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UFC ESPN21】レオ・サントス、残り1秒でグラント・ドーソンの鉄槌にマウスピース吐きだし失神KO負け

<ライト級/5分3R>
グラント・ドーソン(米国)
Def.3R4分59秒by KO
レオ・サントス(ブラジル)

まず左ローを蹴ったレオ・サントスに対し、ドーソンもローを返す。レオ・サントスは右ロー、ダブルレッグを切ってローからジャブを伸ばす。さらに左インサイドローを蹴るレオ・サントスに対し、ドーソンは右オーバーハンド、ボディストレートを放つ。ドーソンのステップインに右を当てたレオ・サントスだが、右オーバーハンドを受けて姿勢を乱す。すかさずシングルレッグを仕掛けたドーソンが、大きくスラムしてテイクダウン。立ち上がったレオ・サントスをボディロックで捕えて、ヒザを入れる。

レオ・サントスは掌底を見せ、小外はケージにもたれて耐える。ウィザーでバックも許さず、胸を合わせたレオ・サントスは再び掌底へ。と、レオ・サントスが払い腰でドーソンを投げてクリーンテイクダウン、ドーソンもケージを使って立ち上がりハイクロッチの態勢に。掌底を入れ、頭を上げさせたレオ・サントスは、終盤に体を入れ替えて初回が終わった。

2R、ドーソンは初回に続き右オーバーハンドを見せ、テイクダウンのフェイクを織り交ぜる。左の蹴りをキャッチしたレオ・サントスは軸足を蹴っていくが、スリップする。ドーソンは右を当て、前に出るが蹴りがレオ・サントスの前蹴りが急所に入り試合が中断する。再開後、レオ・サントスはオーソにも構える。右をパーリングし、テイクダウン狙いにヒザを入れたレオ・サントスはケージに押し込まれ、ボディにパンチを入れる。

ヒザを入れつつ、テイクダウンを狙うドーソンに対し、レオ・サントスもウィザーでバックを許さずケージ際で時間が過ぎる。残り50秒でブレイクとなり、テイクダウン狙いを切ったレオ・サントスがバックへ。後方から殴ると、立ち上がったドーソンが胸を合わせる。離れて打撃戦のレオ・サントスに、ドーソンが手をついて後ろ回し蹴りを繰り出し時間となった。

最終回、両者が積極的にパンチを繰り出すなか、ドーソンがシングルレッグへ。スプロールしたレオ・サントスをケージに押し込んだドーソンはテイクダウンでのスコアリングに出たか。ハイクロッチでレオ・サントスを持ち上げたドーソンは、バックに回りついにスラムミングでテイクダウンに成功する。レオ・サントスは背中を譲りつつ、ハーフを取るが動きは重い。

ドーソンはパンチを落とし、レオ・サントスは仕掛けがない。残り2分を切り、ドーソンのトップが続く。ホールドのドーソンボディにパンチを入れ、左のパウンドを文字通り当てていく。潜っていったレオ・サントスは、最後の最後に足を戻して外掛けからヒールへ。と、ドーソンの鉄槌の連打でマウスピースが吹き飛び、失神TKO負け。ショッキングなフィニッシュ以上に、下で動けなかったことを深く受け止めたいレオ・サントスのオクタゴン初黒星だった。

勝者はバックステージ・インタビューでクレイ・グイダ、そしてインタビュアーのポール・フェルダーとの対戦をアピールした。


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Interview UFC UFC ESPN21 グラント・ドーソン ブログ レオ・サントス

【UFC ESPN21】16勝1敗のドーソン戦に臨む、レオ・サントス「40歳になっても、人間は学べるんだ」

【写真】昨年7月にロマン・ボガトフと対戦し、判定勝ち。UFC戦績を7勝1分としたレオ・サントス (C)Zuffa/UFC

20日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC ESPN21「Brunzon vs Holland」が開催されレオ・サントスが出場し、グラント・ドーソンと対戦する。

UFCで7連勝中だがトップランカーとの対戦はないまま41歳を迎えた。そんなレオだが、自身が強くなり続けることでチームの皆の役に立つことができる──と話す。

人生を豊かにするための、オクタゴンでのファイト。レオ・サントスの言葉に耳を傾けてほしい。


──レオ、土曜日の夜にグラント・ドーソンというタフな相手と戦います。前回、7月にロマン・ボガトフと対戦した際には少人数で完全入れ替え制の練習にするなど、準備が大変でした。あれから8カ月が過ぎ、ノヴァウニオンの練習環境は元に戻りましたか。

「いやぁ、そこまでじゃないよ。ブラジルのコロナ感染は全く終息が見えていない。今も多くの人が感染し、死者も出ている。きっとね、ブラジル人の国民性なんだよ。日本の人たちのように規律があるというわけではないからね」

──平時においては、それだけ自由だという言い方もできます。

「まぁ、それでも仕事に戻り、経済も回し始めたけど……カーニバルが中止になり、ブラジルの人達のストレスの溜まりようが酷くて、皆がその発散場所を求めているんだよ。

練習に関しては、僕らは以前より多めの人数で練習しているよ。実はね、ノヴァウニオンには感染して抗体ができた者が多くて、だから以前通りの練習ができているというのもあるんだ」

──!!

