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【DEEP Tokyo & Osaka Impact2024#01】大阪インパクトと東京インパクトのカードが続々と決定

【写真】松田は西で。前薗は東で(C)MATSUNAO KOMATSU & SHOJIRO KAMEIKE

1月29日(月)、DEEPより3月17日(日)に大阪市住吉区の錦秀会住吉区民センター大ホールで開催されるDEEP OSAKA IMPACT2024#01の対戦カードが発表されている。
Text by Manabu Takashima

そしてDEEP JEWELSストロー級チャンピオン松田亜莉紗が、チャンピオンとして初めての試合をノンタイトルの3回戦&初の国際戦として臨むことが決まった。


対戦相手はマドンナ・ザ・ロケット。アムを筆頭にタイのザ・ロケット集団はゲオチャイ、アンドレ、ダイヤモンドローズ、ノーパン、プリンセスらがDEEPで戦っているが、そのアム以外は白星がない。前例からいえばマドンナも、苦戦は必至というところか。半面、チャンピオンとはいえキャリアは2年の松田は試合毎に穴が見つかる肯定にあるため、思わぬ落とし穴があるかもしれない。

とはいえ組んでからのパンチ=ダーティーボクシングとパウンドの強烈さは、松田がグラップリングの基礎をしっかりと叩きこまれているからこその強味だ。マドンナ・ザ・ロケット──佐伯繁代表によると「ロケット軍で一番の美女」──がそこに対応できるようだと、今後のDEEP JEWLESタイ勢の核となるルーキーが現れたことになる。

この他、女子では2回戦で栗山葵がMANAと対戦する59キロ契約マッチやアマを含め7試合が決まっている。一方、男子のカードは3回戦で三村亘✖劉獅のフェザー級、2回戦では鈴木琢仁✖角野晃平のウェルター級など11試合、計18試合のラインナップとなっている。

アマ時代に平本丈にKO勝ちを収めている飴山聖也が、井上暉也を相手に3度目の正直でプロ初勝利となるか。西の実力者=瀧口脩生が、ロケット軍団に負けじと増殖中のグラップリングシュートボクサーズジム軍団からRIZIN帰りの銀グラップリングシュートボクサーズジムを迎え撃つ一戦も注目だ。

また3月24日のDEEP TOKYO IMPANCT2024#01の対戦カードも──杉山廣平✖風我のトップ返り咲きを目指すフライ級永遠に続くサバイバル3回戦を筆頭に、10試合が1月27日(土)に明らかとなっている。

気になるのは元パンクラシストで、KROSS X OVERでMMAとキックの二冠王となったハルク大城の初出場だ。2018年3月に瀧澤謙太に敗れ、MMAから距離を置いていた大城はキック、ムエタイ、シュートボクシングと立ち技に専念していたが、昨年6月にMMAに戻ってくると11月にKROSS X OVERのバンタム級のベルトを巻いている。山本有人戦の勝敗もちろん、パフォーマンス次第でトップ戦線返り咲きが見えてくる──そんなハルクのDEEP初陣となる。

初参戦でいえばバンタム級で山口コウタと対戦する、漆間將生も気になる存在といえよう。格闘DREAMERS出演から、パンクラスでは3勝4敗と思うような結果を残すことができなかった漆間が、DEEPで同じような状況にある山口とのマッチアップ。戦場を変える、外敵を迎え撃つ──という状況は、キャリアのアクセントとなる戦いだけに、現状を打破するために両者とも落とせない一戦となろう。

また大阪大会で5連勝中の前薗渓が、待望の東京での初試合を迎える。柔道とグレコローマンレスリングで培った組みの強さが、関東初お目見えとなる。が、対戦相手のアシルベックは今話題の中央アジア=ウズベキスタン人ファイターだけに、前薗の最大の長所が潰される可能性もあるタフなマッチメイクといえるだろう。

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#shorts 「ヒロヤ」RIZIN初勝利!恩師「朝倉未来」と喜びを分かち合う!? #ヒロヤ#朝倉未来#朝倉海

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【番組】RIZIN CONFESSIONS #140
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【RIZIN45】計量終了 アルチュレタが計量失敗で王座剥奪。変則タイトル戦実施か、この後も協議に

【写真】Made in Japan=日本の格闘技としてではなく、世界標準のMMAとして最もクオリティの高い試合が期待される扇久保×ドッドソン。両者とも問題なく計量を終えている(C)TAKUMI NAKAMURA

31日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN45のセレモニアル計量が、30日(土)に同所で行われた。
Text by Manabu Takashima

コメインで予定されていたRIZINバンタム級選手権試合は王者フアン・アルチュレタが63.8キロと2キロオーバーで王座剥奪。試合が実施された場合は変則タイトル戦となり、60.95キロでパスをした朝倉海が勝利した場合のみ新チャンピオンに認定されることに。

ただし、このセレモニアル計量時点で試合が行われるかどうかは決定しておらず榊原信行CEOより「競技であるので、ルールに則って。もう少し時間をいただいて、最終の答を皆さんにお伝えしたいと思います」という説明がなされた。

ステージ上で朝倉は「僕もビックリしています。正直。1キロとかだったら、すぐにやろうぜとなるんですけど2.8キロオーバーなんで、コーチや皆と少し考えさせてください。ただ計量オーバーは時として起こることで、僕としても試合が成立するように歩み寄りたいので少し待ってください」と話した。

一方の昨夜の時点で4キロオーバー。本来であれば最後の水抜きで十分に落とせる重さと思われたアルチュレタだが、そこから汗をかけずベルトを失うこととなり「カイとファンに謝りたい。彼は『体調不良じゃないかと』言ってきたけど、実際に悪くて。できる限りのことはしたけど、落とせなかった。本当にすまない」と神妙な表情でコメントしステージをあとにした。


メインのフライ級王座決定戦は堀口恭司、神龍誠が揃ってパス。「フライ級最強の神龍誠です。舐めているんで、明日分からせてやります」と神龍が不敵なマイクを行うと、「まぁ、見ててください。クソガキ、ぶっ飛ばすんで。ありがとうございます」と堀口は笑顔を見せた。

計量オーバーはアルチュレタのみで安西信昌と戦うイゴール・タナベ、YA-MANと相対する平本蓮がリカバリーでセレモニアル計量を欠席も、本計量ではクリアしている。姿を見せなかった平本に対し、YA-MANは「平本、ビビッてこれなかったようです」と予定になかったマイクを取って不満を口にしている。

