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DEEP DEEP JEWELS37 MMA MMAPLANET o Te-a UFC 中井りん 杉山しずか

【DEEP JEWELS37】中井りんが2試合連続、腕十字で一本勝ち。決勝では杉山を極めてベルトを巻く

【写真】試合後は現在もUFCを目指していると語った新王者、中井りん(C)MMAPLANET

<DEEP JEWELSフライ級GP決勝戦/5分2R>
中井りん(日本)
Def.1R by 腕十字
杉山しずか(日本)

準決勝はTe-aに2R終了直前に腕十字を極めて勝ち上がってきた中井。対する杉山は対戦相手の計量オーバーによる不戦勝で決勝に進んでいる。サウスポーの杉山が距離を詰める。左ストレートを伸ばした杉山、中井はフェイントから杉山のパンチに右ローを合わせる。中井が杉山の左足へシングルレッグで組みつき、相手をケージに押し込んだ。左足を差し上げながらハイクラッチを狙う中井。杉山は中井の右手を抑え、右手のオーバーフックから左ヒザをボディに突き刺した。しかし中井は両腕を差し入れていく。杉山がケージから離れた。一旦ストップとなり、中井のグローブを直してから試合が再開される。
再開後、杉山が左ミドル。中井は回る杉山にボディロックで組みつき、小外刈りでクリーンテイクダウンを奪った。グラウンドになるとすぐに杉山の左腕へ腕十字を仕掛ける中井。極まらないとみるやマウントに移行する。

杉山はハーフガードに戻した。中井は杉山の左腕を抑えて抑え込む。残り40秒でパスした中井は、パンチを落としながら再び杉山の左腕を狙う。そして残り20秒で腕十字へ。しっかりと腕を伸ばして、杉山からタップを奪った。


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DEEP DEEP JEWELS37 MMA MMAPLANET o 大島沙緒里 須田萌里

【DEEP JEWELS37】大島沙緒里が須田に得意のキムラを極めてベルト防衛。果たして大島の今後は……

【写真】須田の肩が柔らかかったとしても、ここまで入れば仕方ないか(C)MMAPLANET

<DEEP JEWELSアトム級タイトルマッチ/5分3R>
大島沙緒里(日本)
Def.1R by キムラ
須田萌里(日本)

距離を取る大島に対し、須田は左ジャブから右の前蹴り。距離を詰められた大島は組みつき、小外刈りでテイクダウンを奪った。サイドで抑え込む大島はマウントを狙うも、須田はハーフガードに戻した。またもパスした大島は、須田の左腕を抱える。須田が体勢を入れ替えるが、すぐに大島が抱えている左腕を支点に切り返してトップに戻した。動く須田を抑え込んで、大島がクラッチを切ってキムラへ。須田の左腕は完全に背中に回り、レフェリーが試合をストップした。

試合後、大島は同日に講道館で柔道の試合に出ている夫が、1回戦負けを喫していることを明らかにした。これから格闘技を続けられるか不安を抱えるなか、「体は小さいんですけど、皆さんに勇気を与えられるように頑張ります」と宣言した。


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DEEP DEEP JEWELS37 KINGレイナ MMA MMAPLANET o キック 東よう子

【DEEP JEWELS37】TD&バックコントロールで差をつけた東よう子がKINGを下してフェザー級王者に

<DEEP JEWELSフェザー級王者決定戦/5分3R>
東よう子(日本)
Def.5-0:30-26.30-26.30-26.30-27.29-28.
KINGレイナ(日本)

左ジャブを伸ばすKINGレイナ。東もKINGの動く方向に合わせて左ジャブを打ちおろす。東の右ローに右フックを合わせたKINGレイナ。東はKINGレイナの右ローの打ち終わりにダブルレッグを仕掛けた。これをスプロールしたKINGレイナは、ガブりながら左腕でギロチンを狙うも極まらず。立ち上がった東に対し、右腕を差し上げてケージに押し込んでいく。東は体勢を入れ替え、ケージから離れる。KINGレイナの投げを耐える東が離れた。

距離を保って左ジャブを伸ばす東。さらにKINGレイナが距離を詰めると右ストレートを繰り出す。右ストレートから左ジャブを伸ばす東、KINGレイナは東のパンチに合わせてダブルレッグを狙うも東は足に触らせず。KINGレイナは東の左ジャブに右ストレートを被せた。東の右ストレートがクリーンヒット。さらに右カーフキックを当て、左ジャブで距離を取る。左ジャブをボディに伸ばした東は、さらに右フックを当てる。組んだKINGレイナが東をケージに押し込み、初回を終えた。

