カテゴリー
FINISH10 Level-G Level-G02 MMA MMAPLANET o コンバット柔術 修斗 山田哲也 白木アマゾン大輔 竹内稔 越智晴雄

【Level-G02】グラップリングマッチ歴+10年。竹内稔―01―「今は単にMMAの試合に出ていないだけ」

【写真】ここに来て注目を集める格闘家人生、継続は力なり(C)SHOJIRO KAMEIKE

11日(日)、東京都新宿区のGENスポーツアカデミーで開催されるLevel-G02では、8人制ワンデー・トーナメントで初代ライト級王座が争われる。その1回戦で、竹内稔が山田哲也と対戦する。
Text by Shojro Kameike

今年3月のFinish10で白木アマゾン大輔をアナコンダチョークで下している竹内。すでにグラップリングマッチのキャリアは10年を超え、さらにプロ修斗のリングでもギロチンやアナコンダチョークを極め続けていた。代名詞のアナコンダチョーク再び――今大会の出場メンバーの中でもベテランとなった、竹内にアナコンダチョークとグラップリングについて訊く。


――竹内選手は2011年に修斗でプロデビューする以前から、修斗グラップリングなどの大会でアナコンダチョークを武器に活躍されていました。そして今年3月のFinish10で白木アマゾン大輔選手をアナコンダチョークで破った際、当時の記憶が蘇りました。

「アハハハ、ありがとうございます。アナコンダチョークは修斗時代から使っていて、もう10年以上になりますね」

――竹内選手がプロMMAを戦っていたのは、2011年2月のデビュー戦から2012年1月のTheギロチン戦までの1年間でした。それだけ短かったのは何か理由があったのですか。

「仕事をしながらプロのリングで戦っていて、この状態はキツいなという気持ちがありました。それでグラップリングなら気軽に出られるかなと思い、グラップリングをメインにしたという感じですね」

――もともとMMAをやりたくてグラップリングに移行したのか、それともグラップリングをやっていてMMAを始めたのか。どちらのパターンだったのでしょうか。

「最初はMMAをやりたくてパラエストラ東京に入りました。そこでたまに柔術をやったりとか、ジムとしてグラップリングの練習が多かったので、自然と僕もグラップリングをやり始めました」

――そのなかで「仕事をしながらプロのリングで戦うのはキツい」と感じ始めたのは、何時頃だったのですか。

「最後のほうは結構ショートノーティスで試合をしていて。そこまで練習ができていない状態で試合して、Theギロチン戦で負けて――自分の中で『もういいかな』という気持ちになりました。でも、別にMMAを引退したわけじゃないんですよ(苦笑)」

――えっ!? それは失礼いたしました。いつかどこかで、またMMAを戦おうという気持ちをお持ちなのですね。

「そうなんです。今は単にMMAの試合に出ていないだけという状態で。MMAを引退したとは言ったことはないですね。またチャンスがあれば出たいと思っています」

――今回のLevel-Gはサブオンリー・グラップリングですが、そうなるとコンバット柔術にも興味がわきませんか。

「はい。オファーがあるなら、ぜひやってみたいですね」

――それは楽しみです。話を戻すと、竹内選手が修斗グラップリングなどでアナコンダチョークを使っていた頃、まだ日本にはそれほどアナコンダを得意とする選手は少なかったように思います。そのなかで、なぜ竹内選手は得意技としていったのでしょうか。

「うーん、なぜでしょうね……。いつの間にか、という感じです。誰かから習ったという記憶もないですし。たまたま練習で『これは使いやすいな』と思って、それが形になっていったのだと思います。

確かパラエストラ東京では上田将勝さんが、アナコンダチョークやネルソンなど首系の技が得意で。越智晴雄は今もギロチンで勝っていますよね。当時はその2人とよく練習していました」

――上田さんのアナコンダも懐かしいです。一方、柔術はやっていなかったのですか。

「柔術は今のカルペディエムに入ってからですね。やっぱり長く格闘技を続けるには、柔術が一番向いているじゃないですか。それと当時は青帯だったので、黒帯が欲しいと思いました。ちゃんと技術を学んで、黒帯を巻きたかったんです」

――なるほど。それだけ長くグラップリングを戦ってきた竹内選手の目には、現在のグラップリング界はどのように映っていますか。

「随分と変わりましたね。米国ではグラップリングの賞金マッチが行われたりしていて。当時はそういうイベントはなくて」

――グラップリングの世界的イベントは、ADCCのみだったと思います。また、世界的にもMMAファイターがグラップリングもやるというケースが多い時代でした。そのなかで竹内選手は、グラップリングでの目標は何だったのでしょうか。

