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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase330 TSUNE   シュウジ・ヤマウチ パン・ジェヒョク 上田将竜 伊藤盛一郎 猿飛流 田嶋椋 透暉鷹 雑賀ヤン坊達也 鶴屋怜

【Pancrase330】 Pancrase330 Gallery 計量台の上とケージの中。もう一つの戦いの軌跡

【写真】猿飛流の両日のフォルムの違いは北米クラスか(C)MMAPLANET

昨年12月25日(日)に開催されたPancrase330。同大会の上位カードに出場した10選手の前日計量とファイト当日の肉体のフォルムの見比べてみたい。

欧米の選手たちと比較して減量及びリカバリーの幅を少なくする傾向にある日本人ファイターだが、何に水を抜き、再び水分を取り戻し筋肉が膨らむのか。大胸筋や僧帽筋、そして肩回りにもギリギリの状態まで落とし込んでいる選手がいることが確認できる。


鶴屋怜

透暉鷹

パン・ジェヒョク

雑賀ヤン坊達也

シュウジ・ヤマウチ

TSUNE

田嶋椋

上田将竜

伊藤盛一郎

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ABEMA IMMAF MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase330 UFC   パンクラス ボクシング ライカ 山口怜臣 岡田嵐

【IMMAF & Pancrase330】アマパン王者・岡田にザッツMMAで快勝。山口怜臣「総合力を上げて」

【写真】唯一無二、山口怜臣の来年32月のIMMAF世界大会、そして3月以降の動向も要注目だ (C)MMAPLANET

25日(日)、横浜市中区の横浜武道館で開催されたPANCRASE330。そのオープニングマッチ第1試合のアマMMAバンタム級戦で山口怜臣が岡田嵐を判定3-0で下した。

IMMAF制覇からプロを目指し、タイのプーケットを拠点するJ-MMA界唯一無二の存在といえる山口が、WTFITFテコンドーのジュニア部門で日本代表のキャプテンを務め、今年のアマチュアパンクラス・バンタム級全日本王者=岡田と対戦した。


<アマMMAバンタム級/3分3R>
山口怜臣(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
岡田嵐士(日本)

IMMAF制覇からプロを目指し、タイのプーケットを拠点するJ-MMA界唯一無二の存在山口が、WTFテコンドーのジュニア部門で日本代表のキャプテンを務め、今年のアマチュアパンクラス・バンタム級全日本王者=岡田と対戦。序盤の打撃戦では左ストレートを被弾する場面も見られた。

山口は組んで、岡田をケージに押し込むと払い腰で投げてからはしっかりとパウンドで削り初回をリードした。

2Rも山口は、初回と同じように払い腰でテイクダウンを決め、立たれても倒し直してリードを広げた。

最終回は、山口も自分の距離で戦いお左ストレート右フックから右ハイという攻撃を見せるも、山口はここもケージに押し込んでテイクダウン&パウンドで3-0の判定勝ちを収めた。

しっかりと勝つ、総合力で勝負して文句なしの勝利を収めた山口の試合直後の声をお伝えしたい。


──日本でのファイトはいつ以来になりますか。

「5年振りです(笑)。今回はタイガームエタイとALIVEで試合の準備はさせていただいて、鈴木(陽一)社長にマンツーだけでなく、ALIVEの仲間も協力してくれて凄く良いキャンプが日本でもできました」

──そのパンクラスでのアマMMAマッチ、なぜこのタイミングで日本で試合をしようと。

「11月に行われたIMMAFのアジア大会は自分のコーチが時期的な問題があって、行くことがデキなく出場を辞退せざるをえなかったです。そういった時にパンクラスの代表でありJMMAFの福井(幸和)代表に『今年のアマチュア・パンクラスの全日本チャンピオンと試合をさせてください』と提案させていただき、このような舞台で戦わせてもらった形です」

──では、この試合のために帰国したということですか。

「ハイ。これがなければ帰国していないです」

──なるほどっ! では、今日の試合のデキに関してはどのように自己評価していますか。

「プランとしては自分もボクシングに自信があったので、パンチで前に出て当てていくというモノでした。ただ岡田選手のバックステップ、距離の取り方が凄く上手で、思うように近い距離で戦うことができなかったです。蹴りとパンチを散らされて、パンチも被弾しましたし。そこでプランB、多少距離が合わなくても誤魔化して組んでいこうと作戦を変えました。組んだ時の感覚で投げることができると思ったし、そこからテイクダウンしてトップゲームで戦いました」

