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MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#03 マゴメド・マゴメドケリモフ

【PFL2023#03】何とマゴメド・マゴメドケリモフは61秒、右ハイでKO勝ち──暫定1位に

<ウェルター級/5分3R>
マゴメド・マゴメドケリモフ(ロシア)
Def.1R1分03秒by TKO
ベン・エグリー(米国)

ジャブを伸ばすエグリー、マゴメドケリモフは右オーバーハンドから、左フックを振るい前に出る。さらに右ストレートを前に出ながら打ち、ケージに追い込むと右ストレート、右前蹴りとエグリーを圧倒する。エグリーも左ローを返すが、そこに左を当てられワンツツーにケージ際を下がる。マゴメドケリモフは右フックに右を当て、その右を続けるとワンツー、アッパーで追い込む。

エグリーが左に回り、追いかけたマゴメドケリモフは右ストレートの直後に右ハイを蹴る。ガードの上からエグリーの左側頭部を捕えた蹴りで、勝負を決まった。

4試合中、3試合で1Rフィニッシュ。63秒KOのマゴメドケリモフが、91秒KOのウマラトフを抑え暫定1位となった。


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MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#03 ショーン・ミッチェル ナイブ・ロペス ボクシング

【PFL2023#03】初回にグラウンドのヒザで減点のロペスが、ミッチェルからTD&コントールで判定勝ち

<ウェルター級/5分3R>
ナイブ・ロペス(メキシコ)
Def.3-0:29-27.29-27.29-27
ショーン・ミッチェル(豪州)

両者がジャブを見せ、左を伸ばしたロペスが組んでケージへ。ロペスはボディを突き上げ、ダーティボクシングからシングルレッグでテイクダウンを奪う。ミッチェルは背中をつかされ、立ち上がり際に片ヒザをついている状態で頭部にヒザを受ける。この反則に試合は中断、ロペスは優位な状況をイーブンに戻す無駄な反則をし、1Pの減点を受けてしまった。再開直後に右をヒットさせたミッチェルに対し、組んだロペスがダブルレッグでテイクダウンを決める。

スクランブルでバックを取ったロペスの強引なRNCは防がれ、シングルレッグをキムラで切り替えられそうになる。ロパスは離れて右アッパー、ミッチェルが右を狙う。右、続いて左フックを入れたミッチェルは、パンチの応酬では攻勢だがダブルレッグで倒される。スイッチ狙いのミッチェルに組み勝ったロペスは、離れ際に右アッパーを入れた。

2R、ロペスが左フック、ジャブを当てる。ミッチェルの左フックに対し、レベルチェンジしダブルレッグでテイクダウンを決めたロペスが、トップを奪う。コーナーを背に座った状態のミッチェルは、クレイドルで立ち上がりリバーサル。ミッチェルはトップを取り、袈裟からヘッドロックを仕掛ける。さらにスカーフホールドを狙うミッチェルは、向きを変えて抑えようとしたところで、ロペスがレッスルアップからシングルレッグでケージに押し込む。

キムラグリップから寝技に持ちこもうとしたミッチェルに対し、一回転して起き上ったロペスが結果的にテイクダウンを決めてトップを取り切った。トップから殴ったロペスが、ラウンドを取った。

最終回、慎重に戦う両者。ロペスの左フックに、ミッチェルが右を合わせようとする。ワンツーで前に出たロペスが、ダブルレッグでテイクダウンを決めスクランブルでバックに。ロペスは後方からパンチを入れ、正対するとダブルレッグを仕掛ける。ミッチェルはシングルに移行され、右を差して耐える。しかし、パンチに切り替えたロペスはワンツー、直後に出ブルレッグを決めミッチェルの両足を束ねる。

立ち上がり際にバックに回ったロペスだが、背中に乗り切れず前方に落とされる。ハーフのロペスは左腕を差してレッスルアップ。ケージに押し込まれたミッチェルのキムラからの崩しを潰したロペスが、サイドで抑える。ボディを殴られ、肩固めを防いだミッチェルだが、最後は亀で殴られ時間に。

初回に減点があったロペスだが、7度テイクダウンを決めて3-0で快勝──デビュー以来の連勝を16とした。


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Brave CF MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#03 アフメッド・アミール ブルーノ・ミランダ

