カテゴリー
DWCS2022#10 MMA MMAPLANET o UFC サム・パターソン ジャック・ジェンキンス ダナ・ホワイト ドノヴァン・ビアード ハファエル・エステヴァン ボー・ニコル マテウス・メンドンサ ラウル・ロサスJr

【DWCS2022#10】MMAの未来=3×NCAA D1王者ボー・ニコル、52秒三角絞め勝利。勝者5人が契約し終幕

【写真】この顔とボー・ニコルという名前はもうインプットしないわけにはいかない(C)Zuffa/UFC

<ミドル級/5分3R>
ボー・ニコル(米国)
Def.1R0分52秒by 三角絞め
ドノヴァン・ビアード(米国)

掛け率-3500のフェイバリット=ニコルは、慎重な立ち上がりのなかでダブルレッグのフェイクを繰り返す。と左オーバーハンドからダブルレッグを狙い、その左がビアードの顔面を捕らえダウンを奪う。

パウンドを連打したニコルは、スクランブルで頭を殺して上を取り切るとマウントへ。ビアードのロールに三角絞めをセットしながら下になったニコルは、そのままタップを奪う──とダナ・ホワイトは、シャッポを脱いだようでもありながら満面の笑みを浮かべた。

2022年最後の審判の時──ダナはマテウス・メンドンサ、ハファエル・エステヴァン、ジャック・ジェンキンス、サム・パターソン、そしてニコルと5人の勝者全員と契約した。ニコルに関して「信じられない可能性を持っている」と言及し、43人との契約を果たした2022年のコンテンダーシリーズを「今シーズンは世界的にも注目が高まり、ワールドワイドにトレンド入りしていた。注目度の高いなかで皆が爆発力を見せた」と振りかえった。

さらにダナは初めてUFCゲームのなかでコンテンダーシリーズの選手が採用されることになっているが、ボー・ニコルとラウル・ロサスJrの2人が選ばれたことを明らかにした。


The post 【DWCS2022#10】MMAの未来=3×NCAA D1王者ボー・ニコル、52秒三角絞め勝利。勝者5人が契約し終幕 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Brave CF DWCS2022#10 MMA MMAPLANET o UFC サム・パターソン ヴィニシウス・センシ

【DWCS2022#10】初回にダウンを喫したパターソンが、2Rにアッパーからフロント系絞め→RNCで逆転

【写真】やや遠めの距離からローを効かせ、近づいてヒザ蹴りという従来の戦い方ではなく、カウンターでダウンを奪い寝技で勝利したパターソン(C)Zuffa/UFC

<ライト級/5分3R>
サム・パターソン(英国)
Def.2R4分18秒by RNC
ヴィニシウス・センシ(ブラジル)

BRAVE CFで活躍してきた英国人ファイターのパターソンが、センシのローをかわしてワンツーから右ハイを蹴っていく。長身&リーチの長いパターソンに対し、果敢に踏み込んでパンチをヒットさせたセンシは、クリンチの攻防でヒザを連続でボディに突き上げる。ケージ際でのポジションの入れ替わりが続き、両者が離れる。センシは左を振るって、ワンツー。

続いて左オーバーハンドでダウンを奪う。すぐに立ち上がったパターソンは、ケージに押し込まれるもセンシが自ら離れた。センシが左からボディショットを決め、クリンチにも首相撲を取られてヒザ、続いてヒジを入れて離れる。パターソンはリーチの長さを殺され、エルボーを狙う。左オーバーハンドで詰めるセンシに対し、パターソンがワンツーのショートフックを当てる。

センシはパンチの距離は遠かったが、組んでボディロックテイクダウンに成功する。残り50秒、ワンフックから背中に乗ろうとするセンシだが、結果的に下になる。それでも腕十字から三角をセットしようとしたセンシが初回をリードした。