満員の計量会場は2024年掉尾を飾るイベントを迎えるにあたり、計量開始当初は拍手もまばらだったが――斎藤裕×クレベル・コイケ戦から一気に熱を帯びるなど会場に集まったファンは格闘技を求めている空気感があり――そのなかで神龍のコメントに対する堀口のレスポンスで盛り上がりも最高潮を迎えた。


■視聴方法(予定)
12月31日(日)
午後1時00分~ABEMA
午後1時30分~U-NEXT、RIZIN100CLUB
午後2時00分~スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZIN45計量結果カード

<RIZINフライ級王座決定戦/5分3R>
堀口恭司:56.9キロ
神龍誠:57.0キロ

<RIZINバンタム級選手権試合/5分3R>
フアン・アルチュレタ:63.8キロ
朝倉海:65.95キロ

<フェザー級/5分3R>
クレベル・コイケ:65.9キロ
斎藤裕:65.85キロ

<フェザー級/5分3R>
平本蓮:65.95キロ
YA-MAN:65.85キロ

<女子スーパーアトム級/5分3R>
伊澤星花:48.65キロ
山本美憂:48.85キロ

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛:118.9キロ
上田幹雄:110.55キロ

<フライ級/5分3R>
扇久保博正:56.9キロ
ジョン・ドッドソン:56.95キロ

<バンタム級/5分3R>
元谷友貴:61.0キロ
ヴィンス・モラレス:60.75キロ

<バンタム級/5分3R>
太田忍:61.0キロ
芦澤竜誠:61.0キロ

<65キロ契約/5分2R>
皇治:64.95キロ
三浦孝太:64.9キロ

<ウェルター級/5分3R>
イゴール・タナベ:76.9キロ
安西信昌:76.95キロ

<フライ級/5分3R>
新井丈:56.85キロ
ヒロヤ:56.65キロ

<特別ルール・ライト級/5分2R>
安保瑠輝也:69.85キロ
久保優太:69.8キロ

<フェザー級/5分3R>
弥益ドミネーター聡志:65.75キロ
新居すぐる:65.85キロ

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
篠塚辰樹:59.95キロ
冨澤大智:59.8キロ

<54キロ契約/5分3R>
那須川龍心:53.85キロ
シン・ジョンミン:53.8キロ

<バンタム級/5分3R>
YUSHI:60.6キロ
平本丈:60.7キロ

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AB DEEP K-1 MMA o RIZIN UFC キック クレベル・コイケ シン・ジョンミン ジョニー・ケース ジョン・ドッドソン スダリオ剛 パンクラス ヒロヤ ヴィンス・モラレス 三浦孝太 上田幹雄 伊澤星花 修斗 元谷友貴 堀口恭司 太田忍 安保瑠輝也 安西信昌 山本美憂 平本丈 平本蓮 弥益ドミネーター聡志 扇久保博正 斎藤 斎藤裕 新井丈 新居すぐる 朝倉海 皇治 芦澤竜誠 金太郎

RIZIN.45:オッズ/展望

MMAルールの試合のみ(キックルールは1試合のみだが)。

YUSHI 1.56
平本丈 2.50

YUSHIはRIZIN3勝1敗とはいえ、4戦のうち前戦(昨年の大晦日)の中澤がプロで1試合経験があるのみ。あとはプロデビュー戦で、アマチュアでも特に実績のない相手で、実質アマチュアマッチばかり。今回の平本弟もアマ戦績0勝1敗で、プロで試合をする実績はない。

那須川龍心 -
シン・ジョンミン -

急に決まった天心弟のMMAデビュー戦だが、両者デビュー戦のためオッズなし。兄はキックを盛り上げるためにRIZINMMAデビューしたが、弟はMMAの前にキックでの実績もない。前の試合の平本弟と同じ、弟枠での出場。

弥益ドミネーター聡志 1.71
新居すぐる 2.10

昨年11月の平本戦以来1年2ヶ月ぶりの試合となるドミネーター。その間、新居はRIZINパンクラスで3連勝し、パンクラスフェザー級王者に。グラップリングマッチでは小見川にもセンタク挟みで一本勝ちしている。その前は3連敗していたが、武器のキムラ・センタク挟みへの自信が深まり、勝ち星が着いてきた。

新居一本勝ち。

久保優太 2.00
安保瑠輝也 1.77

ブックメーカーによっては久保フェイバリットのオッズもある。

安保は全くMMAのトレーニングをしていなかったのか、後にMMAに転向する準備をしていて早まっただけなのか。この短いインターバルで試合を受けるということは、後者の気がするが。実質体重ハンデマッチだし、武器の打撃で上を行かれているのは久保にとって厳しい。

安保KO勝ち。

新井丈 1.38
ヒロヤ 3.00

11月に激闘の末修斗2階級同時王者となった新井が急遽RIZINデビュー。相手のヒロヤはここ2戦、RIZINでスプリット判定負けで、内容は善戦しているとはいえ、DEEPでも中堅クラスの選手。前戦のダメージからの回復が気になるところではあるが、王者として勝ちはマスト、フィニッシュすることで過去ヒロヤに勝った伊藤や中村との差も明確にして、次はRIZINフライ級トップ陣との対戦が期待されるようにしたいところ。

新井KO勝ち。

イゴール・タナベ 1.17
安西信昌 5.25

初のウェルター級での試合となるタナベ。まずこの階級でどこまで動けるのか。ここまでは全試合1Rフィニッシュだが、RIZINデビュー戦の阿部戦ではパンチを効かされていて、MMAのファイターとしての完成度はまだまだ。一方の安西は38歳で、5月に3年半ぶりに復帰したが、良いところ無く打撃をもらってKO負け。タナベのテイクダウンをしのぎ続ける事ができれば勝機もありそうだが、引き込みからでもグラウンドに持ち込まれると、あっさりと極められそう。

タナベ1R一本勝ち。

三浦孝太 1.49
皇治 2.65

三浦の5月の前戦は、今回同様キックからのMMAデビュー戦となるYA-MANにテイクダウンしても立たれ、タックルを切られる展開でパウンドアウトされてのKO負け。未だにプロレベルの実力があるのかどうかわからない。皇治は真面目にトレーニングしているとしても、34歳で若くもなく、MMAのへの適正があるかどうかも疑問。

良くわからないもの同士だが、皇治のフィニッシュ勝利はないと思うので、テイクダウンを奪う三浦の判定勝ちと予想。

太田忍 1.11
芦澤竜誠 7.50

太田はデビュー2戦目がMMAデビューとなる久保との対戦で、太田がテイクダウンから固めての判定勝ち。その当時よりMMAファイターとしての完成度は断然上。もうMMAデビュー戦で戦うレベルの相手ではない。