【PFL2023#03】BRAVE CFライト級王者アミール、ミランダと真っ向勝負できず逃げの組みを続け判定負け

<ライト級/5分3R>
ブルーノ・ミランダ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
アフメッド・アミール(エジプト)

間合いの取り合いからミランダが、右オーバーハンドを繰り出す。かわしたアミールは右ローを蹴られ、右を打ち返す。ミランダは右ローカーフを続け、素早いパンチとのコンビで圧を高める。ここから様子見の展開が続き、ダブルレッグを仕掛けたアミールを切ったミランダのパンチが頭部を捕える。動き止まったアミールは離れてダブルレッグを仕掛けるが、左フックを被弾してダウン。

直後のシングルを切られたアミールは、ダブルレッグからシングルも離れたミランダにパンチを集中される。残り1分、ミランダは攻め急ぐことなく右カーフを入れる。左ボディから右フックで再度ダウンを奪ったミランダが、レッスルアップから離れたアミールに圧をかけ、ダブルレッグを切って初回をビッグラウンドとした。

2R、左右のフックをすぐに入れたミランダは、右ローから左右のフックのコンビを見せ、左フックを打ち込む。逃げのテイクダウンを切られるアミールは、厳しい時間が続く。下がるアミールに右フックを当て、左右のローで前足を削るミランダはダブルを切ってスタンドに戻る。

ミランダはボディを殴り、アミールの執拗なシングルに足を抜き続け、またも左フックを入れる。標的も見ず、組もうとして腹ばいになったアミールは立ち上がっても打撃戦を避ける組みを続ける。アッパーから左フックを入れたミランダは、徹底してテイクダウン狙いを切り、パンチへ。触る前に下になり、ほとんど引き込んでいるような動きまで見せたアミールは時間になると、右足を引きづってコーナーに戻った。

最終回、アミールがジャブを当て、ワンツーで前に。左ジャブで止め、左フックでダウンを奪ったミランダは、スタンドで待ち受けアミールのクリンチからのテイクダウン狙いを切って離れる。見ランドは右カーフを2発、ヒザをついたアミールはジャブでもバランスを崩す。

体を踏ん張る気持ちが折れたようなアミールが、残り2分半でダブルレッグテイダウンを決める。ウィザーで立ち上がろうとするミランダのバックを伺うアミールは、ボディロックからバックへ。ミランダは立ち上がり、後方にパンチを入れる。自ら倒れ込むように寝技に持ち込み、ワンフックのアミールはついには両足をフックする。

ヒザをつくミランダに、ぶら下がっている状態だったアミールは自ら着地し、背中を取り直そうとする。ここで離れたミランダは、跳びヒザを決め圧倒したまま15分間を戦い終えた。

ジャッジの裁定は文句なくミランダに。ライト級は5試合中4試合を終え、全て判定決着。西川にも十分プレイオフ進出の可能性が残っている状態だ。


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PFL PFL2023#03 Report オリヴィエ・オバメルシエ シェーン・バーゴス ブログ

【PFL2023#03】勝てないUFCからの転向組。バーゴスが昨年世界王者オバメルシェに0-3で完敗

<ライト級/5分3R>
オリヴィエ・オバメルシェ(カナダ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
シェーン・バーゴス(米国)

昨年の世界王者オバメルシェと、UFCから転じてきたバーゴス。サウスポーから右、そして左オーバーハンドを繰り出すオバメルシェに対し、バーゴスは右インローを蹴る。オバメルシェは左インロー、そして左からインローを続ける。ジャブに続き、またインローと左足を殺しにいくオバメルシェが、左ミドルを決める。バーゴスはまだ見ている時間か、左手を伸ばし、ゆっくりハイを蹴る。

飛びこんで右アッパーを入れたオバメルシェ、マウスピースを吐き出したバーゴスが自ら拾う。そのバーゴス、左ローを蹴り、左ミドルを入れられても右ローを返す。ステップイン、構えを変えての右リードアッパーは空振りになったオバメルシェが、左ボディを入れる。ジャブをヘッドムーブでかわすバーゴスだが、左の蹴りを受ける展開が続いた。

2R、アッパーを受けてボディを返すバーゴスが、カーフを蹴る。左を受けた直後にワンツーのコンビを決めたバーゴスの圧が、オバメルシェを上回り始めたか。ボディを決め、右フックを入れたバーゴスはさらに左を入れ、ボディを連打する。ここでオバメルシェが右アッパーを見せ、シングルで足を振り上げてバックに回る。