「柔術は黒帯を取ること、グラップリングではADCCのアジア予選で優勝して、世界大会に出ることが目標でした」

――ではADCCのようにポイント制の大会以外に、今回のLevel-Gのようにサブオンリーの大会が増えてきたことについては、いかがですか。

「ケージ、ポイントなし、サブオンリーというルールは僕に合っていると思います。ADCCはマットでポイント制の大会ですが、グラップリングの種類もいろいろあるなかで、僕としては今回のルールで試合をしたいです。もともとそれほどポイントを得て勝つタイプではないですし、一本勝ちが評価されるルールは好きですね。もちろん他のルールも出ますけど」

――ご自身が修斗で試合をしていた頃にはなかったケージで戦う。そのケージに対する意識も強いですか。

「いや、ケージに対して特に強い想いがあるというわけではないんです。単にケージ、壁際の動きが染みついているといいますか。パラエストラ東京って広さ的に、練習していると自然と壁を背負ってしまうんですよね。今はロータスにも練習に行かせてもらっていますが、基本的に練習では壁際になることが多くて。それだけ壁ありで練習しているほうが多いので、試合でもケージがあったほうが良いです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月11日(日)
午後2時55分~ Twit Casting LIVE

The post 【Level-G02】グラップリングマッチ歴+10年。竹内稔―01―「今は単にMMAの試合に出ていないだけ」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#04 ブレンダン・ラウネーン ヘスス・ピネド

【PFL2023#04】ヘスス・ピネド、まさかの94秒ヒザ蹴りKO=2022年世界王者ラウネーン越え。ミラクルPFL!!!

<フェザー級/5分3R>
ヘスス・ピネド(ペルー)
Def.1R1分34秒by KO
ブレンダン・ラウネーン(英国)

互いに構えを変えなか、足を使うピネドがまず前に出る。早期KOが必要なピネドが前に出て左を振るうが、かわしたラウネーンが離れる、右を当てたピネドはもう一発右をヒットさせて距離を取り直す。と、その動きをラウネーンがいつ見切れるようになるかと思われるなか、ピネドが近づいて首相撲、右を狙ったラウネーンのアゴ先を左ヒザが捉える。

耳に残る嫌な音が館内に響き渡り、去年の世界王者が崩れ落ちる。ピネドの鉄槌は必要なく勝負あり。奇跡のようなKO勝ちと、ショートして大団円。プレーオフ進出を決めたピネドは「皆、僕にネガティブなことを言っていたけど、やってのけたよ。ゲームプランは攻めて、少しでも早く試合を終らせることだった」と静かに語った。


The post 【PFL2023#04】ヘスス・ピネド、まさかの94秒ヒザ蹴りKO=2022年世界王者ラウネーン越え。ミラクルPFL!!! first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#04 クリス・ウェード タイラー・ダイヤモンド ヘスス・ピネド モヴィッド・ハイブラエフ

【PFL2023#04】急がず、慌てず。ハイブラエフがダイヤモンドを2R肩固め葬で準決勝に駒進める

<フェザー級/5分3R>
モヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)
Def.2R4分23秒by 肩固め
タイラー・ダイヤモンド(米国)

まずリードフックを振るったダイヤモンドに対し、ハイブラエフは右フックからヒザ蹴りを狙う。右アッパーを効かせたハイブラエフが、跳びヒザを2度見せる。間合いを取り直したダイヤモンドは左フックを当て、ハイブラエフが右ストレートを返す。引き続きダイヤモンドのステップインにヒザを合わせようとするハイブラエフは右に回る。ダイヤモンドは果敢にワンツーを伸ばし、ハイブラエフは右に回りながら左ヒザを繰り出す。

ジャブを当てたダイヤモンドは臆することなく前に出るが、右オーバーハンドを当てられダブルレッグへ。切ったハイブラエフはボディを殴り、がぶりからギロチンを伺う。ここでダイヤモンドが正座状態から立ち上がり、両者は離れる。右カーフを蹴ったダイヤモンドは、スイッチを織り交ぜて間合いを測るも残り10秒を切って飛び二弾ヒザ蹴りで左ニーをアゴに受け後方にダウン。パウンドの追撃を受けながら、時間に救われた。

