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MMA o UFC キック ジェニファー・マイア ロクサン・モダフェリ

UFC296:第4試合・ケイシー・オニール vs. アリアネ・リプスキ

女子フライ級。オニール12位、リプスキはランク外。

オーストラリアのオニールは幼少からキック・柔術を学び、15歳でアマチュアMMAデビュー。21歳でプロに転じると、父が運営するEternal MMAでキャリアを積んでUFCと契約(Eternal MMAはフライ級ランカーのスティーブ・エルセグらを排出した、オーストラリアのフィーダーショー)。UFCデビューから3連続フィニッシュ勝利で、TUF準優勝のロクサン・モダフェリ相手にはスプリット判定となったものの勝利して4連勝。今年3月にタイトル挑戦経験のあるジェニファー・マイアと対戦したが、打撃の手数で押される展開で判定負けし、デビューから10戦目・UFC5戦目で初黒星となった。9月に地元オーストラリアで試合が組まれていたものの負傷欠場している。26歳。

オニールの再起戦はノーランカーのリプスキと。グラウンドに穴があり、武器の打撃もそこまでではないため、前座で勝ち負けを繰り返していたが、今年は2戦して2連勝。ようやくUFC戦績を5勝5敗の五分に戻した。とはいえ、ランカーと組まれるほどの実績ではない。29歳。

リプスキが左右のパンチ連打で攻める。オニールシングルレッグ。こらえてパンチで引き剥がしたリプスキ。またパンチを打ち込むリプスキ。左右のパンチからミドル。オニールの打撃は単発だが、リプスキは常に連打を打ち込んでいる。またワンツーからミドル。さらにワンツーを打ち込み首がのけぞるオニール。ワンツーがヒットし一瞬腰が落ちたオニール。手数で倍以上の差がついている。パンチからタックルに入るオニールだが、リプスキが組んできたところを投げてテイクダウン。パウンドを入れるとすぐ離れてスタンドに戻す。先に手を出すオニールだが、打ち終わりに常に打ち返しているリプスキ。オニールのワンツーに3連打を返すリプスキ。ホーン。

1Rリプスキ。

2R。すぐに出たオニール。しかしジャブの後のワンツーをもらい効いた!リプスキさらにパンチを打ち込む。タックルに来たところをスイッチでひっくり返してパウンド連打!オニール動きが鈍い。パウンドを打ち込みバックに着く。チョーク。なんとか外して向き直るがリプスキ腕十字!身体をまたいでディフェンスするオニールだがリプスキがオモプラッタ状態でさらに極めに行くとオニールタップ!

リプスキ、打撃で圧倒した上で最後はサブミッションでフィニッシュ。UFC戦績を勝ち越しとしてランキング入りも確実に。UFCデビュー時は期待されていたが連敗となり、長く前座に甘んじていたが、ここに来て覚醒か。

対するオニールは膝の靭帯損傷からの復帰戦だったが、終始動きが悪く完敗。

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DEEP MMA o UFC ロクサン・モダフェリ 本野美樹

UFC286:第12試合・ジェニファー・マイア vs. ケイシー・オニール

女子フライ級。マイア8位、オニール12位。

ブラジルのマイアはUFC女子フライ級で5勝5敗だが、2020年11月にシェフチェンコの王座への挑戦経験あり。10戦のうち、ガードからの腕十字で一本勝ちしたジョアン・ウッド戦以外は判定決着。シュートボクセ仕込みの打撃と柔術が武器。34歳。

オニールはスコットランド生まれで、10歳の時にオーストラリアに移住。父の運営するEternal MMAでキャリアを積み、DEEPストロー級王者本野美樹にも勝利しているが、その試合で体重オーバーしたこともあり、以降はフライ級に上げている。2021年にUFCデビューし、ここまで4戦全勝。MMAでも9戦全勝の25歳。UFCでは3試合連続フィニッシュ勝利していたが、前戦では引退を宣言していたロクサン・モダフェリと3R通して打ち合い、手数で上回って判定勝ち。

