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【PFL CS2022#02】試合結果 4試合ともKO決着。アルシラウィと、ルールの壁を越えミクサンが本戦契約へ

【写真】ヨルダンのライオンがPFLとの契約をミクサンとともに果たした。レギュラーシーズンでの活躍に期待したい(C)PFL

25日(土・現地時間)、フロリダ州オーランドのユニバーサル・スタジオでPFL CS2022#02が開催され早くもルール破りの2選手の契約が成立した。

ウェルター級の4試合が組まれた今大会。メインでは177ポンド契約なった試合にBRAVE CFウェルター級&スーパーウェルター級王者ジャラ・フセイン・アルシラウィ、この他にもTITAN FCウェルター級王者ディラノ・テイラー、LFAウェルター級王者カルロス・レアルと、ダイレクトで本契約でおかしくない選手が名前を連ねていた。

結果、3選手揃って1Rでフィニッシュ勝利ながら、テイラーとレアルは決選投票にも進めずケージを後にする。セレブパネリスト、ファン投票揃って支持を得たアルシラウィがPFLと契約成立──と思いきや、第1試合でネイサン・ピアースを破った──キャリア3戦目だったクリス・ミクサンのサプライズ・サインナップも発表された。

PFL CS2022#02
<177ポンド契約/5分3R>
○ジャラ・フセイン・アルシラウィ(ヨルダン)1R2分54秒
TKO
詳細はコチラ
×マイケル・リリー(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○ディラノ・テイラー(米国)1R5分00秒
TKO
詳細はコチラ
×マーク・マーティン(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○カルロス・レアル(ブラジル)1R0分56秒
TKO
詳細はコチラ
×コーリー・カピー(米国)
<174ポンド契約/5分3R>
○クリス・ミクサン(米国)2R3分31秒
KO
詳細はコチラ
×ネイサン・ピアース(米国)


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【PFL CS2022#02】プレッシャーの下、狙いすましたヒザ蹴りKOのアルシラウィがミクサンと共に契約

<177ポンド契約/5分3R>
ジャラ・フセイン・アルシラウィ(ヨルダン)
Def.1R2分54秒by TKO
マイケル・リリー(米国)

まずリリーが右ローを蹴る。圧を掛けるアルシラウィはローを蹴られるなかで左ジャブを伸ばす。続いて左ジャブから右ローを蹴ったアルシラウィは、シングルレッグを切って下がったリリーとの距離を詰める。スイッチを織り交ぜ、左フックを振るったアルシラウィがボディショット、直後にシングルレッグからボディロックでテイクダウンを奪われるが、立ち上がり胸を合わせて離れる。

同じような形シングルレッグで、もう1度尻もちをつかされたアルシラウィがすぐに立ち上がり、離れたリリーに左をヒットさせる。下がったリリーが組んでくるのを待つように右ヒザ蹴りを──狙って決めたアルシラウィが、レフェリーストップに安堵の笑みを浮かべた。3試合連続でフィニッシュ決着、プレッシャーのあるなかでの見事なフィニッシュだった。

「プレッシャーはないつもりだったけど、初回KOが必要な状況は少しプレッシャーになっていた。でも、何ラウンドでも倒せる自信はあったんだ。ヒザ蹴りを入れるために、2度簡単に組まさせた。アレは罠だったんだ(笑)。ヨルダン、アラブには強い選手が揃っている。今日の勝利は、世界に僕らの強さを証明する第一歩に過ぎない」とアルシラウィは話した。

そして──契約者発表の時。昨年のダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズなら4選手とも契約ということもありうるが、DWCSでなくPFL CSは4試合で契約は1人のみだ。そしてアルシラウィとクリス・ミクサンの名前が読まれ、ここでカルロス・レアルとディラノ・テイラーが脱落となる。

ここからセレブ・パネリストの選考、そして今回からバドライトがスポンサーとなったファン投票に両者の運命は委ねられる。

結果、セレブはアルシラウィを選択、ファン投票もアルシラウィ。PFLに初めてのヨルダン人がファイターが誕生した。そして、何と既にルール破り──クリス・ミクサンの契約もセイ・セフォーから発表された。


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【PFL CS2022#02】痛ッ!! 劣勢のテイラーがノーモーションの右でマーティンの左目を破壊?! TKO勝ち