2R、東が距離を詰めて左ジャブを当てる。KINGレイナは東の右をかわして回るも組みつくことができない。KINGレイナの右をバックステップでかわした東が、左ジャブを当てる。KINGレイナも右クロスをヒットさせた。互いに左ジャブを当てるなか、東がボディロックで組みつきKINGレイナの背中をマットに着けさせた。東の左足を取ってヒザ十字、さらに内ヒールを狙うKINGレイナ。東は足を抜きながらパンチを落とす。

さらに立ち上がって右の拳を落とす東に対し、KINGレイナは東の右足を取ってヒールを仕掛けるも、足を掴んだままのKINGレイナに東がパンチを落とし続ける。そしてバックに回った東。腰を上げるKINGレイナをサイドバックでコントロールする東が、KINGレイナの顔面にパンチを当て続ける。明らかに表情が変わったバックコントロールから東が殴り続けた。

最終回、東は左ジャブからスタート。KINGレイナのパンチの打ち終わりに右カーフを狙う。疲労が見えるKINGレイナに対し、東の手数が多い。左ジャブを突き続ける東。左のボディストレートがヒットした。KINGレイナも右クロスを当てる。東もKINGレイナの右の打ち終わりに、相手の右側に回って左ジャブを当てた。さらに右カーフキックを当てる。上下にパンチを散らす東に対し、KINGレイナが右クロスを狙う。

足のフェイントを織り交ぜる東が、左ジャブを打って足を使う。KINGレイナの左ジャブをパーリングした東は、KINGレイナが前に出て来るとバックステップでかわし、ケージ中央で左ジャブを当て続ける。東の左ボディストレートがヒット。KINGレイナは右ミドル、右クロスを当てる。組みついてくるKINGレイナをかわした東が、左ジャブを突きながら、動きが止まったKINGレイナに組みついてテイクダウンを奪った。ハーフガードのKINGレイナをケージに押し込み、試合終了のゴングを聞いた。

終了直後、雄たけびを挙げた東。判定は4人のジャッジが東にフルマークをつけ、大差の判定勝利を収めた東がフェザー級のベルトを巻いた。


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DEEP DEEP JEWELS37 HIME MMA MMAPLANET o RIZIN 大島沙緒里 青野ひかる 須田萌里

【DEEP JEWELS37】須田萌里と王座防衛戦、大島沙緒里―02―「実力をもう一度証明したい」

【写真】極め争いはポジショニング争い。そして組み力の勝負だ(C)MMAPLANET

8日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP JEWELS37で、須田萌里を相手にDEEP JEWELSアトム級王座の初防衛戦を行う大島沙緒里のインタビュー後編。

2022年3月、大島沙緒里は49キロ以下契約のノンタイトルマッチでHIMEと対戦し、判定負けを喫した。当日は2試合前、青野ひかるに一本勝ちした須田萌里が大島の持つベルトへの挑戦をアピールし、今回のタイトルマッチに至っている。大島にとってHIME戦での敗北から見えた、須田戦そして今後勝っていくための術とは。

<大島沙緒里インタビューPart.01はコチラから>


――2021年は4戦全勝でしたが、2022年はHIME戦での判定負けからスタートしました。あの試合から2カ月、大島選手の中であの敗戦はどのように捉えていますか。

「言い訳になってしまうんですけど、3週間前に新型コロナウィルスに感染してしまって1週間ぐらい動けなかったんです。欠場するわけにはいかないと思って、残り1週間ぐらいで練習の量は詰め込むことができました。でも気持ちの面では、試合に集中することができていなかったですね。

ただ、どんなに準備ができていたとしても、HIME選手には勝てなかったと思います。私にとって、とても相性の悪い選手でした」

――HIME戦では、試合中に大島選手の表情から気持ちが消えているように見えました。これまでは常に気持ちが前面に表れていた大島選手に、何があったのかと気になりました。

「正直、最初の打撃で少しクラッとしたんです。上の階級の打撃をもらうと、こんなに効くんだなって。だから試合中のことは、あまり覚えていないんですよ。ただ、相手が遠い距離にいるから『もっと近づかないといけない、もっと近づかないと』という気持ちばかりが強くなって。それでようやく組んでクラッチすることができても、相手を動かすことができない。どうしたらいいのだろう……と思いながら試合をしていました」

