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【Road to UFC2024】松井、小崎、透暉鷹、野瀬、安藤、河名、原口、本野。MMAPLANET調べRTU出場選手

【写真】(C)MMAPLANET

5月18日(土・現地時間)&19日(日・同)に中国は上海のUFC PIで開催されるRoad to UFC2024。UFCから正式発表がないが、選手及びマネージメント関連から確認が取れている日本人出場選手と対戦相手を纏めてみた。
Text by Manabu Takashima

アジアでは唯一のUFCへの公式ルート=Road to UFC。しかし、選手の選考基準は曖昧で、3度目の開催を迎える今回も多くの出場希望選手がやきもきしてきた。3月31日を選考の〆とする。4月3日が中国のビザ取得のためにタイムリミット。選ばれた選手はビザ取得のため即連絡が入るが、選考に漏れた選手は連絡がないことで不出場を意味する──などなど、今年も情報が錯そうしまくっていた。

また本来UFCはカードの正式発表等のリリースは通常はなく、選手やマネージメントの自己発信に任されている。対して日本国内はプロモーションとメディアのなかでオフィシャル発表を待つという慣例が存在している。Road to UFC出場メンバーの公式発表がなかなか行われないのは、ビザ取得など選手の顔触れが変更されることなども考慮されているという話も伝わってくるが、そのような状況下で選手個人や出場していた団体が公にするケースも出てきた。ここではソースが明らかでない選手を除き、MMAPLANETが選手及びマネージメントに出場の確約があることの確認を取れた選手について言及したい。


【フライ級】
松井斗輝
対戦相手ルエル・パナレス

Grachanでデビューしンクラスでキャリアを積んできたTHE BLACKBELT JAPAN所属の松井が、昨年の鶴屋怜に続き同ジムよりも出場権を得た。キャリア6勝1敗の24歳、伊藤盛一郎や福田龍彌が選外となったことを考えると、このレコードと若さは今のUFCが欲しているゾーンにいるということだろう。

(C)BRAVE CF

松井の対戦相手はフィリピンのルエル・パナレスだ。

レコードは松井と同じく6勝1敗。松井が初めて海外で戦うのに対し、パナレスはUAEWでUAE、BRAVE CFでバーレーンとインドネシアでの試合を経験してきた。ゴリゴリのテイクダウン・ファイター=ムハンマド・サロハイディノフとの敗北から再起戦がUFCを賭けた戦い。スタイル的に初戦以降の対戦相手、つまりは他の出場選手が気になるところだ。

そのフライ級では日本でも一部で猛烈に注目されていたチェ・ドンフンの出場も決まった。

韓国のDouble GFCフライ級王者で、GLADIATORフライ級王座決定トーナメント準決勝出場を決めていたチェ・ドンフンもUFC行きを賭けた戦いにステップアップ。

堅実な戦いができるフィニッシャーの初戦の相手は、前回の準優勝者チーニョーシーユエだ。

エンボー・ファイトクラブ出身、UFC PI所属の中国MMA界のエリートコースを行くチーニョーシーユエと、韓国海軍出身のイケメン=これは興味深い顔合わせとなる。

【バンタム級】
透暉鷹
対戦相手キム・キュソン

小崎連
対戦相手ダールミス・チャウパスゥイ

野瀬翔平
対戦相手ユ・スヨン

Road to UFC出場を狙い、フェザー級からバンタム級に落とした透暉鷹は、昨年のクリスマスイブに河村康博を初回肩固めで斬って落とし、パンクラス二階級制覇を果たした。

大手エージェントとの契約もなく、所属ジムの代表がコーチング修行で得た人脈からの出場権獲得。透暉鷹の意思の強さと周囲の向上心と合致しての挑戦となる。

透暉鷹の初戦の相手は、韓国のキム・キュソンだ。母国ではTOP FC、そして日本、ONEでキャリアを積んできた元Evolve MMAファイターだ。キャリア12勝5敗でHEATで加マーク納、春日井たけし、TOP FCでNavE、ONEで藤沢彰博、若松佑弥と日本人選手との対戦も多い。×日本勢の戦績は3勝2敗で透暉鷹としては、当然遅れを取ることはできない

そんなキム・キュソン、一番最近の試合で魔のNAIZA FCでカザフスタン人選手に勝っているのが不気味だ。

意外というと失礼だが、小崎の選出には驚かされた。KROSS X OVERとDEEPで活躍中の小崎は戦績6勝0敗2分で、フィニッシュが5つの22歳。

彼もまたUFCが求めるゾーンのファイターといえる。

その小崎と相対するのは、昨年の準決勝でイ・チャンホに敗れたダールミス・チャウパスゥイ。とはいえ、イ・チャンホを序盤は圧倒したテイクダウン能力の高さは、小崎が未経験の世界といえる。カザフスタン国境ウィグル出身のフィジカルモンスター超えなるか──小崎のフレッシュさに期待だ。

小崎以上のサプライズは3年連続出場となった野瀬だろう。

これまで準決、初戦敗退も2月のRIZIN LANDMARKで改めて国内バンタム級のトップクラスである強さを見せつけた野瀬。

対するは一時はDEEP、Black Combatとアジア3カ国のバンタム級を制したユ・スヨンだ。UFC行きが掛かっていなくとも、興味深いマッチアップといえるタフファイト。当然、野瀬としてはグラウンドに持ち込めば、勝機が増す。その一方で、ユ・スヨンもれっきとした柔術黒帯で、しっかりとMMAに適合した寝技を持つ。それでも野瀬としては組み技勝負、いかに自分の庭に持ち込み、その庭での力比べとなる。

【フェザー級】
安藤達也
対戦相手チュウ・カンチエ

河名マスト
対戦相手ソン・ヨンジェ

原口伸
対戦相手ホン・ジュンヨン

(C)ONE

昨年3月のONE FFのアリ・モタメド戦の逆転勝利もチャトリCEOに評価されず、昨年のRoad to UFCのオファーを蹴っても安藤のONE本戦出場はならなかった。

この間、コンテンダーシリーズからのオファーもあった安藤が、34歳にして最後の挑戦に挑む。

その行く手を阻もうとするのは中国のチュウ・カンチエだ。レコードは18勝4敗の28歳。中国国内でしか試合をしておらず、実力を推し量るのが困難な相手だ。昨年7月に20秒で勝利している韓国のイ・ミンヒョクはパン・ジェヒョクにスプリット判定負け、工藤諒司にも判定負けをしているファイターで、中国人ファイターはもう強くて当たり前という想いで戦う必要がある。

デビュー戦、LFA、GLADIATORフェザー級王座決定トーナメントと躓く度に力をつけてきた河名マストも、いよいよ盟友・中村倫也の背中が見えていた。

特にパン・ジェヒョクとの連戦で競り負けから、完勝と河名は自身のポテンシャルを最大限に使うことができるようになった。対するソン・ヨンジェは6勝0敗5つのKO勝ちと1つの一本勝ちを誇るフィニッシャーだ。全て試合をAngel’s FCで戦い、バンタム級とフェザー級の王座を獲得している。

