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【Pancrase340】12・24を読む ベルトを賭けたバンタム級転向初戦、透暉鷹─01─「練習の質も上がった」

【写真】取材は12月16日に行われた。試合1週間前、初のバンタム級に向けてコンディションは良さそうだ(C) SHOJIRO KAMEIKE

24日(日)、横浜市中区の横浜武道館で開催されるPANCRASE340で、元フェザー級暫定KOPの透暉鷹が空位のバンタム級王座を賭けて河村泰博と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

パンクラスに年間MVPの制度があれば、間違いなく2022年は透暉鷹の年だった。3試合連続フィニッシュで暫定フェザー級KOPとなり、初の国際戦となった年末のパン・ジェヒョクは大苦戦となったものの判定勝ちを収めている。4戦全勝で迎える2023年は――なんと今回の試合が初戦となった。かねてよりバンタム級転向の話は出ていたものの、なぜ試合間隔が1年も空いたのか。そして階級変更の経緯と、バンタム級で目指すものを訊いた。


――MMAPLANETでは1年振りのインタビューとなります。

「どうも、ご無沙汰しています!」

――次はバンタム級転向第1戦となります。すでに減量に入っているかと思いますが、1年前にフェザー級での試合を控えていた時と顔つきが変わらないような……。

(C)1年前の透暉鷹

「今回は長い時間をかけて落としているので、減量も順調ですね」

――そもそもバンタム級に転向しようと思った理由から教えてください。

「やっぱりフレームを考えた場合、フェザー級だと海外の選手と比べて僕は小さいじゃないですか。海外の試合を目指すならバンタム級でやっていかないといけない、と思っていました。stArt JAPANで練習させていただいている日沖発さんからも『フレームを考えたらバンタム級じゃないか』とは言われていて。ただ、同時に『適正階級は人それぞれだから、まずは1回やってみてから考えたほうが良い』という話をしていました」

――そのように考え始めたのは、いつ頃でしょうか。

「しっかり考え始めたのは手術してからですね。いろいろと考え直す時間ができて、そこから食事の内容を見直したり――」

――え!? 手術というのは……。

「去年12月のパン・ジェヒョク戦が終わったあと、関節ネズミ(関節内遊離体)の除去手術をしたんです。実は以前から両ヒジに関節ネズミがあり、練習はできるけど、ふとした時にヒジが曲がったりとか――特に試合前は痛みが出ていました。お医者さんとも相談した結果、『両ヒジの関節ネズミが悪化しているので手術したほうが良い』と言われて。まず関節ネズミをしっかり治してから、海外の試合に向けて練習しようと決めたんですよ」

――そうだったのですね。手術をしたのは今年に入ってからですか。

「今年の2月に片方のヒジを手術して、もう一方は3月ですね。一度に両ヒジを手術してしまうと生活に支障をきたしてしまうので、3週間ぐらい空けて片ヒジずつ手術しました」

――3月に手術を終え、練習を再開するまでには時間が掛かりましたか。

「スパーリングを再開したのは、7月か8月ぐらいだったと思います。それまでは走ったり、何かできることをやっているという状態でしたね」

――それだけ練習の間隔が空いてしまうと筋量も落ちてしまったのではないでしょうか。

「筋肉も体力も落ちました。体を動かしていないから太ってしまいましたし。でも5月から管理栄養士さんと相談しながら、いろいろ食事の内容を変えながら身体をつくっていくと、体重も落ちていったんですよ。すると体が軽いほうが、練習の質も上がってきて」

――その時点ではバンタム級に落とすことを念頭に体重を落としていたわけですね。

「はい。通常体重もフェザー級で試合をしている時より3~4キロは落としました。もともとフェザー級の時は通常が74キロぐらいで。そこから3~4キロというのも、ちょうどフェザー級とバンタム級の差ぐらいですね」

