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【BRAVE CF58】ラ・インジェがハロンワをTD&トップキープで下し、初のBRAVE CF韓国大会を締める

<ミドル級/5分3R>
ラ・インジェ(韓国)
Def.3-0:29-28.30-27.29-28.
ミズワディレ・ハロンワ(南アフリカ)

ハロンワが左ジャブ、右のガードを高く上げるラ・インジェは右ミドルハイを返す。互いに距離を測りながら、ハロンワの左ジャブにラ・インジェが右クロスを被せた。ハロンワがより距離を取るようになり、ラ・インジェは左右のローを繰り出す。ラ・インジェの右ローに右ストレートを合わせたハロンワも、右のカーフキックを当てる。左ジャブを突いてサークリングするハロンワ、ラ・インジェはスイッチしながら距離を詰めるも、ハロンワの右カーフをもらってしまう。ここで一気に組みついたラ・インジェだが、離れるハロンワ。しかしラ・インジェはパンチで相手のバランスを崩すと、ダブルレッグで組みつきテイクダウンに成功した。

フルガードで下からラ・インジェの腕を抱えるハロンワ。ラ・インジェは腕を抜いてパンチを落としていくも、ハロンワのガードワークに阻まれる。ハロンワの下からの仕掛けを防いだラ・インジェが、足を一本越えた。ハーフガードのハロンワに、プレッシャーをかけていくラ・インジェが、一度フルガードに戻されながら、再びハーフガードの状態へ。そのままトップポジションをキープして初回を終えた。

2R、互いのローがぶつかり合うハロンワはサウスポーにスイッチしたが、すぐにオーソドックスに戻した。パンチを不利ながら前に出るラ・インジェの顔面に左ジャブを突きさすハロンワ。ラ・インジェはダブルレッグを仕掛けるも、スプロールしたハロンワに引きはがされてしまう。しかし、一度距離を置いたラ・インジェが再び飛び込み、ダブルレッグからすくい上げてハロンワに背中を着かせた。さらにラ・インジェはパスガードに成功。サイドに移行したが、自らハーフガードに戻ったのか、そのまま頭をつけてトップをキープする。ここで展開がなく、レフェリーがブレイクをかけた。

再開後、ハロンワの右バックスピンキックをかわしながら組み付いたラ・インジェが、またもグラウンドに持ち込んだ。サイドからニーオンザベリーへ、凌ぐハロンワの顔面にヒジを落とすラ・インジェ。暴れるハロンワを抑え込み、ノースサウスへと移行したが、サイドに戻るとハロンワがブリッジで立ち上がろうと試みる。ラ・インジェもすぐさまサイドバックに移り、ハロンワの顔面にパンチを連打。ガードに戻したハロンワにヒジを落とす。さらにラ・インジェがパウンドを連打したところでラウンドが終了した。

最終回、ハロンワが右ストレートから右カーフキックへとつなげる。それでも前に出てくるラ・インジェに、パンチの連打から右バックスピンエルボーを当てる。離れたラ・インジェは、ハロンワの右ストレートをかわしてダブルレッグでテイクダウンした。そしてすぐにハーフガードの状態に持ち込み、頭をつけてパンチを上下に散らす。さらに足を抜いてパスに成功したラ・インジェは、サイドからしっかりと抑え込む。ラ・インジェはテッポウのような形でスイープを狙うも、ラ・インジェが耐えてノースサウスで抑え込んだ。

サイドに戻ったラ・インジェ、亀になるハロンワの横に回りながら再びサイドに。相手の左腕を抑えながらパンチを落とし、マウントを狙うもハーフに戻された。しかしすぐにパスしたラ・インジェはサイドポジションをキープ。ハロンワも下から左ヒジを返すも、形勢逆転には至らない。とはいえラ・インジェも一つのポジションでは抑え込みきることができず、サイド、ノースサウスから相手がハーフに戻すとパスを狙うという展開が続き、最後までラ・インジェふぁトップをキープして試合を終えた。