太田パウンドでKO勝ち。

元谷友貴 1.71
ヴィンス・モラレス 2.10

UFCファイターとはいえ、ジョニー・ケースのように伸びしろがあるのにリリースされたわけではなかったモラレス。RIZINトップファイターの一角ならきっちりと勝たなければいけない相手。

元谷判定勝ち。

扇久保博正 3.10
ジョン・ドッドソン 1.37

扇久保は昨年末のフライ級復帰初戦が堀口戦で完敗。7月には急遽バンタム級王座決定戦でアーチュレッタと対戦したが、フィジカル差もあり見せ場も作れず。ドッドソンは39歳でピークは過ぎているが、身体能力は落ちていない。ただ、今さらメジャーイベントでしのぎを削るような野望もないように見えるので、扇久保がドロドロの苦しい試合に持ち込むことができれば、案外簡単に気持ちが切れてしまうかもしれない。

ドッドソンKO勝ち。

スダリオ剛 1.33
上田幹雄 3.40

デビュー戦でKOされた元極真上田だが、その後K-1にも出場し、顔面への打撃のディフェンス能力は上がったか。スダリオは打撃勝負を避けるなら、テイクダウンを取れるかどうか。寝かされたら上田は立ち上がるのは厳しいか。

スダリオKO勝ち。

伊澤星花 1.10
山本美憂 8.00

山本は得意のテイクダウンしたとしても、ガードの伊澤に対して攻め手があるとは思えない。どこで勝負をして勝ちを狙うのかが気になる。

伊澤判定勝ち。

平本蓮 1.63
YA-MAN 2.30

MMAのキャリアでは平本が上だが、オープンフィンガーグローブで相手をKOしてきた数ではYA-MANが上。距離を詰めて近距離での打撃戦に持ち込めればYA-MANにもチャンスはあるかもしれないが、MMAでは平本に組まれる展開になって力を出しきれないか。

平本判定勝ち。

クレベル・コイケ 1.25
斎藤裕 4.00

金原はクレベル相手に自らグラウンドに持ち込んで勝負できたが、斎藤にはそこまでの寝技の強さはない。組みを避ける展開になるようだとクレベルペースになる。

クレベル三角で一本勝ち。

フアン・アーチュレッタ 1.87
朝倉海 1.87

ブックメーカーによってはアーチュレッタがフェイバリットのところもある。RIZINではレスリングで勝ってきたアーチュレッタだが、RIZINルールなら朝倉が3R中に一度でも効かせる打撃を入れることができれば、それだけで判定を持ってくることができる。アーチュレッタに序盤タックルでテイクダウンを奪われても、消耗せずに逃れることができれば、終盤に強い打撃を入れるチャンスが回ってくる。

朝倉判定勝ち。

堀口恭司 1.29
神龍3.75

堀口は膝の靭帯断裂もあり、金太郎相手にダウンを喫するなど、実力は下り坂に入りつつあるように見える。だとしても、世界レベルの相手との対戦経験はない神龍相手には負けるとは思えない。

堀口判定勝ち。

31日14時イベント開始で終了は21時~22時予定とのこと。速報します。

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【RIZIN.45】フアン・アーチュレッタ、朝倉海に宣戦布告「4度目の敗戦になる」萩原京平との練習状況&鈴木千裕との対戦に言及【単独インタビュー】

大みそかのリングに、アメリカから王者が帰ってくる。『にゃんこ大戦争 presents RIZIN.45』(さいたまスーパーアリーナ)で行われる、朝倉海とのバンタム級タイトルマッチのため、5ヶ月ぶりにチャンピオンのフアン・アーチュレッタが来日した。

ORICON NEWSでは、チャンピオンベルトとともに戻ってきたアーチュレッタに単独インタビューを実施。長旅を終えた直後にもかかわらず、記者の質問に丁寧に答えてくれる姿は、まさに王者の風格を感じさせた。防衛してチャンピオンとして迎える2024年に、アーチュレッタが見据えるビジョンとは。

■『RIZIN.45』対戦カード
フアン・アーチュレッタ vs. 朝倉海 バンタム級タイトルマッチ RIZIN MMAルール:5分 3R(61.0kg)
堀口恭司 vs. 神龍誠 フライ級タイトルマッチ RIZIN MMAルール:5分 3R(57.0kg)
クレベル・コイケ vs. 斎藤裕 RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg)
扇久保博正 vs. ジョン・ドッドソン RIZIN MMAルール:5分 3R(57.0kg)
太田忍 vs. 芦澤竜誠 RIZIN MMAルール:5分3R(61.0kg)
スダリオ剛 vs. 上田幹雄 RIZIN MMAルール:5分 3R(120.0kg)
皇治 vs. 三浦孝太 RIZIN MMA特別ルール:5分2R(65.0kg)
弥益ドミネーター聡志 vs. 新居すぐる RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)
イゴール・タナベ vs. 安西信昌 RIZIN MMAルール:5分3R(77.0kg)
伊澤星花 vs. 山本美憂 RIZIN MMAルール:5分 3R(49.0kg)
平本蓮 vs. YA-MAN RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg)
安保瑠輝也 vs. 久保優太 RIZIN MMA特別ルール:5分 2R(70.0kg)
篠塚辰樹 vs. 冨澤大智 RIZIN キックボクシングルール:3分 3R(60.0kg)
平本丈 vs. YUSHI RIZIN MMAルール:5分3R(61.0kg)

◆会場チケット発売中
PPVはABEMA、U-NEXT、RIZIN 100 CLUB

#RIZIN #RIZIN45 #フアンアーチュレッタ #朝倉海

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【RIZIN45】「勝ったら鈴木千裕選手と戦いたい」斎藤裕─02─大晦日、クレベル・コイケ戦へ

【写真】平本戦前の心境──「修斗の時と同じ試合をRIZINでやろう」。痺れる言葉だ。その平本戦後の会見では、さすがに安堵感が伝わってきていた (C)MMAPLANET

31日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN45で、クレベル・コイケと対戦する斎藤裕のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

2020年以降の斎藤はRIZINで3連勝したあとに3連敗を喫した。短いスパンのなかでRIZINを背負おうとした苦悩――そんな斎藤が、かつての自分に戻してくれた平本蓮戦と大晦日のクレベル戦について語る。確かに彼を取り巻く環境は変化した。しかし大晦日のリングに立つのは、修斗時代と変わらないファイター斎藤裕だ。

<斎藤裕インタビューPart.01はコチラから>


――本来ファイターは個人事業主であり、団体の社員ではない。だから斎藤選手がそこまで考えることではない……という意見があって然りです。しかし、同時に斎藤選手が仰る「立場」を考えると、難しい判断も迫られる場合もあると。