地元出身のオニールが元タイトル挑戦者に挑むという構図の試合。

WOWOWの映像トラブルで2Rから。

右を当てたマイア。マイア飛び込んでパンチを打ち込む。頭を振りつつステップし、飛び込んで連打を繰り返すマイア。オニール出るがマイアのパンチを貰う。右を当てたオニールだが、マイアは連打を返す。右を当てるオニールだが、マイアは連打を返す。組んでケージに押し込んだマイア。頭を付けて肘。離れ際にパンチを当てた。とにかく手数を出すマイア。ホーン。

2Rマイア。1Rもマイアが手数で上回っている模様。

3R。パンチから組みに行ったオニールだが、マイアがスタンドバックに回る。膝からパンチ連打を入れて離れる。オニール出て行くが、マイアがパンチの回転で上回りヒットさせる。動きが落ちないマイア。オニールワンツーがようやくヒット。しかしマイアがパンチの連打を返す。タックルに。残り40秒でスタンドバックについた。正対したオニール。マイアシングルレッグ。残りわずかで離れた。オニール出ていきパンチを打ち込むがタイムアップ。

30-27、29-28×2の3-0でマイア勝利。

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MIKE MMA o UFC   ケイシー・オニール ジェシカ・アイ ジェニファー・マイア ロクサン・モダフェリ

3.18『UFC 286』でジェニファー・マイアとケイシー・オニールが対戦


 UFCが3月18日にイングランド・ロンドンで開催する『UFC 286: Edwards vs. Usman 3』でジェニファー・マイア vs. ケイシー・オニールの女子フライ級マッチが行われることをMMAFightingが確認したとのこと。

 マイアは昨年11月の『UFC Fight Night 215: Nzechukwu vs. Cutelaba』でマリーナ・モロズに判定勝ちして以来の試合。現在UFC女子フライ級ランキング8位。

 オニールは昨年2月の『UFC 271: Adesanya vs. Whittaker 2』でロクサン・モダフェリに判定勝ちして以来1年1ヶ月ぶりの試合でMMA9戦全勝(UFC戦績4勝0敗)。昨年7月の『UFC 276: Adesanya vs. Cannonier』でジェシカ・アイと対戦予定でしたが負傷欠場していました。現在UFC女子フライ級ランキング11位。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o UFC UFC FPI02 ミッシェレ・オリヴェイラ ロクサン・モダフェリ

【UFC FPI02】ロクサン・モダフェリ、ミッシェレ・オリヴェイラの攻撃を凌ぐもジャッジの裁定に下る

<女子バンタム級/8分1R>
ミッシェレ・オリヴェイラ(ブラジル)
Def. Judge Decision
ロクサン・モダフェリ(米国)

ノヴァウニオンの黒帯柔術家でMMAは2勝1敗のオリヴェイラと、2月にMMAを引退したロクサンのワンマッチ対決。すぐにジャンピングガ―ドで下を取ったオリヴェイラが、立ち上がったロクサンから一瞬のXガードでバックに回る。ロクサンが引き込み、リバーサルが完成し、トップを取ったオリヴェイラのパスへ。足を絡めてロクサンはトーホールド狙いに、足を抜いて上体を起こす。

オリヴェイラはバックを伺いが、前方に落とされる形に下にされる。クローズドを取り直したオリヴェイラに対し、立ち上がったロクサンはバック狙いに足を取りに行く。ここから下を選択したロクサンが、リバースデラヒーバへ。オリヴェイラはフックしてきた逆側の右足に取り、一瞬にしてヒザ十字をセットする。ロールして足を抜いたロクサンは、立ちレスでテイクダウン狙いから引き込む。

オリヴェイラはワキ差しパスを決め、サイドで抑えるとスクランブルでバックに回る。両足をフックされたロクサンは、手首を掴んでRNCを防ぎ、胸を合わせていく。ならばと腕十字を仕掛けるオリヴェイラ、ロクサンはここもしっかりと対処する。

立ち上がって足を狙ったロクサンに対し、オリヴェイラは50/50をつくりトーホールドからトップを選択する。ロクサンがクローズドを取り、オリヴェイラはニースライスでパスのプレッシャーを強める。残り100秒、パスを決めたオリヴェイラは腕狙いで頭を越していくが、ロクサンが察知したため逆側に回ってサイドで抑える。