裁定は、1人のジャッジがフルマークをつけるユナニマスでラ・インジェが勝利した。


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Brave CF BRAVE CF58 MMA MMAPLANET o キック マルチン・バンデル ルイス・フィリッピ・ディアズ

【BRAVE CF58】ディアズのサブミッションは不発――TDに勝るマルチン・バンデルがドミネイト勝利

<スーパーウェルター級/5分3R>
マルチン・バンデル(ポーランド)
Def.3-0:29-27.29-28.29-28.
ルイス・フィリッピ・ディアズ(ブラジル)

ガードを固めるディアズが距離を詰めて、左のカーフキック。相手のパンチをかわしたバンデルが組みつき、ボディロックでケージに押し込みながらテイクダウンを奪った。立ち上がるディアズを、小外刈りで倒したバンデルは、そのままハーフガードを取ったディアズにパンチを落とす。起き上がろうとするディアズのバックを狙うバンデル、右足を差し込みシングルバックからパンチを当てつつ、右腕を差そうと試みる。

その右腕を抑えて腰を上げたディアズの右足を取ったバンデルは、シングルレッグに失敗するスクランブルでディアズのシングルレッグをスプロールしてバックへ。クルスフィックスで動きを封じられたディアズだったが、反転して立ち上がる。しかしすぐに組みつき、両腕を差し上げたバンデルが、またも小外刈りでグラウンドに持ち込み、マウントを奪取した。鉄槌とヒジを連打するバンデルに対し、ディアズがケージキックで立ち上がった。

2R、ディアズが左ボディブローから右フックに繋げる。続けてパンチで攻め立てるディアズに対し、動きが止まったバンデルがマウスピースが飛んだことをアピール。その瞬間、ディアズがワンツーを打ち込み、試合が中断された。再開後、バンデルが右の前蹴り。ディアズはワンツーから右の飛びヒザでバンデルをケージまで追い込む。しかし前に出たバンデルが、ダブルレッグでディアズに背中を着かせた。

フックガードのディアズの顔面を抑え、足を一本越えたバンデルは、右腕を差して抑え込む。下から両腕で相手を抱え込むディアズ。バンデルは左前腕をディアズの顔面に押し付けつつ、右の拳を散らしながら左ヒジを落とした。そして上半身を起こしたバンデルだが、すぐにディアズが下から抱え込む。ボディにも右ヒジを落としつつ、ディアズが逆側へパスしながら肩固めを狙うも、ディアズが防ぐ。エビを打つディアズを抑え込み、バンデルがトップをキープし続けた。

最終回、ディアズがいきなり左飛びヒザ蹴りが、バンデルの顔面にヒット。サークリングするバンデルは、ディアズの左アッパーに合わせてシングルレッグで組みつくも、これは足を抜かれた。ディアズは左ジャブ、さらに右のカーフキックを当てる。右ハイはかわされたが、大きなパンチでバンデルをケージに追い込んでいく。ディアズは右ストレートを放つも足を滑らせてバランスを崩す。しかしバンデルは打撃を返さない。

明らかに手数が少ないバンデルに対し、プレッシャーをかけ続けるディアズ。ここで飛びつくが、足を滑らせて尻もちをついてしまう。すぐに立ち上がってプレッシャーをかけ続けるディアズ、バンデルがダブルレッグを狙うも、それをスプロールしつつバンデルの右腕に腕十字を仕掛けた。これは潰され、レフェリーにブレイクをかけられたか、両者が立ち上がってスタンドで再開するとすぐに、バンデルがシングルレッグで組みついたが、倒せず試合を終えた。

飛びヒザをもらったシーンを除けば、バンデルがドミネイトしたように思われた試合。裁定もユナニマスでバンデルの勝利を支持した。


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Brave CF BRAVE CF58 MMA MMAPLANET o アクセル・ソラ チャン・ユンソン

【BRAVE CF58】チャン・ユンソンの前進をパンチと組みで完全にコントロールしたソラの判定勝ち

<77キロ契約/5分3R>
アクセル・ソラ(フランス)
Def.3-0
チャン・ユンソン(韓国)

