カテゴリー
45 DEEP DEEP112 MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase336 Pancrase337 Pancrase340 Special YouTube   パンクラス 住村斉明里 住村竜市朗 嶋田伊吹 林源平 草MAX 藤田大

【Special】J-MMA2023─2024、住村竜市朗「娘から――調子エエやん。もうちょっと続けたら、って」

【写真】何だかんだで仲が良い竜市朗&斉明里の親子(C)MMAPLANET

2023年が終わり、新たな1年が始まるなかMMAPLANETでは2023年に気になった選手をピックアップ──過ぎ去った1年を振り返り、始まったばかりの1年について話してもらった。
Text by Shojiro Kameike

J-MMA2023-2024、第九弾は住村竜市朗に話を訊いた。2023年は2月の試合を最後に戦いの場をDEEPからパンクラスへと移し、クリスマスイブには林源平を下してベルトを腰に巻いている。年末年始に地元の淡路島へ帰省し、年明けにはキングジム神戸で練習を開始した住村を尋ねると、そこにはアマチュアファイターの娘・斉明里の姿もあった。日本MMA界随一のスベリ芸を見せる王者が、娘と2024年について語る。

■2023年住村竜市朗戦績

2月11日 DEEP112
○2-1 嶋田伊吹(日本)

7月9日 Pancrase336
○3-0 草MAX(日本)

9月24日 Pancrase337
○2R4分59秒 by TKO 藤田大(日本)

12月24日 Pancrase340
○5R2分09秒 by TKO 林源平(日本)


――年末年始は淡路島に帰省し、明石大橋を渡って神戸まで練習に来ているのですか。

「はい。車で40分ぐらいだから近いですよ」

――それは東京に練習拠点を移して以降、毎年同じスケジュールなのでしょうか。

「もともと東京に出る前からキングジムでお世話になっていて、DEEPのベルトを獲った時は週3~4ぐらいでマサさん(小西優樹キングジム神戸代表)と一緒に練習させてもらっていました。今は年末年始ぐらいですね。あと娘の所属もキングジムにお願いしていて」

――住村斉明里選手は淡路島から神戸のキングジムに通っているのですね。

「そうですね。本当はバスと電車で通う約束やったけど、車で送り迎えしないと練習に行かないようになり――それで中学3年間という、一番伸び盛りの時期を棒に振りました(苦笑)。高校に入ってから柔道を始め、キングジムでも練習しているという状態です」

――斉明里選手が初めてアマチュアMMAの試合に出たのは何歳の時ですか。

「小1から練習を始めて、MMAの試合に出たのは中2ぐらいからじゃないですかね」

――当初は本名で試合に出ていましたが、昨年11月のDEEP大阪大会では「セアリ」というリングネームで試合をしています。

「僕の娘だと思われたくなかったらしいですよ。(斉明里選手に向かって)なんでなん? 普通やったら住村斉明里で試合に出るやろ」

斉明里 (小西代表に)本名は嫌ですよね?

小西 いや、本名でエエと思うけど(笑)。

――アハハハ。住村選手から見て、斉明里選手の実力はいかがですか。

「まだまだ全然、っていうレベルですよ。打撃もできないし、レスリングもできない。寝技もフィジカルも弱くて」

――斉明里選手の試合を見る時の目は、父親のものなのか。あるいは一人のファイターとして見ているのでしょうか。

「最初の頃は父親として緊張していました。でも11月は僕もブチギレましたね。トップを奪うたびに同じ返され方をされていたので。マサさんも僕も怒っていました。だから今は自分もファイターとして、いちファイターとしての娘を見ているんだと思います」

――なるほど。一方で住村選手ご自身の2023年は、どのような1年だったでしょうか。

「良い1年だったと思います。2022年が悪かったですからね。もう引退かな――と考えていましたが、そこからまた頑張って良かったです」

――2023年は7月からパンクラスに参戦し、3戦目でベルトを巻きました。

「3戦目でタイトルマッチ、というのは想定内でした。何なら2戦目でタイトルマッチをやりたかったです。それでも3試合やらせていただいて、結果的に良かったと思います。藤田戦の内容から見えて来るものもありましたしね」

――藤田戦で見えてきたものとは?

「組みの部分ですね。組みで勝負していけると思いました」

――では改めて、パンクラスのベルトを獲得した感想をお願いします。

林戦もTD→塩漬けパターンかと思われたが……(C)MATSUNAO KOKUBO

「試合内容は完封だったと思います。相手の得意な部分——強打を封じ込めて戦うことができました。ベルトを巻くことができたのは、率直に嬉しいです。嬉しいけど、また次の挑戦を見据えていきたいですね」

――試合内容でいえば、住村選手はずっと「塩漬け上等」を掲げていました。しかし藤田戦から2試合連続でフィニッシュしています。まず藤田戦でパウンドアウトした時、トップキープしたまま試合を終えようとは思わなかったのですか。

パウンドアウトでKOPに。ポイントはヒジ打ちだった(C)MATSUNAO KOKUBO

「それは思わなかったです。藤田戦はたまたまグラウンドでヒジが効いて、藤田選手が一回落ちたんですよ。それでイケるんじゃないかと思って、パウンドをまとめました。あの試合でグラウンドのヒジの感触を得たのが、タイトルマッチでも生きましたね」

――もし塩漬けを優先するなら、ヒジ打ちもリスクではないですか。

「リスクではないです。言えば、掛け逃げみたいなものですから」

――というと?

「ヒジを打って逃げて、打って逃げて――だからリスクはないですよね。打つ時に胸を張っているわけでもなく、上体も起こしきってはいないので。そこで相手の気持ちが折れたのが分かり、ヒジとパウンドをまとめていきました」

――「塩漬け上等」と言いながらも、実は塩漬け上等ではなかったのでしょうか。

「安全パイ、ですね。リスクを抑えて、安全パイで試合をするということです。でも最近は塩漬けを期待する方が増えたので、その期待を裏切ってやろうと思いました(笑)。天邪鬼ですね。塩漬けも天邪鬼みたいな感じじゃないですか。みんなが打ち合いとかを期待するなかで、『俺はそういう試合はしないよ』って」

――ただ、2試合連続フィニッシュしているので、次の試合も期待されるかと思います。

「だから塩漬けに戻ります!」

――えぇっ!?