――大島選手は2冠王者となり、2021年は全勝という結果を残したことで、他の選手からは研究し尽くされるファイターになっていると思います。

「はい。私は相手のことを研究していなかったわけではないんですけど、細かいところまでは考えられていなかったと思います。試合が始まった瞬間、HIME選手がサークリングし始めたので、こう来るのかと思ってしまって。あの試合は、すごく勉強になりました」

――今後は対戦相手が全員、同じようなことをしてくるでしょう。

「そうですよね。HIME選手のように距離を取ってくるパターンも増えるでしょうから、練習でもそういったシチュエーションを意識するようにしています。細かいことは言えないんですけど、練習相手にも同じようなシチュエーションをお願いしたり」

――前回の試合は、49キロのノンタイトルマッチでした。大島選手にとって49キロというウェイトは重く感じられるのでしょうか。

「RIZINでも感じたんですが、確かに49キロは重いかもしれないです。でも49キロでの試合に慣れていかないといけないと思って、前回のHIME戦は49キロで試合しました」

――49キロに慣れていかないといけない、とは。

「RIZINに出た時、体の小さい私が勝ったことで、感動しましたというメッセージをたくさん頂いたんです。私の試合で何か感じてもらえることがあるなら、今後も49キロで試合をしていこうと考えています」

――現在、国内女子MMAは49キロがメインストリームとなっています。大島選手もそのウェイトで試合をしていきたい、という考えはないのでしょうか。

「そういう考えはないです。私は44キロでも、47.6キロでも試合していますし、44キロでも強い外国人選手もいますから。でもRIZINに出て49キロで試合をして、勝ったことで周りの人からそういう声を頂いてから、49キロでも試合をしていきたいと思ったんです。前回の試合で負けてしまったので、またRIZINに出るには時間もかかるでしょうけど……」

――なるほど。そのHIME戦が行われた段階では、次の試合がタイトルマッチになるお話はあったのでしょうか。

「その時はまだ無かったですね。須田選手がアピールして、すぐにタイトルマッチが組まれるとは思っていなかったです。HIME戦が終わって数日後に、今回のタイトルマッチのお話を頂きました。私も負けたまま試合を決めずに、負けた気持ちをずっと引きずるのは良くないと思って。須田選手も私と試合がしたいと言ってくれているし、ここでしっかりベルトを防衛して、自分の力を証明できたらと考えました」

――では、須田選手の印象を教えてください。

「柔術をやっていて、極める力がある選手ですよね。試合を見ていても、得意なパターンがある。毎試合、相手に合わせて作戦を考え、その作戦を完全に実行して勝っているんだろうなと思います。それは、その作戦を実行するために日々練習して、体に染み込ませているということなので」

――大島選手は、そのタイプではないのですか。

「そういうタイプではなかったです。……今までは。HIME戦の後から変わりました。一緒に作戦を考えてくれる人もいるし、一緒に対策練習してくれる仲間もたくさんいますから」

――HIME戦については、相性が悪かったというお話がありました。須田選手は、相性の良い相手だと思いますか。

「そうですね……。悪くはないと思いますけど、同じようなタイプなので、相手にとっても私は相性が悪くないということですよね。しかも相手のほうが身長も6センチほど高くて、手足も長いので、相手との距離感については考えていかないといけないです」

――その須田選手を挑戦者に迎えてのタイトルマッチ、どのような試合にしたいですか。

「自分の実力をもう一度証明したいです。打撃も練習しているので、それを見せたいとも思っています。でもグラップラー同士なので、最後は組みつくのかなって。そうなれば私が一本を取れるように、自分が得意な形に持ち込んで勝ちたいと思います」

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DEEP DEEP JEWELS37 HIME MMA MMAPLANET o RIZIN にっせー パク・シウ 大島沙緒里 村上彩 須田萌里

【DEEP JEWELS37】須田萌里戦=アトム級王座防衛戦、大島沙緒里―01―「8日は夫も講道館で試合が……」

【写真】夫婦揃って大勝負を迎える大島 (C)SHOJIRO KAMEIKE

8日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP JEWELS37で、アトム級王者の大島沙緒里が須田萌里を挑戦者に迎え、ベルトの初防衛戦を行う。

