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【BRAVE CF & IMMAF】IMMAFとBRAVE CFが合体。国際コンバット週間、今年はセルビアで開催

【写真】左端がIMMAFのケリース・ブラウン代表、右端がBRAVEのシャド代表 (C)BRAVE CF

16日(月・現地時間)、BRAVE CFとIMMAF、そしてセルビアMMA連盟の3者がセルビアのベオグラードで記者会見を開き、2月11日(土・同)から18日(土・同)まで同地でBRAVE international Combat Week(以下BICW)を開催することを発表した。

2017年から2019年までBRAVE CFはIMMAFとバーレーンでIMMAF世界大会を共催し(両組織の親会社はバーレーン王国が出資するKHKスポーツ)、昨年はIMMAF国別対抗戦=MMA SUPER CUPとBRACE CF57が合体したBICWを3月に行っている。


そんなアマとプロのMMAの祭典が初めてバーレーンを飛び出し、今年はベオグラードで実施されることとなった。BICWは11日のIMMAF世界大会の開幕から、18日のBRAVE CF69でクライマックスを迎える。

IMMAF世界大会には体を拠点に置き、日本では昨年のクリスマスにパンクラスでアマMMAを戦った山口怜臣が出場する。

また現地のスターク・アリーナで取り行われるBRAVE CF69ではメインでキルギス人BRAVE CF暫定ライト級王者アブディサラム・クバチニエフがカミル・マゴメドフの挑戦を受け、コメインではセルビア一番人気のアレクサンドル・イリッチが5年振りとなる国内での試合を88キロ契約でクレベル・ソウザと戦う一戦が決まっている。

この他、「BRAVE CF69は世界中のファイターを招聘するとムハンマド・シャヒドBRAVE CF代表は語っているが、3月18日(土・同)のイスラエル=BRAVE CF70でホゼ・トーレスとンコシ・ンデベレという──UFCベテラン✖南アフリカの新鋭というカードも既に明らかとなっており、何気に気になるカードをBRAVE CFは2023年も組んできそうだ。

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お蔵入り厳禁【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:3月:MMA SUPER CUP─02─「目を瞑っちゃあ……」

【写真】目を瞑ってはいけない現実が、MMA界に存在した(C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、水垣偉弥氏が選んだ2022 年4 月の一番。4月9日に行われたUFC273で組まれたUFC世界バンタム級王座統一戦=アルジャメイン・ステーリング×ピョートル・ヤン戦について語らう前に──掲載が遅れていた2022 年3月の一番、3月9~10&12日に開催されたMMA SUPERCUPについて引き続き語らおう。

<月刊、水垣偉弥のこの一番:3月:MMA SUPER CUP Part.01はコチラから>


──水垣さんが見たカザフスタンの強さとは。

「バーレーンのダゲスタン人選手が見せていた近い距離に入ると組んでテイクダウンを仕掛けるという感じではなく、打撃も多かったですね」

──裸のコンバットサンボのようにも見えました。

「あぁ、確かに。あの中島太一選手を後ろ回し蹴りでKOしたアルマン・オスパノフのように遠い距離で後ろ回し蹴りを使ったり、寝技ではサブミッションという感じでしたね。繰り返しになってしまいますけど、この強さでアマチュアで。しかもバーレーンと違った帰化選手とかでなく、純粋にカザフスタンの人達なわけですよね?」

──ハイ。ただもう国か企業の援助があって、世界選手権の時などは合同合宿とかして早目に現地入りしているそうです。

「う~ん、上手く言えないのですが……体も強いし、纏まったMMAとも少し違う。日本ではアマチュアMMAってプロになるため。その資格を手に入れるための大会じゃないですか。対してIMMAFは違う価値のあることをやっているような気がします。

ボクシングだと五輪があって、そこに出場する選手たちって普通にジムでボクシングを始めてプロテストに受かってデビューした選手たちより、レベルが上で。彼らがプロになるなら、このIMMAFのSUPER CUPで戦っている選手達……いわばIMMAFの世界大会で上位の戦績を残している選手達は、MMAの世界でそんな風になっていくのではないかと感じました」

──ファイトマネーを得て試合をするからプロMMA。ただし、それで生活ができない選手が大半という世界に対し、バーレーンやカザフスタンの選手は試合で収入はなくても、これで生きていけている。

「そういうことですよね。多くの国のMMAと逆パターンですね。バーレーンとの準決勝でラマザン・ギチノフから先に大内刈りでテイクダウンを奪った選手(※ザクシノフ・アイマハノフ)とか、逆転されましたけど強かったです。あの2人の試合って、プロでもけっこう上のレベルだなって(苦笑)。

これまでIMMAFにさほど注目していなかったのですが、しっかり見てみるとレベルが高くて試合が面白いんですよね。ルール的にヒールと顔面へのヒザ蹴りがないのですが、カザフスタンの選手たちはヒザ蹴りが解禁されれば、さらに強くなると思います。

逆にバーレーンのダゲスタン勢は、顔面へのヒザ蹴りがないルールだからこそ、ここまで強さ発揮しているという見方ができるかと思いました」

──他の国でも気になったところはありましたか。

「決勝でバーレーンと戦ったアイルランドとか今のMMAに近くて、完成度も高かったです。ただし、バーレーン勢とはこのルールだと相性が悪い(笑)。ごり押しで負けてしまっていましたよね。バーレーンの選手はとにかくレスリングが強いです。

あのダゲスタン系の選手って、フォークスタイルとは違うけどコントロールという部分で似たレスリングに感じました。

僕は以前からフォークスタイルとダゲスタン・レスリングは繋がっていると思っていたんです。ダニエル・コーミエとカビブ・ヌルマゴメドフが同じAKAということもあったのもしれないですが、ケージレスリングで結構同じポジションを取って、同じように殴っていたので」

──バーレーンの選手たちが、UFCレベルのMMAファイターの打撃があっても、あのレスリングのごり押しスタイルで戦えるのか。

「実際、カザフスタンの選手にハイキックで負けた選手がいますよね。それほど打撃をやり込んでいるようには見えないです。女子のアリーサ・ベルトソとかは元々ブラジルで打撃をやり込んでいたので通用すると思うのですが、男子の選手はあのレスリングだけだとどうなるのか。

このルールだから圧倒的に有利で、一部のアマトップの国の選手以外にはアレで楽勝できるんでしょうね。でも、この先を見るとどうなるのか」

──バーレーン人選手はそこからBRAVE CFでプロデビューをしている選手もいます。もちろん他の国の選手もそうですよね。IMMAFの世界チャンピオンだとムハマド・モカエフなどが既にBRAVE CFを経てUFCファイターになっています。