「結局、僕のやっていることは自己満足ですよ。試合を観に来てくれたお客さんに、夢や感動を与えたいとか思っていません。ただ自分を応援してくれている方たちが喜んでくれたら良くて。そういう選手が勝ってベルトを巻く――他の選手はムカつくかもしれないけど、どんどんムカついてほしい。僕は悪いヤツやから、むしろウェルカムですよ(笑)」

――そんな悪いお父さんの試合を観て、斉明里選手はどのように仰っているのでしょうか。

父娘が並んで汗を流す、素晴らしい年明け(C)SHOJIRO KAMEIKE

「娘は『早く引退してほしい』と言っています。もう怪我してほしくないっていう気持ちが強いんやと思いますよ。僕が倒れるところも見ていて――自分が格闘技を経験したからこそ分かるものもあるでしょうし。そういう娘の気持ちが、僕の塩漬けの試合にも繋がっているのかもしれないです」

――……。

「でも最近は『調子エエやん。もうちょっと続けたら』と言うんです」

――それはファイターとしても、父親としても嬉しい言葉ですね。

「僕は緊張しぃやから、試合前は娘とLINEでやり取りするんですよ。僕が『緊張してきた』 と送ったら、娘が『やることやってきたんやから、あとは体が勝手に動くやろ。今さら緊張しても仕方ないやん』と返してきました。その娘のメッセージに対して、僕は『押忍!』と。女の子のほうが肝っ玉は据わっていますね」

――メチャクチャ仲が良いじゃないですか。

「なのに本名は名乗らないんですよね(苦笑)」

――アハハハ。

「たぶん『住村竜市朗の娘』って書かれたくないんやと思いますよ。親の七光りで試合に出たくない。自分の力で出たい、と。でも僕からすれば、父親の名前だろうと何だろうと使えるもんは使えば良い。それで自分自身が有名になれば、僕の名前なんて消えていきますから」

――斉明里選手のために東京から淡路島に戻ってくることは考えなかったのですか。

「それは思わなかったです。自分には自分の夢があり、まだ青春していますから。一度東京へ行ったからには、すぐに淡路島に帰ろうとは考えていません。娘は娘で頑張る。自分は自分で、東京で頑張る。その気持ちは娘も理解してくれています」

――ではベルトを巻いて迎えた2024年は、どのようなキャリアを過ごしたいですか。

「地元で試合したいなっていう気持ちもありますけど……一番の心配は、僕ってチャンピオンになったら弱くなるんですよ。だから今後もチャレンジャーの気持ちで、どんどんチャレンジしていきたいと思っています」

――新しいチャレンジ、ですか。

「まだ具体的な試合の予定は決まっていませんが、MMA史上初のことを考えています。自分のMMAキャリアも、もうそんなに長くはない。でも2023年の試合で、いろんなものが繋がってきて、今の自分が一番強いです。ただ、チャンピオンになってしまうと自分の中に油断が生まれてしまう。そうならないよう、2024年もチャレンジャーの気持ちで戦います」


The post 【Special】J-MMA2023─2024、住村竜市朗「娘から――調子エエやん。もうちょっと続けたら、って」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
AB DEEP o RIZIN キック パンクラス レッツ豪太 木下憂朔 草MAX 藤田大 鈴木槙吾 阿部大治

PANCRASE340:メインイベント・林源平 vs. 住村竜市朗

ウェルター級タイトルマッチ5分5R。住村2位。

パンクラスウェルター級は2017年に阿部大治が防衛戦を行って以来、王座返上→(暫定)王座決定戦を4度繰り返し、6年ぶりの防衛戦となる。

ストライカー林はライトからウェルターに上げてから2連勝。今年6月、元王者の村山と王座決定戦を行い、組んでくる村山を引きはがす展開でジャッジ三者ともフルマークの完勝。プロ11年で初タイトルを獲得した。34歳。

DEEP王者住村は2016年に敗れてから2021年までDEEPでは10戦全勝だったが、その間RIZINでストラッサー、ジョン・タックに敗れている。RIZINではレッツ豪太にスプリット判定勝ちで初勝利したが、木下憂朔にはケージ掴み踏みつけでノックアウトされての反則勝ち。DEEPのタイトルは暫定王者阿部との統一戦を行わず返上したが、現王者の鈴木槙吾に1RKO負けしている。今年7月からパンクラスに本格参戦。草MAXに押さえ込みで判定勝ちすると、9月には164cmで20歳の新星・藤田大に押さえ込みからのパウンドラッシュで2RKO勝ち。試合後に「12月にチャンピオンとやりたいが、少し休みたいので考えさせてください」と煮えきらないアピールをしたものの、王座挑戦が決まった。37歳。

いきなりタックルに入った住村。テイクダウン。すぐに背中を向けて立った林。スタンドバックからさらにテイクダウンを狙う住村。バックから膝を入れていく。クラッチが切れて林正対。入れ換えて離れた林。右を打ち込むが、かいくぐってタックルに入った住村がまたスタンドバックに。小手を巻いて正対した林だが、ボディロックからテイクダウンを狙いながらまたスタンドバックに回る住村。バックに付いたままコツコツ打撃を入れる住村。残り1分。そのまま時間が過ぎていく。林が正対したところでホーン。

1R三者住村。林はスタンドバックの展開を短くしたい。

2R。林のローに合わせて住村タックル。テイクダウン。押さえ込んだ住村。ハーフで肩パンチ・細かいパウンド。背中を向けた林。住村バックマウント。しかし背負って立った林。足のフックを解除して降りた住村。残り1分半でまたスタンドバック。林正対して膝を入れ離れた。しかし林タックル警戒で打撃を打ち込めない。ホーン。

2R三者住村。後が無い林。

3R。住村の組みにアッパーを合わせようとした林。さらにミドル。タックルに来た住村。組まれた。スイッチで返そうとしたが返せず。住村四つでクラッチして外掛けテイクダウン狙い。しかし内股で返して投げた林。パウンドを入れすぐに立った。スタンド。パンチを入れていく林だが住村のタックルでテイクダウンされる。林亀になりまた立ち上がる。またスタンドバック。向き直った林。住村がパンチを入れ離れる。パンチで出る林だが、お互いの蹴りが交錯して林の蹴りがローブローに。タイムストップ。再開。またローキックに合わせてタックル。テイクダウン。細かいパウンドを入れていく。一瞬腕十字を狙った林だが、住村密着して防ぐと肘。また背中を向けて立った林。しかし時間がない。スタンドバックから正対したが、住村距離を取りホーン。

3R三者住村。林の判定勝ちはほぼなくなった。

4R。住村タックル。ボディロックからスタンドバックにつく。正対した林。しかしクラッチして外掛けテイクダウン。倒した。ハーフで押さえ込む。林ガードに戻したが時間が過ぎる。上半身を起こした林。立ち上がるがボディロックを放さずまたテイクダウンした住村。残り1分。サイドに出た住村。肩固め狙いを匂わせつつ押さえ込みを続ける。林動けず。残り10秒でマウントに。肘・パウンド。ホーン。

4R三者住村。

5R。住村すぐにタックル。切りきれずスタンドバック。投げて倒した。マウント。肩固めへ。フィニッシュを狙う余裕がある。離してパウンド連打。林は下からホールドすることしかできない亀になるとバックに回った住村。マウント!パウンドラッシュ!連打をもらい動けない林。KO!

