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MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#08 RENA YouTube   ダニーロ・マルケス マリーナ・モフナトキナ ラリッサ・パチェコ 石井慧

『2023 PFL Playoffs 2』試合結果/ハイライト動画


・Renan Ferreira def. Maurice Greene via KO (punches) — 4:46, Round 1.

・Larissa Pacheco def. Olena Kolesnyk via TKO (punches) — 0:14, Round 1.

・Denis Goltsov def. Jordan Heiderman via submission (arm-triangle choke) — 4:16, Round 1.

・Marina Mokhnatkina def. Amber Leibrock via submission (armbar) — 1:45, Round 1.

・Nathan Kelly def. Damion Nelson via unanimous decision (30-27, 30-27, 29-28).

・Danilo Marques def. Satoshi Ishii via unanimous decision (29-28, 29-28, 29-28).

・Maira Mazar def. Kaytlin Neil via split decision (29-28, 28-29, 29-28).

【PFL2023#08】石井慧、マルケスの前蹴り&首相撲を崩しきれず。MMA復帰戦は判定負け(MMAPLANET)

【PFL2023#08】完勝。モフナトキナがレイブロックに何もさせず、腕十字で仕留めてトーナメント決勝へ(MMAPLANET)

【PFL2023#08】ゴルソフがへイダーマンを寄せ付けずに肩固めで一本勝ち、ヘビー級T決勝へ(MMAPLANET)

【PFL2023#08】右、右、右、右!! コレスニクを14秒でKOしたパチェコが決勝でモフナトキナと対戦(MMAPLANET)

【PFL2023#08】フェヘイラが打撃で圧倒、右一発でグリーンを沈め、ゴルソフの待つ決勝に駒を進める(MMAPLANET)

 8月18日にニューヨーク州ニューヨークのザ・シアターで開催された『2023 PFL Playoffs 2』の試合結果。今大会はヘビー級と女子フェザー級のトーナメント準決勝が行われ、ヘビー級はヘナン・フェレイラとデニス・ゴルツォフ、女子フェザー級はラリッサ・パチェコとマリーナ・モフナトキナが決勝進出を果たしています。また、ワンマッチで出場した石井慧はダニーロ・マルケスに判定負けしています。



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MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#08 キック ヒーナン・フェヘイラ モーリス・グリーン

【PFL2023#08】フェヘイラが打撃で圧倒、右一発でグリーンを沈め、ゴルソフの待つ決勝に駒を進める

<ヘビー級準決勝/5分3R>
ヒーナン・フェヘイラ(ブラジル)
Def.1R4分46秒 by KO
モーリス・グリーン(米国)

グリーンがジャブと右ロー。フェレイラは右ストレートを打ち込んで右ローにつなげる。ジャブでプレッシャーをかけるフェレイラが右ボディストレートを見せると、グリーンはサウスポーにスイッチする。そこにフェレイラは右ストレートから左フック、構えを戻すグリーンに右ローを蹴る。

グリーンは構えを細かくスイッチするが、フェレイラは構わずジャブのプレッシャーで前に出る。グリーンがサウスポーになるとフェレイラが強烈な右ミドル。ケージを背負ったグリーンに左フックから右ストレートを打ち込む。フェレイラはグリーンがオーソドックスになれば右ロー、サウスポーになれば右ハイキック。完全に打撃のプレッシャーでグリーンを追い込むと、最後はサウスポーのグリーンが放ったジャブに右ストレートを合わせて、グリーンをマットに沈めた。


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MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#08 オレナ・コレスニク ラリッサ・パチェコ

【PFL2023#08】右、右、右、右!! コレスニクを14秒でKOしたパチェコが決勝でモフナトキナと対戦

<女子フェザー級準決勝/5分3R>
ラリッサ・パチェコ(ブラジル)
Def.1R0秒14秒 by KO
オレナ・コレスニク(ウクライナ)