豪腕ファイターのソン・ヨンジェだが、一時期4年近いブランクもあり、ここ2試合は秒殺で組み力に関しては判断材料が少ない。ともあれ一発で試合を終らせる力を持つソン・ヨンジェを相手に、河名がいかにオアシスに突っ走れるのかに勝負は掛かってくるだろう。

また前回のライト級決勝でロン・チュウに敗れ、キャリア初黒星を喫した原口伸も、ビザ取得ギリギリの段階でオファーがきた。Road to UFCファイナルに敗れた後は、そのまま本戦出場という交渉もあった原口だが、適正体重のフェザー級での出場は今後のことを考えると──それでも簡単ではないが、好判断と思われる。

対する対戦相手のホン・ジュンヨンは2022年の初戦で松嶋こよみに接戦の末敗れている選手だ。その後はマーシー・グローブTVとインドネシア人ファイターを破り、Angel’s FCライト級王座を奪取──も、現状の力は測定が難しい。とはいえ簡単な相手でないことは明らかで、松嶋戦でも見せた様にタフファイトになった時の心の強さを原口は凌駕しなければならない。

【女子ストロー級】
本野美樹
対戦相手フォン・フェイアール

今年からライト級でなく女子ストロー級が実施されることとなり、日韓有数の女子ファイターに声がかかるなか、日本では出場を固辞する選手もあったようだが、本野美樹のチャレンジが決定した。

準々決勝で戦うフォン・フェイアールは、本野ともにフン・シャオカンに敗れている。未確認情報だがフォン・フェイアールを含め4選手が出場するという中国人女子選手、その中の一人にフン・シャオカンも含まれているという。

つまり本野とフォンにとって、Road to UFCはRoad to フン・シャオカンへのリベンジでもある。またかつてパンクラスに参戦経験のある韓国のソ・ユダンも出場し、中国のシー・ミン戦が決まっている。

現状、8人の日本人選手出場。今年はワンマッチも1日に4試合組まれるという話もあり、この他にも日本人選手の出場もあるかもしれない──中国、インド、タイ、インドネシア、そしてついにあるのか中央アジア勢の参戦等々、オフィシャル・アナウンスを待ちたい。

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AB ABEMA Colors Colors02 LFA MMA MMAPLANET o ONE Road to UFC SASUKE Shooto UFC YouTube イー・チャア キム・サンウォン チャンネル 修斗 工藤諒司 田中半蔵 飯田健夫

【FIGHT&MOSH】SASUKEが語る王者の使命「ベルトを背負って戦ってこそ王者。ビシッと締める」

【写真】 3月に飯田健夫をKOし、初防衛に成功したSASUKE。今大会でも防衛戦を志願した。(C)MMAPLANET

12月2日(土)東京都江東区にある豊洲PITで開催されるプロ修斗公式戦「MOBSTYLES presents FIGHT&MOSH」にて、世界フェザー級王者SASUKEが挑戦者・田中半蔵と対戦する。
text by Takumi Nakamura

2021年7月に工藤諒司に勝利して世界フェザー級王座を獲得したSASUKE。3月に飯田健夫をKOして王座防衛に成功する一方、2年連続でRoad to UFCに出場するも1回戦敗退に終わっている。修斗のベルトを防衛し、UFCという目標を追いかける。SASUKEにその想いを訊いた。


――前回5月の試合=Road to UFC(RTU)フェザー級トーナメント準々決勝でのキム・サンウォン戦は2RKO負けという結果でした。あの試合を振り返っていただけますか。

「チャンスをモノにできなかった悔しさが大きい試合でしたね。というか、それしかない試合でした(苦笑)」

――今の言葉にもある通り、1RからSASUKE選手ペースで試合が進んでいたにも関わらず、2Rにサンウォンの右ストレート一発で試合をひっくり返されるという展開でした。

「見てもらうと分かる通り、1Rは相手をコントロール出来ていて、セコンドからも『倒しにいけるぞ』という指示だったし、僕もそういう手応えがあったんですね。1Rはコントロールに全振りしていたところがあったので、もっとダメージを取らなきゃいけないと思って2Rに入ったんです。それで1Rと比べると打撃の距離が半歩近くなって、自分ののパンチも届くようになっていて。それで倒そうと思って(左フックを)振ったところに右ストレートをもらっちゃいましたね。やったことは間違いじゃないと思うんですけど……本当に悔しいし、もったいないなと思いました」

RTUフェザー級T準々決勝ではキム・サンウォンに逆転負け(C)MMAPLANET

――試合後はどんな心境でしたか。

「試合が終わってホテルに戻ってきたのが夜の9時過ぎで、翌日の朝4時には出発しないといけなくて、試合後はすごくバタバタしてたんです。負けたし、へこんでるし、何を食べてもおいしくないし……何か変な感じのまま帰ってきました(苦笑)」

――ある意味、明確に差をつけられた敗戦の方が負けを受け入れることができたかもしれません。

「切り替えるまでに時間はかかったんですけど、倒しに行った結果として倒されてしまったので、そこはもう自分の実力不足ですね。あと弘中(邦佳)さんが試合後にかけてくれた言葉にすごく救われて、結果が変わって状況が改善することはないんですけど、弘中さんのおかげで切り替えることができました」

――差し支えなければどんな言葉をかけられたのか教えてもらえますか。

「『お前が思っているほど、周りはお前の勝敗は気にしてないぞ』と言われました。僕はUFCを目標にやってきて、RTUで2年連続初戦敗退に終わって、すごく絶望的な状況だと思うんですよ。でも自分がヘコんでいるほど、当たり前ですけど周りはそんなに気にしてないし、1年も経てば今回の負けのことはみんな忘れるんだから、また頑張ればいいんだよって。すごく前向きな言葉をかけてくれて、それで救われましたね」

――悔しい結果であった一方、あの試合のためにやってきたことや取り組みが間違っていなかった部分もあったと思います。

「以前の自分は待ちのスタイルというか、ウェルラウンダーゆえに相手に合わせるところがあったんです。でも去年のRTUでイー・チャア選手に負けたときに周りから言われたのは、このレベルになると自分を相手に押し付けたものしか勝てないよ、と。あの試合以降、とにかく自分から攻めることを意識するようになって、そのスタイルでサンウォン戦も1Rはコントロールできていたので、そういった戦い方や組み立ては間違っていなかったと思います」

――打撃でも組み技でもどちらでもプレッシャーをかけて崩すことが出来ていました。そこは意識していた部分ですか。

「本来の僕は練習でもああやってプレスをかけるスタイルなので、練習通りにできたと思います。しかも日本を飛び出てアジアの選手にも通用したというのは、自分のスタイルが間違ってないなと思いました」