「モカエフは僕もUFCで試合を見たのですが、IMMAFの大会で20数戦戦っていて無敗なんですよね。それだけキャリアがあって、プロになるとデビュー戦扱いなんですから、それは強いです。世界大会で初戦や2回戦はそれほどではなくても、準決勝や決勝は今回のSUPER CUPのレベルはあるでしょうから……それはもう経験値も積んでいます」

──先ほど水垣さんが言われた日本でプロのなるためのアマチュアMMAで成績を残した選手、こういう場で国際戦を経験する手はあるのではないかと思った次第です。

「その経験って、かなりデカいと思います。日本のMMA界はもっとIMMAFを視野に入れないといけないと感じました。最終的にUFCへ行きたいのであれば、レコードは大切です。なら、プロ戦績として結果が残らないアマチュアの大会で国際戦を経験すると、10戦分だとか力をつけてプロデビューできるかもしれない。そのアドバンテージは考慮しても良いんじゃないかと思いました。

かなりの状態に仕上がって、プロデビュー戦を迎えることになりますからね。あるいはIMMAFの実績で、もう普通に10戦、15戦のキャリアのある選手とプロデビューを行うとか、そういう日が来るかもしれない。そうなるとステップアップも早くなるという考え方もできます。さきほど名前が出たモカエフは6戦目でUFCと契約したわけですしね」

──IMMAFを重視する必要性は、本当に大ありだと私も現地で感じました。

「逆にいえば、ここに対して目を瞑っていると遅れを取ります。あの場を利用しない手はない。日本チームとして出られるなら、ぜひこの場を日本のレベルアップに使うべきだと思います。プロのレコードに傷つかないで、この経験ができるメリットを考えると、本当にそうです。

アマ修斗、アマ・パン、DEEPのフューチャーキングT優勝者が今回の大会に出ていたとして、チーム・オセアニアやアイルランドに勝てるとは限らないと思いました。もちろんバーレーンやカザフスタンは言わずもがな、です。準決勝以上の戦いはプロと比較しても、相応なレベルの高さでした。

これも繰り返しになりますが、バーレーンとか見ていると練習体系が出来上がっていないと、ああいう風に皆が似たスタイルにならないと思うんです。どういう練習をしているのか、凄く気になりますね」

──上久保選手が、KHKジムで練習がしてみたいと言っていました。

「あっ、僕も上久保選手とPROGRESSのグラップリングマッチの音入れで会った時に『ダゲスタンとかで練習したら良いのに』って言っていたんです。でも、現状はもうダゲスタンに行くこともできないでしょうし。ならバーレーンっていうのはありますよね。

あの練習があれば、彼らのようなスタイルでない選手が、あのテイクダウンとコントロールを手にすることができる。それこそベルトソのように、ですね」

──このIMMAFで世界王者を目指し、今やタイのAKAタイランド所属で練習している山口怜臣選手がいます。

(C)REO YAMAGUCHI

「以前、パンクラスで表彰とかされていた選手ですよね。

いやあIMMAFの大会に挑戦し続けているって、凄く良い経験になっていると思います。ただし、今の日本のアマMMAで優勝した子を集めて、ここに行っても勝てないですね……。ぶっちぎりで優勝した子、修斗で新人王トーナメントMVPになるだろうって思われるような。そんな選手とか、それこそ髙谷さんと岡見選手がやっていたLDHのオーディションで勝ち抜いた子が、プロになるのを一旦置いて。合宿とかしてIMMAFに挑まないと相当に厳しい。でも、それがあると僕は日本の強化につながると思いました。そして山口選手のこれからにも期待したいですね。

とにかく良い経験ができて、負けてもレコードに傷つかない。TUFのようで凄く良いことかと思います」

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【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:3月:MMA SUPER CUP「彼らはアマチュアなんですよね?」

【写真】元日本のエースを驚かせた──アマチュアファイターたち (C) MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、水垣偉弥氏が選んだ2022 年3月の一番……は、9・10&12日に開催されたMMA SUPERCUPについて語らおう。


──水垣さんが選ぶ2022年3月の一番をお願いします。

「今回、1試合というのではなく大会単位になるのですが、MMA SUPER CUPでも構わないでしょうか」

──もちろんです。逆にそこを語ってくれますか!! バーレーンで行われたIMMAF上位国によるチーム対抗戦、アマチュアMMAになります。

「ハイ、高島さんがバーレーンに行くってSNSで書かれていて……F1のバーレーンテスト云々と」

──はい、4月1日でもないのにカマしていました(笑)。実際は今、水垣さんが言われたMMA SUPER CUPとBRAVE CF57からなるBRAVE International Combat Weekの取材のためにバーレーンを訪れました。同じ週にF1のバーレーンテストが行われていて、翌週がバーレーンGPだったのでふざけてSNSに書くと、信じてしまう人がままいて……猛省しています。

「アハハハ。でも僕なら絶対に足を伸ばしちゃいますよね。F1のシーズン前のテストを見ることができるチャンスなんて、滅多にないですから(笑)」

──確かに滞在していたマナーマ市内から車で30分ほどの距離にバーレーン・インターナショナル・サーキットがあり、自分が空港に到着した時もF2やF3のボードを持って客待ちしているグループがありました。

「えぇ、そうなんですか。凄いですね。F1は盛り上がっていましたか」

──砂漠の国なので昼に人が外を歩くということが風習としてあまりないようで。ただ空港や街中はF1のビルボードとかもよく見られました。ただ自分が滞在したホテルや近くのモールはBICW一色でした。

「ところでバーレーンは、コロナの方はどうだったのですか」

──グリーン指定の国なので、屋内ではマスク着用。もう、それ以外の規制はなかったです。入国に陰性証明も要らないですし、SUPER CUPもBRAVE CF57も揃って選手、運営陣、メディアのテストもありませんでした。

「えぇ、でもF1ではアストンマーチンのセバスチャン・ベッテルが陽性で欠場になり、ニコ・ニュルケンベルグが代役出場していたじゃないですか」

──ハイ。コントロールできていると判断されている国だから入国に検査もなく、入国できます。そこでプロ&アマ4日間の大会ですし、食事はビュッフェ・スタイル。『これはいつ感染してもおかしくない』って思っていました(苦笑)。

「ですよね。いやぁ、それは怖いですよね」

──そうですね。症状以上に帰国できない。帰国後1週してシンガポールに行くので、隔離になりたくないという気持ちでした。取材以外はスーパーへの買い出しと、最後の晩にお世話になった関係者と食事をした以外はホテルの部屋から出なかったです。そういえばバーレーン入りした便に、メキシコ人がたくさんいて凄く盛り上がっているから、チェコ(セルジオ・ペレス)の応援団かと思っていたら、SUPER CUPの出場選手でした。

「アハハハハ。僕はIMMAFのことは名前程度しか知らなくて、SUPER CUPのことも知らなかったです。で、MMAPLANETに旅日記調で触れられていて、どういうものかIMMAFのサイトにマンスリー会員になって映像を視てみたんです」