エビから腹ばいになったロクサンをがぶって、バックを取りに行ったオリヴェイラ。ロクサンは胸を合わせて、引き込む。ロクサンが最後にストレートフットロックを仕掛けたところで時間に。ワンマッチはジャッジの裁定があり、オリヴェイラの手が挙げられた。

「カーフスライサーを狙ったけど、ロクサンは凄くタフで極めきることができなかった。ノーギでもMMAでも準備できている」とオリヴェイラはエディ・ブラボーのインタビューに答えた。


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LFA MMA MMAPLANET o PFL UFC アンソニー・ペティス アンディ・ヴェレラ カイル・ベーム クレイグ・ジョーンズ ジェイムス・クラウス ソン・ヤードン ブランドン・ロイヴァル ホルヘ・マスヴィダル ボクシング ユライア・フェイバー ロクサン・モダフェリ

【UFC FPI02】ファイトパス招待02にヤードン、ユライア、クレイグらが出場。ワンマッチに63&ロイヴァルも

【写真】ロイヴァルの華麗なノンストップ・グラップリングがMMAグローブのない戦いでも見られるか(C)LFA

7月3日(日・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC Apexでチーム対抗のグラップリングイベント=UFC Fight Pass Invitational 02が開催される。

27日(月・同)から開幕している10度目のUFC International Fight Week。正式スタート前の25日(土・同)からラスベガス・コンベンションセンター内サウスホールではUltimate InvitationalとしてUSAウェイトリフティング・ナショナル選手権が開催され、同会場では引き続きIBJJF柔術のアメリカン・ナショナルやアマチュアボクシングの大会も開かれている。

そんなファイトウィークのヘッドラインは勿論2日(土・同)にT モバイル・アリーナで開催されるUFC276「Adesanya vs Cannoier」だが、催し物のトリはこのUFC FPI02が務めることになった。


昨年12月の第1回大会と同様に4チーム対抗のトーナメント戦と、シングルマッチが組まれたプログラップリングイベント。参加チームはホルヘ・マスヴィダル率いるマスヴィダルス・アイコンMMA、UFCのグラップリング大会といえば顔役でもあるユライア・フェイバーのフェイバーズA1コンバット、そしてPFL参戦中で先週の土曜日にワキ腹を負傷したアンソニー・ペティスはアンソニー・ペティス・ファイティング・チャンピオンシップとして参戦、さらにFighting Alliance Championshipは監督でなくジェイムス・クラウスがプレイングマネージャーとして出陣する。

アイコンMMAにはクレイグ・ジョーンズ、エンリコ・コッコ、PJ・バーチらが属しており、A1コンバットはユライア御大自らソン・ヤードンを帯同しマットに上がる。

ペティス配下にはオリヴィエ・タザ、FACにはアンディ・ヴェレラとカイル・ベームというSUG組がその名をメンバーに連ねている。

そんなチーム戦以上に注目はシングルマッチだ。ラスベガス開催ということで地元シンジケートMMAから2月にMMAを引退したロクサン・モダフェリが出場し、ノヴァウニオンの柔術家であるMMAファイターのミッシェレ・オリヴェイラを迎え撃つ。

そのシンジケート所属でMMAも経験している柔術家ショーン&ジェリーのシャピロ兄弟が、それぞれアンドレ・フィート&ブランドン・ロイヴァルと戦うことも決まっている。もちろんロクサンのピュアグラップリングにどれだけ慧舟會色が残っているのかも楽しみだが、さらに必見なのは……やはりロイヴァルだろう。

動いて下になりつつ三角や腕十字というLFA時代にMMAでも魅せていた──スクランブルの向こう側、極めて終わるグラップリングがサブオンリー戦で爆発するか。日本でもMMAファイターと柔術家のグラップリングでの交流はGCMのコンテンダーズ時代から見られてきたが、そこは北米MMA界──異種格闘技戦でなく、純粋グラップリングとして戦えるであろうロイヴァルと黒帯柔術家の組み技戦は見逃せない。

