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【RIZIN TRIGGER03】金太郎戦へ。投、掌、ヒザ=三種の神技=倉本一真─01─「完全にエグいのが入って」

【写真】Mr.TRIGGERへ、ケージのRIZINを牽引していく空気感すら倉本には漂い始めている。そういう意味でも、ストライカーとの対戦は非常に重要だ(C)SHOJIRO KAMEIKE

16日(土)に東京都調布市の武蔵野の森アリーナにて開催されるRIZIN TRIGGER03で、倉本一真が金太郎と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

倉本は今年2月、RIZIN TRIGGER02で加藤ケンジを相手に、グラウンド状態でのヒザ蹴りでKO勝利を収めた。IRE06の寒河江寿泰で、ヒザ着き掌底で相手の顔面を破壊してKO勝ちした試合に続くインパクトであった。さらに倉本にとっては、2020年3月以来となるケージでの試合で、様々なケージを活用した技術も披露している。

そんな加藤戦で見せたケージ技術について訊くと、倉本の新たな強さが見えてきた。


――2月のTRIGGER02における加藤ケンジ戦では、グラウンドでのヒザ蹴りで加藤ケンジ選手をKOしました。

「一方的な試合にすることができたかな、という感じですね。ケージでの試合ということで、テンションが上がっていたのかなとも思います。何より今はしっかり練習できているので、その自信が一番大きかったです」

――前回のインタビューでは、グラウンド状態のヒザ蹴りがあるRIZINルールを生かしたいという言葉があり、加藤戦はまさにその言葉通りの試合となりました。

「僕はガブりが得意なので、ガブってヒザを打てたら試合を終わらせることができる。それぐらいの自信があります。ただ、グラウンド状態でのヒザ蹴りってスパーリングでは練習できないじゃないですか。国内でRIZINファイターとONEに出ている選手以外は、グラウンドでヒザ有りのルールで試合していないし、まず危ない技なので……」

――ということは、練習ではガブってからヒザ蹴りという、打ち込みのみということですか。

「そうですね。スパーリングではガブってからのヒザ蹴りでボコボコにすることはないですよね。練習の中では、ガブりの状態になれば型だけはやる、というぐらいですね」

――その状態で実戦に投入する場合、本当に試合の中で見せられるのかどうか、不安な面はないでしょうか。

「不安はなかったですね。ただ……サポーターなしで、ガブった状態から人の頭にヒザ蹴りを当てるというのは、こっちも結構痛いなっていう(笑)」

――アハハハ。でもその痛みは、自分自身もしっかりヒザの先端を相手に当てることができている証ですよね。

「そうなんです。自分のヒザが相手の脳天へ……お互いの固いところが当たるので」

――ただ加藤戦では、グラウンドで相手をめくり、半身にさせてから顔面にヒザを突き刺してKOしました。あのヒザ蹴りはインパクトが大きかったです。IREで、ヒザ突き掌底を入れた時のように。

「ヒザ蹴りを打った自分が言うのもアレですけど……痛そうですよね。3発入って、最後はすごいのが入りました。頭や脳天を蹴るのって自分も痛いんですよ。試合中に痛みを感じることはないんですけど。でも固いところ同士が当たるので、自分では効いている感じが分からない。しかも相手はブロックするから、すべてのヒザ蹴りが頭に当たるわけじゃないですし。

でも、めくった状態や横からだと、頭じゃなくて顔に当たるじゃないですか。しかもスライディング気味に入って。ああなると、効いているなっていうのは分かりました。完全にエグいのが入っているなって」

――そのヒザ蹴りも含めて、とても活き活きと試合しているように見えました。

「前回の試合は、自分の中で迷いもありませんでした。相手は打撃が強いことも分かっていて、反対に僕が今までダメだったのは、そういう打撃をもらってしまうことだったんですよね。でもダメなところを改善して、だいぶ不安要素もなくなってきています」

――スタンドでは、打撃戦をするというよりも、相手が打撃を出す前に先手を打ちながらテイクダウンに持ち込んでいました。

「レスリング時代からそうなんですけど、自分のペースで試合をすることが重要なんです。やっぱり受け手になったらダメなんですよ。相手に対して『自分のほうが上だから、ちょっと見ていこうかな』と思っていると、やられたりポイントを取られたりして……。それは昔から同じなんです。