4Rまでドミネイトした上でのフィニッシュ。完勝。3Rにタックルを切られて流れが変わりそうだったが、組みでしのぎ切った。判定勝ち上等のスタイルだが、最後はフィニッシュを狙う余裕があった。

住村マイク「悔しい思いをした時もあったけど、目標が出来て、それを形にできたことがすごく嬉しい。なにか一つでも一生懸命取り組めば、こうやって良いことがあるんだなと思いました。応援ありがとうございました」

カテゴリー
DEEP MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase336 キック 住村竜市朗 草MAX

【Pancrase336】宣言どおり!? 元DEEP王者の住村がTD&コントロールで草MAXをドミネイト

【写真】自分のやるべきことをやり切った勝利(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
草MAX(日本)

サウスポーの草MAXが右ジャブを伸ばすと、住村は左右ローでけん制する。住村がワンツーから組みついたが、草MAXが突き放した。右ロー、右前蹴りを見せる住村に対し、草MAXもローを繰り出す。パンチを振るって草MAXにケージを背負わせる住村。草MAXはケージ中央に戻ったが、住村がニータップで飛び込みグラウンドに持ち込んだ。ケージ際でパスした住村はサイドで抑える。草MAXはケージキックから反転するも、住村がバックに回った。

右足を入れる住村は、立ち上がる草MAXを再びグラウンドに引きずりこむ。草MAXはハーフガードへ。左腕を枕にして、草MAXの右手首を抑える住村はパスを仕掛けていく。ケージ際へ下がる草MAXをパンチで削る住村が、立ち上がった草MAXから離れてケージ中央で見合って初回を終えた。

初回はジャッジ3名が住村に10-9をつけている。

2R、住村の右インローを草MAXがカット。草MAXを右ローを繰り出したところで住村が飛び込み、ニータップでテイクダウンを奪った。二重絡みのハーフガードで守る草MAXを抑え込む住村は、コツコツとパンチで削る。さらに左ヒジを入れる住村。パスからバックに回り、草MAXの左手首を抑えた。左足を差し入れ、左腕をキムラで抱えてきた草MAXの動きを完全に潰した。

2Rもジャッジ3名が住村に10-9をつけている。

最終回、草MAXの左三日月蹴りが住村のボディに突き刺さる。しかし組みついた住村がボディロックからグラウンドに持ち込んだ。テイクダウンと同時にパスしている住村はサイドへ。コツコツと左ヒジを叩きつける住村は、さらに左腕を枕にして肩を叩きつける。体を起こした草MAXのバックに回った住村は、ケージ際でバックコントロールで優位に進めている。ボディにヒザを突き刺し、草MAXを立たせない。

残り1分で足を入れた住村がバックマウントから草MAXの体を伸ばす。最後はバックコントロールから、立ち上がった草MAXを再びグラウンドに引きずりこんで試合を終えた。

裁定は本人の言う「塩漬け」にした住村がフルマークの判定勝ち。相手が動きたくても動けない。動かさないのは技術だ。


The post 【Pancrase336】宣言どおり!? 元DEEP王者の住村がTD&コントロールで草MAXをドミネイト first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA DEEP MIYU MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase335 Pancrase336 Road to UFC RYO UFC YouTube   シンディレ・マネンゲラ パンクラス プロレス ライカ 中村優作 中田大貴 住村竜市朗 名田英平 川北晏生 平田樹 平田直樹 松井斗輝 沙弥子 海外 田中路教 草MAX 近藤有己 野田遼介 高城光弘 高木凌 鶴屋怜 鶴屋浩 黒澤亮平

【Pancrase335&336】計量終了 中村優作滑りまくり──パンクラス計量会場で見聞きした、よもやま話

【写真】名田が計量を無事パスした時には、約開始から2時間──午後1時58分になっていた (C)MMAPLANET

明日9日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase335&336の計量が8日(土)、新宿区の新宿サンエービル会議室で行われた。

昼夜2本立ての明日のイベントの計量は335大会が正午から、336大会は12時50分から始まったが、共に1度目の計量で体重をオーバーする選手が現れた。

それでも336大会で川北晏生と対戦する高城光弘と、335 大会でRyoと戦う名田英平は時間内の再計量でパス。しかし、前田浩平の相手ジョセフ・カマチョは「僕もグアムに行った時は減量が大変でした。落とせること信じています」という前田のエールも届かず、時間内にパスできずに契約体重マッチとなった。


■計量パス後、それぞれマイクで意気込みを語るというなかで段取りとして「直接、対戦相手にマイクを渡すのが嫌な場合は、こちらに変えてしてもらってそれを渡します」という説明がなされていたが、336大会のメインの田中路教がシンディレ・マネンゲラにしたように、殆どの選手が直接マイクを対戦相手に手渡していた。

■その田中のセコンドとして、計量会場を訪れた盟友・中村優作は「やっぱり南アフリカの人は蛍光灯に弱くて、部屋の中ではサングラスをしてるんですかね」とボケなのか、本気なのか分からない一言を吐く。

さらに「選手はマイクを自分から要求することはできません」という審判団の説明を受けて、計量終了後に「セコンドはマイクを要求して良いんですか」と質問し、またもスベる。それでも慈悲深い梅木良則氏より「退場してもらいます」と返答を貰っていた。

そんな男どアホウ中村は大阪市阿倍野区にある洪游會本部道場で、日本拳法家をMMAファイターに育てるべくチーム・ファウストを結成し、7月30日のDEEP大阪大会に角野晃平がプロ2戦目に挑むなど、団体の枠を超えた若い選手の育成に乗り出している。

■今やメディアの前にすっかりと姿を見せなくなった平田樹も、立川大会の計量と同様に兄・直樹の共に計量会場に。再び海外での練習が予定されているなか、現状はトライフォースでトレーニングをしているという。

■ライカと戦うプロレスラーのNAGIは、計量をマスク着用で無事終えた。

明日の試合では当然のように素顔で戦うことが、審判団より確認されている。

■パンクラス2戦目=大塚智貴戦を控えた松井斗輝は「この試合で勝って、次、タイトルに」と宣言。その松井は明らかに体が大きくなり、より組み技有りのMMAファイター・ボディとなっていた。「サポートを受けフィジカル・トレーニングを取り入れた効果」と鶴屋浩パラエストラ千葉ネット代表の弁。松井が狙うタイトルは鶴屋怜が保持しているが、パラ千葉ネットのベストストーリーは鶴屋がRoad to UFCで優勝してベルトを返上、そのベルトを松井が取る獲るというものだ。

■Pancrase335視聴方法(予定)
2023年7月9日(日)
午後12時30分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET, ABEMA プレミアム、U-NEXT

