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BELLATOR Bellator301 MMA Report ジェイソン・ジャクソン ブログ ヤーソラフ・アモソフ

【Bellator301】TDを許さないジャクソンが、右アッパーでアマソフを沈めて世界ウェルター級王座を奪取

<Bellator世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
ジェイソン・ジャクソン(ジャマイカ)
Def.3R2分08秒 by KO
ヤーソラフ・アモソフ(ウクライナ)

アモソフがサークリングすると、ジャクソンが距離を詰めてケージを背負わせる。アモソフは左ジャブを突きながら前に出て、右カーフキックを当てる。アモソフのシングルレッグをカットしたジャクソンは、グイグイ距離を詰めていき、アモソフの右ストレートを合わせた。ジャクソンの右アッパー、右ストレートをかわしたアモソフだが、右カーフキックから組みつくも倒せない。サークリングしながら右カーフを蹴り続けるアモソフに対し、ジャクソンが右ミドルを突き刺した。

ここでアモソフが前に出る、ジャクソンが右アッパーを突き上げながらバックに回る。立ち上がったアモソフに右ストレートを当てるジャクソンだが、アモソフのパンチも食らってしまう。距離を詰めたジャクソンが両腕を差し上げてアモソフをケージに押し込む。離れたアモソフのダブルレッグをスプロールしたジャクソンは、アモソフが続けてテイクダウンを狙ってくるも全てディフェンスした。

2R、ケージ中央で両者のパンチが交錯する。そして1Rと同様、ジャクソンが距離を詰めるとアマソフはサークリングへ。アマソフが前に出てきてもカーフキックで前進を止める。アマソフがパンチからシングルレッグを狙うも入れず。するとジャクソンもシングルレッグで組みつこうと試みる。ジャクソンの右ストレートをかわして組んだアマソフだが、テイクダウンには行かない。アマソフが左ジャブからシングルレッグで入るも、動きにキレが見られない。

離れて再び飛び込もうとすると、ジャクソンの右アッパーがアマソフを襲う。ジャクソンは右ストレートから右カーフに繋げ、さらにケージ中央でワンツーがクリーンヒットする。これが効いたかアマソフは一旦下がったが、組みついてボディロックからバックに回る。ジャクソンはアマソフのクラッチは切れずも、テイクダウンは許さなかった。

3R、ジャクソンの右ストレートがアマソフの顔面をかすめる。サークリングするアマソフの左ミドルをキャッチしたジャクソンが、そのままケージへ押し込んでいく。首相撲からヒザを突き上げるジャクソンから離れたアマソフだが、ケージ中央でまたも右アッパーをもらってしまう。ジャクソンは右カーフ、右ストレートが当たる。そしてケージ中央で打ち合いから、ジャクソンの右ストレートがアマソフのアゴを打ち抜いた。

この一撃でヒザを着いたアマソフは足にしがみつく。ジャクソンは亀になったアマソフにパンチの連打を浴びせ、さらに右アッパーを叩き込んでいく。最後は再び組みつこうとしたアマソフの左側頭部に、ジャクソンの右アッパーがヒット。アマソフが前のめりに倒れ、ジャクソンがKO勝ちで世界ウェルター級のベルトを巻いた。


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BELLATOR Bellator301 MMA MMAPLANET o   キック スコット・コーカー セルジオ・ペティス パッチー・ミックス

【Bellator301】ワンフック&ケージキックのミックスがRNCでセルジオからタップを奪い統一王者に

<Bellator世界バンタム級王座統一戦/5分5R>
パッチー・ミックス(米国)
Def.2R1分51秒by RNC
セルジオ・ペティス(米国)

左に回る正規王者ペティが、暫定王者ミックスのローにワンツーを伸ばす。ミックスも右ストレート、軽い右ハイを繰り出す。ペティスの右に組みに行ったミックスだが、距離を取り直し打撃の交換のなかでダブルレッグから抱え上げて、ケージ中央でスラム気味にテイクダウンを決める。すぐにケージ際に移動したペティスは足を抜かせずクローズドを取る。立つためオープンになったペティスに対し、ミックスは即パスを決める。