オバメルシェは背中に飛び乗り、スタンドでボディトライアングルに捕える。自ら着地したオバメルシェが小外刈りでテイクダウンを決め、トップを奪取。スクランブルでバックに回ったオバメルシェに対し、正対したバーゴスがヒザをボディに入れる。間合いを外したオバメルシェのラウンドとなった。

最終回、ジャブから左を入れるオバメルシェ。バーゴスは左右のアッパーに反応し、シングルレッグでケージに押し込まれる。テイクダウンからバック──を許さなかったバーゴスだが、オバメルシェがワキを潜って背中を取る。リストコントロールし、正面を向きながらシングルを耐えていたバーゴスは、振られて尻もちをつかされる。しっかりとバックを取るオバメルシェ、このまま時間を使えば勝利を手にすることができる。

残り半分を切り、背中を譲った状態が続いたバーゴスは、初回に続きスタンドで四の字フックに捕らえられてしまう。このまま時間が過ぎ、ファンはブーイングも状況は変わらない。襷に取ったオバメルシェの手首を取り、ブレイクを要求するように何やらバーゴスが叫ぶ。

残り30秒を切り、着地したオバメルシェに対し、正対したバーゴスがヒザ蹴りからパンチを纏める。最後はスコアリードを確信しているのか、攻撃を受けてタイムアップを迎えたオバメルシェが3-0の判定勝ちを収めた。


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MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#03 クレイ・コラード 西川大和

【PFL2023#03】ドッグファイト、クレイ・コラードにフルマークの判定負けも西川大和は可能性見せる

<ライト級/5分3R>
クレイ・コラード(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
西川大和(日本)

左インローを蹴った西川に対し、コラードはジャブを見せる。西川は右ロー、コラードも右カーフを蹴る。ワンツーからカーフのコラードは、インローで姿勢を乱す。ボディを入れ、右で西川を下げさせたコラードは前蹴りを受けてもパンチはヘッドムーブでかわす。蹴りとパンチのコンビで圧をかけるコラードが左ボディ、西川も近距離でやり合う。と、コラードの左ボディに西川が急所を押え、試合が中断する。

再開後、ハイで前に出たコラードは素早いパンチからミドル、西川は前足をローで払う。パンチの圧はコラードが上だが、前足は殺せそうだ。と、テイクダウンを仕掛けたコラードに対し、西川は下を選ぶことなく首相撲からヒザで対応する。それでもボディと上のコンビで試合をリードするコラード。西川はローカーフで前足を蹴り、ボディを返す。逆にボディ打ちを集中され、懸命にガードを高く維持しようとする西川は、顔面、腹を殴れる数が増える。

蹴り足を掴んでなお、パンチを入れたコラードが前足を左右で蹴られても、ボディから顔面にパンチを集中させ、西川をケージに詰める。ローで姿勢を乱した西川だが、ローとパンチでやり返し、三日月を入れる。ポイント的にはリードを許したが、西川は立ち技を通した。

2R、右フックから左ボディを入れたコラードがロー、左を放つ。西川はローから右ハイも、スリップして下に。パウンドを落としたコラードがスタンドに戻り、続いた西川のボディを殴る。左インローを2発、左ハイからワンツーと前に出る西川だが、右ローに左を合わせられる。跳びヒザから距離を詰め、パンチのコラード。西川は一度、引き込むように下なるも、すぐに立ちあがる。

コラードはスーパーマンパンチ、そして腹と顔面にパンチを続け、西川はインローで姿勢を乱させる。顔とボディを殴ら、前足殺しに賭ける西川は近い位置でアッパー、ボディ、顔面へのパンチを続けるコラードの攻撃が途切れると、ローを蹴る。

残り2分を切り、初めて組んでいった西川に対し、シングルを切ったコラードが首相撲に捕えられてもボディを打ち続ける。離れた西川の左インローで、ついにヒザをついたコラード。サウスポーにスイッチするが、西川は右足にもローカーフを続ける。コラードはそれでもボディと顔面を殴り、左ボディを打ち抜く。右ローで崩されたコラード、ここで時間となり試合はどうなるか分からない流れで最終回へ。

