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45 AB Gladiator Grachan Grachan67 Grachan68 × Brave Fight31 K-1 MMA MMAPLANET o ROAD FC じゅん ボクシング ライカ 伊藤空也 原口央 岸本篤史 田中智也 高橋孝徳 黒井海成

【Grachan68 × Brave Fight31】グラチャン✖ブレイブに原口央が凱旋参戦。黒井✖高橋も注目!!

【写真】倒す、倒される。倒されたあとのスクランブルと極め。見所の多いマッチアップだ(C)SHOJIRO KAMEIKE & MMAPLANET

2日(木)、Grachanより3月10日(日)に東京都大田区にある大田区産業プラザPIOでGRACHAN68 × BRAVE Fight31の開催と12試合のカード発表が行われている。
Text by Manabu Takashima

恒例のGrachanとBrave Fightの合体イベントが、今年も春先に実施される。今回明らかとなったカードはまずGRACHANウェルター級トーナメント決勝戦=櫻井隆多✖青木忠秀の一戦で、ここはBrave所属でない選手同士の顔合わせとなった。

この他でBraveファイターが絡まない試合は3試合だが、うち2試合は友好関係にあるJAPAN TOP TEAMの選手が出場する。


つまり8試合はBraveジムに選手が出場することになる。注目はRoad FCグローバル63キログローバルトーナメントで準優勝となった原口央の出場だ。今年もRoad FCバンタム級王座決定T出場を公言する原口のBrave Fight出場は2019年11月以来、4年4カ月振りでGrachan参戦は初めてとなる。

対戦相手の田中智也は、キャリア15勝のうち11がサブミッションでフィニッシュしている北の組み技師だ。とはいえ田中は直近の試合、昨年12月に原口の同門である伊藤空也戦で判定負けを喫し。バンタム級王座挑戦がならなかった。

原口としては再度、Road FCのトーナメント出場に勢いをつけるために躓くことは許さない。一方で、田中としては12月の敗北を払拭しておつりがくる相手との戦いはキャリアアップへ絶好のチャンスを手にしたとも捉えることができる。ロータス世田谷で組みの防御と極めの感覚を養って来た原口にとって、レスリングではなくグラップリングの実力査定を自らに課すことができるマッチアップといえるだろう。

この他、岸本篤史は芳賀ビラル海との試合となった。精度と瞬発力、同じパンチャーでもボクシング出身の岸本と日本拳法出身のビラル。ライト級MMAストライカー異文化対決となる。

さらにフェザー級の黒井海成✖高橋孝徳も興味深い。

硬式空手からK-1甲子園で活躍したストライカーの黒井にとって、徹底して組んでくる高橋はここから上を目指すためには、乗り越えないといけない相手だ。

そしてフェザー級タイトルコンテンダーを越えることで、よりベルトが現実的な目標となってくる。

高橋は高橋で昨年12月のGLADIATORにおける、じゅんとの試合で被弾をしても思い切り攻めることで、殻を破ることができた。じゅん戦のようなブレイブで思い切りの良い動きを高橋が再現できれば、黒井にとって相当な脅威となることは間違いない。

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45 Grachan Grachan67 MMA MMAPLANET o UFC ブログ 御代川敏志 松場貴志

【Grachan67】ベルト忘れ、タップ後の加撃——大荒れのフライ級王座戦は松場の負傷で御代川が戴冠

【写真】混乱するケージの中で新王者の御代川はUFCを目指すとアピールした(C)SHOJIRO KAMEIKE

<Grachanフライ級選手権試合/5分3R>
御代川敏志(日本)
Def.3R1分44秒 by TKO
松場貴志(日本)

試合開始直前、松場がベルトを持ってきていないことが判明し、波乱のスタートとなった。試合が始まると、松場は左ミドルと右ジャブで御代川を中に入らせない。御代川の右ロー、右ストレートは届かず、松場の右フックが当たる。御代川にケージを背負わせると、松場がボディロックからグラウンドに持ち込んだ。ハーフガードの御代川を鉄槌とヒジで削る松場。立ち上がると御代川の足を捌きながらパンチをボディに突き刺す。ケージ際でテイクダウンを奪った松場が、バックテイクから御代川の左腕を取るも、サブミッションには行かずノースサウスからサイドへ。さらにシンブルバックからパンチで削っていく。初回の御代川はボトムを強いられ、オープンスコアリングでこのラウンドはジャッジ3者とも松場に10-9をつけた。

2R、松場の右ジャブ、右フックが御代川の顔面を捕らえる。さらに両腕を差し上げてドライブし、御代川の首投げも返してトップに回る。御代川はケージに体をつけてスタンドへ。松場は組みついて御代川をケージに押し込むも、1Rのようにグラウンドへ持ち込むことができない。なおもケージに押し込んでくる松場に対し、御代川は左右のヒジ打ちを浴びせる。松場はバック、首相撲と展開するも御代川のヒジを受け続ける。シングルレッグからリフトされても倒れない御代川が、ラウンド終了までヒジを打ち込み続けて、このラウンドを取った。

最終回は開始前に、松場の左目上のカットに対してドクターチェックが行われる。ラウンド開始後、松場のパンチが御代川にヒットした。御代川が松場の左ハイを捌くと、尻もちを着いた松場はスクランブルに持ち込むがテイクダウンを奪うことができない。次第に御代川の左右パンチが松場の顔面を捕らえるように。さらに御代川が松場をケージに押し込み、右腕を差し上げて投げを打ちバックマウントへ移行すると、松場がタップしてレフェリーが割って入った――その瞬間、御代川が松場にパンチを浴びせて、松場は立てなくなってしまう。

松場は御代川の投げに対して左手をマットに着き、腕を脱臼してしまったという。タップアウト後の加撃に対して、怒り心頭の松場のセコンド勢がケージインして御代川に詰め寄る。うずくまったままの松場を横に、御代川が勝ち名乗りを受け、新王者としてベルトを巻いた(松場がベルトを忘れたため、代わりにバンタム級のベルトを使用)。

御代川は興奮して松場のタップに気づいていなかったようだが、レフェリーが割って入った直後の加撃はいただけない。。かつ、松場がその状態で新王者のセレモニーが敢行されたことにも疑問は残る。ここは一旦、松場の状態を確認してケージの外へ運んでからセレモニーを行うほうが適切だっただろう。

