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DEEP DEEP JEWELS38 HIME MMA MMAPLANET o RIZIN 桐生祐子

【DEEP JEWELS38】「49キロの意味」。HIME、右から連打→右で桐生祐子を37秒で倒しRIZIN出場アピール

【写真】跳びヒザで距離を詰め、一気に試合を決めた(C)MATSUNAO KOKUBO

<49キロ契約/5分2R>
桐生祐子(日本)
1R0分37秒by TKO
HIME(日本)

大島撃破のHIMEが、桐生を相手に左足の構えから一気に距離を詰める。続いて跳びヒザから右ストレートを当てると、連打を纏めると桐生の動きが止まる。レフェリーが割って入るかと思われた刹那、右ストレートを打ち抜いたHIMEが圧倒的なKO勝ちを決めた。「49キロでやっている意味、RIZINに出たいんで。これだけ格好良く終えたので、そろそろ出ても良いんじゃないでしょうか」と勝者はマイクで話した。


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DEEP DEEP JEWELS38 MMA MMAPLANET o 古瀬美月 山崎桃子

【DEEP JEWELS38】早々にダメージを与えケージコントロール。最後はフィニッシュ狙いで古瀬が山崎に快勝

【写真】最後の腕十字狙いが極まらなくても、トータルドミネーションの古瀬が山崎を下した(C)MATSUNAO KOKUBO

<ミクロ級/5分2R>
古瀬美月(日本)
Def.3-0:20-17.20-18.20-18
山崎桃子(日本)

左ミドルの古瀬、右ローを蹴った山崎がスーパーマンパンチを狙う。ここを見た古瀬が、左を当てる。効かされた山崎に追撃の古瀬は、シングルレッグを切って首をコントロールしてトップを取り切る。左足を抜いた古瀬はパス狙いの方向にケージがあり、山崎が足を戻す。起き上りつつ右を連打した古瀬は、ケージに山崎を押し込んで大内、小内、小外と足技を仕掛ける。右腕を差し挙げボディロックから大内の古瀬は、山崎が倒れないとみるとヒザを突き上げる。

残り1分20秒、自ら離れた古瀬は山崎の前進に左を合わせていく。山崎はケージを背負い、左から組まれるとケージを背負ってテイクダウンは許さなかったが、反撃の機会も潰され初回を落とした。

2R、左ハイから右を入れた古瀬に対し、山崎も右を振るって前に出る。ケージに古瀬を押し込んだ山崎は体を入れ替えられると、腰に乗せて投げを狙う。察知して防いだ古瀬は、ボディロックに。小外掛けを防いだ山崎だが、押し込まれた時間が続く。左腕を差して、前方に崩していった古瀬は耐えた山崎をケージに押し込んでヒザも、ブレイクが掛かる。

残り2分、左ストレートから組んだ古瀬がクリンチの攻防に出て時間を使う。ここもブレイクが入り、右ハイを空振りした古瀬に右を振るった山崎が組みを選択。古瀬は体を入れ替えてケージに押し込み、残り40秒でついにテイクダウンを決める。パス&マウント狙いの古瀬が、背中を見せた山崎に腕十字を仕掛け時間となった。ダメージを与えた後は、ケージコントロール、仕上げはフィニッシュ狙いで文句なしの判定勝ちを決めた。


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DEEP DEEP JEWELS38 MMA MMAPLANET o ケイト・ロータス 竹林愛留

【DEEP JEWELS38】上下が入れ替わる寝技の攻防を制したケイト・ロータスが、竹林から2-1勝利

【写真】勝負の2Rでバックマウントからパンチを纏め攻勢に出たケイト・ロータスが、マスト判定で勝利を手にした(C)MATSUNAO KOKUBO

<50キロ契約/5分2R>
ケイト・ロータス(日本)
Def.2-1:20-19.19-19 must.19-19 must.
竹林愛留(日本)

右インローを蹴った竹林に対し、ケイト・ロータスが前蹴りを見せる。続いて右ボディストレートを伸ばすと、左ローを蹴る。距離を詰めた竹林がケージにケイト・ロータスをお押し込み、ヒザをボディに入れる。首を巻いて投げたケイト・ロータスだが、竹林がそのまま両足をフックする。