マウント狙いはハーフバタフライで耐えたペティスだったが、ここもミックスは早々に両足を抜きに掛かる。ペティスもバタフライガードに戻すが、ミックスはパスを決めてサイドで抑える。ワキ腹にヒザを突き刺すミックスが、トップのまま最初の5分を戦い終えた。

2R、右関節蹴りから左ハイを蹴ったミックス。ペティスもワンツー、カカト落としを繰り出す。細かいパンチからスピニングバックフィストで姿勢を乱したペティスは、すぐに向き合うが組んだミックばバックへ。ミックスは右足をフックし、左足でケージを蹴ってグラウンドに持ち込む。そのまま両足をフックしたミックスが、盤石の形に。リストロックで防御しようとした右腕を右足でフックされたペティスは、RNCをセットしタップを奪った。

予想外、完勝というかアッサリ勝ったという印象すら残したミックスはスコット・コーカーからベルトを巻かれ「グラップリングはキャンプでめちゃくちゃやり込んだんだ。3年前巻くべきだったベルトが戻ってきたんだ。次? 誰でも構わない。僕はバンタム級世界最強だから」と話した。


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BELLATOR Bellator301 MMA MMAPLANET o ダニー・サバテーロ ラフェオン・スタッツ

【Bellator301】超ノンストップのスクランブル・ファイトは、スタッツがサバテーロにリベンジを許さず

<バンタム級/5分3R>
ラフェオン・スタッツ(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
ダニー・サバテーロ(米国)

開始早々、サバテーロが右跳びヒザを見せた。それを受け止めたスタッツが、左ストレートでサバテーロをグラつかせる。パンチとローからサバテーロがダブルレッグで飛び込んだ。スタッツに背中を着かせ得たサバテーロが、首を抱えられながらパンチをボディに落とす。スタッツは右腕をサバテーロの首に回しながら、ハーフガードで耐える。スタッツが右腕を外すと、サバテーロがボディロックへ。スタッツが反転し、トップを狙うもスクランブルへ。サバテーロが両腕を差し上げて押し込むとスタッツが離れた。

スタッツがサバテーロにケージを背負わせてパンチの連打を浴びせる。距離を取ったサバテーロは右跳びヒザを防がれるも、ダブルレッグで再びテイクダウンを奪う。起き上がるスタッツのバックに回ったサバテーロは、バックコントロールから太腿にヒザを突き刺す。ボディロックからテイクダウンを狙うサバテーロだったが、逆にすくわれグラウンドで下になってしまう。立ち上がったサバテーロがボディロックから倒すも、スタッツがバックに回った。正対したサバテーロが押し返すも、スタッツが首相撲からヒザを突き上げていった。

2R、スタッツが距離を詰めると、サバテーロが右前蹴りと右ハイを散らす。互いに前手を触りながら距離を測るが、スタッツは左ストレート。サバテーロが右の蹴りからダブルレッグで入るも、スタッツがスプロールした。立ち上がるスタッツに食らいつくサバテーロは、足をすくってバックに回る。スタッツはスクランブルに持ち込みたいが、逆にサバテーロにトップを奪われてしまう。

うつ伏せになったスタッツに対し、サバテーロがバックに戻って四の字フックへ。しかしスタッツが正対してトップに回る。サバテーロはスタッツの左足をすくってスイープを試みたが返せず。シングルバックの体勢からパンチを打ち込むスタッツは、サバテーロが立ち上がるとさらにパンチの連打で追い込む。それでもサバテーロが残り30秒でダブルレッグからテイクダウンを奪う。スタッツも後転でトップに回り、右ヒジを連打していった。