――そして12月「MOBSTYLES presents FIGHT&MOSH」で2度目の防衛戦が決まりました。年内には試合をしたいという希望があったのですか。

「そうですね。サンウォン戦が5月末なので、年内にもう1試合やって、勝って年を越したいと思っていました」

――YouTube「SHOOTO OFFICIAL」チャンネルでは防衛戦を希望したとのことでしたが、チャンピオンとして公式戦に出る以上は防衛戦をやるべきという想いがあったのですか。

「数年前に修斗でチャンピオンになったらONEに行くという流れがあったじゃないですか。その間に暫定王座を設けたり、正規王者が外部の選手とやるときにノンタイトル戦だったり。僕は個人的にそれに疑問を持っていたんですよ。やっぱりベルトを背負って戦ってこそチャンピオンだし、チャンピオンが試合をするのにベルトをかけないことに納得がいかなくて。そういう想いがあったので、今回も対戦相手の候補が何人かいるなかで『相手は誰でもいいので防衛戦をやらせてください』と伝えて、最終的に半蔵選手に決まりました」

――今回の試合は防衛戦であり、約7カ月ぶりの再起戦です。SASUKE選手の中ではどちらの方が大きいですか。

「どちらにということは考えていなくて、一番は試合が決まったからやる、と。前回の負けを忘れるわけではないですけど、そこまで気にしていないというか。ここで負けたらベルトを獲られるとか2連敗になるとか、そういいうネガティブなことは一切思わないんですよね。目の前の試合に勝って次に進む。それしか考えてないですね。復帰戦は復帰戦ですけど、そこに対する気負いはないですね」

――「勝って年を越したい」という言葉もありましたが、2024年につながる試合にしたいですか。

「それもありますし、関東では年内最後の修斗なので、修斗のチャンピオンとして自分が勝って2023年の修斗もビシッと締めたいと思います。そこを深く考えることはないですけど、やることをやれば自然にそうなると思います」

(C)MMAPLANET

――来年以降もUFCへのチャレンジという大きな目標もあると思います。それについてはいかがでしょうか。

「また来年もRoad to UFCにエントリーしたい気持ちはありますが、現実的に厳しいということも分かっています。なのでRoad to UFCとは違う形でUFCにつながる試合をしたいです。修斗で防衛を続けることがUFCに繋がるのであれば防衛を続けたいですし、アメリカのLFA、オーストラリアのEternal MMA、中東だったらUAE Warriorsと、UFCの目に留まるプロモーションもあるので、そういう団体も視野に入れてやっていきたいです」

――それでは2023年を締める試合に向けて、ファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「今いい意味で格闘技が盛り上がっていますが、僕は誰かのためにではなく、自分のために戦っています。応援してくれる人がいたらうれしいし、ネガティブな意味ではなく、僕の試合を見たくない人は見なくてもいいですよって考えなんです。というか周りに気を使ってやっている余裕はない状況なので。自分の存在感を示すことが一番で、インパクトがある勝ち方をして『この選手はもっと出来る』と思わせるような試合をしたいです」

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AB GFG MMA MMAPLANET o PFC31 YouTube   パンクラス 修斗 大石真丈 大里洋志 工藤諒司 渡部修斗 藤田成保

【GFG】19日は地方の日!! 本州最北のMMA=GFGを4年振りに開催、藤田成保「年に2回を目標に!!」

【写真】もうお孫さんもいるが、現役続行宣言の藤田氏=51歳。MMAと地元愛が滲み出ている(C)MMAPLANET

19日(日)は地方の日!! 札幌でPFC31、青森県五所川原でGFGが4年振りに開催され、福岡ではBLOOM FC旗揚げ戦が開かれる。ここでは青森県五所川原市のプラザマリュウ五所川原で行われるGlobal Fightingsports Game=GFGを率いる藤田成保氏のインタビューをお届けしたい。
text by Manabu Takashima

本州最北のMMA大会。コロナを挟み、4年振りの活動再開に際しに藤田氏のMMAと地域振興への想いの強さを訊いた。


佐々木孝昌五所川原市長と(C)NARIYASU FUJITA

──4年4カ月振りのGFGですが、藤田さんはこの間に五所川原市の市議選挙に出馬し見事に当選を果てしました。もう先生と呼ばないといけないですね(笑)。

「いえいえいえ、勘弁してください。4年間、コロナももちろんありましたが自分自身が時間が創れなかったことも大きいです。父親の体調のこともあり、家業を自分が全面的にこなさないといけなくなりまして。それまでは1日に6時間ほど働いて、ジム(T-Pleasure)へ行っていたのですが、今は本業が終わる時間が夜の11時過ぎで。道場の方は皆に使ってもらっている形です」

──加えて議員の仕事もあるわけですね。

「ハイ。議会は午前10時から午後4時までで、議員の仕事は大体6時までに終わり、そこから会合なんかもありますが、議員の仕事を終えてから家の仕事をやっている感じで──正直いっぱいいっぱいです(苦笑)」

──そのなかでGFGを再開したのは?

「コロナ騒動も収束し、首都圏の選手からもGFGは再開しないのですかと問い合わせもあって。首都圏の関係者の人から再開を望む声があったことは、凄く嬉しかったです。そういう声に応えたいですし、今回はプレ大会でケージでなくリングでの開催となりました。GFGはアマ修斗の全日本、パンクラスゲートに出た選手にも出てもらう。それが自分の基準なんです。パンクラス、修斗でプロになっていなくてもセミプロで戦っている選手たちに試合機会を与える。

以前、修斗の興行をやっている時にプロライセンスを持つ自分、小蒼(卓也)君、大里(洋志)、梶川(卓)、佐々木郁也の5人、誰か1人が欠けると大会が成り立たなくなりました。だから、大会に出られるハードルを少し下げているんです」

──各地域での調整は当然だと思います。MMAの場合は首都圏と同じ条件が、全国共通とはならないですし。

「なのでセミプロ的な選手もGFGでは試合に出てもらっています。とにかく首都圏で戦うと我々はアウェイです。地元では地元の応援団が少なからずいてくれます。そういう応援の声があると、力は3倍になります。自分も試合をしていて、応援団の声があると気持ちが切れないです。

小蒼君と渡部修斗選手の試合、青森で組まれていれば小倉君は倍の力が出ていました。アウェイとホームの差はあると思うので、青森の選手にホームで戦って欲しいです。加えて東北という見方をしても今回、盛岡のDIARIOに声を掛けたら3選手が出場してくれます。やっぱり皆、試合をすることに飢えています。どうしても首都圏の大会のオファーを待っている状態ですしね」