だから僕は常に、自分のペースで試合をする。自分から動く。それが一番良いのかなって思います。もっと打撃のカウンター狙いとか、そういうテクニックがあればいいんですけど、今はまだそんな巧さもないので」

――もともとレスリングが、それだけ短い試合時間で常にアクションを促し続けるスポーツですよね。やはりそのリズムが染みついているのでしょうか。

「そうですね。レスリングはアクションしなければ相手にポイントが入ったりするぐらい、常に攻めていかないといけない競技ですから。攻めて、攻めて、攻めて――。もちろん打撃のカウンター技術も練習しているし、それが加わればもっと成長すると思います。今も成長し続けているので、本当に楽しいですね。自分には伸びしろしかないです」

――あと加藤戦で見せたケージの技術でいえば、相手が起き上がろうとしたところを上から抑え込むのではなく、両手で押してケージに背中を着かせてから抑え込みに行きましたよね。ケージを使って相手を立たせない技術といいますか。

「あぁ~、それは結構使っていますね。今回の試合が終わってから、やっぱりケージが向いているって、いろんなところで書いてもらっているんですよ。自分ではそこまで意識していないんですけど、そう言われると、確かに得意な展開ですね」

――そういった部分で、加藤戦では新しい倉本選手を見ることができたと思います。

「そうですね。今はどんどん新しい武器も増えているので」

――前回のインタビューでは、これまでの試合では余裕を持って試合をすることで、敗北を喫したことについても触れていました。加藤戦でのメンタル面は……。

「相手のことをナメたり、油断したりっていうことは全くなかったです。試合前にケガをすることもなかったし、自分のコンディションも良かったし、気持ちも整っていました。やっぱり前の試合で負けたことが、良い勉強になったなと思います」

<この項、続く>

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F1 Gladiator016 IRE06 MMA MMAPLANET N.O.V NavE クレイグ・ジョーンズ 中川皓貴 中西哲生 井上啓太 伊東元喜 倉本一真 有川直毅 松本一郎 森戸新士 海外 濱村健 福島啓太 竹本啓哉 藤田健吾 飯田健夫

【Gladiator016】FSG戦で濱村健と対戦、森戸新士─02─「グラップラーの強さが伝わる試合を」

【写真】アウトサイドヒールを狙う森戸。ちなみにフォークスタイル・グラップリングでは上の状態から足関節を掛けて、相手が立ち上がるとリバーサルで2P失う (C)SHOJIRO KAMEIKE

23日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR016で組まれたプログレス提供のグラップリングマッチ=フォークスタイル・グラップリングで濱村健と戦う森戸新士インタビュー後編。

IBJJFスタイルの競技柔術で日本のトップにある森戸が、ケージのなかでトップ重視のポイント制グラップリングマッチを戦う。かつてカナダでMMAの練習をしていた経験もある森戸にとって、柔術とグラップリングの相関関係はあるのか──そしてコンバット柔術をどのように見ているのかを尋ねた。

<森戸新士インタビューPart.01はコチラから>


──ADCCや海外のグラップリングに言及されていますが、道着とノーギに関しては優先順位というモノはありますか。

「う~ん、僕はどっちとも好きなんです。グラップリングの試合機会が増えれば、練習量も増やすと思います。ただ現状の大会数だと比重を増やしてもリターンが少ないというか、それで柔術の方の力が落ちてはいけないですし。道着とノーギの両方をやっている選手って、バランスのとり方が難しいと思います」

──柔術とノーギは、もう別モノと捉える柔術家が多いですが、森戸選手はどのように考えていますか。

「難しいですね。別モノですが、全く別モノではない。お互いがお互いに生きるところはあるので、グラップリングの試合に出るのであればグラップリングの比重を増やした方が良いですし、柔術の大会で実績を残したいときにグラップリングの練習ばかりをするわけにはいかないです。そういう意味で別モノですけど、技術は繋がっている。ホベルト・サトシ・ソウザ選手とかもMMAの試合前でも、道着の練習をされているみたいですし。

僕も柔術アカデミーを運営しているので、指導をしてそのままスパーリングに入ることが多いので柔術の練習の方が多いですね」

──ところでプログレスはフォークスタイル・グラップリング、コンバット柔術、サブオンリーとありますが、コンバット柔術では先日のIRE06で倉本一真選手が放ったヒザをついた瞬間に、掌底を入れるという戦い方をしました。あの試合を視て、柔術家はコンバット柔術には出たくないという風潮にならないかと危惧しています、アマMMAの経験がある森戸選手はいかがでしょうか。