──スバリ、どうでしたか。

「正直、驚かされました。色々と驚かされたことはあるのですが、彼らはアマチュアなんですよね?」

──ハイ。

「いやぁ、バーレーンやカザフスタンの中心選手はプロレベルというだけでなく、既に相当なレベルにあるように感じました。レスリング、ケージ・スクランブルも慣れたモノで。それだけでなくアイルランドやチーム・オセアニア勢もしっかりとMMAが出来ている。ウェルラウンディットという意味ではアイルランドとオセニアは、バーレーンやカザフスタンよりも現代MMAでした」

──実は現地入りしてからもBRAVE CFの取材がメインで、SUPER CUPはついで。そういう意識でいたのですが、アイルランド✖チーム・オセアニアの準々決勝を見て、認識が変わりました。SUPER CUPも可能な限り取材をしようと。

「分かります。僕もあの試合から映像を確認したのですが、アイルランドの選手達って、普通にスイッチを使いこなしていて。

組んでもMMAとして形になっている。アイルランドだから、それだけ地盤があるのでしょうけど、レベル的にはもう相当でしたね。レガースを着けていることに、違和感がある。それが第一印象です。プロじゃないのか……というのが。

それとトーナメントなのでケガをせずに戦うということなのか、テクニック優先でラフなことがない。ただ激しくないということではないです。あと、気になった選手は名前など覚えますけど、これだけ選手が出ていた名前と顔が一致しないなかでチームが統一のユニファームで戦うのは分かりやすくて良かったです。

あれは日本人チームとか誕生すると、見ている人も感情が搔き立てられると思います。

まぁバーレーンはダゲスタンとブラジルの連合チームじゃないかって思いますけど(笑)」

──そこはバーレーン流と言いますか(笑)。以前、サッカーのW杯アジア予選で日本と戦ったバーレーン代表はナイジェリアから2人、モロッコ、チャドとアフリカからの帰化選手がいました。これは中東全般でも見られ、バーレーンだけでなくオマーン、バーレーンの陸上選手はケニア、エチオピア、ウガンダ、タンザニアからの帰化選手が目立っています。ブラジル人はともかく、ダゲスタンの選手はイスラム教徒でしょうし。まだ共通点があるのかって感じですね(笑)。

「そのダゲスタン勢が強かったです。みな、レスリングがデキる。いえ、デキる以上ですね。準々決勝を終えて、そういう印象を持ったのですが、最初に出てきた女子選手にも驚かされました」

──アリーサ・ベルトソですね。

「立ち上がりを見て、ジャブが伸びてワンツー、ローや前蹴りを繰り出す選手。ブラジルのMMAファイターだし、下もそこそこできる打撃&柔術という風に勝手に予想を立てていました。でも──あの打撃から前に出ると、バシッとダブルレッグでテイクダウンを決めていましたね。あれは意外でした。

あの打撃スタイルの選手は、普通は遠くからの打撃戦で削って、相手のテイクダウンを切る。テイクダウンされても、下で戦える。そういう選手が多いじゃないですか。でも、彼女は打撃で勝っていてもテイクダウンに行きました。

後から出てきた男子選手の戦い方を見ていると、あの女子選手も同じジムで練習しているんですよね?」

──ハイ。KHKジムで練習をしています。ダゲスタン出身、BRAVE CFスーパーライト級王者エルダル・エルダロフがヘッドコーチです。エルダロフはキャリア13勝1敗、18歳の時にキャリア6戦目のカビブ・ヌルマゴメドフに唯一の黒星を喫した現役ファイターでもあります。

「なるほどぉ。そういうコーチがいるから、テイクダウンの仕掛けが強いんですね。そこがないと、あの打撃があってテイクダウンにいくという戦い方にはならないと思います。そこが印象的でしたね。

しかもこのベルトソは下になった場面でも、どんどん極めを仕掛けて。下からも強かったです。打撃と下かと思うと、テイクダウンができた。だから寝技は上攻めかと思ったら、下からもキレキレで──結局、全部できるのかと」

──それでもアマチュアです。

「もう、日本のアマチュアとは比較にならないです。正直、レベルは日本だとプロのベルトを争えるレベルだと。その次に出てきたビア・バジリオも、強烈な極めの強さでサクッと腕十字で勝ちました」

──彼女は2019年のADCCの女子60キロ級で優勝している選手です。

「えぇ、そうなんですか。寝技が強くて当たり前じゃないですか。もちろん、彼女もブラジル人ですよね。いやぁ……そこから出てきた男子はハジ・モハメド・アリ、ラマザン・ギチノフとか本当にレスリングが強かったです。特にラマザンはエグイですね。相手も強かったですけど、アナコンダでしっかりと勝って。

このブラジル&ダゲスタン連合のバーレーンがぶっちぎりだと思ったら、準決勝で彼らと戦ったカザフスタンが……また強かったです」

<この項、続く>

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【BICW2022】BRAVE国際コンバットウィーク in バーレーン―04―『敗れてなお印象強し、カザフ勢』

【写真】バーレーンのヘッドコーチ、BRAVE CFスーパーウェルター級王者エルダル・エルダロフとラマザン・ギチノフ(C)MMAPLANET

バーレーン4日目、10日(木・現地時間)はMMA SUPER CUPの準決勝=アイルランド×アセアニア、バーレーン×カザフスタンが行われ、その直前にBRAVE CFのセレモニアル計量があるということで、計量とバーレーン×カザフを取材するという1日になりました。

記者会見と同じオアシス・モールで行われたセレモニアル計量ですが、ソファ形式のVIPシートが用意されるなど、そこの中東色の強い光景を見ることができました。そして、日本の常識は通じないという当然の事態――恐怖を伴う事態に遭遇しました。


計量の撮影は基本、スケールとフェイスオフの中央の位置の延長線上にある場所を確保するのが個人的な習慣です。そのために早めに計量会場を訪れます(海外の場合は。日本は他に、日本のファンに伝えるメディアがあるので基本気にしてないです)。

開始の30分前、ベストの位置を確保していたのですが、いざ計量が始まると目の前に目算で身長190センチ、体重100キロのロシア系の関係者が、モバイルを2つ手にして――完全に自分と計量を行う選手の前に立ちはだかりました。

これ、日本のマナーではありえないです。後から来た人間が、前で立ち上がるというのは。どうしても肩や携帯がフレームに入ってしまうので、「Stay low」と頼んでも、英語を理解しないのか――いや、何を言っているのかは仕草で分かるはずなのに完全に無視してきます。

ばかりか肩に触れ横に動くよう促すと、思いきり睨んでくる始末です。いや「俺の方が先に来たから」と英語で伝えても、さらに凄味を増して睨みつけてきます。後ろを振り向く余裕があるなら、よけろよと思いつつ窮屈な姿勢で、時にはそいつの携帯が見切るような感じで計量を終えました。