最終回、スタッツが左ストレートを伸ばす。サバテーロが右跳びヒザから足を滑らせてしまう。トップを奪いにきたスタッツに対し、サバテーロはスクランブルからダブルレッグで押し込むも倒せず。右腕を差し上げてきたスタッツの足をすくってヒザを着かせ、バックに回ったサバテーロが四の字フックで固める。しかし、ここも肩固めを狙うサバテーロからスタッツがトップを奪った。

ハーフガードのサバテーロの顔面に左ヒジを連打で浴びせるスタッツ。サバテーロがスクランブルに持ち込むも、両者スタンドへ。打撃戦からスタッツがシングルレッグで組むと、サバテーロがガブりからアナコンダチョークを狙う。だがサバテーロはケージに押し込められた状態で、絞め上げることはできなかった。

超ノンストップのスクランブル・ファイトは判定へ—―結果はジャッジ3者とも29-28でスタッツの勝利に。両者は笑顔でハグを交わしたが、リベンジは成らなかったサバテーロはすぐにケージを去った。


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AJ・マッキー BELLATOR Bellator301 MMA MMAPLANET o キック シドニー・アウトロー

【Bellator301】TDを2度、リバーサルを1度許し11分間下だったAJが、アウトローにフルマークの判定勝ち

<ライト級/5分3R>
AJ・マッキーJr(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
シドニー・アウトロー(米国)

7月の日本大会を欠場したAJの再起戦。サウスポーに構えたAJの左ミドルをキャッチしたアウトローがシングルからダブルに移行してテイクダウンを奪う。頭と胸をつけるアウトローに対し、AJはオープンガード、背中をつけられた状態続くAJが、ケージを利して立ち上がろうと動く。ボディロックで抑えるアウトローが右足を抜き、ハーフガードに。立たせるスペースを与えないアウトローに抑え込みにブーイングが起こる。

AJは下から左右のエルボーを打ちつけ、アウトローは右目尻をカットしたか。残り90秒、一瞬のクローズドからオープンガードに戻したAJだが、スクランブルに持ち込むことができないままハイガードで三角を狙うが、頭を押し込んだアウトローはセットさせずに5分が過ぎた。

2R、ワンツーを入れたAJがサイドキックを見せる。アウトローのダブルレッグを切ったAJは、初回と同様に左の蹴り足を掴まれテイクダウンを許す。尻もち状態からエルボーを落とし立ち上がろうとするAJをボディクラッチして倒したアウトローは、ここもガードのなかでタイトに抑えにかかる。流血が激しいアウトローの返り血で、胸が赤く染まったAJがエルボーを続ける。汗だけでなく、血も加わり滑りやすい状況となったアウトローは、右足を一本抜くが、AJがフルガードに戻す。ポイントはともかく──フックガード、バタフライガード、いずれもAJはスクランブルに持ち込むことはできなかった。

最終回、アウトローにドクターチェックが入る。「止めるな」とアピールするAJ、試合は続行される。ハグでスタートを切った最後の5分、AJがワンツーを伸ばし自らダブルレッグを仕掛けてテイクダウンを奪う。初めてトップを取ったAJは足を抜いてハーフ、アウトローはダブルアンダーフックから足を戻す。すぐAJは左足を抜き、ハーフへ。ディープハーフのアウトローだが、背中をつかされ起き上ろうとしてヒジを打たれる。

AJがウィザーでパンチを入れ、小手投げでトップを取りに行く。耐えるアウトローはシングルレッグでレッスルアップ、ダブルに切り替えてリバーサルに成功する。AJはケージを使って立とうとするが、ヒザ裏をコントロールされてまたも背中をマットにつかさせる。ケージキック、蹴り上げのAJだがスクランブルには持ち込めない。スイッチも潰したアウトローがここもガードのなかでAJを抑え切り、3Rを戦い終えた。