「あぁ……コンバット柔術は全く練習をしていないので、今のところはサブオンリーの方に興味があり、出るならサブオンリーだと思います」

──コンバット柔術は危なく感じますか。

「危ないというか、掌底が当たると脳みそが揺れますし、リスクも高まります。ちょっと図に乗っていると思われてしまいますが、それなりの条件がないとそこまでリスクをおかして出たくはないかな、と」

──プログレスのコンバット柔術は臀部、背中、体側が付いた場合のみ掌底が使えて、立脚している状態では使えないルールにすると長谷川選手が言っていました。

「まぁヒザをついての掌底は立ち技みたいなものですし、あの辺りはルールが整備されていくのでしょうか」

──いやぁ、IREのことは分かりかねます。でも森戸選手のコンバット柔術も見てみたいですね。IBJJFルールで強い選手のコンバット柔術は、非常に興味深くて。

「打撃の距離感とかは気を使わないといけないですよね……。今はグラップリングに集中したいですけど、オファーがあれば条件なども見て考えます。プログレスがどのように発展してくのか、僕はイメージできていないのですが、ルールにタイトルマッチは5分3Rとかルールに記されていて、そういうこともプランしているのであれば実現してほしいと思っています」

──グラップリング大会ではなく、MMA興行のなかでの試合です。そこを意識することはありますか。

「こういうワンマッチの試合が組まれていくことは、良いことだと思っています。柔術家にとって一番大きな舞台である全日本選手権も関係者しか見ていないです。それがプロのMMAを見ているファンの前で試合ができる。そこで皆が興味を持ってくれる試合をしないといけないのですが、柔術を見てもらえる機会も増えますし、選手としてはプロの条件で試合をさせてもらうので、覚悟もできます。やはり自分で参加費を払って試合をするのとは違う覚悟ができます」

──でも、最近のクレイグ・ジョーンズは緩い試合が多いです(笑)。

「アハハハ。クレイグ・ジョーンズのことは僕レベルでは分からないです(笑)。僕に関してはお金を支払ってもらって試合をするのだから、そこに相応しい試合をしたいと思っています」

──素晴らしいです。では最後にコアなMMAPLANETの読者の皆さんに向けて、今回の試合への意気込みをお願いします。

「今回、MMA寄りの新しいルールで戦うのですが、そのなかでグラップラーの強さが伝わる試合をしたいです。MMAファンの人の目にグラップリングがどのように映っているのか、客観的には分からないのですが、どうせなら観客の人に面白いと思ってもらえる試合になれば嬉しいです。技術的に分からないことでも、一本を取って──もっとグラップリングを見たいと思ってもらえるよう──説得力のある試合をします。何より、プログレスルールで戦うことで、僕が強くなれるように頑張ります」

■Gladiator016対戦カード

<フライ級/5分2R>
藤田健吾(日本)
有川直毅(日本)

<バンタム級/5分2R>
土肥”聖帝”潤(日本)
神田T-800周一(日本)

<フェザー級/5分2R>
中川皓貴(日本)
富田翔市(日本)

<バンタム級/5分2R>
山口翔(日本)
神野翼(日本)

<バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本)
福島啓太(日本)

<ストロー級/5分2R>
N.O.V(日本)
蒔田真吾(日本)

<ライト級/5分2R>
井上啓太(日本)
春川広明(日本)

<フライ級/5分2R>
坪内一将(日本)
中西哲生(日本)

<バンタム級/5分2R>
今村豊(日本)
谷口武(日本)

<フォークスタイル・グラップリング60キロ契約/5分2R>
NavE(日本)
松本一郎(日本)

<フォークスタイル・グラップリング79キロ契約/5分2R>
森戸新士(日本)
濱村健(日本)

<サブオンリー・グラップリング82キロ級/10分1R>
飯田健夫(日本)
伊東元喜(日本)

<フェザー級/5分2R>
伊賀GORI(日本)
斎土泰斗(日本)

<フェザー級/5分2R>
宋鬼子(日本)
谷口軍曹(日本)

<バンタム級/5分2R>
大前健太(日本)
尾崎大和(日本)

<バンタム級/5分2R>
秋田良隆(日本)
永輝亜(日本)

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
那須”独歩”育夫(日本)