──試合中にアジャストしたのですね。素晴しいです。IMMAFでは1日1試合、多くて2試合が3日や4日ほど続くというトーナメント戦です。今日のようにワンマッチだと、戦い方もアジャストしたのでしょうか。

「ハイ、IMMAFはワンマッチでないので、自分のスタイルも完璧に仕留めきるというよりも、取りこぼさず勝つという戦い方をしてしまいます。見方によっては塩試合に映ってしまうからもしれないですが、ここは下の選手が動かないとリスクを冒してフィニッシュにいく気は正直なかったです」

──アマチュアのIMMAFで勝ち抜くために、見ている人を喜ばすという考えは必要ないと思います。勝負に徹し切れば。と同時にプロになると、大舞台へ行く選手のキャリアの序盤は抜群にフィニッシュ率が高い。それも事実です。

「良く言えば今日の試合でも、勝ちに徹したと言えます。反面、自分のなかでは打撃にしても極めにしても、フルコンタクト空手という競技からMMAに転じた影響なのか『勝てるな』と思えば、その戦いを続けるという部分は確かにあります。そこには自分がフィニッシュする力、技量がない。現時点では、そこは足りていない部分です」

──来年2月12日の週にセルビアのベオグラードで2022 IMMAFの世界大会が開催されます。コロナ以降、その年の年末まで世界大会が開けずスライドして翌年にという形が続いていますが、怜臣選手も勿論ターゲットはそこに?

「ハイ。そうですね。今日の試合ではフィニッシュはできなかったとはいえ、相手のスタイルに合わせて封じこめ完勝できたと思っています。これがIMMAFの場合だと、今日はレスラー、明日はストライカーということが普通にあります。だからこそ、総合力を上げて5試合をしっかり勝ち抜くということを意識して、タイガームエタイで練習していきたいと思います」

──怜臣選手以外に、世界大会に挑戦する日本人選手は出て来そうですか。

「それが僕も余り分かっていなくて……。だから、こういう風にインタビューをして頂いたり、パンクラスで試合をすることで露出する機会も増えたので、IMMAFの認知度が少しでも日本で上がれば嬉しいです。そういう人が増えれば、もっと盛り上がりますし、レベルの底上げになると思います」

──では世界大会以降も含めて、2023年の目標を教えてください。

「世界大会の金メダルは絶対です。それが終わった後にプロに行くと宣言している通り、まだ確定事項ではないですが、自分のなかで候補もあります。そこも公にデキる日を楽しみにしてほしいです」

──かつて世界大会ジュニアの部で覇権を争ったムハメド・モカエフ選手が、すでにUFCで3連勝です。刺激されるのではないですか。

「コロナ禍で選んだ選択肢として、僕はアマチュアを続けることでした。彼はプロとして強い選手と戦っていくことを選びました。かつてのライバルと言われることもありますが、この2年で彼がやってきたこと──しっかりとした相手と戦ってUFCと契約し、UFCでも負け無しです。ここに関しては、素直に今の僕は言及できるレベルにないと思っています」

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ABEMA MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase330 Road to UFC UFC パンクラス 修斗 海外 猿飛流 鶴屋怜

【Pancrase330】新フライ級KOP、鶴屋怜「またイチから見直して、やっていこうと思います」

【写真】イベント終了後、応援団への挨拶を終えたばかりの鶴屋怜 (C)MMAPLANET

25日(日)、横浜市中区の横浜武道館で開催されたPANCRASE330。同大会のメインで猿飛流を破り、鶴屋怜がフライ級KOPの座に就いた

デビューから1年10カ月、キャリア6戦目で日本の老舗MMAプロモーションの頂点に立った鶴屋は勝ち名乗りを受ける前から涙を流した。若さの象徴、自信しかないように見えた鶴屋の意外な涙。その理由と、こらからについて試合後に話を訊いた。


──20歳のタイトル奪取、涙を見せたのは意外でした。

「ちょっと想定外の展開になってしまって……焦ってしまったのもあるし、小さい頃から修斗やパンクラスと見て育ってきたので……。UFCという目標があって、も国内のベルトも大きな目標でした。なので、ちょっと涙が出てしまいました。それにここで負けていたらUFCなんてないし。格闘技で生活できなくなりるので自分を追い込んでいる部分もあったので」

──本物だという期待感が高まると、アンチの声も出てきます。そういう声は気になっていましたか。

「最終的に勝てれば良い。そう思っていました」

──では想定外の展開というのは?