そうしたら、その巨漢のロシア人が「ドンタッチ・マイ・ショルダー」と言うや、たいそうな剣幕でロシア語でまくしたててきました。最後はなぜか、携帯でこっちの顔を撮りつつ捨て台詞を吐いて踵を返していきました。

こういうとアレですが、言葉も通じないし、自分の正義のためには暴力は厭わないんだろうなと……。

あの動画の自分の視線が「やるなら、やれ」という目力があることを願い、アイツとホテルのエレベーターで一緒になりたくないな――と思いつつ、ハリファ・スポーツシティ・アリーナへ向かいました。

ブラジル&ロシア連合=チーム・バーレーンは一番手アリーサ・ベルトソが、またもずば抜けた強さを見せ腕十字で一本勝ち。続いて二番手はADCC女子60キロ級世界王者ビア・バジリオではなく、チームメイトのサブリナ・ソウザが出場。

名門ノヴァウニオンからKHK MMA入りをし、ダゲスタンでレスリングの強化に励んできた21歳は、1月のIMMAFシニアトーナメント・フェザー級王座を獲得するなど、アマMMAで10連勝――現地ではUFC級といわれている猛者です。

サブリナはTDからマウンド奪取、僅か54秒で腕十字を極めてしまいました。既に女王の貫禄という雰囲気のサブリナでしたが、ホテルへ戻る際にチーム・バーレーンのバスに同乗させてもらい、ノヴァ総帥デデことアンドレ・ペデネイラス、レオ・サントスとは20年来の親交があると伝えると、まさに破顔一笑。一気にフレンドリーになり、「レオが私の先生なの」と少女のような表情を見せてくれました。やっぱり侵攻より、大切なのは親交だと再確認できた次第です。

ここから男子7階級、バーレーンが圧勝かと思いきや――続くバンタム級は負傷欠場で不戦敗。そしてフェザー級では昨日のレポートでトップ写真に持ってきたハジ・モハメッド・アリがテイクダウンを切られ、殴られ、蹴られ。最後は必死にトップを取るも三角絞めで落とされて一本負けに。

続くライト級も凄まじい打撃とスクランブルゲームの末、カザフのネイマット・アザドフがスプリット下かの攻撃で――スプリット判定勝ち。かなりの接近戦でしたが、IMMAFに中東の笛はないことに胸を撫でおろしました。

カザフ3勝、バーレーン2勝で迎えたウェルター級では準々決勝でずぬけた強さを見せたラマザン・ギチノフが、大内刈りでテイクダウンを奪われる展開に。それでも、この選手のコントロール力はやはり抜群でスクランブルからバックを制し、最後はRNCで一本勝ちを果たしました。

カザフ勢、アルマン・オスパノフのようなノーギ・コンバットサンボというべきトータルファイターが揃っており、「これはひょっとして……」という想いにもなりましたが、そこは現代MMA――打撃に臆することなければテイクダウン&コントロールの一点突破が可能で、バーレーン国籍を持つダゲスタン勢は、ミドル級以降も2つ勝利を重ねて勝利を決定すると、ヘビー級はカザフが辞退し勝負は決しました。

それにしても、バーレーンの強さを際立たせたカザフの強さ、土曜日の3決で勝利して最後の賞金を自国に持ち帰ろうとする貪欲さも伝わってき、中央アジアの怖さを敗れてなお印象づけたと思います。

金曜日はBRAVE CF57、土曜日のSuper Cupの決勝と3決でBICWはフィナーレを迎えますが、BRAVE CF57に関しては速報形式でレポートをお届けしたいと思います。

※スーパーウェルター級のヌルスルタン・ルジボエフとルイス・フィリッピ・ディアズは前者の計量失敗で中止になっています。

■BRAVE CF計量結果

<BRAVE CFバンタム級王座決定戦/5分5R>
ハマザ・コヘジ:61.2キロ
ブラッド・カトーナ:61.1キロ

<BRAVE CFライトヘビー級王座決定戦/5分5R>
モハマド・ファフレディン:92.7キロ
モハメド・サイード・マレム:91.9キロ

<BRAVE CF暫定ライト級王座決定戦/5分5R>
アブディサラム・クバチニエフ:70.3キロ
クレイトン・シウバ:70.3キロ

<ライト級/5分3R>
サム・パターソン:70.4キロ
クンカルパシャ・オスマエフ:70.4キロ

<ライト級/5分3R>
フセイン・カジマゴメアエフ:70.7キロ
アグシン・ババエフ:70.5キロ

<フライ級/5分3R>
アス・アルマバエフ:57.1キロ
イムラム・マガラモフ:57.1キロ

<ライト級/5分3R>
サイード・ムルタザ・サダット:67.3キロ
カミ・マゴメドフ:70.6キロ

<ライトヘビー級/5分3R>
ムルタザ・タルハ・アリ:93.0キロ
ミクヒル・サジニアニ:92.9キロ

<バンタム級/5分3R>
モハメッド・ファハッド:61.7キロ
メイサラ・ムハメッド:59.5キロ

<130ポンド契約/5分3R>
マゴメド・イドリソフ:61.2キロ
ラフマトゥル・ユスフザイ:61.6キロ

<バンタム級/5分3R>
アブドゥラ・アリヤコブ:60.4キロ
オマル・エマッド:63.6キロ

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BICW2022 Brave CF BRAVE CF57 DEEP MMA MMA Super Cup MMAPLANET o UFC   アブディサラム・クバチニエフ アリーサ・ベルトソ ハジ・モハメッド・アリ ハムザ・コヘジ ビア・バジリオ ブラッド・カトーナ ボクシング モハメッド・ファハッド モハメド・ファフレディン ラマザン・ギチノフ 修斗 岡見勇信

【BICW2022】BRAVE国際コンバットウィーク in バーレーン―03―『SUPER CUP。激強、これでアマ??』

【写真】チーム・バーレーンのフェザー級選手ハジ・モハメッド・アリ、えげつないコントロール力を見せていた(C)MMAPLANET

バーレーン3日目、9日(水・現地時間)より、BRAVE International Combat Weekの二本の軸の一つ、MMA SUPER CUPが始まりました。

IMMAFランキング上位6カ国に2つのワイルドカード・チームを加えた8チームが男子7階級、女子2階級の9×9の国別対抗戦を行い、優勝した国の協会に10万ドルの賞金が与えられるという今大会。

ロシアのウクライナ侵攻の影響で両国の参加が見送られ、参加チームはアイルランド、オセアニア、メキシコ、アラブ王者、バルカン王者、カザフスタン、バーレーンの8チームとなりました。