2R、シングルレッグで即テイクダウンを決めたハイブラエフは、オープンガードになると右に足を抜き、Zハーフガードに右のパウンドを打ちつける。右腕を差したダイヤモンドだが、レッスルアップはできない。腰を切っての腕十字狙いも察知されたダイヤモンドは、クローズドガードからの肩固めをやり過ごすが、スクランブルに持ち込むことができない。

ギロチン、三角もセットアップに至らないダイヤモンドは、ハイブラエフのハーフガードからの肩固めをセットされ、タップを強いられた。ファブファイブ、5Pを加え合計8Pとしたハイブラエフがプレーオフ、3席目を確定。

クリス・ウェードはブレンダン・ラウレーンの敗北、加えてヘスス・ピネドの1R4分16秒以降の勝利がプレーオフ進出条件となり、厳しい状況に追い込まれた。


The post 【PFL2023#04】急がず、慌てず。ハイブラエフがダイヤモンドを2R肩固め葬で準決勝に駒進める first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Level-G Level-G02 MMA MMAPLANET o パンクラス 修斗 平田直樹 渡辺謙明 遠藤雄介

【Level-G02】パンクラス~Level G~パンクラス、平田直樹─01─「練習メニューはほとんど変わらない」

【写真】MMAとケージは、繋がっていても別モノ。そこでどこまで強さを見せるのかが、平田直樹にとってMMAでの強さを見せることになる(C)SHOJIRO KAMEIKE

11日(日)、東京都新宿区のGENスポーツアカデミーで開催されるLevel-G02では、8人制のライト級初代王者決定ワンデー・トーナメントが行われる。そこに平田直樹が出場し、1回戦で元修斗環太平洋王者の遠藤雄介と対戦することとなった。
Text by Shojro Kameike

平田は4月30日にパンクラスで渡辺謙明を下し、続いて今回のLevel-G出場と7月9日のパンクラス出場も決定している。わずか2カ月で3大会——トーナメントで決勝に進めば、計5試合も戦うことに。なかなかハードなスケジュールで、平田がグラップリング戦に臨む理由とは。


――4月30日にパンクラスで勝利し、7月にもMMAの試合を控えるなか、6月11日に8人制のグラップリングトーメントに臨みます。これだけタイトなスケジュールの中で、グラップリングの試合に出ようと思った理由から教えていただけますか。

「普段からグラップリングの練習はしっかりやっていて、70キロということで減量の心配もないので、出てみたいと思いました」

――正直なところ、打撃のあるMMAよりも怪我のリスクは低いかもしれませんが、出場メンバーを見ても足関節で負傷してしまう恐れもあります。MMAをメインに戦っている平田選手にとって、このスケジュールはリスクが高いのではないかと……。

「もちろん怪我のリスクはあります。でも最後にグラップリングの試合に出たのが2年前のクインテッドで、ずっとグラップリングの試合もやりたいと思っていました。それとコンスタントに試合をすることで、コンディションも整えすいですし、モチベーションも高く練習に臨むこともできます。特にグラップリングに対して、自分で考えながら練習することができました。そういう意味では、まだ始まっていないけど――大会に参加できて良かったと思います」

――クインテッド以降に米国での試合を経て、自身のグラップリング力がどれだけのものなのか確認したいという気持ちがあったのでしょうか。

「はい、それも理由の一つですね。少しずつではあるけどグラップリングが強くなっているという実感が、自分の中にはあります。一緒に練習している人たちからも『強くなっている』と言われていて。それが練習の中だけではなく、本当に試合でも通用するのか。実際に試合をしてみないと分からないこともありますから。僕としては、すごく試合が楽しみです」

――ではグラップリング大会の中でもLevel-Gを選択したのは、ケージグラップリングであることが理由の一つですか。

「いえ、それが……試合が決まった時はケージでやることを知らなかったんです(苦笑)」

――えっ……。

「数日前、高橋Submission君に『リングとケージ、どっちですか?』と聞いて『ケージです』と教えてもらいました。ケージでの試合だから面白そうです」

――周囲の方々も、その時点まで知らなかったのですか。

「そうですね。僕から『ケージでやるみたいです』と伝えても、『そうなんだね』ぐらいでした。ケージとリングで使う技術も変わってはきますが、やることは変わらないというか――今回はサブミッションを極めることがテーマなので。もちろんケージと知ってからは、ケージを使った技術から極めることを意識しています」

――なるほど。まず4月30日の渡辺戦では負傷もなく、今回のグラップリングに挑めるということですね。

「試合後は問題なかったですね。実は試合前に指を痛めていて」

――そうだったのですか!?

