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MMA SUG28 アンディ・ヴェレラ ハイサム・リダ

【SUG28】これは番狂わせではない。SUGの洗礼、ハイサム・リダがOTでヴェレラのRNCに敗れる

【写真】OTでの勝利は番狂わせではなく、SUGルール下においてのPart of Gameということ。とはいえ本戦の意味合いがないような、SUGでも最近は見られない試合展開をヴェレラがやり切ったということか(C)SUG

<5分1R>
アンディ・ヴェレラ(米国)
Def.OT1R0分27秒by RNC
ハイサム・リダ(ガーナ)

序盤は立ちレスが続き、ケージに押し込まれたハイサムが押し返しジャンピンガードから下になる。クローズドでヴェレラを中に入れたハイサムは、ヒザを臀部に押し付けてくるヴェレラに対し、オープンを取り直し立ち上がる。再び立ちレスになると、テイクダウン狙いでもなく、ワキを許さない攻防を続けるヴェレラのダブルレッグの失敗にハイサムが引き込んでリバーサルを狙う。

ここでひっくり返られなかったヴェレラが立ちに戻り、ハイサムも急ぎ立ち上がる。残り70秒のスタンドでの再開、ヴェレラは案の定グラウンドを避け、良い形で下を続けることができなかったハイサムは、このまま立ちレスに付き合わされOTを迎えることに。

ここまではヴェレラは思い通りの試合運びができているか──。OT先攻のヴェレラがシートベルトから左腕をアゴの上から滑らせ、RNCクラッチを完成させると、ハイサムは27秒でタップを強いられた。

ハイサムもシートベルトを選び、バックから得意の腕十字という動きを見せる──が、ヴェレラがステップオーバーから腕を抜き勝利を決めて思い切りガッツポーズを取った。

ハイサムは3回終了時点で一死1&3塁から試合が再開されるようなSUG特有のゲームに敗れた。「戦略はそれほど使っていない。左腕は2度ほど痛みがあった。俺は皆が望む試合を戦うよ」と、勝者はチェール・ソネンのインタビューに答えた……。


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MMA SUG28 クリス・レンチオーニ ケビン・リー

【SUG28】ケージレスリングにはならず。グラップリングで戦ったレンチオーニがOTでケビン・リーに勝利

【写真】してやったり感のあったレンチオーニ。この勝利でMMAでの活躍の幅を広げることはできるのだろうか??(C)SUG

<5分1R>
クリス・レンチオーニ(米国)
Def.OT
ケビン・リー(米国)

ケージレスリングになると思いきや、レンチオーニがすぐに引き込む。上から右腕をアンダーフックしたリーは、パスのプレッシャーを強めていく。レンチオーニはクローズドガードを取り、腰を上げたリーが一旦ヒザをつく。レンチオーニがハイガードから腰を切ると、リーは離れて間合いを取り直した。

パス狙いで飛び込んだリーに対し、レンチオーニはキムラクラッチから腕十字へ。ここも察知して腕を抜いたリーは足首を掴んで捌きに掛かるも、レンチオーニが右足にからみつく。足関狙いから体を捻って逃げようとしたリーに対し、起き上ってバックを取りに行ったレンチオーニが腹固めへ。フィジカルの強さを見せ、腕を抜いて胸を合わせたリーがサイドで抑える。

レンチオーニは足を戻し、腕十字から足を狙う。ここも察知して離れたリーは一気にパスを決める。リバーストライアングルをスラムしたリーだが、レンチオーニはそのままクラッチを続け、残り10秒で技を解き──この試合もOTに突入した。

先攻のレンチオーニはシートベルト、上体を起こしていったリーはRNCクラッチに入られるも、リストを取って胸を合わせに行く。下になったレンチオーニが腕を狙い──リーが抜いたところでエスケープが認められ、1分11秒を要した。リーもシートベルトを選び、動きのなかで肩固めに移行してマウントへ。

本来は首が抜けたところでエスケープとなるが、レフェリーが流しアームロックを仕掛ける。ここを防いだところでレフェリーがエスケープと認める中途半端さで、レンチオーニが50秒で逃げたことになり21秒のリードを奪った。

OT2R、バックのレンチオーニは、前方に落とされ三角も許さなかったリーが1分5秒でエスケープを決めた。後攻リーのシートベルトは、レンチオーニが34秒で腰をずらしエスケープ。最終OT、レンチオーニのシートベルトは1分10秒を過ぎたところで、リーが立ち上がり前方回転でスラム。そのまま起き上がりつつ、レンチオーニを前方に落とし1分16秒かけてバックから逃れた。

タップを奪うしかないリーはスパイダーウェブを選択。ゆっくり時間を使い、1分9秒で腕を抜いたレンチオーニがOT判定勝ちを収めた。スクランブル発進のケビン・リー、全く傷つかないタイブレークでの敗退となった。


