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MMA MMAPLANET o ONE ONE FF34 World kicks スーパーレック・キアトモー9 ブログ ロッタン・シットムアンノン

【ONE FF34】スーパーレックがロッタンに勝利、現地観戦の武尊「早く僕もここで戦いたい」

【写真】激闘を終えた瞬間のスーパーレックとロッタン。2Rにダウンを奪ったスーパーレックが判定勝利した(C)ONE

<ムエタイ 140ポンド契約/3分3R>
スーパーレック・キアトモー9(タイ)
Def.3-0
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)

当初、この試合はロッタンの持つONEムエタイ世界フライ級王座にスーパーレックが挑戦する予定だったが、スーパーレックがフライ級の規定体重135ポンド(61.2キロ)を5ポンド(2.27キロ)オーバー。試合は140ポンド(63.5キロ)契約、3分3Rにノンタイトル戦として行われた。

スーパーレックが前蹴りと右ロー。ロッタンはプレッシャーをかけて右ヒジ、スーパーレックも右ヒジを返す。スーパーレックの蹴りをキャッチして右ストレートを打ち込むロッタン。

スーパーレックも右ヒジ、右ミドルと右ロー、ワンツーと右ローと手数を増やす。ロッタンは飛び込むような左の縦ヒジ、右ストレートと左ボディ、右ヒジ。スーパレックは左の縦ヒジで額から大流血し、ドクターチェックが入る。

再開後、スーパーレックが前に出て来るところにロッタンが右ヒジ。スーパーレックが右ストレート。ロッタンは右ヒジ、右フック。スーパーレックはガードを上げて右ローを蹴り、ロッタンは縦ヒジを合わせる。

2R、手数を増やして前に出るスーパーレック。ロッタンはヒジを合わせる。スーパーレックの左の蹴りにロッタンが左のヒジ。スーパーレックは前に出てヒザ蹴りと右ロー。スーパーレックは距離をつぶしてロッタンのボディに右ヒザ、そして右ヒジ。これでロッタンが横を向いてバランスを崩したところでレフェリーがダウンを宣告する。この判定に不服そうなロッタンは前に出てヒジを打つ。

3R、ロッタンが首相撲になると豪快に投げ捨てる。スーパーレックは右ヒジ、詰めてヒザ蹴り。ロッタンは首相撲になると右ヒジを連打、左フックを当てる。

スーパーレックは口が開いて体力的な消耗が目立つ。スーパーレックはしつこく組みついて首相撲に持ち込む。試合が終わると両者は抱擁し、握手をかわして健闘を称え合った。

判定は2Rにダウンを奪ったスーパーレックが勝利。試合後、スーパーレックは「凄くハッピーだ。でも、まずチャトリ、ファンに計量で失敗したことを詫びたい」と計量オーバーを謝罪。「この試合は勝敗でなく、過去最高の試合をしようと心掛けた。ジムに戻ってこの階級に留まるか、階級を上げるのかを決める」とマイクを締めた。

また現地観戦していた武尊も「今回の興行全体を通して生きるか死ぬかの戦いをする選手ばかりで、エネルギーをもらいました。僕もここで戦いたいと思いました」とONE参戦への想いを語った。

武尊
「複雑な気持ちといえば複雑ですけど、スーパーレック選手が強かったですね。2人の試合を見るのも現地でONEを見るのも初めてで、どんな感じなのかなと思ったんですけど、お互い気持ちがすごく強いなって。今回の興行全体を通して生きるか死ぬかの戦いをする選手ばかりで、エネルギーをもらいました。僕もここで戦いたいと思いました。感動しました。日本の大会は大会では盛り上がって、いい試合があるんですけど、それとは違う命をかけた戦いを見せてもらいました。僕がやりたい戦いはこういう戦いですね。早くここで戦いたいです」


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MMA MMAPLANET o ONE ONE FF34 アミール・ナセリ セクサン・オー・クワンムアン

