＜女子フライ級／5分3R＞
テレザ・ブレダー（チェコ）
Def.3-0:30-26.30-26.30-26
ナヤラ・マイア（ブラジル）
ワンツーからハイを見せたマイアに対し、ブレダーがダブルレッグで早々にテイクダウンを奪う。ハーフから足に絡んだマイアだが、逆にブレダーがヒールフックに。ロールしてヒザを抜こうと上体を起こしたマイアがパンチを入れて、リバーサルを成功させる。レッグドラッグ気味にヒザを畳まれながら、足を大きく振り回しスイープをブレダーが決めてトップを取り返す。ブレダーはガードの中に収まり、マイアがクローズで煽っていく。
ブレダーが右足を抜くと、マイアは糸通しの態勢に。腕を抜いたブレダーがパウンド。さらにハイガードは胸を張って防いだブレダーが右のパンチを打ち、マイアのキムラを察知する。ならばとマイアは一瞬の三角絞めから、立ち上がったブレダーをスタースイープ気味に崩す。ブレダーも下になることなく、同体から起き上ってトップを守ったところで時間となった。
2R、右目が見えないかとマイアにドクターチェックが入るが、すぐに試合が再開される。そのマイアにブレダーがワンツーを打ち込み、ローを蹴る。マイアは大振りのフックで距離を詰めようとし、続いてレベルチェンジ──シングルレッグをテイクダウンに成功する。下になったブレダーのハイガードを嫌がって立ち上がったマイア。ブレダーが続いてスタンドに戻ると右ストレートからワンツー、さらに左を立て続けにヒットさせる。
蹴り足を取られたマイアが前転から足関節を狙い──ガードに戻そうとする。許さず右足を抜いたブレダーがパスの圧力を高めつつ、抜いた足で左腕を制してエルボー、パンチを勢いよく振り下ろす。足が戻せないマイアが懸命にエビから正対して、クローズドの中にブレダーを収める。ブレダーは頭を胸につけてパウンドを落とし、最後までトップを維持した。
最終回、ブレダーが右ストレート、左フックを狙う。殴られながら前に出るマイアのシングルレッグを切ったブレダーは、スプロールからバックへ。引き込んでガードを取ったマイアがハーフでキムラを仕掛ける。さらに手首を掴んでの三角狙いは、ブレダーに潰されZハーフガードを取る。腰を引いて足を抜きに掛かるブレダー、マイアはキムラで凌ごうとする。ブレダーが深追いせず、足を戻せたマイアはディープハーフ狙いも殴られ、ここから足関節を狙う。
足を組ませず、解除したブレダーがサイドバックから殴る。さらにハーフのマイアの顔面、ワキ腹に左右のヒジを打ち込む。残り90秒、マイアが左腕を差して立ち上がるが、ヒザをボディに受け後方に倒れ込む。パウンド、エルボーを懸命にハーフで耐えるマイアがフルガードに戻す。ブレダーはエルボーを落とし、Zハーフにパンチを纏める。必死に下から胸を蹴り上げたマイアだが、時間に。
前半は攻守が激しく入れ替わったグラウンド戦を制したブレダーが最後はビッグラウンドとして判定勝ちを収めた。果たして一本がなかった熱闘、グラウンド戦をズッファ首脳はどのように評価するか。「ダナが私の試合を気に入ってくれると良いけど」と20歳の勝者は試合を振り返った。