頭を抱えていたケイト・ロータスは上を取り切り、起き上って勢いのあるパウンドを落とす。竹林がシングルレッグからレッスルアップ、下になったケイト・ロータスが三角絞めをセットする。竹林は起き上って体重を掛けると、ケイト・ロータスが腕十字に。これを防いだ竹林が、結果として上を取る。ケイト・ロータスは、ここでスイープを決めて上を取り返すと、竹林は十字から三角絞めを逆にセットする。腕を送った竹林が殴り、ケイト・ロータスが座って耐えようとする。竹林が腕十字に切り替えたところで、時間となった。

最終回、竹林が右ハイ。ワンツーのケイト・ロータスだが、打ち返した竹林がヒザを連続でいれる。ここでも払い腰を決めたケイト・ロータスが背中を取らせずトップを奪取する。腰を上げたケイト・ロータスが左のパンチを打っていく。頭を抱えた竹林だが、左足を抜かれて枕で抑えられる。自陣で優勢のケイト・ロータスは、マウントに移行すると鉄槌を入れる。背中を見せた竹林にRNCを仕掛け、背中を潰したケイト・ロータスが腹ばいからRNCへ。

竹林は手首を掴んで絞めは防ぐが、ボディトライアングルに捕えられた状態が続く。最後の1分で胸を合わせて鉄槌の竹林が、腕十字を防いでガードの中に。ギロチンから起き上がろうとしたケイト・ロータスを潰してパンチを竹林を入れたが、時間に。3回ラウンドが見たいと思わせる攻防の末に、ケイト・ロータスが2-1で判定勝ちを手にした。


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ARAMI DEEP DEEP JEWELS38 Interview J-CAGE ブログ 村上彩 須田萌里

【DEEP JEWELS38】村上彩と再戦、須田萌里─02─「勝ったら、また大島選手に挑戦できますか?」

【写真】須田の右に立つ金髪の男性がスダコンガこと父・智行、取材当日が41歳の誕生日だった。左は中学1年生の弟、雄律(ゆうり)で、JBJJF全日本キッズ選手権やアマ修斗ジュニア選手権で優勝している。すでに将来のプロデビューについてお声が掛かっているという話も……(C)SHOJIRO KAMEIKE

11日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS38のメインで、村上彩と対戦する須田萌里のインタビュー後編。
Text by Shojro Kameike

父・智行さんと共に歩む18歳の格闘技人生――目標であったチャンピオンとの対戦、そして敗北を経て、須田萌里はどのように成長してきたのか。デビュー戦で敗れた村上とのリベンジマッチへの意気込みを語る。


スコーピオンジムでは毎週土日に女子練習会が行われているという。この日は、7月にケイト・ロータスを下したARAMIが来ていた。

――こちらのスコーピオンジム千里では、女子ファイターが集まって練習会を行っているそうですね。

「平日は私も学校があって、土日に集まれる人が集まって練習しているという感じです」

智行 それほど人数は多くないです。東京に比べると、やっぱり女子選手は少ないですからね。来てくれているメンバーは、毎週来てくれるのがスモーカージムの栗山葵選手。それからサダエ・マヌーフさんが来てくれたり。今日はARAMI選手が来てくれます(取材は9月3日の土曜日に行われた)。

「一緒に練習したり、試合に出たりすると、やっぱり気持ちも変わってきます。練習会を始めて2年ぐらいなんですけど、お父さんと練習していても体重差があるので、実際に女子の選手と対戦するイメージが掴めないこともあって。やっぱり組んだ感覚も違いますし」

智行 試合のたびに東京へ行って補うよりは、せっかく関西でも女子選手が増えてきたので一緒にやってみたらどうかと。それで声をかけていったら、皆さん集まってくれるようになったんです。

――それまではずっと、お父さんとの練習だけだったのですか。

「お父さんと弟(雄律、中学1年生)、それと会員さんとの練習ですね。柔術道場なのでプロのMMAファイターを目指している人はいないんですけど、寝技は強い方と練習できていました」

――プロデビューから2連敗して、このままでは無理かな……と思ったりしなかったですか。

「それは思いました。MMAは辞めたほうがいいんかな、とか。でも、いろんな人が応援してくれていて、やっぱり続けようと思ったんです。2連敗したあと、自分から攻めていくことを考えるようになりました」