【ONE FF34】ヒジ×ヒジの真っ向勝負、攻め続けたセクサンがナセリに勝利

<ムエタイ 140ポンド契約/3分3R>
セクサン・オー・クワンムアン(タイ)
Def.3-0
アミール・ナセリ(イラン)

ナセリはジャブと右ロー。セクサンも右ロー・右ミドルを蹴る。ナセリは前進するセクサンにジャブ・ワンツー・ヒジを当てる。セクサンは変わらずに前に出て右ヒジ、ナセリのパンチに左ヒジを合わせる。この攻防でナセリが左目尻をカットする。ここからセクサンは圧力を強め右ミドル・右ヒジを振り下ろす。

2Rも前に出るのはセクサン。ナセリの細かいパンチ・ヒジ・ローを浴びるが、セクサンは下がらない。セクサンは前手でナセリの頭を押さえて右ヒジを連打。セクサンも額が大きく腫れあがるが、ドクターチェックは入らず。セクサンが前に出続けて右ヒジ、バックスピンエルボーと攻撃の手を休めなかった。

3R、ジャブと右ヒジで突進するセクサン。ナセリもヒジで迎え撃つ。お互いディフェンスで逃げることなく攻撃を続け、セクサンの右ヒジで右ストレートでナセリは両目尻から出血。ムアンタイ×ヨードレックペットに続く大激闘はセクサンに判定で軍配が上がった。


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MMA MMAPLANET o ONE ONE FF34 キック ムアンタイ・ PK・センチャイ ヨードレックペット・オー・アッチャリア

【ONE FF34】ヒジ・ヒザが乱れ飛ぶ死闘。ヒザで攻めたムアンタイがヨードレックペットに競り勝つ

<ムエタイ 138ポンド契約/3分3R>
ムアンタイ・ PK・センチャイ(タイ)
Def.3-0
ヨードレックペット・オー・アッチャリア(タイ)

お互いサウスポーの両者。ムアンタイがジャブと前蹴り、右インロー・ミドルを蹴る。ヨードレックペットは下がりながら左ローを蹴り返す。プレッシャーをかけて右の前蹴り・ミドルを蹴るムアンタイ。ヨードレックペットは左ボディストレート、蹴り足をとってからの右アッパー。

首相撲になるとムアンタイは離れ際に右ハイキック、距離が離れるとジャブ・左ヒジを見せる。ヨードレックペットは首相撲になると左ヒジ。ヨードレックペットは前に出てヒジとロー、ムアンタイはジャブ・右ヒジで迎え撃つ。

2R、ムアンタイは右ヒジと右ハイ、ヨードレックペットは右アッパーと左ヒジで前に出る。ムアンタイは首相撲から離れ際の右ハイ。ヨードレックペットが右アッパーから左ストレートを2連打すれば、ムアンタイは立てヒジ・打ち下ろしのヒジとヒジ打ちを連打する。

ヨードレックペットは距離を詰めて左ボディ、首相撲になると左ヒジをムアンタイのアゴ先に叩き込み、これでムアンタイが口から流血し、ドクターチェックが入る。

再開後、ムアンタイは右ヒジ・右ハイ。ヨードレックペットは左ストレートを効かせ、右フックから左ストレート・左ヒジ。ムアンタイもヒザ蹴りで応戦するが、ヨードレックペットが右フックを当てて左ヒジ、ボディブローを叩き込む。

3R、ムアンタイは右ミドル・右ハイ・右ヒザ蹴り。ヨードレックペットは右フックから左ストレート、ガードを固めて前に出る。ムアンタイはそこにテンカオ(掴まないヒザ蹴り)を突き刺して譲らない。

ヨードレックペットは首相撲から左ヒジ、距離を詰めて右アッパーとヒジ。ムアンタイは徹底してヒザ蹴り。ヨードレックペットのヒジとムアンタイのヒザが何度も交錯。最後はムアンタイが右ハイキック、ヨードレックがパンチから左ローを蹴って、試合終了となった。