2R、パンチの交換からヒザを繰り出すセンシが、頭から前に出る。近い距離でフック、ヒザを放ったパターソンだが、左を被弾。その直後に前蹴りがセンシの腹に当たるが、足の裏が股間に触れ、センシがブレイクを要求する。再開後、パンチで前に出るセンシはヒザ蹴りから首相撲へ。パターソンはクリンチに捕えるが、すぐに離れる。パターソンの右ローに左を合わせたセンシはテイクダウン狙も、右アッパーを合わされる。

動きが止まったセンシをダースで捕らえ、上を取ったパターソンはギロチンに移行して再びダースを仕掛ける。絞めは解いたが上を取りきったパターソンが、枕で削りスクランブルでパワーギロチンへ。

体を捻って逃げたセンシのバックに回ったパターソンが、ワンフックで背中を制すと仰向けになりつつRNCへ。観念したセンチがタップした。


The post 【DWCS2022#10】初回にダウンを喫したパターソンが、2Rにアッパーからフロント系絞め→RNCで逆転 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DWCS2022#10 MMA MMAPLANET o UFC キック ジャック・ジェンキンス ダナ・ホワイト

【DWCS2022#10】テイクダウンから完全ドミネイトのジェンキンスが、リナレスを残り30秒で仕留める

【写真】ベースはキックというジェンキンスだが、ほぼ組み&パウンドで勝利を手にした(C)Zuffa/UFC

<フェザー級/5分3R>
ジャック・ジェンキンス(豪州)
Def.3R4分30秒by TKO
エミリアーノ・リナレス(エクアドル)

ジェンキンスが右ローを狙い、リナレスがワンツーを返す。3発目も見せるリナレスはその場スーパーマンからハイキックを繰り出すが、続くステップインにジェンキンスがダブルレッグを合わせ早々にテイクダウンを奪う。クローズドの中でジェンキンスは左のパンチを落とし、ガードが開くとハーフで抑える。リナレスはここでロックダウンも、背中をついており自らの動き制限してしまっている。

ジェンキンスはエルボーを続け、潜ろうとするリナレスを潰していく。肩固め狙いから、足を抜いて3/4マウント、さらにフルマウントのジェンキンスがブリッジを潰して左右のパンチを落とす。リナレスはヒザを押すが、エビができずエルボーを受ける。シザースに対し、ヒールを狙う仕草でハイマウントをキープしようとしたジェンキンスは、足関節狙いに足を抜ききれず、スクランブル中にヒザを固められ後方からのパンチを被弾する。

一度、亀になってヒザを抜いたジェンキンスだがヒザのツイスト具合が気になる。リナレスの後方からのパンチの隙に、ジェンキンスが立ち上がって時間となった。

2R、ワンツーからスリーで前に出るリナレスに対し、ジェンキンスが左ミドルを決める。リナレスのダブルを切ったジェンキンスが、ヒザをボディに突き刺す。組み直してヒザを続けると、リナレスは動きが止まり簡単にダブルレッグで倒されてしまう。クローズドからハイガードのリナレスだが、ジェンキンスはヒジを継続的に打ちつける。左ヒジの連打でリナレスはカットして流血、懸命に頭を抱えに行く。

目を背けたくなるような大量の流血が見られるリナレスは、ケージに押し込まれるとヒジとパンチをさらに受ける。左エルボーを連打され、背中を見せたリナレスの流血がキャンバスを真っ赤に染める。ジェンキンスは前転を許さずサイドバックから殴るが、最後の30秒でリナレスが立ち上がる。

構わずヒザを入れ、テイクダウンを取り直したジェンキンスはミッションコント―ロールを続けられないリナレスに猛烈な勢いで左エルボーを振り下ろし時間となった。

3R、ワセリンで傷口を防いだリナレスが、右を振るって前に出る。組んで勢いを殺したジェンキンスは、一旦離れる。と、そのジャンキンスのファールカップが外れ、カメラのフレームから外れる。再開後、ワンツーのリナレスに左ハイを見せたジェンキンスが、右アッパーを振るう。首相撲でヒザ蹴り、首を固めたまま跳びヒザという動きを見せたリナレスは着地後に、ボディロックテイクダウンを許す。ハーフでエルボー、パンチを入れたジェンキンスが背中をつけたリナレスに左ヒジを打っていく。