3R、左インローの西川、コラードはワンツーで前に出る。コラードは組みに行っても良い展開だが、前足を蹴られながらボディを続け、左右のフックへ。インとアウトから前足を蹴った西川が、何と自ら組んでいく。切ったコラードはケージに西川を詰め、頭をつけてボディを殴る。ダブルレッグから引き込んだ西川が三角絞め、しっかりポスチャーしてコラードはガードの中からパンチ、鉄槌を落とす。

そのパンチを見て、再び三角を西川が仕掛ける。コラードは起き上って手を抜くと、ケージに押し込んでパウンドを打っていく。草刈りの仕掛けから立ち上がった西川に対し、コラードはアナコンダの仕掛けからアームインギロチンで引き込む。頭を抜いた西川は、パウンドを受けながらも草刈りからスクランブルに持ち込み、試合はスタンドへ。

ここでコラードのヒザが急所に入ったと西川がアピールし、ブレイクが入る。残り試合タイム27秒でリスタート、西川は左ローを続け、コラードのパンチを打ち続けてタイムアップに。

西川はPFLでやって行ける力を示し、ファンの支持を得ることにも成功──したが、フルマークの判定負けで初戦を終えた。昨年のセミファイナリストのポテンシャルを見せた西川。次は可能性を見せるだけでなく、結果が必要となる。


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MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#03 カルロス・レアル ダービッド・ザワダ

【PFL2023#03】カーロス・レアルもザワダを初回KO。ウェルター級の流れを創ったか

<ウェルター級/5分3R>
カルロス・レアル(ブラジル)
Def.1R2分25秒by TKO
ダービッド・ザワダ(ドイツ)

遠めレンジから右カーフを蹴るレアル。ステップインしてショートのコンビをザワダが見せる。レアルが右カーフを続け、ザワダもカーフを返し一瞬スイッチする。圧を受けケージに下がらされたザワダだが、左ハイ。レアルが右を伸ばすと、ザワダも右を返す。しかし、直後の右を効かされた感のあるザワダは左ボディを打たれ、構えを変えながら左右に回る。

レアルは左ジャブを当て、スイッチしてワンツー。小刻みに構えを変え、サウスポーから左ミドルを効かせる。前に出てワンツーのザワダにレアルは左を入れ、左に右を合わせる。足にきたザワダが下がり、レアルは一気に距離を詰めて右フックから左フック、もう一発ストレートを右を打ちこみ試合を決めた。

試合タイムはマゴメド・ウマラトフより54秒多くかかったが、レアルが貴重なボーナス3Pを手にし、6Pでシーズン2戦目に向かうこととなった。2試合連続の初回フィニッシュ、試合を控えるウェルター級勢はボーナス獲得が必至となる。


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MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#03 ディラノ・テイラー

【PFL2023#03】クイックシックス。2023年ウェルター級初戦、ウマラトフが91秒でテイラーをKO。6P獲得

<ウェルター級/5分3R>
マゴメド・ウマラトフ(ロシア)
Def.1R1分31秒by KO
ディラノ・テイラー(米国)

ジャブを出すテイラーに対し、ウマラトフが右オーバーハンドを放つ仕草を見せる。左インローを蹴ったテイラーは、ダブルを切る。クリンチで両者がヒザを繰り出し、テイラーはヒジを放って離れ、左ハイ。ブロックしたウマラトフは、テイラーのステップインにショートの右オーバーハンドを合わせる。

腰が落ち、動きが止まったテイラーが下がり、ウマラトフが左と右を打ちこむ。倒れたテイラーを見て、レフェリーが試合を止めた。Quick Six、ウマラトフが6Pという最大得点を手にした。


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F1 MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#02 PFL2023#03 アフメッド・アミール アレックス・マルチネス キック クレイ・コラード サディボウ・シ ショーン・ミッチェル ジャラ・フセイン・アルシラウィ スティービー・レイ ディラノ・テイラー デニス・ゴルソフ ナイブ・ロペス ナタン・シュルチ ハウシュ・マンフィオ ブルーノ・ミランダ ボクシング マゴメド・マゴメドケリモフ 海外 西川大和

【PFL2023#03】ミッチェルと対戦、15勝0敗のナイブ・ロペス「銃で足を撃たれ、メンタルが変わった」

【写真】1993年1月26日生まれ、30歳のナイブ・ロペス。MMA戦績は15勝0敗──言うて、マスク被ってるやん (C)MMAPLANET

14日(金・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテルで開催されるPFL2023#03。日本から西川大和が参戦するライト級と同様にウェルター級のシーズンも開幕を迎える。

