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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase326 キック 仙三 小川徹 猿飛流

【Pancrase326】シーソーゲームの激闘――猿飛流がバックテイクで最終回を抑えて小川徹からベルト奪取

<フライ級KOPC/5分5R>
猿飛流(日本)
Def.3-0:48-47.48-47.48-47.
小川徹(日本)

サウスポーの小川に対して半身で構える猿飛流。小川が距離を詰めると、猿飛流は右ミドルを放っていく。猿飛流はワンツー、小川は様子をうかがいながらローを放つ。猿飛流が前に出てきたところで左アッパーを合わせようとした小川。お互い距離を取り合いながら、猿飛流の右バックハウンドブローと小川の右フックが交錯した。小川が相手にケージを背負わせて、左ボディストレート。さらに左ボディを猿飛流のミゾオチに突き刺し、フォローの右フックでヒザを着かせた。猿飛流が距離を取ってサークリング、小川は左ストレートを相手の顔面に伸ばした。

猿飛流が左前蹴りを見せたところで、ここでも小川の左ボディが的確に猿飛流のミゾオチに当たる。右ロー、相手が出て来ると左で迎え撃つ小川。猿飛流の左サイドキックは届かない。残り10秒で小川がパンチから距離を詰め、足を滑らせながらダブルレッグで組みついた。初回はジャッジ3者とも10-9で小川のラウンドとした。

2R、猿飛流が蹴りの数を増やす。さらに猿飛流が前に出てきたところに、小川が右フックを合わせた。このパンチをもらいながらも組み付いた猿飛流が、そのまま小川をケージに押し込む。右腕を差し入れた猿飛流、小川も右腕を差し上げて体勢を入れ替える。猿飛流が離れて再びケージ中央へ。小川が飛び込みながら左ストレート、さらに左ハイから左ストレートにつなげていく。猿飛流は右ローから右ストレート、小川は距離を詰めて左ストレートを狙う。

距離が近くなったところで左ボディから右フックにつなげた小川。相手にパンチを合わせられた猿飛流がバランスを崩す。しかし猿飛流も伸びる右ストレートで応戦、さらに右バックスピンキックで小川を中に入れさせない。ここで小川は右フックから半身で飛び込み、組みついて相手をケージに押し込んだ。猿飛流が切り返し、ケージ際での差し合いに。残り20秒で小川が両腕を差し上げて押し込んでいったが、猿飛流が小川の首を左腕で抱える。最後は離れ際に右ヒジを当てた。ジャッジ2名が10-9で猿飛流、1名が小川と、このラウンドは割れている。

3R、小川がプレッシャーを強める。組んだところで引き離した小川。猿飛流は左の関節蹴りを当て、小川の左ミドルは捌く。猿飛流の蹴りに合わせて右フックを狙う小川、そのまま組み付くが猿飛流が有利な組み手になると離れる。猿飛流の右前蹴りに右フックを合わせた小川、しかし猿飛流はそのパンチに右フックを合わせた。左ジャブを突く猿飛流に対し、小川は左ミドルを見せるがブロックされる。距離が近くなると、小川の左ボディがヒット。小川が左ボディ、左ストレートへつなぐ。さらに左ボディを相手のミゾオチに突き刺した小川。猿飛流の左フックも小川の顔面を捉える。

このラウンドはジャッジ2名が小川、1名が猿飛流と割れている。

4R、猿飛流の右前蹴りをキャッチした小川だが、テイクダウンは狙わず、スタンドで左右のローを見せた。猿飛流が入ってくるところに右フックを合わせる小川、さらに左ボディから右フックにつなげる。猿飛流が遠い距離から飛び込むも、小川はバックステップでかわす。しかし猿飛流が追い込み、右を顔面に当てて小川に尻もちを着かせた。立ち上がり組みつこうとする小川、反対に猿飛流が離れてパンチで攻め立てる。そしてもみ合いから組んでテイクダウンを奪った猿飛流。ハーフガードの小川にパンチを落とすが、小川が立ち上がる。

立ち上がり、小川のバックに回った猿飛流。小川はスイッチから離れた。ケージ中央で探り合う両者、小川は左ボディを突き刺す。さらに猿飛流の左サイドキック左ストレートを合わせた小川、左を中心に攻め込みグラつかせた小川だが、猿飛流も打ち返して打撃戦に。最後は猿飛流の左ヒックがヒットした。

