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【BRAVE CF58】ラ・インジェがハロンワをTD&トップキープで下し、初のBRAVE CF韓国大会を締める

<ミドル級/5分3R>
ラ・インジェ(韓国)
Def.3-0:29-28.30-27.29-28.
ミズワディレ・ハロンワ(南アフリカ)

ハロンワが左ジャブ、右のガードを高く上げるラ・インジェは右ミドルハイを返す。互いに距離を測りながら、ハロンワの左ジャブにラ・インジェが右クロスを被せた。ハロンワがより距離を取るようになり、ラ・インジェは左右のローを繰り出す。ラ・インジェの右ローに右ストレートを合わせたハロンワも、右のカーフキックを当てる。左ジャブを突いてサークリングするハロンワ、ラ・インジェはスイッチしながら距離を詰めるも、ハロンワの右カーフをもらってしまう。ここで一気に組みついたラ・インジェだが、離れるハロンワ。しかしラ・インジェはパンチで相手のバランスを崩すと、ダブルレッグで組みつきテイクダウンに成功した。

フルガードで下からラ・インジェの腕を抱えるハロンワ。ラ・インジェは腕を抜いてパンチを落としていくも、ハロンワのガードワークに阻まれる。ハロンワの下からの仕掛けを防いだラ・インジェが、足を一本越えた。ハーフガードのハロンワに、プレッシャーをかけていくラ・インジェが、一度フルガードに戻されながら、再びハーフガードの状態へ。そのままトップポジションをキープして初回を終えた。

2R、互いのローがぶつかり合うハロンワはサウスポーにスイッチしたが、すぐにオーソドックスに戻した。パンチを不利ながら前に出るラ・インジェの顔面に左ジャブを突きさすハロンワ。ラ・インジェはダブルレッグを仕掛けるも、スプロールしたハロンワに引きはがされてしまう。しかし、一度距離を置いたラ・インジェが再び飛び込み、ダブルレッグからすくい上げてハロンワに背中を着かせた。さらにラ・インジェはパスガードに成功。サイドに移行したが、自らハーフガードに戻ったのか、そのまま頭をつけてトップをキープする。ここで展開がなく、レフェリーがブレイクをかけた。

再開後、ハロンワの右バックスピンキックをかわしながら組み付いたラ・インジェが、またもグラウンドに持ち込んだ。サイドからニーオンザベリーへ、凌ぐハロンワの顔面にヒジを落とすラ・インジェ。暴れるハロンワを抑え込み、ノースサウスへと移行したが、サイドに戻るとハロンワがブリッジで立ち上がろうと試みる。ラ・インジェもすぐさまサイドバックに移り、ハロンワの顔面にパンチを連打。ガードに戻したハロンワにヒジを落とす。さらにラ・インジェがパウンドを連打したところでラウンドが終了した。

最終回、ハロンワが右ストレートから右カーフキックへとつなげる。それでも前に出てくるラ・インジェに、パンチの連打から右バックスピンエルボーを当てる。離れたラ・インジェは、ハロンワの右ストレートをかわしてダブルレッグでテイクダウンした。そしてすぐにハーフガードの状態に持ち込み、頭をつけてパンチを上下に散らす。さらに足を抜いてパスに成功したラ・インジェは、サイドからしっかりと抑え込む。ラ・インジェはテッポウのような形でスイープを狙うも、ラ・インジェが耐えてノースサウスで抑え込んだ。

サイドに戻ったラ・インジェ、亀になるハロンワの横に回りながら再びサイドに。相手の左腕を抑えながらパンチを落とし、マウントを狙うもハーフに戻された。しかしすぐにパスしたラ・インジェはサイドポジションをキープ。ハロンワも下から左ヒジを返すも、形勢逆転には至らない。とはいえラ・インジェも一つのポジションでは抑え込みきることができず、サイド、ノースサウスから相手がハーフに戻すとパスを狙うという展開が続き、最後までラ・インジェふぁトップをキープして試合を終えた。

裁定は、1人のジャッジがフルマークをつけるユナニマスでラ・インジェが勝利した。


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【BRAVE CF58】計量終了 キム・テキュン欠場でメインでイ・ランジェが極真出身のハロンワと対戦

【写真】南アフリカからハロンワ、彼以外にフィリピン、ブラジル、ポーランド、ベルギー、サウジアラビア、シンガポール、イタリアからsン種が集まる。国際戦がBRAVEの特徴だ(C)BRAVE CF