智行 この子が負けたわけじゃない。セコンドのミスで負けたんやと、僕は思っていました。MMAは自分の得意なところで戦った者が勝てる。この子は柔術をやってきたから、どうやって寝技に持ち込むか、ですよね。
3戦目からは打撃のほうが得意な選手との対戦が多かったので、まず相手の打撃を潰す方法を練習してきました。自分がこのポジションにいたら相手は打撃を出せない、とかを徹底的に練習して。それを実践できたから、自分の得意なパターンに持ち込めて連勝に繋がったんやと思います。

「連勝することができて、だんだん自信もついてきました。MMAをやることも楽しくなってきて(笑)。学校の友達も応援してくれて、試合も見に来てくれたりとか」

――結果、「高校生の間にチャンピオンと戦うレベルまで行きたい」という、MMAを始めた頃の目標は達成されました。今年5月、大島沙緒里選手と対戦し、1Rにキムラの形に入ってレフェリーストップとなりましたが……。

「あの試合は緊張が凄くて、体が動きませんでした(苦笑)。東京で一緒に練習させてもらっていた選手が大島選手に負けていて、私が頑張らなアカンって焦りがあったんです。それで試合中、前蹴りを出すタイミングが早すぎて。あれで崩れてしまったかなと思います。試合後には、お父さんから『あの前蹴りで相手はスイッチが入ったな』と言われました。先にもっとコツコツと打撃で削らんとアカンかったよ、って」

智行 展開が早すぎましたね。最初から寝技に行くのは危険で、削ってから寝技に行くなら何とかなるんじゃないかと。でも前蹴りを出したところでテイクダウンされて……やっぱり大島選手は強かったです。

「タップしていないんですけど、自分は動けない状態やったから、止めてくれて良かったです。怪我しなかったことでRIZINにも出られたし、今回も試合をすることができるので。今はもう1回挑戦したいし、自分も大島選手のポジションになりたいと思いました」

――大島選手ともう一度対戦したいという気持ちと同じように、デビュー戦で敗れた村上選手と再戦したいという気持ちはありましたか。

「そういう気持ちはなかったし、再戦があるとは思っていなかったです。村上選手は階級を落としていたので、もう対戦することはないのかなって。ただ、4戦4勝――しかも3試合連続で一本勝ちしている相手に私が勝ったら、また大島さんへの挑戦に近づけるのかな、と思っています。DEEPジュエルスのチャンピオンになることが目標なので」

――DEEPジュエルスのベルトを巻いた先のことは考えているのでしょうか。

「いえ、まだそこまでは考えられないです。チャンピオンが強すぎるから(苦笑)。……次の試合に勝ったら、また大島選手に挑戦できますか?」

――プロモーターサイドの考えは分かりませんが、先ほど須田選手ご自身が仰ったように、再挑戦へ大きく近づくとは思います。

智行 大島選手とは試合をしたばかりなので、年内はないかもしれないですね。ここで勝てば、次はセミ(桐生祐子×HIME)の勝者と対戦するのかな。本野(美樹)さんも49kgに落としてきたから、対戦する可能性はあるとは思っています」

――なるほど。では再戦となる村上彩選手との試合に向けて、ご自身はデビュー戦と比べて最も成長した部分は何でしょうか。

「全部です。その中でも試合の組み立て方とか、いろいろ考えながら、頭を使って戦えるようになったことだと思います」

――一方、村上選手は何が変わってきていますか。

「前よりも寝技主体になってきましたよね。初めて対戦した時は、まだ打撃にも付き合ってくれていたじゃないですか。今は最初から寝技に行きたい、っていう感じで。今回は私が全ての場面で圧倒したいです。私も2年前よりは寝技も成長していますから」

■視聴方法(予定)
9月11日(日)
午前11時50分~SPWN PPV
午前11時50分~ニコニコ生放送

■ 対戦カード

<アトム級/5分3R>
村上彩(日本)
須田萌里(日本)

<49キロ契約/5分2R>
桐生祐子(日本)
HIME(日本)

<ミクロ級/5分2R>
古瀬美月(日本)
山崎桃子(日本)

<50キロ契約/5分2R>
ケイト・ロータス(日本)
サダエ・マヌーフ(日本)