ジャッジは3者とも10-9で猿飛流につけた。これでポイントはイーブンに。

最終回、小川のボディブローを嫌がるそぶりを見せた猿飛流。しかし猿飛流の右前蹴りも小川の顔面を捉える。猿飛流の口から大量の出血が見られるも、猿飛流はダブルレッグで小川に尻もちを着かせた。立ち上が小川のバックに回った猿飛流、小川の太ももにヒザを突き刺して削っていく。さらに猿飛流の右ヒザが小川の顔面に届く。ここで小川は猿飛流のクラッチを切り、スイッチして猿飛流に尻もちを着かせるも、猿飛流も切り返して相手をケージに押し込んだ。さらに小川も切り返すなど、ケージ際でスクランブルの展開が繰り広げられる。

残り1分30秒で相手をケージに押し込んでいるのは猿飛流だ。スイッチを狙う小川は、猿飛流の顔面に左ヒジを叩きつけるも、猿飛流はボディロックのまま押し込み続ける。そしてグラウンドに持ち込んだ猿飛流がバックマウントへ。完全にバックマウントを奪った猿飛流が小川の顔面にパンチを打ち込み、試合終了のホーンを聞いた。

シーソーゲームの末、最終ラウンドを抑えた猿飛流が判定勝ち。猿飛流がフライ級KOPに輝いた。
激闘を終えて疲労困憊の猿飛流は「まだ夢の中にいるみたいで信じられない。小川さんが強すぎて、1Rで心が折れてしまいました(苦笑)。途中で何十回も心が折れた。でも他の何を捨てても仙三さんが巻いていたベルトが欲しかった」と喜びを語った。


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase326 ロッキー川村2 内藤由良

【Pancrase326】内藤由良が涙の師匠超え。ロッキー川村2を左フックで沈めて新ミドル級王者に

<ミドル級王座決定戦/5分5R>
内藤由良(日本)
Def.1R0分42秒 by KO
ロッキー川村2(日本)

内藤が左ジャブで先制。さらに左ミドルハイからシンググレッグを狙うも、これはロッキーがかわした。スタンドに戻り、距離を詰める内藤。ロッキーにケージを背負わせた内藤の左フックが、ロッキーのアゴを打ちぬいた。背中からダウンしたロッキーに対し、内藤がパウンドで追撃したところでレフェリーが試合をストップした。

師匠超えを果たしてなみだを見せる内藤。ミドル級のベルトを巻いた新王者は、「川村先生、対戦していただき、ありがとうございました。幼少期から憧れていたパンクラスのベルトを獲って嬉しい気持ちもありますし、これから世界と戦っていきます」と宣言した。


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase326 キック 中田大貴 亀井晨佑

【Pancrase326】打撃戦で勝負を分けたのはTD――亀井晨佑が中田大貴に背中を着かせて判定を制す

<フェザー級挑戦者決定T/5分3R>
亀井晨佑(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.28-29.
中田大貴(日本)

まずサークリングしながらローで攻め立てるのは中田。亀井も右カーフキックを返す。亀井の左ジャブがヒット、続く右ストレートに中田は左インローを合わせた。リーチに勝る亀井の左ジャブが当たる。中田の顔面からは出血が見られる。亀井の右の蹴り足をキャッチした中田が組みつき、亀井をケージに押し込みながらばっくに回った。残り2分で一度左足をかけようと試みた中田だが、ヒザ蹴りを繰り出しながら右ヒザをかけていく。その右ヒザに右ヒジを突き刺す亀井。離れた亀井を追いかけてパンチを打ち込む中田、右ロー、右バックヒジから左フックを当てると、亀井の腰が落ちた。ここから中田がパンチのラッシュを仕掛ける。仕留ることはできなかったが、このラウンドは全ジャッジ10-9で取った。

2R、中田が近距離から左ボディ、中間距離になると右ボディストレートを伸ばす。亀井も左ジャブを突くが、1Rほどは中田の顔面に届かない。さらに中田の右カーフを食らい、亀井がバランスを崩す。しかし亀井の左ジャブから右ストレートがヒット、徐々に中田の顔面が腫れ、鼻から出血が見られるように。やや中田の手数が減ったか。亀井の左ジャブが伸びる。中田は左ボディストレート。さらに右クロスで亀井を下がらせる。中田の左右フックをブロックする亀井、残り1分20秒で中田が仕掛けたダブルレッグをスプロールした亀井は、そのまま中田のパンチがブロックして左を突き続けた。さらに亀井の右クロスが中田の顔面を捉えて、このラウンドは亀井にジャッジ全員が10-9をつけた。