「組んでバックを取ってからのスロエフ・ストレッチなんですけど、練習なら毎回ほぼ極まります。実際、試合中も極まったと思っていました。結果どこか精神的に『よっしゃ』となって、気を抜いてしまった部分があります。でも猿飛流選手は元器械体操の選手だからか、体が柔軟でした。あれで焦ってしまいましたね」

──焦っていましたね。首投げを強引に仕掛けて、決まらない場面もありました。

「首投げからVクロスで勝ちたいっていうのもあったんです……(苦笑)」

──お父さんの必殺パターンを。それは……。

「欲を持ちすぎてしまったスね。インターバルで、お父さんからも『落ち着け。お前、興奮しているんだよ』って言われて。でも『絶対、勝つから』って伝えて2Rに向かいました。後で見返さないと分からないんですけど、右が当たったのか……ああいう形になれたので。でも打撃も大切だって、身をもって思うことができました。課題も増えたし、まぁ……良い試合、良い経験になりました」

──1R終盤はケージに押し込んだ形で、ヒザをボディに何発が食らっていました。

「食らっちゃいましたけど、ヒザでダウンをすることはないと思っていました。2Rから行くつもりだったので、あそこは攻める気持ちはなかったです」

──ジャッジ1人が9-10と猿飛流選手のラウンドとしました。

「まぁ、猿飛流選手に入ってもしょうがないです。お父さんも『想定外のことが起きるのも1Rだから』と言ってくれて。猿飛流選手もチャンピオンだし、意地があったはずです。正直、舐めてはいないんだけど簡単に勝てると想定していたので……この試合の経験をこれからに生かしたいと思います。

扇久保(博正)さんからも『最初から行き過ぎると疲れるから』って、毎試合注意されていました。それで勝てていたんで、自分では構わないと思っていたのですが、先輩たちに注意されていたことがやっと理解できました」

──反省点のある試合。課題を見つかったタイトル戦を終えて、改めてUFCに向けてどのような気持ちでいますか。

「ホント、練習を基準に『俺、強いんじゃないか』って思ってしまっていたんですけど、試合だとそういうわけにはいかないです。これまでの試合は、ほぼ同じパターンで勝つことができたとはいえ、これからは通用しなくなります。UFCなんて言うと、もっと強いヤツらだらけです。なので、しっかりと見つかった課題を克服していかないとダメだなと思います。

打撃も自分のなかでは力を入れてやってきたつもりだったんですけど、もっと見つめ合っていかないとダメですね」

──反省しきりですが、キャリア1年10カ月でパンクラスの頂点に立ちました。2023年への意気込みをお願いします。

「ハイ。6戦0敗、6フィニッシュしているので来年は海外に絡んでいきたいです」

──1カ月ほど前から2023年開催のRoad to UFCに向けて、各階級で出場選手のリクルートが始まっているようですね。

「僕はRoad to UFCではなくて、本戦かコンテンダーシリーズに絡んでいきたいと思っています。でも、そんな上手くはいかないので1試合、1試合勝ち抜いていきます。とにかく今日の試合で見つかった課題が多すぎるので、年が明けたらすぐに練習したいです。またイチから見直して、やっていこうと思います」

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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase330 UFC 猿飛流 鶴屋怜 鶴屋浩

【Pancrase330】底が見えない強さ――鶴屋怜が猿飛流をRNCで下しフライ級KOPに。父にベルトを贈る

【写真】父・鶴屋浩氏の目にも、うっすらと涙が――(C)MMAPLANET

<フライ級KOPC/5分5R>
鶴屋怜(日本)
Def.2R1分23秒 by RNC
猿飛流(日本)

開始早々、鶴屋が飛び込んだ。シングルレッグで組むと、猿飛流がバックを見せながら立ち上がる。相手をケージに押し込んだ鶴屋は腕を差し上げてコントロールしながらグラウンドに持ち込んだ。すかさずバックを奪った鶴屋が、猿飛流の左足を取ってスロエフ・ストレッチへ。これが極まらないとみるや、猿飛流の左腕に狙いを変えて腕十字を狙った。猿飛流は腕を抜いて立ち上がり、鶴屋をケージに押し込む。