■視聴方法(予定)
7月4日(月・日本時間)
午前6時00分~UFC FIGHT PASS

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MMA MMAPLANET o PFL PFL CS2022#08 キック ジェスリン・ミシェル ジャッキー・キャトライン プロレス ボクシング ロクサン・モダフェリ

【PFL CS2022#08】元WWEプロレスラーのミシェルが、USオープン優勝レスラー=キャトラインに判定勝ち

<女子ライト級/5分3R>
ジェスリン・ミシェル(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ジャッキー・キャトライン(米国)

元WEEプロレスラーのミシェルと、2度のUSオープン優勝のレスラー=キャトラインの33歳、プロMMA2戦目同士のマッチアップ。左ジャブを伸ばすミシェルに対し、キャトラインが左ローを蹴る。さら右を伸ばしたキャトラインは、ミシェルの連打に組んでいくが切られる。続いて踏み込みの甘いダブルレッグからクリンチも、ミシェルは離れてローを蹴る。姿勢を乱したキャトラインが立ち上がりながらダブルレッグ、ここもテイクダウンは奪えない。

キャトラインはワンツー、ミシェルはカーフキックからスーパーマンパンチへ。レベルチェンジしたキャトラインがシングルレッグでテイクダウンを奪うと、ミシェルのスクランブルに小外掛けで倒し直してバックへ。ミシェルはケージを利して足をフックさせずに立ち上がる。正対されると右を打ちながら離れたキャトラインが、ダブルレッグでリフトアップしスラム気味にテイクダウンを決める。

再びバックに回ったキャトラインは足をフックせずにRNCへ。サイドバックのような形でRNCを続けたキャトラインは、背中を取ってパンチ。残り10秒でRNCをセットアップするが、ここも足のフックが甘くミシェルが腹ばいになり逃げきった。

2R、セコンドのロクサン・モダフェリに「ジャブを使って」とアドバイスを受けたミシェルはステップを踏みながら、構えを変えて腕を揺らす。ローを続けるミシェルは、テイクダウンを警戒してか近づくことができない。スピニングバックフィストも空振りしたミシェルはローに右を合わされる。キャトラインも蹴りのブロックが危ういが、ヒザのタイミングで組んでいく。ヒジを放って離れたミシェルが、左リードフックを受けた直後に左ミドルを入れる。さらにミシェルは後ろ回し蹴りからスーパーマンパンチ、そして首相撲でヒザを蹴り上げる。これを受けたキャトラインがパワフルならワンツーを決め、ローで前に出る。

ミシェルもカーフを返すが、キャトラインの右オーバーハンドや左フックを勢いで上回るか。テイクダウンを見せつつ右を入れたキャトラインはケージを背負って右を被弾。ミシェルはテイクダウンを切って、ヒザを腹から顔面に入れる。残り30秒を切り、ローの蹴り合いから今度はキャトラインがヒザを狙うも空振りに。ミシェルはスピニングバックフィストをかわされ、キャトラインが組んできたところでヒザを入れラウンド終了。ミシェルがラウンドを取り返したか。

最終回、サウスポーに構えたキャトラインがオーソに戻すが、ミシェルが右を打ち込みヒザの追撃を繰り出す。スイッチして左ミドルを入れたミシェルだったが、直後にキャトラインがダブルレッグでテイクダウンに成功する。ハイガードのミシェルは三角狙いから中途半端なオモプラッタへ。体を跨ぎ、腕を抜いたキャトラインがトップで抑える──が、ミシェルのスイープ狙いから試合はスタンドに戻る。

ミシェルがスーパーマンパンチ、そしてワンツーを入れる。勢いがあるのはミシェル、キャトラインは疲れたか足が前に出ない。動きも落ちたキャトラインはケージに押し込まれる、ヒザを太腿に受ける。ダーティボクシングでアッパーを入れたキャトラインに対し、ミシェルは離れて右を入れる。またもスーパーマンパンチを決めたミシェル。キャトラインがこの踏み込みに対処できず、動きを止まってしまうようだ。