■Pancrase336視聴方法(予定)
2023年7月9日(日)
午後5時15分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、TIGET, ABEMA プレミアム、U-NEXT

■Pancrase336計量結果

<バンタム級/5分3R>
田中路教:61.55キロ
シンディレ・マネンゲラ:61.3キロ

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗:77.5キロ
草MAX:77.45キロ

<ストロー級/5分3R>
野田遼介:52.55キロ
植松洋貴:52.6キロ

<フェザー級/5分3R>
糸川義人:65.8キロ
平田直樹:66.15キロ

<フライ級/5分3R>
大塚智貴:56.7キロ
松井斗輝:57.1キロ

<バンタム級/5分3R>
高城光弘:61.7キロ→61.65キロ
川北晏生:61.1キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:57.1キロ
NAGI:55.45キロ

<ウェルター級/5分3R>
佐藤生虎:76.75キロ
伊藤丈皓:77.45キロ

■Pancrase335計量結果

<フェザー級/5分3R>
中田大貴:65.9キロ
高木凌:66.05キロ

<ストロー級/5分3R>
黒澤亮平:52.6キロ
小林了平:52.15キロ

<ウェルター級/5分3R>
近藤有己:72.5キロ
佐藤豪則:72.6キロ

<フェザー級/5分3R>
名田英平:67・25キロ→66.15キロ
Ryo:66.15キロ

<57.8キロ契約/5分3R>
前田浩平:57.05キロ
ジョセフ・カマチョ:58.05キロ→57.85キロ

<ライト級/5分3R>
余勇利:70.65キロ
貞永大輔:70.15キロ

<女子アトム級/5分3R>
沙弥子:47.7キロ
MIYU:46.6キロ

<ライト級/5分3R>
水杉泰誠:70.7キロ
鈴木悠斗:70.45キロ

The post 【Pancrase335&336】計量終了 中村優作滑りまくり──パンクラス計量会場で見聞きした、よもやま話 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA DEEP MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase336 UFC YouTube イゴール・タナベ パンクラス 住村竜市朗 草MAX

【Pancrase336】「塩漬けにどうこう言うなら、まず下から動いてほしい」草MAX戦へ、住村竜市朗─02─

【写真】こうやって必至に倒すわけで。この直向きさは心打たれるかと(C)MMAPLANET

9日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase336で、草MAXと対戦する住村竜市朗のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

元DEEP王者の住村にとって、パンクラスのナンバーシリーズ出場は今回が初となる。現在の住村のファイトスタイルについて訊くと、熱いMMAと組み技論を展開してくれた。組むからアグレッシブでない、というわけではない。そんなMMAの魅力を伝えられるような試合を、新天地で見せることができるか。

<住村竜市朗インタビューPart.01はコチラから>


――草MAX選手とは2015年7月のパンクラス大阪大会で対戦し、住村選手がRNCで勝利しています。今回が8年ぶりの再戦となります。

「パンクラスのナンバーシリーズは今回が初めてですけど、過去に大阪大会は出ているんですよね。大阪ではパンクラスとDEEPの合同興行にも出ていますし。あれからお互いに団体のチャンピオンになっていて、今回は良いものをお見せできると思いますよ」

――前回の対戦から、草MAX選手の印象で変わっている部分はありますか。

「どうなんですかね……8年ぶりですからね。テイクダウンディフェンスとか組みの部分は、実際に触ってみないと何とも言えないです。打撃については一発がありますし、蹴りは上手なイメージがありますね」

――草MAX選手については、以前よりも組みの展開が増えている印象があります。

「疲れないように打撃よりも組みの展開を増やしているかもしれないです。これはベテランあるあるで(笑)。だから省エネをしている部分もあるんじゃないかと」

――住村選手ご自身がベテランあるあるで、省エネのために組み中心へと移行しているのですか。

「そうです(笑)。というか、省エネだったんですよね。それこそ塩試合ばっかりで。でも最近は吹っ切れて、試合でもっとシンドイことをしようと思いました。どんなに厳しい練習をしていても、試合では絶対にバテる。それならもっと疲れることをしようと思って」

――それだけ組みでアグレッシブに展開するということですね。

「はい。すると相手も疲れてきます。そこから息が上がった者同士、どっちの心臓が先に止まるか――っていうぐらいの展開にしたいです。8年前と比較するとレスリングができるようになりました。レスリングと寝技は繋がっているので、しっかりレスリングで勝って――言い方は悪いですが、塩漬けにしたりとか」

――塩漬け……。住村選手にとって、いわゆる塩漬けは是なのか。それとも可能なら塩漬けにならないほうが良いですか。

「何て言ったらいいのか――試合って2人の作品じゃないですか」

――対戦する選手2人が生み出す作品という意味ですか。

「要は、自分だけがやっているものじゃないということですね。僕がいて、対戦相手がいるから試合になる。塩漬けについては『今はオレが上に乗ってんねんから、オマエが動けよ』としか思わないんです。塩漬けにされたくなければ、下になっているほうが動けばいい。その技術がないから動けない。だから漬けられているんだよってことじゃないですか。それを選手だけじゃなく、観ている皆さんにも分かってほしいんですよ」

――これはもう何十年も議論されていることですよね。抑え込まれたくなければボトムからエスケープする技術を磨かないといけないし、その前にテイクダウンディフェンスの技術を向上させないといけないわけで。

「そういうことですよね。まず倒されなければ、塩漬けにされることもない。下になっているほうが動けば、上になっている選手に隙ができてスクランブルに持ち込むことができます。すると上の選手にも極めるチャンスが生まれたりとか、試合も動くわけですよね。自分がテイクダウンのために動いたのだから、次は下になったほうが動く番っていうだけで。だから僕は、塩漬けに対しては何も思わないです。それは本当に」

――それはメディアも含めて、もっとテイクダウンディフェンスやスクランブルなどの展開や技術の理解を深めていかないといけない問題ですね。

「それが分かると、なぜUFCは打撃の展開が多いのかも理解できるじゃないですか。UFCファイターは皆、しっかりとレスリングができる。テイクダウンディフェンスの技術があるから、グラウンドにならず打撃の展開が増える。よくUFCを視ている人が『もっとテイクダウンに行けよ!』、『もっと抑え込めよ!』と言っていますよね。『いやいや、それができないからスタンドの展開になっているんじゃないか』と。

僕もトップを取ってから、極められるものなら極めたいです。でも下が動かないから隙が生まれず、サブミッションに持ち込みづらくなる。結果、動いているのは相手に隙を作らせようとする自分ばかりで。もし塩漬けされることに対して、どうこう言うならまず下から動いてほしいと思います」

