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【MGL-1FC20】2024年の開幕は、モンゴルから。北米3勝0敗のハタンバータルがライト級王座決定戦へ

【写真】米国フィーダーショーのプレリミで負け知らずのハタンバータルが、(C)LFA

2024年のUFCの活動開始は13日のUFN234から。日本にも名が届くフィーダーショーではLFA174が12日、翌13日にアジアではタイのルンピニーでONEが今年最初のイベント= ONE FN18を開く。ONEから遅れること1週間──韓国では20日にBlack Combat、国内は21日にTOP BRIGHTSが旗揚げ戦を控えている。
Text by Manabu Takashima

そんなMMAが根付いた国々に先駆け、6日(土・現地時間)にモンゴルはウランバートルのオムニクラブでMGL-1FC20が開催される。

2023年のJ-MMA界では局地的にモンゴル旋風が吹き荒れた。ニャムジャルガル・トゥメンデムベレルやテムーレン・アルギルマーの活躍に見られたように、その強靭な肉体を武器にチンギス・ハンの末裔はパワフルな戦いを、日本だけでなくONEや北米フィーダーショーでも繰り広げてきた。今大会のメイン=MGL-1FCライト級王座決定戦でナムナンバヤル・トールと戦うハタンバータル・フーヘンフーは、その北米シーンで戦ってき選手で、実は母国で戦うのが初めてというファイターだ。


Road FCで佐々木信治をKOしたこともあるアマルトゥシン・フーヘンフーの実弟のハタンバータルは、シカゴのミッドウェスト・トレーニングセンターに所属し、2021年11月にアマMMAでデビューすると、3連勝しプロへ。昨年2月にLFA153でプロ初戦を戦いギロチンチョークで一本勝ちを収めた。

その後もアンソニー・ペティスFCなどUFC Fight Pass系の大会で戦い、自らのアイポークによるNCを挟んで3勝0敗という戦績を残している。ベースはキックボクシングながら、スクランブルのなかでニンジャチョークやグラウンドでもカーフスライサーで一本勝ちも収めているハタンバータルに対するは、戦績4勝1敗のナムナンバヤル・トールだ。

コンバットサンボのモンゴル代表だったナムナンバヤルは、昨年5月にナモーンゲレル・アムガランバートルとの挑戦者決定戦をスプリット判定で競り勝った──ジャダンバ・ナラントンガラグの愛弟子だ。ウェルター級を思わせるナムナンバヤルは、フィジカルと荒々しさという部分でハタンバータルを上回るものの、その荒さがスタミナの浪費につながる部分もある。

とはいえ北米フィーダーショーで無敗のハタンバータルだが、その対戦相手はプロモーション・トップではく、プレリミ&ポスリムで戦ってきた。いわば北米でアンダーカードを卒業しメインに進出を果たしつつあったファイターと、母国でキャリアを積んできた若手のマッチアップ。

上にあるようにナムナンバヤルはナラントンガラグの教え子、つまりシャンダスMMAの所属だ。一方でハタンバータルは元UFCファイターでは最近ではカラテ・コンバットに出場し飛びヒザで鮮烈なKO勝ちを収めているダナ―・バットゲレルや、今は亡きプレウ・オトゴンジャルガルと並びシャンダスMMAの第一世代だったファイターだ。

その後、ONE チーム所属なったハタンバータルとナムナンバヤルはシャンダスMMA新旧対決ともいえる──モンゴルMMA界の位置が分かるライト級選手権試合だ。


■ MGL-1FC20対戦カード

<MGL-1 FCライト級王座決定戦/5分5R>
ハタンバータル・フーヘンフー(モンゴル)
ナムナンバヤル・トール(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
トゥルバヤル・フレルバートル(モンゴル)
エンフトルガ・ガンボルド(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
ムンフジャルガル・バットスフ(モンゴル)
トゥウシントゥグルドゥル・ダシドルジ(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
エンフトルガ・ガンボルド(モンゴル)
トルガバット・ウルズィージャルガル(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
ジャンチウニャンボー・バットチョローン(モンゴル)
ハグワスレン・ツォグトサイハン(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
チョイジャムツ・ホルトソンツェツェグ(モンゴル)
ナランダライ・ツェレンダグワ(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
アルタンスフ・バットジャルガル(モンゴル)
スフエルデネ・エルデネツォグト(モンゴル)

<フェザー級/5分3R>
アルタンスフ・オルズウォイ(モンゴル)
アンフバヤル・チョローンバートル(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
スフバット・オトゴンスレン(モンゴル)
エンフアムガラン・エルデネトール(モンゴル)