残り1分を切り、キャトラインがワンツーを入れる。ミシェルはワンツーからスリー、さらにパンチを纏めてケージに詰まったキャトラインにニーを見舞っていく。ワンツーにダブルレッグのキャトラインだが、ミシェルが切って時間となった。結果、ミシェルが3-0の判定勝ちを手にした。


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ACA MMA o UFC   アンドレ・イーウェル ズヴァイアド・ラジシュビリ ダニーロ・マルケス ロクサン・モダフェリ

UFCがアレクシス・デイビス、アンドレ・イーウェル、ディエゴ・リマら15選手をリリース


Collin Anglin(Sherdog)

Hunter Azure(Sherdog)

Dakota Bush(Sherdog)

Fabio Cherant(Sherdog)

Alexis Davis(Sherdog)

Andre Ewell(Sherdog)

Jennifer Gonzalez Araneda(Sherdog)

Zviad Lazishvili(Sherdog)

Dhiego Lima(Sherdog)

Mallory Martin(Sherdog)

Danilo Marques(Sherdog)

Roxanne Modafferi(Sherdog)

Sean Soriano(Sherdog)

Jordan Williams(Sherdog)

David Zawada(Sherdog)

 UFCがコリン・アングリン、ハンター・アジャー、ダコタ・ブッシュ、ファビオ・ケラント、アレクシス・デイビス、アンドレ・イーウェル、ジェニファー・ゴンザレス、ズヴァイアド・ラジシュビリ、ディエゴ・リマ、マロリー・マーティン、ダニーロ・マルケス、ロクサン・モダフェリ、ショーン・ソリアーノ、ジョーダン・ウィリアムズ、ダビッド・ザワダの15選手をリリースしたことを確認したとのこと。

 ロクサン・モダフェリの場合は引退を発表していたのでリリースとは違いますが、所謂UFCのロースターから外れた選手ということで含まれています。

 大半の選手が最近連敗したり負け越したりしていますが、アレクシス・デイビスはUFC戦績8勝6敗で最近は2月の『UFC Fight Night 200: Hermansson vs. Strickland』でジュリア・ストリアレンコに判定勝ちしています。UFCには12年間在籍し、2014年7月の『UFC 175: Weidman vs. Machida』でロンダ・ラウジーの女子バンタム級王座に挑戦し16秒でKO負けしています。現在37歳で判定決着が多いこともあり再契約出来なかったのかもしれません。

 また、ジェニファー・ゴンザレスがUFCで1試合もせずにリリースされています。これは『UFC Fight Night 202: Makhachev vs. Green』でジョジアニ・ヌネスと対戦予定だったものの、その前にUSADAの薬物検査で禁止薬物の陽性反応が出たためです。続きを読む・・・
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BICW2022 Brave CF BRAVE CF57 MMA MMA Super Cup MMAPLANET o PFL ジャラ・フセイン・アルシラウィ ハムザ・コヘジ ブラッド・カトーナ ムハンマド・シャヒド ロクサン・モダフェリ 海外

【BICW2022】BRAVE国際コンバットウィーク in バーレーン―02―『白バイの先導でキャラバン爆走!』

【写真】ステージが豪華だから、どうだ――ということはいえますが、圧巻。やはり、羨ましい。そして日本人選手の強化につながらないかということです(C)MMAPLANET

9日(水・現地時間)、BRAVE International Combat Weekの事実上の初日はBRAVE CF57の公開練習が午後2時からKHK MMAジムで行われる予定でしたが、直前で時間と場所が変更となりました。

まさにホテルを出る1時間を前にして、KHK MMAジムはBRAVE CF57まで閉められているという連絡が入りました。


いわばバーレーン王国の所有物といっても過言でない同ジムがどのような設備を誇っているのか、非常に楽しみにしていたため残念な知らせです。

と同時に――ぞわっ、ひょっとしてクラスターかと思いきや、MMA SUPER CUPに出場するチーム・バーレーン勢に加え、BRAVE CF57のメインでBRAVE CFバンタム級王座決定戦でブラッド・カトーナと対戦するハムザ・コヘジらは、この週末までKHK MMAではなくストロング・ヴィレッジというジムでトレーニングを行っているからジムは閉められている。それが理由でした。