判定はヒザ蹴りが評価されてムアンタイが勝利。ムアンタイは「自分の攻撃で判定になっても自信はあったけど、攻撃を受けていたことも確かだ。蹴りを狙っていたけど、上手くハマらなかったのでヒザに切り替えた」、ヨードレックぺットは「自分を誇りに思う。歴史的な試合ができた」と試合を振り返り、激闘を繰り広げた両者に35万バーツのボーナスが贈られた。


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MMA MMAPLANET o ONE ONE FF34 サマン・アシュリ スアキム・ソー・ジョー・トンプラジン

【ONE FF34】スアキムがカウンターの右ヒジ・左ストレートでアシュリをKO。ONE初勝利を掴む

<ムエタイ 140ポンド契約/3分3R>
スアキム・ソー・ジョー・トンプラジン(タイ)
Def.1R2分15秒by KO
サマン・アシュリ(イラン)

スアキムが右ロー。アシュリは蹴り足をキャッチして右ストレートを打ち込む。スアキムは左から右ロー、アシュリも左フックから右ローを返す。

アシュリは右ボディから左フック、左インローから右ストレート、スアキムの左の前蹴りを取って左フックを振るう。スアキムも前に出るアシュリに対して強烈な右ローと右ヒジ。首相撲になると鋭いヒザ蹴りを突き刺す。

アシュリはジャブを突いてから右ストレート。右ローから右フックにつなぐが、そこにスアキムが右ヒジをカウンターで合わせ、バランスを崩したアシュリに左ストレートを打ち込んでダウンを奪う。ここでアシュリはなかなか立ち上がることができず、レフェリーが試合をストップした。

KO勝利で会場を沸かせた&ONE初勝利を掴んだスアキムは「前回の試合では思うようにいかなかったけど、KOで勝てて凄く気分が良い。チーム、チャトリ、ここにきて応援してくれた皆に感謝している。今のアスリートは凄く成長していて、パワーが凄い。なので今日はディフェンスを一番に考えていた」と試合を振り返り、合計70万バーツのボーナスが与えられた。


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MMA MMAPLANET o ONE ONE FF34 キック チェン・ルイ ボクシング

【ONE FF34】大振り、スタミロス、スクランブル無し=シネチャグタガがチェン・ルイにスプリット判定勝ち

【写真】粗い試合をスプリットで勝利したシネチャグタガ(C)ONE

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
シネチャグタガ・ゾルツェツェグ(モンゴル)
Def.2-1
チェン・ルイ(中国)

サウスポーに構えたシネチャグタガが、左フックから右フックを当てる。一度オーソに構え、サウスポーに戻すと左オーバーハンドを決めたシネチャグタガ。圧をかけるチェンは左から右を伸ばして、右ボディを打ち抜く。シネチャグタガの左フックが連続で決り、チェンもカウンターを狙う。と、ステップインに左を受けたチェンの動きが止まり、後ろに下がる。シネチャグタガは左から右ストレートを決めてダウンを奪うと、パウンドへ。チェンは外ヒールからストレートフットロックに移行するが、シネチャグタガは足を抜いたところで再びヒールをセットされる。ここからスイープに切り替えたチェンがトップから鉄槌を落とす。

蹴り上げのシネチャグタガは、背中をついた状態でスクランブルにはいかない。、鉄槌のチェンは、蹴り上げにもパンチを続ける。残り30秒、ニーシールドを続けたシネチャグタガは下のまま時間を迎えた。

2R、右インローを蹴ったチェンは、右フックに左を当てる。アッパーからラッシュをかけるチェンに対し、シネチャグタガも思い切りフックを打ち返す。足を止めての殴り合いのなかで、チェンが簡単にダブルレッグを決める。クローズドのシネチャグタガは、ニーシールドに移行する。顔は殴れないチェンは立ち上がると、エプロンに頭を出したシネチャグタガを殴っていく。ここでレフェリーがブレイクを命じ、試合をマット中央に戻す。起き上って殴るチェンは、シネチャグタガのアップキックに腰が落ちる。