「いろんな見方、いろんなバランスがありますからね。でもあの時に試合をしたことに対して、ただ自分が犠牲になったわけではないと思っています。あの大晦日で朝倉選手と再戦したからこそ、見えてきたものもありました。他の選手では感じられないことも、自分は感じることができたわけで。

そういうメリットとデメリットのバランスを考えることが重要だと思います。RIZIN側もケアをしてくれましたし、自分だけが傷を負って損をしたわけではなかったです。ただ、牛久戦と朝倉戦で両方とも怪我をしてしまって。スパンも短かったですし、精神的にも肉体的にもキツい時期ではあったことは事実です」

――牛久戦から平本戦まで1年もの間、試合から遠ざかっていたのは心身ともに疲れていたからなのでしょうか。

「自分で選んだ道ではありながら、流れは良くないと感じていました。そんななかで牛久選手との再戦で負けて、『じゃあ次!』という気持ちにはならなかったです。試合が続くこと、怪我も続くこと、あとは練習内容も含めて――いろいろ見直さないといけない。『だったら少し休んでもいいんじゃないか』というアドバイスをもらいました。自分もすぐ練習に戻って次、という気持ちにはならなかったので、1回リセットしようと。リセットしても試合をする気にならなかったら、それはそれかな……と」

――試合をする気にならない可能性もあったのですか。

「ありました。もし自分の中で『燃え尽きた。やり切った』という気持ちがあり、半年経って試合も練習もする気にならないのであれば、プロの選手として試合をするべきではないです」

――では1年という時を経て、もう一度戦いたいと思った理由は……。

「一番大きかったのは、『あの試合を最後にしたくない』という想いです。牛久選手との再戦の内容と結果で、本当に自分が納得して辞められるのか。ここまで一戦一戦、命懸けで試合をしてきて――あの試合が最後になると、間違いなく後悔すると思い始めました。かといって自分も納得して試合をするために、しっかり練習して整ってから復帰したい。そういう自分の気持ちを、うっすらとではありますがRIZINさんとマネージャーには伝えていたんです」

――復帰の舞台となった平本蓮戦はケージ使用のLANDMARKでした。これは斎藤選手からの希望だったのでしょうか。

「いえ、自分としてはどちらでも良かったです。RIZINさんとは『ケージでも良いです』と話をしましたが、実は『ケージって久しぶりだしなぁ』とは思っていました(笑)」

――アハハハ。ずっとリングで戦ってきてケージでの試合を迎えるにあたり、練習や技術的な面はシフトチェンジしましたか。

「相手が平本選手ということもあり、『これで負けたら諦めることができるかな』と思っていました。自分がベストの状態で試合に臨むことができれば、負ける相手ではない――いかに良い状態で試合に臨むかがテーマでした。その一方で、修斗の時と同じ試合をRIZINでやろうとは考えていましたね」

――……。

「RIZINからではなく修斗時代から、自分のことを応援してくれている人たちがいます。当日は道場のオジサンたちとかも会場に来てくれて、『まるで修斗の試合を見ているようだった』と言ってくれましたね(笑)。『まさに僕はそういう試合をしたかったんです』という話をして」

――ただ、それはRIZINから斎藤選手のことを知ってくれたファンが求める試合ではなかったかもしれません。

「自分でもそう思います。とはいえ試合は相手あってのものですし、全ての試合が皆さんの求めるものにはならないこともあります。とにかく僕が連敗している間も変わらずに応援してくれていた方たちに勝つ姿を見せたかった。自分自身も納得して試合をしたかった。ファイターは何よりも勝つことで反省もできるし、勝ってこそ喜べる。勝敗を抜きにして物事を語ることはできない。

その気持ちは、修斗時代から変わりません。あとはもうチャンピオンでもないし連敗もしていたので、肩の力が抜けて楽になったところもあったんです。『今回だけは、自分がやりたい試合をさせてくれ!』とは思っていましたね。今まで他の人たちのために頑張ってきたので、今回は好きにさせてくれと(笑)」

――一方で、試合内容には納得できていますか。

「いえ、全く納得できていません。自分としては、1Rで極めて勝つ想定をしていました。何より平本選手も練習してきているな、と感じましたね。僕の目算も甘かったですし」

――それは斎藤選手だけでなく、平本陣営以外は皆がそう思っていたのでしょうか。あの試合は平本選手の成長が称えられて然るべき内容だったと思います。

「そうなんですよね。僕としては、背中を着けたら一本取れるかなと思っていました。でも平本選手はディフェンスとか、体の使い方が巧くなっていて。『うまくいかないな』と思いながら試合していました」

――それが最後まで、うまくいかなかったと。

「フィニッシュして勝ちたいと考えていたので、極めることができなかったなぁと。でも打撃をもらわないことも試合のテーマにしていて。そのテーマはクリアすることができたと思いますが、まだまだ修正しなければいけないところは多いと感じましたね」

――平本戦から今回のクレベル戦まで試合間隔が空いたのは、何か理由があったのですか。

「特に『この選手と対戦したい』というのがなかったです。あの時点では、すでにクレベル×鈴木戦が決まっていて。朝倉×ケラモフ戦もあったし、試合結果を見ながらいろいろ動いていくのかなとは思っていました」

――斎藤選手が試合をしていない間に、RIZINフェザー級が大きく動きました。

「ほぼ毎月動いていましたね」

――そういう展開を、斎藤選手は一歩どころか思いっきり引いて全体の動きを見ていそうですね。

「アハハハ、確かに全体の動きを眺めていましたね。この選手がここで勝ったなら、このマッチメイクだな――とか一人で考えていました(笑)。大晦日については、ケラモフ×鈴木戦の結果待ちかなと思っていたんですよ。そうしたら先にクレベル戦のオファーが来て。ケラモフ×鈴木戦の結果を待たずして、クレベル戦が決まったのは良かったです。現状としては一番良い相手で」

――クレベル選手に勝利している金原選手と対戦、という考えはなかったですか。

「金原選手がクレベル選手に勝った時、次はタイトルマッチへ進むんじゃないかと予想しています。鈴木選手がケラモフに勝ってベルトを巻いたことで、鈴木×金原の機運も高まったと思いますし」

――一方で金原選手に敗れたクレベル選手が、現状で一番良い相手というのは……。

「まず2年前に対戦できなかったことから、ストーリーが始まっていると思うんです。何も思い入れがない選手と試合するよりは、お客さんも感情移入してもらえるでしょうし。何より自分にとっても、気持ちを入れて練習できる相手でした。そのクレベル選手と僕が大晦日に試合をしたら盛り上がるだろう――客観的に見ても、そう思います。