サウスポーのソラに対し、距離を詰めるチャン・ユンソンが右ロー。バランスを崩したソラは立て直して右ジャブを突くも、プレッシャーに押されてケージを背負う。チャン・ユンソンの右ローに左ストレートを合わせたソラだったが、ローを受けてバランスを崩す。左手を伸ばし、ソラの右ローを捌いたチャン・ユンソンは、ソラが前に出て来ると右ストレートを狙った。対する空も左フックを返したものの、チャン・ユンソンの顔面には届かず。しかしソラの左ストレートと左ミドルは鋭い。次第に体勢を整えてきたソラ、チャン・ユンソンは相手をケージに追い詰めていくも、詰め切れない。ソラが左ストレートを連打で繰り出す。

チャン・ユンソンの左フックをかわしたソラが組みつき、右腕を差し上げて相手をケージに押し込んだ。チャン・ユンソンも右腕を差し込み押し返すも、ケージ際を脱することはできず。ソラが左足へのシングルレッグに吉変えたが、倒せないとみるや右スピニングバックフィストを見せながら離れた。そのソラを追うチャン・ユンソン、再びソラにケージを背負わせたが、有効打はなかった。

2R、ソラが前に出てジャブ替わりに左ストレートを見せる。チャン・ユンソンは右ストレートを放つも、打ち終わりにソラの左ローが当たる。リズムをつかんだかソラは左右に動きながら左ストレート、そしてパンチの連打に繋げる。対するチャン・ユンソンも右で迎え撃つ。チャン・ユンソンの左ジャブに左ストレートを合わせたソラ、ここで組みつくがチャン・ユンソンが右腕を差し上げる。いったん離れたソラがダブルレッグへ。チャン・ユンソンに尻もちを着かせ、相手の足を畳んでチャン・ユンソンを背中からケージに押し込む。立ち上がるチャン・ユンソンをボディロックで押し込んでいくソラ。ハイクラッチに切り替えて、再びグラウンドに持ち込んだ。

ソラはチャン・ユンソンの左足を挟み、ボディロックで押し込む。立ち上がったチャン・ユンソンは、投げを打つもテイクダウンは奪えず。ソラのシングルレッグをスプロールするが、ソラがダブルレッグに切り替えてチャン・ユンソンに尻もちを着かせた。ケージに背中を着けて、右のオーバーフックから立ち上がったチャン・ユンソンが、左腕を差し上げつつシングルレッグへ。ハイクラッチで組み、そのままケージに押し込み続けた。

最終回、ワンツーで距離を測るチャン・ユンソン。ソラはガードを固めながら相手の様子をうかがう。ソラの左ストレートをかわしたチャン・ユンソンだが、パンチを返すこはできない。相手にケージを背負わせるチャン・ユンソン、ソラは左右に動いて的を絞らせず。左ストレートから、右をもらいながら左ローを放ったソラに対し、チャン・ユンソンがパンチの連打でソラをケージまで追い詰める。

スタンスを広くとったソラは、左右に動きながら左ストレートと右フックを見せる。前に出て左ローを当てるソラ。チャン・ユンソンも距離が近くなるとパンチで相手を懐に入れさせず、ダブルレッグへ。さらにシングルに切り替えるも、ソラがスプロールしてスクランブルからチャン・ユンソンに尻もちを着かせた。ケージ際で相手の足を畳み、背中まで着かせるソラ。ボディロックでバックに回り、立ち上がるチャン・ユンソンをケージに押し込んでコントロール。チャン・ユンソンは立ち上がり、正対するも逆転はならなかった。


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【BRAVE CF58】計量終了 キム・テキュン欠場でメインでイ・ランジェが極真出身のハロンワと対戦

【写真】南アフリカからハロンワ、彼以外にフィリピン、ブラジル、ポーランド、ベルギー、サウジアラビア、シンガポール、イタリアからsン種が集まる。国際戦がBRAVEの特徴だ(C)BRAVE CF

