縁がケガで長引いた。SASUKE選手はここで、この試合をしている場合じゃないと思われることが今後につながってくるかと思います。

「多分、自分の力を出して普段通りにやればおのずとそういう結果になる。青く燃えて、刺しに行く。時には赤く燃えるところもチラッと見せて『こいつ、外国人にも喧嘩負けしないぞ』というところも見せながら、フィニッシュする。で、皆の期待感を煽りたいですね。そういう試合にしようと思います。とにかくチームの皆に申し訳ないという気持ちでいるので……結果とパフォーマンスで返すことができれば。それで全部、取り返そうと思います」

――取り返したあと、進路としてどこか意中とするプロモーションはありますか。

「Eternal MMAが、やはり良いなって。フェザー級チャンピオンのセバスチャン・スーライとは戦えなかったけど、あのベルトを取りに行きたいと思います。それができたら良いなって思っています」

――その可能性は十分にあると思います。現状のEternalと日本の関係を考えると。

「セバスチャンがOKを出せば、ですね。それこそ、前チャンピオンのジャスティン・ヴァンヘーデンは、HEX FSに行っちゃってライト級に転向したのですが、戦いたいと言ってくれていたし。僕とジャスティンをブッキングする動きがあったかは分からないですけど、戦いたかったです。だから誰か1試合を挟んで、王座挑戦でも全然やりたいです。とにかく強い外国人選手と戦いたいので。

平川(智也)さんがEternalで戦って、負けてしまったのでウチにとってリベンジになる。あの時、僕はタイにいたんですけど。猿飛流もEternalで負けているし……豪州、行きたいですね」

なんといってもピョートル・ヤンと一緒にいることができたのがデカかった

――タイというのは?今後を見据えてですか。

「まぁ、この試合用にという練習はないので(笑)。タイミングが良く、バンタオMMAに練習をしに行くという形で。2週間ほど、(風間)敏臣と行ってきました」

――バンタオといえば、レスリングというイメージです。

「そうなんですよ。ヒックマン兄弟の弟のフランク。修斗のベルトを取った後、2022年の3月と4月――ラスベガスのシンジゲートMMAで2カ月練習をした時に、最初の1カ月はフランクが指導していたんです。久しぶりにフランクに会えるかなって思ってバンタオに行ったんですけど、イスラエル・アデサニャのサポート、そのあともジャン・ウェイリについていて留守でした。でも、兄貴のジョージも凄く指導が上手いので。

レスリングがMMAのなかで、一番肉体的にキツイ。だから皆、そこから逃げたくなるんですけど、そこから逃げないヤツは皆強くなりますよね。まぁ、やっぱり日本のジムと海外のジムの違いで敷地が広い。圧倒的に人数が多い。一つの技術を指導するのも、コーチは皆のことを見るから圧倒的に長い。そこで休まずに続けてやっていれば、強くなれます」

――しかも、色々なタイプの選手が世界各国から集まっていますし。

「中央アジア系が多かったですね。ロシアもそうで。キルギス……ウズベキスタン、カザフはどちらかというとタイガームエタイに多くて。中国人選手、韓国のイ・ジョンヒョンもいましたね。ただ、なんといってもピョートル・ヤンと一緒にいることができたのがデカかったです」

――おお、ピョートル・ヤンと!!  触れてみて、いかがでしたか。

「そりゃあ、強いッスよ(笑)。ピョートル・ヤンって、大きくないんですよ。でもMMAのスパーリングをやると強いです。それこそ喧嘩じゃないですけど、引かない。純粋なグラップリングの練習ならどうにでもなる。でも、MMAになると3倍ぐらい強くなりますね。殺気をはらんでいるし、下がらされてしまいます。プレッシャーの掛け合いで、あまり引くことはないんですけどね。階級が下なのにピョートル・ヤンとやると、下がらされる。

殺気をはらんだ赤い強さと要所でテクニックを駆使する深みがあって。一番怖いタイプです。その怖さを肌で感じられたことが凄く大きかった。それだけでなく、スパーリングが終わると色々と局面ごとの技術を振り返って教えてくれて。土曜日の午前中とか敏臣と僕と、ピョートル・ヤンと3人で練習をすることもありました(笑)。そういう時もテクニック指導をしてくれて。グローブもせずに対人シャドー、普通に素手で殴るみたいになるんですけど(笑)」

――アハハハハ。

「でも、技術的にも奥が深かったです。これが世界のトップにある選手なんだという強さと怖さを感じました。それもあってピョートル・ヤンの試合を見直すと、プレッシャーを掛けて距離を潰す。近くなると、足払いとか柔道の技を使う。そこって僕にも通じている部分で。だから、教わった技術がハマったところがあります」