ラウンドを取り合って迎えた最終回、中田が潜り込んでパンチを散らすが、亀井が組みついてボディロックで中田をケージに押し込む。グラウンドに持ち込んだ亀井は、ハーフガードの中田を抑え込みパンチとヒジを狙う。ケージに背中を着けて起き上がる中田。そのまま立ち上がり、スタンドに戻ると左右フックを上下に振るっていく。亀井は左ジャブから右ストレート、打ち合いに持ち込みたいか中田は接近してパンチの連打。中田が左フックから右ショートを亀井の顔面に当てる。

残り2分で亀井が組みつき、ケージ際でボディロックからバックへ。しかし中田が離れて再び打撃戦へ。中田が上下にストレートを打ち分ける。手数で上回る中田、亀井の右前蹴りに右ストレートを合わせて、相手のアゴを跳ね上げた。疲労が見えるも左ジャブを突き続ける中田は、残り20秒でダブルレッグを仕掛けた。スプロールしながら奇声を上げる亀井、中田は押し込み続けて試合終了を待った。

3Rは中田に尻もちを着かせた亀井のテイクダウンを評価したか、ジャッジ2人が10-9をつけた亀井がスプリットで判定を制した。


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase326 RYO 岩本達彦

【Pancrase326】Ryoの足関節は極まらず、岩本達彦が下からアームロックを極めてトーナメント決勝へ

<フェザー級挑戦者決定T/5分3R>
岩本達彦(日本)
Def.1R3分17秒 by キムラ
Ryo(日本)

サウスポーのRyoが左ロー、距離を詰めて岩本にケージを背負わせる。すぐに足を使ってケージから離れた岩本、Ryoは声を挙げながら左ローを見せる。岩本の左フックがRyoの顔面を捉え、Ryoがダウン。すぐに立ち上がったRyoが組みつき、岩本をケージに押し込みながらグラウンドに持ち込んだ。下になった岩本の左足を取ったRyoがアキレスへ。ヒールフックも織り交ぜていくが、岩本のほうがRyoの右足にアキレスを仕掛けた。起き上がるRyoに三角絞めを狙った岩本、さらに下からRyoをコントロールする。残り2分で下からRyoの左腕を取り、キムラを仕掛けた岩本が、そのままタップを奪った。


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase326 キック ボクシング 松本光史 葛西和希

【Pancrase326】アウトボクシングの葛西をグラウンドに引きづりこんだ松本光史がスプリット勝利

<ライト級/5分3R>
松本光史(日本)
Def.29-28.29-28.28-29.
葛西和希(日本)

距離を詰める松本に対し、葛西はサークリングからローを放つ。松本も左インロー、葛西はケージを背負いながら左ハイ、左ジャブを見せる。声を挙げながら左ミドルを打ち込む葛西だが、松本は構わず距離を詰める。葛西が右カーフキックを狙うも、距離を詰め続ける松本。葛西の左ハイをブロックした松本だが、ヒットする打撃はない。葛西がサークリングから右カーフを当て続ける。松本も右カーフキックを当て始め、さらに距離が詰まるとアッパーを織り交ぜたコンビネーションを見せる。左ジャブを突き、相手をケージに詰める松本。葛西の右カーフを受けながら右ストレートを見せた松本、葛西は左ヒザを突き上げる。松本はケージまで詰めるも左ジャブ、右カーフをもらってしまう。

1Rはジャッジ3名とも葛西に10-9をつけた。

2R、葛西の左ハイをパーリングした松本が距離を詰める。時計回りに足を使いながら、葛西は松本の顔面にパンチを集めた。葛西の左ジャブに右カーフを合わせる松本、さらに右カーフで追撃する。「バーン」と声を出しながらパンチを放つ葛西に対し、右カーフを効かせ始めた松本。相手にケージを背負わせて右ストレート、左ボディストレートで追い込む。そして葛西の右ローをすくい上げて、マットに倒した松本が組みついた。すぐに離れた葛西、松本はケージを背にした葛西の蹴りをもらって足を滑らせてしまう。