<フェザー級/5分2R>
大和(日本)
桑本征希(日本)

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ABEMA IRE06 MMA MMAPLANET カイナン・デュアルチ マテウス・ジニス 村田卓実 魚井フルスイング

【IRE06】バックを譲り、ヒザ十字狙いの村田卓実が魚井の掌底に耐えてクローバーリーフ(?)で一本勝ち

【写真】クラッチが違うとクローバーリーフ(レッグレイス)と呼んで良いのか──正直分からないが、理屈はカイナン・デュアルチがマテウス・ジニスに決めた技と同じだろう(C)MMAPLANET

10日(日・祝)に東京都港区のリバーサル田町芝浦スタジオで開催されたIRE06。

コンバット柔術ルールの6試合がABEMAでライブ配信されるという画期的な大会から──掌底を受けながら足関節を仕掛ける村田が、カイナン・デュアルチばりのフィニッシュを見せた一戦の模様をお届けしたい。

<65キロ契約/7分1R>
村田卓実(日本)
Def.5分04秒by クローバーリーフ
魚井フルスイング(日本)

シングルからボディロックの魚井に対し、村田が引き込む。足を捌く魚井。村田はスタンドへ戻る。半身、いや背中を見せる村田に魚井が組んでバックへ。村田はヒザ十字を狙い、村田は後方から掌底を打っていく。

ヒザを抜いた魚井は、村田がグラウンド状態にある間に掌底を打っていく。試合がスタンドに戻るや、村田は再び背中を見せつつ、組むことを魚井が躊躇すると一気に組んでギロチンを狙う。

ワキを潜った魚井がバックに回ろうとすると、大外刈り気味に村田が投げる。バックをキープした魚井に対し、村田はここもヒザ十字を仕掛ける。

足を畳んで組んだ魚井が後方からワキに掌底を打っていく。前転からサドルに入った村田は内ヒールを仕掛ける。魚井が左手首を両手で掴んで、カカトを組ませないよう対処すると村田は上体を起こして逆足を取りにいく。

ここで魚井が左の掌底を狙い、村田が懸命におでこで受ける。足掴んで、ガードが取れない村田が頭を出しても頬や目の辺りを魚井が叩いていく。

村田は尻をずらしてクロスヒール気味に魚井の右足の右足をワキの下で抱え、サドルで捕えた右足のカカトを右腕で抱える──と、RNグリップでなくパームトゥパームに組んだクローバーリーフ(と呼んでよのか……)が極まり、右足が捻り気味に伸ばされた魚井がタップした。


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ABEMA IRE06 MMA MMAPLANET ロベルト・ヒメネス 杉内由紀 石黒遥希

【IRE06】奇跡のOT同タイムショーで杉内由紀に競り勝った石黒遥希は、ウェルラウンディット柔術家!!!

【写真】コンバット柔術でしっかりとIBJJF柔術の技術を駆使して戦った石黒は、まるでロベルト・ヒメネスのようなアッパレな戦い振りだった(C)MMAPLANET

10日(日・祝)に東京都港区のリバーサル田町芝浦スタジオで開催されたIRE06。

コンバット柔術ルールの6試合がABEMAでライブ配信されるという画期的な大会から──奇跡のオーバータイムが見られた石黒遥希×杉内由紀の模様をレポートしたい。

<51.5キロ契約/7分1R>
石黒遥希(日本)
Def.OT3term
杉内由紀(日本)

試合開始直後、距離を詰めてケージ際まで押し込んだ石黒は、押し返されると大内刈りを切り返され、下になって足を取る。ここで杉内も外掛けからヒールを狙い、抜かせないように足首を掴む。

石黒は一瞬起き上りつつ、ストレートフットロックへ。腹ばいになった石黒に対し、杉内は外ヒールで対抗する。

杉内はトーホールドに移行し、起き上った石黒が左の尺骨系掌底を落とす。サドルを取りつつ石黒を寝転ばせた杉内は上体を起こして、掌底を見舞っていく。50/50で尻もちをつかせた石黒が、内ヒールへ。杉内もここも外ヒールで対抗したが、起き上った石黒は足関合戦に見切りをつけて、パスに成功する。

ここから石黒はマウントを取り、左右の掌底を思い切り落としつつ杉内が背中を見せたタイミングで両足をフック&チョークへ。

しっかりと入っているように見えたが、両手を差し入れた杉内が気道を確保する。チョークを狙いつつ左の掌底を連打した石黒が、柔術に掌底を上手く融合させた動きを見せている。