――ピョートル・ヤン譲りの戦い方。いやぁ、楽しみです。

「次の試合で出す必要はないですけどね。そこまで、必要じゃない。客観的に見て。ただし、今後を考えると凄く役に立ちます。今も実際にスパーリングで使うと、そこでリードできますし。バンタオの2週間は凄く学びが多かったです。

ピョートル・ヤン、それと(イルホム)ノジモフ。ノジモフは強かったです。殺気があって怖かった。練習が終わったらケロってしているけど(笑)。久しぶりにフェザー級で、こんなに強いヤツがいるのかと思いましたね。RIZINに頻繁に来日するなら、日本人を全部食っちゃうんじゃないのかっていうぐらい強かったです。そんなノジモフと練習をすることができて良かったです。

2週間、生きるか死ぬかっていう練習をしてきて、日本に戻ってきて試合の準備だっていう段階になった時、『なんで、あんな奴と次の試合をするんだよ』って逆にモチベーションが下がりました。そもそも格闘技に向き合う気持ちが違うし。やっていることが違う。強度も違えば、中身も全然違う。『勝てる』と言っていることが不思議です」

――とはいっても、ファイトはファイトで100パーセントはありえないです。

「だからいつも通りにやるというのが、今回のテーマです。バンタオに来て、2週間死ぬ気で殴り合って見ろよって。バンタオのスパーリングって、人数が多いから75キロで重い方と軽い方と分けられるんですよ。僕はギリギリ重い方になってしまって。中村京一郎君もバンタオに来ていたのですが、京一郎君はギリギリ軽い方で(笑)。ジョージに『俺も、こっちで良いか』って聞いたら、『ダメだ』って言われて(笑)。まぁ、しょうがないですよね。

ノジモフも身長が180センチほどあって、僕と同じでフェザー級でも重い方でやっていました。ノジモフって、本来はタイガームエタイでやっている選手だけど、バンタオにも来ていたって感じで。ダウトベックも確かタイガーですよね」

――ノジモフとダウトベックは、マネージャーが同じではないでしょうか。

「ダウトベックがどれだけなのか分からないですけど、ノジモフは知られていないだけで相当に強いですよ。ケラモフとの試合だって見たい。それぐらい強いですね」

――その猛者たちとの練習の成果を発揮するのは、次の試合でないと明言したSASUKE選手ですが、改めてタイトル防衛戦に向けて、一言お願いします。

「盛り上げようとしてやっていることが、盛り上がっていない。青木(真也)さんのように『もめごとはリングに持ち込めば金になる』ということを継承せずに、ケージのなかに入ってマイクで発言するチャンスがあっても、おちゃらけて誤魔化す。裏でコソコソと、スパイみたいなことをするヤツと一緒にやっている。アレでよく会社員としてやれていますね。何よりも、裏でビビっている。それはこっちも知っているですよ」

――できれば意気込みを……。

「そうですね。ハハハハ。とにかく今回はケガもなくて、大丈夫なので。期待してください(笑)」



■視聴方法(予定)
3月16日(日)
午後5時30分~ ABEMA格闘チャンネル

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45 MMA MMAPLANET o RIZIN Shooto Shooto2025#02 UFC 修斗 後藤丈治 永井奏多 海外 石井逸人 空手 若松佑弥 藤井伸樹 長南亮 青木真也 黒部和沙

【Shooto2025#02】7戦無敗の19歳、永井奏多「タフな藤井選手に1発ぶち込んで壊してやります」

【写真】口調も穏やかで物腰が柔らかい永井だが「1発ぶち込んで壊してやる」発言など、キラーな一面も垣間見えた(C)TAKUMI NAKAMURA

16日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるプロフェッショナル修斗公式戦にて、永井奏多が藤井伸樹と対戦する。

永井はTRIBE TOKYO M.M.Aに所属する19歳。空手を経て中学卒業直前にTRIBEの門を叩き、軽量級のトップ選手たちと鎬を削り、ここまでMMA戦績7戦6勝(2KO)1分と無敗を誇っている。

今大会ではバンタム級屈指のスタミナとタフネスを誇る、元修斗環太平洋バンタム級王者の藤井と対戦。永井にとっては真価が問われる、そして更なる飛躍につながるためのターニングポイントになる一戦だ。


──永井選手はMMAPLANET初登場ということで、格闘技を始めたキッカケから教えてもらえますか。

「家の目の前に空手道場、月心会の支部があって、家族みんなで空手を始めました。それが3歳くらいの時です。ただ空手自体はガチガチにやっていた感じではなく、地元で和気あいあいとやるような環境で楽しく続けていました。空手は中学生に入るまで続けていて、中学ではテニス部に入ったんですけど、あまりテニスは楽しくないなと思いながらやっていて(笑)。それでやっぱり格闘技の方が楽しいなと思って、TRIBEでMMAを始めたのが中学3年生の冬ですね」

