カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ROAD FC Road to UFC RTU ASIA2022 Ep05 SASUKE UFC アンシュル・ジュビリ イ・ジョンヨン イー・チャア キム・ギョンピョ キム・ミンウ キ・ウォンビン シャオ・ロン ジャン・イクファン トップノイ・キウラム パク・ヒョンソン ルー・カイ 中村倫也 松嶋こよみ 野瀬翔平 風間敏臣

【RTU ASIA2022 Ep05】遂に登場。風間敏臣と対戦、キム・ミンウ─01─「打撃は××せるほど差があります」

【写真】本命キム・ミンウ。しかしコロナ以降に試合を行っておらず戦績は10勝2敗と風間と同じだ(C)MMAPLANET

23日(日・現地時間)にUAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されるROAD TO UFC AISA2022 Episode05――バンタム級準決勝で風間敏臣と戦うキム・ミンウ。

Road FCバンタム級王者という実績は出場8選手のなかで、その打撃の威力と共に群を抜いている──と参加選手発表の時から見られていた。同時に2019年11月を最後に実戦経験がない──コロナでRoad FCが活動を1年以上ストップする間に契約が満了となり、キム・ミンウはUFC出場を目指してきた。

29歳、エージェントからも最後のチャンスと伝えられた今回のチャレンジ。初戦は対戦相手が欠場し、ライバル達は現状のキム・ミンウの姿を確認する機会を失った。いよいよ、トーナメント本命がオクラゴンに足を踏み入れる。日本人の同世代ファイターのように見通せない日々を送ってきたキム・ミンウはこの期間をポジティブに捉え、自身が強くなったと言い切った。


──2019年11月にジャン・イクファンを相手にRoad FCバンタム級王座を防衛して以降、6月のRoad to UFC1回戦で結果的にシャオ・ロンの欠場で試合が流れ、2年11カ月振りの試合となります。この間、Road to UFCまで韓国で試合をしなかったのは、なぜだったのですか。

「防衛戦の後、コロナの問題などで試合が無くなり、Road FCとの契約が切れました。それからはUFCを目指して、やってきました。MMAを始めた時からUFCが目標で、UFCこそが世界中からエリート・ファイターが集まるオリンピックのような大会です。この間も1日たりともトレーニングを休んだことはないのでコンディションはバッチリで、試合勘が鈍るということはないです」

──韓国とは事情が違うかもしれないですが、日本ではUFCは若くてレコードが綺麗な選手を欲しているという風に考えられており、キム・ミンウ選手の29歳という年齢がギリギリとされています。このように試合をしないまま年を2つ重ねて不安はなかったですか。

「Road FC後にUFCとすぐに契約ができなかった。この間、時間が過ぎたことが残念でないといえば嘘になります。でも、そんなネガティブな要素が強味になるようトレーニングをやってきました。その成果も実感できています。だから、この間の日々は凄く大切な時間になりました」

──あくまでもRoad to UFCはUFCとの契約を賭けて戦うトーナメントで、UFC配下選手ではないです。直接、UFCと契約したかったという気持ちは?

「実際のところ、UFCと契約するためにマネージメントが交渉をしていました。ところがコロナ禍で事情が変わり、話が浮かんでは立ち消えるということが何度かあったんです。Road to UFCは最後のチャンスだとマネージメントからも伝えられ、この機会を逃してはならないという風に考えて出場を決めました」

──Road to UFCバンタム級出場選手が発表された時に、『おい、キム・ミンウが出ているのか……ヤバい。これは日本人選手、大変だ』と思いました。すると日本でRoad FCを見ていたファンもキム・ミンウ選手を本命視するような兆候も見られました。

「なんと言うのか……ありがとうございます。ただし、このトーナメントを勝ち抜く自信は本当にあります。自惚れでなく、それだけ厳しいトレーニングをやり切ったからです。そこに6月でシンガポールで試合がデキなかった悔しさが上積みされています」

──ブランクがある分、キム・ミンウ選手の試合は注目されていました。特にバンタム級Tに出場している日本人選手達は試合が見たかったと思います。

「誰よりも悔しかったのは、自分のはずです。でも、相手がいないのに体重を落として。局、試合はなくなった。プロフィールの写真撮影のためにシンガポールに行ったわけではないので、なんだか奇妙な体験でした。まぁ、あの経験は自分が優勝するまでの最後の試練だったでしょう」

──そこまで自信があるのなら、あまり気にしていないかもしれないですが、9月になって野瀬選手から風間選手に対戦相手が変更になりました。日本人選手もUFCから理由の説明を受けていません。この件についてはどのように考えていますか。

「ちょうど選手練習をしている時に、マネージャーから連絡が来て『UFC関係者の間違いで、対戦相手が代わった』と言われました。素直に『嘘だろっ!!』って信じられなかったです。野瀬選手はサウスポーで、風間選手はオーソドックス。サウスポー対決を練って、作戦を立てていたので。まぁ、トーナメントなので誰とやっても一緒ですけど、今でも間違いってなんだろうとは思っています」

──では風間選手の印象を教えてください。

「実はシンガポールでは、勝てば次に戦うことになるので野瀬選手に集中して試合を見ていました。だから風間選手には注意を払っていなかったです。カードが代わったという連絡を受けて映像のチェックをしました。

柔道と柔術がベースで、完全にグラップラーですね。失礼な言い方になりますが、打撃は彼を殺せるぐらい差があります。加えてグラップリングでも自分の方が上でしょう。だから、それほど神経を使うことはない。そういう感じです」