ハリファ・スポーツシティ・アリーナでは朝の9時からアイルランド×オセアニアが始まり、普通にプロレベルの攻防が目の前で繰り広げられていました。

ボクシングができて、蹴りが使える。テイクダウンもスクランブルも、バックチョークも下からの仕掛けも。彼らがチーム別のラッシュを着ていなければ、誰もがプロの試合だと思ったはずです。

3分×3R、ヒールなし、エルボーなし。パウンドありを普通に戦い、何よりも怖いのはフライ級からヘビー級まで選手を揃えられて、一定以上の力をアイルランド勢、オセアニア勢が揃って持っていたこと。これは脅威意外の何ものでもないです。

ヤバいなぁ、日本は……とすぐに考えてしまうのですが、続くメキシコ×アラブ王者を見て、ここでベスト6に入るのか――なら、それほど悲観することないと思いなおすことができました。

ただし、それは余りにもアラブ王者チームが非力だったことも影響しているに違いありません。

早々に5勝を挙げたメキシコ勢は、それ以降の選手が翌日の準決勝を考慮してエナジーセーブ、試合開始直後にタップするという01秒決着後は、入場して不戦敗→ついには入場もなくメキシコ勢の勝利が場内に伝えられました。

ルールの盲点というか、先に対策が講じられて然りの状況において、この日のために準備をし、計量も済ませたにも関わらずヘラヘラ笑いながら、不戦敗を伝えるメキシコ勢を呆然と見つめるアラブ王者チームの後半出場予定だった4選手が、気の毒すぎました。

この試合後、会場ではカザフ×バルカン王者チームの試合が実施されましたが、記者団はマナーマ市内に戻り、BRAVE CF57の公開会見場であるオアシス・モールへ向かいました。

金曜日開催のBRAVE CFではバンタム級王座決定戦=ハムザ・コヘジ×ブラッド・カトーナ、ライトヘビー級王座決定戦=モハメド・ファフレディン×モハメド・サリード・マレム、暫定ライト級王座決定戦=アブディサラム・クバチニエフ×クレイトン・シウバら3つのタイトル戦を中心に、中央アジアなど旧ソ連圏、アラブ国家と世界17カ国から選手が集う、その日本での無名ぶりが楽しみでならない大会です。

会見にはバンタム級とライトヘビー級王座を賭けて戦う4選手、暫定ライト級のベルトに挑むクバチニエフとバンタム級戦出場のモハメッド・ファハッドが出席。ちなみに彼らの国籍はバーレーン、カナダ、レバノン、アルジェリア(※スイス在住)、キルギス、インドとなります。

選手権以外の試合の出場選手であるファハッドの会見出席とあいなったのは、マナーマにもヒンドゥー寺院があるようにバーレーンの労働力の主となっているのがインド人ということが影響していると思われます。

実際、会見のあったモールで「ラムを食べたい」とインフォメーションで尋ねると「アラビックのレストランはない。インド料理と中国料理がある」と言われたほどです……。ちなみにモールやホテルで働く人々は。英語はマストのように話しています。

そして両替所ではパキスタンやアフリカの家族に送金する人たちの姿が目立つ――市中を歩く機会はほとんどないなかで、感じたバーレーンの様子です(スーパーではアルファベット表記だけのフルーツジュースと、アラビア語表記のあるジュースでは値段が3倍ほど違うのと、ローストされたアーモンドを購入して、ホテルの部屋でグラスに入れておいても、まったくしけることがないほど、乾燥しています)。

閑話休題――会見では、思わぬバーレーン人気質を直視し驚かされました。メインで同国のヒーロー=コヘジと対戦するカトーナへのブーイングが半端なく、「僕はBRAVE CFで2勝、他でのキャリアは彼と違うし、そういう場所でタフな相手に勝ってきた」という発言に、「ステロイド!!」というヤジが飛ばすファンまでいるほど。

カトーナは苦笑いを浮かべながらコメントを続けると、コヘジ・チャントで妨害するという徹底ぶりでした。素直に、この人たちともめたくない――そう思った次第です。

そんな会見を終え、ハリファ・スポーツシティ・アリーナへトンボ帰りすると、SUPER CUP最後の準々決勝バーレーン×タジキスタンの開始直前でした。

実は雑誌の締め切りと、週末の世界各国の大会の記事を書くためにホテルに戻ろうとしていたところ、BRAVE CFの広報として働くブラジル人のジョアオ・ヴィトー君に「この試合を見ないと後悔するよ」と言われ、「ほんまかよ」と思いつつ同行した次第です。

ヴィトー君から直前に――自分も現地に行った2011年8月のUFCリオ大会=アンデウソン・シウバ×岡見勇信をブラジルの新聞社在籍時代に取材していたことを聞かされ、何より長年の友人でありブラジルMMAメディアのパイオニア=マルセーロ・アロンソを崇拝している彼の言葉を信じてみようと思った次第です。

結果、これはもうアマチュアではない。そしてブラジル人とロシア人で構成されたチーム・バーレーンに対して、タジキスタン勢の奮闘ぶりは……こ、本当に世界と戦うということは、どういう意味を持つようになるのか。再度、考えを改めないといけないことに気づかされました。

バーレーンの一番手は女子ストロー級のアリーサ・ベルトソ。

彼女は1月のIMMAF世界選手権の優勝者で、素晴らしい切れのジャブから蹴りのコンビネーション、さらにテイクダウン後も一本こそ取れなかったですが、RNCや三角絞め、腕十字とアグレッシブに攻め続け、判定勝ちに不満を感じるという強さを見せつけました。きっと1Rが3分でなく5分なら試合を終わらせていたに違いありません。女子戦の印象が強くないBRAVEですが、今後どのようなキャリアを積んでいくのか要注目です。

さらに2番手の女子バンタム級には前回のADCC女子60キロ級世界王者ビア・バジリオがバーレーン国旗を掲げて登場!! 荒いが馬力あふれる打撃から、テイクダウン――ここから先のマウント奪取、殴って腕十字という流れは見事の一言、反則モノの強さでした。

反則モノといえば、ウェルター級に出場したロシアからの帰化ファイター=ラマザン・ギチノフです。対戦相手のジョビドン・マクムドフがまた素晴らしいテイクダウンディフェンスと正確かつパワフルなストライカーだったことが、ギチノフの強さを際立たせました。

先の世界選手権MVPのギチモフが、マクムドフの打撃に屈せず組んで消耗させまくると、最後は逆にテイクダウンを狙ったマクムドフをアナコンダチョークで仕留め、世界大会決勝の再戦で返り討ちを果たしました。

フォークスタイルこそMMAに欠かせないという自分の信念にも似た想いを改める必要があるのか。とにかくロシアからの帰化選手に限らず、中央アジアやコーカサス勢のケージレスリングの強さはずぬけています。そしてBRAVEの中東勢は、そんなダゲスタンでキャンプを張る環境を持っています。