大島は2021年、DEEP JEWELSアトム級GPを制するなど、4戦して4勝。国内女子MMAの軽量級トップファイターとなった。しかし2022年初戦は3月、HIMEに判定負けを喫している。再起戦がタイトル戦となった大島、実はこの日は夫である柔道家・大島優磨も大切な試合を控えている。MMAファイター、妻、母という立場にある大島が語った葛藤とは――。


――試合を1週間後に控えてのインタビューとなります(※取材は5月1日に行われた)。もう追い込みの練習は終わった頃でしょうか。

「まだやっているところですね。私は試合ギリギリまで練習しているほうだと思います。スケジュールはその時によって違うんですけど、今回は木曜日まで練習して、金曜日は動きを確認する程度で土曜日に計量という感じです」

――大島選手は2021年を4戦4勝という結果で終えました。すでに2022年に入って5カ月が経っていますが、2021年の結果についてはどのように考えていますか。

「去年は全ての試合で勝つことができて、私の中でも世界が変わりました。2020年末、パク・シウ選手に負けてからDEEP JEWELSのアトム級トーナメントに出場することについて、悩んでいたんです。でも出場を決めてからは1戦1戦、全力を注いできました」

――トーナメントで1日2試合を戦ったにせよ、国内女子MMAのトップファイターで年間4試合もこなせるのは、なかなか珍しいですよね。

「そうですね。私も子供がいるなかで、こんなに試合して大丈夫なのかな、と考えることがあるんです。でもオファーを頂いたからには、やるしかないかなと思って」

――「子供がいるなかで、こんなに試合して大丈夫なのかな」とは?

「試合が決まると、あまり子供に時間を割けなくなってしまいますよね。試合の日から逆算して練習やトレーニングのスケジュールを組んでいかないといけないので。すると、どうしても練習のことを配慮して、あまり子供と遊びに行くことができなかったり……。それは子供たちに対して、ちょっと申し訳なく思っています」

――お母さんがMMAの練習や試合で忙しいことについて、お子さんは何と言っているのでしょうか。

「子供はまだ3歳で、まだそんなに喋れないんですけど、どう思っているのか……。あんまりよく分かっていないと思います。でも最初に試合会場へ連れていった時は、泣いていました(笑)。でも今は、私の試合を見ていると、『ママ、ママ』と言ってくれています。

そんななかで、大きくなるにつれて、もっと子供のために時間を割きたいという気持ちが強くなっているんです。それでもプロのファイターとして、そこは割り切ってやっていきたいと思っています」

――母は強し、ですね。

「チャンピオンになって、今年は試合が減るかなと思っていたんですが、むしろ去年よりも多くなりそうですね(苦笑)。プロのファイターとしては、オファーを頂けることは嬉しいです。××とは戦いたくない、と他から避けられて試合が組まれないタイプの選手もいるじゃないですか。そういうタイプの選手と比べたら、私は恵まれているほうだと思っています。いろんな階級で試合をしていることもあって、私と試合したいと言ってくれる選手が多いので。でも対戦したいという選手が多すぎて、これだと試合ばっかりになってしまうなって(苦笑)」

――今回、須田萌里選手とタイトルマッチも、須田選手の挑戦表明から始まりました。他に大島選手との対戦を希望している選手といえば……。

「ミクロ級では村上彩選手が連勝していた時に、私と試合したいと言ってくれていて。にっせー選手もRIZINで勝ったあとのインタビューで、私の名前を出してくれたり。他の選手からもチラホラ聞きますし……」

――DEEPミクロ級とDEEP JEWELSアトム級、2冠王者の宿命ですね。

「結婚してからは夫(大島優磨)をサポートしないといけないのに、私の試合も多くなってしまって」

――ご主人は大島選手が結婚して柔道から離れたあとにMMAを始めて、ここまで試合が多くなっていることについて、何と仰っているのですか。

「全然、大丈夫だよと言ってくれています。でも家事や子育てを夫に任せてしまうと、罪悪感もあって。夫が柔道の現役選手で月に1回、1週間は合宿で家を空けるんですよ。その間は私一人で、子供のごはんとか送り迎えとかをやることになります。でも私の試合も入ってきたら……。コロナ禍で柔道の試合も少なくなっていて、ようやく夫の試合があるという時に、私の試合と被ってしまったので」