「練習でも強くミットを打たないようにしていました。試合ではそれほど打撃を出すこともなく、すぐに組んでフィニッシュできて。試合後は指の様子を見て、問題なかったので2日後には練習に復帰しました」

――……渡辺戦では相手の左ジャブを右手でパーリングしたり、さらに右クロスも出していました。その時点では問題なかったのですか。

「アドレナリンのおかげか、試合中に痛みはなかったです。ただ、心配なのでマウントを取ってもパウンドを出さずに、スムーズに肩固めを極めることができて良かったです。あの時点でLevel-Gに出ることも決まっていましたし、とにかくノーダメージで勝とうと考えていました」

――久しぶりの日本での試合、初めてとなるパンクラスという舞台で勝利したことについては、いかがでしたか。

「連敗中でしたし、勝ったことについては素直に嬉しかったです。日本での試合は2年ぶりで、応援してくれている人たちもいました。その人たちに向けて、フィニッシュして勝てたというのが一番大きいですね」

――連敗しており、久々の日本での試合でありながら怪我もしている。試合前に、いつもより緊張することはなかったのでしょうか。

「緊張感はありました。でもしっかり練習できていましたし、怪我をしていても試合になれば打つしかない。逆に指を負傷していたからこそ、丁寧に組んでフィニッシュしに行こうと考えることができたと思います。そこで自分の気持ちも中途半端だと、ポジション的にパウンドで行こうと考えたかもしれないし、指の負傷が悪化した可能性もありましたよね」

――平田選手としては今後、MMAとグラップリングを並行してやっていきたいのですか。

「両方やりたいです。割合としてはMMAのほうが多くはなりますけど、グラップリングも好きなので。両方やるとしても、練習メニューはほとんど変わらないですし。今も普段のMMAの練習スケジュールでやってきました。そのなかでグラップリング練習の際に、今回のトーナメントのことを考える割合は増えていました」

――つまり、MMAの一つの要素としてのグラップリングを向上させることが目的ということですね。だとすれば、1回戦で遠藤雄介選手のような元MMAファイターではなく、純グラップラーや柔術家と対戦したくはなかったですか。

「僕としては、誰と対戦したいとか希望はなかったです。出場が決まった時は他に誰が出るか知らず、出場者が発表されたら強い選手ばかりで。この中に僕がいて良いのかな、って思うぐらいです(笑)。だから気楽——というわけじゃないけど、強い選手ばかりの中で自分がどれだけやれるのか。今は試合が楽しみで、ワクワクしています」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月11日(日)
午後2時55分~ Twit Casting LIVE

The post 【Level-G02】パンクラス~Level G~パンクラス、平田直樹─01─「練習メニューはほとんど変わらない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Gladiator MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#04 チョ・ソンビン バッバ・ジェンキンス ブレンダン・ラウネーン モヴィッド・ハイブラエフ

【PFL2023#04】バッバ・ジェンキンスが、チョ・ソンビンをスープレックス→RNCで85秒殺=ベスト4確定

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス(米国)
Def.1R1分25秒by RNC
チョ・ソンビン(韓国)

1月のGLADIATORで圧倒的な強さを見せ、フェザー級王座を奪取──そのベルトを返上してPFLに戻ったチョ・ソンビンが、ジェンキンスに挑む。掛け率-520のジェンキンスはサウスポーから左フックで前に出て、一気にダブルレッグでテイクダウンを決める。チョ・ソンビンの右足を左腿の上に置き、右に回りつつ立たせてバックに回ると後方にスープレックス。

そのまま両足をフックしてRNCに入ったジェンキンス、チョ・ソンビンが落ちて圧勝、クイックシックスで合計9Pとしプレーオフ行きを決めた。これで9P獲得が2人、現在5Pのブレンダン・ラウネーン、3Pのモヴィッド・ハイブラエフの試合が残っており、レギュラーシーズンの行方が徐々に見えてきた。


The post 【PFL2023#04】バッバ・ジェンキンスが、チョ・ソンビンをスープレックス→RNCで85秒殺=ベスト4確定 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#04 UFC ガブリエル・ブラガ キック ボクシング マルロン・モラエス

【PFL2023#04】初回KO勝ちで、ブラガがプレーオフ確定。敗れたモラエスはホームで引退発表

<フェザー級/5分3R>
ガブリエル・ブラガ(ブラジル)
Def.1R3分02秒by KO
マルロン・モラエス(ブラジル)