タップアウト後の加撃に対して、試合後ではあるが御代川にイエローカードが提示された。ルールではイエローカード=罰金であり、御代川からの罰金が松場に与えられるとのこと。いずれにしても、後味の悪い王者交代となってしまった。


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45 Grachan Grachan67 MMA MMAPLANET o 南友之輔 徳弘拓馬

【Grachan67】計量オーバーの南が右ストレートで徳弘を流血に追い込み、1R0分46秒——ノーコンテストに

【写真】計量オーバーはともかく、スプロールから即これだけの距離を取りつつ、相手の後ろに回れる南のスピードは脅威というほかない(C)SHOJIRO KAMEIKE

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
– 徳弘拓馬(日本)
NC
– 南友之輔(日本)

前日計量で南が450グラムオーバーとなったが、徳弘が試合出場を了承したため(南にイエローカード1枚が提示された状態で試合スタートとなる(※ルール上、対戦相手が了承しない場合は試合不成立ではなく、計量オーバーした選手の負け)。また、徳弘が勝利した場合のみ公式記録となり、南が勝利した場合はノーコンテストに。

距離を取る南に対し、徳弘がダブルレッグで飛び込む。しかし南はスプロールして徳弘を突き放す。なおもダブルレッグでテイクダウンを狙う徳弘だが、南は下がりながらも右ストレートを当てる。セコンドの日沖からも距離の遠さについて声が飛んだ。ワイドスタンスでさらに距離を取った南。徳弘は距離を詰めてからダブルレッグで入り、ヒザ裏に手をかけるも南がオーバーフックから投げ返した。

ここで徳弘の右目下が腫れ上がり、流血も見られる。南の右ストレートでカットしたようだ。ドクターチェックの末、徳弘は「やれる! やれる!!」とアピールするも、試合はここでストップとなった。試合タイムは1分0分46秒——南が勝利したため、試合はノーコンテストに。ただ、南のテイクダウンディフェンンスとカウンターの当て勘は流石といえる試合内容であったことは間違いない。


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45 AB Gladiator Grachan67 Interview J-CAGE ブログ 南友之輔 徳弘拓馬

【Special】J-MMA2023─2024、プロ3戦目は計量失敗。南友之輔が語っていたこと「最後は右で倒す」

【写真】450グラムオーバー。計量失敗はルールかつモラル違反だ。とはいえ、これで勝ってノーコンテストだと選手は応援してくれる人のために戦う──あるいは、興行に迷惑を掛けないためのみに戦うのか。試合が成立すれば、イエローカードは残したとしても勝った場合は勝利という風にならないものか……(C)SHOJIRO KAMEIKE

2024年も早くも1カ月が過ぎ、MMAPLANETでは2023年に気になった選手をピックアップ──過ぎ去った1年を振り返り、こらからの1年について話してもらった。
Text by Manabu Takashima

J-MMA2023-2024、第二十弾は伝統派空手からMMAに転向、プロ初年度を2連勝で終えた南友之輔に話を訊いた。

本日4日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGrachan67で徳弘拓馬と対する南だが、なんと本計量で650グラムオーバーに。再計量でもリミットから450グラム上回り──徳弘陣営が試合を受けるも、イエロースタートで南が勝った場合はノーコンテストになる。プロ3戦目で思わぬ失態も、勝ってノーコンテストになる試合を実のあるモノにしなければならない。そんな南が語っていた──2024年の目標と、徳弘戦でやるべき戦いとは。

■2023年南友之輔戦績

9月30日 GLADIATOR023
〇 1R3分19秒 by KO 小松祐貴(日本)

12月9日 GLADIATOR024
〇 3-0 健太エスペランサ(日本)


──MMAデビューイヤー、プロ2試合で2勝を挙げました。この2試合のパフォーマンスをどのように自己判断していますか。

「何も分からない状態で戦ったのですが、1試合目は思っていたような展開になりました。たまたまじゃないかという風にも捉えられていたところもあるので、2試合目が大切でしたけど倒せなかった。そこは悔しかったです。勝つのは大前提なので、倒して評価を確かなモノにしたかったです。

結果もそうですけど、動きも倒そうと思えば思うほど動きが大きくなって雑になっていき、思ったような試合にならなかったです。普段なら取られないところで、腕十字に入られたり……ああいうところは経験不足です。経験不足は当たり前なんですけど……まだ2戦目という風に見られているなかで、2戦目とは思われないような試合がしたかったです」

──組まれて思うように攻めることができなかった。勝てて経験ができたのも良かったかと思います。MMAが戦えたわけで。

「そういう考え方をすると──自分では納得できないですけど、良い経験になったのかもしれないですね。試合になれば組みの展開に持ち込まれてしまうんやなって。練習であまりテイクダウンをされなくなっているので、ああいう展開になることがほぼなくて。それでも実戦で、あの展開を経験できたことは大きいです。より自分のことを見つめ直そうと思えました」

──試合で組まないと勝てないという覚悟を持つ選手の、組みは練習とは違いましたか。

「違いました……ね。ただ、倒そうという意識が大きくなると、相手への意識も減って。練習では取られないように距離設定をしているのに……。それにテイクダウン狙いを切っても、そこでパウンドを落としに行って腕十字の形に入られた。練習なら、立たせて打撃という選択ができていたのに……。

パウンドもあんな風には練習では打てないので、あれで取られそうになったことも踏まえて、『シンプルな寝技の能力をあげないといけないな』と宮田(和幸)先生にも言われました。

右がバレていて、その右では倒れない。ボクシングのように3分✖12Rあれば、どこかで当たることもあるでしょうけど5分✖2Rじゃ、警戒されるとなかなか当てることができない。だからこそ、左を使うのと、上下に散らすこと。それと蹴りとのバランスを考えないといけないです。そうやって最後は右で倒すようにならないと」

──しっかり自己分析ができているかと。

「どうッスかね。自分の試合映像も他の人の試合映像も一緒で、視る時は客観視しています」

──警戒されても決める選手は決める。それは今、南選手が言われたように一発に頼らないで組み立てがあるということですね。

「僕は空手ベースで、飛び込みなんで。普通の人とチョット違うじゃないですか。動く瞬間に下がられると、当たらない。その動きを注意されると、多分当たらないと思います。自分がされると、下がってブロックしますからね。だからこそ飛び込んでからも細かく入れて、また右へという風に動くことができれば良いのですが……」

──空手時代も突きの選手だった?