――なるほど。ではフェザー級暫定王座の防衛戦、あるいは正規王者であったISAO選手との統一戦も、バンタム級転向により視野からは外れたということですか。

「今年に入ってから、まず海外で試合をしたかったんですよ。でもバンタム級初戦が海外となったら、減量やリカバリーも大変になってくるので。だから日本で――できればパンクラスで、バンタム級の試合を経験したいと思いました。でもISAO選手とのフェザー級王座統一戦はやりたかったです。ISAO選手に勝ってこそ、パンクラスのベルトを巻く価値があると思っていたので」

――ISAO選手がベラトールと契約し、ベルトを返上したために統一戦は実現しませんでした。そのISAO選手がベラトール再挑戦の1試合目で、イーブ・ランジュに敗れたことについて何か思うところはありますか。

「どうなんでしょうね……。僕がバンタム級転向を決めたあとの試合でしたし、統一戦でISAO選手と戦いたかった時とは、視ている感覚も違いました。だから対戦したい相手とかではなく一人の選手として視た場合でも、特に気にはしていないです。ISAO選手が負けたから世界との差が――なんて考えはなく、そもそも自分自身と世界の間に差があるので」

――他の誰がどう、ではなくご自身のことを客観的に考えることができているのですね。

「やっぱり世界のトップと戦うには、まだ実力が足りないです。そこは冷静に見ています。まだまだ経験が足りないし、やらないといけないことも多いので。でもそれは、自分の中に伸びしろがあるんだと思っています」

――現時点で、世界で戦うために何を伸ばさなければいけないと思いますか。

「一番はストライキングです。ずっと打撃の向上については取り組んできていて、次の試合も打撃がカギになってくると思います。特に打撃からテイクダウンするまでの距離感やタイミングといったところですね」

――距離感の面では、1年前のパン・ジェヒョク戦は相手の距離感に惑わされた末の判定勝利でした。

「やりにくい相手でしたね。相性という面では、すごく相性の悪い相手でした。試合をして『強いなぁ』と感じていましたし、そのあとグラジエイターのチャンピオンになっても驚きはしなかったです。自分も試合ではスタンドでペースを掴めず、手数を出せない。かといってパン・ジェヒョク選手は腰が重いので、なかなかテイクダウンもできない。でも海外に行けば、そういう選手はたくさんいる。だから、そんな時に自分がどうすれば良いのかっていう練習もやっています」

<この項、続く>

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BELLATOR Bellator301 ISAO MMA MMAPLANET o イーブ・ランジュ ベラトール

【Bellator301】ISAO、第二次サークルケイジ挑戦は判定負け。Bellator初勝利ならず

<フェザー級/5分3R>
イーブ・ランジュ(フランス)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
ISAO(日本)

1R、サウスポーに構える両者。ISAOが左のカーフを蹴る。ランジュがオーソドックスにスイッチするとISAOはインロー。ランジュは構えを細かくスイッチし、オーソドックからインローと右ミドル。ISAOは左ストレートをボディと顔に打ち分ける。

ランジュは右ストレートから左を返すが空振り。ISAOは左ミドルと左ストレート、ニータップで組みついて、右腕を差してランジュをケージに押し込む。ここからISAOは足をかけて投げを狙いつつヒザ蹴り。

ランジュはISAOをケージに押し込み、右を差し返すと、左手で足をすくうようにしてISAOを崩す。ISAOは半身になってスタンドをキープしようとするが、ランジュはバックについてテイクダウンを狙う。ランジュがスタンドでバックをとり、離れ際に左ハイを蹴ってラウンド終了となった。

2R、サウスポーのランジュが左ロー。右フックから左ミドルにつなげ、そこからワンツー。これでスリップダウンしたISAOだったがすぐにシングルレッグでテイクダウンする。ケージに身体を預けて立とうとするランジュだが、ISAOは寝かせてパンチを落とす。

ランジュはISAOが立ち上がると蹴り上げしつつ、一度はケージを使って立ち上がるが、ISAOがボディロックしてテイクダウンする。右手をついて立とうとするランジュ。ISAOはその右手を取って寝かせ、足を抜いてハーフガードへ。ここでしっかりトップキープしつつ、少しずつヒジを落とす。