エルボーのカットがどのように判断されるか──だが、自分のやるべきことをやったのはアウトローであることは間違ない。AJは、その局面を打開できなかった。ジャッジはジャッジ3者とも30-27でAJを支持──やるべきことをやり切っても、フルマークの判定負けならアウトロー陣営は選択肢を間違っていることになるが、テイクダウンを許し、そのテイクダウンで局面を打開しようとし、リバーサルで下にされたAJの文句なしの勝利──MMAにおけるコントロールの価値の低下が如実になっている表れだ。


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BELLATOR Bellator301 MMA MMAPLANET o ウスマン・ヌルマゴメドフ キック パトリッキー・フレイレ ベラトール

【Bellator301】シャブリがパトリッキーを血まみれにしてフルマーク判定勝ちも――GP決勝はどうなる?

<ライト級ワールドGP準決勝/5分5R>
アレクサンデル・シャブリ(ロシア)
Def.3-0:50-45.50-45.50-45.
パトリッキー・フレイレ(ブラジル)

開始早々ケージ中央でガードを固めて見合いながら、互いに距離を詰めていく。シャブリの細かいパンチをガードしたパトリッキーだが、右ローは相打ちに。手数は少なくブーイングも飛ぶが、緊張感が漂う。パトリッキーの左右フックをブロックしたシャブリが下がるも、伸ばした左手の指がアイポークになったとして試合が中断される。再開後、シャブリがケージ中央へ。回るパトリッキーに左インローを当てると、パトリッキーが一瞬オーソからサウスポーにスイッチした。ここでパトリッキーの左目から流血が見られる。アイポークの影響か――。

シャブリがローと前蹴りを散らす。手数が少ないパトリッキーだが、シャブリの右ローにワンツーを合わせた。それでもシャブリが距離を詰めてくると、パトリッキーがサークリングする。シャブリの右前蹴りがパトリッキーのボディに突き刺さり、さらに右カーフキックをクリーンヒットさせた。パトリッキーは左フックを空振り。サウスポーに構えるパトリッキーに、シャブリが左ミドルを浴びせた。

2R、近い距離でスタートしたが、シャブリがプレスをかけるとパトリッキーが下がる。パトリッキーのローにシャブリ右ストレートを合わせる。左ボディストレート、右三日月蹴り、さらに右スピニングバックキックを見せたシャブリに対し、パトリッキーも右スピニングバックキックを返した。シャブリが右を当て、バックステップでパトリッキーのワンツーをかわす。圧力とディフェンスで優位に進めるシャブリが、またもパトリッキーの右ローに右ストレートを合わせた。

パトリッキーは距離を詰めるも払われてしまう。左フックの相打ちもブロックしているシャブリが、パトリッキーにケージを背負わせ続ける。パトリッキーが前に出るとワンツーで前進を防ぐシャブリ。パトリッキーが完全にケージを背負うと、右ミドルハイを繰り出す。互いに右バックスピニングフィストを繰り出したあと、パトリッキーの右ローに右ストレートを合わせてダウンを奪ったシャブリが、そのままパトリッキーにケージを背負わせて2Rを終えた。

3R、パトリッキーが左ジャブを上下に散らす。しかしシャブリがバックステップでかわした。シャブリはパトリッキーの右ローに右ストレートを合わせ続ける。パトリッキーのガードをの間を、シャブリの右ストレートが貫く。シャブリが右を伸ばすとパトリッキーも下がってしまう。シャブリは左ボディストレートを突き刺した。ケージに詰められたパトリッキーの顔面を、シャブリの左フックが捕らえる。しかしパトリッキーも左フックを返すと、シャブリの顔面にヒット。ややバランスを崩したシャブリが下がる。パトリッキーも追いかけるが、シャブリを捕まえることができない。

シャブリがケージ中央に戻り、ワンツーを当てる。パトリッキーのワンツーはブロックされ、さらに右スピニングバックフィストに右ストレートを合わされてしまう。パトリッキーは左耳からも大流血が見られる。右三日月蹴りを突き続けるシャブリが、最後はパトリッキーの蹴り足を掴むと、パトリッキーが足を抜いて下がった。