「ハイ。僕は小さいので大きな選手に蹴っても、なかなか決まらないですし。でもMMAでは技のレパートリーが多い方が良いですし、そこに蹴りを加えるとパンチの精度も上がるかなとは考えています」

──当ててポイントというノンコンの蹴りと、ダメージを与えるためのMMAの蹴りは違ってきませんか。

「空手は当てないように蹴りますけど、見えていると当てないように蹴っている蹴りも避けられます。だから技が交錯した後での蹴りだとか、決まるわけで。そうやって考えると空手の蹴りもMMAの蹴りもそんなに大きな違いはないかと思います」

──デビュー戦後、2024年にはGLADIATORでタイトルを取る宣言していましたが……

「ハイ、その気持ちは変わっていないです」

──ただ2024年になって最初の試合はGRACHANになりました。

「本当は僕、8月のGRACHANでデビュー戦を戦う予定だったのですが、ケガで出られなくて。迷惑をかけたので、大阪大会やし……人としてGRACHANに出ないといけないです」

──そのような精神状況だと、対戦相手にフォーカスできないような状況にも陥りやすいかと。

「正直、試合に向けて今後のこととか全然考えていなくて。この試合に勝って、将来が大きく変化することはないですから。なのでデビュー戦の時と同じような気持ちで戦います」

──では徳弘拓馬戦、どのような試合を皆に見せたいですか。

「絶対にテイクダウンに来て、極めやパウンドを狙ってくると思います。テイクダウンされなかったら、されなかったでスタンドで戦う。まぁテイクダウンされる気はしないんですけど、下にされることもあると思うので前回と同じ轍を踏まないようにしたいです。グラウンドでも自分からアクションを起こしてスクランブルに持ち込み、スタンドで綺麗に倒せたら良いなって思うし。逆に上を取ってパウンドアウトも良いなって。

もっと遊び心のある──ここまでの2戦と違う、一発狙いではない面白い打撃を見せたいと思います」

──では最後に改めて2024年の目標は、どこに置いていますか。

「グラジのベルトを獲ることです。ベルトを獲るために倒さないといけない相手がテムーレン(アルギルマー※前バンタム級王者)なら、テムーレンと戦って。それが竹中(大地)選手だったとしても、ベルトを獲るために倒さないといけない相手なら倒します。そこに日本人とか外国人だっていうのは関係ないです。グラジでしっかりと勝ってベルトを獲らないと、次に進めないので。それにはベルトを獲って実績を積むこと。色々考えるよりも、そこやと思っています。今年中にグラジのベルトを巻きます」


■視聴方法(予定)
2月4日(日)
午後0時30分~ GRACHAN放送局

■ Grahan67計量結果

<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]手塚基伸(61.2キロ)
[挑戦者]TSUNE(61.2キロ)

<Grachanフライ級選手権試合/5分3R>
[王者]松場貴志(56.7キロ)
[挑戦者]御代川敏志(56.7キロ)

<ライト級/5分2R+Ex1R>
林”RICE”陽太(70.1キロ)
大道翔貴(70.1キロ)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
徳弘拓馬(61.4キロ)
南友之輔(62.3キロ → 再計量 62.1キロ)
※南が計量オーバー。徳弘が試合出場に合意し、試合では南にはイエローカード1枚が提示され、南が勝利した場合は試合結果がノーコンテストとなる

<フェザー級/5分2R+Ex1R>
八木匠(66.1キロ)
櫻庭泰裕(64.5キロ)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
今村豊(61.2キロ)
堀之内蒼斗(61.2キロ)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
有田一貴(61.6キロ)
秋田良隆(61.6キロ)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
村上晴紀(60.4キロ)
木下竜馬(61.3キロ)

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45 Grachan Grachan67 MMA MMAPLANET o ONE TSUNE UFC 南友之輔 御代川敏志 徳弘拓馬 手塚基伸 松場貴志

【Grachan67】ベルト防衛&リベンジへ、手塚基伸「3R制&ラウンドマスト、大阪開催で自分が有利に」

【写真】表情からもコンディションの良さをうかがわせていた(C)Zuffa/UFC

3日(土)、大阪府豊中市の176BOXで翌日に行われるGrachan67の計量が行われた。メインイベントのバンタム級選手権試合に出場する王者の手塚基伸と挑戦者TSUNEは、共に1回目で計量をクリアしている。
Text by Shojiro Kameike

昨年10月のノンタイトル戦で、TSUNEに判定負けを喫している手塚にとって、今回はベルトとリベンジを賭けたダイレクトリマッチとなる。計量直後、手塚が初戦の反省点と、今回の取り組みを語ってくれた。


――計量直後のインタビューとなります。今回、減量は順調に進みましたか。

「はい。前回は体重が増えすぎて、76キロあったところからバンタム級まで落としたんです。1年間も試合をしていなかったこともあり、長期間かけて落としたら筋量も減ってしまったのか、体も細くなってしまっていました。今回は70キロからバンタム級までバッと落とす感じで、しっかりと体をつくることができたと思います」

――前戦は、そうした減量の影響もあったのでしょうか。

「減量というよりも、試合をしていなかったことが大きいですね。1年間、試合がある、ない――ということの繰り返しで、気持ちをつくることもできていなかったです。あと、今回は酒を断ちました」

――えっ!?

「もともと浴びるほど飲んでいたわけではないんですけどね(苦笑)。特に年末年始だと、お付き合いで飲む機会も出て来るじゃないですか。前戦から4カ月、そういうのは全て断ちました。お酒に関しては、このままフェードアウトしていこうと思っています。

昔は普段、晩酌程度にお酒を飲んでいても勝つことができていたんですよ。連勝している時もそうでした。だけど、もう年齢的に……」

――少し飲んだ程度でも、お酒が体に残るようになってしまいましたか。

「そうなんです。結果、疲れが取れなくなってしまって」

――前戦の試合内容はいかがでしたか。スクランブルとグラウンドの展開が噛み合った好勝負でしたが、結果は判定負けでした。

前戦はトータルマスト判定で判定負け。ラウンドマストとの違いは大きい(C)GRACHAN

「自分が行ききったほうが良いところもあったし、なんだかアヤフヤになってしまいましたよね。映像を見返しても、自分が何をしたかったのか分からない――そんな試合になりました。何か歯車が噛み合わず、1Rも2Rも同じような展開になって。そういうところを修正する練習をやってきました」