鶴屋は首投げを見せるが猿飛流は倒れない。強引に押し返した鶴屋はダブルレッグで組むも、スプロールされてしまう。それでも立ち上がった猿飛流を、四つで組んでケージに押し込む鶴屋。左の肩パンチで突き上げながら、左右に揺さぶるが、猿飛流が耐える。ボディロックから猿飛流の左足を抑える鶴屋に対し、猿飛流が左オーバーフックでディフェンス。さらに右ヒザを連続で突き上げて鶴屋の動きを止めた。

初回の採点はジャッジ1名が10-9で猿飛流、2名が鶴屋に10-9をつけた。

2R、サウスポーの鶴屋が左ハイを見せる。猿飛流が距離を詰めて来るとテイクダウンを奪った鶴屋は、ケージ際でパウンドを連打。左のパウンドが猿飛流の顔面を捉える。起き上がる猿飛流を抑えた鶴屋は、左足を差し入れてRNCへ。そのまま絞め上げてタップを奪った。

涙を浮かべながらベルトを巻く鶴屋。「まず挑戦を受けてくださった猿飛流選手、ありがとうございました。想定外のことが起きて、2Rに行っちゃって泣いてしまって、すみません。このベルトをお父さんに巻きたいので……」と、父・浩にベルトを渡す。続けて「UFCに挑戦したいので、これからも応援よろしくお願いします」と宣言した。


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase330 パン・ジェヒョク 透暉鷹

【Pancrase330】パン・ジェヒョクの打撃とTD防御に大苦戦。最終回を抑えた透暉鷹がスプリットで制す

【写真】思わぬ大苦戦--勝者に笑顔はなかった(C)MMAPLANET

<フェザー級/5分3R>
透暉鷹(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29.
パン・ジェヒョク(韓国)

左を伸ばすパン・ジェヒョク。透暉鷹は相手の動きを見据え、プレスをかけ返す。スイッチするパン・ジェヒョクに対して左ハイを見せた透暉鷹は、左ローを当てたが打ち終わりに右ストレートを狙われてしまう。左前蹴りを突き刺した透暉鷹、パン・ジェヒョクの左ミドルを捌く。パン・ジェヒョクは大きな左を振るい、左ミドルを見せる。透暉鷹はダブルレッグで飛び込み、ワキを差し上げて相手をケージに押し込んだ。

しかしパン・ジェヒョクはすぐにケージ際から脱出し、左ジャブを突きながら左アッパー、右ストレートに繋げる。透暉鷹の蹴りにパンチを合わせるパン・ジェヒョク。左フックからダブルレッグで組みついた透暉鷹だったが、パン・ジェヒョクがボディロックで切り返して離れる。透暉鷹は右目尻から出血が見られる。蹴りを散らして距離を取るパン・ジェヒョクに対し、透暉鷹は手数が少なく、なかなか距離を詰めることができない。初回はジャッジ3者とも10-9でパン・ジェヒョクが取った。

2R、パン・ジェヒョクが遠い距離から一気に詰めてパンチを振るう。そのなかで右ストレートが透暉鷹のアゴを捉えた。透暉鷹はダブルレッグで組むも、パン・ジェヒョクを倒すことができない。なおも押し込む透暉鷹を捌いてパン・ジェヒョクが離れた。透暉鷹が距離を詰めると、左ハイを繰り出すパン・ジェヒョク。透暉鷹の左フックに対して、自身も左を返す。打撃を見せてから組みつく透暉鷹のパターンは読まれている。

パン・ジェヒョクが左ハイを見せる回数が増えてきた。右スピニングバックフィストを見せる透暉鷹。右ローからダブルレッグで入った透暉鷹が、ボディロックから遂にテイクダウンを奪った。透暉鷹がマウントを狙うと、パン・ジェヒョクがブリッジ。すかさず透暉鷹はバックマウントへ。相手の左手を制した透暉鷹は、右手を首に回していく。そして得意のフェイスロックで絞め上げるも凌がれた。

残り20秒でパン・ジェヒョクの左腕を狙う透暉鷹。パン・ジェヒョクは立ち上がる、透暉鷹の顔面にパンチを浴びせるも、再び透暉鷹が組んでケージに押し込んでいった。ジャッジは2名が10-9で透暉鷹に、1名が10-9でパン・ジェヒョクにつけていく。