サウスポーのコレスニクにプレスをかけて下がらせたパチェコ。右インローを繰り出したあと、当たらずも右の2発でコレスニクにケージを背負わせる。そして3発目の右ストレートがコレスニクの顔面を捉えた、4発目の右を受けながらコレスニクがダウンし、パチェコがKO勝ちを収めた。

試合タイムは、わずか14秒。両者は過去2度対戦しており、2021年の初戦は1R4分48秒、2022年の再戦は2分09秒でいずれもパチェコがコレスニクをKOしていた。3度目の対戦でさらに試合タイムを縮めたパチェコが、決勝でモフナトキナと対戦することに。パチェコは「練習を本当にたくさんしているから、自信が十分にある。私とのテーブルに着く相手を叩きのめすだけ。マリーナが勝ち上がることを予想していた。マリーナはタフゲームをするから、素晴らしいマッチアップだと思う。決勝はもう少し長く戦って、自分の力を見せたい」と語り、ケージインしたモフナトキナとのフェイスを行った。


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MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#08 ジョーダン・ヘイダーマン デニス・ゴルソフ

【PFL2023#08】ゴルソフがへイダーマンを寄せ付けずに肩固めで一本勝ち、ヘビー級T決勝へ

<ヘビー級準決勝/5分3R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
Def.1R4分16秒 by 肩固め
ジョーダン・ヘイダーマン(米国)

勢いよく前に出るヘイダーマン。ゴルソフは下がりながらジャブを返す。ヘイダーマンはボディストレートやインローを見せ、距離が詰まるとボディロックで組みつく。ヒザ蹴りを突き上げるへイダーマンだが、ゴルソフがそれに合わせて支釣込足のような形でテイクダウンし、サイドポジションで抑え込む。足を一本戻すへイダーマン。ゴルソフは身体を起こしてパンチを落とし、へイダーマンが蹴り離そうとしても上体を低くしてトップキープ。パンチを落としながら、インサイドに収まる。

足を利かせられず、クローズドガードでホールドするへイダーマン。ゴルソフはコツコツとパンチを落とし、足を一本超えてハーフガードへ。ボディと顔面にパウンドを打ち分け、ヘイダーマンのアームロックをつぶして肩固めへ。ハーフガードのまま一気に締め上げ、ゴルソフがへイダーマンから一本勝ちを収めた。

まさに完勝と言っていい試合内容で決勝進出を決めたゴルソフ。試合後のマイクでは「作戦はない。ただ、思うように動いただけ。さぁ決勝だ。国に戻って練習をする。今は椅子に座って決勝を楽しみ、それからどう戦うかを考えるよ」と言い放った。


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MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#08 アンバー・レイブロック マリーナ・モフナトキナ

【PFL2023#08】完勝。モフナトキナがレイブロックに何もさせず、腕十字で仕留めてトーナメント決勝へ

<女子フェザー級準決勝/5分3R>
マリーナ・モフナトキナ(ロシア)
Def.1R1分45秒 by 腕十字
アンバー・レイブロック(米国)

左を伸ばしながら距離を詰めたモフナトキナが、ダブルレッグで組みつく。ケージに押し込まれたレイブロックも体勢を入れ替えたが、すぐにモフナトキナがグラウンドに持ち込んだ。モフナトキナはレイブロックの右腕を抱えて腕十字を仕掛ける。反転するレイブロックの動きに合わせて締め付けをタイトにするモフナトキナが、腕を伸ばしてタップを奪いトーナメント決勝進出を果たした。


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MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#08 ダニーロ・マルケス デミアン・マイア 石井慧

【PFL2023#08】石井慧、マルケスの前蹴り&首相撲を崩しきれず。MMA復帰戦は判定負け

<ヘビー級/5分3R>
ダニーロ・マルケス(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
石井慧(クロアチア)