30日(土・現地時間)に韓国はインチョンのインチョン・サムサン・ワールド体育館で開催されるBRAVE CF58の計量が行われている。

今大会、メインで韓国人エースのキム・テキュンがロマン・ボガトフと対戦予定だったが負傷欠場となり、メインは元Road FCミドル級王者ラ・インジェが南アフリカのミズワディレ・ハロンワと対戦することとなった。


ハロンワは2020年11月以来の実戦で、2021年はONEに参戦中のボカン・マスンヤネと同様に南アフリカからの出国が叶わず、試合機会を失していた。

リモ取材で締めは「押忍」だった

キャリア6勝1敗のハロンワのベースは極真空手で、父親が極真の2段の空手家だった。

9歳から20歳まで極真を学んだハロンワは「極真で身に着けたタイミングとスピードはMMAでも生きている。顔面パンチがないことで極真空手を軽視する向きがあるけど、ボクシングを学び顔面パンチが打てるようになると極真で学んだことが生きてくるんだ。それに僕にカーフキックは効かないよ。あの蹴りがきても、極真空手家はカットできる」と今回の試合前の取材で語っている。

BRAVE CFで国際的な舞台を踏んだハロンワは「南アフリカでMMAファイターとして生きていくことは難しい。好きだから戦うという状況なんだ。でもBRAVE CFと契約したことで、家族を食べさせることができるようになった。BRAVEは世界中をサーキットしている。今回、韓国で韓国のベストファイターと戦える。今後も色々な国で、その国のベストファイターと戦っていきたい」と言う。

今回のメイン出場に向けて「タフだ。Road FCのチャンピオンで根性がある。でも、僕の方が上だ。全てで上回っている。この試合で僕は名前をあげる。タフな相手、タフな試合を望んでいる。タフな相手とダンスをして楽しむんだ」と笑顔を見せたハロンワ。極真で養ったスピードとタイミングが韓国で炸裂するか見ものだ。

■視聴方法(予定)
4月30日(土・日本時間)
午後5時00分~ BRAVE TV

■BRAVE CF58 計量結果

<ミドル級/5分3R>
ミズワディレ・ハロンワ:84.3キロ
ラ・インジェ:84.05キロ

<スーパーウェルター級/5分3R>
マルチン・バンデル:79.65キロ
ルイス・フィリッピ・ディアズ:78.1キロ

<ライト級/5分3R>
ロランド・ディ:70.45キロ
オ・テホク:70.3キロ

<スーパーライト級/5分3R>
マチェク・ギエルシェウスキー:75.05キロ
イッサ・イサロフ:74.9キロ

<67キロ契約/5分3R>
ヴァルテル・コリアンドロ:67.0キロ
パン・ジェヒョク:66.75キロ

<フェザー級/5分3R>
アブドゥラ・アルクァフタニ:66.2キロ
チョン・ヨンス:66.05キロ

<77キロ契約/5分3R>
アクセル・ソラ:76.7キロ
チャン・ユンソン:76.65キロ

<フライ級/5分3R>
シャン・シンカイ:56.68キロ
イ・チャンホ:57.02キロ

<女子アトム級/5分3R>
ジリアン・ゴウ:47.2キロ
ホン・イェリン:47.52キロ

<ヘビー/5分3R>
イム・ジュンス:120.15キロ
キム・ミョンワン:117.7キロ

<フェザー級/5分3R>
ユ・ジュサン:65.85キロ
オ・ドゥサップ:65.9キロ

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【BRAVE CF58】育成路線も国際戦。ビジネス度外視、キム・テキュンの相手は元UFCロマン・ボガトフに

【写真】キャリア12勝1敗のボガトフ。キム・テキュンは9勝0敗だ(C)BRAVE CF

10日(日・現地時間)、BRAVE CFが30日(土・同)に韓国はインチョンのインチョン・サムサン・ワールド体育館で開催するBRAVE CF58のメインで、同国のエースといえるキム・テキュンがロマン・ボガトフと対戦することが発表されている。

ロシアのウクライナ侵攻に関して、対ロ経済制裁に加わる韓国はロシア側からも非友好国リストに挙げられている。とはいえ欧州、米国、日本と同様に韓国の国際企業の本音もロシアとの関係を維持したいことには変わりない。