最終回、パン・ジェヒョクの蹴りをバックステップでかわした透暉鷹だが、自身の蹴りにパンチを合わせられてしまう。透暉鷹の左インローがパン・ジェヒョクの下腹部を捉えて、試合は中断される。うずくまるパン・ジェヒョク。休憩ののち試合は再開される。パン・ジェヒョクがスイッチからヒジを見せた。透暉鷹は左フックからダブルレッグへ。しかし、これも切られてしまう。

しかし透暉鷹も左フックから組みついていく。四つで組んだが、パン・ジェヒョクが体勢を入れ替えた。足を使いながら左右の蹴りを散らすパン・ジェヒョク。透暉鷹はパン・ジェヒョクの右をかわして組み付き、ボディロックからグラウンドに持ち込む。パン・ジェヒョクは右のオーバーフックで耐え、尻もちを着いても盛り返す。

それでも透暉鷹がシングルレッグに切り替えて、パン・ジェヒョクに背中を着かせた。ハーフガードの相手を、左腕を枕にして抑え込む透暉鷹。呼吸を整えてからパスを狙った透暉鷹は、うつ伏せになったパン・ジェヒョクからバックマウントを奪い、四の字で固めて試合終了のホーンを聞いた。

裁定はジャッジ3者が1ポイント差をつけるスプリット判定で、透暉鷹が勝利した。パン・ジェヒョクは怒りの表情を浮かべてケージを降りたが、最終回を取られたことは間違いない。ただ、勝者にも笑顔がないことが試合内容を物語っている。


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase330 シュウジ・ヤマウチ 海外 雑賀ヤン坊達也

【Pancrase330】雑賀が組みで劣勢もヤマウチを右からのパウンド葬--再び世界との戦いをアピール

【写真】やはり右によるフィニッシュ!(C)MMAPLANET

<ライト級/5分3R>
雑賀ヤン坊達也(日本)
Def.1R4分59秒 by TKO
シュウジ・ヤマウチ(ブラジル)

ヤマウチが距離を詰めてパンチを振るう。左ジャブを突く雑賀に対し、左ハイを見せてからダブルレッグで組みつき、相手に尻もちを着かせた。ボディロックで雑賀をケージに押し込み、他立ち上がった相手に対してボディロックをキープする。再びグラウンドに持ち込んだヤマウチの顔面へ、ヒジを突き刺す雑賀。ヤマウチは雑賀の両足を畳み、そのままケージに押し込んでいく。

左のオーバーフックから立ち上がった雑賀に、しつこく食らいつくヤマウチはシングルレッグで尻もちを着かせたあとバックを狙う。パンチを受けながらバックに引き倒したヤマウチは、ボディロックのまま雑賀をケージに押し込み続ける。立ち上がる雑賀のボディにヒザを突き上げたヤマウチ、雑賀は体勢を入れ替えてケージに押し込む。

ヤマウチの引き込みに付き合わなかった雑賀は、立ち上がった相手に右ストレートを浴びせる。そして追撃の右ストレートがクリーンヒットし、ダウンを奪ってからパウンドを連打してレフェリーストップを呼び込んだ。

雑賀は「来年は王座統一戦があると思うので、その間に違うところで戦ってもいいんじゃないですかね。世界で戦ってもいいんじゃないですか」と、引き続き海外勢との対戦を望んだ。


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase330 TSUNE 田嶋椋

【Pancrase330】2022年にネオブラ優勝から暫定王者へ。TSUNEの左でグラつくも田嶋が逆転TKO勝利

【写真】見事な田嶋のフィニッシュ力。打撃戦を制してベルトを巻いた(C)MMAPLANET

<バンタム級暫定王座決定戦/5分5R>
田嶋椋(日本)
Def.4R3分13秒 by TKO
TSUNE(日本)

サウスポーのTSUNEにプレッシャーをかける田嶋。TSUNEは足を滑らせたか、すぐに立ち上がる。TSUNEの左ストレートが田嶋の顔面を捉えた。田嶋は左ローを当てる。TSUNEが左ストレートを伸ばすと、打ち終わりに田嶋が左ジャブを当てた。TSUNEが左ストレートから右フックを繰り出すと、田嶋も右を伸ばす。田嶋は左ロー、しかし手数が少ない。TSUNEは左ボディストレートを突き刺す。