4Rもパトリッキーの右ローにシャブリが右ストレートを合わせていく。シャブリの右三日月蹴りの打ち終わりに、パトリッキーが左右フックを入れていくも、今度はその打ち終わりにシャブリが右ストレートを当てた。さらにシャブリの左ジャブが連続でヒットする。ここでサウスポーにスイッチしたシャブリだが、手は出さない。オーソドックスに戻し、右ストレートと右の三日月蹴りで押していく。

疲れが見られるパトリッキーに対し、シャブリが右ストレートから連打、さらに右ヒザと攻め立てる。下がるパトリッキーが防戦一方に。シャブリの連打がパトリッキーの顔面を捉える。パトリッキーの流血も激しくなってきた。しかしパトリッキーも左右フックを振るいながら前に出ていく。シャブリは下がってディフェンスし、右ストレートから返しの左フックでパトリッキーのアゴを跳ね上げた。

最終回、シャブリの左ジャブがクリーンヒットする。パトリッキーが一気に距離を詰めると、またも右ストレートを合わせた。シャブリは流しに入ったか。サークリングしながらワンツーを伸ばしていく。両者のパンチの交錯は、シャブリの左ボディがヒット。シャブリはパトリッキーのパンチをブロックしている。パトリッキーの左目付近が腫れ上がり、顔面が大量の血で染まる。シャブリは右ストレートからの返しの左フックが当たるようになっている。ガードを下げたシャブリがパトリッキーの顔面に左ジャブを突き刺す。残り10秒でシャブリが右スピニングバックキックをパトリッキーの顔面に当てた。

裁定は文句なくシャブリのフルマーク判定勝ち。ライト級ワールドGPは今年10月に世界王者ウスマン・ヌルマゴメドフがブレント・プリムスに判定勝ちを収めて決勝に進出していた。しかしその後ウスマンがドラッグテストで引っかかり、試合結果がノーコンテストに変更され、ウスマンには6カ月の出場停止という処分が下された。ベラトールの今後の興行スケジュールとともに、ライト級ワールドGPの行方が気になるところだ。


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BELLATOR Bellator301 MMA MMAPLANET o アーチー・コルガン ピーター・バウシュト

【Bellator301】ワンテイク、ステイトップ✖3。アーチー・コルガンがバウシュトから完封勝利

<ライト級/5分3R>
アーチー・コルガン(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ピーター・バウシュト(オランダ)

長身、リーチで優るバウシュトが右ローを2発蹴る。続いてコルガンのテイクダウン狙いをかわし、左ハイ。バウシュトの右ローのフェイクに反応したコルガンだが、一発でダブルレッグからテイクダウンを決める。ハーフのバウシュトはしがみつく状態で局面を打開できない。対してコルガンは上体を起こしてエルボーを時折り落とす。バウシュトはこのタイミングで左腕を差すも、潰されて引き突きヒジや上腕で顔面を打たれる。幾度となくスクランブルの展開を創ろうとしたバウシュトだったが、下のままエルボーを落とされ初回を失った。

2R、左右のフックで前に出るコルガン、ここではテイクダウンには移行しない。ガードの上から左ハイを蹴ったバウシュトは左右に動き、跳ねるようなステップから左右の蹴りを繰り出す。ブロックして圧を掛けるコルガンが左を見せて、組みつくとケージを背負ったバウシュトから簡単にダブルレッグでテイクダウンを決める。初回と同じようにハーフで背中をつけたバウシュトは、潜りを狙ったところで勢いのあるヒジ打ちを落とされる。

右足を抜いてマウントを取ったコルガンは、背中を向けたバウシュトからバックグラブもスクランブルで足のフックを解除する。それでもバウシュトを立たせず、サイドバックからヒザ、パンチを見せたコルガンがこの回も取った。