――初戦は2R制でした。今回タイトルマッチで3R制になることは、ご自身に有利だと思いますか。

「はい。判定がラウンドマストであれば尚更、有利になると思います」

――なるほど。前回はノンタイトル戦で、2Rトータルでの判定でした。ノンタイトルとベルトを賭けた試合というのも、気持ちは違いますか。

「そうですね。本来は違っちゃいけないんですけど(苦笑)。やっぱりこのベルトはジムに置いていて、常に目に入ってくる存在なんですよ。ベルトがジムにあるかどうかで、自分のメンタル面やコンディションにも大きく関わってくるかもしれない。とにかくベルトを獲られたくないという気持ちは高いです」

――さらに今回は地元、大阪での試合となります。

「まさしく! それが一番大きいです。なかなか大阪でタイトルマッチができる機会もないですからね。応援してくれる方もたくさん来てくれるので――前戦は負けたので、今回はしっかり勝つところを見せないといけないと思っています」

――最後に試合への意気込みをお願いします。

「前回負けてからスパーリングの数も増やしてきました。最近、また手帳に全て書き込むようにしたんですよ」

――また、というのは……。

「以前は手帳にスパーリングした数も、反省点や改善点なども書き込んでいたんですよ。それをまた始めて。この3カ月間やってきて、手帳を見ると寝技のスパーリングだけで400ラウンドを消化していました。若い気持ちで――といったらアレですけど(笑)、昔の気持ちに戻って今回はつくってきましたから。絶対に前回とは違う試合をお見せできると思いますし、今回は勝たせてもらいますよ」

■視聴方法(予定)
2月4日(日)
午後0時30分~ GRACHAN放送局

■ Grahan67計量結果

フライ級選手権試合も両者、1回目で計量クリア(C)SHOJIRO KAMEIKE

<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]手塚基伸(61.2キロ)
[挑戦者]TSUNE(61.2キロ)

<Grachanフライ級選手権試合/5分3R>
[王者]松場貴志(56.7キロ)
[挑戦者]御代川敏志(56.7キロ)

<ライト級/5分2R+Ex1R>
林”RICE”陽太(70.1キロ)
大道翔貴(70.1キロ)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
徳弘拓馬(61.4キロ)
南友之輔(62.3キロ → 再計量 62.1キロ)
※南が計量オーバー。徳弘が試合出場に合意し、試合では南にはイエローカード1枚が提示され、南が勝利した場合は試合結果がノーコンテストとなる

<フェザー級/5分2R+Ex1R>
八木匠(66.1キロ)
櫻庭泰裕(64.5キロ)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
今村豊(61.2キロ)
堀之内蒼斗(61.2キロ)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
有田一貴(61.6キロ)
秋田良隆(61.6キロ)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
村上晴紀(60.4キロ)
木下竜馬(61.3キロ)

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45 Grachan Grachan67 MMA MMAPLANET o ONE TSUNE UFC ニック・ディアス ライカ 児玉勇也 南友之輔 宮内拓海 御代川敏志 徳弘拓馬 手塚基伸 松井斗輝 松場貴志 海外

【Grachan67】松場貴志に挑戦、御代川敏志「組みの自信がついたから、思いっきり打撃で勝負できる」

【写真】移動で交通機関の遅れが生じるなか、カラオケ店に入りリモート取材に応じてくれました (C)SHOJIRO KAMEIKE

4日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGrachan67で、御代川敏志が松場貴志の持つフライ級王座に挑戦する
Text by Shojiro Kameike

昨年8月、フライ級挑戦者決定トーナメント決勝で児玉勇也をKOした御代川が松場への挑戦権を獲得した。それは御代川にとって、2021年12月に敗れている児玉にリベンジを果たした瞬間でもあった。これまで御代川といえばグラップラーの印象が強かったが、トーナメント中にストライカーへと変貌を遂げている。その御代川に、スタイルの変化とタイトルマッチへの意気込みを訊いた。


――御代川選手といえば丸坊主のイメージが強かったのですが、今は金髪になっています。確かグラジエイターに出場した時はドレッドヘアでした。いろいろ髪型が変化しているのですね。

「確かに変わっていますね。丸坊主にしたのは、ドレッドヘアが絡まるようになり、試合しづらくなったからなんですよ(笑)。でも、せっかく髪を伸ばしていて勿体ないなぁと思って、丸坊主にした時に刈った髪は今も部屋にあります」

――部屋にドレッドヘアが飾られているのですか!

「最初は髪の毛を寄付しようと思ったんですよ。どなたかがヘアエクステンション用に使えってもらえるように。でもゴチャゴチャに絡まっちゃったので寄付もできず、オブジェとして部屋に飾っています」

――髪型と同じように、御代川選手の試合スタイルも変化してきたように感じます。まずは御代川選手のキャリアについてお聞かせください。

「MMAを始めたキッカケはUFCでした。UFCを見てMMAを好きになり――当時はGSPの全盛期でしたね。選手としてはニック・ディアスが好きでした。それで高校1年の夏ごろ、部活代わりにジムに通い始めたんです」

――それまで何かスポーツは経験していたのですか。

「何もやっていなかったです。あんまりスポーツが好きではなくて。でもMMAを始めたら楽しかったので、『MMAで生活していけたら良いなぁ』と思うようになりました」

――なるほど。現在、MMAと並行して士道館の空手大会にも出場されているので、空手がベースなのかと思っていました。

「空手はやっていなかったです。僕が今、ネクスト赤坂ベースというジムで働かせてもらっていて。その職場で空手を教わってみたら、本当に楽しいんですよ。蹴りやのバリエーションや、基本稽古、移動稽古、型とか楽しいですね。だからMMAとは別に空手も練習しているという感じなんですよ」

――御代川選手のファイトスタイルの変化として、グラップラーからストライカーへと大きく変わりました。前回の試合ではカーフを効かせてから綺麗な右ストレートで児玉選手をKOしました。その変化は空手によるところが大きいのでしょうか。

「空手の影響もありますけど、一番は赤坂ネクストでムエタイを教わったことが大きいです。トレーナーはヌンさんを筆頭に――」

――ヌンさん、とは?