TSUNEの左ストレートを食らい、グラつく田嶋。組みついたTSUNEがグラウンドに持ち込むも、田嶋が潰してTSUNEの右腕を狙う。スクランブルからハイクロッチでケージに押し込んでいくTSUNE。田嶋は両腕を差し上げて、体勢を入れ替え投げを打つ。そしてボディロックからTSUNEに尻もちを着かせた。立ち上がるTSUNEを払い腰で投げた田嶋は、そのままバックに着いてTSUNEの左腕を抑える。グラウンドに引きづりこみ、右足を入れたがTSUNEが立ち上がった。

初回はジャッジが3者ともTSUNEに10-9をつけた。

2R、プレスをかけるのはTSUNEだ。田嶋は右のガードを固めて足を使う。田嶋が相手にケージを背負わせて左ジャブを突く。しかしTSUNEの左ストレートを警戒してバックステップ。TSUNEの右フックが田嶋の顔面をかすめる。田嶋の左手を抑えるTSUNEがワンツーを見せた。田嶋の左がヒット。しかしTSUNEも左ストレートを当てる。

互いに手数が少なくなるなか、田嶋の左ジャブとTSUNEの左ストレートが同時に当たった。TSUNEのフェイントで動いた田嶋に、TSUNEのパンチが当たる。TSUNEは田嶋の左ジャブの打ち終わりに左を伸ばして、腰を落とさせた。左ストレート、右フックを繰り出すTSUNE。田嶋も相手のパンチの打ち終わりに右を当てる。TSUNEの右手を抑える田嶋。TSUNEがパンチを上下に打ち分けると、田嶋は右ストレートを打ち下ろしていった。

2Rもジャッジ3者ともTSUNEに10-9をつけている。

3R、TSUNEが右を細かく動かし始めた。田嶋がその右を抑えにいくと、TSUNEは左ストレートを繰り出す。左ハイ、さらに右フックで相手を下がらせるTSUNE。左ストレートを上下に散らすTSUNEに、シングルレッグで組みついた田嶋だが、TSUNEに逃げられてしまう。田嶋の右前蹴りを捌いたTSUNEは、足を使って左ストレートを狙う。

TSUNEが右フックから左ストレートを見せると、下がってしまう田嶋。TSUNEにケージを背負わせ、右ストレートを当てるが、TSUNEもワンツーを打ち返す。しかし鼻から大量の出血が見られるTSUNE。田嶋のパンチがTSUNEの画面を捉える。グラつくTSUNEにパンチを浴びせていく田嶋。足を滑らせるも立ち上がって足を使うTSUNEは、前に出て来る田嶋にシングルレッグで組みつき、ケージに押し込んでから足を引いて背中を着かせた。田嶋もすぐに組み返してラウンドを終えている。

3Rはジャッジ3者とも田嶋に10-9をつけた。

4R、左のダブルを当てたTSUNEが、さらに左を上下に散らす。左ボディストレートを受けて動きが止まる田嶋。TSUNEは田嶋の右ストレートに左を合わせる。しかしまだ足元がフラついているTSUNE。ここで田嶋が下がって距離を取った。TSUNEの左の打ち終わりに右を合わせた田嶋が、左ジャブでTSUNEにケージを背負わせる。田嶋のパンチを受けてグラつくTSUNE。田嶋がダウンを奪い、グラウンドでパンチを連打する。大流血のTSUNEは倒れながらもシングルレッグで組みつき、田嶋に尻もちを着かせた。

田嶋は右腕を差し上げて体勢を入れ替え、バックからTSUNEの顔面にパンチを連打する。顔面が大きく腫れあがったTSUNEだが、立ち上がってパンチを打ち返す。しかし田嶋の連打を受けてTSUNEの動きが止まり、下がったところでサブレフェリーがストップを促すホイッスルを吹き、レフェリーが試合を止めた。

今年のネオブラを制してから1試合目で暫定バンタム級王者となった田嶋は、「クリスマスっていうことで盛り上げられたと思います。これからも応援よろしくお願いします」と笑顔でケージを降りた。


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase330 キック パンクラス 上田将竜 伊藤盛一郎

【Pancrase330】TDからは圧倒的。元ZST王者の伊藤が初参戦、ランキング2位の上田をRNCで仕留める

【写真】伊藤は1年ぶりの試合で快勝。メインの勝者との絡みが楽しみだ(C)MMAPLANET

<フライ級/5分3R>
伊藤盛一郎(日本)
Def.2R1分26秒 by RNC
上田将竜(日本)