サウスポーの石井。オーソドックのマルケスは左手を伸ばして右ミドル、インローを蹴る。石井は左のガードを上げ、左ボディストレートを打つ。前に出るマルケスは右の前蹴りを飛ばし、石井が距離を詰めようとしたところに右ストレートを狙う。石井はマルケスの蹴りに合わせて左ストレートを狙い、マルケスはすぐにバックステップで距離を取る。

インロー・前蹴りで自分の間合いを保つマルケス。石井が細かいパンチからボディロックで組みつくが、首相撲からヒザ蹴りを放って、ケージを背負わない。打撃の攻防に戻ると、マルケスは再びインロー・前蹴りで距離を取って、石井の前進に右ストレートをヒットさせた。

2R、マルケスはインロー。石井は左ボディストレートから顔面への右フックを返し、ボディロックで組もうとするが、マルケスは距離を取る。マルケスは二段の飛びヒザ蹴りを見せて、右の前蹴りで石井のボディを狙う。石井が組みつこうとすると、マルケスは首相撲からヒザ蹴りを放って組みつかせない。

マルケスは前蹴りと右ボディ、組もうとする石井を首相撲にとらえて離れる。この攻防が続くなか、石井も左ミドルを蹴り返し、シングルレッグも見せつつ、そのフェイントから顔面への左ロングフックを狙う。マルケスは前蹴りで距離をとって深追いしない。残り15秒、石井が左右のフックで突進。組ませないマルケスはやはり前蹴りで距離をとる。

3R、石井が左ストレートで前に出て、ダブルレッグで組みつく。そのままボディロックでマルケスをケージに押し込み、テイクダウンを狙う。一旦距離が離れると石井は左ストレートと左フック。シングルレッグ・ボディロックを見せながら左のパンチにつなげ、マルケスをケージまで押し込む。マルケスはそれに首相撲で対応し、初めてダブルレッグも見せるが、石井は組ませない。

ガードを上げて距離を詰める石井はマルケスの右脇を差してケージに押し込む。マルケスが首相撲にとらえると、石井はボディフックと顔面へのアッパーを打ち込見続ける。石井はガードを上げて細かいパンチで前進。マルケスも右ストレートを返すが石井が前に出続ける。1・2Rはマルケスがペースを掴み、3Rに石井が挽回するという試合は――ジャッジ3名とも29-28でマルケスに軍配が上がった。

前蹴りで距離を取り、首相撲でテイクダウンを阻止し続けたマルケス。試合後のマイクでは「練習通りに戦った。彼がテイクダウンを多く仕掛けてくると思って準備してきた。彼のコーナーマンは素晴らしい柔術家だし。僕はデミアン・マイア柔術出身だ」と試合を振り返り「サトシ、サンキュー、ブラザー。君のことを凄く尊敬している。良い試合だった。来年もここで戦っていたい」と締めた。


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ABEMA BELLATOR K-1 MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#08 Special UFC ダニーロ・マルケス ブログ 石井慧

【Special】PFL2023#08、K-1からMMAに戻った石井慧への想い──by 中村拓己

【写真】石井慧は240.2ポンド(108.95キロ)で計量をパス。プレーオフ準決勝2試合を含め、4試合が組まれたヘビー級出場選手で最軽量だ(C)PFL

18日(金・現地時間)にニューヨーク州ニューヨークシティのマジソン・スクエア・ガーデン内ザ・シアターでPFL2023#08が開催される。
Text by Takumi Nakamura

石井慧が約1年7カ月ぶりにMMAの試合を行う。対戦相手はダニーロ・マルケス、舞台はBellator買収のうわさで話題を集めるPFLだ。

7月17日にK-1プロデューサーを退任し、8月1日からフリーライターとして活動を再開する際、最初に記事を書きたいと思った選手が石井慧だった。


周知のように石井は2021年9月から2023年3月まで約1年半、K-1を主戦場に試合を重ねてきた。その間に石井のマッチメイク担当として、本人と試合のやりとりをしていたのが自分だった。K-1プロデューサー就任前の記者時代に何度か取材したことはあったが、石井と連絡を取り合ったのは、この時が初めてだ。

