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【Shooto】修斗協会がChan龍選手の死去を発表

【写真】先月7日、所属ジムで練習をしていたChan龍選手 (C)MMAPLANET

1日(火)、Sustainより佐藤信義一般社団法人日本修斗協会会長の名の下で、以下のような発表があった。

「いつも大変お世話になっております。
この度、CHAN-龍選手の訃報に関してご報告申し上げます。
CHAN-龍選手は、当初、7月23日に開催されたプロフェッショナル修斗公式戦後楽園ホール大会(主催:株式会社サステイン)へ出場を予定しておりましたが、大会前日に行われた計量会場に姿を見せず、CHAN-龍選手との連絡が途絶えた為、地元・徳島で捜索が行われました。
大会終了後にCHAN-龍選手がお亡くなりになっていたことが、所属するMMA Zジムの安芸佳孝代表より報告がありました。
ご親族からの強い意向もあり、大会や選手に与える影響を考慮し発表は控えておりましたが、このような形で皆さまへのご報告となったこと、そしてご報告が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。
しかしながら、残されたご親族の皆様は今も深い悲しみの中に身を置かれていらっしゃいます。報道並びに格闘技関係者の皆様方におかれましては、そっとお見守り頂けますようお願い申し上げます。CHAN-龍選手のご親族やご友人への取材、また憶測などでの記事の掲載やSNSへの投稿もどうかお控えいただきますよう改めてお願い申し上げます。
今回このような形で皆様にご報告を差し上げることは大変残念でなりません。この事実を受け止めCHAN-龍選手が戦った修斗の舞台を未来に残していきたいと思います。
心よりCHAN-龍選手のご冥福をお祈り申し上げますとともに、これまでCHAN-龍選手への温かい声援、ご支援頂きました皆様には心よりお礼を申し上げます」

CHAN-龍こと岩本龍弥さんは、23日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2023#05に出場予定だったが、上記の発表にあるように計量会場に姿を見せず、「無断で計量を欠席した」とし参戦中だったインフィニティリールの出場権を剥奪という処分が下っていた。

メディアというある意味、インサイダーでありながら興行会社や選手間の横のつながりとは一線を引く立場にある我々が岩本さんの死について、「らしい」という情報を得ていたのは28日(金)のことだった。

ただし、確かな情報がないなかで記事化することを控え、所属ジムもしくは修斗協会、あるいはSUSTAINから正式発表を待つという判断をMMAPLANETでは行った。

結論として、本日の発表で岩本さんの死が事実として認識されることとなった。主催者、協会、加盟オフィシャルジムという広義での修斗という組織の総意として、「残されたご親族の皆様は今も深い悲しみの中に身を置かれていらっしゃいます。報道並びに格闘技関係者の皆様方におかれましては、そっとお見守り頂けますようお願い申し上げます」という方針であるのであれば、メディアとしてMMAPLANETはこの声に従う方針だ。

同時にメディアでなく当事者である修斗という組織において「修斗の舞台を未来に残して」いくために、減量下にあった選手が死に至った要因、過程をプライバシーの侵害に当たらぬ形で共有し、教訓として今後に生かしてほしいと願うばかりだ。

いたずらに騒ぎ立てるわけではなく、自己主張の連鎖反応を起こしたいわけでもない。計量会場に姿を見せずに命を落とした──岩本さんの早過ぎる死に関して、少しでも減量を起因とするような事実が存在しているのであれば、このスポーツに関わる全ての人間が、少しでも選手のおかれた環境が良くなるよう努力することが、使命である。

2023年8月1日
高島学

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