こんなアマチュアあってたまるか。EXFIGHTが可愛く見える……。日本だと修斗、パンクラス、DEEPの王者クラスの力が既にある、そう思ってしまうギチモフらバーレーン勢、準決勝はバルカン王者チームを5‐0で圧倒したカザフ勢とのマッチアップとなります。

「これ、見ない方が夢を見ることができた……」。ホテルに戻り、ざくろジュースを飲みながら「来て良かっただろう」と満面の笑みを浮かべるドラえもん体形のヴィトー君を思い出し、チョッピリ恨みたくなるSUPER CUPのレベルの高さでした。

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【BICW2022】BRAVE国際コンバットウィーク in バーレーン―02―『白バイの先導でキャラバン爆走!』

【写真】ステージが豪華だから、どうだ――ということはいえますが、圧巻。やはり、羨ましい。そして日本人選手の強化につながらないかということです(C)MMAPLANET

9日(水・現地時間)、BRAVE International Combat Weekの事実上の初日はBRAVE CF57の公開練習が午後2時からKHK MMAジムで行われる予定でしたが、直前で時間と場所が変更となりました。

まさにホテルを出る1時間を前にして、KHK MMAジムはBRAVE CF57まで閉められているという連絡が入りました。


いわばバーレーン王国の所有物といっても過言でない同ジムがどのような設備を誇っているのか、非常に楽しみにしていたため残念な知らせです。

と同時に――ぞわっ、ひょっとしてクラスターかと思いきや、MMA SUPER CUPに出場するチーム・バーレーン勢に加え、BRAVE CF57のメインでBRAVE CFバンタム級王座決定戦でブラッド・カトーナと対戦するハムザ・コヘジらは、この週末までKHK MMAではなくストロング・ヴィレッジというジムでトレーニングを行っているからジムは閉められている。それが理由でした。

コヘジのファイトキャンプには海外からコーチを招き、ロシアやブラジル人の帰化選手が加わるチーム・バーレーンの面々にも寝泊まりする施設が必要で、ストロング・ヴィレッジジムには宿泊環境が整っている。

そんなことが公開練習当日は伝わっていない。自分の以前からあったイメージ、お金持ちのブラジル=中東にまさに当てはまるアクシデントというか、インシデントとの影響でKHK MMA訪問はまたの機会となりました。

それでもMMA SUPER CUPは午後4時からルールブリーフィング、午後7時から開幕式と予定されたスケジュールが滞りなく進行していました。

自分はブリーフィングの様子を少し眺めさせてもらい、午後4時半からBRAVE CFのムハンマド・シャヒド代表と取材というか歓談の時間を提供してもらい、30分ほどBRAVE NATIONや現状のMMA産業の在り方という彼の得意分野の話題から、キャプテン翼、刃牙など様々な話、そしてJMMAFについて意見を交換させてもらいました。

印象深かったのはシャヒド代表がSUPER CUPでロシアとウクライナの選手団の派遣がならなかった話題になると、猛烈な勢いで話し続ける熱血漢の表情が、一気に沈痛な面持ちに変わったことです。

バーレーンMMA界、KHK MMAはロシアとつながりが強く、帰化ファイターも少なくありません。ヘッドコーチのBRAVE スーパーライト級王者エルダル・エルダノフもそんな1人です。

IMMAFではIOCの措置に準じて、今回のロシアチームの参加を取りやめ、ウクライナ選手団は出国ができない(できても望まない?)――なか、この原稿を書いている時点から、数時間後にSUPER CUPの準々決勝がスタートします。

シャヒド代表と歓談後、一旦部屋に戻り――たった1人の滞在に我が家のリビングの倍はあるスペース&ジャグジー付きのバスタブ有り――片隅につくったワーキングプレースで、日本の各所、米国のロクサン・モダフェリと連絡を取りあい、SUPER CUP開会式に向かいました。

8チームの選手団、メディア、IMMF勢のため小型パスが10台用意され、白バイの先導でハリファ・スポーツシティ・アリーナに向かいます。鉄道のないバーレーン、マナーマ市内は幹線道路のジャンクションのたびにひどい渋滞に起こり、その緩和のために造られている大型のロータリーも、サークル部分に車が入れない状態です。

が、白バイ野郎(失礼!)は青い閃光を放ち、強大なサイレン音で八面六臂の活躍。合流路線から、幹線の車線から、どんどん他の車の制止し、キャラバンを爆走させます。しかも10台のバスのドライバーもこういうことに慣れているのか、2車線、3車線を相当な勢いで疾走しつつ、互いの車線変更のスペースを創って、見事なコンビネーションで会場まで突き進みました。

正直、肝を冷やす乗り心地でしたが、無事セレモニーの開幕10分以上前に我々は現地に到着することができました。

セレモニーというか、会場内の舞台セットは想像をはるかに超える豪華さで、対して配信を視聴しているだけでは分からなかったことですが、サークルケージのキャットウォークは照明用で、スペースも狭く、足元も柔らかかったです。

さすが、リングガールを持たないBRAVEのケージという感じでした。

式はIMMAF会長の挨拶、バーレーンMMA協会の会長の挨拶があり、「MMAはバーレーンで唯一国際レベルにあるスポーツだ」という話が聞かれました。

「そんなことねぇよ」というのは簡単です。しかし、これだけアマ大会から力をいれ、国際市場に打って出るプロ大会がある。さらに帰化選手が現状をリードし、そこに若い世代が力をつけるという未来を侮ることはできないです。

一方で、先人といっても過言でないUAE、いやアブダビの状況を見て、潤沢すぎる資金があっても母国の選手強化は予定通り進むとは限らないですが、BRAVEとバーレーンの試みは産業形態の変化、地盤から変えることなので、アブダビと同じスケールは用いることはできないかもしれないです。

いずれにせよ、この環境があればバーレーン一国だけでなく、中東全体の底上げになることは絶対です。それは先日、PFL CSで本戦契約を勝ち取ったBRAVEウェルター級&ウェルター級王者――ヨルダンのライオン、ジャラ・フセイン・アルシラウィを見ても明らかだと思います。

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Brave CF BRAVE CF57 F1 MMA MMA Super Cup MMAPLANET o UFC   ムハンマド・シャヒド

【BRAVE CF57】ムハンマド・シャヒド代表―02―「重要なのは選手が2人、どちらが強いかを競い合うこと」

【写真】選手団の宿泊する首都マナーマ市内のホテルはBRABE CF57とMMA SUPER CUP一色だ (C)MMAPLANET

中東バーレーンで8日(火・現地時間)から12日(土・同)までBRAVE International Combat Weekが開催される。BICWは8日から開会式、9日が準決勝、12日に決勝が行われるアマチュアの国別トーナメント=MMA SUPER CUPと11日(金・同)に3大タイトル戦が組まれたBRAVE CF57で構成されている。

ロシアのウクライナ侵攻を受けて、両国の出場がなくなり、オセアニア、アイルランド、メキシコ、アラブ王者、カザフスタン、バルカン王者、バーレーン、タジキスタンの8チームで争われることになったSuper Cupこそ、ムハンマド・シャヒドBRAVE CF代表によると新しいBRAVE CFの旅、その第一歩となるという。

BRAVEが目指す、MMA産業――その未来図とは。

<ムハンマド・シャヒド・インタビューPart.01はコチラから>


――BRAVEの使命というのは?