そんななかキム・テキュンの相手がロシアのボガトフに決定──The Beast Championshipとの共同開催ながら、BRAVEの本気度が伝わってくるメインだ。


ボガトフはM-1ライト級王者からUFCに進出も、レオ・サントス戦でグラウンドでの頭部へのヒザ蹴りで2Pのマイナスを含め、アイポークなど反則もあり1度の判定負けでリリースされ、BRAVE CFを新天地に選んだ。

BRAVE CFでは昨年1月に11勝1敗(※当時)のナルザン・アキシェフ戦では初回にバッククラブからRNCを取られかけるピンチをしのぎ、テイクダウン&コントロールで逆転勝ちを収めた。第2戦は6月のアブドゥルムタリプ・ギエルベコフ戦。バーレーンのKHK MMA所属のダゲスタン人ファイターを相手に、初回に打撃に圧倒され2Rもスピニングバックフィストでダウンを喫しながら、判定勝ちを収め現時点で2連勝中だ。

キム・テキュンもアキシェフ戦で初回にフックを被弾してダウンを奪われており、そこからの逆転勝ちしているだけに実力は伯仲しているか。いずれにせよ、キム・テキュンはいかにテイクダウン狙いを切り続けることができるか。

今時珍しく、ブレイクが余り入らないBRAVE CF方式のレフェリングが韓国でも見られるのであれば、勝負の鍵はその一点に集約されるといっても過言でない。

そんなキム・テキュン✖ボガトフのフェザー級戦は、バッバ・ジェンキンスの返上したベルトを巡り、年内には対戦もあり得ると見られていた。その両者が、タイトルを賭けることなくインチョンで相対する──望外な一戦ともいえる。

実のところBRAVE CFではキム・テキュンの対戦相手に日本人ファイターとも交渉していたが、複数回マルチイヤー契約がまとまらず今回は実現しなかった。BRAVE CFに必要なのはBRAVE CF内におけるストーリー創りで、王者がUFCへ──というフィーダーショー的な参戦を求めてない。それだけに日本人ファイターの参戦は実現しなかったが、キム・テキュン✖ボガトフは彼らのポリシーに則したマッチアップといえる。

この他、韓国から出場がアナウンスされていた4選手のカードも明らかとなっている。元Road FCミドル級王者のラ・インジェは南アフリカのミズワディレ・ハロンワと戦う。

2020年11月のドミニク・ショーバー戦以来、1年5カ月振りの実戦復帰となるハロンワはキャリア6勝1敗、唯一敗北を喫した相手は現UFCのカムザット・チマエフだ。チマエフのテイクダウン&コントロールに屈したが、ハロンワはワンツーからスピニングバックフィストでのKO勝ちもあるアグレッシブなストライカーだ。

スピニングバックフィストで勝利した際には、回転弾を受けた相手の意識が跳び、足がふらつく状態から倒れるまでの1秒もない間に2発、3発と追撃のパンチを入れている。勝負時を逃さないハロンワ、その殺傷能力の高さはラ・インジェにとっても非常に怖い相手となるだろう。

大ベテラン=イム・ジュンスは、同じ韓国からヘビー級の新鋭キム・ミョンワンと戦う。39歳、26戦目のイム・ジュンスに対し、キム・ミョンワンは24歳で戦績4勝1敗と、世代交代マッチの様相を呈している。

昨年6月にDouble GFCで女子アトム級王座決定戦に出場したホン・イェリンは、バリ在住のシンガポール人ファイター=、ジリアン・ゴーと戦う。この対戦も一度は日本の老舗プロモーションでベルトを巻いていたベテラン人選手に声が掛けられたが、経験値が違うという理由で見送りに。経験の差が論じられるのはK-MMAの慣わしとは考えにくく、BRAVE CF本体の意向と思われる。