そのウェルター級で無名のメキシコ人ファイターながら、デビュー以来負け無しの15連勝というレコードを持つナイブ・ロペスがショーン・ミッチェルと対戦する。顔に強盗に足を拳銃に撃ち抜かれた過去を涼しい顔で話すロペスは、ウェルター級で台風の目になるやもしれない。


公式計量では当然マスクはしていない(C)PFL

──デビュー以来15連勝のナイブですが、我々にとって全くもって未知の存在です。まずMMAを始めた理由を教えてもらえますか。

「16歳の時にブロック・レスナーとケイン・ヴェラスケスの試合を見たからだよ。でもMMAのジムは家の近くになかったから、ボクシングのジムでボクシングとキックボクシングの練習を始めたんだ。そうしたら、家の近くにMMAのジムがオープンした。僕の住んでいる街で最初のMMAジムだった」

──ではMMAの練習を始めた時、寝技はどうしたのでしょうか。柔術のクラスもジムにあったのですか。

「MMAを始めた僕の寝技は、柔術じゃなくてルタリーブリがベースになっている」

──ルタリーブリですね。ルチャリブレではなくて。

「ノー。ルチャリブレではないよ(笑)。グラップリングだ。マスクを被って飛んだり跳ねたりはしない」

──メキシコといえばボクシングとルチャリブレの国という印象がずっと長かったので。

「ボクシングは間違いなくメキシコ文化の一部だよ。ルチャリブレもそうだといえる。でもMMAは凄い勢いで成長しているよ」

──ところでキャリアの途中で、足を3発銃で撃ち抜かれたそうですね。本当ですか。

「本当だよ。7年前のことだ。もうMMAを始めた後だよ。まぁ、メキシコはそういう国だから。強盗に撃たれたんだ」

──撃たれたんだって……涼しい顔で振り返っていますね。

「数カ月掛ったけど、リハビリの成果もあって大きな問題は残らなかった。逆に精神面で成長につながったよ。幸い、頭や胸を撃ち抜かれることはなかったから。ホントに、メンタルが変わった。MMAに向き合うという部分でも」

──ところでそのMMAで15連勝という記録を持っていますが、これまで海外の大きな舞台で戦うチャンスはなかったのでしょうか。

「1度だけあったんだ。皆がペーパーワークでも頑張ってくれたけど、実現しなかった。そして今、PFLで戦う機会を手にすることができた。本当にハッピーだよ。メキシコでTVで視てきたファイター達と、同じ舞台で戦うことができる。とても嬉しく思っている。

シーズン制はポイントを獲得するために戦いが熾烈になる。ここで戦っていると、ファイターとして急激に成長できるはずだよ」

──では対戦相手ショーン・ミッチェルの印象を教えてください。ニューカマー同士のマッチアップです。

「僕の代わりにチームメイトが、彼の研究をしてくれた。でも、特に気にすることはない。僕らは新顔同士、思い切り戦うだけだよ。僕らがここにいる理由は、戦って勝つためだから。世界中にメキシカンでもMMAが戦えることを示したい。いつまでも皆はメキシコといえばボクシングとサッカーという印象を持っている。メキシコを代表して、メキシコ人がMMAでも強いことを世界にアピールしたい」

──チェコがホンダエンジンのF1で活躍しているので、日本人にはメキシコ人はF1のドライブも上手いというイメージもありますよ(笑)。

「アハハハハ。チェコはプロのドライバーだからだよ。メキシコシティのドライブマナーほど、危ないモノはないよ(笑)」

──なるほどです(笑)。ナイブ、今日はありがとうございました。

「僕の方こそインタビューをしてくれてありがとう。僕はスシや日本食が大好きだから、日本のMMAファンが僕のことを知ってくれると嬉しいよ。試合を楽しみにしてほしい」

■視聴方法(予定)
4月15日(土・日本時間)
午前8時00分~DAZN

■ PFL2023#02計量結果

<ウェルター級/5分3R>
サディボウ・シ: 171ポンド(77.56キロ)
ジャラ・フセイン・アルシラウィ: 156ポンド(70.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マゴメド・マゴメドケリモフ: 171ポンド(77.56キロ)
ベン・エグリー: 170.2ポンド(77.2キロ)