たぶんクレベル選手にとっても、僕は良い相手なんですよ。僕に勝てば、再びタイトル戦線に浮上できるわけですから。名誉挽回の試合というか、彼にとってもメリットのある試合で。本人がそう思っているかどうかは分からないですけど」

――2年前に対戦のお話が挙がった時と現在で、クレベル選手に対する評価が変わったところはありますか。

「2年前のほうが大きく見えましたよね。あの時はRIZINに参戦してからずっと一本で勝っていたし、どういうふうに攻略するんだろうと思われていて。でも、あの時から自分も彼も、何試合もやってきて――彼の試合を見る機会が増えて、クレベルのカラクリが明確に分かってきました」

――対して、斎藤選手ご自身は2年間でどう変わってきましたか。

「実は――いろんな取り巻く環境が変わっていくなかで、精神的にも肉体的にも良い時期が3年に1回ぐらいのペースで回ってくるんですよ。今まさに、その時で。とても良いコンディションで大晦日を迎える予定でいます」

――3年に一度のピークというと……。

「前回は2020年、朝倉選手との初戦ですね。あの時は摩嶋戦、朝倉戦、ケラモフ戦と本当に精神も体調も良くて、誰が来ても勝てるなと感覚がありました。その前は2016年にVTJでISAO選手と対戦した時で。あの時はコンディションが良く、何ラウンドでもできると思いました。結果は判定負けでしたが、今でも自分が負けたとは思っていませんし」

――こちらの質問に対して冷静に答えてくれていた斎藤選手ですが、ISAO戦については完全にファイターの顔に戻っていて何だか嬉しいです。クレベル戦で勝ったあとのストーリーラインは、どのように考えていますか。

「勝ったら次はチャンピオンの鈴木千裕選手と対戦したいです。そのためにはクレベル戦のインパクトも大事になると思っています。皆さん、大晦日の試合はぜひ見てください」


■視聴方法(予定)
12月31日(日)
午後1時00分~ABEMA
午後1時30分~U-NEXT、RIZIN100CLUB
午後2時00分~スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZIN45対戦カード

<RIZINフライ級王座決定戦/5分3R>
堀口恭司(日本)
神龍誠(日本)

<RIZINバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]フアン・アーチュレッタ(米国)
[挑戦者]朝倉海(日本)

<フェザー級/5分3R>
クレベル・コイケ(ブラジル)
斎藤裕(日本)

<フェザー級/5分3R>
平本蓮(日本)
YA-MAN(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
伊澤星花(日本)
山本美憂(日本)

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛(日本)
上田幹雄(日本)

<バンタム級/5分3R>
元谷友貴(日本)
ヴィンス・モラレス(米国)

<フライ級/5分3R>
扇久保博正(日本)
ジョン・ドッドソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
太田忍(日本)
芦澤竜誠(日本)

<65キロ契約/5分2R>
皇治(日本)
三浦孝太(日本)

<ウェルター級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
安西信昌(日本)

<フライ級/5分3R>
新井丈(日本)
ヒロヤ(日本)

<特別ルール・ライト級/5分2R>
安保瑠輝也(日本)
久保優太(日本)

<フェザー級/5分3R>
弥益ドミネーター聡志(日本)
新居すぐる(日本)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
篠塚辰樹(日本)
冨澤大智(日本)

<54キロ契約/5分3R>
那須川龍心(日本)
シン・ジョンミン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
YUSHI(日本)
平本丈(日本)

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【RIZIN45】クレベル・コイケ戦前の斎藤裕─01─RIZIN LIFEを振り返る「プレッシャーというより、責任感」

【写真】斎藤裕は、ジェネラルの認知度が上がっても斎藤裕だった (C)MMAPLANET

31日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN45で、斎藤裕がクレベル・コイケと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

斎藤のインタビューがMMAPLANETに掲載されるのは、3年9カ月振りとなる。2020年から修斗世界フェザー級王者としてRIZINに出場し、斎藤を取り巻く環境は大きく変わった。朝倉未来を下し、さらにRIZINのベルトを巻きメインイベンターとなったことで、ただのイチ選手ではなくなった――と本人は語る。そんな斎藤がRIZIN出場以降から現在まで、抱えてきた想いを語ってくれた。


――MMAPLANETにとって斎藤裕選手の単独インタビューは2020年3月29日に行われる予定であった、修斗世界フェザー級王座防衛戦(※コロナ禍のため試合は実現せず)以来となります。

「お久しぶりです! MMAPLANETさんには修斗の頃から取材していただいて。その後はRIZINがリングだったので――」

――まずは経緯説明から、ありがとうございます(笑)。斎藤選手は主戦場をRIZINに移し、格闘技キャリアも大きく変化したのではないでしょうか。

「結構変わりましたね。良くも悪くも目立つようになってしまい、生活はしづらくなっています。生活圏でも面が割れているようなものなので、下町だとお店に行ったら僕だとバレてしまうとか(苦笑)」

――街で「あぁ、斎藤裕がいるぅ~」と声をかけられたり(笑)。

「アハハハ。僕は耳が沸いているので、変装していてもバレるんですよ。もうプライベートはない感じですね」

――街中で声をかけられた時は、握手やサインを求められると対応するのですか。

「僕は対応しますよ(笑)。失礼な人に対しては『ちょっとどうかな……』と思うことはありますが、常識のある人には対応します」

――一番驚いたのは、RIZINに主戦場を移してからYouTubeをはじめSNSでの発信を頻繁に行うようになったことです。

「あぁ、そうですね。そういう形で発信していかないといけない立場になって――あんまりSNSでの発信というのは得意ではないけど、なんとか続けています」

――斎藤選手の場合はSNSで有名になって試合の機会を得ているのではなく、試合をして有名になることによりSNSで発信しなくてはいけない立場になったという印象があります。

「その違いはあるかもしれないですね」

――RIZINをはじめ、国内のMMAを盛り上げていかなければいけないという意識が以前よりも高まったのでしょうか。

「RIZINで摩嶋選手に勝ち、2戦目でベルトを賭けて朝倉未来選手と対戦することになりました。あの状況まで行ったことにより、自分は世間と戦わなくてはいけなくなって――その状況は受け入れるしかないと思いました。朝倉選手に勝ってチャンピオンとして試合をしていかないといけないし、世に向けて発信することは仕事としてもやっていかなければいけない、と考えるようにはなりましたね」