「ネームバリュー、戦績は問わない。BRAVE CFが育てる」と言うモハメド・シャヒドBRAVE CFの方針に則したケースでは、キャリア3勝0敗1分のチョン・ヨンスが、サウジアラビア人ファイターで4勝0敗のアブドゥラ・アルクァフタニと戦うフェザー級マッチ。そしてロ2戦目のチャン・ユンソンの2勝0敗のフランス人選手アクセル・ソラと戦う(※ソラはIMMAFなどアマで19勝5敗のキャリアがある)77キロ契約戦、この2試合などは育成路線と捉えることができる。

この他、既報の通りマルチン・バンデル✖ルイス・フィリッピ・ディアズ、ミハイル・コートルツァ✖マチェク・ギエルシェウスキ、ロランド・ディ✖オ・テホクが組まれるBRAVE CFにとって初の韓国大会。

タイトルを巡る戦い、育成路線ともに国際戦が組まれており──いかにもーレーン王国が司るMMAイベント、ビジネス度外視、新しいMMAワールドの構築を目指す戦い模様が繰り広げられそうだ。

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Brave CF BRAVE CF58 DEEP K-MMA MMA MMAPLANET o ONE RIZIN ROAD FC Road FC59 Road FC60 YouTube イ・ジョンヒョン キム・スーチョル クォン・アソル ジャン・イクファン パク・ヘジン ヘジン ボクシング ムン・ジェフン 小野島恒太 山本聖悟 秋山成勲 藤田大和 誠悟

【Road FC60】キム・スーチョル✖パク・ヘジン=タイトル戦&リベンジ。山本誠悟も6勝0敗のホープと対戦

【写真】序盤は攻勢だったスーチョルは、初回の一本負けに呆然としていた(C)ROAD FC

韓国のROAD FCが4日(月・現地時間)、5月14日(土・同にテグ広域市のテグ体育館でRoad FC60の開催と対戦カードの発表を行っている。

昨年9月以来、実に8カ月振りのイベントでは前回大会の再戦、Road FCフェザー級選手権試合=王者パク・ヘジン✖キム・スーチョルが組まれた。前回、両者は王座決定戦で戦い左フックでダウンを喫したキム・スーチョルが、パク・ヘジンのギロチンに下っている。


このフェザー級以外にバンタム級もタイトル戦=王座決定戦が組まれた。韓国MMA界の未来といっても過言でなかった完成度の高さを誇るキム・ミンウは、パンデミック発生前の2019年11月を最後に防衛戦を行っておらず、契約満了を迎えて王座返上に。

「長かった」とSNSに投降したキム・ミンウの今後が気になる一方で、彼の返上したベルトを賭けて5月大会ではムン・ジェフンとジャン・イクファンが戦うことになった。

ともにキム・ミンウに敗れている元タイトル・コンテンダーで、新鮮味は欠けるが現有勢力のなかで実績重視でタイトル戦に抜擢されたという見方もできる。

さらに山本聖悟がキム・ソンオの名でイ・ジョンヒョンと戦うフライ級マッチも明らかとなっている。

山本もコロナ禍でプサンから帰国し、DEEPとRIZINへの出場がROAD FCから認められているなかで兄と慕う秋山成勲プレゼンツのRoad to ONEにも出場──も、村元友太郎、藤田大和、小野島恒太に敗れ3連敗中だ。

対戦相手のイ・ジョンヒョンは、コロナ禍でRoad FCがAfreeca TVと共催してきた寝技限定のモディファイドMMAルールで経験を積み、Road FC59でのKO勝ちと合わせて現在6勝0敗のホープだ。とはいえ、その対戦相手は無名の選手ばかりだったので現地ではイ・ジョンヒョンにとって初試練到来という風にも捉えられている。

山本として、実戦だけでなく練習で経験してきた殴り合い上等でないMMAを消化し、いかに打撃の強さを見せるか。この2年間を確認する試合といえる。

また今大会ではボクシング戦が組まれ、クォン・アソルがソル・ヨンホと拳を交える。ご存知、元Road FCライト級王者のクォン・アソルに対するソル・ヨンホは──これもAfreecaとRoadが手を組んで展開したネット配信によるリアリティTV=ファイトクラブの優勝者で、もとは釣りを題材としたYoutuberとのこと。