伊藤が右サイドキック、それをバックステップでかわした上田が左ハイを見せる。身長で劣る伊藤が左を伸ばしながら距離を詰め、組んでケージに押し込んだ。しかし上田が左腕を差し上げて、体勢を入れ替える。四つで組んだ上田は肩パンチとヒザで相手を削っていく。伊藤も右のオーバーフックを効かせて、ヒザとカカト蹴りで削る。ここでレフェリーがブレイクをかけた。

ケージ中央で再開後、伊藤が左右の蹴りを見せる。低い体勢から入る伊藤の顔面に、上田が左ジャブを2発突き刺した。頭を振り、左ストレートを伸ばした伊藤が、さらに右ストレートを見せながら組み付く。ボディロックでテイクダウンを狙う伊藤、しかし上田もすぐに立ち上がる。伊藤は上田をケージに押し込み、グラウンドに持ち込もうとするが倒せず。相手のクラッチを切った上田が離れた。

ケージ中央で上田の右前蹴りをキャッチした伊藤が、左フックを相手の顔面に叩きつける。下がる上田に組みついた伊藤が、右腕を差し入れてケージに押し込み、ヒザを突き上げて初回を終えた。

ジャッジ2名が10-9で上田に、1名が10-9で伊藤につけている。

2R、右サイドキックで飛び込む伊藤。上田の右ミドルハイをキャッチした伊藤は、そのままグラウンドに持ち込む。サイドからマウントを狙った伊藤は、上田のブリッジに合わせて腕十字へ。動く上田をバックマウントで抑え、右のパンチを連打していく。そして左腕を相手の首に巻き付けて仰向けに。上田は伊藤の右手首を取ってクラッチを切るも、伊藤はワンハンドで首を絞め上げてタップを奪った。

パンクラス初参戦でランキング2位の上田を破った伊藤は、「これからパンクラスで試合をやらせていただきたいと思うので、応援よろしくお願いします」とアピールした。


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase330 RYO 田村一聖

【Pancrase330】右インローでペースを握った田村が、トップコントロールでRyoにフルマーク判定勝ち

【写真】右インローでRyoの足を跳ね上げた田村。しっかりと勝利を掴んだ(C)MMAPLANET

<フェザー級/5分3R>
田村一聖(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
Ryo(日本)

サウスポーのRyoに対し、田村が距離を詰めた。Ryoは左ロー、田村は右インローを当てる。さらに右ストレートをヒットさせた田村だが、Ryoのパンチも食らう。右ミドルを突き刺した田村は、右インローでRyoの動きを止める。田村の右をもらってグラついたRyoは、組みついて田村をケージに押し込んだ。一度は切り返されるも、再び田村をケージに押し込んだRyoが足をかけて崩していく。

右腕を差し上げて体勢を入れ替えた田村に対し、Ryoは右足を差し込む。右ヒザを入れて削る田村。ここでレフェリーがブレイクをかけた。再開後、またも田村が距離を詰める。Ryoにケージを背負わせ、右インロー。Ryoがバランスを崩す。田村は右インローを連打。足が流れ始めたRyoはケージ際から脱出することができない。田村は右インローを当て、ラウンド終了間際に右ミドルを決めた。

初回はジャッジ3者とも田村に10-9をつけた。

2R、前に出て来る田村に左ローを放つRyo。しかし届かず、田村の右インローをもらってしまう。Ryoの左ミドル、左ローを捌いた田村は、距離を詰めて左右フックとアッパーのパンチを振るう。ケージ中央に戻ると右インローを当て、さらに相手が前に出て来ると右ショートをカウンターでヒット。相手が下がると田村が右インローを当てる。

田村の右ミドルをキャッチしたRyoだが、グラウンドに持ち込むことはできない。右腕を差し上げた田村がケージに押し込んでいく。体勢を入れ替えたRyoが右の肩パンチを連打。下がる田村に大内刈りでヒザを着かせたものの、すぐさま田村がスクランブルからRyoに背中を着かせた。クローズドガードで守るRyoがケージを掴む場面も見られる。

田村がトップキープから左のパウンドを落とす。大きな声を上げるも、返すことができないRyo。そのまま田村が抑え込み続け、このラウンドもジャッジ3者が田村に10-9をつけている。