K-1参戦に向けて石井とミーティングした際、2つだけ石井からリクエストがあった。それは「MMAに活かすために期間を決めてK-1ルールに挑戦したい」、「最終的に京太郎と戦いたい」という極めてシンプルなものだ。

その言葉通り、石井はK-1デビュー戦となった愛鷹亮戦を皮切りに、3大会連続でK-1のリングに上がった。対戦相手の交渉に時間がかかることはなく、MMAやグラップリングの試合オファーもあるなかで、K-1での試合を優先し、K-1以外では「サトシ・イシイ」のリングネームでプロボクシングにも挑戦した。

石井はK-1で3戦3勝(1KO)、ボクシングで2戦1勝1分の成績を残し、今年3月「K’FESTA.6」で京太郎戦を実現させた。京太郎には敗れたものの、この試合を最後にK-1卒業とMMA復帰を表明した。

K-1参戦時のインタビューで石井はこんな言葉を残している。

「K-1ルールは逃げ場所がない。僕が最も得意としているテイクダウンやグラウンドがなく、純粋に打撃だけで戦うルールなので、一番打撃技術の向上に近付けるし、向上するスピードも速い。K-1ルールで学んだことがたくさんあります」

「エキビションマッチではなく勝敗がつく公式戦をやることで、何が使えるのか使えないのか。MMAの試合に出た場合は何が有利なのか不利なのかも分かった」

石井のK-1挑戦を間近で見て感じたことは、石井のMMAへの探求心、そして自分が定めたゴールへ向かう貪欲さだ。

MMAにおいて打撃の技術を覚えたいなら、打撃の練習量を増やしてMMAの試合で試せばいい。試合の感覚を味わうだけなら、勝敗のリスクを背負って公式戦をやる必要もないだろう。

しかし、それをやってしまうのが石井慧なのだ。

MMAファイターとして自分が成長するためには何が必要なのか。

その目標にたどり着くための最短距離はどこなのか。

石井はそれを追い求めてK-1での戦いを選び、駆け抜けた。

今回、石井が対戦するマルケスはMMAの通算戦績が14勝5敗。2020年~2022年にはUFCに参戦して2勝2敗、PFLでは2勝1敗の成績を残している。トップ・オブ・トップではないが、北米MMAの最前線で戦う一人だ。石井にとってはMMAファイターとしての現在地が分かる相手と言っていい。

これから石井がMMAで出す結果と試合でのパフォーマンス、それこそ石井がK-1ルールに挑戦したことの答え合わせだと思う。

だからこそK-1プロデューサーから格闘技ライターに戻った今、誰よりも石井慧のMMAに注目している。

なお17日(木・同)に行われた計量結果は以下の通り。ライト級で組まれていたクリス・ミクサン×エディ・ジョージは前者のライセンスが下りずにキャンセルに。

女子フェザー級準決勝でラリッサ・パチェコと対戦するオレナ・コレスニクが147.8ポンドと計量失敗し、ファイトマネーの20パーセントの譲渡とペナルティ1Pを受けたうえでキャッチウェイト戦を戦うこととなった。

またオープニングバウトのヘビー級マッチ=ルイ・サザーランドとダイクワン・バックリーの試合は、バックリーがヘビー級のリミットよりも7.4ポンド重い272.4ポンドとなり、同様にファイトマネーの20パーセントをサザーランドに支払ったうえで、この一戦はスーパーヘビー級戦として実施される。

■視聴方法(予定)
8月19 日(土・日本時間)
午前8 時00分~DAZN

■ PFL2023#08計量結果

<ヘビー級準決勝/5分3R>
ヒーナン・フェヘイラ: 259.6ポンド(117.75キロ)
モーリス・グリーン: 261.8ポンド(118.75キロ)