最終回、バウシュトはジャブを伸ばし右に回るが、ジャブに真っ直ぐ下がってしまう。コルガンは組みつくタイミングを計るような動きで、腰を落とすフェイクを見せるとワンツーからダブルレッグへ。ボディロックに取りバウシュトをケージに押し込む。ここはバウシュトが正対して離れた。残り3分、ヒザ蹴りで前に出たバウシュトが左フックを空振りすると、すかさずコーガンは組んでバックへ。ヒザを腿に受け、コントロールされるバウシュトが立ち上がる。コルガンは自ら離れ、右ヒザにも右フックを振るう。

バウシュトは腰を落とされるだけで、ステップバックと完全にテイクダウンの残像が残り打撃戦に踏み切れない。遠い距離からミドルハイを見せるのが関の山というバウシュトは、残り10秒でヒザに右フックを合わされ、クリーンヒットがないまま時間を迎えた。ジャッジは当然のように3つのラウンドでコルガンを支持した。


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BELLATOR Bellator301 Report スミコ・イナバ デニス・キルホルツ ブログ

【Bellator301】ほぼ打撃戦となった15分、キルホルツに判定負けのスミコ・イナバは7戦目の初黒星

<女子フライ級/5分3R>
デニス・キルホルツ(オランダ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
スミコ・イナバ(米国)

ジャブをつく両者。イナバはサークリングを駆使し、キルホルツがローを蹴る。イナバのステップインに左フックを合わせようとするキルホルツが、ジャブ、ローにもカウンターを狙う。イナバは鋭いワンツーを見せるが、前足を蹴られているのが気になる。ワールドクラスのキックボクサーに打撃戦を続けるイナバがダブルジャブを見せる。キルホルツは強烈な勢いのローを蹴り、イナバは自らのハイキックで尻もちをついた。

すぐに立ち上がったイナバが右を当て、キルホルツは左右のローを続ける。引き続き右を伸ばすイナバだが、ダブルジャブ&右ストレートもキルホルツを捕えることはできない。イナバはここからジャブを当て、残り30秒でテイクダウンへ。尻もちから立ち上がったキルホルツが、近距離で勢いのあるパンチを繰り出した。

2R、ジャブにインローを入れたキルホルツ。続いて右ローもタイミング良く決める。あくまでもジャブ、右というコンビのイナバが右ハイ、反応したキルホルツが右を振るう。そのキルホルツがジャブを当て、イナバのステップインを迎撃しようと右を打っていく。イナバはジャブを当てるが、前足を蹴られる流れは変わらない。組みのない展開のなかで、シングルレッグを見せたイナバ。キルホルツは立ち上がってボディロックに投げを打つ。そのまま試合は打撃の間合いに戻り、イナバは右を入れる。跳び負け蹴り、左フックのキルホルツはスイッチして左フック──印象として優勢の5分を終えた。

最終回、素早いジャブ、右を繰り出すイナバに対し、キルホルツがフック系のパンチと前蹴りで迎え撃つ。同じタイミングで右を打ち合うと、イナバのジャブにキルホルツはやはり右のカウンターを狙う。アッパー、左ミドルという違う手段を繰り出したキルホルツは、ジャブを当て右を打っていく。ダメージではなく、届いている数でキルホルツが上回るなか、イナバは右を被弾し左ジャブを打たれる。残り1分40秒、イナバはテイクダウンを決め初めて試合がグラウンドの展開に。

キルホルツは背中をつけられた状態から、ウィザー&ケージを使って立ち上がる。残り1分強の打撃戦のなかで、イナバはシングルレッグからキルホルツをケージに押し込みクリンチ&フックへ。ヒザを返したキルホンツ、時間となり両者が勝利をアピールした。

結果、キルホルツがフルマークの判定勝ちしイナバはキャリア7戦目の初黒星となった。


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BELLATOR Bellator301 MMA MMAPLANET o ジャスティン・ゴンザレス チムール・カイズリエフ