立ち上がった松本は、右カーフと右スイングで距離を詰め続けるが、葛西も右カーフを返す。松本の左ボディに対してエルボーブロックを見せた葛西だが、残り1分で右ミドルをキャッチされ、右フックを受けながらグラウンドへ。松本はバックに回り、4の字ロックで固める。足のロックを解いた葛西は、腰から起き上がって立ち上がる。松本は距離を詰めて追い立てるが、再び捕まえることはできない。

2Rはジャッジ3者とも10-9で松本に。

最終回、左ジャブと右ローを繰り出す葛西。松本も葛西の蹴りに合わせて左ジャブを伸ばす。葛西の左ヒジをかわしながら組み付いた松本だが、すぐに離れた。葛西は左はい、左ジャブから右ロー。葛西の左ローに松本左ジャブを合わせると、葛西は尻もちを着いてしまう。すぐに立ち上がり、松本のパンチをブロックでかわす葛西。松本も葛西のジャブと蹴りをブロックするが、自身のクリーンヒットには繋がらない。残り2分で火災の手数が増えてきた。細かい左ジャブとインローがヒットする。松本は右カーフを繰り出すが、葛西の動きを止めるには至らない。葛西の右ヒザからの右ストレートがヒットし、松本のアゴが上がった。葛西の左ジャブが松本の顔面を捉える。残り20秒で松本が組みつき、バックに回ってグラウンドに持ち込んだ。暴れる葛西にパンチを放っていくも、葛西を抑え込むことはできなかった。

1Rは葛西、2Rは松本が取った末に勝負の3Rは――終了間際のバック奪取を評価したか、ジャッジ2人は松本につけて、松本がスプリットで判定をものにした。


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase326 名田英平 透暉鷹

【Pancrase326】ギロチンを防いだ透暉鷹が、バックを制して名田からRNCでタップ奪う

<フェザー級挑戦者決定T補欠戦/5分3R>
透暉鷹(日本)
Def.2R1分31秒by RNC
名田英平(日本)

まず右ローを蹴った透暉鷹、名田も右ローを返し左ジャブを伸ばす。互いにローから上を狙う展開のなかで、最初の90秒でクリーンヒットはない。透暉鷹は飛びヒザから組んでケージに名田を押し込む。レベルチェンジまで持ち込めない透暉鷹が、小外掛けへ。名田は肩パンチを見せて体を入れ替える。2度、3度とポジションを変える両者、小外掛けからシングルの透暉鷹が、バックに回る。名田が正対し、再びケージに透暉鷹が押し込むと、ボディロックから持ち上げ、直後にレベルチェンジでダブルレッグへ。シングルに切り替えたが、テイクダウンは奪えなかった。

ジャッジが3者揃って透暉鷹を支持し、試合は2Rに透暉鷹のフックに右のカウンターを見せた名田だが、続くパンチの攻防でダブルレッグで倒される。ギロチンの名田は、これが解けるとスクランブルへ。透暉鷹はバックに回り、スタンドで両足をフック。透暉鷹がRNCでタップを奪い──挑戦者決定トーナメント補欠戦を制した。


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase326 キック 内村洋次郎 遠藤来生

【Pancrase326】一進一退、拮抗した勝負のなかで右を被弾した内村がTD&コントロールで遠藤に競り勝つ

<フェザー級/5分3R>
内村洋次郎(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
遠藤来生(日本)

右ローを蹴った内村が、遠い距離から飛び込んできた遠藤にカウンターを狙う。低い姿勢から前に出てくる遠藤に対し、今度はヒザをいれる。自ら前に出てヒザを見せた内村に対し、遠藤が組んでケージに押し込む。左腕を差しあげ、胸をつけた遠藤だがテイクダウンは奪えず打撃に戻る。内村は左ストレートを決め、ステップインを右で止める。遠藤は右ミドル、ケージを背負った内村が出てくるところで右フックをヒットさせる。右フックにも左を入れた遠藤だったが、右ハイを見せたタイミングで内村のローが急所に入り苦悶の表情を浮かべる。

中断から再開に応じた遠藤は右ロー、内村が右を入れ前進にヒザを狙う。最後の最後でシングルからボディロック、テイクダウンを取って初回を締めた。ジャッジは2-1で内村がリードした。