この試合を組むことに、現地のメディアも賛否両論となっており、真っ向から批判している専門媒体もあるようだ。

1月のRoad to BRAVE後、急激なコロナ拡大が影響したか、音無しの構えだったK-MMA界。しかし4月はBRAVE CF58の前日にAngel’s FC、5月にはこのRoad FC60 以外もDouble GFCのイベントも控えており、ようやく賑やかさが戻って来そうだ。

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【BRAVE CF58】サブミッション・ファンタジスタ。後ろ三角&スロエフストレッチのディアズに注目!!

【写真】注目は──このマルチン・バンデルと対戦するルイス・ディアズ。K-MMA界でいち早く国際戦を再開させたのがBRAVE CFというのも興味深い(C)BRAVE CF

1日(金・現地時間)、BRAVE CFが4月30日(土)に韓国はインチョンのインチョン・サムサン・ワールド体育館で開催するBRAVE CF58の対戦カード第1弾となる3つの国際戦を発表している。

そのなかには今大会は現地のThe Beast Championshipとのコ・プロモートとなるが、BRAVEのナンバーシリーズらしく韓国選手が名を連ねていないカードが2試合含まれている。


それがBRAVE独自の階級=スーパーウェルター級(175ポンド=79.3キロ)でポーランドのマルチン・バンデル✖ブラジルのルイス・フィリッピ・ディアズ、スーパーライト級(165ポンド=74.8キロ)ではモルドバのミハイル・コートルツァ✖バンデルと同じポーランドのマチェク・ギエルシェウスキーという2つのラインナップだ。

バンデルは昨年9月のBRAVE CF54=ポーランド大会でプロモーション・デビューを飾ったキャリア20勝7敗1分という同国の雑草ファイターだ。対して、ディアズは3月のバーレーン大会で計量失敗となり、対戦相手のヌルスルタン・ルジボエフがキャッチウェイト戦を了承せず、試合が流れ失地回復のファイトとなる。

修斗ブラジルのウェルター級王者でもあるディアズは、この他Cidade da Luta(シダージ・ダ・ルタ)でもウェルター級のベルトを巻いているブラジル国内のトップにある実力者といえる。戦績は14勝3敗でフィニッシュは10を数え、修斗ブラジル王座を奪取した際にはバッククラブから道着の襟のごとく足を首に絡みつかせ後ろ三角を取りつつ、さらにスロエフ・ストレッチのように足を引き寄せた複合技でタップを奪うちうサブミッション・ファンタジスタ振りを見せている。

24日のPOUNDSTORMで中村倫也と戦うアレアンドロ・カエタノと同門のディアス──今回こそは、体重をしっかりと落としてBRAE初陣に臨んでほしい。

ポーランド人でもバンデルと違い北アイルランド在住のギエルシェウスキーはBRAVEでの活動も3年目、今回が6試合目(※3勝2敗)となる。一方モルドバのコートルツァは、ウクライナのキエフを拠点としていたWorld Warriors FCのウェルター級王者だった選手で、キャリア13勝2敗だ。タイトルンコンテンダーとしてBRAVEと契約も、初戦で躓いたコートルツァは連敗は許されないインチョン決戦だ。

この他、韓国人選手絡みではライト級でフィリピンのロランド・ディとオ・テホクのマッチアップが決まった。ホ・テホクは2011年11月にUAEW14でホナウド・ザゴに勝利して以来の実戦で、同じ中東ベースのBRAVEに転じてのファイトとなる。

この他、韓国勢としてはUFCで漢江の奇跡といえるライトヘビー級4連勝中のチョン・ダウンが喫した2つの敗北のうち、1人の勝者であるキャリア17年のベテラン=イム・ジュンス、元Road FCミドル級王者のラ・インジェ、TOP FCからONE Warrior Series~Zeus FCと無敗の6連勝中のイ・チャンホ、昨年6月にDouble GFCで女子アトム級王座決定戦に出場したホン・イェリンが、キム・テキュンに続き初のBRAVE韓国大会に出場することが決まっている。