3R、ランジュは2Rと同じように右を見せてからの左ハイ。ISAOは左ストレートを打ち、シングルレッグで組み付く。足を抜きつつ背中を見せるランジュを追いかけてテイクダウンするも、ランジュもスクランブルからダブルレッグに入って立ち上がる。

ISAOは左ストレートで飛び込んで右フック。オーソドックスに構えるランジュにニータップからケージに押し込んで、シングルレッグでテイクダウンを狙う。ここでランジュはISAOの左手を取ってアームロックへ。ISAOの身体を回転させて、グラウンドで上のポジションを取る。

何とか足を一本挟むISAOだったが、ランジュはそれを抜いてサイドに出る。スクランブルで上になりたいISAOだが、ランジュはアームロックを取ったままトップキープして上四方からアームロック。

ISAOは亀になって逃げようとするが、ランジュはアームロックを取り続け、キムラロックを極めかけるがISAOも耐える。このまま試合終了となり、判定は3-0でランジュの勝利。ISAOはベラトール初勝利をあげることはできなかった。


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【Bellator301】第二次サークルケイジ挑戦──ISAO「ここをクリアして、今後のことはそれから」

【写真】勝負どころで、上を取り切る力は国内随一のISAO。今回こそBellator初勝利を期待したい(C)MMAPLANET

17日(金・現地時間)にイリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナで開催されるBellator301でISAOが、イーブ・ランジュと対戦する。
text by Manabu Takashima

契約成立もなかなか試合が組まれないなかで、Bellator売却という話が公然として伝わるようになった。そしてようやく決まった7年5カ月振りのサークルケージへにリベンジの時。第一次ベラトール挑戦はゴイチ・ヤマウチ、ジャスティン・ローレンスに2試合連続フィニッシュ負けに終わったISAOは、MMAファイターとしてより穴が少なく、勝ち筋の見える試合を遂行するファイターに成長した。

ベラトール後の戦績は実に9勝1敗、フェザー級KOPに君臨し国内トップどころを勝ち続けた結果、海外での戦いを最優先とするために国内での活動を控えるように。あくまでも世界で戦うことに拘り、今回の試合が2年半振りの実戦となるISAOに話を訊いた。


――ようやく仕切り直しのサークルケージ挑戦となりましたが、この間にBellatorとRIZINの対抗戦が日本でも行われました。あの時などはどのような気持ちでいましたか。

「もどかしい気持ちはありました。マネージャーもプッシュしてくれていたのですが、ベラトール側も内部組織で色々なことがあってなかなか組まれなかったです」

──内部組織の問題、つまりは売却問題が浮上し消滅だとか色々な話が聞こえるようになってきたかと思います。

「買収問題が表立って出てきたので、『本当に大丈夫かな』という不安はありました。でも、試合を組んでもらって良かったです」

──現状、301大会以降の発表がないままで。PFLへの売却も最終的な金額の面で結論が出ていないという話も伝わってきます。同時にShowtimeがボクシングとMMAの中継を止めるというニュースもあり、契約下にある選手も将来が気になることばかりかと。

「僕自身は……ベラとオールの大元のオーナーが代わるのかは分からないのですが、興行は2年ぐらいあるという風にも言われてはいます。でも、分からないですよね」

──買収した側は、支配下にあった選手の契約を履行しないといけないようです。

「あぁ、でもそうですよね。契約してあるので」

──ともあれ2021年5月の中島太一戦以来、実に2年半振りの実戦となります。この間、ずっと海外を目指して試合機会を待ち続けていたのでしょうか。

「中島選手に勝ってから、Pancraseの体制が変わることになって。福井(幸和)代表がティキ・ゴーセンのアーセナルと繋がっているので、海外を狙うためにマネージメント契約をしました。その契約にも少し時間が掛って、契約してから──やっぱりUFCに出たかったので交渉をしてもらっている間に、網膜剥離になってしまったんです」