2R、遠藤が前足のローを続け、右に繋げる。今度は遠藤の蹴りが内村の急所に入り、試合が一旦止まる。すぐにリスタートが切られ、内村がサイドキックを顔面に届かせる。それでも遠藤は臆せず、右を振って前に出るとクリンチへ。ヒザを入れながら小外刈りも、テイクダウンは奪えず遠藤が離れる。前蹴りで顔を蹴られながら、組んでテイクダウンを決めた遠藤がバックに回る。

内村が正対し、遠藤のヒザが再びにヒザに。ブレイクが掛かり、遠藤に注意が与えられた。再開後、内村が左ミドルで組ませない創りを見せる。さらにサイドキックを顔面に入れたが、続く左ローが思い切り遠藤に急所を捕らえてしまう。初回の急所よりも、厳しい状態の遠藤にインターバルが与えられる。背中を伸ばし、痛々しい表情ながら立ち上がった遠藤が再開に応じる。内村には注意でなく警告が入る。残り1分、左に左を打ち返した遠藤がダブルレッグも内村が切ってケージ際のクリンチでラウンドが終了、この回は2-1に遠藤に。

2Rを通しての正確なスコアが分からないため、両者真っ向勝負をするしか選択肢がない最終回。遠藤の低い仕掛けを切った内村は、ラッシュを掛けられて足を止めての打ち合いに。離れた両者、飛び込んだ内村はテイクダウンの仕掛けは切るが、ケージ際で右を被弾して動きが止まる。ここで組みを選択した内村が、ボディロックテイクダウンを決める。

ハーフで抑えつつ細かいパンチを落とす内村だが、ポイント的には有効なパウンドが必要になる。内村は太腿にヒジを入れる。右腕を差した遠藤を枕で潰した内村が肩固めを仕掛ける。すぐにコレは解け、内村が抑えに。最後の5秒でスタンドに戻るが、互いに有効打はなく時間に。結果はスプリットで割れ、内村の右腕が挙げられた。


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase326 中村勇太 高橋攻誠

【Pancrase326】プロデビュー戦の高橋攻誠が、キャリア50戦越えの中村勇太を左でKO!!

<ウェルター級/5分3R>
高橋攻誠(日本)
Def.1R2分40秒by TKO
中村勇太(日本)

キャリア50戦とデビュー戦、サウスポー同士の一戦で中村がリードフックから組んでいくが、高橋がエルボーを打って離れて左を当てる。再び組んだ中村がケージに押し込むが、高橋が体を入れ替える。ケージ際にポジションが代わる展開を経るなか、高橋のヒザが中村の急所に入り試合が中断される。再開後、高橋が左ローからワンツーを当てる。中村もワンツーフックで前に出ると、高橋が左ハイを狙う。

左を効かせた高橋はヒザをついて立ち上がった中村にハイからパンチを連打する。最後は左フックでテンプルを打ち抜き、崩れた中村に一発パウンドを見舞って──ジ・エンド。高橋が番狂わせのベテラン越えを初陣で成し遂げた。


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase326 ハンセン玲雄 鹿志村仁之介

【Pancrase326】ハンセン玲雄の左が見えない鹿志村仁之介、跳びつきガードから三角絞めで逆転勝ち

<フェザー級/5分3R>
鹿志村仁之介(日本)
Def.2R0分58秒by 三角絞め
ハンセン玲雄(日本)

サウスポー同士、ハンセンが左ローを蹴る。左に回った鹿志村はハイブロックするが、左ストレートを受けて動きが止まる。もう一発被弾し、ケージ際に引き込んだ鹿志村だがハンセンが離れる。試合がスタンドに戻ると、ハンセンは右からワンツー。続く鹿志村のテイクダウン狙いを切る。

さらに右ジャブを受け、ドタバタした動きになる鹿志村が右ハイを繰り出す。ハンセンは左を伸ばし、右フックを狙う。慎重な攻めのハンセンが左をヒットさせ、ローを効かせる。思い込み飛び込んだ組んだ鹿志村に対し、ハンセンはヒザをボディに突き上げて距離を取り直す。