<ウェルター級/5分3R>
ディラノ・テイラー(米国)
Def.1R5分00秒by TKO
マーク・マーティン(米国)

サウスポーのマーティンに対し、右ミドルを蹴ったテイラーが距離を詰めた右ボディを振る。さらに左フックら前進すると足を滑られて尻もちをつく。勝負を逸る気持ちは理解できるが、立ち上がってヒザを蹴り合うテイラーに粗さを感じる。右ボディ、右フックというコンビ後にクリンチ、ヒザを蹴り合う両者。

マーティンがエルボーから左アッパー、左ハイを蹴っていく。レベルチェンジしたところで、この蹴りを受けたテイラーは左の追い打ちを受けて下がる。クリンチで腹を殴るマーティン、テイラーは我慢の展開になりヒザを突き上げる。離れたテイラーは右ボディストレート、跳びあがるような左右のフックはマーティンが察知する。右フック、アッパー、左フックを入れたマーティンは組まれても、離れてローを蹴る。ワンツーのマーティンが、頭を下げたテイラーに左ハイを蹴っていく。テイラーもノーモーションで飛び込むようにフックを当て、もう一発右オーバーハンド、続いて右ストレートを打ちこむが、ヒザ蹴りにダブルレッグを合わされ下でラウンド終了を迎えた。

終盤の右オーバーハンドで左目が腫れあがり、塞がったマーティンは眼球にも問題がありそうで試合続行不可能となり、テイラーがTKO勝ちを収めた。他のKO負けを喫した施主とは違い、コマーシャルブレイク後のウィナーコールを待たずしてマーティンはデカゴンから退出しており、その事態の深刻さがうかがえた。

「サウスポーの右の軌道が分からなかったようだ。最初は彼はレスラーで、ボディを狙ったんだけどね」と勝者は話した。


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LFA MMA MMAPLANET o PFL PFL CS2022#02 カルロス・レアル

【PFL CS2022#02】LFAウェルター級王者レアルは、56秒で急遽出場のカピーをパウンドアウト

<ウェルター級/5分3R>
カルロス・レアル(ブラジル)
Def.1R0分56秒by TKO
コーリー・カピー(米国)

急遽出場、長身のカピー右ハイを蹴る。サウスポーのレアルは右フックでアゴを打ち抜き、右を額の辺りに当ててダウンを奪う。マットの上で身をかがめるカピーにパウンドを落としたレアルは、ニーインベリーから拳を打ち込む。マットの上を転がって逃げようとしたカピーはケージに詰まり、このままパウンド受け続け勝負有り。ラストミニッツ出場のカピーは何も見せることができずに、レアルがTKO勝ちした。

この勝利で9連勝としたレアルは「PFLでは初回での勝利は、勝利以上の価値がある。ここには自分ができること見せるためにやってきた。今日は契約できる力を見せたし、次はPFLでチャンピオンになる」とインタビューで話した。


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MMA MMAPLANET o PFL PFL CS2022#02 キック クリス・ミクサン ボクシング

【PFL CS2022#02】見事なボクシング、そして蹴りを見せたミクサンがピアースの腹を抉りKO勝ち

<174ポンド契約/5分3R>
クリス・ミクサン(米国)
Def.3R3分31秒by KO
ネイサン・ピアース(米国)

ウクライナから米国に移り住んだ一家の生まれ、祖父母はウクライナにいるというミクサンは、ウクライナ国旗をショーツに貼ってケージインしジャブからワンツーを伸ばす。さらに右ストレート&右ハイを見せた──キャリア3戦目のミクサンに対し、ピアースはローから右フックを振るう。左リードフックで詰めたピアーズのボディにヒザを入れたミクサンは、右アッパーを打ちこむ。

ジャブからボディフック、そして顔面から腹とコンビを見せたミクサンが正確なボクシングを続ける。ワンツー、ジャブ、そして左ハイのミクサン、ピアーズも前に出て左フックを振るう。ミクサンはジャブを定期的にヒットさせ、ステップインにカウンター、止まったところでスピニングバックキックをボディに決める。鼻血を流すピアースの左フックをブロック、ローをチェックするなど攻撃も見せているミクサンがジャブを2発当て、前蹴り、ハイは空振りになったが近距離で左フックを打っていく。間合いを取り直し右ストレート、リードアッパー、再びストレートと右の攻撃を着実に決め初回を取った。