「ヌンサヤームですね、元ラジャダムナン王者の……」

――ヌンサヤーム・ギャットウィチアンさんですか! 元ラジャ2階級制覇王者で、日本でもトレーナーとしての評価も高いです。

「はい。試合でKOできるようになったのは、ヌンさんに教わってからです。打撃のコンビネーションだけではなく、倒せるパンチの打ち方、蹴りの打ち方——あとはその打撃を当てるための戦略や考え方がハマりました。試合のコンセプト、どう戦うかっていう」

――これは失礼な言い方になるかもしれませんが、トーナメント決勝で児玉選手をKOした時、「このコンビネーションを出せる選手だったのか!」と驚きました。

トーナメント決勝、児玉戦では開始早々、カーフが当たり強い音が響いたほどだった(C)GRACHAN

「アハハハ、そうでしょうね。以前は組みの要素が強かったと思いますし。カーフで試合をつくれるようになったことも大きくて。カーフの効かせ方は空手で鍛えられたモノかもしれないです」

――結果、あのトーナメント決勝でご自身も手応えを感じましたか。

「それまで練習ではできていたことが、ようやく試合でも出せるようになりました。自分でも言うのも何なんですけど、器用なほうなので練習では結構できたりするんですよ。でもそれを試合で出せないという期間が長かったです」

――御代川選手は2017年にプロデビューし、2021年までは勝ちと負けを繰り返すキャリアでした。しかし2022年以降は5連勝し、トーナメントでも優勝しています。打撃以外で伸びた部分はありますか。

「やっぱりパラエストラ千葉ネットワークで、組みが伸びたからですね。組みの自信がついたから、思いっきり打撃で勝負できる。パラ千葉に入ったのも、ヌンさんに打撃を教わり始めたのも3年前——ちょうど連勝が始まった頃でした」

――そこでグラチャンのフライ級挑戦者決定トーナメント出場の機会を得るのも、不思議な縁ですね。そうなると必然というか、運命かもしれません。

「はい。練習はガッツリやっていましたが、目標が定まっていない時期でした。あのトーナメントも代役出場だったんですよ。もともと同じパラ千葉の松井斗輝が出る予定で。でも僕が出ることになり、勝ったらベルトに挑戦できる。そのチャンスをもらえたことで、ベルトという目標ができました」

――ではトーナメントに向けて新たに強化してきたものはありましたか。

「強化したものというか……、準決勝(宮内拓海にスプリット判定勝ち)は直前に抽選でカードを決めることになって。でも直前まで対戦相手が分からないと困るじゃないですか。だから岩﨑(ヒロユキGrachan代表)さんにも『困ります』と言ったんですよ」

――すると岩﨑代表は……。

「このほうが選手も成長するから、って(笑)」

――アハハハ。実際に成長できたのでしょうか。

「そうですね。誰と対戦するか分からない。予想できない。だから普段の練習が大切で――自分も成長できたと思います。自分の希望としては児玉選手にリベンジしたかったけど、それは決勝で達成して優勝できたので良かったです」

――では挑戦するチャンピオン、松場選手の印象をお願いします。

「組みでも打撃でも、自分が勝てると思います。もともと自分で勝手に、松場選手に対して強いイメージを持っていました。でも試合映像を視ていると、組みも打撃も自分のほうがレベルは高いと思うようになって。ただ、松場選手はMMAとしてのレベルが高い。試合のつくり方が巧いですよね。だから自分も戦術とか、そういう部分が大切になってきます」

――今回、ベルト挑戦ということでモチベーションも上がっていますか。

「気持ちは上がっています。でも、いつもどおり戦いたいです。グラチャンのベルトを獲ったら、海外で試合をしてみたいですね。以前ストロー級で試合をしていた時は、ONEを目標にしていました。でも勝てなくて、いろんなジムを転々としていて……。それが今はパラ千葉で若い子たちと練習させてもらって、トーナメントにも出させてもらい、自分も成長することができました。もちろん国内でもそうだし、海外の試合も含めて、どれだけ自分が成長したのかを確かめたいです」

■視聴方法(予定)
2月4日(日)
午後0時30分~ GRACHAN放送局

■ Grahan67対戦カード

<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]手塚基伸(日本)
[挑戦者]TSUNE(日本)

<Grachanフライ級選手権試合/5分3R>
[王者]松場貴志(日本)
[挑戦者]御代川敏志(日本)

<ライト級/5分2R+Ex1R>
林”RICE”陽太(日本)
大道翔貴(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
徳弘拓馬(日本)
南友之輔(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex1R>
八木匠(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
今村豊(日本)
堀之内蒼斗(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
有田一貴(日本)
秋田良隆(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
村上晴紀(日本)
木下竜馬(日本)

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【Grachan67】勝った立場のダイレクトリマッチ=タイトル挑戦、TSUNE「全部潰しに行こうと」

【写真】やるべきことは同じで、ラウンド数が増えた再戦(C)TAKUMI NAKAMURA

4日(日)大阪府豊中市の176BOXで開催されるGrachan67で、TSUNEがバンタム級王者・手塚基伸に挑戦する。
Text by Takumi Nakamura

パンクラスを主戦場に戦ってきたTSUNEは昨年10月にグラチャン初参戦。ノンタイトル戦で手塚に判定勝利すると、ダイレクトリマッチでの王座挑戦が決まった。ノンタイトル戦=5分2Rでは手塚の仕掛けをつぶして競り勝ったTSUNEだが、今回はタイトル戦のため5分3R制。この1Rの違いは間違いなく試合展開に影響を及ぼすだろう。ダイレクトリマッチ&王座戦という新たなシチュエーションでベルトに挑むTSUNEに話を訊いた。


――試合直前のインタビューありがとうございます(※取材は1日に行われた)。グラチャン2戦目でタイトル挑戦が決まりました。タイトル戦が決まった時の心境から聞かせてください。

「ずっと自分はパンクラスに出ていて、今回タイトル戦を組んでもらって、本当にありがたい話しをいただいたなと思います」

――昨年10月のグラチャン初参戦で手塚選手にノンタイトル戦で勝利。この勝利が評価されて、ダイレクトリマッチでのタイトル挑戦に繋がったと思いますが、こんなにすぐチャンスが来たことは意外でしたか。

「パンクラスでタイトルが取れなくて(2022年12月にバンタム級暫定王座決定戦に臨むも田嶋椋にTKO負け)、これからどうしようと思っているときにグラチャンからオファーをもらって、すぐにチャンスが来たので意外と言えば意外ですね」