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MMA SUG28 ジュリアナ・ミラー タラ・ラロサ

【SUG28】動けるラロサだが、極めきることはできず。ミラーのOTを知り抜いた戦略に下る

【写真】本戦ではラロサが動き続け、守るという意味では10thPlanetらしさを見せたミラーがOTで勝利し、してやったりの笑顔(C)SUG

<5分1R>
ジュリアナ・ミラー(米国)
Def.OT
タラ・ラロサ(米国)

ワキを締めて前に出るラロサ、半身で尻を見せるミラーにシングルレッグを仕掛ける。キムラクラッチからガードを取ったミラーが足を狙う。反転して体を起こしたラロサがパスを決めて肩固めへ。ブリッジからエスケープを図ったミラーは、ラロサに袈裟に移行されて亀になる。

横回転から足のフックを狙ったラロサは、ミラーのブリッジに上に乗りマウントを完成させる。ミラーは腰を押してブリッジも潰したラロサのマウントが続く。体を捻り、ハーフガード、足を払ってスイープ狙いのミラーに対し、ラロサは体を浮かされたが、がぶって下にはならない。亀から引き込んだミラーは、ギロチン狙いも足を越えられ、ニアマウントを取られる。サイドから肩固め狙いとラロサの攻勢が続くが、ミラーはもうOTを考え防御に徹し時間となった。

コイントスの結果、OTの先攻は、ラロサでシートベルトの態勢に。12秒でミラーはエスケープした。後攻ミラーもシートベルトを選択し、胸を合わせにきたラロサの背中に張り付く。前方に落とそうとするラロサの左腕を取りバックキープのミラーがその腕のクラッチを利して腕十字へ。右手を差し入れ耐えるラロサはミラーの体を跨ぐ形で2分を迎えた。

OT2R、ラロサはスパイダーウェブを選ぶと、足を頭に絡めてくるミラーに動きを封じられ1分04秒でエスケープを許した。続いてミラーもスパイダーウェブをチョイスし、奥足をすくって足のクラッチを切りにかかるも、55秒で逃げられた。

OT3R、ラロサは再びスパイダーウェブを選び、後方回転でルーズにしたミラーが足を潰し1分15秒で腕を抜くことに成功した。最後はシートベルトのミラーは、完全にOTの戦い方を知り抜いている感もあり、ここはホールドへ。サブオンリーとは違う種類のゲームになっているが、1分40秒間コントロールしエスケープタイムでミラーがラロサを破った。


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MMA SUG28 カイル・チェンバース

【SUG28】本戦は一本狙い、OTは徹底した守ったチェンバースがウェイスグラムに勝利

【写真】本戦も攻め、一本を狙ったうえでのOT勝利だったチェンバース(C)SUG

<5分1R>
カイル・チェンバース(米国)
Def.OT
タナー・ウェイスグラム(米国)

ダブルレッグからシングル、さらにダブルのウェイスグラムをキムラクラッチから投げたチェンバースがバックを伺う。落とされそうになり腕十字に切り替えたチェンバースは、左腕を伸ばしに掛かる。ヒジを抜いたウェイスグラムがトップを取ると、チェンバースは足を取って外ヒールへ。ウェイスグラムはトーホールドで抵抗する。

チェンバースは逆の足を取って内ヒールを仕掛ける。取らせないウェイスグラムが足を引くと、チャンバースは最初に取っていた左足をワキの下で抱える。上体を起こして防ぐウェイスグラムがバックを伺うなかで、チェンバースが外ヒールで捻っていく。両足を突っ込んだウェイスグラムが、蹴って離れレッスルアップkらシングルレッグへ。

チェンバースは頭を押して肩に乗る形から引き込んでクローズドガードを取る。残り1分20秒、ミッションコントロールのチェンバースが体重をかけてくるウェイスグラムにデッドオーチャード狙いも、クローズドに戻す。後方に倒れたウェイスグラムがストレートフットロックの形に入ったが、時間に。

OT先攻はチェンバースでスパイダーウェブを選択する。すぐに足を抱えたチェンバースはまずはホールドしてエスケープを許さない展開に持ち込む。クラッチを四の字フックで制していたチェンバースは、頭にはさみなおし三角クラッチから腕十字狙いも2分が過ぎた。後攻ウェイスグラムはシートベルトを選び、アゴの上から左腕を巻きつけるがチェンバースのリストを持ち、腰をずらして18秒でエスケープに成功した。

OT2R、チャンバースはバックをチョイスしボディトライアングル、ここも極めよりホールド狙いにも見える。それでもウェイスグラムが1分15秒で胸を合わせた。後攻ウェイスグラムのシートベルトは34秒でブリッジからマウントに移行したところで、チェンバースのエスケープに。