――一方で、練習環境や技術的な変化はありますか。

「練習に関しては、いろんなところに行って自分に必要なことをやるようにしています。より明確に、よりギュッと詰めて練習する。自分が必要なことだけをやるので無駄がない。それだけ合理的になってきたとは思います。次のクレベル選手もそうですが、本当にやり甲斐のある選手と対戦させてもらっていて、どんどん自分に足りないものを身につけていかなければいけない。試合ごとに技術の上積みはやっているつもりです」

――まだ修斗がケージで公式戦を開催する前でも、斎藤選手はリングで戦いながらもケージが見える稀有なファイターでした。距離の取り方、組み手、テイクダウンそしてグラウンドのコントロールは、まさにケージのそれだったと思います。RIZINに出場し、ケージからリングで戦うようになり、技術的に変化させてきたものはありますか。

「大きいところでいうとRIZINはユニファイドルールではなく、採点基準としては打撃が優先されますよね。RIZINのファンの方々は、組み技や寝技の攻防よりも打撃のような派手な攻防を好むことは、自分でも理解していて。リングで戦うことも含めて――自分が求めているものとは少し違うかもしれないけれども、RIZINやお客さんが求めているものに応えられるようにしているのは確かです。ただ、今年に入って久しぶりにケージで戦い、『ケージで戦うのも悪くないなぁ』と思いました(笑)」

――アハハハ。斎藤選手がケージで戦うのは2019年9月の高谷裕之戦以来、3年7カ月振りでした。

「機会があれば、どんどんケージでも戦いたいと思うぐらいでしたよ」

――久しぶりにケージで試合を行い、リングとの違いは感じましたか。

「LANDMARKの平本戦は、修斗時代と同じ試合をしようと考えていました。特に大きな違いはないかもしれないです。ユニファイドであろうと、そうでなかろうと、対応できる選手は何でも対応できると思っています。ベラトール勢もA・Jマッキーとかパトリシオは、RIZINルールに対応していたじゃないですか」

――確かに。斎藤選手の場合はRIZINルールで勝つ、あるいはファンに受け入れられるためのシフトチェンジは、早々に実現できていたのでしょうか。

「摩嶋戦の勝ち方のイメージが強いのか、自分の中でも初参戦で『サッカーボールキックや四点ヒザがあるルールでも対応できるんだなぁ』と思いました。摩嶋選手ほどの強い相手で、新しいルールでも自分の動きや技が出せるタイプなんだなと、改めて気づきましたね」

――摩嶋戦であの勝ち方をして、朝倉未来とケラモフを連覇し、いきなりピークが来ました。その時に取り巻く環境は変わったのですか。

「そうですね。僕としては住む場所は変わっていないし、もともと生活にお金が掛からないタイプなので、自分の中では特に変わっているとは意識していなかったです。でも周りの目は違っていて、特に朝倉選手に勝った時は周りの世界がひっくり返ったような感じでした。僕としても少し戸惑いはありましたよね。『そこまで騒がなくても……』という(苦笑)」

――RIZINでは3連勝から3連敗を喫しています。特に2021年10月の牛久絢太郎戦から、朝倉未来選手との再戦、牛久選手との再戦まで半年間で3試合というのは、スパンが短いように思っていました。

「牛久選手との初戦の時は、本来なら朝倉選手に勝ったクレベル選手と対戦するのが当然の流れではありました。しかしクレベル戦は実現されず――でも10月、11月、そして大晦日と興行は決まっていく。特に10月は自分の防衛戦のメインの興行で。立場上、自分がやらなければいけない。自分はもう『ただのイチ選手ではない』という自覚はありました。あの頃から少し流れが変わってきたかな、とは思います」

――ご自身の中でプレッシャーや重圧のようなものはありましたか。チャンピオンとして興行に穴は空けられないという。

「それはプレッシャーというより、『責任感』という言葉が正しいかもしれないですね。あれだけの規模の興行でメインイベントを務める立場上、責任感を持って臨むしかない」

――正直なところ、牛久選手にKO負けを喫した2カ月後に朝倉未来選手との再戦というのは、本来なら組まれるはずのないマッチアップだと思います。

「あぁ、う~ん……」

――それでも朝倉選手との再戦に臨んだのは、先ほど仰った「責任感」によるものだったのですか。

「あの時のことで言うと、僕は牛久選手にカットして負けたんですね。なかなか練習にも戻れないし、じゃあ次戦は……と不透明な状態になりました。さらに、あの時はコロナ禍のために12月から海外から選手が入れなくなってしまった。すると日本国内の選手だけで試合を組むしかない。あの時はまだフジテレビが生中継していましたし」

――……。

「そんなことは、選手である僕が考えなくてもいいとは思います。でもRIZINを存続させていくためには興行を成立させないといけない。そんななかで僕もRIZINサイドと話し合いを持ち、いろいろ話をしていくなかで『これも自分の役割なのかな』と思ったんです。これまで多くの先輩方が、それでも試合をしてきてバトンを繋いできてくれたわけじゃないですか。そう思うと、今は自分がその役割を担うべきなんだなと思いました」

<この項、続く>


■視聴方法(予定)
12月31日(日)
午後1時00分~ABEMA
午後1時30分~U-NEXT、RIZIN100CLUB
午後2時00分~スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZIN45対戦カード

<RIZINフライ級王座決定戦/5分3R>
堀口恭司(日本)
神龍誠(日本)

<RIZINバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]フアン・アーチュレッタ(米国)
[挑戦者]朝倉海(日本)

<フェザー級/5分3R>
クレベル・コイケ(ブラジル)
斎藤裕(日本)

<フェザー級/5分3R>
平本蓮(日本)
YA-MAN(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
伊澤星花(日本)
山本美憂(日本)

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛(日本)
上田幹雄(日本)

<バンタム級/5分3R>
元谷友貴(日本)
ヴィンス・モラレス(米国)

<フライ級/5分3R>
扇久保博正(日本)
ジョン・ドッドソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
太田忍(日本)
芦澤竜誠(日本)

<65キロ契約/5分2R>
皇治(日本)
三浦孝太(日本)

<ウェルター級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
安西信昌(日本)

<フライ級/5分3R>
新井丈(日本)
ヒロヤ(日本)

<特別ルール・ライト級/5分2R>
安保瑠輝也(日本)
久保優太(日本)

<フェザー級/5分3R>
弥益ドミネーター聡志(日本)
新居すぐる(日本)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
篠塚辰樹(日本)
冨澤大智(日本)

<54キロ契約/5分3R>
那須川龍心(日本)
シン・ジョンミン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
YUSHI(日本)
平本丈(日本)