――打撃戦を好む傾向にあるとは思いますが、だから打撃戦ばかりになっているわけではないと。なるほどです!! 一方で、グラウンドになると対処法がサブミッションばかりではなく、スイープやスクランブルもある。

「まず下になった時の組み手を知らないのかなと思うことはありますね。どう組んで、どう立つのかっていう技術を磨かないといけなくて。僕もロータスやイグルーで、それこそイゴール・タナベ選手や岩本建汰選手のようなトップグラップラーの練習を見ています。トップ同士の試合や練習になればなるほど、一本を奪うことは難しいじゃないですか。お互いにポジションを取られたり、サブミッションを狙われた時の対処法が本当に巧いので」

――住村選手としては、ロータスやイグルーでの練習を通じて、そうしたグラップリングの展開も向上しているのですね。

「まだまだ日本のトップグラップラーと比べたら――という感じではありますけど、おかげさまでレスリングとグラップリングには自信があります」

――そのテイクダウンとグラップリング力を、次の草MAX戦で見せられるかどうか。最後に次の試合への意気込みをお願いします。

「次の試合がちょうどプロ30戦目になります。この年齢になっても新しいことにチャレンジできるのは、すごく嬉しくて。それは支えていただいている方々のおかげです。DEEPのベルトを獲った時のように次の目標ができました。目標ができた時の自分は強いですから。僕のMMA第二章を見てください!」

■視聴方法(予定)
2023年7月9日(日)
午後12時15分~ PANCRASE YouTube メンバーシップ、U-NEXT
午後5時15分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

The post 【Pancrase336】「塩漬けにどうこう言うなら、まず下から動いてほしい」草MAX戦へ、住村竜市朗─02─ first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA DEEP MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase336 RIZIN UFC パンクラス 住村竜市朗 国内MMA 嶋田伊吹 木下憂朔 草MAX 鈴木慎吾

【Pancrase336】パンクラス東京大会初出場。住村竜市朗─01─「王座を狙って目の前の試合を勝っていく」

【写真】渋さが相当に増してきた住村。円熟味のあるMMAと思いきや、組み技根性ファイト上等となっている(C)SHOJIRO KAMEIKE

9日(日)、東京都港区のニューピアホールでパンクラスが昼夜興行を開催する。夜の部Pancrase336では、元DEEPウェルター級王者の住村竜市朗が元HEAT王者の草MAXと対戦することとなった。
Text by Shojiro Kameike

これまで住村はパンクラス大阪大会に出場したことはあったものの、東京大会は今回が初参戦となる。その対戦相手は2015年のパンクラス大阪大会で対戦し、RNCで下している草MAXだ。ここでパンクラス参戦の経緯と改めて訊いた。


――今回は引っ越し作業の合間を縫って、取材時間を設けていただき、ありがとうございます。試合直前に引っ越しをされるというのは、どのような理由だったのでしょうか。

「それほど遠い場所ではないのですが、試合に集中したくて静かな場所に引っ越しました。都内に拠点を移してから4年ぐらい住んでいた部屋で、いろいろ変えたくなったんです」

――なるほど。今回は部屋が新しくなっただけでなく、戦う場所もDEEPからパンクラスに移りました。まずはパンクラスで戦うことになった経緯を教えてください。

「DEEPさんには、すごくお世話になりました。ベルトも巻くことができましたし。でも僕、年齢も年齢じゃないですか(現在37歳)。それとDEEPでは対戦相手も1周して、2周して3周目に掛かろうかというところやったので、キャリアの最後は別のところで――パンクラスさんでベルトを獲りに行こうかと思いました」

――住村選手は2017年5月にDEEPウェルター級王座を獲得し、2022年5月にベルトを返上しました。その時点で、別の舞台で戦うことを考えていたのですか。

「はい。一番大きいのは、RIZINで木下憂朔選手に負けたことですね。他の団体のチャンピオンに負けた僕がベルトを持っているのはおかしいと思ったんです。その試合後からDEEPさんと王座返上の話はしていました」

――木下選手に負けた……。2021年11月のRIZIN Triggerで木下選手と対戦し、公式結果は住村選手の反則勝ちです。しかし住村選手にとっては「負け」なのですね。

「あれは、どう見ても僕の負けじゃないですか(苦笑)。最後は反則決着になりましたけど、木下選手がケージを掴んで踏みつけてくる前に、僕は完全に効いて倒れていたわけなので。今は木下選手もUFCと契約して、世界で戦ってくれています。だから僕も、木下選手と戦えたことは良かったと思っています」

――……もしかしてパンクラスを新たな主戦場に選んでいたのは、木下選手との再戦をにらんでの判断だったのでしょうか。

「あぁ、その気持ちもありましたね。パンクラスで戦おうと考えたのは、まだ木下選手がUFCと契約する前で。でも木下選手は若いし、世界を目指して当然の選手ですからね。UFCで頑張ってほしいです。応援していますよ」

――では今年2月にDEEPで嶋田伊吹選手と対戦した際は、「これが最後のDEEPだ」という気持ちで試合に臨んでいたのですか。

「そうです。その前に、鈴木慎吾選手に負けましたよね(※昨年8月にTKO負け)。本当は、あの試合で勝ってDEEPは最後にしようと思ったんです。でも負けてしまって――負けたままDEEPを去るのはカッコ悪いなと思ったので、今年2月に嶋田選手と試合させていただきました。何とか勝てて、もうDEEPでやり残したことはないという気持ちです」

――嶋田戦はタフファイトになり、住村選手は試合後に「しょうもない試合」と仰っていました。ただ周囲の評価は上々でした。

「自分の中で、出し切れたという気持ちはありました。メンタル的にも吹っ切れていましたし。木下戦と鈴木戦——人生で初めて連敗したような状況だったので、逆に吹っ切れて試合することができましたね。嶋田選手は若くて勢いのある選手で、そこで競り勝てたことも大きいです。まだまだやれる、というところを見せられたんじゃないかと思います」

――繰り返しますが、決して「しょうもない試合」ではなく両者の気持ちが見える好ファイトでした。

「ありがとうございます。シーソーゲームになりましたよね」

――組みによるシーソーゲームが評価されづらいのが国内MMAの現状です。判定でもテイクダウン&コントロールより、ダメージを与えていなくても細かい打撃がより評価される傾向にあって。

「今、そっちのほうが評価されちゃいますよね。でも、僕が打撃主体の試合をすることはないです。今は自分のことを組みの選手だと思っているので。試合で打ち合いになったとしても、組めるタイミングがあれば組みに行きますよ。どんな判定基準であろうと」

――グラウンドでコントロールする場合は、相手の打撃をもらわず完全に制圧しないと判定で優位に立てないかもしれません。住村選手にとっては、今後も若手選手とのタフファイトが連続することになります。