【Bellator301】右前蹴りを効かせ、足をキャッチされてもバク転で回避。カイズリエフがゴンザレスを下す

<フェザー級/5分3R>
チムール・カイズリエフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
ジャスティン・ゴンザレス(米国)

カイズリエフがガードを固め、スイッチしながらプレスをかける。左ジャブを突くゴンザレスに、カイズリエフが右を打ち下した。カイズリエフはゴンザレスの左ジャブから右フックをブロックし、右ローを放つ。ゴンザレスにケージを背負わせたカイズリエフがシングルで組むも、すぐにゴンザレスが離れた。ケージ中央に戻り、カイズリエフは右クロスでダウンを奪うと、そのままトップへ。ゴンザレスがハーフガードで守る。右腕を差し上げたカイズリエフは、パスできないとみたか立ち上がって右を振り落とす。

足を利かせるゴンザレスの顔面にパンチが届きにくい。しかしゴンザレスが下がったところに強烈なパウンドがヒットし、カイズリエフが足を畳んでケージに押し込む。立ち上がったゴンザレスに対し、カイズリエフはバックコントロールからリフトアップして再びグラウンドへ。立ち上がるゴンザレス、ヒザで削りながら寝かせるカイズリエフという展開のまま初回が終わるかと思われたが、押し返したゴンザレスが右ヒザをカイズリエフの顔面に突き刺した。

2R、サークリングするゴンザレスをカイズリエフが追い、右ローを当てる。ゴンザレスが距離を詰めると下がるカイズリエフは、反対にゴンザレスが下がったところで右の前蹴りを顔面に叩き込んだ。これが効いたかゴンザレスが下がる。組んだカイズリエフはボディロックで倒すも、すぐにゴンザレスが立ち上がる。打撃戦に戻ると、ゴンザレスが右ボディストレートを伸ばす。カイズリエフは左ジャブを突き、ゴンザレスを下がらせてからテイクダウンを奪う。しかしゴンザレスも背中を着かされず立ち上がる。

ゴンザレスもシングルレッグのフェイントから打撃に繋げるが、テイクダウンを奪うことができず。ここから幾度もシングルレッグを仕掛けるものの、グラウンドに持ち込むことはできない。しかしゴンザレスのパンチがカイズリエフの顔面に届くようになったか。するとカイズリエフは左ではなく右から入るように。ゴンザレスは左ジャブをカイズリエフの顔面に叩き込み、カイズリエフの右フックをかわす。ゴンザレスの右ヒザにカイズリエフが右ストレートを合わせた。

最終回、頭を下げたゴンザレスの顔面にカイズリエフが右を伸ばす。スイッチしながらローを散らすカイズリエフに対し、ゴンザレスはパンチを繰り出しながら組み付こうとしたが失敗。カイズリエフがダブルレッグからケージに押し込んだが、ここも倒せず。離れたカイズリエフの右の蹴り足をキャッチしたゴンザレスが押し込んでいくと、カイズリエフがバク転で逃れようとする。ゴンザレスがトップを奪いに行くと、カイズリエフがスクランブルからバックコントロールへ。ここはゴンザレスが離れた。

互いにパンチを繰り出すも、クリーンヒットはない。ゴンザレスが左ミドルを放つと、カイズリエフがカウンターで右ストレートを合わせた。ゴンザレスがシングルレッグからドライブしたが、カイズリエフがケージに押し込まれながら払い腰でテイクダウンし、立ち上がるゴンザレスをダブルレッグから再びグラウンドに引きずりこんで試合を終えた。

裁定はジャッジ3者ともフルマークでカイズリエフが勝利。カイズリエフはこれでMMAレコードを14戦全勝とした。


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BELLATOR Bellator301 MMA MMAPLANET o ブログ

