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【ONE FF22】アナトリ―・マレキン、場外逃避をはかるアージャン・ブラーをパウンドアウト。王座統一

<ONE世界ヘビー級(※102.01キロ)王座統一戦/5分5R>
アナトリ―・マレキン(ロシア)
Def.3R2分47秒by TKO
アージャン・ブラー(カナダ)

インローからボディ、右アッパーを見せたマレキンが組んで、ヒザをボディに放つ。ブラーはヒジを見せて離れるが、マレキンが圧を掛ける。組んですぐに離れたブラーに対し左を当てたマレキンが、ボディショットから前蹴りで腹を攻撃する。ロープ&コーナーを背負ったブラーは、首相撲からヒザ蹴りを腹に受ける。

マレキンは右ストレートを入れ、右カーフに続ける。右の蹴りを掴んだブラーだが、テイクダウンはできず右で殴られる。さらに暫定王者は左フックを繰り出し、右ストレートへ。正規王者もジャブを返すが、コーナーに追い込まれ状態で右ボディを被弾する。飛び込んで顔面からボディを狙うマレキンは、さらに左右のフックを振るうが当たりは浅い。右のパンチに組んで、体を入れ替えたブラーがケージにマレキンを押し込むも、自ら離れる。

カーフを蹴るマレキンはジャブを被弾しても、右ボディショットを放ってペースを譲らない。終盤、左手を伸ばし、ステップを踏まずに止まったマレキンに対し、ブラーは手を出すことができなかった。

2R、グローブを掴むなと激しい表情で詰め寄ったマレキン。一旦離れて試合が始める。マレキンがジャブから右前蹴り、左リードフックを打つ。ボディを殴られ続けるブラーは、左ジャブを顔面に受け、右を返す。パンチの交換のなかで、ボディを続けるマレキンだが、ブラーも動きを止めることはない。

とはいえ組んでもテイクダウンができないブラーは、手数で圧された展開が続く。コーナーに詰まり、右に回ったブラーは口が開いてきたか。鋭い右ボディショットのマレキンは、ダーティーボクシングでアッパーの応酬から右を当てる。続くクリンチも自ら離れたブラーは左フックを打たれる。ジャブに左ボディを返したマレキン、さらに右ボディを入れる。ブラーはジャブを伸ばして回ると、右フックをテンプル付近に被弾する。ボディと顔面を混ぜてラッシュをかけるマレキンは、クリンチでヒザをボディに突き刺す。

ブラーも左右のボディフックを返すもマレキンが左ジャブを当て、右ボディをヒットさせる。ボディアッパーを受け続けたブラー、ここまでリードを許しているが、マレキンのスタミナもどこまで持つのかも、勝負の行方を左右するだろう。

3R、すぐに距離を詰めるマレキンは右を空振りした直後に左ミドルを蹴る。さらに左を当て、コーナーに詰まったブラーにパンチの猛攻を仕掛ける、ついに頭を振って対応するブラーはヒザを腹に受け、ついにはがぶってグラウンドに持ち込まれる。上を向きつつ、ロープの外に出たブラーは、レフェリーに中央に戻される。

再開後、シングルに出たブラーのバックに回って殴るマレキン。コーナーまで移動したブラーは亀で外に出てイエローを提示される。リング中央で、背中をつかされたブラーはパンチに背中を見せ、体を伸ばしたまま動かなくなる。パンチを続けたマレキンが圧勝でヘビー級王座を統一した。


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MMA MMAPLANET o ONE ONE FF22 シャミル・エルドラン ファン・ロン

【ONE FF22】シャミル・エルドラン。TD&恐怖のヒザ連打。最後はスタンド、三日月蹴りでKO勝ち

【写真】初回は必死で粘ったファン・ロンだったが……。エルドランのグラウンド・ニーは、戦意喪失していてもしょうがないえげつなさだった(C)ONE

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
シャミル・エルドラン(トルコ)
Def.2R0分27秒by KO
ファン・ロン(中国)

サウスポーのエルドランが、軽く左ミドルを蹴る。ジャブを見せて組みついたエルドランは簡単にテイクダウンを奪い、今度はイージーにパスを決める。鉄槌で殴られたファン・ロンは足を戻し、強引に腕関節を狙うが振りほどかれる。ヒール狙いのファン・ロンに対し、左のパンチを入れたエルドランが足を畳んで足関を防ぐと、ニーシールドを簡単に越えてサイドを取る。ヒザ蹴りを肩口に入れ、ニーインから右のパウンドを打ち込むエルドランのヒザが頭部、顔面を襲う。

ファン・ロンは右ヒザを連続で入れ、頑強なニーインベリーから左のパンチ、右の鉄槌を打ち込む。ついに背中を見せたファン・ロンだが、ここから前転してヒザ十字を仕掛ける。ここも対応したエルドランはパス、サイドでヒザを3発蹴り込む。必死に右腕を差しに行くファン・ロンがバタフライガードも、左右の拳を打ちつけられる展開が続く。残り1分、パンチからエルボーを落とすエルドランがヒザを頭部に連続で蹴り込む。ワキ腹にエルボー、顔面をガードで固められてもMMAグローブの上からスレッジハンマーのエルドランが、初回を圧倒した。

2R、右目の下が大きく腫れあがったファン・ロンは左ミドルを蹴られ、右ボディストレートを伸ばす。左ストレートから左ハイ、そして左ミドルを蹴るエルドランが左三日月から、左ストレートへ。このミドルが効いたファン・ロンが、ロープ際まで下がるとレフェリーが試合を止めた。


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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FF22 YouTube アナトリ―・マリキン オンラ・ンサン ファン・ロン ブランドン・ベラ ルンピニー

【ONE FF22】ONE金曜ファイトで世界ヘビー級王座統一戦。第1試合出場のシャミル・エルドランに要注目!!