クローズドのシネチャグタガは、再びロープの外に頭を置く。構わず殴るチェンは、頭を中に戻されても蹴り上げを受けながらパンチを落としてラウンド終了を迎えた。

3R、完全に疲れた感のあるシネチャグタガだが、右オーバーハンドを2発決める。チェンは左リードジャブを打つ。疲れた両者の手数が減ると、レフェリーが注意を与えた。こから頭を下げながら左フックを打ち込み、右も当てたシネチャグタガ。チェンも左を返すが、大振りのパンチを受け印象が悪い。

残り90秒、ほぼ蹴りもなくボクシングマッチとなるなかで、シネチャグタガがローを繰り出す。ジャブの相打ちでマウスピースを吐き出したシネチャグタガに対し、チェンはなぜか組みに行かず逆にシネチャグタガのダブルレッグを切る。最後にパンチからダブルレッグを決めたチェンだが、ダメージ重視の判定でスピリットに敗れた。

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MMA MMAPLANET o ONE ONE FF34 リト・アディワン

【ONE FF34】リト・アディワン、右でダウンを奪い最後はマウントパンチの連打でマティスを23秒TKO

【写真】何もさせず、アディワンが圧勝(C)ONE

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
Def.1R0分23秒by TKO
エイドリアン・マティス(インドネシア)

アディワンの右ローをかわしたマティスの踏み込む。その刹那、アディワンが右を打ち込みダウンを奪う。

ヒザ立ちのマティスに右を入れたアディワンは、そのままパンチを続け仰向けになったところでマウントを奪取する。アディワンが左右のパンチを続けると、レフェリーが試合を止めた。


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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FF34   キック スーパーレック・キアトモー9 チェン・ルイ ボクシング リト・アディワン ルンピニー

【ONE FF34】スーパーレックが計量オーバー、ロッタン戦は140ポンド契約のノンタイトル戦に

【写真】スーパーレック(右)の計量オーバーでタイトル戦は消滅、キャッチウエイトでのワンマッチに変更された(C)ONE

22日(金・現地時間)タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights 34の公式計量が行われた。

今大会でロッタン・ジットムアンノンの持つONEムエタイ世界フライ級王座に挑戦するスーパーレック・キアトモー9がフライ級の規定体重135ポンド(61.2kg)を5ポンド(2.27kg)オーバー。

試合は140ポンド(63.5kg)契約、3分3Rにノンタイトル戦として行われ、スーパーレックにはファイトマネーの25%を没収というペナルティが課せられた。


■ONE Friday Fights 34対戦カード

<ムエタイ 140ポンド契約/3分3R>
ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
スーパーレック・キアトモー9(タイ)

<ムエタイ 140ポンド契約/3分3R>
セクサン・オー・クワンムアン(タイ)
アミール・ナセリ(イラン)

<ムエタイ 138ポンド契約/3分3R>
ムアンタイ・ PK・センチャイ(タイ)
ヨードレックペット・オー・アッチャリア(タイ)

<ムエタイ バンタム級(※65.8kg)/3分3R
クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)
タイソン・ハリソン(オーストラリア)

<キックボクシング ストロー級(※56.7kg)/3分3R>
プラジャンチャイ・PK・センチャイ(タイ)
アクラム・ハミディ(アルジェリア)

<ムエタイ 147ポンド契約/3分3R>
シブムン・コーチ・ナイ(タイ)
ミゲル・トリンダージ(ポルトガル)

<ムエタイ 140ポンド契約/3分3R>
スアキム・ソー・ジョー・トンプラジン(タイ)
サマン・アシュリ(イラン)

<ムエタイ 116ポンド契約/3分3R>
ジョムホート・オート・ムエタイ(タイ)
ソンチャイノーイ・ゲッソンリット(タイ)

<ムエタイ 127ポンド契約/3分3R>
ペッチャーチャイ・ファイト・ギーク・ムエタイ(タイ)
ウェイ・ズーチン(中国)

<MMA バンタム級(※65.8kg)/3分3R>
チェン・ルイ(中国)
シネチャツガ・ゼルトセトセグ(モンゴル)

<MMA ストロー級(※56.7kg)/3分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
エイドリアン・マティス(インドネシア)