――前回の手塚戦はグラウンドの攻防が主で、テイクダウン&トップキープでTSUNE選手が有利に試合を進めました。あの試合を振り返っていただけますか。

「手塚選手は予想通りに寝技が強かったですし、試合前のインタビューでもお話させてもらった通り、以前手塚選手には指導してもらっていた時期があって、その時はムチャクチャ強くて何も出来なかったんです。だから今回もすごく警戒はしていたんですけど、それなりに戦えたかなと思います」

――かつての自分の先生と試合をするという部分で、気持ち的に臆するところはなかったですか。

「僕も年齢とキャリアを重ねて、自分がどこまでやれるかだと思って戦っているので、それはなかったです」

――また前回の対戦ではTSUNE選手が自分の強みをぶつけて競り勝った勝利に見えました。そういった試合をしようと意識していた部分はありますか。

「今までも相手に合わせていいことはなかったので、相手関係なく自分がやるべきことをやろうと思って戦いました」

――組み技の攻防は手塚選手の強い部分でもありますが、どこでいけると思いましたか。

「自分としてはそういう感覚はなくて。手塚選手はどんなところからでも極めを狙ってくるので『ここで(極めを狙って)くるんだ?』と思いながらやっていました。そのなかでも冷静には戦えていたかなと思います」

――では5分2R、気が抜けない試合でしたか。

「そうです。みんなそこで根負けして一本取られるのかなと思いました」

――今回はタイトルマッチなので5分3Rで行われます。5分2Rでは競り勝てたとしても、3Rになるともう一つ試合展開にも山が来ると思います。

「僕も同じことを思っていて、5分3Rやりきるつもりで作ってきたんですけど、絶対に自分が苦しい展開もあると思っているので、つまらなくてもいいので全部潰しに行こうと思って戦います」

――ダイレクトリマッチで同じ相手と対戦したことはこれまでありましたか。

「ないんですよ。しかも勝った相手とダイレクトリマッチなので、これはこれで難しいなと」

――そのうえでどのような準備を?

「やっぱり3R動けることと、結局は寝技になると思うので、そこを強化してきました」

――練習に関しては新しいことを取り入れるというよりも、リバーサルジム新宿 Me,Weでこれまでやってきたことをさらに練り上げるイメージですか。

「はい。うちのメンバーは全員寝技が強いので、そこに必死についていく感じです。練習仲間の方が強いと思って今回もやっています」

――TSUNE選手の技術が上がると周りも同じようにレベルアップしているというイメージですか。

「みんなスタミナもあってフィジカルも強いし、僕が攻められるようになっても、それにすぐ対応してくるので……何とか頑張っています(苦笑)」

――Me,Weには色々なタイプの選手がいるので「仮想~~」という練習ができそうですね。

「打撃、寝技、レスリング…それぞれ強い選手がいるんで、練習は助かりますね」

――パンクラスではベルトを巻くことが出来ませんでしたが、今はベルトというものに対て想い?

「ベルトは結果的についてくるくらいの意識でいるのがいいのかなと思います。今思うとパンクラスでタイトルマッチをやった時は最初からベルトのことを意識しすぎていたと思うので、今回はしっかり5分3Rやりきる。そこを一番に考えています」

――パンクラスのタイトル戦=田嶋椋戦は1・2RをTSUNE選手がポイントを取るも最終的に逆転負けする流れでしたが、勝負を急いだ部分もあったのでしょうか。

「あの時はほんと少しなんですけど、1Rに『勝ったな』と思ってしまったところがあったし、それが最終的に悪い方向に出てしまいました(苦笑)。(ベルトを)意識しちゃうとずっと意識しちゃうと思うので、今回は『楽をしない』をテーマにやります」

――キツい・しんどいことをやるものだと思ってケージに上がる、と。

「はい。ジムのみんなはそうやって勝ってきているので、僕も同じですね」

――見ている人たちに対して、どのような試合を見せたいですか。

「打撃でも寝技でも仕留められれば仕留めたいですが、あらゆるポジションで相手を上回りたいと思っています。見ていてつまらないことかもしれませんが、最後に僕の手が上がっていることで喜ぶ人もいるので勝ちに行きます」

――先ほどもあったように「つまらなくてもいいので全部潰しに行く」試合ですね。

「そうですね。今回は挑戦者なので自分から攻めていきたいですし、そこは自分との戦いになると思います」

――2024年最初の試合でもありますが、これからキャリアアップの青写真はどのように描いていますか。

「色々と考えたところでベルトを獲る・獲らないで変わると思うので、まずはしっかりベルトを獲ることですね。パンクラスでベルトを獲れなくて、真っ白になっていたところでいただいたチャンスでもあるので、今はグラチャンのベルトを巻くことが一番です」

――グラチャンからのオファーがTSUNE選手にとっては新たな目標になっているようですね。

「はい。しかも(グラチャンに出ることが決まった時に)パンクラスからも快く『チャンピオンになって帰ってきてください』と言っていただけたので、パンクラスにも恩義があるし、そういう意味でもこのベルトは獲りたいです」

――ベルトを巻くことで新しい何かが開けそうですね。

「これからたくさん試合できるキャリアではないので、一戦一戦で自分の全力を出して戦います」


■視聴方法(予定)
2月4日(日)
午後0時30分~ GRACHAN放送局

■ Grahan67対戦カード

<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]手塚基伸(日本)
[挑戦者]TSUNE(日本)

<Grachanフライ級選手権試合/5分3R>
[王者]松場貴志(日本)
[挑戦者]御代川敏志(日本)

<ライト級/5分2R+Ex1R>
林”RICE”陽太(日本)
大道翔貴(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
徳弘拓馬(日本)
南友之輔(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex1R>
八木匠(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
今村豊(日本)
堀之内蒼斗(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
有田一貴(日本)
秋田良隆(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
村上晴紀(日本)
木下竜馬(日本)

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【Grachan67】「なんで、取材がないんじゃ!」──怒りのフライ級チャンプ松場貴志の「?」な意気込み

【写真】一つ言えるのことは、松場は常に一生懸命ということ (C)MMAPLANET

本日1日(木)、携帯に見知らぬ番号からコールがあり、「なんで、僕には取材がないんじゃ」と怒りモードの第一声が聞かれた。
Text by Manabu Takashma

その声の主は、4日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGrachan67で御代川敏志の挑戦を受けるGrachanフライ級チャンピオン松場貴志だった。5年5カ月前にオ〇ン〇ヤロー(と絶叫癖のある)山本聖悟を破り、同級王座に就いた松場にとって、今回の防衛戦は2019年12月にNavEとGrandフライ級王座決定戦に出場して以来、4年1カ月振りのGrachan出場となる。

電話口での不満はメディアだけでなく、チャンピオンを軽視するホームの関係者にも向けられているようだったが、結論からいえば松場は「意気込みを送るので、もしよかったら掲載してください」という低姿勢のお願いをMMAPLANETにしてきたことになる。

取材がないなら、自ら売り込む。立派なプロ意識の松場の今回の防衛戦に臨む意気込みは以下の通りだ。


「4年1カ月ぶりにGrachanに参戦させて頂きます松場貴志です!