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カテゴリー
AB ABEMA MMA o RIZIN RIZIN45 YouTube イゴール・タナベ キック クレベル・コイケ シン・ジョンミン ジョン・ドッドソン スダリオ剛 ヒロヤ ヴィンス・モラレス 三浦孝太 上田幹雄 伊澤星花 元谷友貴 堀口恭司 太田忍 安保瑠輝也 安西信昌 山本美憂 平本丈 平本蓮 弥益ドミネーター聡志 扇久保博正 斎藤 斎藤裕 新井丈 新居すぐる 朝倉海 皇治 神龍誠 芦澤竜誠 那須川龍心

【RIZIN.45】皇治、芦澤竜誠を“魚例え”で挑発!?「しっかり神経締めする」 朝倉海との幻のMMAマッチに実現意欲も 『RIZIN.45』公開練習

大みそかに行われる『RIZIN.45』(さいたまスーパーアリーナ)で、ついにMMAデビューすることが決定した“俺たちのスーパースター”こと皇治(34)。対戦相手がサッカー元日本代表の三浦知良選手の息子である三浦孝太(21)となったことで、世間的にも大きな話題となった。

●『RIZIN.45』対戦カード
・バンタム級タイトルマッチ
フアン・アーチュレッタ vs. 朝倉海
・フライ級タイトルマッチ
堀口恭司 vs. 神龍誠
・フェザー級
クレベル・コイケ vs. 斎藤裕
・フライ級
扇久保博正 vs. ジョン・ドッドソン
・バンタム級
太田忍 vs. 芦澤竜誠
・ヘビー級
スダリオ剛 vs. 上田幹雄
・スーパーアトム級
伊澤星花 vs. 山本美憂
・65キロ級(5分2ラウンド)
皇治 vs. 三浦孝太
・フェザー級
弥益ドミネーター聡志 vs. 新居すぐる
・ウェルター級
イゴール・タナベ vs. 安西信昌
・フェザー級
平本蓮 vs. YA-MAN
・70キロ級(5分2ラウンド)
安保瑠輝也 vs. 久保優太
・60キロ級キックルール(OFG)
篠塚辰樹 vs. 冨澤大智
・バンタム級
平本丈 vs. YUSHI
・フライ級
新井丈 vs. ヒロヤ
・54キロ級
那須川龍心 vs. シン・ジョンミン
・バンタム級
元谷友貴 vs. ヴィンス・モラレス

◆会場チケット発売中
PPVはABEMA、U-NEXT、RIZIN 100 CLUB、RIZIN LIVEにて

#皇治 #芦澤竜誠 #朝倉海 #RIZIN #RIZIN45

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【RIZIN45】MMAルール3試合=平本蓮×YA-MAN、久保優太×安保瑠輝也、YUSHI×平本丈が決定

10日(日)、東京都渋谷区のShibuya Sakura Stage 3階「にぎわい stage」において、12月31日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN45の追加カード発表記者会見が行われた。
Text by Takumi Nakamura

まず榊原信行CEOから「今日発表するカード、全部で4試合。世界中に色んな格闘技の団体があります。この日本にはみんなと共に作り出すRIZINがある。若き選手たちの戦いでみんなにすごいエネルギーを送ります。何かに挑戦する、はみ出していく。こんな時代ですけど若き選手たちの戦いを通じて、そういったものが届けばいいなと思います」と挨拶があり、続いて大晦日までABEMAにて毎週日曜日に事前番組を放送すること、チケット発売、PPV中継の発表があった。

そしてMMAルールで平本蓮×YA-MAN、久保優太×安保瑠輝也、YUSHI×平本丈の3カード、MMAグローブのキックボクシングルールで篠塚辰樹×冨澤大智の合計4カードが発表された。榊原CEOの挨拶を受けて8選手がマイクを持ったが、ここでは試合への意気込みを語った平本の言葉をお届けしたい。

平本蓮
「今日は本音を語ろうかなと思います。僕は20歳の時にK-1にいて、将来が不安で、いつ崩壊するか分からない状況で、孤独もあって怖かったです。それでK-1を抜けて、世界に向けて盛り上がるものをやりたいと思ったときに朝倉未来が現れて。シンパシーを感じたというか、本当に感動して、こんなやつがいるんだな、面白いやつを待っていたんだなと思いました。僕もどうやって試合を盛り上がるか。噛みついて喧嘩を売って試合を盛り上げようと思って、最初は馬鹿にされたし、色々言われたけど、朝倉未来がいたからRIZINでMMAやろうと思って、あいつのおかげでMMAを始めたところがあります。

それから自分で話題を作って、ドミネーター選手に勝って、でも斎藤選手に負けて。どんだけ積み上げても、なんであとちょっとのところで逃してしまうんだろうと思って。それで夏くらいにすごく腐っていて、うつ病みたいになって、元気がなかったんです。そんなときにアイツがヴガール・ケラモフとやったりしているのを見て、僕的には色んな表現の仕方はあるけど、勇気をもらっていた部分があります。それで年末に向けて、腐っている僕を社長が呼んでくれて。今まで自分で話題を作って試合をしてきたから、そういうプロ意識を貫かないといけないと思ったり、悪口キャラをやめたら食っていけないのかなとか葛藤がありました。

そしたら朝倉未来がキックルールでYA-MANに負けたのが悲しくて。でもこんなに盛り上がったのは朝倉未来のおかげだし、もう煽り合いはいいです。自由に戦っていこうと思います。絶対に朝倉未来と試合をしたいっす。だからこの試合は勝たないといけないです。朝倉未来のかたき討ちじゃなくて、ここで勝てば、自ずと来年その試合が見えてくるし。YA-MANも強いし、厳しい試合になるかもしれないけど、覚悟の違いがあるんで絶対に勝ちます」

 またMMAPLANETとの質疑応答で、弟の平本丈と同じ日に試合することを聞かれた平本は「弟と辰樹もそうなんですけど、今剛毅會で大塚(隆史)さんと(芦澤)竜誠くんと一緒に練習していて、全員で試合に臨むことを僕はワクワクしています。みんなで士気が高まっていて、やっぱり僕は格闘技が好きなんだなと思って楽しいです。全員で勝てたらいいなと思います」と語った。

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【Bu et Sports de combat】武術的な観点で見るMMA。ソン・ヤードン✖リッキー・シモン「練習量」