リナレスは背中を見せ、左腕を殺された状態からシングルレッグへ。立ち上がったジェンキンスに小手投げをトライしたリナレスだが、潰されてマウントを取られる。残り2分、ジェンキンスは上体を起こして左エルボーを打ちつける。

さらに右のパンチを連打し、足のフックを解いて左右のパンチを強振する。リナレスは背中を見せ、バックコントロールからパンチを連打されるのを見てレフェリーがついに試合を止めた。

判定でなく、残り30秒でフィニッシュに持ち込んだジェンキンスをダナ・ホワイトは如何に評価するか。


The post 【DWCS2022#10】テイクダウンから完全ドミネイトのジェンキンスが、リナレスを残り30秒で仕留める first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DWCS2022#10 MMA MMAPLANET o UFC ジョアオ・エリアス ハファエル・エステヴァン

【DWCS2022#10】エリアスのサブミッションの仕掛けを潰したエステヴァンが削ってパウンドアウト

【写真】序盤のサブミッションの仕掛けをしっかりと対処し、パウンドに繋げたのが勝因か(C)Zuffa/UFC

<フライ級/5分3R>
ハファエル・エステヴァン(ブラジル)
Def.2R2分25秒by TKO
ジョアオ・エリアス(ブラジル)

ブラジリアン同朋対決は10勝0敗のエステヴァンに対し、エリアスは17勝3敗1分1NCのレコードの持ち主だ。エリアスがタッチ直後に左インサイドローを蹴り、後ろ回し蹴りを繰り出す。エステヴァンは前蹴りから組んでテイクダウンを狙うと、エリアスがステップオーバーから腕十字へ。これを担いだエステヴァン、両者が立ち上がるとジャンピングトライアングルを仕掛けたエリアスだったが、セットできずオモ狙いからクローズドに。

フックガードを越えていくエステヴァンが、スクランブルでバックを伺う。すぐに前転し、ヒザ十字のエリアスがヒールに移行する。体を捻って正対したエステヴァンは足を抜いてパスを狙う。足関節の仕掛けを再び防いだエステヴァンが、Zハーフのエリアスにパンチ、鉄槌、エルボーを連打する。明かに効いているエリアスは、必死にクローズドに戻すが鉄槌から右のエルボーを2発、さらに左のヒジを打たれる。フラワースイープを凌がれ、担がれたエリアスは、パスを嫌がり亀になる。エステヴァンはパンチが後頭部に入ったと注意を受けたが、終盤はパウンドでエリアスを圧倒した。

2R、開始直後にダブルを狙ったエステヴァンの頭がエリアスのアゴに触れる。そのまま倒したエステヴァンだが、レフェリーがアクシデントしてブレイクを命じる。試合はスタンドで再開されると、エステヴァンがすぐにテイクダウンを決めてエルボーを打ち下ろす。バタフライガードも殴られ、Zハーフも足が利かないエリアスが殴られながらキムラへ。

苦もなく腕を抜いたエステヴァンが左のウィザー&右のパンチを連打する。エリアスは煽っていくが潰され、右のパンチとエルボーを引き続き痛打される。手を伸ばし肩を押してフレームを創ろうとしたエリアスだが、顔面ががら空きでパウンドの連打を受け──ついにレフェリーが試合を止めた。


The post 【DWCS2022#10】エリアスのサブミッションの仕掛けを潰したエステヴァンが削ってパウンドアウト first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DWCS2022#10 MMA MMAPLANET o UFC アシーク・アジム

【DWCS2022#10】右ストレートでダウンを奪い、左の追撃。メンドンサが大の字のアジムを鉄槌TKO

【写真】既に勝負が決まっていたが、この勢いを止めることは不可能(C)Zuffa/UFC

<バンタム級/5分3R>
マテウス・メンドンサ(ブラジル)
Def.1R0分48秒by KO
アシーク・アジム(米国)