──中学で空手からテニスに移ったのは、空手や格闘技以外のことをやりたかったからなのですか。

「当時は自分も空手があまり好きではなくて、空手には型と組手があるじゃないですか。組手は対人練習で楽しいんですけど、1人で黙々とやる型がどうしても苦手で(苦笑)。ただ親も一緒に空手をやっていたから簡単には辞められず、中学に入ったタイミングでちゃんと部活に入って空手から離れようと思いました」

──色んなスポーツがある中でテニスを選んだ理由はなんですか。

「自分の兄が中学でテニス部に入っていたんで、それに影響されました。たださっき話した通りテニスも好きで始めたわけではなかったし、嫌々だったけど空手を長くやっていて、それを無駄にするのももったいない、ずっとやってきたことを活かしたいと思って、もう一度格闘技をやろうと思いました」

──MMAには昔から興味があったのですか。

「そうですね。家族でRIZINを見に行ったこともありますし、友達と見に行ったりもしていて、さいたまスーパーアリーナのデカい会場でド派手な入場をして、派手な試合をするのはカッコいいなと思っていました」

──MMAを始めるうえでTRIBEを選んだ理由はなんですか。

「色んなジムに体験に行こうと思って、都内のジムを幾つか回ったんです。当時TRIBEでは青木真也さんが指導していて、それでTRIBEのことは知っていて、いざ体験に行ってみたら、凄くいいところで丁寧に教えてくれて。所属選手もたくさんいるし、直感でここだ!と思って決めました」

──永井選手が入会した頃、同世代の会員はどのくらいいたのですか。

「3つ上の高校3年生の先輩がいたのですが、中学生からすると高校3年生ってすごく歳上じゃないですか。だから同世代の選手はあまりいなかったと思います」

──ジムに入会した時からプロ志望だったのですか。

「はい。ジムに入った時からプロ志望でした。中3でプロ志望の選手は珍しかったみたいで、先輩たちからはすごく良くしてもらって、何か質問しても丁寧に教えてくれるし、それでここまで続けてこられたというのもあります」

──長南亮代表は永井選手にとってどんな存在ですか。

「本当にボスって感じですね。細かい技術はそれぞれ打撃が上手い先輩、寝技が上手い先輩に聞いたりするんですけど、総合的なMMAとしての技術や考え方、試合に向けての準備…そういうところはボスの長南さんが教えてくれた感じですね」

──そして2023年4月に修斗でプロデビューし、デビュー戦はドローでしたが、それ以降は無傷の6連勝中です。ご自身ではここまでのキャリアや戦績を振り返って、どう捉えていますか。

「無敗で来れたのはいいことだと思っているんですけど、フィニッシュした試合は2回しかないんですよ。これからはどんどんフィニッシュして勝って、いずれはUFCや海外の団体で試合をしたいので、そこに向けて勝ち続けて、フィニッシュ率も上げていきたいと思っています。今まで対戦してきた相手も修斗の中でレベルが高い選手や上位陣というわけではないので、これからは上位陣でこの人に勝ったんだぞと、胸を張れる相手とやっていきたいです」

──自分ではどこがMMAファイターとしての武器だと思っていますか。

「空手をずっとやってきて、顔面ありに慣れるのに時間はかかりましたが、打撃への恐怖心には慣れている方だと思います。そこは自分の強みというか、試合になっても怖がらずにドンドン打撃を出していけますね。寝技と組み技もTRIBEで組みの強い選手たちとたくさん練習させてもらっているんで、国内だったら組みでも負ける気がしないです」

──普段の練習ではどんな選手と組むことが多いのですか。

「色んな人と組むのですが、TRIBEだと若松佑弥さん、後藤丈治さん、石井逸人さん、あとは同じ時期にプロデビューした黒部和沙さんですね。黒部さんは年齢的には先輩なんですけど、TRIBEに入ったのが同時期なんで、よく一緒に練習しています」

──まさに日本の軽量級のトップ選手たちと普段から練習しているわけですね。

「そうですね。対戦相手はTRIBEの先輩たちよりは絶対に強くないだろうと思って試合ができています(笑)」

──先ほどはまだトップ選手と対戦したことがないと言われていましたが、今大会では元修斗環太平洋バンタム級王者の藤井選手との一戦になります。最初にオファーを受けた時はどんな心境でしたか。

「急にバン!と相手のレベルが上がったので、少し驚きはしましたけど、ずっとやりたいと思っていた選手だったし、自分にとっては相性がいい相手なので、絶対に勝てるだろうと思いました。だからもうヨッシャー!って感じで、ここを喰って、すぐにチャンピオンになってやろうと思います」