ポイント0のモラエスに対し、3Pを持つブラガがスイッチをして中央で待つ。左ミドル、前蹴りをブラガが見せるとモラエスは右カーフへ。ブラガも左カーフから左ミドルを入れる。モラエスは足を使ってジャブ、ブラガは蹴りで突き放しにいく。モラエスのステップインをバックステップで対応するブラガが、左リードフックをブロックする。

モラエスはニータップを失敗するが、右カーフを蹴り込む。続いて右ミドルから右ハイ、そして左フックにつないだモラエス。ブラガは距離を取り、左を当てる。腰が落ちたモラエスは、カーフを返すが右ストレートで倒れ鉄槌の追い打ちで勝負は決した。ブラガは6P獲得、合計9Pとしプレーオフ進出を確定させた。

敗れたモラエスは、グローブをキャンバスに置きATTのコーチ陣と抱き合うと──涙を見せ「WSOFで始まった。UFCで引退を発表しなかったのは、ホームじゃないから。ホームで良いパフォーマンスを見せることがはできなかったけど、全てを賭けて戦った。その日々は自分でも誇りに思っている。9歳でキックボクシングとMMAを始め、35歳になった。26年間、全てを捧げてきた。レイ・セフォー、この機会を得らてくれてありがとう。PFLが世界一になることを願っている。このスポーツの心を捧げた。悲しくはない、今日は嬉しいんだ。神に感謝している」と話した。


The post 【PFL2023#04】初回KO勝ちで、ブラガがプレーオフ確定。敗れたモラエスはホームで引退発表 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#04 クリス・ウェード 工藤諒司

【PFL2023#04】逆クイックシックスーー工藤がウェードのギロチンで絞め落とされる

<フェザー級/5分3R>
クリス・ウェード(米国)
Def.1R4分15秒 by ギロチン
工藤諒司(日本)

ウェードが飛び出して組み付いた。左腕を差し上げ、工藤をケージに押し込む。左ヒザをボディに突き刺したウェードに対し、工藤は頭を引き寄せてガブり、ケージ際から脱する。左ハイから距離を詰めるウェードに、工藤のカウンターのパンチがヒット。ウェードもダブルレッグで工藤をケージに押し込むが、ここは耐える工藤に対しウェードも離れる。

再度組みついたウェード、工藤は右腕を差し上げてウェードをケージに押し込む。しかしウェードが差し返し、小内刈りでテイクダウンを狙う。工藤はケージから離れて、下がりながらパンチを叩き込んでいく。しかし、しつこく組む付くウェードがオーバーフックから投げを放った。工藤は耐えてバックをうかがう。立ち上がるウェードにパンチ、さらに押し込まれても首相撲から左ヒザを顔面に突き上げる。

離れるウェードに左右のパンチを放つ工藤だが、やはりウェードが組みついてくる。ウェードの投げを潰した工藤だったが、ここで工藤がトップを狙ったところでウェードが右腕で工藤の首を取り、ギロチンで絞め落とした。

プレーオフ進出のためクイックシックスを狙った工藤だったが、状況はウェードも同じ。反対にウェードが1Rで仕留め6pを獲得した。これで工藤のプレーオフ進出は断たれた。


The post 【PFL2023#04】逆クイックシックスーー工藤がウェードのギロチンで絞め落とされる first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase336 UFC シンディレ・マネンゲラ パンクラス 松嶋こよみ 田中路教

【Pancrase336】「嫌な相手です」田中路教の相手は南アフリカEFC Worldwide前王者マネンゲラに!!

【写真】4月の笹戦の動きには全く納得いっていないという田中。どのようにアジャストしてくるのか──その点は不安が付きまとう (C)MMAPLANET

9日(金)、7月9日(土)に東京都港区のニューピアホール大会夜の部= Pancrase336に出場する田中路教が、シンディレ・マネンゲラと対戦することが発表された。

4月30日の立川大会後、米国のビザの更新を待つ間もオファーを受けたパンクラスで戦うことを決めた田中──だが、7月2日にDEEPで戦う松嶋こよみと同様にパンクラス陣営が対戦を打診した日本人ファイターは首を縦に振らなかった。

結果、パンクラスが田中に用意したのは前EFC Worldwideバンタム級王者のマネンゲラだ。


キャリアは8勝8敗と決して綺麗でないマネンゲラだが、直近の負けは昨年6月に現在UFCで2連勝中のキャメロン・サイマンを相手に、ベルトの防衛に失敗したモノ。加えて、キャリア序盤に3連敗を喫しており、試合映像を見る限り、パンクラスの日本人上位ランカーより厄介な相手といっても過言でない。