杉内は腰をずらして正対すると、石黒は下から叩いていく。杉内の掌底狙いに、一気に腰を切って腕十字を狙った石黒は、ここも掌底につなげる。

さらに杉内のストレートフットロックにも、上体を起こして叩いていく石黒は足の取り合いでもストレートフットロックを狙う。石黒は右足を杉内の左ヒザ裏に固定し、掌底を続ける。最後に杉内がストレートフットロックを仕掛けたが、極まらずタイムアップに。

OTはジャンケンで勝った石黒が50/50をセレクトする。杉内がフックを蹴って足を抜くまで要した時間は19秒、後攻となり50/50を選択する。極めにいった杉内に対し、ロールしながら石黒が足を抜く──と、このエスケープタイムも19秒で異例のOT2タームへ進む。

石黒はここも50/50、杉内がフックを足で落ちてヒザを抜いた。後攻・杉内も50/50を選択し、ロールを繰り返した石黒はケージに詰まりそうになりながらヒザを押して足を抜く。何と2タームも29秒と同タイムになり、石黒×杉内の一戦は奇跡のOT3タームに突入する。

三度、石黒は50/50でカカトを抱えホールドする。極めより、捕らえるという展開の足関勝負は44秒で杉内が足を抜く。徹底して50/50に拘る杉内は、ロールを繰り返し座ってきた石黒のカカトを掴んで両足で挟んだ──が、石黒が39秒でエスケープし、本場EBIのOTトーナメントを彷彿させた延長戦を制した。

OTの奇跡的な連続同タイムの印象が強い試合となったが、恐るべきは石黒の総合力の強さだ。サブオンリー的な足関節合戦をこなし、途中からノーギ柔術的なトップゲームに尺骨系掌底を織り交ぜるなど、コンバット柔術のコンバット、ノーポイント、柔術の全ての技術を融合させた見事な“闘い”振り、アッパレだった。


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ABEMA IRE06 MMA MMAPLANET ジェイク・ムラタ 清水俊一

【IRE06】MMAグラップラー同士のコンバット柔術は、オーバータイムで清水がジェイクを下す

【写真】OTでの一本決着、グライディング系のジェイクはOTは苦手か(C)MMAPLANET

10日(日・祝)に東京都港区のリバーサル田町芝浦スタジオで開催されたIRE06。

コンバット柔術ルールの6試合がABEMAでライブ配信されるという画期的な大会から──本戦第1試合の清水俊一×ジェイク・ムラタ──MMAグラップラー同士の一戦の模様をレポートしたい。

<無差別級/7分1R>
清水俊一(日本)
Def.OT
ジェイク・ムラタ(日本)

両者揃ってMMAではバンタム級で戦うが、「なら、同じ体格だから」ということで無差別級で戦うことになった両者。立ちレスでケージに押し込んだジェイクが小外からバックに回りテイクダウンを奪う。サイドで掌底を落とすジェイクに前腕が当たるということで注意が入る。

清水が正対し、下から掌底を入れるとジェイクが立ち上がる。直後のスタンドの展開で右の掌底を入れてダブルレッグに入ってしまったジェイクに注意が入る。

「ビックリしたぁ」と言う清水は再開後にアームドラッグを狙う。反応したジェイクをケージに押し込んだ清水が、テイクダウン狙いをすかしてトップを取ると掌底を打っていく。清水のギロチンに立ち上がったジェイクが再びボディロック&バック、そしてテイクダウンを決める。

フルガードを取った清水が下から掌底、立ち上がった村田も掌打を放つ。MMAでは下から、これほど打撃を使うことはなく──これもコンバット柔術の特徴か。

そのなかでパス狙いのジェイクに対し、清水が上手くスイープを決めたトップへ。スクランブルで立ち上がると、がぶってケージに押し込みテイクダウンへ。ジェイクは倒され際に上を取り、掌底を打ちながらスクランブル狙いは小手で耐える。

清水はダブルレッグを決め、両足を束ねるとジェイクの立ち上がり際に跳びつき三角狙いもすっぽ抜ける。ヒザをついた座ったジェイクは、叩けとアピールして掌底を打っていく。レッスルアップからダブルでトップを決めた清水に対し、ジェイクはネルソン狙いからのスクランブルでトップを取る。最後も上下から掌底を見せて時間となった。