とハンセンが左オーバーハンドをヒットさせるが、直後に鹿志村がダブルレッグでテイクダウンを決める。クローズドを取るハンセン、残り時間は1分だ。頭をつけた状態から、上体を起こして右エルボーを打った鹿志村が、右のパンチを連打する。スクランブルのハンセンに腕十字から足を取った鹿志村が、内ヒールへ。ロールして逃れるハンセンに対し、50/50にとった鹿志村だが時間となった。

ジャッジ3者ともハンセンを支持し、試合は2Rへ。ハンセンが右ボディフックから左ストレート、続くワンツーに組んでいった鹿志村が逆にケージに押し込まれる。跳びつきガードから引き込んだ鹿志村は、速攻で三角絞めをセットする。必死に耐えるハンセンが観念してタップ──鹿志村が逆転一本勝ちを手にした。


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ABEMA KAREN MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase326 RYO   シュウ・ヒラタ ハンセン玲雄 ロッキー川村2 中村倫也 中田大貴 亀井晨佑 内村洋次郎 内藤由良 名田英平 小川徹 尾崎龍紀 岩本達彦 松本光史 猿飛流 葛西和希 藤野恵実 透暉鷹 遠藤来生 高島俊哉 鹿志村仁之介

【Pancrase326】既に米国行きも視野に。本気になった鹿志村仁之介─02─「タップは早めにお願いします」

【写真】 (C)PANCRASE

本日21日(月・祝)、東京都新宿区のベルサール高田馬場で開催されるPANCRASE326の第1部でハンセン玲雄と対戦鹿志村仁之介インタビュー後編。

柔道&柔術、そしてグラップリングからMMAへ。生きていくためにMMAに賭ける選択をした鹿志村──注目すべきは極め力だ。

<鹿志村仁之介インタビューPart.01はコチラから>


──食う手段がない……IGLOOの斉藤オーナーは逸鉄という東京スカイツリーや私鉄の駅などに関する工事、金属加工を請け負う企業のオーナーでもあり随時、社員を募集しているではないですか。採用条件が柔術家か格闘家、「経験よりも柔術家か格闘家であること」と明言し。

「あぁ、あれ良いですよね(笑)。いつも募集していますよね……でも、僕は格闘技に賭けてみようか思って」

──とはいえMMAを戦うのであれば、柔術アカデミーでなくMMAジムが存在しています。MMAの練習はどのような環境でやっているのですか。

「僕、水戸に自分のジムスペースを持っていて地元の知り合いで打撃の強い選手がいるので、その人と打撃の練習をし、1週間に3日ほど都内で練習しています。グラント・ボグダノフ選手のALMA FIGHT GYM LIFE、IGLOOでイゴール(タナベ)と住村(竜市朗)さんのMMA練習、それと横山武司さんとS/wells柔術ジムでやっています。横山さんもNEXUSでMMAデビューしたばかりで、意見を出し合って練習しています。ただ変わった練習といえば変わって練習ですね」

──聞く限り、都内の練習仲間で打撃を修得しているのは住村選手だけのように感じます。組み主体の練習なのでしょうか。

「そうなんです(笑)。住村さん、イゴール、グラントは体が僕より大きいですけど、体の動かし方とか凄く学ぶモノがあります。あとグラントのところでは吉野(光)君とも練習しています」

──吉野選手は大内刈りの強さが際立っている印象があります。

「あぁ、大内刈り……上手いッス」

──倒されることもありますか。

「テイクダウンは負けないッスよ(微笑)。テイクダウンは絶対に負けないです。でも吉野君とは激しくやっています」

──IGLOO所属でも青木選手や岩本選手たちの水曜昼のMMAグラップリングの練習への参加は?

「出たいんですけどね……。実は僕、中学2年生から3年生の時まで土曜日の朝のTRIBEの柔術クラスで青木さんに教わっていたんです。高校に入ってから部活が忙しくて通えなくなっていたのですが、IGLOOに入った理由の一つに青木さんが練習と指導をしているということもありました」

──おおっ!!

「今は水曜日の練習は参加していないのですが、青木さんの一般クラス……グラップリングクラスには出させてもらうようになっています。凄く丁寧で、普通の人たちが青木さんの技術を学ぶ、凄いクラスです」

──青木選手からプロ練習に誘われることは?