<女子フェザー級準決勝/5分3R>
ラリッサ・パチェコ: 146ポンド(66.22キロ)
オレナ・コレスニク: 147.8ポンド(67.04キロ)

<ヘビー級準決勝/5分3R>
デニス・ゴルソフ: 243ポンド(110.22キロ)
ジョーダン・ヘイダーマン: 247.2ポンド(112.12キロ)

<女子フェザー級準決勝/5分3R>
マリーナ・モフナトキナ: 145ポンド(65.77キロ)
アンバー・レイブロック: 145.8ポンド(66.13キロ)

<フェザー級/5分3R>
ネイト・ケリー: 145.4ポンド(65.95キロ)
デイモン・ネルソン: 145.8ポンド(66.13キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ダニーロ・マルケス: 248ポンド(112.49キロ)
石井慧: 240.2ポンド(108.95キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・ニール(米国)
マイラ・マザール(ブラジル)

<スーパーヘビー級/5分3R>
ルイ・サザーランド: 250.6ポンド(113.67キロ)
ダイクワン・バックリー: 272.4ポンド(123.55キロ)

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【PFL2023#08】女子F級準決へ、モフナトキナ「レギュラーSとプレーオフは戦いのアプローチが違う」

【写真】アスリートとして一流然とした空気を纏っているモフナトキナ (C)PFL

18日(金・現地時間)にニューヨーク州ニューヨークシティのマジソン・スクエア・ガーデン内ザ・シアターでPFL2023#08が開催される。
Text by Manabu Takashima

ヘビー級と女子フェア―級の準決勝が行われる今大会、その女子フェザー級セミファイナルでマリーナ・モフナトキナがアンバー・レイブロックと対戦する。レギュラーシーズン初戦で東よう子に勝利したモフナトキナは、スポーツサンボの世界王者からMMAに転向し、強くなるなめに単身渡米。コロナ期間にATTに入門ならず、女子禁制のサンフォードMMA(現キルクリフFC)に唯一例外として在籍が認めらた。

そのモフナトキナ、レイブロック戦を前に取材すると、この1年で大きく人生が変わっていた。


──昨年8月にキルクリフFCでマリーナにインタビューを受けてもらったのですが、あれから随分と練習、そして生活環境にも変化があったようですね。

「PFLの去年のシーズンが終わってロシアに戻り、今年のシーズン前に米国に戻ってきたの。でも、今はキルクリフFCでなくてラスベガスのシンジゲートMMAで練習しているわ。そう、本当に色々とあって。この間にUFCを契約したミハイル・モクナトキンと結婚をして……」

──それはおめでとうございます。

「ありがとう(笑)。彼の試合も9月のにあるのよ。そう、あなたとフロリダで会ってから本当に色々なことが起こったわ(笑)」

──キルクリフFC唯一の女子ファイターでしたが、シンジゲートでは同性の練習相手もたくさんできたのではないですか。

「正直、男の選手だけと練習をしていたから、フロリダにいる時はケガが絶えなかったわ。なんせ、体が違うから。でもベガスではたくさん女子選手がいて、練習環境が良くなっているのは確かね」

──2週間後にはPFL準決勝でアンバー・レイブロックと戦います(※取材は3日に行われた)。今の調子はいかがですか。

「良い感じよ。MMAの戦績的には似通っているけど、彼女と比べると私の格闘技経験の方が厳しい環境にあっった。サンボ、MMAをこれまでの生涯をかけてやってきたから。その違いを彼女は知ることになると思う。これまでの戦ってきた相手も違うし、そういう点においても私の方が彼女をリードしているわね」

──PFLはポイント制を敷いていて、彼女は初戦のクイックシックスが効いてプレーオフ進出を果たした感があります。2戦目のパチェコ戦は逆に初回、僅か45秒でKO負けを喫しましたし。レイブロックの実力をどのように評価していますか。