──現状、北海道との交流も見られますが、そこは津軽海峡を挟んでライバル意識は存在しているのでしょうか。

「あんまり考えたことないですね(笑)。自分らは北海道からオファーがあれば、それが有難いことなので。今回はPFCと同日開催になりましたが、こういう選手がいるんだよということが分かってもらえれば、色々なプロモーションからも声を掛けてもらうこともあると思うんです。1回目、2回目に出てくれた選手が今は他の地方に住むようになって。それでも『出たい』と言ってくれます。そういう選手が出られる舞台になるように、自分も頑張らないといけないなって思います」

──いやらしい話ですが、議員になられてGFGが開きやすくなった部分はありますか。

「会場が借りやすくなりました(笑)。あと……これは嫌らしい話ですが、協賛金も集まりやすくなったような気はします」

──いやファイターも、住む自治体の観光大使になんとかなって協賛金を集めるべきだと、自分は思っています。特に地方の選手は「何もない」でなく、自分の街の良いところをアピールしてほしいです。

「先週も大里選手と一緒に新聞社を訪れて、記事にしてもらうと問い合わせも増えました。自治体からの援助というわけではないですが、個人事業主として良い兆しはあります。だから……なんですけど、何とか来年は年2回の開催を目指しています。次回大会は6月か7月。最低でも年に2回やらないと、年に1回だとただのイベントで終わってしまって、選手も継続して出たいと思わなくなります。

本当は3回、4回とやりたいのですが、地方の現実がありますし。年に2回を目標に進めて行こうかと思います。年に複数あると、1度負けても次に頑張ろうってなると思うんです。GFGで経験を積んで、首都圏の大会の目に引っ掛かりやすくなって欲しいです。

実は協賛金を集める際にも『青森から世界というコンセプトの下に、人材育成と地域振興を目指す大会』という旨の説明書きを創らせてもらっているんです。工藤諒司選手、八戸に戻ってきたと伺っています。まだまだ引退なんて早い。ほどほどに練習をしても、これまでの貯金があるはずです。世界レベルの選手ですし、まずは一度会場に来て欲しいですね」

──MMA発展のために議員の道を進んだような言葉です(笑)。

「もちろん、そのためだけではないです。ただし、自分の周りも含めて幸せになってほしい。それが地域の生活を良くしていきたいということに通じます。そのために自分ができることがあれば、力を尽くしたいと思っています」

──あのう……こういうと失礼なのですが、GFGが始まるまで五所川原という街の存在を知らなかったです。だから、五所川原の特産物も盛んなスポーツも何も知らなかったです。

「それは層だと思います。だからこそ、MMAで五所川原を知ってもらうことにも通じています」

──本州最北のMMA大会!!

「ハイ、そういうことになるかもしれないです。五所川原のスポーツ……トランポリンやMMAを盛り上げたいです。2026年には青森国体がありますし。色々な理解を深めたいです。そのためにも自分ができることをやっていきたいです」

──MMAに訪れつつある地方の時代。GFGのこれからに期待させていただきます。

「ありがとうございます。GFGのベルトを創って、『どんどん他に挑戦しろ』という姿勢でやっていきたいと思っています。いろんなところで戦って、経験を積んで欲しい。それと自分も現役引退はしていないので、あと2回ぐらいはやろうかと。大胸筋は切れたままですけど、大丈夫です(笑)」

──いや、決して大丈夫とは言えないのですが……。

「練習はできていないのですが、時間ができれば体を創りなおして──。やはり先ほど言いました小蒼君、大里、梶川君、佐々木君と5人でもう一度同じ興行に出たいです。今回は4年振りということでプレ大会ですけど、これからに向けて色々なテストケースとしようと思っています。配信とかあるわけじゃないので、お客さんがチケットを買ってくれて成り立つ昔ながらの大会ですが、1人でも多くの人に見て欲しいです。そして、次回は7月。年に2回の開催を目指し頑張っていきたいです」

■ GFG対戦カード

<バンタム級/5分2R>
大里洋志(日本)
大高幸平(日本)

<フェザー級/5分2R>
櫻庭泰裕(日本)
中村雄一(日本)

<バンタム級/5分2R>
大石真丈(日本)
山下裕恭(日本)

<54キロ契約/5分2R>
横田毅(日本)
楠美貴嗣(日本)

<フライ級/5分2R>
西塚丈人(日本)
半澤拓也(日本)

<ウェルター級/5分2R>
佐東伸哉(日本)
エスカル御殿(日本)

<フェザー級/5分2R>
石塚将也(日本)
石塚一(日本)

<フライ級/5分2R>
澤田良(日本)
名久井悠成(日本)

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ABEMA MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#05   アスペン・ラッド アンバー・レイブロック エヴェリン・マルチンス オレナ・コレスニク カロリーナ・ソベック ジュリア・バッド マリーナ・モフナトキナ マルティナ・インドロヴァ ラリッサ・パチェコ 工藤諒司 東よう子

【PFL2023#05】目指せ、Quick Six。東よう子─01─「『これが米国か…』。初戦で自分の弱さが見えた」

【写真】これを最終戦にしないため──それ以上に悔いなく戦ってほしい (C)SHOJIRO KAMEIKE

16日(金・現地時間)、ジョージア州アトランタのオーバータイム・エリート・アリーナで開催されるPFL2023#05で、東よう子がウクライナのオレナ・コレスニクと対戦する。
Text by Shojiro Kameike
.
PFL初出場となった今年4月のマリーナ・モフナトキナ戦で、東は2RにKO負けを喫した。PFL2023年シーズンの女子フェザー級ランキングは現在、以下のとおりだ。

【女子フェザー級ランキング】
1位 6p アンバー・レイブロック
2位 5p マリーナ・モフナトキナ
3位 3p ラリッサ・パチェコ
4位 3p エヴェリン・マルチンス
──────────────────────────────────
5位 2p オレナ・コレスニク
6位 0p アスペン・ラッド
7位 0p カロリーナ・ソベック
8位 0p ジュリア・バッド
9位 0p 東よう子
10位 0p マルティナ・インドロヴァ

東が今シーズンのプレーオフに出場するためには、ここでコレスニクに勝つことはもちろん、1Rフィニッシュ=クイックシックスを狙うしかない。東は前戦で感じた課題を踏まえて3週間、現地のATTアトランタで調整していた。東が感じた課題と対策とは。


——おはようございます。現在は日本時間で13日21時、アトランタは13日の朝8時ですね。

「おはようございます! それほど減量も厳しくはないので今、山﨑(剛Me,We代表)としっかり朝ごはんを食べてきました。体調も良い感じで来ています」

——いつ現地入りしたのですか。

「実は5月23日に日本を出て、ずっとアトランタで調整しています。ATTアトランタでジュカオンさんにお世話になっているんですよ」

——おお、ホアン・ジュカオン・カルネイロ!! ATTアトランタには、女子選手もたくさんいるのですか。

「ラリッサ・パチェコがいる予定だったんですが、今回はATTアトランタにいなくて。パチェコと練習できるのは、少し期待していたんですけどね。女子では、8日に工藤諒司さんと同じ大会に出ていたブレンディ・へスターと練習していました」