──永井選手としても今年はランキング上位の選手と戦って、自分のポジションや地位を上げていきたいと思っていますか。

「はい。その気持ちは去年ぐらいからあったんですけど、去年一年はしっかり経験を積む期間だと思ってやっていて、今年からいい選手といきなり当ててもらえて嬉しいです」

――対戦相手としての藤井選手の印象はいかがでしょうか。

「すごくスタミナもあるし、打たれ強さもあるんですけど、スタミナの面では自分もしんどい練習をしているので負ける気はないです。またあの打たれ強さもそろそろ崩れてくると思うし、過去に藤井選手と対戦した石井さんと後藤さんがダメージを蓄積させてくれていると思うので、最後に自分が1発ぶち込んで壊してやろうと思っています。なかなかフィニッシュされない選手だからこそ、KO・一本で勝ちたいです」

──藤井選手に勝利すれば、修斗でのタイトル挑戦が見えてくると思います。今年はどんな目標を立てていますか。

「今年の目標はまず藤井選手に勝って、年間3試合やるにしても、残り2試合ではもっと上位のランカーたちを倒して、来年のはじめにはタイトルマッチをするという目標でいますね。最終的に目指しているものはUFCチャンピオンなので、毎日UFCチャンピオンになってやるぞという気持ちでやっています」

──今回永井選手が藤井選手と対戦するということでたくさんの人がこの試合を楽しみにしていると思います。改めてどんな試合を見せたいですか。

「藤井選手は今までKO負け・一本負けがない選手だと思うんで、その藤井選手を自分がフィニッシュして勝って、これからチャンピオンになるのは自分なんだぞと分からせる試合をします」

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【Shooto2025#02】因縁の王座戦が仕切り直し、王者SASUKE×挑戦者・椿飛鳥が3.16後楽園で実現

【写真】椿、その辺りで止めておいた方が良い。そう思った人も少なくないだろう(💦)(C)MMAPLANET

3月16日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるプロフェッショナル修斗公式戦の第一弾対戦カードが決定した。
text by Takumi Nakamura

世界フェザー級王者SASUKE×挑戦者・椿飛鳥の一戦が改めて今大会でマッチメイクされた。当初この一戦は昨年11月の後楽園大会で決まっていたが、SASUKEが練習中に左膝を負傷(左膝外則側副靱帯損傷)したため欠場。約4カ月後にスライドする形で行われることとなった。


最初のカード決定時からSNS上で舌戦を繰り返し、遺恨を深めていたSASUKEと椿。1.19後楽園大会では両者がケージに並んでのカード発表となったが、椿が外国人のボディガードを伴って登場し「今日はケージの中で挨拶があるということで、何かあったらいけないと思ってボディガードを用意してきました。(ボディガードの英語のコメントを受けて)3月16日は椿飛鳥が必ずチャンピオンになると言っています。SASUKE選手の怪我が大したことなくてよかったです。応援よろしくお願いします」と人を食ったような挨拶でSASUKEを挑発する。

これを受けてマイクを渡されたSASUKEは「まず去年行われるはずだった試合を自分の怪我で欠場してしまい申し訳ありませんでした。怪我は無事に治ってきていて、当日はベストパフォーマンスを出せると思います」と負傷欠場を謝罪したあと、椿に向かって「おい、寒いことすんなよ。自分の実力は本人が分かっているはずなんで、ミスマッチと言われる試合ですが、やりすぎるとかわいそうなんでやさしくしてあげようと思います。以上」とマイクを投げ捨て、フォトセッションに応じることなくケージをあとに。

ケージ内の空気が張り詰める中、椿は「SASUKE選手の怪我からの復帰戦の応援よろしくお願いします」とSASUKEのイラつきに火を油を注ぐような言葉を残した。

仕切り直しとなった因縁の王座戦。11月の王座戦が延期になると、椿は12月のBreakthrough Combat02にプログレスルール(グラップリング)で参戦し、城戸泰介から勝利を収めた。MMAの試合ではなかったものの勝敗がつく試合の場に立ち、MMAグラップリング=プログレスルールでの勝利したことは椿にとって大きな経験になったはずだ。

一方のSASUKEは前回の対戦決定時、UAEWやZFNからオファーがあり、Eternal MMAではタイトル戦も予定されていたが実現には至らず。来るべき海外での試合に向けて、椿を修斗において片づけておくべき相手として椿を捉え、今回の試合発表後も自身のSNSで「禊の仕事です」とコメントしている。

紆余曲折を経てケージ内で決着をつけることになるSASUKEと椿だが、実力・実績でSASUKEが上回っている事実は変わらない。SNSでの挑発も含め、ケージ外では先手を取る椿が試合までにどんな戦略を練ってくるかに注目したい。

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