――お二人とも勝ち進めば、試合が被ってしまうことは仕方ないでしょうね……。

「実は次の試合、8日は夫も柔道の試合があるんです。しかも私は後楽園ホールで、夫は講道館で試合をします」

――えっ!? 同じ日に後楽園駅を挟んで徒歩圏内で、二人が試合をしているわけですか。

「全日本強化選手選考会といって、2022年度前期の全日本強化選手を選考するための大会が行われるんです。夫は中学生の頃から強化指定選手なんですけど、この大会で勝つかどうかで、引き続き強化選手となれるかどうかが決まります。そんな大事な試合の日に、私の試合が被ってしまって(苦笑)」

――大島選手の試合は昼興行として開催されます。ご主人の試合は……?

「柔道の試合は基本的に昼に行われるので、ほぼ同じ時間帯に試合をしていると思います。ゴールデンウィークで幼稚園もお休みなので、今は夫の実家で子供を預かってもらっています。試合が終わったらすぐ迎えに行きます」

<この項、続く>

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DEEP DEEP JEWELS37 KINGレイナ MMA MMAPLANET o Te-a UFC パンクラス 杉山しずか 東よう子 藤田大和

【DEEP JEWELS37】KINGレイナとフェザー級王座戦、東ようこ─02─「負けたら傷口に塩を塗ってくる子」

【写真】昨年6月のKINGレイナ戦後、息子さんも一緒に恒例の記念撮影。前回、セコンドに就いていた藤田大和と杉山しずかも8日は大勝負を迎える (C)MMAPLANET

8日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP JEWELS37で、フェザー級王座を賭けてKINGレイナと対戦する東よう子のインタビュー後編。

前編では再戦に向けて、東に前回の試合を振り返ってもらった。この後編では、そんな初戦から見えてきたもの――さらに自身が成長してきた部分を語ってくれた。前回、KINGレイナに勝ったことでたどり着いた初のタイトルマッチで、東は何を見せてくれるのか。


――KINGレイナ戦の内容については、やはり東選手の左ジャブが目立ちました。過去の試合ではパンチを出すことはあっても、そこまで左ジャブを突くという印象がなかったので、意外な一面でもありました。

「それまでの試合も、ずっと左ジャブは意識していました。でもKING戦では、以前よりも左ジャブで距離を取ろうとは意識していたと思います。もともと私は、自分から前に出ていくタイプだったんですよ」

――これまでの試合では、フックを振りながら前に出て、組んでケージに押し込む場面が多かったと思います。

「でもKINGレイナ戦に向けて、プレッシャーをかけられて自分が下がった時の展開を練習していました。その練習がなかったらKING戦でも私が下がったところに打撃を食らって、やられていたと思います。実際の試合では下がっても、ケージを背負ってもサークリングで対応することができました」

――結果、東選手にとっても新しいスタイル……自分の可能性を確認できた試合だったのではないでしょうか。

「私、柔道の時は寝技が苦手だったんですよ。MMAをやり始めてから、グラップリングや柔術の練習を通して、寝技って楽しいなって感じるようになって。だから、もともとの柔道のスタイルを考えると、打撃で展開を作っていくほうが自分に合っているんじゃないかと思いました。今でも柔道出身のMMAファイターって、組んで投げてからヘッドロックのような形で抑えるっていう選手が多いじゃないですか」

――そうですね。結果、首を抜かれてバックを奪われるというパターンがよく見られます。

「でも柔道って、立ち技から始まるんですよね。MMAも立ち技から始まるので、自分としてもその部分を鍛えていきたいです。やっぱり打撃のレベルを上げないと、世界では勝てないなって思うので。たとえばパンクラスで、意味が分からないぐらい打撃が強いブラジル人選手を呼んでくるじゃないですか」

――意味が分からない(笑)。パンクラスでストロー級QOPになりUFCと契約したヴィヴィアニ・アロージョは、そのタイプですよね。

「そういう選手を見ていると、やっぱり世界の打撃って凄いなって思います。結構ブンブン丸なのに当たるし。でも、そういう選手を見たおかげで、自分も打撃のレベルを上げないといけないと思っていました。

あと柔道って、姿勢を正して掴みに行くことが多い競技なんですよね。だからレスリングのテイクダウンに慣れないところもあって」

――姿勢を正して道着を掴みに行く柔道と、道着のない相手を掴みに行くレスリングでは、構えからして異なりますよね。特に足を取りに行く動きは、柔道ではあまり無いものですし。