「そういう試合が続きますよねぇ。若い選手は元気やから。もう海から上がったばかりの魚みたいにピョンピョンと撥ねて(笑)」

――アハハハ。それは元気すぎますね。

「自分も若い頃は、そうでした。元気で、『誰にも負けない。上の選手を食ってやろう』という気持ちでした。それも立場が変わって、これから若くて勢いのある選手が僕のことを食ってやろうという試合が続くと思います。前回の嶋田戦もそうでしたし。そんな若い選手を制圧できるぐらいのテイクダウンと、コントロール力を身につけないと勝てないですよね」

――パンクラスに参戦するうえで、ベルトを目指していくということでした。どれくらいの期間と試合を経て、ベルトに挑みたいと考えていますか。

「次の試合に勝って、すぐタイトルマッチをやらせてくれるなら嬉しいです。もちろん、そんな美味い話はないと思うので、もう1試合やれと言われたらやります。そこはパンクラスさんに任せますね。先日、新しいチャンピオンも決まって、そのベルトを狙って目の前の試合を勝っていくしかないです」

――草MAX選手は現在パンクラスのランカーではないので、この試合結果がランキングに影響を及ぼすかどうかは分かりません。住村選手としては初戦でランカーと対戦したかったのではないですか。

「いえ、まずは試合を組んでくれたことに感謝しています。それと草MAX選手はHEATの元チャンピオンで、キャリアもある。パンクラス初戦として良いカードだと思っています」

<この項、続く>

The post 【Pancrase336】パンクラス東京大会初出場。住村竜市朗─01─「王座を狙って目の前の試合を勝っていく」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Level-G MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase335 RYO パンクラス 中田大貴 住村竜市朗 名田英平 平田直樹 田中路教 笹晋久 草MAX 須藤拓真 高木凌

【Pancrase335/336】7月昼夜興行、攻めるパンクラス。田中路教、平田直樹、住村竜市朗出場

【写真】それぞれの決意の下、楽しみなファイターの出場発表が続く (C)MMAPLANET

7月9日(土)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase335及び336で組まれたカードの発表が続いており、ここでは現状を纏めておきたい。

まず9日に出場選手として早々にその名がリリースされたのが田中路教。田中は4月30日の立川大会の限定出場という形のパンクラス参戦だったが、米国のビザの更新を待つ間も、戦いたいという意思とパンクラスのオファーが合致し、継続参戦となった。前回はパンクラス初陣の笹晋久を完封した田中だが、この特別出場感のある参戦でパンクラス側がどのような相手を用意するのか気になるところだ。

そして最新カードとしては立川大会でプレリミ出場だった平田直樹が18(木)未明にあり、対戦相手は2022年ネオブラ優勝で、現在フェザー級ランク2位の糸川義人に決まった。


6月11日には須藤拓真らと共にLevel-Gのライト級8人トーナメントを戦うことが決まっている平田が、足踏みを踏んだ分エンジン全開でグラップリングとMMAに挑む2023年初夏となる。

また昨日17日(水)には住村竜市朗の参戦もいよいよ公となった。昨年来、パンクラスを最後の場として現役生活を送ることを内々には話していた住村は、最短距離でベルトを獲る位置――を得るために、草MAXと相対する。

この他、中田大貴×高木凌、名田英平×Ryoのフェザー級マッチなどが7試合が確定している2部興行、他の対戦カードとともに振り分けも気になるところだ。

The post 【Pancrase335/336】7月昼夜興行、攻めるパンクラス。田中路教、平田直樹、住村竜市朗出場 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA BELLATOR Combate Global MMA MMAPLANET o   アナ・パラシコス エフェヴィガ雄志 キック ジェラルベルト・カスティーリョ チャンネル ベラトール ボクシング マイケル・ペイジ ライカ ヴィクトル・ヴァレンズエラ 安西信昌 海外 澤田千優 草MAX

【Combate Global】ずんぐりマッチョ=ラテン体形のヴェレンズエラ戦へ、安西信昌「生命力で勝負する」

【写真】絵面が、MMA版弥次喜多道中&黒ひげ危機一髪(笑)(C)MMAPLANET

13日(土・現地時間)にフロリダ州マイアミのユニビジョン・スタジオで開催されるCombate Global「Mexico vs Japan」に2019年末のBellator JapanにおけるMVP戦以来の実戦復帰となる安西信昌が、澤田千優&エフェヴィガ雄志ら師匠と揃ってABEMA海外修行プロジェクト出場組と出場し、ヴィクトル・ヴァレンズエラと対戦する。

9勝3敗のチリ人ファイター=ヴァレンズエラは、肩幅が広く胸板が厚く背が決して高くない。それでいてストライカーという日本で余り見られない体躯を誇るMMAファイターだ。3名出場とはいえ日本人初参戦、他の両者と違いファイトウィークに米国&現地入りした安西にMVP戦以降と、今回の試合に対してインタビューを行った。


──安西選手、本当にお久しぶりです。

「もう初めましてっていうレベルですね(笑)」

──2019年の年末にベラトール日本大会でマイケル・ペイジと戦い、敗北。あの時、複数契約ですから──あの試合の結果はさておき、次戦からが本当の勝負だと勝手ながら思っていました。

「自分は勿論、どの試合も勝つつもりでいます。最初から負けるつもりで戦うファイターはいません。ただ、大方の人がそういう風に見ていたと思います。あの後、ベラトールで戦うつもりでしたが、コロナになって機会を失う状況になりました。同時に僕のコンディションがすこぶる悪くて。ヘルニアになり、良くなって練習するとまた悪くなる。この繰り返しで、試合ができるような状況にならなかったです。これを本当に長い間繰り返してきて、僕の方から『試合がしたい』と言える状況ではなかったです。

スパーリング以外でもやれることはあり、ドリルやフィジカルはできていました。自分の練習できなくても、スパーリングを見ることもできますし。ただ試合に向けての練習は、約3年間できなかったといっても良いぐらいです。ようやく、こういう感じで練習できるようになったのは昨年の後半からですね。少し長く練習できる状態に続くようになったのは」

──どこか爆弾を抱えている感覚なのですか。

「そうですね。その爆弾というのは、今も変わらない状態です」

──……。そして試合ができるようになった時、ベラトールではなくコンバテになったというのは?