【Bellator301】ミセス・メレンデス。強烈なヒザ蹴りから、ギロチンでセングルを下し6連勝

<女子フライ級/5分3R>
ケリー・テイラー・メレンデス(米国)
Def.2R2分06秒by ギロチンチョーク
サブリエ・セングル(トルコ)

まず右カーフを蹴ったメレンデス。続いて左ローからヒザ蹴りを狙う。メレンデスは右ストレートを伸ばし、セングルもワンツー、右と果敢に手を出す。右を当てたセングルだが、その右にメレンデスは左フックを被せていく。距離が近づくとメレンデスは組んで強烈なヒザをボディに突き上げる。ケージに押し込まれたセングルはヒザ、ヒジを被弾し首相撲から引き続きヒザを腹に受ける。

右腕を差して左エルボー、ヒザ蹴り、スタンプのメレンデスがセングルを削る。ヒザからテイクダウンを狙うメレンデスは、耐えるセングルにヒザ蹴りを続ける。残り1分で距離を取り直したメレンデスが、セングルの右をかわす。その後ワンツーを入れたセングルだが、ジャブやワンツーを打たれる。前に出るが、適格なメレンデスのカウンターを貰うセングルだった。

2R、セングルは勢いのあるパンチを振るうが、届かない。逆にカウンターを当てるメレンデスがインロー、ワンツーの右フックからローまでのコンビを見せる。そのローに右を合わされたメレンデスが姿勢を乱すと、追いかけてきたセングルと頭がぶつかる。ここから組んだセングルに対し、頭を抱えたメレンデスはヒザ蹴りからギロチンをセットして引きこむ。セングルがタップし、ギルバート・メレンデス夫人は6連勝を達成した。


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BELLATOR Bellator301 MMA MMAPLANET o キック コディ・ロー ジェフェウソン・ポンチス

【Bellator301】コディ・ロー、右カーフでポンチスの左足を破壊して判定で完勝

<フェザー級/5分3R>
コディ・ロー(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
ジェフェウソン・ポンチス(ブラジル)

1R、お互いにオーソドックスでカーフを蹴り合う。ローはジャブと右カーフを当て、ポンチスは右フックをかぶせて右ハイキックを蹴る。ローがじりじりとプレッシャーをかけてジャブ→右カーフを何度も当てる。

ポンチスは大振りのフックで前に出ていくが、ローはジャブ・ワンツーから右カーフにつなげる。右カーフの被弾が目立つポンチスだったが右フックを見せてシングルレッグで組みつく。それを切ったローはポンチスをケージに押し込んでヒザ蹴りを入れる。距離が離れてスタンドに戻ると、ローはジャブ&右カーフで攻める。

2R、ポンチスは右フック、左右のフックで突進する。ローはコンパクトにワンツーを当て、ダブルルレッグでテイクダウンを奪う。インサイドガードからヒジを落とすロー。ポンチスは立ち上がりながらギロチンを狙うが、ローが寝かせてパンチを落とす。

ポンチスは足関節からスクランブルに持ち込んで立ち上がる。ローは右カーフを蹴り、ポンチスが大振りのパンチで突っ込むところにダブルレッグを合わせてテイクダウンする。ポンチスはガードからふっとチョークを狙い、頭を抜いたローがヒジを落とす。

3R、ジャブと右カーフを当てるロー。じりじりと前に出て右カーフを当てると、ポンチスがその場にしゃがみこみ、自ら寝転んでガードに引きこむ。実質カーフでのダウンと言える状態だが、レフェリーは試合を続行させる。もちろんローは立たせてスタンドを要求する。

サウスポーにスイッチするポンチス。なんとかシングルレッグで組もうとするが、それを切ったローががぶってパンチを入れる。ここもローは深追いはせず離れて、立たせる。ローは左を見せて右ミドルと右カーフ。ポンチスをケージに詰めてパンチをまとめて右ハイ。再びポンチスのシングルを切ってトップキープすると、体を起こしてヒジを入れる。カーフで明確なダメージを与えたローが完勝を収めた。


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