「そうなんです。だから世界で戦うためにはMMAの立ち技、打撃とレスリングをもっと鍛えていかないといけないと思います。

KING戦でも、ジャブを突きながら組みで足を触ることができたら、もっと展開が違っていたんだろうなって。それは試合後、メチャクチャ反省しました(苦笑)。そう考えると、KINGレイナ戦を経験して、いろんなものが見えてきたと思います」

――いろんなものが見えてきた前回の試合から11カ月、東選手の中ではどの部分が、どのように成長してきたのでしょうか。

「さっき言った、下への攻めですね。前回の試合で自分がやりきれなかった分、ここ数カ月で詰め込んできました。あとは至近距離でも打ち合えるように練習しています。KING戦で出していたのは、遠い距離からの左ジャブだったので。そうやって自分に足りなかったものを埋めています」

――では反対にKINGレイナ選手については、この11カ月間で変化は見られますか。

「Te-a戦(昨年12月、KINGレイナが腕十字で一本勝ち)では、以前のように強いフックを振ってから組むというスタイルで戦っていましたよね。そうやって以前の勢いを取り戻してくるのかな、とは思います」

――それを踏まえて、再戦はどのような試合になると考えていますか。

「前回は確実に勝つという作戦で、3Rまで戦いました。そこで1回試合をしていることもあって、再戦では本当の意味で白黒がつくんじゃないかと思います。1Rでも2Rでも3Rでも、しっかりと決着をつける形で試合を終わらせたいですね」

――ちなみに、東選手は勝利した試合では息子さんをケージの中に呼び入れています。お子さんは前回の試合で勝利したことについて、どのように言っていますか。

「友達とごはんを食べに行くと、『ママはKINGレイナに勝ったんだよ!』と言っています。今回のタイトルマッチが決まってからも、『前はママが勝ったんだから!』って……。本人も、あの試合で勝つというのが、どういうことか分かっているみたいです。だから再戦も勝たないと――」

――勝たないと……?

「何を言われるか分からない。負けたら私の傷口に塩を塗ってくる子なので(笑)」

――アハハハ。しかし勝って、そんなことも無くなりましたか。

「はい。そういう子供の言葉は、素直に嬉しいです。だから次の試合も、親の威厳を保つために勝ちます。勝って――あの子にもベルトを巻いてあげたいですね」

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DEEP DEEP JEWELS37 KINGレイナ MMA MMAPLANET o RIZIN UFC パンクラス 村田夏南子 東よう子 東陽子

【DEEP JEWELS37】KINGレイナと再戦=フェザー級王座決定戦、東ようこ─01─「これをやったら勝てる」

【写真】ジャブをつくこと。着実に勝てるのが、一番だ。それができないと、勝負は賭けが必要になってくるのだから (C)MMAPLANET

8日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP JEWELS37で、東陽子改め東よう子が、KINGレイナとのDEEP JEWELSフェザー級王座決定戦に臨む。

東とKINGレイナは昨年6月、ノンタイトルマッチで対戦し、東が判定勝ちを収めた。パンクラスを主戦場としていた東にとって、アウェイでネームバリューの高いKINGレイナに勝利した価値とは一体どんなものだったのだろうか。再戦を前にリモート取材──まずは前回の試合のポイントを振り返ってもらった。


――KINGレイナ選手とのベルトを賭けた再戦が控えている東よう子選手です。前回の試合までは「東陽子」という本名で試合をしていましたが、リングネームは「東よう子」になったのですね。

「そうなんです。東陽子だと名前の画数が悪いと言われて。あとは陽っていう漢字は画数が多く、自分も書きにくかったので(苦笑)」

――KINGレイナ選手に勝ってベルトを巻き、「東よう子」とサインを書きまくる気満々ということですか。

「いやいや、そういうことはないです! でもサインを書くのは憧れますね(笑)」

――アハハハ。とはいえ前回、KINGレイナ選手に勝利したことは、それだけ大きなことだったのではないでしょうか。

「はい。日本の女子重量級では、KINGレイナ選手が一番強い相手だと思っていたので」

――KING選手に勝った時、ベルトを賭けた再戦ということは想定していましたか。

「いえ、まったく考えていなかったです。自分の中ではもう1回パンクラスに戻り、パンクラスでタイトルマッチをやりたいと思っていました。あるいは、もっと上の大会に出たりとか。外国人選手を呼べるようになったら、ということにはなってしまいますけど」