コヘジのファイトキャンプには海外からコーチを招き、ロシアやブラジル人の帰化選手が加わるチーム・バーレーンの面々にも寝泊まりする施設が必要で、ストロング・ヴィレッジジムには宿泊環境が整っている。

そんなことが公開練習当日は伝わっていない。自分の以前からあったイメージ、お金持ちのブラジル=中東にまさに当てはまるアクシデントというか、インシデントとの影響でKHK MMA訪問はまたの機会となりました。

それでもMMA SUPER CUPは午後4時からルールブリーフィング、午後7時から開幕式と予定されたスケジュールが滞りなく進行していました。

自分はブリーフィングの様子を少し眺めさせてもらい、午後4時半からBRAVE CFのムハンマド・シャヒド代表と取材というか歓談の時間を提供してもらい、30分ほどBRAVE NATIONや現状のMMA産業の在り方という彼の得意分野の話題から、キャプテン翼、刃牙など様々な話、そしてJMMAFについて意見を交換させてもらいました。

印象深かったのはシャヒド代表がSUPER CUPでロシアとウクライナの選手団の派遣がならなかった話題になると、猛烈な勢いで話し続ける熱血漢の表情が、一気に沈痛な面持ちに変わったことです。

バーレーンMMA界、KHK MMAはロシアとつながりが強く、帰化ファイターも少なくありません。ヘッドコーチのBRAVE スーパーライト級王者エルダル・エルダノフもそんな1人です。

IMMAFではIOCの措置に準じて、今回のロシアチームの参加を取りやめ、ウクライナ選手団は出国ができない(できても望まない?)――なか、この原稿を書いている時点から、数時間後にSUPER CUPの準々決勝がスタートします。

シャヒド代表と歓談後、一旦部屋に戻り――たった1人の滞在に我が家のリビングの倍はあるスペース&ジャグジー付きのバスタブ有り――片隅につくったワーキングプレースで、日本の各所、米国のロクサン・モダフェリと連絡を取りあい、SUPER CUP開会式に向かいました。

8チームの選手団、メディア、IMMF勢のため小型パスが10台用意され、白バイの先導でハリファ・スポーツシティ・アリーナに向かいます。鉄道のないバーレーン、マナーマ市内は幹線道路のジャンクションのたびにひどい渋滞に起こり、その緩和のために造られている大型のロータリーも、サークル部分に車が入れない状態です。

が、白バイ野郎(失礼!)は青い閃光を放ち、強大なサイレン音で八面六臂の活躍。合流路線から、幹線の車線から、どんどん他の車の制止し、キャラバンを爆走させます。しかも10台のバスのドライバーもこういうことに慣れているのか、2車線、3車線を相当な勢いで疾走しつつ、互いの車線変更のスペースを創って、見事なコンビネーションで会場まで突き進みました。

正直、肝を冷やす乗り心地でしたが、無事セレモニーの開幕10分以上前に我々は現地に到着することができました。

セレモニーというか、会場内の舞台セットは想像をはるかに超える豪華さで、対して配信を視聴しているだけでは分からなかったことですが、サークルケージのキャットウォークは照明用で、スペースも狭く、足元も柔らかかったです。

さすが、リングガールを持たないBRAVEのケージという感じでした。

式はIMMAF会長の挨拶、バーレーンMMA協会の会長の挨拶があり、「MMAはバーレーンで唯一国際レベルにあるスポーツだ」という話が聞かれました。

「そんなことねぇよ」というのは簡単です。しかし、これだけアマ大会から力をいれ、国際市場に打って出るプロ大会がある。さらに帰化選手が現状をリードし、そこに若い世代が力をつけるという未来を侮ることはできないです。

一方で、先人といっても過言でないUAE、いやアブダビの状況を見て、潤沢すぎる資金があっても母国の選手強化は予定通り進むとは限らないですが、BRAVEとバーレーンの試みは産業形態の変化、地盤から変えることなので、アブダビと同じスケールは用いることはできないかもしれないです。