——そのスケジュールでは、試合直前の追い込みを日本国内ではなくATTアトランタで実施したということですね。

「今日もジュカオンさんが『ミットを持ってあげるからジムにおいでよ』と言ってくれていて。ジュカオンさんはもちろん、ジムの人たちがメチャクチャ優しいです。ジムではプロ練に参加して、女子が少なくても良い練習をさせてもらえました。あと女性の一般会員さんが――特に打撃が強いんですよ。日本だったらプロのリングに立てるんじゃないか、っていうぐらいで」

——日本での練習とATTアトランタでの練習の違いで驚いたことはありますか。

「速いミットですね。いろんなコンビネーションを速く打つミットをやります。それとジュカオンさんからは『距離! 距離!』と言われ続けていて。日本でも打撃のトレーナーさんに、ずっと打撃のスピードについて指摘されていました。こっちで練習することで、ようやく自分の中でも繋がってきたように思いますね。

もちろん3週間で何かが大きく変わるほど簡単なものじゃないです。でも自分は相手の真正面で打撃を出していることが多くて。速く打って頭をずらす、距離を保つっていう一連の流れが、自分の中で腑に落ちてきたというか。日本でも教わっていたことが、こちらで体に馴染んできたように感じています」

——なるほど。それと現地で調整することで、前回のモフナトキナ戦とは試合直前のコンディションも違っていますか。

「すごく違います。よく眠れているし、しっかりと食べることができているので、疲労度も違いますね。体重もリミット近くまで落ちて、動けていますし。前回は時差ボケのせいか現地に着いてからずっと1~2時間寝ては起きる、ということの繰り返しで。食事も慣れていないものを食べるから、お腹を下すことがあったりしたんですよ」

——それだけのコンディションを保つことができていると、精神的なストレスも軽減されるのではないですか。

「はい、ストレスがなくなるのは大きいです。自分はフェザー級の中でも体格が小さいほうじゃないですか。もちろん自分がフェザー級で出ると決めたから、体格差は言い訳にできなくて。ただ、睡眠や食事の問題でコンディションを整えることが難しかったし、試合当日はケージに入った瞬間、相手を見て『うわっ』と思っちゃったんです」

——……。

「だから、まずは米国で体の大きい選手と組むことに慣れておきたい。睡眠や食事の面も含め、コンディションも現地に合わせておきたいと思って5月23日からアトランタで調整しようと決めました」

——モフナトキナ戦でケージに入った瞬間に『うわっ』と思ってしまったことは、試合内容にも影響を及ぼしましたか。

「向かい合った時、組んだ時——もう全てですよね。正直、計量の時に相手のことを『思っていたより小さいな』と感じてしまっていました。でもリカバリーが凄くて、試合当日は違いました。自分が勝手に小さいとイメージしていて、実際は一回りぐらい大きくなっていて……。その時点でもう、ファイターとしてダメですよね。そんな自分の精神面も克服したかったんですよ。

正直、会場の雰囲気に飲まれてしまったところもあります。自分が目指していた米国の会場にたどり着いて、『これが米国か……』と思ってしまいました。PFL初戦で、そんな自分の弱さが見えたんです。それで足が動かず、蹴りも出ない。ローが出ないから、ジャブも当たらない。足が動かないために、テイクダウンをまともに受けてしまう。だからまず今回は、いつもより練習でミットを蹴っています。それとサイズの大きい選手と向かい合って、足を出すことができるように練習してきました」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月17日(土・日本時間)
午前7時30分~DAZN

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BELLATOR Gladiator o PFL UFC ブレンダン・ラウネーン 中川皓貴 工藤諒司

PFL2023#4:第9試合・バッバ・ジェンキンス vs. チョ・ソンビン

フェザー級

ジェンキンスはBellatorで培養されたエリートレスラーだが、2021年からPFLに参戦。2年続けて予選リーグ2連勝の後、決勝トーナメントで敗退。一昨年は準決勝でクリス・ウェイドに判定負け。昨年は工藤諒司に1Rチョークで勝利したが、100万ドルがかかった決勝でブレンダン・ラウネーンにKO負け。今年は初戦でクリス・ウェイドと対戦し、テイクダウンからドミネイトしてリベンジして3点獲得。35歳。

UFCを1戦でリリースされたソンビン。2021年のPFLは初戦判定負け、その後欠場。昨年は初戦でバッバ・ジェンキンスと組まれていたが欠場。今年1月、GLADIATORに出場すると、中川皓貴に勝利してフェザー級王座獲得。今年のPFL初戦は計量後にメディカルの許可が降りずに欠場となり、2戦目の1試合で決勝進出を目指す。

ジェンキンスパンチで飛び込むとタックルに。両足を束ねて尻餅をつかせる。立ち上がりたいソンビンだが、左足を抱えて立たせないジェンキンス。背中を向けて立ったソンビン。去年の工藤戦と同じ体勢となったジェンキンススープレックスで投げて両足をフックしバックマウント。チョーク。落ちた!

ジェンキンスクイック6。9点獲得で決勝トーナメント進出決定。

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【PFL2023#04】逆クイックシックスーー工藤がウェードのギロチンで絞め落とされる

<フェザー級/5分3R>
クリス・ウェード(米国)
Def.1R4分15秒 by ギロチン
工藤諒司(日本)

ウェードが飛び出して組み付いた。左腕を差し上げ、工藤をケージに押し込む。左ヒザをボディに突き刺したウェードに対し、工藤は頭を引き寄せてガブり、ケージ際から脱する。左ハイから距離を詰めるウェードに、工藤のカウンターのパンチがヒット。ウェードもダブルレッグで工藤をケージに押し込むが、ここは耐える工藤に対しウェードも離れる。

再度組みついたウェード、工藤は右腕を差し上げてウェードをケージに押し込む。しかしウェードが差し返し、小内刈りでテイクダウンを狙う。工藤はケージから離れて、下がりながらパンチを叩き込んでいく。しかし、しつこく組む付くウェードがオーバーフックから投げを放った。工藤は耐えてバックをうかがう。立ち上がるウェードにパンチ、さらに押し込まれても首相撲から左ヒザを顔面に突き上げる。

離れるウェードに左右のパンチを放つ工藤だが、やはりウェードが組みついてくる。ウェードの投げを潰した工藤だったが、ここで工藤がトップを狙ったところでウェードが右腕で工藤の首を取り、ギロチンで絞め落とした。

プレーオフ進出のためクイックシックスを狙った工藤だったが、状況はウェードも同じ。反対にウェードが1Rで仕留め6pを獲得した。これで工藤のプレーオフ進出は断たれた。


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【PFL2023#04】計量終了 充実のフェザー級。ライトヘビー級はドラッグテストで半数が出場停止の異常事態