「ないですね。ただ青木さんは中学の時に習っていたことも覚えていてくれたし、きっと僕から言えば参加させてもらえるとは思います。この試合が終わったら、ガツガツ話させてもらおうと思っています。また東京に出て来たいですし、あとシュウ・ヒラタさんと契約したので夏頃には米国で練習しようと思っています」

──おおっ、展開が早いです。

「ハイッ!! もうNYに行くことしか頭にないです(笑)。やっぱりMMAを本気でやりたいので」

──今や格闘DEREMERSの熱さに負けない気持ちだと?

「絶対に負けないです。そこは大丈夫です。それだけ気持ちが入っています。強さでも負けないつもりです。それに番組には参加しなかったですけど、俺、髙谷さんが好きなんです。凄く熱くて、一本気で」

──ならEXFIGHTで変則的な凱旋試合もあり得ますか。

「戦う場所に関しては、全く拘りはありません。どこででも戦っていきたいと思っています。米国でも試合に出たいと思っていますし。向うには3カ月は行くことになりますし、最後の1カ月で向うでも戦いたい。あと、次の試合が終わっても米国に行くまでに日本で試合をしたいです」

──そんななかグラップリングとはいえ、2月16日にFINISHで上久保選手に横三角で一本勝ちしたのは大きな自信になっていないですか。

「大きかったです。ケージですし。ケージのなかで上久保さんに勝ったという結果が、大切です。ルールは何でも構わないので。壁に押し込まれてから、左足を抜いて横三角を取ろうと。あれだけを狙っていたので、狙い通りです。アレも柔道の寝技ですね」

──それだけの想いを持つようになったMMA、ハンセン玲雄戦では何を見せたいですか。

「MMAは総合的な選手じゃないと勝てないですよね。寝技に特化して強いのも勿論なんですけど、ちゃんと総合格闘技に取り組んでいる自分を見てほしいです」

──では米国行きを見据えて、今後戦っていきたい選手などいますか。

「ぶっちゃけの話、中村倫也選手ですかね……僕、けっこう体がしょぼいのでバンタム級に落とそうと思っているんです。でも中村選手は次も決まっているし、現実味がある試合としては、狩野君に借りを返したいです。フェザー級でやったら、どうなんだって。経験も知識もない中で彼に負けた。キャリアの序盤に黒星が付いているのは、自分としても取り戻したいです」

──了解しました。必ず書かせていただきます。では最後にMMAPLANETの読者の皆さんに対して、ハンセン戦に向けてアピールお願いします。

「かなり見てほしいところはあります。なかでもテイクダウンをしてからの極めに行くまでの速さと極め力に注目してほしいです。キープするより極め力、そこですね。ハンセン選手、僕は段階を踏んで極めるようにしていますがタップは早めにお願いします」

■視聴方法(予定)
3月21日
午後2時30分~ TIGET LIVE
午後4時30分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ Pancrase326計量結果

<フライ級KOPC/5分5R>
[王者] 小川徹:56.7キロ
[挑戦者] 猿飛流:56.5キロ

<ストロー級QOPC/5分5R>
[王者] 藤野恵実:52.15キロ
[挑戦者] KAREN:51.9キロ

<ミドル級王座決定戦/5分5R>
内藤由良:83.55キロ
ロッキー川村2:83.65キロ

<フェザー級挑戦者決定T/5分3R>
中田大貴:65.85キロ
亀井晨佑:65.85キロ

<フェザー級挑戦者決定T/5分3R>
岩本達彦:66.0キロ
Ryo:66.2キロ

<ライト級/5分3R>
葛西和希:70.55キロ
松本光史:70.3キロ

<フライ級/5分3R>
田代悠生:56.9キロ
前田浩平:56.85キロ

<フェザー級挑戦者決定T補欠戦/5分3R>
透暉鷹:66.2キロ
名田英平:66.2キロ

<フェザー級/5分3R>
遠藤来生:65.7キロ
内村洋次郎:65.75キロ

<ストロー級/5分3R>
高島俊哉:52.5キロ
尾崎龍紀:52.55キロ

<ライト級/5分3R>
渡部拓馬:70.4キロ
DARANI:70.05キロ

<ウェルター級/5分3R>
中村勇太:76.75キロ
髙橋攻誠:76.0キロ

<フェザー級/5分3R>
ハンセン玲雄:65.75キロ
鹿志村仁之介:65.35キロ

<ストロー級/5分3R>
大城正也:52.15キロ
植松洋貴:51.75キロ

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