いずれにせよ、この環境があればバーレーン一国だけでなく、中東全体の底上げになることは絶対です。それは先日、PFL CSで本戦契約を勝ち取ったBRAVEウェルター級&ウェルター級王者――ヨルダンのライオン、ジャラ・フセイン・アルシラウィを見ても明らかだと思います。

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ABEMA MMA MMAPLANET o Special UFC UFC271 ケイシー・オニール ロクサン・モダフェリ 大沢ケンジ

【Special】月刊、大沢ケンジのこの一番:2月:ケイシー・オニール✖ロクサン─02─「大成功!!」

【写真】試合も計量も最後までロクサンはロクサンだった (C) Zuffa/MMA

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、大沢ケンジ氏が選んだ2022 年2 月の一番は12日のUFC271で組まれたケイシー・オニール×ロクサン・モダフェリ戦を引き続き語らおう。

<月刊、大沢ケンジのこの一番:2月:オニールケイターラ✖ロクサンPart.01はコチラから>


──同じ釜の飯を食うではないですが、慧舟會で彼女の序盤のキャリアを見てきた大沢さんからすると、改めてロクサンってどのような選手だったのでしょうか。

「正直に言うと不器用なんですよ。とんでもなく不器用で。でもガッツと何か知らないけど積極的で。そして努力家です。日本語も本当に上手く話せたし。そのロクサンがUFCで戦って家を建てられるぐらいになっている。ロクサンを見ていると、日本人選手に対して『言い訳できないよ』って思うんです。

ロクサンはパワーがあったわけじゃないです。ゴリゴリのフィジカルなんてない。持って生まれてパワーがあるなんてこと、ロクサンはないから。それに普通に心が折れる時は折れて。でも、折れても持ち直すことがあるんです。一度剥がれても、また修復して行ける。弱さを抱えながら、勝負しにいける。いわば普通の人間の鏡なんです。

持って生まれたもので勝負しているわけじゃない。練習に対しても、日本にいる時は仕事もあるから今のように2度、3度って1日に練習できることはなかったでしょうけど、毎日来ていました。練習量が特別多いということはなかったです。でも、ずっとやっている。だからこそ、お前らだってできるだろうって。

誰とやっても勝負をしにいきますからね。体が大きな相手とやっても勝負をしに行く」

──それが大沢さんにとってロクサンのイメージだと。

「ハイ。ちょっと思い出したのが、もう大昔ですけどK-GRACEの決勝戦(2007年5月)でマルース・クーネンと戦って。1Rとかに腕十字を極められたけど時間で救われたんです。でも、ロクサンは負けたと思ってコーナーに戻ってきて。『スイマセン』、『スイマセン』って謝っていて。『ロクサン、続いているよ』って言うと、『えっ?』とかって(笑)」

──それで逆転ですか!

「そうなんですよ、マルースが逆に気持ちが途切れちゃって。一度、折れているんですよ。それを持ち直してしまってた。凄いですよ、アレは。でも特別じゃないんですよ。端(貴代)が持っているみたいな頑張りで。

端は体が小さくて、UFCに届かなかったけど──そういう人、ロクサンは努力を続けていると手が届いた。皆、努力すればイケるよっていうのをロクサンは見せてくれているんですよ。あの頑張りがあるから、米国でも人気者になったじゃないですか。

だから日本人だけでなく、世界中にロクサンの頑張りって『自分には持って生まれた素質がない』なんて思っている選手、MMAをやりたいと思っている子供たちに勇気を与えていますよ。

なんかオタクな、副委員長みたいな子がドラゴンボールが好きで格闘技を始めて。アニメが好きで、日本に来て。日本でも格闘技を続けて。凄い行動力ですよね」

──そして女子MMAがロンダとミーシャで一気にブレイクする時にTUFに参加するために帰国して、成功を収めた。嬉しくなるストーリーですよね。

「本当にそうです。大成功です。日本にいた時に、もっと活躍させてあげたかったけど、ロクサンが米国に行ってアレだけ活躍しているのに──ロクサンみたいになりたいって言う風になっていない。勿体ないよなぁって。日本の選手にロクサンみたいに幸せになってほしい。