──風間選手はインタビューで、「決勝が必要ないぐらいの試合をして、契約を勝ち取る」と言っていました。

「それだけの覚悟を持っているなら、良い試合になるでしょう。ただ、自分でも嫌になるほど用心深い性格なのでこの試合に関して、色々と作戦を立てイメージしてみました。結果、風間選手が自分に勝てる場面が思い浮かぶことはなかったです。とにかくケガをしないで、良い試合をしましょう」

<この項、続く>

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode05対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イー・チャア(中国)
松嶋こよみ(日本)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
チウ・ルェン(中国)
チェ・スングク(韓国)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国)
ジェカ・サラギ(インドネシア)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
風間敏臣(日本)
キム・ミンウ(韓国)

<ライト級/5分3R>
SASUKE(日本)
パラチン(中国)

■ROAD TO UFC AISA2022 Episode06対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準決勝/5分3R>
イ・ジョンヨン(韓国)
ルー・カイ(中国)

<Road to UFCバンタム級T準決勝/5分3R>
中村倫也(日本)
野瀬翔平(日本)

<Road to UFCフライ級T準決勝/5分3R>
トップノイ・キウラム(タイ)
パク・ヒョンソン(韓国)

<Road to UFCライト級T準決勝/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
キム・ギョンピョ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
シャオ・ロン(中国)
フィリッピ・リマ(ブラジル)

The post 【RTU ASIA2022 Ep05】遂に登場。風間敏臣と対戦、キム・ミンウ─01─「打撃は××せるほど差があります」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Brave CF BRAVE CF58 DEEP K-MMA MMA MMAPLANET o ONE RIZIN ROAD FC Road FC59 Road FC60 YouTube イ・ジョンヒョン キム・スーチョル クォン・アソル ジャン・イクファン パク・ヘジン ヘジン ボクシング ムン・ジェフン 小野島恒太 山本聖悟 秋山成勲 藤田大和 誠悟

【Road FC60】キム・スーチョル✖パク・ヘジン=タイトル戦&リベンジ。山本誠悟も6勝0敗のホープと対戦

【写真】序盤は攻勢だったスーチョルは、初回の一本負けに呆然としていた(C)ROAD FC

韓国のROAD FCが4日(月・現地時間)、5月14日(土・同にテグ広域市のテグ体育館でRoad FC60の開催と対戦カードの発表を行っている。

昨年9月以来、実に8カ月振りのイベントでは前回大会の再戦、Road FCフェザー級選手権試合=王者パク・ヘジン✖キム・スーチョルが組まれた。前回、両者は王座決定戦で戦い左フックでダウンを喫したキム・スーチョルが、パク・ヘジンのギロチンに下っている。


このフェザー級以外にバンタム級もタイトル戦=王座決定戦が組まれた。韓国MMA界の未来といっても過言でなかった完成度の高さを誇るキム・ミンウは、パンデミック発生前の2019年11月を最後に防衛戦を行っておらず、契約満了を迎えて王座返上に。

「長かった」とSNSに投降したキム・ミンウの今後が気になる一方で、彼の返上したベルトを賭けて5月大会ではムン・ジェフンとジャン・イクファンが戦うことになった。

ともにキム・ミンウに敗れている元タイトル・コンテンダーで、新鮮味は欠けるが現有勢力のなかで実績重視でタイトル戦に抜擢されたという見方もできる。

さらに山本聖悟がキム・ソンオの名でイ・ジョンヒョンと戦うフライ級マッチも明らかとなっている。

山本もコロナ禍でプサンから帰国し、DEEPとRIZINへの出場がROAD FCから認められているなかで兄と慕う秋山成勲プレゼンツのRoad to ONEにも出場──も、村元友太郎、藤田大和、小野島恒太に敗れ3連敗中だ。

対戦相手のイ・ジョンヒョンは、コロナ禍でRoad FCがAfreeca TVと共催してきた寝技限定のモディファイドMMAルールで経験を積み、Road FC59でのKO勝ちと合わせて現在6勝0敗のホープだ。とはいえ、その対戦相手は無名の選手ばかりだったので現地ではイ・ジョンヒョンにとって初試練到来という風にも捉えられている。

山本として、実戦だけでなく練習で経験してきた殴り合い上等でないMMAを消化し、いかに打撃の強さを見せるか。この2年間を確認する試合といえる。

また今大会ではボクシング戦が組まれ、クォン・アソルがソル・ヨンホと拳を交える。ご存知、元Road FCライト級王者のクォン・アソルに対するソル・ヨンホは──これもAfreecaとRoadが手を組んで展開したネット配信によるリアリティTV=ファイトクラブの優勝者で、もとは釣りを題材としたYoutuberとのこと。

この試合を組むことに、現地のメディアも賛否両論となっており、真っ向から批判している専門媒体もあるようだ。

1月のRoad to BRAVE後、急激なコロナ拡大が影響したか、音無しの構えだったK-MMA界。しかし4月はBRAVE CF58の前日にAngel’s FC、5月にはこのRoad FC60 以外もDouble GFCのイベントも控えており、ようやく賑やかさが戻って来そうだ。

The post 【Road FC60】キム・スーチョル✖パク・ヘジン=タイトル戦&リベンジ。山本誠悟も6勝0敗のホープと対戦 first appeared on MMAPLANET.