<ライト級/5分3R>
ナタン・シュルチ: 155.6ポンド(70.57キロ)
スティービー・レイ: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ライト級/5分3R>
ハウシュ・マンフィオ: 155.8ポンド(70.66キロ)
アレックス・マルチネス: 155.2ポンド(70.39キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ショーン・ミッチェル: 171ポンド(77.56キロ)
ナイブ・ロペス: 170.4ポンド(77.29キロ)

<ライト級/5分3R>
ブルーノ・ミランダ: 156ポンド(70.76キロ)
アフメッド・アミール: 155ポンド(70.31キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ザック・ユソラ: 170.8ポンド(77.47キロ)
ブランドン・ジェンキンス: 170.6ポンド(77.38キロ)

<ライト級/5分3R>
オリヴィエ・オバメルシェ: 155.4ポンド(70.48キロ)
ショーン・バーゴス: 156ポンド(70.76キロ)

<ライト級/5分3R>
クレイ・コラード: : 155.4ポンド(70.48キロ)
西川大和: 153.4ポンド(69.58キロ)

<ヘビー級/5分3R>
デニス・ゴルソフ: 245.4ポンド(111.31キロ)
パトリック・ブレイディ: 215.8ポンド(97.88キロ)

<ウェルター級/5分3R>
カルロス・ヘアル: 168.8ポンド(76.5キロ)
ダービッド・ザワダ: 170.6ポンド(77.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マゴメド・ウマラトフ: 170.4ポンド(77.29キロ)
ディラノ・テイラー: 169ポンド(76.66キロ)

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Brave CF MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#02 PFL2023#03   アフメッド・アミール アレックス・マルチネス クレイ・コラード サディボウ・シ ショーン・ミッチェル ジャラ・フセイン・アルシラウィ スティービー・レイ ディラノ・テイラー デニス・ゴルソフ ナイブ・ロペス ナタン・シュルチ ハウシュ・マンフィオ ブルーノ・ミランダ マゴメド・マゴメドケリモフ 西川大和

【PFL2023#03】計量終了 威風堂々、西川大和。「彼は幼稚園も学校も一切通っていない」by ケンフロ

【写真】威風堂々、それでも海外にいけば日本人特有の幼さが感じられる (C)MMAPLANET

14日(金・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテルで開催されるPFL2023#03の計量が13日(木・同)に行われている。

日本から出場の西川大和は、ライト級出場全10選手のなかで 153.4ポンド=69.58キと最軽量で計量を終えている。セレモニアル計量で、髭を蓄えた西川は裸足でステージに現れ計量台の上で満面の笑みを浮かべた。

西川の掛け率は+200で、コラードは-240でフェイバリット。フェイスオフで両者が目をそらさず、にらみ合うも──途中で、揃って思わず笑みを浮かべてしまう。とはいえ握手をして別れた際も西川に非常に厳しい視線を送っていた。


などセレモニアル計量ショーで、PFL中継陣は「恐らくは世界で最もエキサイティングなライト級ファイター」とコラードを評し、ランディ・クートゥアーは「フットワークもパンチ力も最高で。しっかりと顔面を打つ抜き、どの試合もファイトをしている。グラウンドもできるウェルラウンディッド・ファイターだ」と絶賛した。

対して西川は、30歳のクレイ・コラードのヤングバージョンだと紹介さ、20歳なのに30戦も戦っていると紹介された。ここでケニー・フロリアンが「信じられないことだ。日本からやってきた彼は、父親がプロファイターに育てた。このキッドは幼稚園も学校も全く通っていない。プロフェッショナル・マーシャルアーティストになるために、その時間を使って来たんだ。そして最高のアグレッシブな寝技をする」と誰に吹き込まれたのか、そんな興味深いストーリーを全米中継に発していた。

それ映画のなかの話じゃないのかと突っ込まれると、「彼、裸足でいつも歩いているんだよ。それを見ても分かるだろう」とフロリアンが言えば、クートゥアーも「カンフーのTVシリーズで見たよ」と声を挙げて笑った。

シーズン経験者と初参戦が5名ずつのライト級。

初戦から潰し合うマッチアップのなかで昨年のチャレンジャーシリーズに出場したブルーノ・ミランダとBRAVE CFライト級チャンピオン=アフメッド・アミールの一戦も興味深い。