<フライ級/5分3R>
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)
ツォグトゲレル・ニャムゲレル(モンゴル)

<ライト級/5分3R>
オーガンバヤル・プレウスレン(モンゴル)
ムンフウィルス・オトゴンスフ(モンゴル)

<フェザー級/5分3R>
フレルボルド・バットスフ(モンゴル)
バットアマル・バットムンフ(モンゴル)

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MMA MMAPLANET ONE ONE Only the Brave プレウ・オトゴンジャルガル ミカエル・デ・ジェズウス

【ONE Only the Brave】モンゴルの純真オトゴンジャルガル、打撃のリードを守り切りデ・ジェズウスを下す

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
プレウ・オトゴンジャルガル(モンゴル)
Def.3-0
ミカエル・デ・ジェズウス(ブラジル)

身長&リーチで優るオトゴンジャルガルに対し、デ・ジェズウスが左ミドル、左ローを蹴る。左右のローを続けるデ・ジェズウスがボディストレートを入れる。オトゴンジャルガルも左ローを返し、右を伸ばす。デ・ジェズウスは左フックを合わせようとし、サークリングから左リードフックを伸ばす。近い距離でパンチが交錯すると、デ・ジェズウスが下がる。右を決めたオトゴンジャルガルが左から右ボディを打っていく。さらにコンビネーションで攻めるオトゴンジャルガルは、デ・ジェズウスのダブルレッグをスプロールしスヘッドロック・コントロールからスタンドに戻る。

ジャブからワンツーのオトゴンジャルガルは、右フックを被弾してもパンチを纏めて前に出る。デ・ジェズウスも打ち返すが、パンチの打ち合いで勢いがあるのはオトゴンジャルガルで、顔面と腹を打ち分ける。右ボディに距離を取り直したデ・ジェズウスは足を使うがケージを背負った状態が続き、時間に。オトゴンジャルガルがリードした。

2R、足を使うデ・ジェズウスを追いかけるオトゴンジャルガルは、右を入れる。パンチを出してカウンターからパンチを纏められるデ・ジェズウスが視線を下げ、顔面を両手で守るようになる。ならばとボディに連打をしてオトゴンジャルガルは、ダブルレッグを切ってワンツーで前に出る。オトゴンジャルガルの右が2発入るが、オトゴンジャルガルは構わず踏み込んでワンツーで攻めていく。さらに左ハイからワンツー、ボディを纏めるオトゴンジャルガル。

デ・ジェズウスはダブルレッグでテイクダウンを決めるも、オトゴンジャルガルがすぐに立ち上がる。もう一度倒し直したデ・ジェズウスのバックテイクにもオトゴンジャルガルは即胸を合わせて殴っていく。逆にスクランブルでバックに回ったオトゴンジャルガルがデ・ジェズウスのスイッチを防ぎボディロックから足を引き寄せて、尻もちをつかせる。

キムラから、立ち上がってバックに回ったデ・ジェズウスは、前方に落とされては担ぎパスを許す。サイドで抑えたオトゴンジャルガルが右のパンチを入れ、デ・ジェズウスがハーフバタフライに戻し2Rが終わった。

最終回、ジャブからボディを伸ばしたオトゴンジャルガル、デ・ジェズウスもショートのフックをコンビで決める。初めて自ら組みついたオトゴンジャルガルがケージにデ・ジェズウスを押し込むと、体を入れ替えるなど時間を使う。ウィザーを取り、ケージに押し込まれた状態が続く。オトゴンジャルガルのレベルチェンジにも必死にディフェンスするデ・ジェズウスは、逆転には下になろうが動きが必要になる。

ヒザをボディに受けながら組み続けるオトゴンジャルガルは、体を入れ替えられるとシングル、ハイクロッチを切る。ダブルも左腕を差して耐えるオトゴンジャルガルだったが、潜られて腹ばいされると背中に回られる。

胸を合わせたオトゴンジャルガルは、ケージレスリングを残り1分を切っても続け、シングルにパンチを入れる。ダブルも両ワキを差してポジションを入れ替えたオトゴンジャルガルがシングルレッグへ。最後の15秒でギロチンに出たデ・ジェズウスは頭を抜かれ下で時間を迎えた。

打撃でリードし、組みでそのリードを守ったオトゴンジャルガルが、ONE本戦で2連勝を飾り、「凄くハッピーです。全てのモンゴルに人に感謝しています。とてもタフな相手でしたが、ゲームプラン通り戦って勝てました」とモンゴルの純真らしい、実直な言葉をインタビューで発した。


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