――ではタイトルの有無は関係なく、KINGレイナ選手との再戦があるかもしれない、ということも考えていなかったのでしょうか。

「再戦があるとすればRIZINでやるのかな、とは考えていました。でも、こうしてDEEPでタイトルマッチとして、再戦を組んでいただけたのは嬉しいです。タイトルマッチであれば、自分としても再戦をやる意味があると思えるし、モチベーションも上がります」

――では改めて、KINGレイナ選手との初戦を振り返っていただけますか。前回の試合では、東選手が終始、自身の作戦を徹底し続けたように見えました。

「山﨑さんが米国へ行くので(山﨑剛Me,We代表はKINGレイナ戦と同日、UFCに出場する村田夏南子のセコンドとして渡米していた)、その前に試合の作戦を立ててくださって。その作戦をしっかりと、当日セコンドについてくださるチームと確認して試合に臨みました。そうやって、みんなが作戦を共有できていたのかなと思います」

――その作戦というのが、左ジャブを突くことだったのでしょうか。

「とにかく大きいことはせず、確実に勝ちに行く。それが作戦でした。左ジャブについても、相手の大振りに対してインサイドを突く、という感じで」

――左ジャブを突きつつ、自分から組むことは考えていなかったのですか。

「もちろん壁際で組む練習はしていましたけど、どちらかといえば相手が組んできた時のために、と考えていましたね。だから相手が組んできたらこう、というプランもありました」

――一方のKINGレイナ選手も、ほとんど組んでこなかったですね。

「そうなんです。私が掴んだら、ヒザを合わせて離れるという感じでした。結果的に、組みの展開はなかったですね」

――KINGレイナ選手が組んでこないことは、想定内でしたか。それとも想定外だったのでしょうか。

「私が柔道をやっていることを知っているので、そんなに組んでくることはないかな、と思っていました。私としても確実に勝つことが一つの目標だったので、自分の作戦を徹底できたかなと思います」

――ただ、東選手の左ジャブをもらいながらも、表情を変えずにKINGレイナ選手が前に出て来ました。東選手にとってプレッシャーには感じなかったのでしょうか。

「それが……以前パンクラスで対戦したキム・ヨンギ選手(2019年6月に判定勝ち)も、打っても打っても前に出て来るタイプだったんです。その経験があったので、KINGレイナ戦ではプレッシャーに感じることはなかったです。でも1R、2Rは『何なんだ!?』と思っていました。何をやったら相手は倒れるんだろうか、と。

でも3Rには流血していて、その前にもパンチが効いているなと思った場面もあったんです。KINGレイナ選手は、肩でパンチをいなすじゃないですか」

――ショルダーブロック、あるいはショルダーロールと呼ばれる技術ですね。

「はい。それで肩を引く時に、一瞬フラッとした時があったんですよ。今思えば、その時に自分がもう一歩、踏み込んだほうが良かったのかなって。でもその時は、とにかく確実に勝つっていう意識が強かったので」

――判定になった時は、ご自身の勝利を確信することはできましたか。

「いえ自分も当てられて下がってしまった時があったので。セコンドは『勝っているよ!』とは言ってくれていたんですけど、私は自信がなかったです。DEEPは相手のホームじゃないですか。それもあったらヤバいかな……それぐらいの差しかなかったです」

――絶対に勝つ、大きなことはしないという作戦の中で、打っても打っても相手が前に出て来る……そこで大きなことをしようとは考えなかったのでしょうか。

「それは無かったです。山﨑さんをはじめ、チームのみんなを全面的に信頼しているので。これをやっていたら勝てる、そういう練習をして試合に臨みました。ここで大きいことをするのではなく、1勝を大事にしようと思った結果、KINGレイナ選手に勝つことができたんです」

<この項、続く>

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DEEP DEEP JEWELS37 KINGレイナ MMA MMAPLANET o Te-a パンクラス 東陽子

【DEEP JEWELS37】東陽子×KINGレイナでJEWELSフェザー級王座決定戦。激闘回避が王者への道

【写真】壮絶だった前回の対戦。壮絶にならない方が、両者揃って勝利に近づける再戦になる (C)MMAPLANET

22日(火)、DEEPより5月8日(土)に東京都文京区後楽園ホールで開催されるDEEP JEWELS37で東陽子×KINGレイナの間でDEEP JEWELSフェザー級王座決定戦が行われることが発表されている。