「レギュラーシーズンとプレーオフでは、戦いのアプローチの仕方が違ってくるわ。ファイナル進出に向けて、前の2試合のように勝負を急ぐ必要がない。レギュラーシーズは2試合で少しでもボーナスが必要だから、皆ミスをしようがラッシュして戦う。対して今回の試合は時間を掛けることができるし、レスリングやグラップリングのテクニックを十分に駆使することができるはず。そしてミスを減らして、しっかりと勝利を目指すわ。そういう戦いができるように練習をしてきたし、グッドシェイプを保ってきたから」

──ところで今年は日本の東陽子選手、そしてPFLからの期待が高かった。エヴリン・マルチンスを下しての準決勝になります。

「どちらの試合も凄く良い経験になったわ。PFLは短期間で集中して試合があるから、試合と試合の合間も気を抜くことはできないし。そうやって勝ち続ける必要がある状況が、私を成長させてくれた。ヨーコとエブリンと戦うことでは、私はさらに強くなれた」

──では、もう一つの準決勝ラリッサ・パチェコ×オレナ・コレスニクの予想と、ファイナルでどちらと戦いたいかを教えてもらえますか。

「ラリッサの方が経験豊かで、彼女がファイナルに上がってくると思うわ。過去に2度もオレナに勝っているし。オレナ・コレスニクは細かい戦術を持ってラリッサに挑むだろうけど、単にラリッサの方が実力が上で。だから彼女はチャンピオンなわけだし、いずれにしても私はラリッサ・パチェコと決勝で戦うことになるはずよ」

──もちろん準決勝に集中しないといけないですが、100万ドルを手にする自信のほどは?

「私のモチベーションは100万ドルの獲得が第一。それは全ての選手にも共通することのはず。多くの努力と犠牲の上に、戦うことができているから。賞金を手にするために、努力を続けているわけだしね。100万ドルを得られるだけのことはやってきたわ」

──ところでPFLがBellatorを買収したという話が、半ば事実のように伝わっています。そのようにモノゴトが進展した場合、Bellatorがどうなるのかは分からないですが、仮に女子フェザー級戦線にはクリス・サイボーグ、キャット・ジンガーノら強豪選手が所属しています。彼女達がPFL女子フェザー級のロースターに加わると、一気に戦局は変化するかと。

「そういうことは気にしないようにしているから、あまりどういう状況かは分かっていないの。でも、キャリアのためにも試合機会が継続して訪れ、その間も集中してトレーニングできることは絶対にポジティブなことで。それだけ成長できるから。試合が私を強くしてくれるので」

──マリーナ、今日はありがとうございました。では日本のファンにメッセージをお願いします。

「ありがとう。PFLがアジア、日本で大会を開く日が来ることを願っているわ。その時は絶対に日本に行きたいと思っている。ずっとTVで日本の美しいところを視てきたから」

■視聴方法(予定)
8月19 日(土・日本時間)
午前8 時00分~DAZN

■ PFL2023#08対戦カード

<ヘビー級準決勝/5分3R>
ヒーナン・フェヘイラ(ブラジル)
モーリス・グリーン(米国)

<女子フェザー級準決勝/5分3R>
ラリッサ・パチェコ(ブラジル)
オレナ・コレスニク(ウクライナ)

<ヘビー級準決勝/5分3R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
ジョーダン・ヘイダーマン(米国)

<女子フェザー級準決勝/5分3R>
マリーナ・モフナトキナ(ロシア)
アンバー・レイブロック(米国)

<フェザー級/5分3R>
ネイト・ケリー(米国)
デイモン・ネルソン(米国)

<ライト級/5分3R>
クリス・ミクサン(米国)
エディ・ジョージ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ダニーロ・マルケス(ブラジル)
石井慧(クロアチア)

<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・ニール(米国)
マイラ・マザール(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ルイ・サザーランド(英国)
ダイクワン・バックリー(米国)

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