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FF34 アドリアン・マテイス アレックス・シウバ エドゥアルド・フォラヤン ケビン・ベリンゴン ジャレミー・ミアド ジョシュア・パシオ リト・アディワン ルンピニー 吉成名高

【ONE FF34】天心・梅野と鎬を削ったムエタイ戦士が多数参戦、MMAでも注目カードあり

22日(金・現地時間)タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights 34。今大会には日本人ファイターと鎬を削ってきた世界の強豪が多数参戦する。
by Takumi Nakamura


第5試合でサマン・アシュリと対戦するスアキム・ソー・ジョー・トンプラジンはルンピニースタジアムの元3階級(バンタム級・スーパーバンタム級・フェザー級)王者。2018年2月に旧体制のKNOCKOUTに参戦し、那須川天心と対戦するも判定で敗れる。

翌2019年はRISE WORLD SERIES 2019 -58kgトーナメントに出場し、準決勝で那須川と再戦。那須川の胴廻し回転蹴りで額をカットして、ドクターストップによるTKO負けを喫した。当時は「スアキム・PK・センチャイムエタイジム」所属として試合を続けていたが、現在は「スアキム・ソー・ジョー・トンプラジン 」としてONEに参戦している。

第10試合で対戦するセクサン・オー・クワンムアンとアミール・ナセリはともに日本人と対戦経験を持つ。セクサンは2015年9月にラジャダムスタジアムで梅野源治に勝利。2019年の「RISE WORLD SERIES 2019」では1回戦で大雅に勝利し、準決勝で白鳥大珠に敗れてベスト4に終わっている。一方のナセリはONEで2022年10月に内藤大樹に判定負けしているファイターだ。

第9試合に出場するヨードレックペット・オー・アトチャリアは梅野とラジャダムスタジアムのライト級王座を争ったことで知られ(梅野との通算戦績は1勝1敗)、2018年からはKNOCKOUTに参戦。森井洋介、高橋一眞、岩城悠介、チャンヒョン・リーらに勝利して名を馳せた。対するムアンタイ・PK・センチャイは梅野にTKO負け、健太には判定勝ちという結果を収めている。

ほかにもクラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(梅野にTKO勝利)、プラジャンチャイ・PK・センチャイ(闘魔に判定勝利)、アクラム・ハミディ(武居由樹にKO負け、藤田和希にKO勝ち)、シブムン・シッチェブンタン(T-98に判定勝利、緑川創と1勝1敗、日菜太にKO負け)、ソンチャンノーイ(塚本望夢にKO勝ち、吉成名高にKO負け、石井寿来に判定勝ち)らの出場も決定。日本のファンにとってはONE FFで過去最高のラインナップと言ってもいい大会だ。

そんな今大会にはMMAでも注目の一番が組まれている。それがストロー級のリト・アディワン×アドリアン・マテイスの一戦だ。

今年3月、フィリピンMMA界を襲った激震。チームラカイからエドゥアルド・フォラヤン、ケビン・ベリンゴン、ジョシュア・パシオ、ホノリオ・バナリオらONEの頂点に立ったファイターが離脱し、ライオンネイションMMAを創設した。

同じ時期、アディワンは彼らに合流するわけでなく、カバンにファイトギアを詰め込みバギオを離れるとタイはプーケットのアブソリュートMMAタイランドへの移籍を明言した。昨年3月にジャレミー・ミアドに敗れた際に、ACLを負傷したアディワンが、長期離脱から復帰戦を新たなチームと戦うことに。

対戦相手のマティスはキャリア17戦の全てをONEで戦ってきたインドネシア人ファイターで11勝6敗というレコードを持つ。とはいえ元ストロー級王者のアレックス・シウバと1勝1敗ながら、他のトップ勢とは戦った経験がない。新天地から本戦ではなく、ONE FF出場となったアディワンにとっては、停滞するタイトル戦線再浮上に向け敗北は許されないマッチアップとなる。

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FF34 キック スーパーレック・キアトモー9 ボクシング ルンピニー