とにかくデカい。

公称173センチが逆にサバを読んでいるのではないかという体躯を誇る。特に四肢が長く、さらにいえば組み技系のファイターで、スタイルマッチアップ的にも田中にとっては難敵といえる。

自身の得意な場所が相手も得意。そこで攻めに来ず防御に徹してくるようだと、粗いがパワフルな打撃で田中が削られる可能性は十分にある。

今やUFCで再び戦う可能性が限りなく低くなっていることを自覚し、それでも可能性を捨てず現実的に最強の相手と戦える場所を目指す田中──その一縷の望みでさえ、この南アフリカの元チャンピオンによって断ち切られるかもしれない。

そんな一戦に挑む、田中のコメントは以下の通りだ。

田中路教
「嫌な相手です。普通に。反応とかも良いですし、EFCでチャンピオンになるということは体は強い。それで、あのデカさ。雑ですが、その雑な部分を軽視することはもう一切できないです。普通に綺麗に戦う人よりも、粗い方が戦い辛いということはあります。でもガムシャラにやっています。言うても、負けるわけにいかないですから」

The post 【Pancrase336】「嫌な相手です」田中路教の相手は南アフリカEFC Worldwide前王者マネンゲラに!! first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o PFL PFL2023#04 PFL2023#06   アビゲイル・モンテス アレハンドロ・フローレス インパ・カサンガネイ クリシュトフ・ヨッコ クリス・ウェード タイラー・ダイヤモンド ダニエル・トーレス ダン・スポーン チアゴ・マヘタ・サントス チョ・ソンビン バッバ・ジェンキンス ブレンダン・ラウネーン ヘスス・ピネド マルロン・モラエス マールシン・ハムレット モハマド・ファフレディン モヴィッド・ハイブラエフ ロブ・ウィルキンソン 工藤諒司

【PFL2023#04】計量終了 充実のフェザー級。ライトヘビー級はドラッグテストで半数が出場停止の異常事態

【写真】両者の目力の強さが、最高です (C)PFL

23日(金・現地時間)にジョージア州アトランタのオーバータイム・エリート・アリーナで開催されるPFL2023#06の計量が、22日(木・同)に行われている。

ライトヘビー級に出場のタイ・フローレスが211.2ポンドとリミットを6ポンド以上オーバーしたが、ファイトマネーの20パーセントを没収され、スタンディングポイントから1P差し引かれてダン・スポーンと戦うこととなった。

勝利しても0Pで、さらにマイナス1Pという昨年までの規則と比較すると、減量失敗に対して大甘になったPFL。それ以上にライトヘビー級は、ドラッグテスト陽性の嵐という異常事態に見舞われている。


フェザー級ではアレハンドロ・フローレスとダニエル・トーレスがドラッグテストで陽性反応が出て出場停止となり、シーズン脱落したのに対し、ライトヘビー級はモハマド・ファフレディン、ロブ・ウィルキンソン、チアゴ・マヘタ・サントス、クリシュトフ・ヨッコ、ウィル・フルーリーとシーズン参加の半数が陽性となる目を覆いたくなる事態に。

結果、シーズン初戦で敗れたデラン・モンチがランク3位となっており、いわば一発勝負で初参戦選手にもプレーオフ進出の可能性が多いある状態だ。

一方、工藤諒司が逆転を賭けてクリス・ウェードと戦うフェザー級は、実績重視で考えるとブレンダン・ラウネーンとモヴィッド・ハイブラエフが2強としてプレーオフ進出濃厚と見られる。が、ヘスス・ピネドとタイラー・ダイヤモンドが番狂わせを起こせば、他の選手もボーナスで獲得できるポイントが生き残りに大きく影響を及ぼすことになる。

そんなレギュラーシーズンをさらなるカオスに持ち込む可能性を持つダイヤモンドは「ここで得られた機会を絶対に生かす。神が与えてくれたこの試合のために過去8週間、朝の6時からハードトレーニングを続けてきた」と話している。

対してハイブラエフは「彼は良い性格をしているし、面白い人間だ。でも、何も脅威はない。2022年の1年間を失ったけど、2021年とトップの顔触れは変わらない。つまり僕はまだチャンピオンということだよ」とコメントした。

またピネドは「去年のチャンピオンとか関係ない。ただ勝利を目指している。人々がどう言おうが、知ったことじゃない。ベストを尽くして明日は勝つ」と言い、その昨年の世界王者ラウネーンは「何もプレッシャーは感じていない。リーチも足も長く、経験豊かな相手だけど十分に準備はできている」と余裕の表情を浮かべていた。

