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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN235 キック ナソーディン・イマボフ ロマン・デリツ

【UFN235】初回で止めなかったハーブ・ディーンの正しい判断が、凡戦を生み……イマボフが判定勝ち

<ミドル級/5分5R>
ナソーディン・イマボフ(フランス)
Def.2-0:49-44.48-46.47-47
ロマン・デリツ(ジョージア)

2人のコーカサス人対決、右の蹴りを見せて左を軽く伸ばしたデリツ。関節蹴りを繰り出し、間合いを測るイマボフ。イマボフは左の前蹴りをボディに入れ、右フックをヒットする。パンチを被弾したデリツが組んで、ケージへ。金網を背負ったイマボフがエルボーを繰り出す。さらにヒザを見せたイマボフは体を入れ替えるが、再度デリツが押し込み返す。直後に離れると、イマボフはボディに前蹴りを入れる。続いて右フックをヒットさせたイマボフが、ローに右ストレートを合わせる。

続いて右ストレートからヒザ蹴りでデリツの動きを止める。ここから左のショートを纏めると、デリツがダウン。足を抱え、さらにニーシールドのデリツにイマボフがパンチを連打する。ストップが掛からないのが不思議など殴り続けたイマボフはヒザ十字を防いで、バックグラブからパンチを続ける。腰を上げたデリツに対し、腕十字を仕掛けたイマボフ。デリツは時間に救われた。

2R、飛び込んでロングアッパー気味に左をヒットさせたイマボフに対し、デリツも前に出てショートのコンビを繰り出す。イマボフは攻め疲れか、動きは少ない。デリツは組んでダブルアンダーフックに。ケージに押し込まれた状態が続くイマボフだが、デリツもテイクダウンに至らない。残り2分となり、イマボフが体を入れ替えるとデリツが離れた。

デリツはローから左ジャブ、イマボフの右に再び組みついてケージ際に運ぶ。ここから2分、クリンチが続きブレイクが掛かる。最後の20秒、動きはないだろうという時間でイマボフが右ストレートをクリーンヒットさせた。

3R、ローを蹴り合った両者。イマボフがジャブを当て、デリツの右オーバーハンドをかわす。デリツはここもクリンチ、イマボフが押し込み返しワキを潜ってバックへ。後方から顔面を蹴ったイマボフは離れると、パンチの攻防でデリツがまたも組みつく。ここは直ぐに距離を取り直したイマボフが右を決めるが、スタミナが十分でないのか打撃の展開を続けることはできない。デリツがまたもクリンチに持ち込む。残り1分で距離を取り直した両者、イマボフが右ストレートをヒットさせる。が、ここも打撃の間合いをキープできずデリツが右を差してケージに押し込む。またも残り20秒でブレイクが掛かり、イマボフが左ハイ。ガードをしたで二ツが後ろ回し蹴りも、ホーンの前にコーナーに戻る仕草を見せた。

4R、15秒間の打撃の応酬からデリツがクリンチへ。この時点で掛け率はイマボフが-1600に。レスリングの攻防でバックに回ったイマボフは、マットに手をついたデリツの顔面を左足で蹴り上げる。デリツのコーナーが興奮して抗議すると、イマボフがこれに呼応して喧嘩腰でケージに詰め寄ろうとする。デリツは2分のインターバルを経て、試合再開に応じイマボフには1Pのペナルティが与えられた。

オーバーハンドから左を振るって前に出たデリツが、ヒザ蹴りを決める。とクリンチから引き込んだデリツがヒザ十字へ、さらにスイープに移行して、ハーフでトップを取る。イマボフがクローズドに戻し、スクランブル狙いもデリツは両足を抱えて許さない。頭を押して立ち上がったイマボフだが、デリツがケージに押し込む。イマボフはワキを潜って、ここもバックへ。ここでは後方からの蹴りはなく、正面に回ってパンチを打っていく。デリツも応じたが、すぐに両者がお見合いの状態に。デリツのスピニングバックフィストをかわし組んだイマボフが、すかされてバランスを崩すが、すぐに組み直して──結果、ケージを背負って押し込まれて時間となった。

最終回、ジャブの相打ちから押し倒されるように、ガードを取ったデリツ。イマボフはスタンドで待ち受け、レフェリーがデリツを立たせる。左の蹴りから左を振るったデリツだが、ここもクリンチへ。体を入れ替え離れたイマボフは、スピニングバックキックのタイミングでバックへ。ここも蹴り蹴りを見せたイマボフだが、今度ろリーガルか。頭を抱えてガードしたデリツは、バックを取られるとキムラから引き込む。離れたイマボフの左足を取り、トーホールードに出たデリツがスクランブルでバックを伺う。

イマボフは頭部にエルボーを落とし、正対するとデリツがケージに押し込む。30秒ほどこの状態が続き、レフェリーがブレイクを命じた。構えを変えながらパンチを振るったデリツが、組んでケージに。恐らくは2Pか3Pリードしているイマボフは無理をせず、最後の打撃戦でテイクダウン狙いを2度きり、がぶりからバックへ。前転して足を狙ったデリツは不発に終わり、ガードを取る。レフェリーがデリツを立たせたが、攻防は生まれずタイムアップに。

結果は減点があったもののイマボフが、2-0で判定勝ち。結果的にデリツは5Rを戦い抜けただけに、初回で止めなかったハーブ・ディーンの判断は正しかったが、皮肉にも彼の正しい目が凡戦を生むことになった。


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