【ONE FF34】スーパーレック「ロッタンと制限の少ないムエタイルールで戦えることがうれしい」

【写真】ムエタイでロッタンと戦う・勝つことへの強い想いを感じさせるインタビューだった(C)ONE

22日(金・現地時間)タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights 34にて、スーパーレック・キアトモー9がロッタン・ジットムアンノンの持つONEムエタイ世界フライ級王座に挑戦する。
Text by Takumi Nakamura

スーパーレックはキック・ムエタイの両ルールで戦い、今年1月のONE Fight Night 6でダニエル・プエルタス(※日本ではダニエル・ピュータスとして武尊と対戦)を下して、ONEキックボクシング世界フライ級王座に就いた。

今大会では過去に一度試合が流れているロッタンとムエタイルールでの対戦が決まり「ロッタンとはムエタイで戦いたかった」という想いを明かす。またONEと契約した武尊、そして賭けの対象から変わりつつあるムエタイについても語ってくれた。


――前回7月のONE Fight Night12ではムエタイルールでタギール・カリロフと対戦し、ヒジ打ちによるTKO勝利を収めました。まずはあの試合を振り返っていただけますか。

「計画通りに試合ができたし、問題なく勝つことができた。試合内容としても、すごくいい試合だったと思うよ」

――ONEでは判定勝ちが続いていましたが、現在は3連続KO勝利中です。

「確かに今僕は3試合続けてKO勝ちしている。でも金曜日に戦うロッタンは簡単な相手じゃないし、ロッタンをKOすることは本当に難しいと思う。もちろんこれまで通り、KOを目指して戦うけどね」

――ロッタン選手とは、今年3月にスーパーレック選手が持つキックボクシングルールのベルトにロッタン選手が挑戦する形で対戦が決まっていました。このときはロッタン選手の怪我で試合が流れていますが、あの時の心境を聞かせてもらえますか。

「僕自身、残念な気持ちだった。ロッタンと戦うための練習も準備していたから。インターネットでもたくさんのファンが僕とロッタンの試合に期待していることを知っていたから、それを見せられなかったことも残念だったよ」

――今回はロッタン選手が持つムエタイルールのベルトにスーパーレック選手が挑戦します。キックルールではなく、ムエタイルールで戦うことはスーパーレック選手にとってアドバンテージになると思いますか。

「ムエタイルールで戦うことが自分にとってアドバンテージになるとは思っていない。僕がずっとムエタイをやってきたように、ロッタンもムエタイをやってきたからね。このルールで戦うことがどちらかにとってアドバンテージになることはないと思う。ただ僕はロッタンとムエタイルールで戦えることがうれしい。キックルールはやっていはいけないことが多いから。僕とロッタンが制限の少ないムエタイルールで戦うことで、よりエキサイトな試合になると思うし、ファンも喜んでくれると思う」

――スーパーレック選手とロッタン選手は同じタイ人で同世代ということもあり、多くのファンは2人をライバルだと思っています。スーパーレック選手にとってロッタン選手はどんな存在ですか。

「特に彼をライバルだとは思っていないかな。彼とは個人的に何が問題があるわけじゃないからね。僕はいつも強い相手と戦うことが楽しみだし、同じ階級でムエタイをやっていて、同じ団体のチャンピオンを目指している限り、彼とはどこかで戦うことになると思っていたよ」

――強い相手と戦うという意味では日本の武尊選手がONEと契約し、スーパーレック選手と対戦する可能性もあります。武尊選手との対戦は意識していますか。

「彼がこの階級のベストファイターの一人だということは知っている。ただ今はロッタン戦に集中しないといけないから、特別に彼のことを意識していることはない。強くていいファイターがONEと契約したら、いずれ戦う可能性があるし、武尊とキックルールで戦うことになっても構わないよ」

――ここからはムエタイを取り巻く環境についても聞かせてください。ルンピニースタジアムでONEが毎週大会を開催されていますが、タイにおいてもONEは人気のあるプロモーションなのですか。