気になる日本勢だが、BRAVEの契約方針、あるいは対戦相手のキャリアが見合わず現時点までサインに至っていない。現状、フェザー級、ライト級、女子アトム級で交渉がまとまらず、バンタム級に出場枠が残されているようだが、果たして……。

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【BRAVE CF58】BRAVE CF韓国大会で、デビュー以来9勝負け無しのキム・テキュンが凱旋マッチ

【写真】キャリア9勝0敗、キム・テキュンが凱旋帰国を果たす(C)BRAVE CF

27日(日・現地時間)、BRAVE CFが4月30日(土)に韓国のインチョンで開催するBRAVE CF58にキム・テキュンが出場することを発表している。

BRAVE CFにとって25カ国目のイベント、初めての東アジアでの大会は現地のThe Beast Championshipの協力により行われる。


そんな大会でいの一番に出場が明らかとなったキム・テキュンは2017年にTop FCでプロMMAをデビューし、2018年にはDouble GFCでメインカード出場。キャリア5勝0敗の時に代役出場でBRAVE CFと契約を果たすと、ブラジル人のエリッキ・ダ・シウバ、メキシコ人のアルトゥロ・チャベス、スイスのフセイン・カジマゴマエフ、カザフスタンのナルザン・アキシェフを相手に4連勝を達成している。

カジマゴマエフは7勝0敗同士の新鋭対決、アキシェフは11勝2敗でカザフ・メジャーといえるオクタゴン・リーグMMAのフェザー級王者──そんな2人の未知強を相手にし前者にはTKO勝ち、後者には初回にフックでKO負け寸前に追い込まれながら、逆転で判定勝ちを手にしている。

アキシェフ戦はBRAVE CF 2021 Awardのベスト・ファイト・オブ・ジ・イヤー、キム・テキュン自身も年間MVPのノミネートされていた。昨年を飛躍の年としたキム・テキュンは、2022年に中にフェザー級タイトル挑戦が確実視されている。しかし、前王者バッバ・ジェンキンスのPFL転向に伴い空気となったベルトを争うロマン・ボガトフはロシア人で、現状では今後の参戦に関して不透明だ。

追い込みを掛けた時のヒザ蹴りを母国のファンに披露することがデキるか、非常に楽しみなキム・テキュンの凱旋帰国だ。タイトル挑戦に向け、母国で誰と戦うことになるのか正式発表を待ちたい。

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【BRAVE CF58】4月30日、韓国インチョンでBRAVE CF開催。あるか、日本人選手の出場!!

【写真】中東バーレーンが本拠地のBRAE CFがついに東アジア──韓国に進出を果たす(C)MMAPLANET

BRAVE CFが4月30日(土)に韓国はインチョンでBRAVE CF58 が開催されることが発表されている。

BRAVE CFによると韓国は彼らにとって26番目のイベント開催国となっているが、日本の感覚でいえばイングランドと北アイルランドは大英帝国に見なされ25カ国目になる。


いずれにせよ、これまでインド、バングラディシュ、カザフスタン、フィリピンと南アジア、中央アジア、東南アジアでイベントを開いてきたBRAVE CFにとって初の東アジア進出となる。

各国に進出する際にはローカルプロモーションとの共同プロモーションという形をとってきたBRAVE CFだが、今大会もTBC(The BEAST Championship)が現地を仕切ることになっている。

そのTBCは1月7日にRoad to BRAVE KOREAを開催しており、そこで勝利した選手たちの出場は確実視されているが、まだカードは明らかになっていない。

そんななかRIZIN TRIGGER出場予定選手、負傷欠場中の選手が交渉相手だったこともあり、話はまとまっていないが複数名の日本人ファイターが話し合いのテーブルに就いている。それも男女・日本のプロモーションでタイトルに絡んでいた選手が中東MMAの雄が見定めたターゲットだという。果たしてBRAVE CF韓国大会で森山壱政以来、2人目の日本人BRAVE CFファイターが生まれるのか──見ものだ。

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