OT最終R、チェンバースはここもシートベルトでホールド重視、エスケープタイムでの逃げ切り狙いへ。チェンバースはエスケープまで1分15秒かかったが、極められないと負けがない状態で最後の守りに。チェンバースは4の字ロックに尻をずらしつつ、手首を掴み徹底抗戦。そのまま2分が経過し、エスケープタイムでチェンバースがOTを制した。


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BELLATOR INVICTA MMA ONE SUG27 SUG28 UFC WNO Championships   アンディ・ヴェレラ カイル・チェンバース カイル・ベーム クリス・レンチオーニ ケビン・リー ジュリアナ・ミラー タラ・ラロサ ハイサム・リダ ビア・メスキータ メイソン・ファウラー リッチー・ブギーマン・マルチネス

【SUG28】ハイサム・リダがメイン登場!! ケビン・リー✖レンチオーニ&タラ・ラロサも

【写真】いよいよハイサムが全米級の活躍をするようになってきた!!(C)CLAYTON JONES/FLOGRAPPLING

31日(日)、ポートランド州コーネリアスのコーチ・サーチ・シニでSUG28が開催され、ハイサム・リダが初出場でヘッドライナーの大役を担う。

ノーギワールズでメダルの獲得すらならなかったが、WNO Championshipsヘビー級3位という結果がUFCファイトパスでライブ配信されるケージグラップリング大会のメイン抜擢につながった。


ハイサムの相手アンディ・ヴェレラは今年の3月に石井慧を破り、4月にメイソン・ファウラーの持つSUGアブソリュート級王座挑戦経験もあるグラップラーだ。元MMAファイターでコンバット柔術や、グラップリングでも3CGやF2Wでも戦ってきた。

そのうえでSUG27度の歴史で10試合の出場経験があり、通算戦績は6勝4敗とケージグラップリング&OTの経験値は群を抜いている。とはいえ純粋に一本を取る技量ではハイサムがヴェレラに遅れを取ることはない。事前の掛け率でもハイサムは-415でヴェレラは+305と圧倒している。

ハイサムとしては5分という短時間、金網、何よりもOTという終着点があることを考慮し、この初チャレンジに挑まなければならない。そして、初物尽くしチャレンジを成功裏に終えると、見えてくるのはファウラーの持つベルトだ。

(C)Zuffa/UFC

また今大会ではUFCファイターのケビン・リーの出場も急遽決まった。

元Bellatorファイターで、AJ・アガザームに勝利しながら、その後ファイトの機会が与えられていないクリス・レンチオーニと対戦予定だったジョーダン・ホリーの欠場を受け、3日前のスクランブル発進にUFCライト級インターリムコンテンダーが同意した。

リーのベースはレスリング。ミシガン州のグランドバレー州立大時代の2年生の時にはレスリングクラブで37連勝を記録したが、MMAに専念するために大学を中退した過去を持つ。MMAではキャリア18勝のうち一本勝ちが8試合、うち7つの勝利がRNCというリー。

(C)BELLATOR

対するレンチオーニはSUGで3勝1敗、コンバット柔術でも勝利している。

パウンド有りとはいえアガザームのバックグラブを逃れ、Zハーフガードを潰すと、キムラの仕掛けにバックから3/4マウントを奪うなどグラップリングは1枚上手を行くか。あるいはレスリングでリーが試合を支配してしまうのか。両者の戦いでは、ケージを効果的に使ったサブミッション・レスリングおよびスクランブルというこれまでのグラップリングシーンでは見られなかった戦いが見られるかもしれない。

また10thPlanetのカイル・チェンバースとタナー・ウェイスグラムのマッチアップも決まっている。

ウェイスグラムはホベルト・ヒメネス、カイル・ベームに連敗中だけに、チェンバースはSUGの一線級であることを示す結果が必要だ。

(C)INVICTA FC

隆盛を究めつつあるグラップリング界にあって、独自路線をいくSUGらしいカード、ある意味、今大会のサプライズがテラ・ラロサの実戦復帰だ。

2002年にMMAデビュー、女子MMAのパイオニアは22勝5敗という戦績を誇りながら、UFCで戦うことなく2015年5月を最後に表舞台から離れていた。43歳になったラロサの相手はリッチー・ブギーマン・マルチネスがキラーの愛称で呼ぶジュリアナ・ミラーだ。

ミラーは10月の女子版コンバット柔術&EBI=メドゥーサのコンバット柔術女子バンタム級GP初戦であのビア・メスキータをOTのエスケープタイムながら破り、大番狂わせを起こした注目の選手だ。トーナメント自体は準決勝で、準優勝のニッキ・サリバンに敗れたが、OTの強さは立証済みといえる。

そんなミラーを相手に、ラロサは往年の重厚感あるサブミッション・グラップリングを披露できるか──非常に楽しみ一戦だ。

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