「ONEはタイでも人気があるし、ファンだけでなくファイターにとってもいい大会だと思う。僕はONEがルンピニーで開催するショーをポジティブにとらえているし、ずっとルンピニーで戦ってきた人間として、ルンピニーで行われるONEの大会に出られることがうれしい」

――今の話にもある通り、ムエタイ=賭けという状況が変わりつつあると思います。スーパーレック選手はこれについてどう感じていますか。

「本当に素晴らしいことだと思う。賭けがあると戦いながら賭け率を気にしなければいけないし、賭けが成立するような試合をしなければいけない。でも賭けがなければ、余計なことを考えずに勝つことだけに集中できる。そして自分のベストスキルを出して、自分の実力を証明することができるんだ。僕はONEがルンピニーで賭けのない試合を行うことは、ムエタイファイターにとってすごく良いことだと思う」

――ロッタン×スーパーレックは日本のファンも注目している試合です。日本のファンに向けてメッセージをいただけますか。

「日本のファンのみなさん、応援してくれてありがとうございます。9月22日の試合をたくさんの人に見てもらいたいし、楽しみにしていてください!」

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MMA MMAPLANET o ONE ONE FF34 RWS キック スーパーレック・キアトモー9 ボクシング ルンピニー

【ONE FF34】ロッタンが語るスーパーレック戦、武尊とのドリームマッチ、そして現代ムエタイ

【写真】豪快な戦いぶりと派手なパフォーマンスが目立つロッタンだが、インタビューではこちらの質問に対して丁寧に答える姿が印象的だった(C)MMAPLANET

22日(金・現地時間)タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE Friday Fights 34にて、ロッタン・ジットムアンノンがONEムエタイ世界フライ級王者として、スーパーレック・キアトモー9の挑戦を受ける。
Text by Takumi Nakamura

その驚異的なタフネスと攻撃力でムエタイルールでの世界王者に君臨しているロッタン。ONEでの敗戦はムエタイ&MMAのミックスルールでデメトリアス・ジョンソンに敗れたのみ。立ち技、特にムエタイルールでは圧倒的な強さを見せつけている。

今大会では過去に一度対戦が流れているスーパーレックとの防衛戦ということで大きな注目を集めている。この大一番を控えるロッタンにスーパーレック戦はもちろん、ONEと契約を結んだ武尊とのドリームマッチ、さらに大きく変わりつつあるムエタイの現在について訊いた。


――前回5月のONE Fight Night10でのエドガー・タバレス戦は、ONEでは約3年ぶりのKO勝利でした。まずはあの試合を振り返っていただけますか。

「久しぶりにKO勝ちができてうれしかったよ。試合前は初めて米国で戦うということで、いつもと雰囲気も環境も違ったけど、結果的にKO勝ちできてよかった」

――ONEではデメトリアス・ジョンソンにミックスルールで敗れた以外、11戦11勝と無敗です。KO勝ちが遠ざかっていたのはなぜだと思いますか。

「自分はいつどんな相手でも100%全力で戦っている。それと同時に僕と対戦する外国人選手も練習にも試合にも情熱を持って取り組んでいる。彼らに勝つことはみんなが思っているほど簡単じゃないんだ。KO勝ちからは遠ざかっていたけれど、自分はいつも100%全力で戦っていることは間違いない」

――対戦相手のスーパーレック選手とは今年3月にスーパーレック選手の持つキックボクシングルールのベルトに挑戦する形で試合が決まっていましたが、ロッタン選手の怪我で試合が流れていました。あの時の心境を聞かせてもらえますか。

「あの時は本当に残念だった。自分にとってONEのキックルールのベルトは大切なものだから。あの試合のために必死で練習していたけど怪我をしてしまい、試合をするために十分な状態ではないと判断した。ONEはグローバルなステージで、ただ戦うだけではいけない。100%の力を出さなければいけないし、勝たなければいけないんだ。あの時の僕は怪我で万全じゃなかったし、それで負けることは嫌だったから、申し訳ないけれど試合をキャンセルさせてもらった」