【写真】得意かより得意か。得手不得手があってはUFCでは勝ち残れない (C)Zuffa/UFC

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑師範とともに見てみたい。

武術的観点に立って見たソン・ヤードン✖リッキー・シモン戦とは。


──前回の締めに「蓮の試合の翌日にやっていたUFCを見ると……やっぱり別モノですから」という言葉がありましが、その翌日に行われたソン・ヤードン✖リッキー・シモン戦に関してはどのように思われましたか。シモンの強烈なテイクダウンに対して、ソン・ヤードンも最初は倒されていましたがスクランブルで立ち上がった。その後は切るようになり、ボディも含めパンチを入れ最後はKO勝ちでした。

「テイクダウンの攻防だけで終わらない戦いがありましたね。頭から当たっていくところも見えましたが(笑)。一つ言いますと、全部をちゃんとやってきた2人でした。と同時にパターン化されている部分もあると感じました。ソン・ヤードンはなぜ、そこでパンチで倒し切らずに抱えてしまうのかという場面がありました。あのままフィニッシュできたのに」

──それは試合前から言っていましたが、レスリングでも負けないという部分を見せたかったのかと思います。

「つまりはMMAファイターとして凄い試合でした。MMAが全てできている。ただ、それは相手もいて、どういう試合になるのかはケース・バイ・ケースです。そしてソン・ヤードンとリッキー・シモンに関しては、安心してMMAをやり切っているように映りました。型を形にしないといけないとよく口にしていますが、形とは結果論なんです。こういう形にしていこうという形はなくて。形とは最終的に自分で決めるものではない。

だから平本丈はウェルラウンダーになるかもしれないし、平本蓮も模索の際中なんです。この機会を経て、また稽古を積む。その結果として、形になっていく。そういう意味でソン・ヤードンもリッキー・シモンも結果論として、誰憚かれずMMAの戦いを繰り広げていました」

──凄まじかったです。

「それは、そこまでやってきているからですよ」

──ちなみにソン・ヤードンは言葉もできない19歳の時にサクラメントへ行きユライア・フェイバーに師事をした。そして現地の中国系ファミリーのサポートを受け、家庭も持った。今や通訳なしで、英語でインタビューを受けることができます。そしてUFC戦績は9勝2敗1分けです。

「ねっ、そういうことでしょ。そこまでやっている。それが本気度というやつです。試合中も下になっても挽回できるから、下にもなれる。絶対に倒れないということや、絶対に組まさないという戦いにはならないです。下になってから挽回、ギロチンなんかも見せていましたしね」

──あのシモンのテイクダウンに対して、ギロチンに出たのはワキをさせなかったから頭を抱えたにすぎないと思います。

「それも自力だろうが、膠着ブレイクかどちらになろうが、また立てるという自信がソン・ヤードンからは感じられました。アレを決めないと、終わりだという動きではなかった」

──同時に打撃を効かせて、倒れた相手の立ち上がり際に極めるなどギロチンも上手いです。

「なるほど。そこも自信があるわけですね。それにソン・ヤードンは打撃、ちょっと嫌らしいことをやるんですよ。站椿のような動きですね。一瞬、立ち止まります。あの状態だと、相当に威力のあるカウンターが打てます。

ただし、ソン・ヤードンのパンチは全てフック系でした。真っ直ぐが無かったです。頭をぶつけながら頭を入っていって、ボディブロー。しかも、その頭をぶつけることを意識させて右クロスを打ち込んでいました(笑)。そういうなかで、あのバッと立ち止まった時は何を狙っていたのか気になりますね。まぁ、とにかく世界レベルのMMAでした」

──ハイ。と同時に朝倉未来✖牛久絢太郎、斎藤裕✖平本蓮の試合内容で「打ち合え」という言葉がでなかった。それは日本も、あの戦いの場に挑める素養ができているのかと思った次第です。戦いの純度が上がり、戦いがフィーチャーされた。だからこそ、まだまだなんだと。そうでない格闘技興行のベクトルなら、「まだまだ」と思うこともなかったかと。それはもう、UFCが頂点にあるMMAとは別モノなので。

「なるほど。そういうことですね。そういうことであればRIZIN、日本のMMAとUFCで戦っている選手を見ていると、練習量に違いがあるのは一目瞭然かと。練習量、練習内容なのか。とにかく練習が少ない。それは国内と米国のMMAの基盤が違っているので。アルファメールやATT、キルクリフFCですか、そういうところで1日に複数回練習してないと、あの動きはできないと思います。そういうことができる環境が、米国にはある。

ただし、あるからといってやるかといえばそれも違います。その環境があっても、そこまで練習しない奴はいます。とにかく日本のMMAは恐らくは業界として、もう太刀打ちできないです。太刀打ちできるのは選手、それにはしっかりと練習をすることです。嫌な練習に音を上げないで向き合うこと。

きっとソン・ヤードンも問答無用で練習させられてきたんだろうし、それが当たり前なんですよ。でも、所属もハッキリしない。練習は自主参加。そういう自主練習では限界があって。それでも選手の自主性を重んじない練習をさせているジムもあると思います。ただし、そうすると長続きする人間も少なくなる。

でも上から言われてやるって、きついかもしれないけど、何も考えずに猛進できるから、それはそれで楽な面もあるのですが……。自分の行きたい場所を選んで、スパーリングも入るかどうか、自分で決める。それは自主練であって、稽古じゃない。ソン・ヤードンはUFCでチャンピオンになるという明確な意志を持って、アルファメールという環境で練習に没頭しているはず。そうでないと──あの動きはできないと思いました。ただし、そのような練習も指導者と選手の間に信頼関係がないとできない。

だからUFCだって口にするなら──『こんなんじゃ無理』って、どんどん練習して嫌な想いで日々を過ごせば良い。こんなんじゃ勝てないというところから、練習しないと。そこが持続する法則性があるとすれば、それは信頼関係になります。人間関係がないと、厳しい稽古はできない。逆にいえば、信頼関係があれば突破できるはずです」

──日本では体育会系の上下関係や、強制だらけの指導者の下で競技格闘技を続けてきた選手が少なくないです。だからMMAの指導者のいない、上下関係もないことが心地よいと感じることもあるかと思います。

「あぁ、そこですか。それこそ学生の部活動でも指導者と生徒に信頼関係なんてない。あぁ、それは根が深いですね。それでもね、UFCを目指すなら──自分の意志で厳しい状況を望まないと。あのソン・ヤードンのような動きを日本人選手がすることは無理になってしまいます。ホント、できるわけがない。

余計やこと考えず、1日中強くなるためにやっているんです。ずっとやっているから技術もあって、安心して戦っていますよ。だからソン・ヤードンのMMAは打倒極の回転があります。それだけ練習しているから、アレが可能になるんです。練習量のケタが違っていて、そのなかで生き残っている選手たち──改めて凄い話です」

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