──えぇ、そうだったのですか。

「ハイ。去年の5月に見え方に違和感があったので検査をすると、網膜剥離で。手術をして、そこから練習を再開するまで5カ月かかりましたし。そうしているとUFCは年齢的なこともあって難しくて。待っていても時間が過ぎるだけなので一旦、区切りをつけました。ティキの方からは『Bellatorなら話を持って行けるだろう』という流れになり、なら違うところでやろうと方向を変えました。ベラトールと契約をさせてもらってから、なかなか試合が組まれなかった形ですね」

──これだけ試合がない間にRIZINフェザー級戦線が非常に盛り上がってきましたが、傍で眺めていた歯がゆい気持ちはなかったですか。

「そうですね、やっぱり一番の目標がUFCだったので。あのタイミングでは、やはりUFCに行きたかったです。網膜剥離後に練習を再開する時には、ベラトールの話がありました。5カ月ほど練習ができていかったので、体創りからボチボチ始めたような状態だったので。

RIZINに関しては、それほど鑑賞もしていなかったですし……あんまし……自分はチャンスがあるなら海外で戦いたかったので。それでベラトールとも契約できたので、そこで頑張るという想いだけでした」

──海外で戦うという揺るぎない想いは、前回の挑戦で結果を残せなかったことに関係していますか。

「そこが一番の糧になって、これまでやってきたというのはあります」

──それなのにベラトールの今後が不透明になってしまったと……。

「でも、今回は決まっているわけですし。ここをクリアして、今後のことはそれから考えます!」

──勝敗、パフォーマンスともに大切になってきますね。だからこそ、ここでどのような試合を見せたいですか。

「前回の試合から空いてしまったのですが、この間に課題を持って取り組んできたので成長した姿、パフォーマンスを見せられればと思っています」

──課題というのは?

「組んで倒した後ですね。どうしても、なかなかフィニッシュに辿り着けていなかった。まずは勝つこと、判定でも勝つことが大切なんですけどフィニッシュまでの流れを強化できればというのがあったので、今年の春からカルペディエム青山に通わせていただいて。世羅(智茂)先生や、スタッフの先生とハイレベルなグラップリングの練習ができました」

──つまり成長してきた部分というのは、カルペディエム青山で学んだグラップリングになると。

「極め技に関しては、出していければと思っています(笑)」

──対戦相手のイーブ・ランジュの印象を教えてください。

「身体能力の高い動きと、ダンサーをやっていたようなリズミカルな予想の難しい動きの持ち主ですね。バネがあって、勢いのある攻撃をしています」

──独特な構えとリズム、スイッチも綺麗ではないです。

「一見、荒々しいイメージですが、実際に向かい合うとどうなのか。当てる時は思い切り当てるというスタイルですしね。散打やグラップリングの大会にも出ていますね」

──ISAO選手の言われた予想が難しい動き、跳び系の技などに特徴があるように感じました。

「そうですね、跳びヒザ、跳び蹴り。回転系の動きは少なかったのですが、それもやってくるかもしれないですね。一番はそういう攻撃だと思いますが、割と組み技や寝技もできます。寝かせても油断せず、組んでみてどれだけの力量なのか……ですね。そういう相手ですけど、彼の攻撃につき合わず、後手後手にならないように自分の攻撃、打倒極をやりきたいです。力で負けるなら、違う動きで勝負する。全部を混ぜて攻撃するのは、いつも通り変わらないです」

──では改めて、今回の試合への意気込みをお願いします。

「久しぶりの試合ですが、その間培ってきたこと、やってきたこと、成長した姿を全部ぶつけて勝ってきます」

■視聴方法(予定)
11月18日(土)
午前5時30分~ U-NEXT

■Bellator301対戦カード

<Bellator世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] ヤーソラフ・アモソフ(ウクライナ)
[挑戦者]ジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)

<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] セルジオ・ペティス(米国)
[挑戦者]パッチー・ミックス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ラフェオン・スタッツ(米国)
ダニー・サバテーロ(米国)