――今回はロッタン選手が持つムエタイルールのベルトにスーパレック選手が挑戦します。MMAグローブ着用のムエタイルールで戦うことは勝敗に影響すると思いますか。

「それは50/50だと思う。MMAグローブで戦うことは、相手も正しいタイミングでパンチを当てれば僕を倒せる可能性があるからね。ただムエタイルールは自分のタフネスさがすごく生きる戦いになるので自信があるよ」

――ロッタン選手とスーパーレック選手は同じタイ人で同世代ということもあり、多くのファンは2人をライバルだと思っています。ロッタン選手にとってスーパーレック選手はどんな存在ですか。

「スーパーレックとは階級も同じで、彼はONEキックボクシングルールのチャンピオンだから、見ている人たちが自分とスーパーレックをライバルだと思うのは当然だと思う。お互いのファイトスタイルも噛み合うだろうし、見ていて楽しい試合になると思うよ」

――また日本の武尊選手がONEと契約し、ロッタン選手との対戦を希望しています。以前、ロッタン選手は「武尊がONEで自分と戦いたいなら、まず自分以外の選手と戦うべきだ」という趣旨の発言をしていました。あの発言の意図を改めて聞かせてもらえますか。

「日本のファンにちゃんと説明したいんだけど、あの発言をした時、実は武尊のことを詳しく知らなかったんだ。あくまで自分と対戦を要求している新しいファイターの一人という認識だった。だからああいう言い方をしてしまった。あれから武尊は(那須川)天心とも戦っているし、過去の試合を見ても本当に素晴らしいファイターだと思う。武尊がONEと契約して、もう誰か別の人間と戦えなんて言うつもりはない。自分はいつでも武尊と戦うつもりだよ」

――今の言葉を聞くことができて本当によかったです。日本ではロッタン選手のコメントだけが独り歩きして、ロッタン選手が武尊選手と闘いたくないと誤解しているファンが多かったんです。

「オッケイ、オッケイ。僕は武尊と戦うつもりだよ」

――それと同時にロッタン選手が武尊選手をファイターとして高く評価していることも分かりました。

「武尊は天心に負けたけど、彼は本当にアグレッシブファイターで素晴らしい試合を見せてくれた。武尊は自分と戦うにふさわしい選手だと思うし、武尊とは戦うべきタイミングで戦うよ」

――ここからはムエタイを取り巻く環境についても聞かせてください。ルンピニースタジアムでONEが毎週大会を開催し、ラジャダムナンスタジアムでもRWSがスタートしました。ムエタイ=賭けという状況が変わりつつあると思います。ロッタン選手はこれについてどう感じていますか。

「ムエタイから賭けという要素がなくなることは本当に喜ばしいことだと思う。ムエタイに賭けがあることで本来勝者であるべき人間が負けることがあった。観客にとってムエタイ選手は賭けの対象でしかなく、賭けに勝てるかどうかで応援されるかされないかが決まっていた。今自分はONEで戦っているけれど、ONEのおかげでムエタイがスポーツとして、ムエタイ選手がアスリートとして扱われるようになり、観客も賭けとは関係なく、心から好きな選手や応援したい選手に声援を送るようになった。ONEがムエタイのためにやっていることは素晴らしいことだし、ムエタイにとって本当にいいことだと思っている」

――ロッタン選手は米国でも試合をしていて、世界中にファンがいると思いますが、ムエタイをスポーツとして世界中に広めていきたいと思いますか。

「もちろん、そうなってほしいと思っている。ムエタイが米国や欧州、それ以外の国々にも広まり、ムエタイがどんなスポーツかを知ってもらうことで、ムエタイに人生を捧げてきた人間のことも知ってもらえる。ムエタイを世界中に広める。それが自分の最大の夢であり、人生をかけて実現させたいことだ」

――ロッタン×スーパーレックは日本のファンも注目している試合です。日本のファンに向けてメッセージをいただけますか。

「いつも応援してくれてありがとう。9月22日、僕とスーパーレックの試合は必ず見て欲しい。そしていつか日本でビッグファイト、日本で武尊と戦いたいと思っているから、その日を楽しみにしていて欲しい」

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