「リーグ・モデルを構築して、MMAのフォーマットを変えなければならない。世界中の国がナショナル協会を創設し、他のスポーツのように政府の援助を受けるようなスポーツにMMAを進化させたいんだよ。そういう世界にするには良い面ばかりを発していてはいけない。改善しないといけないダメな面にも言及すべきなんだ。

日本にもこの世界を代表するプロモーションが存在していたけど、あの時からMMAは何が変わっただろうか。構造は何も変わっていないままだろう。これからの10年、この点が本当に重要になってくる。

スポーツとして協会が存在し、政府から資金を得ることができるスポーツにならないと、MMAは変わらないままだ。バーレーンではこのスポーツが普及するために、資金を投入しサポートしている。だから、こんなに急激にMMAは発展したんだ。

今年のIMMAFの世界選手権には67ヵ国からの参加者があった。でも、MMAがスポーツとして発展するためのフォーマットはできていない。選手たちが日々の努力がもたらすことが、ただ戦うだけになってしまう。そうしないためにニューモデルが必要になるんだ。その必要性を世界に広めるための機会をバーレーンは提供している」

――とはいえ、現状も真の実力者はMMAで十分な成功を収めることができています。

「そう。ただし、平等だろうか? 日本人選手で英語が話せず、トラッシュトークを英語圏の人々に披露できないことで、戦う機会を失っているケースはないだろうか。力はある、でも投資に値する市場を持たないから契約はできない選手は? 30歳を過ぎた、若くないから契約できない――そういう選手が存在しないといえるかい」

――絶対的な力の持ち主であれば、それだけでUFCと契約できると思います。ただし、同じ実力、あるいは強さは上でも今、シャヒドが言われた条件に満たず、チャンスを与えられない選手がいることも確かでしょう。

「それがスポーツだろうか。ビールを飲んで、床を踏み鳴らし、大声で叫ぶ人たちはフライ級の試合を見たくない。ヘビー級の殴り合いみたい。だからフライ級を廃止しようだとか。それこそが――これまでのMMAの発展方法だ。

ただし、MMA産業の潜在能力はそんなものではない。1ビリオン・ドル(10億ドル=1千億円)規模のカンパニーであっても、十分じゃないよ。このスポーツはもっと巨大になれるんだ。UFCは7ビリオン・ドル規模のカンパニーだ。けれども、サッカーになると24ビリオン・ドル規模の組織がある。

それはカンパニーの発展という方法論で歩んできたからでなく、世界中の国に協会があり、実力だけでプレイヤーが勝負できるからだよ。英語で相手をののしる必要がない環境整備こそ、MMAがサッカーのようなスポーツ産業になるための前提だと我々は考えている。

個々の国の協会が選手をスカウティングし、成長を助長する。そして国際的な舞台へ進む。選手のチャンスも増え、優秀な選手が余すことなくステップアップできる。そうなったときこそ、MMAが本当の姿で普及したといえる。英語で受け答えができなくても、ケージのなかで最高のパフォーマンスを見せることができればそれで構わないはずだ。凄く強い選手だ。でもアジア人で体が小さく、英語が話せないからスターにはなれない――そんなことはあってはならないんだ。

これはマーシャルアーツだよ。マイ・フレンド!! 重要なのは選手が2人、ケージに足を踏み入れどちらが強いかを競い合うということなんだ」

――……。確かにその通りなのですが……。

「ムサシ・ミヤモトはマーシャルアーツの強さだけで、その地位を得たはずだ。必要なのは技量であって、英語でアピールできる能力ではない。マーシャルアーツに必要なのはリスペクトと相手を倒すことだ。MMAは世界中で急激に発展したけど、置き去りになったことがある。それがナショナル協会、インターナショナル協会という組織構成だ。

スーパーカップにブラジルが出ていない。米国も、日本もだ。これらの国のアマチュア選手は不満に感じるだろう。でも、心配はないよ。この世界観を共有し、MMAのニューモデルを確立しようとする人々を我々はサポートする。

ドラマチックで、どの試合もエキサイト。そういうアメリカン・スポーツがどれだけ世界に普及しているか。NASCARを見てみよう、アメリカ人はF1よりもあのレースが好きだろう。ただし、同じレギュレーションのレースが他の国に存在するだろうか。彼らからすれば『そんなものは必要ない』と言うだろうね。米国という市場でやっていける――TV放映料、チケット収入、マーチャンダイスからね。他の国は必要ないんだ」

―確かにそうですね。米国内で成り立つスポーツ・リーグだらけです。

「MMAはそれぞれの国の人たちに合ったプロモーションが存在するグローバルスポーツだ。だからこそ選手だけでなく、このスポーツ全体が一体化すればさらなる発展が望める。それぞれの国の協会とリーグを持ち、その時点でも国際交流は見られ、さらなる巨大なリーダーシップを持つ国際組織と各国の協会とリーグが通じる規模になれば、政府がMMAを援助するようになる。

1人の男がこのスポーツをコントロールするのではなくて、全ての国に通じる組織が巨額の投資を複数から得られると、その利をすべての国に分配できる。結果、それぞれの国の組織も国の援助、ナショナル・カンパニーのサポートが受けられるようになるはずだ。世界中でファイターは成長でき、一つの世界観でMMAは成り立つようになる。選手たちの選択肢も増えるしね。どうやってキャリアアップを果たすのか。どこでピークを迎えるのか。選択権はプロモーションでなく、ファイターが持つ世界にしたいんだ。

ストラクチャーが曖昧。それが現状のMMAの最大の問題点になっている。世界中から選手が生まれているのに、世界中でMMAは発展していない。そこにメスを入れる、第一歩がスーパーカップの開催だ。ほんの小さな変化だよ、全体像からすれば。でも、ここから世界のMMAは変わっていく。一つの組織の傘下に各国が入り、安全な競技運営がなされ、各国のリーグが運営される――そういうスポーツにね」

――話が大きく感じるのですが、サッカーを想像すれば良いわけですね。NFLではなくて。

「IMMAFはパンナム、オセアニア、アジアン、ヨーロピアン選手権を開催し、そこから世界選手権に進むカレンダーがある。今年から世界選手権が終わり、国別のランキングで現状はトップ6と2つの地域がワイルドカードで出場しているスーパーカップが始まる。将来的には16ヵ国が競うトーナメントにしていきたい。