2R、ヘッドスリップでピアースのジャブかわし、左フック&右ストレートをヒットさせたミクサン。ワンツーを決め、左リードフック、さらに左ボディフックと一方的に攻めるミクサンが、右ハイを空振りし足をキャッチされる。抜いたところで詰めて来たピアースにパンチを纏めるミクサンが、ジャブでピアースを削っていく。ミクサンの距離で戦い、蹴りからボディショットを受けたピレースが腹を守るようになる。ミクサンはボディを連打し、ヒザを腹から顔面へ。さらに顔面にパンチ&ヒザを纏め、最後は左レバーショットでピアースが崩れ落ち勝負は決した。


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Brave CF LFA MMA MMAPLANET o PFL PFL CS2022#02 YouTube   カルロス・レアル ジャラ・フセイン・アルシラウィ ディラノ・テイラー

【PFL CS2022#02】計量終了 LFA王者の対戦相手変更。ヨルダンのライオンは175ポンド戦へ!!

【写真】レアルの対戦相手は長身のカピーに代わった (C)PFL

本日25日(金・現地時間)、フロリダ州オーランドのユニバーサル・スタジオで開催されるPFL Challenger Series第2週の計量が24日(木・同)に行われている。

まず第2試合に出場予定だったハイチのソクハテ・ピエールが欠場となり、コーリー・カピーがLFAウェルター級王者カルロス・レアルと戦うことになった。


またファイトウイークになりメインのBRAVE CF二冠ジャラ・フセイン・アルシラウィとマイケル・リリーの一戦は175ポンド契約に変更され、他の試合はウェルター級で実施される予定だった。

しかし、第1試合に出場のネイサン・ピアースが173.6ポンドで計量失敗に。

クリス・ミクサン戦は174ポンド・キャッチウェイト戦に変更され行われる。

■視聴方法(予定)
2月26日(土・日本時間)
午前11時00分~PFL MMA YouTube Channel

■PFL CS2022#02対戦カード

<177ポンド契約/5分3R>
ジャラ・フセイン・アルシラウィ: 175.6ポンド(79.65キロ)
マイケル・リリー: 176.2ポンド(80.92キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ディラノ・テイラー: 171ポンド(77.56キロ)
マーク・マーティン: 170.2ポンド(77.2キロ)

<ウェルター級/5分3R>
カルロス・レアル: 170.6ポンド(77.38キロ)
コーリー・カピー: 170ポンド(77.11キロ)

<174ポンド契約/5分3R>
クリス・ミクサン: 171ポンド(77.56キロ)
ネイサン・ピアース: 173.6ポンド(78.74キロ)

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BELLATOR Brave CF LFA MMA MMAPLANET o PFL PFL CS2022#02 UFC YouTube ウィラン・カルロス カルロス・レアル カールストン・ハリス ガブリエル・ボンフィム キック ジェイソン・ジャクソン ジャラ・フセイン・アルシラウィ ディエゴ・ディアス ディラノ・テイラー モハメド・ファフレディン

【PFL CS2022#02】篩い落としの構造。ウェルター級のCSはBRAVE CF、TITAN FC&LFA王者が揃い踏み

【写真】アルシラウィ、テイラー、レアル。中東メジャーと北米フィーダーショーの王者が3人も出場する (C)BRAVE CF, TITAN FC& LFA

25日(金・現地時間)、フロリダ州オーランドのユニバーサル・スタジオでPFL Challenger Series第2週が開催される。

PFLとの契約を賭けた4試合、第2週はウェルター級で実施される。人材の宝庫ウェルター級らしく、チャレンジャーシリーズ内でも再注目の階級だったが、ルーカス・ハルク・バルボーサが欠場となった。


それでもメインにはヨルダンのライオンことBRAVE CFスーパーウェルター級王者ジャラ・フセイン・アルシラウィが出場し、マイケル・リリーと対戦する。他にもTitan FCウェルター級王者のディラノ・テイラー、LFAウェルター級王者カルロス・レアルが、それぞれマーク・マーティン、ソクハテ・ピエールと相対する。