「試合ができる状態になったので、そのことを伝えてもベラトールでの試合が決まらなかったです。そうなると、自分がいつまで良い状態でいられるのか分からないので、ベラトールに拘るよりも、まずケージに入って戦うことを優先しました。それがファイターの務めですし、今年になって契約を解除してもらって」

──国内での試合というのは頭になかったですか。

「それはなかったです。やっぱり元々、海外でやりたいっていう気持ちを持って始めたので。まだ海外でできるチャンスがあるのであれば、海外で戦いたいというのは変わらなかったです。今回はコンバテでの試合ですけど、北米に拘ったわけではなかったですし。アジアでもヨーロッパでも。ロシアでも南米でも、どこでも良いです。僕はどっちかというと何も知らないところに飛び込んでいくのが好きなんで」

──素敵ですね。キルギスに取材に行った時、選手は自分たちでバンテージを巻いてチェックもない。だからテーピングでガチガチに拳を固くして、持参のグローブで試合をしていました。これならコインを握ったり、何でもできるじゃないかと驚きました(笑)。

「それが良いんですよ(笑)。何が出てくるのか、分からない。世界にはそういうところがある。日本にいると文化の違いを感じることもできないです。練習でやってきたことを、いかにケージの中で出すのか。そこをしっかりやれるのかということになります。そういうのは自分でも、全てが想像の範囲内です。でも、『なんだこれは?』っていうなかでやっていきたい。だから楽しい。そういうものじゃないですか!!」

──コンバテも十分に日本人選手にとっては未知ですね。

「分からないからこそ、自分の持っているモノを試せる試合になります。自分が持っている対応力、生命力で勝負する。そこをフルに使って立ち向かっていくという……良い場だと思います。

もう今回もちゃんとモントリオール経由で来たのですが……」

──モントリオール経由!! フロリダに入るのにカナダ経由だったのですか!! それがなぜ、ちゃんとなのかは分かりませんが(笑)。

「あっ、『ちゃんと』をつける場所を間違っていました(笑)。モントリオール経由だったのですが、ちゃんとトラブルがありました──でした。飛行機が遅延して、乗り換えに間に合わなくて、草MAXさんとモントリオールで一泊したんです」

──カナダの空気も吸えたわけですね。それにしても安西選手と草MAX選手の2人だと、それだけで珍道中っぽいです。

「だからモントリオールで1泊しないといけなかったのかもしれないです。まぁ、泊っただけで何も見てないですし、何もしていないですけどね(笑)。あと試合前日には濱村(健)さんも来てくれます」

──そうなると珍道中どころか、珍々道中ですね(笑)。

「ホント、試合の前の日に眠ることができるか。『スミマセン、寝かしてください』って言わないと話し続けているかもしれないです(笑)」

──アハハハハ。そんな長旅を経てフロリダにきて、睡眠不足で戦うかもしれない相手は未知のチリ人。ヴァレンズエラも情報がほとんどない選手です。映像をチェックしようにも、髭の有無もあって彼なのか、違うのかも分からないという状態でした。

「同じ名前の人がゴロゴロいましたね(笑)。南米ではメジャーな名前なんでしょうね」

──MMAでなく、キックボクシングの試合もあって。

「恐らく、その選手だと思います。自分もキックの試合も視ました。これまでやってきた相手と比較すると背が低いです。戦ったことがないほどで。だから、普段からやっていることと手順が変わるかと思います。それにタフでパワフルですよね。ただ、全てに対応できているようでもない。そこを見極めて、戦っていければと思います」

──粗くてパワーがある感じがしました。

「そうですね、思い切りが良いです。そういう相手を思い切りぶん殴ります。マイケル・ペイジとの試合もそうでしたが、どんな相手でも一発ぶん殴ってやろうと思っていますからね。格闘技はダメージだと思うので、ぶん殴ってダメージを与えないといけないです」

──ようやく戻ってきた戦いのフィールド。最後に意気込みをお願いします。

「本当にお久しぶり過ぎて、『初めまして』という格闘技ファンの人もいると思います。僕も大分ベテランになってしまいましたけど、こういう場でインパクトを残してしっかりと勝てる選手がいる──殴り合って、いや殴って勝てる選手がいる。MMAで勝てる選手が、日本にいるということを見せつけたいです!!」

■視聴方法(予定)
5月14日(日・日本時間)、
午後1時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ Combate Global対戦カード

<女子アトム級/5分3R>
アナ・パラシコス(メキシコ)
澤田千優(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィクトル・ヴァレンズエラ(チリ)
安西信昌(日本)

<女子アトム級/5分3R>
ケイティ・ペレス(米国)
エステファニー・イロルソ(メキシコ)

<160ポンド契約/5分3R>
ジェラルベルト・カスティーリョ(米国)
エフェヴィガ雄志(日本)

<フェザー級/5分3R>
ラミロ・ヒメネス(メキシコ)
ニコラス・バルナ(ウルグアイ)

The post 【Combate Global】ずんぐりマッチョ=ラテン体形のヴェレンズエラ戦へ、安西信昌「生命力で勝負する」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2022#06 キック 草MAX 西川大和

【Shooto2022#06】終始スタンドで打撃を出し合った両者、西川大和がフルマークの判定で草MAXを下す

【写真】打撃でコントロールしていたのは西川だったが、コントロールに留まった(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
西川大和(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
草MAX(日本)

ともにサウスポー。パンチの交錯から西川が左ストレート、左ハイを放つ。草MAXのパンチをかわした西川は、いったん距離を取ってから右ジャブを伸ばした。左ミドルから左ストレート、オーソドックスにスイッチする西川が左ジャブを当てた。距離が近くなったところで西川が首相撲からヒザをボディに突き刺す。そのままケージに押し込むも、草MAXが離れた。草MAXのワンツーをかわした西川は、距離を詰めては離れて右ジャブを当てる。

前蹴りと右ローを見せる草MAXに、細かいパンチから組みついた西川。草MAXが離れ、ニヤリと笑う。右ジャブが伸びる西川。左ローを当てて、相手の右ジャブをかわした。草MAXのワンツーをかわした西川は左ミドルを当て、さらにガードを固めてプレッシャーをかけていく。草MAXの手数が少なくなると、ガードを下げたのは誘いか。距離を詰めてパンチを放つ草MAXをいなし、パンチを見せて初回を終えた。

2R、西川が右ジャブから左ロー。左右にスイッチしながら距離を詰める。草MAXはさがりながらワンツーを見せる。西川が距離を取ると、ジリジリ前に出る草MAX。西川の左ストレートに右ヒジを合わせようとしたが、これは西川が距離を取った。細かいパンチを当てる西川は、オーソドックスから右ハイを当てる。草MAXはサークリングする西川を追うも、西川もスイッチから右ジャブを伸ばし、さらに右ローを当てる。草MAXは左インローを当てて、またもニヤリと笑った。

左右ローでけん制する西川の左ジャブが草MAXの顔面を捉える。細かいローを見せる草MAX。西川のワンツーがヒット、草MAXも右フックを当てた。西川は足を使って右ジャブと左ロー。右ハイからワンツーを見せる西川、お互いにグラウンドへ行かず、ムエタイのような展開に。終了間際には両者が手を合わせた。ここまで、どちらも明確なクリーンヒットは少ない。