30日(土・現地時間)に韓国はインチョンのインチョン・サムサン・ワールド体育館で開催されるBRAVE CF58の計量が行われている。

今大会、メインで韓国人エースのキム・テキュンがロマン・ボガトフと対戦予定だったが負傷欠場となり、メインは元Road FCミドル級王者ラ・インジェが南アフリカのミズワディレ・ハロンワと対戦することとなった。


ハロンワは2020年11月以来の実戦で、2021年はONEに参戦中のボカン・マスンヤネと同様に南アフリカからの出国が叶わず、試合機会を失していた。

リモ取材で締めは「押忍」だった

キャリア6勝1敗のハロンワのベースは極真空手で、父親が極真の2段の空手家だった。

9歳から20歳まで極真を学んだハロンワは「極真で身に着けたタイミングとスピードはMMAでも生きている。顔面パンチがないことで極真空手を軽視する向きがあるけど、ボクシングを学び顔面パンチが打てるようになると極真で学んだことが生きてくるんだ。それに僕にカーフキックは効かないよ。あの蹴りがきても、極真空手家はカットできる」と今回の試合前の取材で語っている。

BRAVE CFで国際的な舞台を踏んだハロンワは「南アフリカでMMAファイターとして生きていくことは難しい。好きだから戦うという状況なんだ。でもBRAVE CFと契約したことで、家族を食べさせることができるようになった。BRAVEは世界中をサーキットしている。今回、韓国で韓国のベストファイターと戦える。今後も色々な国で、その国のベストファイターと戦っていきたい」と言う。

今回のメイン出場に向けて「タフだ。Road FCのチャンピオンで根性がある。でも、僕の方が上だ。全てで上回っている。この試合で僕は名前をあげる。タフな相手、タフな試合を望んでいる。タフな相手とダンスをして楽しむんだ」と笑顔を見せたハロンワ。極真で養ったスピードとタイミングが韓国で炸裂するか見ものだ。

■視聴方法(予定)
4月30日(土・日本時間)
午後5時00分~ BRAVE TV

■BRAVE CF58 計量結果

<ミドル級/5分3R>
ミズワディレ・ハロンワ:84.3キロ
ラ・インジェ:84.05キロ

<スーパーウェルター級/5分3R>
マルチン・バンデル:79.65キロ
ルイス・フィリッピ・ディアズ:78.1キロ

<ライト級/5分3R>
ロランド・ディ:70.45キロ
オ・テホク:70.3キロ

<スーパーライト級/5分3R>
マチェク・ギエルシェウスキー:75.05キロ
イッサ・イサロフ:74.9キロ

<67キロ契約/5分3R>
ヴァルテル・コリアンドロ:67.0キロ
パン・ジェヒョク:66.75キロ

<フェザー級/5分3R>
アブドゥラ・アルクァフタニ:66.2キロ
チョン・ヨンス:66.05キロ

<77キロ契約/5分3R>
アクセル・ソラ:76.7キロ
チャン・ユンソン:76.65キロ

<フライ級/5分3R>
シャン・シンカイ:56.68キロ
イ・チャンホ:57.02キロ

<女子アトム級/5分3R>
ジリアン・ゴウ:47.2キロ
ホン・イェリン:47.52キロ

<ヘビー/5分3R>
イム・ジュンス:120.15キロ
キム・ミョンワン:117.7キロ

<フェザー級/5分3R>
ユ・ジュサン:65.85キロ
オ・ドゥサップ:65.9キロ

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【BRAVE CF58】育成路線も国際戦。ビジネス度外視、キム・テキュンの相手は元UFCロマン・ボガトフに

【写真】キャリア12勝1敗のボガトフ。キム・テキュンは9勝0敗だ(C)BRAVE CF

10日(日・現地時間)、BRAVE CFが30日(土・同)に韓国はインチョンのインチョン・サムサン・ワールド体育館で開催するBRAVE CF58のメインで、同国のエースといえるキム・テキュンがロマン・ボガトフと対戦することが発表されている。

ロシアのウクライナ侵攻に関して、対ロ経済制裁に加わる韓国はロシア側からも非友好国リストに挙げられている。とはいえ欧州、米国、日本と同様に韓国の国際企業の本音もロシアとの関係を維持したいことには変わりない。

そんななかキム・テキュンの相手がロシアのボガトフに決定──The Beast Championshipとの共同開催ながら、BRAVEの本気度が伝わってくるメインだ。


ボガトフはM-1ライト級王者からUFCに進出も、レオ・サントス戦でグラウンドでの頭部へのヒザ蹴りで2Pのマイナスを含め、アイポークなど反則もあり1度の判定負けでリリースされ、BRAVE CFを新天地に選んだ。