<ミクロ級/5分2R>
古瀬美月(日本)
竹林愛留(日本)

<ストロー級/5分2R>
長野美香(日本)
井上智子(日本)

<59キロ契約/5分2R>
栗山葵(日本)
Te-a(日本)

<ミクロ級/5分2R>
ちびさい KYOKA(日本)
ジャカ季美香(日本)

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【DEEP JEWELS38】村上彩と再戦、須田萌里─01─「コロナで柔術大会がなくなって、MMAやったら……」

【写真】2004年7月29日生まれ……コロナが彼女の格闘家人生を変えたといっても過言でない(C)SHOJIRO KAMEIKE

11日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS38のメインで、須田萌里が村上彩と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

現在18歳の須田は高校1年生の時にMMAでプロデビューした。結果は2連敗、しかし3戦目から連勝を重ね、わずか2年でジュエルス王者・大島沙緒里と対戦する機会を得ている。王者の前に完敗を喫した大島は、RIZIN出場を経て今回、デビュー戦で敗れている村上との再戦を迎えることとなった。スダコンガのリングネームで知られる父、智行とともに目指す王者への道とは──。


父・智行さんとのグラップリング練習では上を取ると掌底も見られた。コンバット柔術練!!

――須田選手は幼少期からブラジリアン柔術を始めたそうですね。

「小学5年生の時にブラジリアン柔術を始めました。もともとお父さんが格闘技をやっていて、弟のほうが先に柔術をやりたいと言っていたんです。そこでお父さんがジムを開いた影響もあって、私も柔術を始めることになりました」

――お父さんの智行さんは、スダコンガのリングネームでプロMMAの試合にも出場されています。智行さんの格闘技歴を教えていただけますか。

智行 僕はずっとボクシングをやっていて、空手を経験したあとMMAをやりたくなって、まずKFNという格闘技サークルを始めたんですよ。そこからPOWERGATEに出始めて、今のスコーピオンジムに所属して活動するようになりました。

――KFNとは、関西格闘技交流ネットワークのことですか。

智行 そうです。ご存じですか。

――取材で伺ったことはありませんが、2000年代に近畿圏で活動していた格闘技サークルですよね。とても懐かしいです。

智行 当時はmixi(ミクシィ、2000年代に流行したSNS)で仲間を募集して、月に1回ぐらい集まって練習していました。格闘技サークルというレベルでもなく、格闘技サークルごっこという感じでしたけどね(苦笑)。

――関西MMAの黎明期から発展に至る頃に活動されていたかと思いますが、お子さんも格闘技を始めるとは考えていましたか。

智行 何も考えていなかったです。僕は僕で格闘技をやりたいから、やっていた。僕のほうから娘に「格闘技をやりなさい」とか言ったことはないんです。「ちょっとやってみるか」と誘ったり、あとは試合会場へ子供を連れていったことがあるぐらいで。

「私にとっては、『あぁ、やっているなぁ』っていうぐらいで。ただ、お父さんはよく怪我して帰ってきていて、手術することもあったし……格闘技って危ないものなんだなとは思っていました。だから自分もやろうという気にはならなかったです(苦笑)。でも柔術は、あまり怪我をすることはないからと言われて」

――お父さんは試合のたびに怪我をして帰ってくる。その格闘技を娘さんもやろうと言った時の、お母さんの反応は……。

智行 柔術だったらいいよ、っていう感じでしたね。

――それは柔術だったら、という条件ですよね。打撃のある格闘技ではなく。

智行 まぁ、子供を応援していくうちに、感覚は麻痺していくんですよ(笑)。柔術から徐々に、打撃もやるのも慣れていって。今は何でもいいよ、と。

――アハハハ。須田選手ご自身がMMAをやろうと思ったキッカケは何だったのですか。

「もともとMMAをやるつもりはなかったんです。大晦日にテレビで見たり、自分がグラップリングマッチに出た時、MMAの試合も見て『すごいなぁ』と思っていたぐらいで。でも、その頃からコロナの影響で柔術の大会がなくなって、打撃をやってみようかなと思ったんですよね。MMAやったら試合にも出られるやろうし、っていう感じで。