左ジャブを伸ばすメンドサに対し、アジムが右カーフを蹴る。さらに左ジャブをステップインに合わせたアジムが、カーフを続ける。アジムは左ハイを見せるが、メンドンサも前蹴りから右カーフを蹴っていく。とワンツーの右を当てたメンドンサが、腰から崩れたアジムの立ち上がり際に左の追撃を入れる。大の字になったアジムに右の鉄槌を落としKO勝ちを決めた。


The post 【DWCS2022#10】右ストレートでダウンを奪い、左の追撃。メンドンサが大の字のアジムを鉄槌TKO first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DWCS2022#10 MMA MMAPLANET o UFC ゴードン・ライアン ダナ・ホワイト ドノヴァン・ビアード ボー・ニコル 中村倫也 木下憂朔 河名マスト

【DWCS2022#10】2度目の正直なるか。2022年シーズン最終戦でNCAA3度優勝のボー・ニコル再登場

【写真】プロ3戦でUFC入りなるか。要注目のボー・ニコル(C)Zuffa/UFC

いよいよ明日27日(火・現地時間)、2022年のDana White’s Contender Seriesの最終週=第10週がネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催される。

木下憂朔がUFC行きを決めたことで、日本のMMAファンにとっても記憶に残るシーズンとなった今年のコンテンダーシリーズ最終章、そのオオトリ=第5試合に要・要注目のボー・ニコルが出場する。


第3週に出場し、ザック・ボレゴを62秒でRNCよって勝利しながら「経験不足。もう1試合、機会を与える」というダナ・ホワイトの達しを受けたニコルが、その言葉通りシーズン2戦目を迎える。

コンテンダーシリーズという舞台で戦う機会を得て、1分強で一本勝ちしながら経験不足を問われるのも不可解ではあるが、ニコルにとってボレゴ戦はプロMMA二戦目だった。アマMMAで2勝、プロ1勝というMMA歴でコンテンダーシリーズに出場したニコルは、カレッジレスリングでペンステートのエースとして活躍してNCAA D1王者に輝くこと3度、1年生の時は準優勝という凄まじい記録を残すエリート・レスラーだ。

最終学年時、3連覇を達成した2019年にはカレッジレスリング界のMVP=ダン・ホッジ・トロフィーを獲得し、最も優れたピンフォール奪いに贈られるシャーウス・アワードを2度獲得している。

中村倫也や河名マストと同期2019年のU23のフリースタイル92キロ級世界王者に輝き、TOKYO2020の米国予選で同五輪で金メダルを獲得したデヴィッド・テイラーに敗れ、MMA転向を果たした。

ニコルは2019年にプログラップリングでゴードン・ライアンと戦い三角絞めで敗れているが、実戦でグラップリングの怖さを知ったことも彼が短期間でMMAの精度高めた大きな要因になっているはずだ。

今回の対戦相手ドノヴァン・ビアードはキャリア7勝1敗、既にCage Fury FCミドル級王者という肩書を持っており、ニコルにとっては勝てば文句なし──UFCへの扉が開かれる相手となる。2022年コンテンダーシリーズ、最後の試合が用意されたのはUFCが如何にボー・ニコルに注目、期待しているのか表れであろう。

■視聴方法(予定)
9月27日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS

■DWCS2022#10対戦カード

<ミドル級/5分3R>
ボー・ニコル(米国)
ドノヴァン・ビアード(米国)

<ライト級/5分3R>
サム・パターソン(英国)
ヴィニシウス・センシ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
エミリアーノ・リナレス(エクアドル)
ジャック・ジェンキンス(豪州)

<フライ級/5分3R>
ハファエル・エステヴァン(ブラジル)
ジョアオ・エリアス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
アシーク・アジム(米国)
マテウス・メンドンサ(ブラジル)

The post 【DWCS2022#10】2度目の正直なるか。2022年シーズン最終戦でNCAA3度優勝のボー・ニコル再登場 first appeared on MMAPLANET.