BRAVE CFでは昨年1月に11勝1敗(※当時)のナルザン・アキシェフ戦では初回にバッククラブからRNCを取られかけるピンチをしのぎ、テイクダウン&コントロールで逆転勝ちを収めた。第2戦は6月のアブドゥルムタリプ・ギエルベコフ戦。バーレーンのKHK MMA所属のダゲスタン人ファイターを相手に、初回に打撃に圧倒され2Rもスピニングバックフィストでダウンを喫しながら、判定勝ちを収め現時点で2連勝中だ。

キム・テキュンもアキシェフ戦で初回にフックを被弾してダウンを奪われており、そこからの逆転勝ちしているだけに実力は伯仲しているか。いずれにせよ、キム・テキュンはいかにテイクダウン狙いを切り続けることができるか。

今時珍しく、ブレイクが余り入らないBRAVE CF方式のレフェリングが韓国でも見られるのであれば、勝負の鍵はその一点に集約されるといっても過言でない。

そんなキム・テキュン✖ボガトフのフェザー級戦は、バッバ・ジェンキンスの返上したベルトを巡り、年内には対戦もあり得ると見られていた。その両者が、タイトルを賭けることなくインチョンで相対する──望外な一戦ともいえる。

実のところBRAVE CFではキム・テキュンの対戦相手に日本人ファイターとも交渉していたが、複数回マルチイヤー契約がまとまらず今回は実現しなかった。BRAVE CFに必要なのはBRAVE CF内におけるストーリー創りで、王者がUFCへ──というフィーダーショー的な参戦を求めてない。それだけに日本人ファイターの参戦は実現しなかったが、キム・テキュン✖ボガトフは彼らのポリシーに則したマッチアップといえる。

この他、韓国から出場がアナウンスされていた4選手のカードも明らかとなっている。元Road FCミドル級王者のラ・インジェは南アフリカのミズワディレ・ハロンワと戦う。

2020年11月のドミニク・ショーバー戦以来、1年5カ月振りの実戦復帰となるハロンワはキャリア6勝1敗、唯一敗北を喫した相手は現UFCのカムザット・チマエフだ。チマエフのテイクダウン&コントロールに屈したが、ハロンワはワンツーからスピニングバックフィストでのKO勝ちもあるアグレッシブなストライカーだ。

スピニングバックフィストで勝利した際には、回転弾を受けた相手の意識が跳び、足がふらつく状態から倒れるまでの1秒もない間に2発、3発と追撃のパンチを入れている。勝負時を逃さないハロンワ、その殺傷能力の高さはラ・インジェにとっても非常に怖い相手となるだろう。

大ベテラン=イム・ジュンスは、同じ韓国からヘビー級の新鋭キム・ミョンワンと戦う。39歳、26戦目のイム・ジュンスに対し、キム・ミョンワンは24歳で戦績4勝1敗と、世代交代マッチの様相を呈している。

昨年6月にDouble GFCで女子アトム級王座決定戦に出場したホン・イェリンは、バリ在住のシンガポール人ファイター=、ジリアン・ゴーと戦う。この対戦も一度は日本の老舗プロモーションでベルトを巻いていたベテラン人選手に声が掛けられたが、経験値が違うという理由で見送りに。経験の差が論じられるのはK-MMAの慣わしとは考えにくく、BRAVE CF本体の意向と思われる。

「ネームバリュー、戦績は問わない。BRAVE CFが育てる」と言うモハメド・シャヒドBRAVE CFの方針に則したケースでは、キャリア3勝0敗1分のチョン・ヨンスが、サウジアラビア人ファイターで4勝0敗のアブドゥラ・アルクァフタニと戦うフェザー級マッチ。そしてロ2戦目のチャン・ユンソンの2勝0敗のフランス人選手アクセル・ソラと戦う(※ソラはIMMAFなどアマで19勝5敗のキャリアがある)77キロ契約戦、この2試合などは育成路線と捉えることができる。

この他、既報の通りマルチン・バンデル✖ルイス・フィリッピ・ディアズ、ミハイル・コートルツァ✖マチェク・ギエルシェウスキ、ロランド・ディ✖オ・テホクが組まれるBRAVE CFにとって初の韓国大会。

タイトルを巡る戦い、育成路線ともに国際戦が組まれており──いかにもーレーン王国が司るMMAイベント、ビジネス度外視、新しいMMAワールドの構築を目指す戦い模様が繰り広げられそうだ。

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