<ライト級/5分3R>
AJ・マッキーJr(米国)
シドニー・アウトロー(米国)

<ライト級ワールドGP準決勝/5分5R>
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)
アレクサンデル・シャブリ(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
タイレル・フォーチュン(米国)
マルセロ・ゴルム(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
デニス・キルホルツ(オランダ)
スミコ・イナバ(米国)

<フェザー級/5分3R>
チムール・カイズリエフ(ロシア)
ジャスティン・ゴンザレス(米国)

<ライト級/5分3R>
アーチー・コーガン(米国)
ピーター・バウシュト(オランダ)

<女子フライ級/5分3R>
ケリー・テイラー・メレンデスべ(米国)
サブリエ・セングル(トルコ)

<バンタム級/5分3R>
マテウス・マトス(ブラジル)
リチャード・パレンシア(米国)

<ライト級/5分3R>
マイク・ハメル(米国)
ティム・ワイルド(英国)

<160ポンド契約/5分3R>
イスラム・マメドフ(ロシア)
キリス・モタ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
コディ・ロー(米国)
ジェフェウソン・ポンチス(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ラマザン・クラマゴメドフ(ロシア)
ランデル・ウォレス(米国)

<フェザー級/5分3R>
イーブ・ランジュ(フランス)
ISAO(日本)

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【Bellator301】ISAOの再チャレンジ初戦が決定! オールスター戦でイーブ・ランジュと激突

【写真】ようやく決定!(C)MMAPLANET

19日(水・現地時間)、11月17日(金・同)にイリノイ州シカゴのウィントラスト・アリーナで開催されるBellator301にて、元フェザー級KOPのISAOがイーブ・ランジュと対戦することが発表された。
Text by Shojiro Kameike


既報どおりBellator301ではヤーソラフ・アモソフ×ジェイソン・ジャクソンの世界ウェルター級選手権試合、セルジオ・ペティス×パッチー・ミックスによる世界バンタム級王座統一戦、さらにライト級GHP出場中のパトリッキー・フレイレがアレクサンデル・シャブリーと戦い、ダニー・サバテーロ×ラフェオン・スタッツも行われるなど、Bellatorオールスター戦ともいえるラインナップに日本からISAOが加わった。

ISAOがBellatorとの契約――2度目の参戦を発表したのは今年2月のこと。8カ月の時を経てようやく決まった初戦の相手は、RIZINにも参戦経験のあるランジュだ。イーブ・ランジュのMMA戦績は19勝9敗で、2019年8月にRIZINで上迫博仁に判定負けを喫した後、Bellatorに連続参戦している。現在は3連勝中で、直近では今年5月にピオトル・ニジェルスキーを判定で下した。

ランジュはスイッチしながらサークリングし、相手と距離を取りながらジャブとローを繰り出す、典型的なMMAストライカーだ。その一方で自身の打撃が当たると一気に距離を詰め、テイクダウンやトップキープからグラウンドの展開になることも厭わない。しかし、グラウンドの精度については、ISAOとは大きな開きがあるように感じられる。


中島戦は大激闘となったが、内容的にはISAOの完勝だった

ISAOにとっては2021年5月、中島太一を判定で破りフェザー級KOPの防衛に成功して以来の実戦となる。中島戦は5Rに渡り激しいテイクダウン&スクランブルの攻防を繰り広げた末、ISAOが勝利した。単純比較はできないものの、それでもISAOがランジュを下がらせ続けるか、あるいはランジュが距離を詰めてきたところでISAOがテイクダウンに成功する可能性は十分高い。

気になるのはISAOのブランクと――Bellatorの経営状態だ。かねてから売却の噂が絶えないBellatorだが、現体制下のイベントは今大会が最後という話も伝わってくる。もし売却された場合、現在の契約は引き継がれるのか。それとも一旦白紙となって新たな契約が求められるのか……。いずれにせよ今後も北米に挑み続けたいISAOにとっては、明確な勝利が求められるランジュ戦だ。

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