アルシラウィは戦績16勝3敗、キックボクシグにテイクダウン、柔術を使いこなすウェルラウンディットファイターで、現UFCファイターのカールストン・ハリスを右ストレートからパウンド&エルボーでTKO──BRAVEのウェルター級のベルトを巻いた。

どの局面でも勝負できるアルシラウィだがDesert Force時代に同プロモーションのウェルター級王座を現BRAVE CFミドル級王者モハメド・ファフレディンと争った──中東MMAの歴史に名を残す2連戦を経て、肉弾戦よりもスマートな戦いにスタイルが変化した。

カーフを効かせ、組んでボディロックテイクダウンから寝技へという流れを軸ながら、そのカーフで元UFCファイターのイズミール・ヌルディエフをKOしている。戦局を見極めたファイトができるアルシラウィが、どのようなファイトを見せるか注目だ。

Titan FC王者ディラノ・テイラーはサンフォードMMA所属で、7勝1敗の戦績を残す25歳のジャマイカ系米国人ファイターだ。

サンフォードMMAのジャマイカンといえばBellatorで活躍するジェイソン・ジャクソンの名前が真っ先に思い浮かぶが、テイラーもコーナーマンを務める盟友に続き、PFLというメジャー・シーンを目指す。

そのテイラー、右はKOパワーがあり、寝技では極め力も持つ。これら総合力が回れば積極的に勝負に出る一方で、上手く回転しない場合は組んでケージに押し込むというファイトになりがちだ。いわゆるコンテンダーシリーズ・スタイルとは真逆の試合展開に陥ることが、Titan FCからすんなりとステップアップを果たせなかった要因かもしれない。

今回の相手のマーク・マーティンは戦績が同じく7勝1敗、ミドルを使いこなすボクサーだが、彼もまた待ちのファイトが多い。チャレンジャーシリーズで契約を手にするにはファンといっても過言でないセレブ・パネリストと中継を見る正真正銘のファンの支持を得る必要がある。そのため、お見合いは厳禁だ。このような状況だからこそ攻め力は当然として、危機管理能力が問われるテイラーといえる。

LFA王者のカルロス・レアルはシュートボクセ第一世代のマスター・ノグシの教え子で、昨年7月のLFAブラジル大会のワンナイトトーナメントでウェルター級王座を獲得した。

準決勝では右ストレート一発でディエゴ・ディアスを豪快にKOし、決勝へ。本来はもう1つの準決勝を勝ち上がったガブリエル・ボンフィムと戦うはずだったが、メディカルが通らず──また補欠戦勝利のケムエル・オットーニ&ベンデル・ジアコモも揃って、コミッションがもう1試合戦うことを認めず、補欠戦で敗れたウィラン・カルロスと対戦した。

結果は危なげないフルマークの判定勝ちを収め、登竜門もベルトを巻いた。とはいえ、その決勝がノンリスキーファイトだったためか、UFCからコールはなくチャレンジャーシリーズ挑戦という道を選択することに。

リアルは蹴りを使いながらテイクダウンも取れる瞬発系ストライカーだ。一発勝負の今大会出場、LFAウェルター級王座決定トーナメント決勝ではなく、準決勝のような戦いが必要になってくる。

PFLとの契約を賭けてBRAVE、Titan FC、そしてLFAの王者が勝利ですら第一条件でしかない厳しい生き残り合戦に挑む。掬い上げるのではなく、篩い落とすという北米MMAの構造が見えるチャレンジャーシリーズ第2週だ。

■視聴方法(予定)
2月26日(土・日本時間)
午前11時00分~PFL MMA YouTube Channel

■PFL CS2022#02対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
ジャラ・フセイン・アルシラウィ(ヨルダン)
マイケル・リリー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ディラノ・テイラー(米国)
マーク・マーティン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
カルロス・レアル(ブラジル)
ソクハテ・ピエール(ハイチ)

<ウェルター級/5分3R>
クリス・ミクサン(米国)
ネイサン・ピアース(米国)

The post 【PFL CS2022#02】篩い落としの構造。ウェルター級のCSはBRAVE CF、TITAN FC&LFA王者が揃い踏み first appeared on MMAPLANET.