僕が以前、修行中の失敗で屏風から出してしまった虎が御代川選手の胸に閉じ込められていました。今回、元にあった屏風に返したいと思います!

一休さんの気持ちで戦います。MMAはトンチです!松場貴志は令和の一休さんです!」


■視聴方法(予定)
2月4日(日)
午後0時30分~ GRACHAN放送局

■ Grahan67対戦カード

<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]手塚基伸(日本)
[挑戦者]TSUNE(日本)

<Grachanフライ級選手権試合/5分3R>
[王者]松場貴志(日本)
[挑戦者]御代川敏志(日本)

<ライト級/5分2R+Ex1R>
林”RICE”陽太(日本)
大道翔貴(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
徳弘拓馬(日本)
南友之輔(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex1R>
八木匠(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
今村豊(日本)
堀之内蒼斗(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
有田一貴(日本)
秋田良隆(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
村上晴紀(日本)
木下竜馬(日本)

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【Grachan67】南友之輔と対戦、徳弘拓馬 with 日沖発「3歳から発先生の試合を観ていました」

【写真】戦極、修斗、カナダTKOのベルトが並ぶstArtジムにて(C)SHOJIRO KAMEIKE&MATSUNAO KOKUBO

2月4日(日)、大阪府豊中市の176boxで開催されるGrachan67で、徳弘拓馬が南友之輔と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

徳弘は2022年、日沖発が主宰するstArtからデビュー。その後、アマチュアMMA全日本フェザー級を制し、昨年10月のグラチャン大阪大会で初勝利を挙げた。そんな徳弘が師である日沖とともに、出会いからこれまでのキャリアと今後の目標を語ってくれた。


――徳弘選手がグラチャン大阪大会でプロ3戦目を迎えます。徳弘選手は前戦も大阪で、名古屋から大阪で試合経験を積む形となっていますね。

前戦は昨年10月、有田一貴をバックマウントまで奪いユナニマス判定勝ち(C)SHOJIRO KAMEIKE

日沖 そうですね。まず現状として、名古屋は以前よりMMA大会が少なくなっています。一方、大阪であれば名古屋からも出やすいという面があって。グラチャンは一度、自分がグラップリングで対戦させていただいた縁もあって、徳弘がキャリアを積む場として良いんじゃないかと思いました。

――名古屋でMMA大会が多く開催されていた時代……日沖さんがキャリアを積んだ名古屋市公会堂と、鶴舞公園の桜が懐かしいです。現在21歳の徳弘選手は、その時代をご存じですか。

徳弘 はい! もともと僕の父がアライブの会員で、僕も3~4歳の頃に発先生の応援に試合会場へ行っていました。

日沖 実は戦極の試合も観に来てくれていたんですよ。

徳弘 戦極のタイトルマッチは会場に行けず、テレビで視ていたのですが、発先生が戦極で金原正徳選手と対戦した時(2009年8月、日沖が判定勝ち)は視に行きました。あと修斗のベルトを巻いた時(2010年5月、リオン武から修斗世界フェザー級を奪取)も現地で観ています。その時は全然、格闘技は全くやっていなかったのですが……。

――お父さんと一緒に格闘技をやろうとは思わなかったのですか。

徳弘 そこまで考えながら、発先生の試合を観ていたわけではなかったですね。

――では、その徳弘選手がなぜMMAを始めることになったのでしょうか。

徳弘 stArtがオープンした頃、僕は中2~3でサッカーをやっていました。高校に進学後もサッカーを続けようと考えていて、そこで父の勧めもあって発先生のフィジカルトレーニングをパーソナルで受け始めたんです。

日沖 3~4歳の頃からウチに通い始めるまで、ほとんど会っていなかったのでビックリしましたよ。急にデカくなっていて(笑)。

徳弘 アハハハ。その流れで柔術クラスに参加させてもらうようになりました。高校時代はサッカーを続けながら週2~3回、打撃とか柔術をやらせてもらっていて。サッカー部を引退したあとは毎日stArtに来て、練習していたらアマチュアMMAの試合に出るようになっていました。

――その間、日沖さんは徳弘選手がサッカーから離れてMMAをやるように仕向けていたのですね。

日沖 そんなことはしません(笑)。実際のところ、僕は無理に試合を勧めたりはしないんですよ。むしろ、ちゃんと練習しない子以外は試合に出ないほうが良いと思っているので。でも彼は試合に出るようになって、さらに一生懸命練習するようになりました。もちろん当時の実力はまだまだし、今も修行中の身です。でもMMAへの取り組み方を見て、彼は伸びていくだろうと思っていました。

――幼少期の徳弘選手にとって、日沖さんはどんな存在だったのですか。

徳弘 試合を観るたびに勝っていたので、凄い選手だなと思っていました。

日沖 本人の前で悪く言いませんよ(笑)。

徳弘 いえ、本当です! カッコイイ選手だと思っていました。

――では現在、日沖さんの悪いところや「ここは直してほしい」という部分はありますか。

日沖 これ、MMAPLANETさんに載るからね。

――圧力をかけてないでください(笑)。

徳弘 本当に無いです。人間的にも尊敬していますし、格闘技だけでなく人として在るべき姿を示してくださるので。それによって自分も成長できています。

日沖 ……これはカットで(苦笑)。

――何を照れているのですか(笑)。日沖さんとしては、幼少期から知っている徳弘選手から「MMAをやりたい」と聞いた時は、嬉しかったのではないですか。

日沖 その時はもちろん、何より練習していく中で『これは本気だな』と分かった時は嬉しかったです。こう言うのも何ですが、アライブでもstArtでも、いろんな人たちを見てきて――言うだけの人っているじゃないですか。「プロになりたいです!」「チャンピオンになりたいです!」と言うのは誰でもできるけど、実行するにはそれなりの覚悟が伴わないといけない。徳弘の場合は、ウチへ通ううちに取り組み方が変化していったんですよ。