■視聴方法(予定)
4月15日(土・日本時間)
午前8時00分~DAZN

■ PFL2023#02計量結果

<ウェルター級/5分3R>
サディボウ・シ: 171ポンド(77.56キロ)
ジャラ・フセイン・アルシラウィ: 156ポンド(70.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マゴメド・マゴメドケリモフ: 171ポンド(77.56キロ)
ベン・エグリー: 170.2ポンド(77.2キロ)

<ライト級/5分3R>
ナタン・シュルチ: 155.6ポンド(70.57キロ)
スティービー・レイ: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ライト級/5分3R>
ハウシュ・マンフィオ: 155.8ポンド(70.66キロ)
アレックス・マルチネス: 155.2ポンド(70.39キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ショーン・ミッチェル: 171ポンド(77.56キロ)
ナイブ・ロペス: 170.4ポンド(77.29キロ)

<ライト級/5分3R>
ブルーノ・ミランダ: 156ポンド(70.76キロ)
アフメッド・アミール: 155ポンド(70.31キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ザック・ユソラ: 170.8ポンド(77.47キロ)
ブランドン・ジェンキンス: 170.6ポンド(77.38キロ)

<ライト級/5分3R>
オリヴィエ・オバメルシェ: 155.4ポンド(70.48キロ)
ショーン・バーゴス: 156ポンド(70.76キロ)

<ライト級/5分3R>
クレイ・コラード: : 155.4ポンド(70.48キロ)
西川大和: 153.4ポンド(69.58キロ)

<ヘビー級/5分3R>
デニス・ゴルソフ: 245.4ポンド(111.31キロ)
パトリック・ブレイディ: 215.8ポンド(97.88キロ)

<ウェルター級/5分3R>
カルロス・ヘアル: 168.8ポンド(76.5キロ)
ダービッド・ザワダ: 170.6ポンド(77.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
マゴメド・ウマラトフ: 170.4ポンド(77.29キロ)
ディラノ・テイラー: 169ポンド(76.66キロ)

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【PFL2023#03】西川大和を迎え撃つ、クレイ・コラード「ベイビー。俺の狙いはいつだって初回KO、6Pだ」

【写真】コラードはロッキングチェアーで、前後に揺れながらリモート取材に応じてくれた(笑)。MMA戦績は21勝10敗、ボクシングは9勝6敗2分け。上半身を揺らすのは日常となっている(C)MMAPLANET

14日(金・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのザ・シアター@ヴァージンホテルでPFL2023#03が開催され、西川大和が北米メジャー初陣を戦う。

その前に立ち塞がるのが、クレイ・コラードだ。ボクシングとMMAを並行して戦うストライカーは、2021年シーズンでアンソニー・ペティス、昨年はジェレミー・スティーブンスという元UFCファイターを破っている。

常にファンが喜ぶ試合をする一方で、100万ドルには届かないコラードに初インタビューを試みた。


──8日後に、西川大和選手と対戦します(※取材は米国時間の6日に行われた)。今の調子を教えてください。

「最高の状態だ。これ以上ないぐらい、準備はできている」

──2021年のシーズン開幕戦ではアンソニー・ペティスを相手にジャイアントキリングをやってのけ、昨年も元UFCファイターのジェレミー・スティーブンスを破りました。今回はビッグネーム相手でなく、米国では無名の日本人ファイターが相手です。試合に向け、気持ちを創るうえでこの違いは何か関係してきますか。

「正直、大物と戦う時は時々ナーバスになる。それが良いことか悪いことかは分からないけどね。ただニシカワは20歳で、10連勝中だ(※正確にはMMAでは14連勝中)。凄くハングリーに違いない。誰だって名前を上げたいからね。良いファイターだけど、俺と戦うんだからそうはならない。

彼との立ち位置では、俺の方がビッグネームだ。この格……上下関係がひっくり返ることは許さない。さっきもいったけどペティスやスティーブンスと戦った時の方が神経質になっていた。でも、最善の準備をするという点では変わりない」

──西川選手の試合に関しては、映像などチェックできましたか。

「なんか、ちょっと前の試合映像だけど視ることはできたよ。対戦相手の研究は必要だし、コーチと一緒にチェックした。サブミッション・スペシャリストで、俺と殴り合うことはしないだろう。俺としては立って戦い続けるつもりだ」

──西川選手が打撃もできることは、日本では知れ渡っています。ただ、その最大の特徴はガードを取り、下から相手をコントロールしてエルボーやパンチを使う点にあると思います。