【写真】両者の目力の強さが、最高です (C)PFL

23日(金・現地時間)にジョージア州アトランタのオーバータイム・エリート・アリーナで開催されるPFL2023#06の計量が、22日(木・同)に行われている。

ライトヘビー級に出場のタイ・フローレスが211.2ポンドとリミットを6ポンド以上オーバーしたが、ファイトマネーの20パーセントを没収され、スタンディングポイントから1P差し引かれてダン・スポーンと戦うこととなった。

勝利しても0Pで、さらにマイナス1Pという昨年までの規則と比較すると、減量失敗に対して大甘になったPFL。それ以上にライトヘビー級は、ドラッグテスト陽性の嵐という異常事態に見舞われている。


フェザー級ではアレハンドロ・フローレスとダニエル・トーレスがドラッグテストで陽性反応が出て出場停止となり、シーズン脱落したのに対し、ライトヘビー級はモハマド・ファフレディン、ロブ・ウィルキンソン、チアゴ・マヘタ・サントス、クリシュトフ・ヨッコ、ウィル・フルーリーとシーズン参加の半数が陽性となる目を覆いたくなる事態に。

結果、シーズン初戦で敗れたデラン・モンチがランク3位となっており、いわば一発勝負で初参戦選手にもプレーオフ進出の可能性が多いある状態だ。

一方、工藤諒司が逆転を賭けてクリス・ウェードと戦うフェザー級は、実績重視で考えるとブレンダン・ラウネーンとモヴィッド・ハイブラエフが2強としてプレーオフ進出濃厚と見られる。が、ヘスス・ピネドとタイラー・ダイヤモンドが番狂わせを起こせば、他の選手もボーナスで獲得できるポイントが生き残りに大きく影響を及ぼすことになる。

そんなレギュラーシーズンをさらなるカオスに持ち込む可能性を持つダイヤモンドは「ここで得られた機会を絶対に生かす。神が与えてくれたこの試合のために過去8週間、朝の6時からハードトレーニングを続けてきた」と話している。

対してハイブラエフは「彼は良い性格をしているし、面白い人間だ。でも、何も脅威はない。2022年の1年間を失ったけど、2021年とトップの顔触れは変わらない。つまり僕はまだチャンピオンということだよ」とコメントした。

またピネドは「去年のチャンピオンとか関係ない。ただ勝利を目指している。人々がどう言おうが、知ったことじゃない。ベストを尽くして明日は勝つ」と言い、その昨年の世界王者ラウネーンは「何もプレッシャーは感じていない。リーチも足も長く、経験豊かな相手だけど十分に準備はできている」と余裕の表情を浮かべていた。

またシーズン第1戦を現地にいながら、メディカル提出物の不備で欠場となったチョ・ソンビンも今回は問題なく──一発大逆転を賭けてバッバ・ジェンキンスと戦う。そのチョ・ソンビン、フェイスオフで何やら英語でジェンキンスに話しかけ、云々と頷くジェンキンスの対応からもトラッシュトークの類ではないことは明白だった。

工藤とウェードも当然のように、熱い闘志のなかでも相手へのリスペクトを忘れず、フェイスオフ。ウェードはまだ体重が戻る余地が、相当残っているように見えた。

■視聴方法(予定)
6月9日(金・日本時間)
午前7時30分~DAZN

■ PFL2023#04計量結果

■ 対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン: 146ポンド(66.22キロ)
ヘスス・ピネド: 146ポンド(66.22キロ)

<フェザー級/5分3R>
モヴィッド・ハイブラエフ: 146ポンド(66.22キロ)
タイラー・ダイヤモンド: 145.8ポンド(66.13キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マールシン・ハムレット: 205.8ポンド(93.34キロ)
サム・ケイ: 206ポンド(93.44キロ)

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス: 146ポンド(66.22キロ)
チョ・ソンビン: 145.8ポンド(66.13キロ)

<ライトヘビー/5分3R>
ジョシュ・シルヴェイラ: 205.6ポンド(93.25キロ)
デラン・モンチ: 205.8ポンド(93.34キロ)

<フェザー級/5分3R>
マルロン・モラエス: 145.6ポンド(66.04キロ)
ガブリエル・アウベス・ブラガ: 144.4ポンド(65.49キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
タイ・フローレス: 211.2ポンド(95.79キロ)
ダン・スポーン: 206ポンド(93.44キロ)

<フェザー級/5分3R>
クリス・ウェード: 145.4ポンド(65.95キロ)
工藤諒司: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
インパ・カサンガネイ: 204ポンド(92.53キロ)
ティム・キャロン: 205ポンド(92.99キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
アビゲイル・モンテス: 145.8ポンド(66.13キロ)
ブランディ・ヘスター: 145ポンド(65.77キロ)

<フェザー級/5分3R>
アレクセイ・パーガンデー: 145.8ポンド
アキーム・バシアー: 146ポンド(66.22キロ)

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PFL4:オッズ

ブレンダン・ラウネーン 1.18
ヘスス・ピネド 5.00
モヴィッド・ハイブラエフ 1.14
タイラー・ダイヤモンド 6.20
マールシン・ハムレット 1.08
サム・ケイ 9.00
バッバ・ジェンキンス 1.23
チョ・ソンビン 4.50
ジョシュ・シルヴェイラ 1.17
デラン・モンチ 5.40
マルロン・モラエス 2.90
ガブリエル・ブラガ 1.44
タイ・フローレス 1.44
ダン・スポーン 2.90
クリス・ウェイド 1.41
工藤諒司 3.05
インパ・カサンガネイ 1.18
ティム・キャロン 5.30
テイラー・ジョンソン 2.35
アンドリュー・サンチェス 1.65
アビゲイル・モンテス 1.19
ブランディ・ヘスター 5.20
アレクセイ・パーガンデー 1.28
アキーム・バシアー 3.95

フェザー&ライトヘビーの予選2戦目だが、ドラッグテストによる失格と負傷で欠場者が相次ぎ、初戦で得点した5人のうち、出場するのはライトヘビー級は3人、フェザー級は4人のみ。ライトヘビー級に至っては、負けて0点でも決勝トーナメントに進出できる可能性がある状況。

初戦で優勝候補のハイブラエフにドミネイトされて敗れた工藤は、昨年同様フィニッシュ勝利が必要なことには変わりがない。相手のウェイドはUFCでは5勝2敗で、最後は勝手にも関わらず契約更新せずFAとなり、2018年からPFLに参戦すると、4年連続で決勝トーナメントに進出している。ライト級で出場した2018年には川名雄生から1Rギロチンで一本勝ち。昨年は予選で2連勝したものの、決勝トーナメント初戦で工藤にも勝っているラウネーンに判定負け。今年の初戦も、昨年の決勝トーナメントで工藤を破っているバッバ・ジェンキンスとの再戦でドミネイトされての判定負け。