【写真】メイン以上!?に注目は、第1試合。シャミル・エルドアンのONEデビュー戦だ (C)ONE

本日23日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニースタジアムでONE Friday Fight22が開催され、MMAが2試合組まれている。

11試合中、MMAは2試合とムエタイ濃度が高いルンピニー大会ではあるが、例え2試合といえども今大会で組まれたMMAマッチは、ムエタイ9試合に匹敵するといっても過言でない要注目の顔合わせだ。


7試合目に組まれたのは、ONE FFで初のMMA世界戦=ONE世界ヘビー級王座統一戦だ。正規王者アージャン・ブラーと暫定王者アナトリ―・マリキンがついに3度目の正直で相対する今回の1戦は、ブラーにとって2年前の5月にブランドン・ベラを破って以来の実戦復帰となる。

本来はベルトを巻いた4カ月後にマレキンの挑戦を受ける予定だったが、ブラーの負傷でキャンセルされ翌2月にマレキンは暫定王座決定戦で勝利してベルトを巻いた。そのマレキン、昨年12月にライニエ・デリダーの持つライトヘビー級王座に挑戦すると初回でパウンドアウト、ヘビー級では暫定王座、ライトヘビー級で正規王座のベルトを巻くというユニークな2階級制覇を成し遂げた。

その後、今年の3月のシンガポール大会で両者の対戦がアナウンスされたがキャンセルされ、ようやくタイのリングで両者が相対することとなった。

この勝負の鍵を握るのは、ずばりブラーの心身両面でコンディションといえる。スタイルマッチアップ的にマレキンはスピードも打撃の破壊力もあるファイターだが、ブラーは実は立ち技で間合いを取るのが絶妙で、カナダのトップレスラーだっただけにTD能力は攻防とも長けている。

マレキンが打撃に特化して接近戦を仕掛けると、テイクダウンの餌食になる可能性は高い。とはいっても打撃を見せてから組みにいってもクリーンテイクダウンを奪うことは簡単ではない。ただし、それはブラーが本来の力をリングの上で発揮できた場合に限られる。

とはいえ心身ともに万全の状態でもブラーのジャブ&テイクダウンスタイルがマレキン相手には簡単にハマることもなく、タフファイトとなって然りだっただけに長期ブランクの影響は必ず出てくるはずだ。繰り返すことになるが、この王座統一戦は、今現在のブラーのモチベーションがベルトの行方に関して大きく影響を及ぼすことになるだろう。

この世界戦以上に勝るとも劣らない注目ファイターが、第1試合に登場する。それがシャミル・エルドアンだ。MMA戦績8勝0敗、4つのフィニッシュ勝利と4つのドミネイト判定勝ちというレコードの持つ、トルコ国籍のファイターはダゲスタンのキジリュルト生まれの32歳だ。

ジュニア時代に世界王者になっているエルドアンのフリースタイルでワールドクラスレスラーでもあった。レスラー生活のピークは、2014年にウズベキスタンのタシケントで開催された世界選手権。97キロ級に出場したエルドアンは世界王者のレザ・ヤダーニを準決で下すアップセットを見せ、3位決定戦でもパンナム王者のキューバ人レスラー=ハビエル・コルチナを下し銅メダルに輝いた。

しかし、エルドアンはドーピング検査でスタノゾロールが検出され、2年間の出場停止処分を受けてしまう。これ以前にMMAを1試合だが経験していたエルドアンは、出場停止が機会になったのかは不明だが、2016年から2017年にかけて本格的にMMAを戦うようになり4連勝を達成している。2018年には再びレスリングシーンに戻るも国際的な舞台でコレといった成績を残すことなく、2021年よりEagle FCでMMAを戦うようになると2試合連続フィニッシュ勝利を挙げている。

そんなエルドランの強味はレスリング一本槍のテイクダウン&コントロールファイターではなく、打撃戦に応じることができる点だ。伸びる左ストレート、接近戦ではヒジも使いこなすエルドランだが、逆にパンチやヒザを被弾しても打撃でやり返すというファイトを既に見せている。テイクダウンを切って殴るスタイルのファン・ロンを相手に、どれだけのインパクトを残すことができるか。オンラ・ンサンが巻き返しを見せ、デリダーもその腰の残ったベルトを全力で死守に掛かるだろうミドル級戦線。シャミル・エルドアンは依然として、層が薄い同階級を一気に活気づける存在が現れたかもしれない。

■放送予定
6月23日(金・日本時間)
午後9時30分~ ONE official YouTube

■ONE FF22MMA対戦カード

<ONE世界ヘビー級(※102.01キロ)王座統一戦/5分5R>
[正規王者]アージャン・ブラー(カナダ)
[暫定王者] アナトリ―・マリキン(ロシア)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
ファン・ロン(中国)
シャミル・エルドアン(トルコ)

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