――どのような時に、徳弘選手の変化を感じたのでしょうか。

日沖 具体的に「この時!」というよりは、とにかく毎回練習を休まない。隔週で日曜日の練習をやっていて、「疲れが溜まっていたら休んでいいよ」と言っても休みません。そういう姿勢を見ていると、いろいろ協力してあげたいなと思いますよね。

徳弘 ありがとうございます。サッカーを引退した直後は、そこまで「MMAのプロ選手になりたい」という気持ちはなかったです。ただ、やりからにはMMAを頑張りたい。強くなりたい。もともと運動神経が良いほうではないので、そんな僕が練習を休んではいけないと思っていました。

日沖 お父さんの勧めも大きいですね。お父さんは趣味で続けながら、柔術の黒帯を巻いていて。

徳弘 僕がMMAをやると言った時、父も嬉しそうでした。今もすごく協力的ですし。

――徳弘選手は2022年5月、HEATでプロデビューし、TKO負けを喫しています。

徳弘 あの試合でプロの厳しさを知り、もっと格闘技に懸けて練習しないといけないと思いました。今あの試合を振り返っても、当時はその気持ちが足りなかったです。負けた試合のことを思い出しながら、自分に活を入れるようにしています。

日沖 あのデビュー戦は、まだアマチュアでしたね。もともとHEATのニューエイジというセミプロ枠に出場する話が進んでいて、そのなかでプロキャリアのある選手とプロ枠で試合をしないかというお話を頂いたんです。彼にとってはチャンスではありましたが、やはり現実的には相手のほうがキャリアもあり、勝てませんでした。そのあとアマチュアで数戦し、アマチュアMMA全日本で優勝して昨年10月のグランチャン大阪大会に出ました。だから、前回の試合が本当のプロデビュー戦だったと考えています。

徳弘 アマチュアMMA全日本で優勝して、次はプロとして戦うとなった時、改めて「プロとしてどうあるべきか」ということを考えるようになりました。

「鈴木社長になるための練習」(by日沖)という三転倒立からの回転(C)SHOJIRO KAMEIKE

日沖 彼の一番の良さは、真面目なところです。センスが良い選手、身体能力が高い選手はたくさん見てきました。でも結局は練習を休んだり、試合で勝っているのに途中で諦めたりするケースもあって。そんななか、彼はコンディションを維持しながら練習し続けることができる。長い目で見たら、それが一番だと思うんですよね。目の前のことだけを見ていると、うまくいかないことだってあります。でも、この姿勢で続けていると強くなっていく。そう考えていますね。

――では次に対戦する南選手について印象を教えてください。

徳弘 思いっきり倒しに来る選手です。空手の実績もあって、スピードやタイミングの面で長けている相手だと思います。

日沖 ひとつは厳しい相手だということ。もうひとつは、まだプロとしては名前が知られていない徳弘が、注目されている選手を食うチャンスですよね。今の戦績だと、そういったチャンスも多いわけではないので。

徳弘 目標はまず今出ているグラチャンでチャンピオンになることです。ここで南選手に勝てば確実にベルトへ近づくと思うので、しっかり倒します。今年は何試合かできると思いますが、すべて勝って年内にベルトへ近づきたいです。

――同じ大阪大会ではターゲットであるバンタム級タイトルマッチが行われます。

徳弘 手塚選手もTSUNE選手も、本当に強いファイターです。客観的に今の自分の実力を考えると、厳しいとは感じます。でもMMAをやるからにはチャンピオンにならないといけないし、日々実力を上げていかないといけないと思っています。

――日沖さんとしては、現段階で「目標はUFCです」とは言わせませんか。

日沖 アハハハ、そんなことはないですよ。理想と現実を考えることは重要ですが、現実を見すぎている選手よりも、現実を理想に近づけるために頑張っているほうが良いです。徳弘の場合、今はベルト云々という実力はないですよ。でも「ベルトを目指して頑張っていくべき」という話はしていて。

透暉鷹もそうだったんです。最初にISHITSUNA MMAの林巧馬代表から「UFCを目指している。練習を見てほしい」と相談された時も「UFCって、そんなに甘いもんじゃないよ」とは思いました。実際に透暉鷹がウチに来てスパーリングした時も、その印象は変わりませんでした。でも考えたんです。「まだまだ若い選手に対して、そんなに現実を考えすぎるものではないな」って。透暉鷹も取り組み方がどんどん変わっていきましたし。

stArtの朝練にて、透暉鷹と打ち込み(C)SHOJIRO KAMEIKE

いろんな価値観があって良いです。有名になりたい、お金が欲しいという選手もいます。そこで透暉鷹が「UFCに行きたい」と言ってきた。UFCに行けるかどうかは分からないけど、その目標に向かって頑張っている姿に価値を感じて、ずっと協力させてもらっています。

――なるほど。

日沖 徳弘もそうなんですよ。どこの何を目指せ、とは僕が言うべきことではなくて。彼がベルトを目指し、上に行くために努力していれば周りも協力してくれる。僕も彼と一緒に頑張っていきたいです。現状の実力がかけ離れているからって、目標を口にしてはいけないというわけではなくて。ずっと高い目標を持って続けてほしいですね。

徳弘 僕も応援に来てくれる方、いつもジムで一緒に練習してくださる方々に勇気を与えたり、「また明日も頑張ろう」と思ってくれるような試合をしたいです。そのためにも次の試合は、しっかりとフィニッシュします。


■視聴方法(予定)
2月4日(日)
午後0時30分~ GRACHAN放送局

■ Grahan67対戦カード

<Grachanバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]手塚基伸(日本)
[挑戦者]TSUNE(日本)

<Grachanフライ級選手権試合/5分3R>
[王者]松場貴志(日本)
[挑戦者]御代川敏志(日本)

<ライト級/5分2R+Ex1R>
林”RICE”陽太(日本)
大道翔貴(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
徳弘拓馬(日本)
南友之輔(日本)

<フェザー級/5分2R+Ex1R>
八木匠(日本)
櫻庭泰裕(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
今村豊(日本)
堀之内蒼斗(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
有田一貴(日本)
秋田良隆(日本)

<バンタム級/5分2R+Ex1R>
村上晴紀(日本)
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