最終回、西川は高くガードを上げて左の関節蹴り。パンチから左ローに繋げる。右バックスピンキックを繰り出した西川に対し、草MAXは右のスピニングバックフィスト。その後も西川が細かくパンチとローを繰り出す。草MAXの右フックをかわした西川は、一瞬組みつくもすぐに離れた。上下にパンチと蹴りを散らす西川、草MAXの動きが一瞬止まる。

西川の左前蹴りでケージまで押される草MAX。ここで草MAXの左前蹴りが西川のボディに入り、西川がローブローを主張して休憩が与えられた。再開後、ともにガードを固めて見合う。左右のローを散らしながら攻める西川に対し、草MAXがふらつく。組みついた西川は、右腕を差し上げて草MAXをケージに押し込んだ。会場の時計に目をやる草MAX。西川が離れて再び打撃戦へ。西川の右前蹴りがクリーンヒット。草MAXはパンチを打ちながら足を滑らせる。

残り30秒を切ったところで、両手を広げる草MAX。両者の蹴りが交錯して、ともに尻もちを着く場面もあったがグラウンドには行かず。最後まで打撃を見せ合い、試合終了のホーンを聞いた。

判定はフルマークで西川へ。勝者は11月大会への出場をアピールした。


The post 【Shooto2022#06】終始スタンドで打撃を出し合った両者、西川大和がフルマークの判定で草MAXを下す first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o Road to UFC Shooto Shooto2022#06 UFC   スソン チャンネル 久遠 修斗 内田タケル 加藤ケンジ 後藤丈治 新井丈 椿飛鳥 猿丸ジュンジ 草MAX 西川大和 論田愛空隆 関口祐冬 飯田健夫 齋藤翼

【Shooto2022#06】パラ千葉のフライ級ファイター達=内田タケル─02─「圧倒すること。圧倒的に勝てば」

【写真】あどけな過ぎるやろう──。MMAグローブをつけてケージで戦うことが、ピンとこない優しい表情の内田だ(C)MMAPLANET

明日19日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2022#06で、関口祐冬と対戦する内田タケル・インタビュー後編。

Road to UFCを経験してなお、明確に修斗フライ級王座を目標とする内田は、チャンピオンになってからも防衛戦を戦うことで経験を積みたいという。

パラエストラ千葉ネットにフライ級ファイター特集──10代最後の試合をタイトル挑戦の足掛かりとできるか。内田タケルに尋ねた。

<内田タケル・インタビューPart.01はコチラから>


鶴屋 それがルールですからね。

──では、一気にタイトルが近くなるかもしれない一戦の相手。関口選手の印象を教えてください。

「打投極ができて、奇抜な打撃……独特な打撃を使います。その打撃を気を付けないといけないです」

──内田選手はやはり組んでいくと?

「試合でも打撃を試したいのですが、どうしても組みが多くなってしまいます」

──修斗公式戦、Road to UFCと勝った試合は全て一本勝ですね。その一方で、目標とするUFCや北米では、組みができる選手がガツンガツンの打撃戦を繰り広げています。

「全部がデキることが大切だと思います。自分は極めは、これまで勝った試合は全部極めることができているので多少はあるかと……。でも打撃とテイクダウンはまだ欠けているので、穴埋めをしていきいたいです。

ただ関口選手はランキングで1位ですけど、自分の練習仲間たちの方が強い……と思っています。試合と練習は違いますが、怜とか杉山さんとか……もう単純に強くて。これだけのメンバーと厳しい練習をしているので、試合をするときも自信を持って挑むことができます」

──しかも平良選手も沖縄から合流しています。

「いやぁ、やっぱりフライ級のUFCファイターなので、凄く貴重な体験をさせてもらっています。だからこそ、次の試合は負けられないです。僕はここで、これだけの練習をしているので」

──どういう試合をすれば、タイトルを賭けた戦いに進めると考えていますか。

「圧倒することです。圧倒的に勝てば……ハイ」

──この試合後に急遽、Road to UFCに出られることになるとどうしますか。

「話があれば、行きたいです」

──と同時にコンテンダーシリーズは、意識していますか。平良選手も最初はコンテンダーシリーズを目標としていました。

「コンテンダーシリーズは……、……。そんな視野には入れていなかったです。まずは、しっかりと修斗のチャンピオンになりたいです。まだ5分✖3Rをフルで戦ったこともないので」

──ばかりか、3Rも経験していないですよね。

「ハイ。判定まで行く戦いも経験したいので、修斗で戦っていくつもりです」

──修斗のチャンピオンになった時、世界で戦ううえでどれぐらいの力を身に着けることができているという風に考えていますか。

「UFCで戦うなら、まだ経験不足です。もっと経験を積みたいと思っています。なのでベルトを獲ったら、防衛戦を戦います。他の団体から修斗に来る人とも戦ってみたいです。それと……できれば外国人選手と試合を組んで欲しいというのもあります。Road to UFCで初めて外国人選手と戦って、フィジカルはやっぱり日本人選手とは違うモノを感じました。芯が太いというか……。同じ階級で、こんなに違うのかと。試合当日は、明らかにデカかったです」

──それでも初回で1本勝ちしました。

「日本人にはないフィジカルなので、そこで一本を取れたのは良い経験になりました」

──その経験を経て関口選手との試合では、どのような戦いを見せたいですか。

「いつも通り、極めを狙うような試合がしたいです」

■視聴方法(予定)
9月19日(月・祝)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル
             
■Shooto2022#06 計量結果

<修斗世界ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者] 猿丸ジュンジ:52.1キロ
[挑戦者] 新井丈:52.1キロ

<ウェルター級/5分3R>
西川大和:76.8キロ
草MAX:76.7キロ

<フライ級/5分3R>
関口祐冬:56.5キロ
内田タケル:57.5キロ

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治:60.9キロ
加藤ケンジ:61.0キロ

<フェザー級/5分3R>
飯田健夫:65.7キロ
論田愛空隆:65.7キロ

<女子フライ級/5分3R>
ライカ:56.5キロ
杉本恵:56.3キロ

<バンタム級/5分2R>
齋藤翼:61.3キロ→61.2キロ
スソン:61.1キロ

<インフィニティリーグ2022女子アトム級/5分2R>
久遠:47.7キロ→47.5キロ
小生由紀:47.4キロ

<2022年度新人王決定T準決勝フェザー級/5分2R>
椿飛鳥:65.8キロ
工藤圭一郎:65.8キロ

<2022年度新人王決定T1回戦フライ級/5分2R>
須藤晃大:56.6キロ
大谷あっくんボンバー:56.6キロ

The post 【Shooto2022#06】パラ千葉のフライ級ファイター達=内田タケル─02─「圧倒すること。圧倒的に勝てば」 first appeared on MMAPLANET.