4年に1度でなく、毎年開催してく予定だよ。そしてアマチュアだけでなく、このネイションはプロのスーパーカップを行う。国を代表して戦うことは、現状のMMAには存在しない。どれだけ富を得ても、その国のこのスポーツの発展に関係ないからだね。そんなモノ必要ないと感じるファイターは存在するだろうし、それで構わない。でも国を背負って戦うことで、得らえるのは名誉だけでない。それはもう五輪を見ても分かるだろう。BRAVE NATIONが目指すのは、そういう世界観だ。母国のスポーツの発展に通じるファイトをする。それは今のMMAとは別物になるだろうね」

――5ヵ年計画で、第何次までを構想しているのでしょうか。

「アハハハ。そんなに時間はかからない。プロバージョンのスーパーカップは3年から5年のうちに実現させるよ。過去20年のMMAの成長の早さを振り返ってほしい。10年計画は必要ない。このスポーツは発展する一方だからね。企業同士の競争が迎える発展の先に見えるものは……巨大な勝者と、強大な敗者の存在だよ。結果、産業は荒廃する。メディアは衰退し、ファイターは困難な状況に陥る。ジムは成り立たない。失うモノばかりだ。スポーツの発展は一つのカンパニーの利益ではなく、産業としての利益を追求しないと望むことはできない。

スモール・プロモーションは現状では、巨大プロモーションに太刀打ちできない。ただし、そういう人々が生きていける産業にしないとMMAは、本当の意味での発展は見込めない。だからこそ、我々BRAVEはそういうプロモーションと手を取り合って、世界各国でイベントを行ってきた。新しいMMA界を迎えるための準備を2016年から2021年まで行ってきた」

――だから……。

「そう2022年、BRAVEは新しい旅を始めるんだ。インタビューの最初に言ったようにね(笑)」

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BICW2022 Brave CF BRAVE CF57 F1 MMA MMA Super Cup MMAPLANET o ONE ONE Championship UFC ブルーノ・マルファシーニ ホゼ・トーレス

【BICW2022】BRAVE国際コンバットウィーク in バーレーン―01―『ディズニー+が視聴できない!!』

【写真】8日間のバーレーン滞在が始まりました。F1テスト、行きてぇ(C)MMAPLANET

8日(火・現地時間)から12日(土・同)までBRAVE International Combat Weekが、中東バーレーンのハリファ・スポーツシティ・アリーナで開催され初めて中東の地にやってきました。

これまでアブダビ、ドバイにはADCC世界大会とONE ChampionshipでUAEを訪れたことはありますが、バーレーンは始めてです。サウジアラビアが大半を占めるアラビア半島の東側、UAWやカタールなどと同様にペルシャ湾に面した……というよりもペルシャ湾に浮かぶムハッラク島を中心とした33の島からなる立憲君主国家、モスクからコーランが聞こえてくるイスラム教の国です。


ハリド・ビン・ハマド・アル・ハリファ王子が興したスポーツ振興のための持ち株会社KHKスポーツを母体とするBRAVE CFは2016年よりここバーレーンを拠点にインドやフィリピンなどアジア、ブラジル、ロシア、モロッコと世界各国で現地プロモーションと手を結びイベントを開催してきました。

個人的に注目するようになったのは、ブルーノ・マルファシーニやホゼ・トーレスが契約した時期ですが、現地取材をしようと思うまでになったのはコロナ・パンデミックが起ってからでした。

パンデミックが起ったのち、BRAVE CFは3月と4月大会をキャンセルし5&6月を活動休止すると、7月にはルーマニア、8月にはスウェーデンで集中的にイベントを再開させ、昨年3月から4月にかけて首都マナーマの歴史的建造物であるバーレーン要塞内に特設ケージを組み立て4週連続で大会を行いました。

その資金力とビジョン、またUFCに選手を送り出し、逆転にUFCベテランと契約しているBRAVE CF。当時は完全なバブル方式を取り入れ、PCRテストを繰り返してイベントを開いていましたが、今やバーレーンは飛行機に搭乗する際の陰性証明は必要なく、空港での検査もなく――ついでにいうと、ビザもチラ見、インビテーションレターは一目もくれず入国できました。

帰国の途に就く際は搭乗の72時間前のテストによる陰性証明書と成田空港での検査を経てですが、3度ワクチン接種を行っている日本人は自宅での隔離も必要ありません。

BICWとBRAVE CFもPCR検査はなく、マナーマ市内ではモールや観劇などパブリックブレイスではマスク着用は義務とされ、違反者は20ディナール――約6000円の罰金に処せられるということです。

その一方で大会出場選手の検査がないことで正直、日本国内にいるよりもずっと感染する可能性は高いという自覚を持っての現地入りでもあります。案の定、食事はビュッフェ・スタイル、選手たちは予想通りマスクをすることもなく大声で話しているという状況です。

同じ週に始まるF1の合同テストでは、そんなことはないのだろうなとほぼ両替とスーパーへの買い出し以外は、自己隔離ならぬ自己防衛のためにホテルに引きこもっている状態です。

コロナ関連の話はもう辟易、バーレーンの紹介と大会の様子を――旅日記的に記事を掲載しようと思っていたのですが、そんなわけでマナーマ市内の様子はほとんど分かりません。

そしてバーレーンではU-NEXTは当然として……エミレーツ航空で途中まで視ていたブラックウィドーの続きを視聴しようしたのですが、ディズニー+は進出しておらずNetflix頼りになりそうな日々です。

そんな選手団が宿泊するウィンダムガーデンホテル・マナーマは、外観ばかりかエントラントのデコレーション、エレベーターの裏扉までBRAVE CFやMMA SUPER CUPのペイントが施され、まさにBICW一色という感じです。

9人構成の国別対抗戦に8チームが参戦し、BRAVE CF57はプロ12試合、バーレーンも含めると13ヵ国のファイターが集まるビッグショーですから、ドバイからバーレーンまでの飛行機には大音量でマリアッチを流すメキシコ勢やアイルランド、オセアニア、プロもキルギスから出場し暫定ライト級王座決定戦に出場するアブディサラム・クバチニエフらの姿が確認されました。

そして両替をするために訪れたホテル近くのモールには、ケージを模ったBRAVE CFブースが見られるなど、少なくともこの一角は相当に力の入ったプロモーション活動を行われているようです。

ほとんどコンバットウィークに関係する記事が書けない初日となりましたが、明日はバーレーンMMA界の総本山KHKジム視察、SUPER CUP開会式などのジワリと取材が始まります。ドアトゥドアでほぼ20時間、時差が6時間。今夜は早々に眠りに就こうと思います――が、徐々に目が冴えてきているのが怖いバーレーン初夜です。

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