ホントにどういう勝負をロクサンがしてきたのか。技術とかでなく。ロクサンから学ぶモノは多いですよ」

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ABEMA INVICTA MMA MMAPLANET o Special UFC UFC271 ケイシー・オニール ロクサン・モダフェリ 大沢ケンジ 海外

【Special】月刊、大沢ケンジのこの一番:2月:ケイシー・オニール✖ロクサン・モダフェリ─01─

【写真】ただ感傷的になるだけでなく、ロクサンから大沢氏は日本人でもやれるという手応えを感じていた (C) Zuffa/MMA

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。3人の論客から、大沢ケンジ氏が選んだ2022 年2 月の一番は12日のUFC271で組まれたケイシー・オニール×ロクサン・モダフェリ戦について語らおう。


──大沢さんが選んだ2月の一番は?

「ロクサンの最後の試合ですね」

──おぁ、来るものがありましたか。

「まぁ、ロクサンが引退ということで感傷的になる部分もありますし、またここから見えてくることもありました。ロクサンのことはやっぱり彼女が慧舟會の東京本部で練習をしていた頃から知っていて。素材としてどういう選手なのかも知っているつもりです。

そこを踏まえて今、僕が海外のMMAを見ているとどうしても日本との差という視点でとらえてしまうんです。で、そんな時にロクサンって、日本人選手の物差しになりやすいんじゃないかと」

──というと?

「日本でやっている時、僕もロクサンのセコンドに就いたり、練習も当然一緒にやっていました。不器用で……でも、すぐに自分から攻める。相手を見ないで、自分から仕掛ける。やられても、また出る。ロクサンって米国人だけど、日本人と同じカードでUFCで勝負してきた。

そのカードをとにかく、切り続ける。皆が持っているものだけど、ガッツで補う。そこがやっぱり良いですよね」

──大沢さん好みの戦い方ですね。

「今回の試合でも彼女はオニールっていう無敗のファイターが相手でした。スムーズにロクサンに勝って、そのまま女子フライ級の上に駆けあがる。そのための試合ですよね。いくらロクサンの最後の試合だろうが、UFCやオニールからすると。

普通だったら、ロクサンは完全にやられる試合で。確かに打撃を貰っていました。でもロクサンは引かない。メチャクチャ根性があるから。足を使って……その足の使い方も、米国で習ったステップなんだろうなっていうのをひたすら続ける。ガードを固めて、時々当たるパンチは少しステップを変えていて。同じことをずっと繰り返しているんです。

『偉いなぁ』って。ドリルで繰り返してきたことを、ずっと続けて。で2Rにテイクダウンを奪った。3Rも蹴り足を掴むように肩を押してテイクダウン。スクランブルでもバックに回ってヒジ打ちとかして。

まぁ判定負けですけど、判定が割れたようにひょっとしてロクサンかもっていう試合をしました」

──それってロクサンへの身内贔屓ではないですか。素晴らしく頑張ったけど、判定は完全にオニールではないですか。

「いや、そんなことないですよ。試合を見なおしていますから(笑)。そりゃダメージはオニールの方が取っていますけど。でもロクサンもヒジとかいれて、それでどれだけチャラになるのかというのはありますけど、テイクダウンの労力、そして上をしっかりと取った。

ただし、ロクサンはそういうことも超越しているんです。決めたテイクダウン、当てたパンチ、決して上手いといえないんですよ。でも、繰り返して、繰り返して決めるようになる。そうなると、オニールが上手くいかないって迷い始めました。ロクサンが打たれても、全然変わらないから。

それまでオニールがパンチを出していた場面で、躊躇して打たなくて見るようになっていました。で、ロクサンが逆に打つようになった。攻撃は最大の防御──ではないですけど、アタックの回数を増やして、貰っても引かない。で組みにも行く。これ、日本人デキるじゃんって改めて思いました」

──まさにガッツで補う。

「それでUFCの女子フライ級に生き残った。TUFからUFCは1回はあるでしょう。でも、通用しなくてInvicta FCに回り、そこから戻ってきた。そしてUFC女子フライ級のトップとして戦った。日本人だって、ロクサンを見ているとデキるじゃんって、思えるんですよ」

<この項、続く>

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