「実は僕も12月に感染して、2週間ほどして陰性になったんだ」

──本当ですか、後遺症はないですか。

「大丈夫だよ。肺も味覚や嗅覚も問題ない、幸運にも。熱は少し出て、倦怠感があったぐらいでね。今は本当にピンピンして、しっかりと準備してきた」

──それは良かったです。ところで前回は10勝0敗のボガトフに勝利し、今度は16勝1敗のドーソンです。ランク上位の選手ではなくて、下から上がってくる新鋭相手の試合ばかりが続きますね。過去7年、7勝1分の戦績なのに。

「アハハハハ。そういうことに関して、以前は本当に気になって何とかならないのかって考えていたよ。でも、もう今はそれもなくなった。

41歳になってUFCで戦い続けることができている。UFCも僕のような選手には、チャンスを与えることはないだろう。これから、どれだけ戦えるかも分からない人間にはね。実際、何度もトップランクの選手と戦いと訴え続けてきた。でも、1度も実現しなかった。もう、今はMMAが戦うことが楽しいから戦うようにしているんだ」

──しかし、負けていないのですよ……7連勝で。これは不公平が過ぎる。

「ありがとう。そうやって僕のために怒ってくれて。でもさ、なぜ僕にはチャンスがないんだとか考え過ぎると不幸になってしまうだろう?」

──……。

「試合をすることを楽しみたいし、それまでのトレーニングも楽しみたい。トップファイターと戦えない、UFCは僕の能力を買っていない──そういうことを考えるぐらいなら、もう綺麗さっぱり忘れてしまって、自分の人生を豊かに生きたいなんだ。

オクタゴンに足を踏み入れる。そこには戦ったことがない相手がいる。そうやって1試合、1試合を楽しみたい。僕は今も成長して、チームメイトの助けにもなれる。そうやって生きていくんだ」

──レオ……本当に素晴らしいです。

「それにさ、強い相手ばかりだから。ドーソンも強いよ。グラップリング・ファイトになるだろうけど、彼が望む場所で戦う。打撃でも、柔術でもね」

──ドーソンはレスリングだけでなく、柔道の投げ技も持っています。

「テイクダウンは素晴らしいね。でも、その先に待っているのは僕の世界だ。しかも、彼はそこから寝技で勝負をしてくるタイプだし、僕にとってはまた新しいタフチャレンジがやってくる。皆が喜んでもらえる試合をするよ。

40歳になっても、人間は学べるんだ。前回のロシア人との試合は、本当に勉強になった。もうフィニッシュできると思って殴り続けたら、レフェリーが試合を止めなかった。完全に目が泳いでいたのに……信じられない裁定だったけど、あれだけ疲れて勝てたのは良かったよ。

今回はもう少しペースを考えてスマートに戦うよ。いつだってそのつもりでいるんだけどね(笑)。とにかく土曜日の夜は、経験の差を見せたいね」

──レオが今日話してくれたポジティブな言葉は、コロナ禍で色々と鬱積していることもある日本のMMAファンたちの胸に響くかと思います。本当にありがとう。

「僕もこうやって日本ファンとコネクトしてもらって、感謝しているよ。コロナが終わったら、必ず日本に行くから、また皆に会える日を楽しみにしている」

■視聴方法(予定)
3月21日(日・日本時間)
午前8時30分~UFC FIGHT PASS

■UFC ESPN21対戦カード

<ミドル級/5分5R>
デレック・ブルンゾン(米国)
ケビン・ホランド(米国)

<ライト級/5分3R>
グレゴール・ギレスピー(米国)
ブラッド・リデル(ニュージーランド)

<女子ストロー級/5分3R>
シャイアン・バイス(米国)
モントセラ・ルイス(メキシコ)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネツ(米国)
グスタヴォ・ロペス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マックス・グリフィン(米国)
ソン・ケナン(中国)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(豪州)
ヘンリー・ハンサカー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
マリオン・ルノー(米国)
メイシー・チアソン(米国)

<ライト級/5分3R>
グラント・ドーソン(米国)
レオ・サントス(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
トレヴィン・ジレス(米国)
ロマン・デリツ(ジョージア)

<バンタム級/5分3R>
モンテル・ジャクソン(米国)
ジェシー・ストレーダー(米国)

<フライ級/5分3R>
JP・バイズ(米国)
ブルーノ・シウバ(ブラジル)

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