またシーズン第1戦を現地にいながら、メディカル提出物の不備で欠場となったチョ・ソンビンも今回は問題なく──一発大逆転を賭けてバッバ・ジェンキンスと戦う。そのチョ・ソンビン、フェイスオフで何やら英語でジェンキンスに話しかけ、云々と頷くジェンキンスの対応からもトラッシュトークの類ではないことは明白だった。

工藤とウェードも当然のように、熱い闘志のなかでも相手へのリスペクトを忘れず、フェイスオフ。ウェードはまだ体重が戻る余地が、相当残っているように見えた。

■視聴方法(予定)
6月9日(金・日本時間)
午前7時30分~DAZN

■ PFL2023#04計量結果

■ 対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン: 146ポンド(66.22キロ)
ヘスス・ピネド: 146ポンド(66.22キロ)

<フェザー級/5分3R>
モヴィッド・ハイブラエフ: 146ポンド(66.22キロ)
タイラー・ダイヤモンド: 145.8ポンド(66.13キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マールシン・ハムレット: 205.8ポンド(93.34キロ)
サム・ケイ: 206ポンド(93.44キロ)

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス: 146ポンド(66.22キロ)
チョ・ソンビン: 145.8ポンド(66.13キロ)

<ライトヘビー/5分3R>
ジョシュ・シルヴェイラ: 205.6ポンド(93.25キロ)
デラン・モンチ: 205.8ポンド(93.34キロ)

<フェザー級/5分3R>
マルロン・モラエス: 145.6ポンド(66.04キロ)
ガブリエル・アウベス・ブラガ: 144.4ポンド(65.49キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
タイ・フローレス: 211.2ポンド(95.79キロ)
ダン・スポーン: 206ポンド(93.44キロ)

<フェザー級/5分3R>
クリス・ウェード: 145.4ポンド(65.95キロ)
工藤諒司: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
インパ・カサンガネイ: 204ポンド(92.53キロ)
ティム・キャロン: 205ポンド(92.99キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
アビゲイル・モンテス: 145.8ポンド(66.13キロ)
ブランディ・ヘスター: 145ポンド(65.77キロ)

<フェザー級/5分3R>
アレクセイ・パーガンデー: 145.8ポンド
アキーム・バシアー: 146ポンド(66.22キロ)

The post 【PFL2023#04】計量終了 充実のフェザー級。ライトヘビー級はドラッグテストで半数が出場停止の異常事態 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
FINISH10 Level-G Level-G02 MMA MMAPLANET o 上久保周哉 世羅智茂 今成正和 八隅孝平 寒河江寿泰 峯岸零弥 森戸新士 金原正徳

【Level-G02】ライト級T初戦で峯岸零弥と対戦、寒河江寿泰─01─「強い人と対戦できるのが嬉しい」

【写真】体格差があっても、技術力で超えることを示すのもグラップリング発展の道(C)MMAPLANET

11日(日)、東京都新宿区のGENスポーツアカデミーで開催されるLevel-G02では、8人制のライト級初代王者決定ワンデー・トーナメントが開催される。1回戦第1試合では、寒河江寿泰が峯岸零弥と対戦することとなった。
Text by Shojro Kameike

柔術家として、グラップリングで活躍する寒河江。昨年11月のLevel-G旗揚げ大会で、世羅智茂に敗れた。続く今年3月のFinish10でも森戸新士に退けられている。どちらも自身より階級が上の選手との対戦となったが、今回のトーナメントもライト級——寒河江がグラップリングで上の階級の選手と戦う理由、そしてトーナメント戦について訊いた。


――寒河江選手は現在、柔術よりもプロのグラップリング大会出場がメインとなっています。それだけ選手としての軸はグラップリングに置いているということですか。

「そうですね。以前MMAPLANETさんに取材していただいた時は、『ギもノーギも、そんなに変わらない』と言いました。根は同じものですし、今もその考えは変わっていません。ただ、今はどちらが軸なのかといえば――柔術も指導をしていますが、選手としてはノーギを中心に動いています」

――ここ数年で日本でもプログラップリング大会が増えてきました。ケージのMMA興行でもグラップリングマッチが組まれることもあります。現在のようにグラップリング大会が増えている状況については、どのように考えていますか。