レスリングがバックボーンで、スクランブルからグラウンドで上を取るのに長けている。正直、日本人でウェイドに勝てる選手がいるのかどうか。この相手にフィニッシュして勝つ必要がある工藤はかなり厳しい。ただ、ウェイドも初戦敗れたことでフィニッシュが必要となるため、いつもと違う攻めが必要になり、そこでチャンスが生まれるかもしれない。

第1試合開始は明日朝7時半から。日本ではDAZNで視聴可能。速報します。

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【PFL2023#04】プレーオフ進出を賭けたウェード戦へ、工藤諒司─02─「相手も1Rから極めにくる」

【写真】これが工藤が見ている風景だ (C)PFL

8日(木・現地時間)にジョージア州アトランタのオーバータイムエリート・アリーナで開催されるPFL2023#04で、クリス・ウェードと対戦する工藤諒司のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

インタビュー中、工藤は何度も「KOしないと次に繋がらない」という言葉を口にした。1Rでウェードを仕留めることができれば、昨年同様プレーオフに進出することができる。PFL2023年シーズンのフェザー級ランキングは現在、以下のとおりだ。

【フェザー級ランキング】
1位 5p ブレンダン・ラウネーン
2位 3p バッバ・ジェンキンス
3位 3p モヴィッド・ハイブラエフ
4位 3p ガブリエル・ブラガ
──────────────────────────────────
5位 0p ヘスス・ピネド
6位 0p 工藤諒司
7位 0p クリス・ウェード
8位 0p マルロン・モラエス
9位 0p タイラー・ダイヤモンド
10位0p チョ・ソンビン

この状況のなか、工藤は「初戦を落としているウェードが相手だからチャンスがある」と語った。

<工藤諒司インタビューPart.01はコチラから>


――昨年のフローレス戦は、教科書のような右オーバーハンドによるKO勝ちだったと思います。工藤選手にとっても、フローレス戦のようなイメージを持っているのでしょうか。

「ありがとうございます。これまでのキャリアを考えても、あの右は一番良かったと思いますね。力まず、軽く出したパンチが入りました。そういうパンチが効くんだなって勉強にもなりましたし」

――それはPFLという場でも、テイクダウンされずに自分の右を当てたら勝てるという自信に繋がりましたか。

「そうですね。自分も倒せる打撃を持っているんだということを再確認できました。その打撃を最大の武器として戦っていきたいと考えています。PFLで勝つために、自分のやるべきことが明確になったといいますか」

――先ほど工藤選手も言われたように、今年もプレーオフへ進むためには、次の対戦相手クリス・ウェードをKOしなければなりません。しかも、できるだけ早い段階で。このPFLの仕組み自体は、どのように考えていますか。

「どの試合も勝たなければいけないので、特に考えたことはないですけど――多くの選手は初戦って、ポイントを取るための試合をしているという印象はありますね。あまりリスクは冒さず、しっかりと判定で勝つための試合展開で」

――実際、工藤選手の初戦も相手のハブライエフが、その戦法で来たわけですね。

「僕の場合は、判定ではなく決着をつける試合をしたいと思っています。もちろんハブライエフ戦も倒し切りたいという気持ちを持っていました。その試合を落としてしまい、何がなんでも次の試合は倒さないと次に進めないので、むしろ自分にとっては良い状況なのかもしれません」

――PFLも選手がクイックシックスを求める仕組みを創った。つまり初回からフィニッシュを目指すような試合をさせるためのシステムですよね。一方で工藤選手の場合は無理やりPFLのルールに合わせるのではなく、工藤選手のスタイルとPFLの求めるものが一致しているのでは……という印象があります。

「確かに、そうなんですよね。クイックシックスを狙うために自分のスタイルを崩すわけではないですから。もちろん今回も1RからKOを狙います。ここで6ポイントを獲得するしかプレーオフに繋がる方法はないので」

――率直に、クリス・ウェードはクイックシックスを狙える相手だと思いますか。

「はい、そう思っています。もともと相手も初戦を落としていて、僕としては初戦を落とした者同士の対戦って考えていなかったんですよ。勝っている選手と負けている選手の対戦——それが基本的な流れじゃないですか」

――通常ならば、そういうマッチメイクになるでしょうね。

「負けた者同士だと状況が変わります。初戦を落とした者同士だから、相手もクイックシックスを狙って1Rから極めに来るでしょう。それが打撃で来るのか寝技で来るのかは分からないけど、お互いにフィニッシュしなければいけない。だからこそ自分にもチャンスがあると思っています」

――ではファイターとしてのウェードの印象を教えてください。

「レスリングベースで、打撃とグラップリングもできる選手ですね。ファイターのレーダーチャートがあるとすれば、全ての項目の点数が高いタイプだというイメージです。怖いのは左ストレートとハイキック。そのあたりの打撃はもらわないように攻めていきたいですね。あとは試合が始まってみないと分からないところもありますけど」

――全部できるファイターだからこそ、何で来るかが読めないところがある。反対にウェードのほうは、1Rで仕留めきるタイプではないですよね。

ベスト4が2度、準優勝が1回。嫌な打撃、怖い組みを持つクリス・ウェード

「そう思います。

自分としては相手がどう出て来たら、こうするという戦略も固まっています」

――まだウェード戦を控えている段階でお聞きするべきことではないかもしれませんが、プレーオフに出場してハブライエフに借りを返したいですか。

「バッハ・ジェンキンスもそうですし、負けている選手には借りを返したいです。そのためにも、ウェード戦でキッチリと仕留めたい。判定決着になっても自分としては面白くないし、何よりプレーオフに繋がりません。もちろん勝って嬉しくない試合はないです。でも大事なのはこの試合で判定勝ちすることではなく、プレーオフに進出して優勝することなので」

■視聴方法(予定)
6月9日(金・日本時間)
午前7時30分~DAZN

■ PFL2023#04対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
ヘスス・ピネド(ペルー)

<フェザー級/5分3R>
モヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)
タイラー・ダイヤモンド(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
マールシン・ハムレット(ノルウェー)
サム・ケイ(豪州)

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス(米国)
チョ・ソンビン(韓国)

<ライトヘビー/5分3R>
ジョシュ・シルヴェイラ(米国)
デラン・モンチ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
マルロン・モラエス(ブラジル)
ガブリエル・アウベス・ブラガ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
タイ・フローレス(米国)
ダン・スポーン(米国)

<フェザー級/5分3R>
クリス・ウェード(米国)
工藤諒司(日本)

<ライトヘビー級/5分3R>
インパ・カサンガネイ(米国)
ティム・キャロン(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
アビゲイル・モンテス(メキシコ)
ブランディ・ヘスター(米国)

<フェザー級/5分3R>
アレクセイ・パーガンデー(米国)
アキーム・バシアー(米国)

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【PFL2023#04】2年連続トップ4へ。奇跡的に状況が揃った工藤諒司─01─「今年もやってやるぞ!!」