「ヤツはゲーマーだよ。ファイトをしたがらない。映像で引き込むのは見た。そうさせないように戦うし、仮に引き込んでガードの中に入れられてもPFLではエルボーは反則だ。どうぞ、ヒジを出してくれって(笑)。それで俺は反則勝ちになるから。アハハハハ。楽してポイントを得ることができる。

でも日本からチャレンジしてくるファイターとの戦いは、楽しみでならない。日本の皆も、俺の勝利を見てもそんなに落ち込まないでほしい。できる限り、試合を楽しんでほしいと思っている。

俺自身PFLで戦うのは3年目で、ポイント制の大変さは身に染みている。だからこそ、PFLで戦っていると成長できるんだ。少しでも早く倒す、そのために皆が必死にペダルをこぎ続けているからね。レギュラーシーズンで終わらず、少しでも多く試合をするために皆が懸命になっている」

──PFLはシーズン制を敷いていますが、クレイはシーズンオフにはボクシングの試合に出て、オフになっていないですね。

「ただ、戦うのか好きで戦っていたいからだよ。もちろん、そうやって金を稼ぐ必要もあるしね。何より戦い続けることで、技を磨いておきたい。PFLはボクシングを戦うことは許可してくれるし、PFLがOKなことにチャレンジし、NOなことはしない。それがファイターとプロモーションの関係だし、彼らを尊重している。

ただシーズンを通してフェザー級で戦うのは、俺には厳しいけどシーズンオフにスーパーファイト的なショーがあって、そこでブレンダン・ラフネーンと戦ってみたいね。アイツとなら、最高の殴り合いができそうだから。1試合だけなら、フェザー級に落とせそうだしね」

──シーズンオフにスーパーファイト大会。グッドアイデアです。ぜひとも、レイ・セフォーに進言してください。

「そうだね。そうしよう(笑)。その前に、しっかりとヤマトを倒さないとな。ベイビー。俺の狙いはいつだって初回KO、6Pを取ることだから。ファイヤーワークス、魂が削られる殴り合いも望むところだけど、レギュラーシーズンはケガすることなくアッサリ倒して6P取るのが一番だからね」

──初戦で6Pを獲得すれば、プレイオフ進出に向け非常に有利な立場になります。ところで今シーズンでは、誰が最もタフな相手になると考えていますか。

「う~ん、どうだろうな。アレックス・マルチネスじゃないかな。アイツは良いファイターだ。去年、アイツと戦って……あの試合内容でスプリット判定負けっていうのは、俺も納得しているわけじゃない。けど、アイツは強いよ。

俺の試合はいつだってファンが喜ぶ。それが俺の戦いなんだ。だから、PFLもボーナス制度をスタートさせてほしい(笑)。ただし、俺のゴールはファイナルで勝つことだ。今年はチームを移り、新しいコーチや練習仲間の下で準備してきた。ハードかつスマートに調整してきたんだ。100万ドルを手にするために。それが俺のミッションだから」

■視聴方法(予定)
4月15日(土・日本時間)
午前8時00分~DAZN

■ PFL2023#03対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
サディボウ・シ(スウェーデン)
ジャラ・フセイン・アルシラウィ(ヨルダン)

<ウェルター級/5分3R>
マゴメド・マゴメドケリモフ(ロシア)
ベン・エグリー(米国)

<ライト級/5分3R>
ナタン・シュルチ(ブラジル)
スティービー・レイ(英国)

<ライト級/5分3R>
ハウシュ・マンフィオ(ブラジル)
アレックス・マルチネス(パラグアイ)

<ウェルター級/5分3R>
ショーン・ミッチェル(豪州)
ナイブ・ロペス(メキシコ)

<ライト級/5分3R>
ブルーノ・ミランダ(ブラジル)
アハメッド・アミール(エジプト)

<ウェルター級/5分3R>
ザック・ユソラ(米国)
ブランドン・ジェンキンス(米国)

<ライト級/5分3R>
オリヴィエ・オバメルシェ(カナダ)
ショーン・バーゴス(米国)

<ライト級/5分3R>
クレイ・コラード(米国)
西川大和(日本)

<ヘビー級/5分3R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
パトリック・ブレイディ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
カルロス・ヘアル(ブラジル)
ダービッド・ザワダ(ドイツ)

<ウェルター級/5分3R>
マゴメド・ウマラトフ(ロシア)
ディラノ・テイラー(米国)

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