「私が柔術を始めた頃は、ここまでになるとは想像していなかったです。福島で柔術を始めて、その頃は隔日でMMAのクラスと柔術のクラスが行われていました。ノーギを練習するとなれば、柔術クラスの時にギを脱いで練習してもらうか、MMAクラスでグラップリングの時だけ加わるという感じで」

――特にアマチュアではなく、プロのグラップリング興行が増えるとは想像できていなかったのではないですか。

「はい。以前はグラップリングで大きなイベントがあるとすれば、ADCCの予選ぐらいでした。それもプロの大会ではないですしね。プロの興行が増えるということは、興味を持ってくれている人が増えているということで。そして試合を見てグラップリングをやってみたいと思う人が増えてくれる。それはすごく嬉しいです。

もともと私が指導をしていたトイカツ道場には、ノーギをやる人が多かったです。現在は今成柔術でも指導をしていて、ギとノーギを比べても同じぐらいの人数がクラスに参加しています。もちろんノーギだけをやる人もいるので、認知が上がっているように感じますね」

――ただ、ひと口にグラップリングといってもサブオンリーからポイント制まで様々なルールがあります。やはり寒河江選手にとっては、Level-Gのようなサブオンリーのほうが得意なのでしょうか。

「今はLevel-Gのルールに合わせて練習しています。でもその前は、やっぱり全局面で強くならないといけないと思って、レスリングやポジショニングを強化していました。トップからパスする、下からスイープする、あるいは抑え込むとか。ただ今回はサブオンリーなので、サブミッションを極めることに重きを置いています。今成正和さんや、ロータス世田谷の八隅孝平さんにも『調子が良くなっている』と言ってもらえています」

――そんななかで出場することになったLevel-Gのライト級トーナメントですが、契約体重は前日計量で70キロです。寒河江選手にとっては体重差が大きくないですか。

「頑張って増やしても69キロで、練習や指導が終わると68キロまで落ちることもありますからね。出場選手の中で通常体重は一番小さいと思います」

――Finish10の森戸新士戦もライト級契約でした。プロの試合に出る際は体重差や階級差は考慮しないのでしょうか。

「もちろん自分の適性階級で試合をしたいという気持ちはあります。でも強い人と対戦できるのが嬉しいんですよ。強い人に勝ちたいっていう気持ちのほうが大きくて。たとえ階級が上でも、強い相手とのオファーが来たら『試合したい!』という気持ちになっちゃいますよね。そんな相手と戦えるチャンスを逃すのは、もったいない。だからオファーが来れば受けるようにしています」

――では森戸戦の内容については、どのように考えていますか。

「あの時はレスリングを強化していて、序盤は練習していたことが出せたと思います。でも、だんだんと自分が削れて動けなくなってきて。一番は森戸選手のパスが巧かったです。圧をかけられパスされてしまい、最後は横三角を極められてしまいました」

――寒河江選手にとって、同じグラップリングでもマットとケージの違いは影響するのでしょうか。

「もちろんマットとケージでは試合内容も変わってきますが、私の場合は金原正徳さんと壁レスの練習をしたり、ロータス世田谷では上久保周哉選手にケージに押し付けられたりしているので(笑)」

――ケージレスリングの練習相手としては強い存在ですね。

「ケージグラップリングであっても、私のほうから相手をケージに押し込んでどうこうとは考えていないです。同時に私がケージに押し付けられても、ヤバい展開になることはないと思っています。私自身、ケージの試合も初めてではないですし。そこは相手の出方次第ですね。ケージとはいえ、そんなに狭いわけじゃないですから。自分が追い詰められれば下がることはできないけど、相手が下がってくれていれば自分も下がる距離はありますし。私はマットと比べてケージがどう、とは考えていないです」

――なるほど。1回戦の峯岸選手は柔術家です。ケージグラップリング+サブオンリーの試合で、どのような展開になるか楽しみですね。

「峯岸さんがケージを使って何かしてくるとは考えにくいです。ただ周りに金網が張られているだけで、やっていることは柔術と変わらないという展開になるかもしれないですね。峯岸さんは柔術が強い。柔術が強いというのは腕十字や三角、パスやガードが強いアグレッシブな選手です。僕としては相手のクローズドガードに入らない、跳びつかれてもサブミッションを取られないように戦いたいです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
6月11日(日)
午後2時55分~ Twit Casting LIVE

The post 【Level-G02】ライト級T初戦で峯岸零弥と対戦、寒河江寿泰─01─「強い人と対戦できるのが嬉しい」 first appeared on MMAPLANET.