【写真】ファイトウィークと変わらないようでいて、言葉の出て来かた等は直前でない空気があった (C)SHOJIRO KAMEIKE

8日(木・現地時間)にジョージア州アトランタのオーバータイムエリート・アリーナで開催されるPFL2023#04で、工藤諒司がクリス・ウェードと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

工藤は2023年シーズンの初戦、モヴィッド・ハイブラエフで判定負けを喫した。現在のフェザー級ランキングでは0pで6位、対するクリス・ウェードも、バッハ・ジェンキンスとの初戦を落とし、0pでランキングは7位だ。

シーズン2戦目を前にして3p で4位だったアレハンドロ・フローレスが欠場、7位のダニエル・トーレスがドラッグテストで陽性となり失格。期せずしてランクが自動的に2つ上がったことで、ある意味──奇跡的な逆転プレーオフ出場が見えてきた。とはいっても工藤に求められるのは1Rフィニッシュ、クイックシックス=6pを獲得だ。つまりは昨シーズンと同じ状況で2戦目を迎える工藤、渡米直前に意気込みを訊いた。

【フェザー級ランキング】
1位 5p ブレンダン・ラウネーン
2位 3p バッバ・ジェンキンス
3位 3p モヴィッド・ハイブラエフ
4位 3p ガブリエル・ブラガ
──────────────────────────────────
5位 0p ヘスス・ピネド
6位 0p 工藤諒司
7位 0p クリス・ウェード
8位 0p マルロン・モラエス
9位 0p タイラー・ダイヤモンド
10位0p チョ・ソンビン



――8日(現地時間)に試合を控えている工藤選手です。このインタビューは日本時間の1日に行っておりますが、渡米はいつ頃ですか。

「日本時間の6月4日、日曜日に日本を出発します」

――現地に着いてからは、どのようなスケジュールを過ごすのでしょうか。

「写真撮影などは前回済ませているので、オフィシャルのインタビューやメディアの取材ぐらいかもしれません。だから前回よりは忙しいスケジュールにならないと思いますね」

――前回ということは、2023年シーズンの1試合目ですね。

「写真撮影と取材以外に、メディカルチェックなど結構キツキツのスケジュールでした」

――そうしたファイトウィークの対応というのは、ファイターにとってはストレスになるものですか。試合の勝敗や影響には関係ないとしても。

「自分はストレスには感じていないですね。『試合前はゆっくりしたい』と考える選手もいるとは思いますけど、僕は気にならないです。PFLもスタッフは意外と少人数で選手のケアをしているのですが、みんな本当によく動いてくれる人たちだなって思います」

――一方、現地では体を動かすことはあるのでしょうか。

「はい。PFLが取ってくれているホテルの中にマットルームや、食事を出してくれるレストランみたいなところが用意されているんですよ。そのホテルの中で全てのことを済ませられるので、現地にいる間はホテルから出ることもないです。そういう意味では楽ですね」

――現地に着いた段階で、ウェイト調整はどのような状態なのですか。

「もちろん日本を発つ前から体重は調整していますが、ホテルでは減量用のメニューを出してくれます。高タンパク低カロリーで、栄養価の高い食事ですね。プロモーターサイドが食事のことも考えてくれているのは凄いなと思いました」

――Road to UFCでは選手がSNSで、現地で主催者が用意してくれるお弁当のような減量食を紹介していました。

「PFLの場合はビュッフェ形式で、自分で好きなものを選ぶ感じですね。それこそ食べても食べても体重が増えないメニューで。むしろ食べるほど減っていくような(笑)」

――ハハハハ。それは良いですね。ところで2022年からPFLに参戦し始めて、そのような現地での過ごし方には慣れたのではないでしょうか。

「今は慣れました。それよりも現地に着く前——飛行機の不安です。絶対に何かトラブルがあるので(苦笑)」

――トラブルとは?

「荷物が届かなかったりとか。荷物は次の日に戻ってきたから良いものの……。あとは、どうしても飛行機に乗っている時間が長いので体にダメージが溜まります。今回は日本からアトランタまで、一度乗り継ぎはありますけど、それでも長いですからね」

――なるほど。さて本題ですが、まず今シーズンの初戦はモヴィッド・ハブライエフに判定負けを喫しました。その試合内容について感想を聞かせてください。

「シーズンの初戦を落とすというのは……うーん、なんとか取りたかった。もう落としてしまったことは仕方ないですが、内容的には悔しいです。3Rフルで抑え込まれてしまいました。あれだけ時間があったにも関わらず、何もできずに終わったので。ただ、昨シーズンも初戦を落としてから、2戦目でKO勝ちしてプレーオフに進みました。今年も、去年と同じ状況ですね」

――昨年のシーズンは初戦でブレンダン・ラウネーンに判定で敗れたものの、2戦目でアレハンドロ・フローレスを1RにKO。クイックシックスのポイントを獲得してプレーオフに進出しました。

「この2戦目で倒し切らないと、プレーオフには行けないという状況は去年と同じになりました。でも去年に一度経験しているので、『今年もやってやるぞ!』という気持ちしかないです」

――ではハブライエフ戦の敗因と、次に生かすべきだと感じた点について。さらにハブライエフ戦から取り組んできたことがあれば教えていただけますか。

「まず良かった部分がないですよね(苦笑)。あそこまで封じ込まれてしまうと、気持ち的にも『シュン』となってしまうといいますか……。自分が思っている以上に、相手のグラップリング、コントロールする力が凄かったです」

――そこはロシア勢や中央アジア勢の強さですね。

「はい。自分の強みは打撃なので、ハブライエフ戦のように封じ込まれると自分の強みを出せなくなります。なので、まずは倒されないこと。倒されても立ち上がるまでの部分を強化してきました。そして次の相手のことを考えた時、打撃で倒さないといけない。倒すための打撃も強化してきています」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月9日(金・日本時間)
午前7時30分~DAZN

■ PFL2023#04対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
ヘスス・ピネド(ペルー)

<フェザー級/5分3R>
モヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)
タイラー・ダイヤモンド(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
マールシン・ハムレット(ノルウェー)
サム・ケイ(豪州)

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス(米国)
チョ・ソンビン(韓国)

<ライトヘビー/5分3R>
ジョシュ・シルヴェイラ(米国)
デラン・モンチ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
マルロン・モラエス(ブラジル)
ガブリエル・アウベス・ブラガ(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
タイ・フローレス(米国)
ダン・スポーン(米国)

<フェザー級/5分3R>
クリス・ウェード(米国)
工藤諒司(日本)

<ライトヘビー級/5分3R>
インパ・カサンガネイ(米国)
ティム・キャロン(米国)

<女子フェザー級/5分3R>
アビゲイル・モンテス(メキシコ)
ブランディ・ヘスター(米国)

<フェザー級/5分3R>
アレクセイ・パーガンデー(米国)
アキーム・バシアー(米国)

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