柔術では全日本選手権で優勝することが目標で、それは中2の時に達成しました(2018年JBJJF全日本キッズ柔術選手権 女子ティーン2白/灰/黄帯フェザー級優勝)。そこから連覇するとか、海外の大会に出てみたいと思うこともありました。ただ、当時は私の実力も全然足りなかったし、ムンジアルで優勝したいとか、そこまでは考えられなかったです」

――中学時代に他のスポーツはやっていなかったのですか。

「中学ではバスケ部に入っていました。結構、成績も良かったんですけど、そこで燃え尽きちゃったんです。高校では、これ以上できへんなって。でも柔術は……失礼な言い方になるんですけど、自分はそこまでじゃないのに全日本で優勝できたんです。もっと練習すれば、もっと上に行けるんじゃないか。だから高校生になったら柔術を頑張りたいと思いました」

――子供の頃から格闘技をやっていると動きも違ってきますか。

「小さい頃からやっているので、もう体が覚えているというか……。考える前に体が勝手に動いているんですよね。今はさらに、そこから考えながら体を動かすようになっていて」

――そしてMMAを始めるようになった時点では、どのような目標を持っていましたか。

「高校生の間にプロのチャンピオンと試合できるようになっていたいね――お父さんとそう話をしていました」

――練習メニューや生活もガラリと変わったのではないでしょうか。

智行 その前に社会が変わりましたよね。コロナ禍で学校も休みになったし、ジムのレッスンも止めていました。だからジムも1日中空いていて、使い放題に(苦笑)。だから打撃もイチから仕込もうと。朝から晩まで練習していたな?

「……もうマンツーマンで(苦笑)。朝から走って、5時までジムで練習して。オンラインレッスンを受けたあと、また夜8時まで練習していました。やっぱり最初は打撃も難しかったです。私も覚えが悪いので、アハハハ」

智行 この年齢の時に、それだけしっかり仕込むことができたのは大きいです。1カ月か2カ月ぐらい練習して、『いざMMAに挑戦!!』という感じでしたね。プロデビューは早いかなと思っていました。でも上を目指すためには、少ないチャンスをモノにしていかないといけない。だからオファーを頂いて、『チャンスやからどんどん行け!』 と思ってデビューさせました。

――しかし、プロデビュー戦は今回対戦する村上彩選手に判定負けを喫してしまいました。当初は村上選手と対戦する予定ではなかったのですよね。

「試合前に対戦相手が代わったんですけど、それは相手も同じなので。私は……村上選手が柔術黒帯っていうことにビビっていて、内容も全然ダメでした(苦笑)。試合中に焦ってしまって、セコンドの声も全然聞いていなかったですし」

智行 相手は寝技が強い。MMAやから打撃で行こう、と考えていたんですよ。そこで寝技の勝負に付き合ってしまったのはミスでした。そこはセコンドのミスでもあったんですよ。娘がデビュー戦で、自分のセコンドとしてのレベルも低かったので。プロ2戦目までは、なかなか上手く指示できていなかったと思います。そこから練習方法や作戦の立て方、セコンドの指示も見直しました。

「2戦目まで負けて、3戦目ぐらいからだんだん体も大きくなってきたんで。高校の制服も肩のあたりがパッツンパッツンになってきたから、友達からも『デカなったなぁ』って言われるぐらいで(笑)。体が大きくなるとパワーもついてきて、それに併せてテクニックも身についてきたのが大きいですね」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
9月11日(日)
午前11時50分~SPWN PPV
午前11時50分~ニコニコ生放送

■ 対戦カード

<アトム級/5分3R>
村上彩(日本)
須田萌里(日本)

<49キロ契約/5分2R>
桐生祐子(日本)
HIME(日本)

<ミクロ級/5分2R>
古瀬美月(日本)
山崎桃子(日本)

<50キロ契約/5分2R>
ケイト・ロータス(日本)
サダエ・マヌーフ(日本)

<ミクロ級/5分2R>
古瀬美月(日本)
竹林愛留(日本)

<ストロー級/5分2R>
長野美香(日本)
井上智子(日本)

<59キロ契約/5分2R>
栗山葵(日本)
Te-a(日本)

<ミクロ級/5分2R>
ちびさい KYOKA(日本)
ジャカ季美香(日本)

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