DEEP JEWELS フライ級GPの準決勝~決勝戦が実施される同大会で、2つ目のタイトル戦が決まった。


JEWELSにとって初のフェザー級王座を賭けて戦う東とKINGレイナ。この両者は昨年6月に再戦となる。パンクラスからDEEPに初参戦となった東はKINGレイナと対戦し、ジャブで前進を止め続けて流血に追い込み、乱打戦に持ち込まれても耐え抜いて判定勝ちを手にしている。

顔を真っ赤に染めて、異様にも感じる笑みを浮かべてひたすら前に出てくるKINGレイナに屈することがなかった東だが、この階級では国内で対戦相手は限られており、結局、この勝利後も古巣パンクラスも含め試合機会に恵まれなかった。

対してKINGレイナも昨年12月のTe-a戦以来の実戦となる。打撃で突破口を開き組んで倒すというKINGレイナの勝ちパターンが、柔道の強豪だった東に通じない。となれば荒くないパンチ、頭を振って被弾する数を減らすことがKIGレイナのリベンジとタイトル獲得には欠かせない要素となるだろう。

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DEEP DEEP JEWELS37 DEEP106 DEEP107 MMA MMAPLANET o RIZIN Te-a 中井りん 修斗 平田直樹 木下尚祐 本田良介 杉山しずか 杉山廣平 栗山葵 牛久絢太郎 神田コウヤ 神龍誠 福田龍彌 藤田大和 越智晴雄 関原翔 青井人 駒杵嵩大 高橋遼伍

【DEEP107&DEEP JEWELS37】5月8日後楽園ホールで神田コウヤ×青井人、伊藤×関原、長野×ロータス

【写真】この試合は見逃せない! (C)MMAPLANET

17日(木)、DEEPより5月8日(土)に東京都文京区後楽園ホールで開催されるDEEP107 IMPACT とDEEP JEWELS37の追加カードが発表された。

既出の通り、JEWLES37ではDEEP JEWELS フライ級GPの準決勝~決勝戦が中井りん、杉山しずか、栗山葵、Te-aの間で行われ、またDEEP107では106大会のメインからスライドしたDEEPフライ級王座統一戦=正規王者・神龍誠×暫定王者・藤田大和の一戦が決まっている。


今日の発表では昼の部のJEWELS37で女子ストロー級マッチ=長野美香×ケイト・ロータスの2回戦。夜の部のDEEP 107でフェザー級=神田コウヤ×青井人、フライ級で伊東裕樹×関原翔の3回戦が明らかとなった。

神田✖青井は超見ものだ。青井は修斗でのデビュー時から世界を狙える器と目されながら、高橋遼伍の持つ修斗環太平洋フェザー級王座に挑戦した試合で腓骨を骨折、長期離脱後は攻めを凌がれて逆転負けという悪循環に陥っていた。

その青井、RIZIN参戦を経て今年の2月にDEEPに初参戦を果たすと木下尚祐戦ではその爆発力をコントロールし、メリハリのついたファイトを──殺気を帯びたまま展開するという成長ぶりを見せていた。

対する神田コウヤや平田直樹との接戦を制し、昨年12月に牛久絢太郎の持つDEEPフライ級王座に挑戦も惜敗、MMAとしてイニチアチブを取られることもなく微差で敗れた。

ベースはレスリングだが、長身&長いリーチを生かしてアウトの打撃、インのレスリングを駆使する神田とスピード&爆発力の青人の対戦は、ともにここをクリアすることで更なる成長が望める生き残りを賭けた査定試合となる。

他方フライ級の一戦は2月大会で福田龍彌にKO負けを喫した伊藤が、同大会で元ストロー級王者の越智晴雄に勝利した関原とのマッチアップとなった。DEEP106後に「フライ級はRIZINがトーナメントをやることになるかもしれないけど、DEEPでもGPができるだけ層を厚い」と佐伯繁代表が話していたようにロースターが揃っている。

王者対決に挑む両者、伊藤と関原、RIZIN参戦の福田以外に杉山廣平、駒杵嵩大、本田良介と粒揃いのフライ級戦線は1大会ごとに勢力分布が変わるやもしれない注目の階級だ。そして2020年、2021年と5月の後楽園大会は中止&延期となってきたため、今年こそはという力の入ったカードが揃いそうだ。

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