最終回、一気に距離を詰めた田村が右インロー。Ryoも左インローを打ち返す。田村のパンチをかわして、相手をこかしたRyoはギロチンへ。田村に尻もちを着かせ、ケージに押し込みながら絞り上げていくも、田村が切り返してトップを奪った。ハーフガードのRyoに対し右腕を差し上げて抑え込む田村。Ryoの右目が腫れ、出血も見られる。

左腕を枕にトップキープを続ける田村の顔面を、Ryoが押してクラッチを解く。しかし田村は組み替えてトップを守る。フルガードに戻したRyoの頭をケージに押し込み、固める田村。頭をつけてパウンドを放ってくる相手に対して、Ryoは動けず。そのまま田村が抑えきり、フルマークの判定で勝利した。


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【Pancrase330】ベテラン同士のタフファイト、TD狙いの長岡に村山がRNCを極めかけて判定勝利

【写真】1980年3月生まれ――同い年のタフファイトは村山に凱歌が挙がった(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
村山暁洋(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
長岡弘樹(日本)

サウスポーの長岡が距離を詰める。左ジャブで村変え打つ村山。左右ショートを繰り出す村山に長岡が組みつくも、村山が大外刈りを狙う。耐えた長岡が村山をケージに押し込むも、村山が右腕を差し上げて体勢を入れ替える。互いに体勢を入れ替えあう中、村山が四つで組んだ。相手の揺さぶり、バックコントロールから相手の足を引いてグラウンドを狙う村山。長岡は正対したが、またも四つで組まれてしまう。

相手を左右に振ってからバックコントロールに持ちこむ村山。しかし倒せないとみるや離れた。ケージ中央から長岡が飛び込み、シングルレッグで組む。長岡は巻き込み返しを見せるも、トップを奪えず。しかしスクランブルからボディロックで組みつき、村山に尻もちを着かせた。立ち上がる村山に対し、アンクルピックで再び尻もちを着かせる長岡。そのままダブルレッグで村山をケージに押し込み続け、初回を終えた。ジャッジ3者とも初回は村山に10-9をつけている。

2R、長岡が左フックを振るうが、村山が右ストレートを打ち下ろし、さらにヒザを突き上げた。組みつく長岡、しかし村山が左腕を差し上げてケージに押し込む。離れた長岡が、ケージ中央から左ストレートを見せつつダブルレッグで飛び込む。村山に尻もちを着かせた長岡。村山が長岡の手を抑えながら立ち上がる。長岡もシングルレッグとダブルレッグを切り替えながら、村山をケージに押し込み続ける。

立ち上がった村山のバックに回った長岡は、そのまま右腕を差し入れて相手をケージに押し込み続ける。村山は左足を差し込んだが、それを振り払う長岡がダブルレッグからシングルレッグへ。村山は右腕を差し込んでディフェンス、コツコツとパンチとヒジを当てて、さらにバックを狙う。しかし長岡は正対してケージに押し込み続けている。残り1分でシングルレッグからグラウンドに持ち込む長岡だったが、村山がスプロールしながらバックを狙う。

それでも長岡は正対してケージに押し込んでいった。大外刈りを狙った村山は、さらにヒザを撃ち込んで2Rを終えた。ジャッジは3者とも長岡に10-9につけた。

勝負の最終回、頭を下げてフックを放つ長岡に、村山が左右ストレートを打ち下ろす。打撃戦から組みついた長岡が村山をケージに押し込むも、村山が左腕を差し上げて体勢を入れ替えた。相手をケージから離れさせない村山は、左右に振ってからバックへ。しかし長岡が離れた。右を撃ち込んで、そのまま長岡をケージに押し込む村山。長岡は巻き込んでいくも村山が耐える。

しかしスクランブルからシングルレッグで組んだ長岡が、ダブルレッグとシングルレッグを切り替えながら村山をケージに押し込み続ける。立ち上がる村山は、左腕を差し上げて長岡を押し込み、右ヒザを突き刺す。ボディロックで組んだ村山は、長岡を揺さぶりバックへ。ダブルレッグに切り替えた村山が、長岡に尻もちを着かせた。スクランブルに持ち込む長岡。ダブルレッグで村山をケージまで押し込むが、村山もスプロールしてバックマウントを奪取する。

すかさずRNCを狙う村山、右腕を巻き付けるも極められず。左腕に切り替えたが、長岡が耐えきって試合終了のホーンを聞いた。

裁定はジャッジ3者とも29-28で村山の勝利に。村山が1980年3月生まれの同い年ベテラン対決を制した。


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