OT先攻はジャンケンで勝った清水がサドルを選ぶと、クロスヒールでタップを奪う。15秒以内に一本化必要なジェイクだったが、50/50をエスケープした清水がOT勝利──これもコンバット柔術らしい勝利だった。


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IRE06 MMA MMAPLANET ONE 今成正和 石黒翔也

【IRE06】掌打の連打も見せた石黒翔也、オーバータイムで今成正和の足関節から脱出して勝利

【写真】柔術全日本王者・石黒は勝利した瞬間、ケージ内を駆け回っていた(C)MMAPLANET

<68キロ契約/7分1R>
石黒翔也(日本)
Def. Overtime 47秒
今成正和(日本)



石黒が探りながら前に出て、カニ挟みで引き込んだ。しかし今成がディフェンスの体勢を取ると、すぐに離れた石黒。今成も立ち上がってスタンドの攻防に戻る。石黒が今成ロールでもぐり込むが、今成は足を掴ませない。石黒がシッティングガードをとると、今成はスタンドから掌打を浴びせる。石黒が下から足を取りに行く。取れないとみるや、立ち上がり掌内を連打する石黒。今成は立ち上がってケージを回り、今成ロールを見せるが、石黒は背中を着けて足でディフェンスする。



ケージ際でグラウンド勝負になったが、今成が立ち上がると石黒はシッティングガードへ。今成は掌打を放つ。石黒が立ち上がり今成をケージに追い込むが、石黒は再びシッティングへ。足を狙い続けるが取れない。すると立ち上がり、カニ挟みで引き込むも今成は付き合わず。石黒にケージへ押し込まれた今成が足を狙うも、石黒はディフェンス。反対に石黒も足を狙っていく。下になる石黒に掌打を狙う今成という展開のなか、残り30秒で足の取り合いへ。ここで石黒が掌打を放つ。さらに立ち上がって掌打を連打して本戦を終えた。


試合はオーバータイムへ。石黒が50/50を選択したが、今成もまずヒザを抜く。しかし石黒は足を離さず、再び今成に背中を着かせる。今成は苦悶の表情を見せながら、30秒間を凌いだ。
続いて今成がサドルを選択し、ヒールへ。クラッチして極まると思われたが、石黒が立ち上がり上から体重をかけていく。今成の右腕を掴んでクラッチを切った石黒が、そのまま回転しながら足を抜いて勝利した。


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IRE06 MMA MMAPLANET ONE 倉本一真 寒河江寿泰

【IRE06】ヒザ着き掌打が炸裂! 倉本一真が寒河江寿泰の顔面を破壊してTKO勝ち

【写真】この状態からヒザを着いて掌打を放つという技も見せた倉本が勝利(C)MMAPLANET

<63キロ契約/7分1R>
倉本一真(日本)
Def. by TKO
寒河江寿泰(日本)


倉本がいなしながら寒河江をケージに追い込んでいく。ここで倉本がヒザを着いて掌打を繰り出す。寒河江がケージから離れると、追いかける倉本がケージ際に追い込んで、ヒザ着き掌打を当てていく。さらにガブりながら、シングルバックで掌打を連打すると、レフェリーが試合を中断。寒河江の右目が大きく腫れ、鼻血も出ており、レフェリーが試合をストップした。


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Flash IRE06 MMA MMAPLANET   村田卓実 魚井フルスイング

【Flash】IRE06 第4試合結果

【写真】村田がクロスヒールを極めた(C)MMAPLANET

<65キロ契約/7分1R>
村田卓実(日本)
Def.5分04秒 by クロスヒールホールド
魚井フルスイング(日本)


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Flash IRE06 MMA MMAPLANET   杉内由紀 石黒遥希

【Flash】IRE06 第2試合結果

【写真】ズシンと重い音が響いた石黒の掌打(C)MMAPLANET

<51.5キロ契約/7分1R>
石黒遥希(日本)
Def.Overtime
杉内由紀(日本)


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Flash IRE06 MMA MMAPLANET   ジェイク・ムラタ 清水俊一

【Flash】IRE06 第1試合結果

【写真】MMAファイターの両者による掌打の打ち合いが見られた(C)MMAPLANET

<無差別級/7分1R>
清水俊一(日本)
Def.Overtime by クロスヒールホールド
ジェイク・ムラタ(日本)


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